JP2013191970A - 通信端末制御装置、通信端末制御方法、通信システム及びプログラム - Google Patents

通信端末制御装置、通信端末制御方法、通信システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 プロキシとして機能するサーバを介して通信端末間の通信を行う通信システムにおいて、ユーザに都合の良い通信端末で受信を行う際の受信手続きに掛かる手間を従来技術より少なくすること。
【解決手段】 モバイル型の受信端末制御装置100は、GPSで測定した自身の位置情報をもとに最も近いIPネットワーク上のファクス端末を判定して(Sq101)、ユーザの操作で受信を求めるファクス番号が指定されたときに、プロキシとして機能する呼制御サーバ200に判定した受信端末のIPアドレスとファクス番号の登録要求をする(Sq102)。呼制御サーバ200は、要求に応じた登録を行う(Sq103)ことでプロキシ動作により、ユーザが求める受信端末へのファクス通信を行う(Sq105〜Sq116)。
【選択図】図3

Description

本発明は、通信端末間の通信(例えば、ファクシミリ送受信)をプロキシ(中継サーバ)として機能するサーバを介して行う際、サーバに接続された通信端末のうちユーザにとって利用に都合の良い通信端末への送信制御を行う通信端末制御装置、通信端末制御方法、前記送信制御機能を有する通信システム及び前記送信制御機能を実現するためのプログラムに関する。
従来からファクシミリ(以下、「ファクス」という)通信では、プロキシとして機能するサーバを利用するシステムが提案されている。このファクス通信システムは、サーバへ受取人であることを確認するためのデータ(情報)を登録しておき、サーバに接続したファクス端末間で送受信を行えるようにするシステムである。
このファクス通信システムによれば、システムに接続されたどの端末からでも、受取人であることが確認されれば、ファクス送信を受けることができる。
受取人であることを確認する方法として知られている一方法は、ファクス送信人がサーバに送信したときの文書登録番号を受取人にメールや電話などで伝えて(受取人が本人の場合不要)、受取人はこの文書登録番号を出先のファクス(受信端末)に入力し、サーバが管理されている文書登録番号と照合する方法である。
しかし、この方法では、ファクス送信人が受信人に文書登録番号を伝える、という誤りの起きやすい手続きを行う必要があり、また、この手続きを行う分の手間が掛かるという問題がある。
また、ファクス通信システムの利用者をサーバに登録する方法により受取人であることを確認する方法が提案されており、例えば特許文献1(特開2007−82153号公報)を例示することができる。
特許文献1のファクス送受信システムは、システムの利用登録をしたユーザが所有する記録媒体からのユーザ識別情報等の入力及びユーザによるパスワード等の入力を、利用するファクス送受信機能を持つ各機器に対して行う。サーバは、この入力に基づきユーザの認証をする手続きを経て、送信機器からのファクスデータを蓄積し、また蓄積されたファクスデータを受信機器へ送る。よって、サーバには、蓄積用のメモリが必要になる。また、受信ファクスの閲覧を行う際にはプロキシとして機能するサーバにアクセスして取りに行かなくてはならないため、紙出力までに多くの手間が掛かるという問題がある。
本発明の目的は、プロキシとして機能するサーバを介して通信端末間の通信を行う通信システムにおいて、前記サーバを介してユーザにとって利用に都合の良い通信端末で受信を行う際、受信手続きに掛かる手間を従来技術によるより少なくすることである。
本発明は、通信データに付与される識別子と受信端末を、プロキシとして機能するサーバに登録し、登録された受信端末が、送信端末によって送信される識別子の付与された通信データを、前記サーバを介し受信する通信システムを制御するモバイル型の通信端末制御装置であって、受信端末と自身の位置関係を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって検出された位置関係に基づいて、最も近い位置関係にある通信端末を、利用する受信端末と判定する受信端末判定手段と、送信対象の通信データに付与された識別子と前記受信端末判定手段によって判定された受信端末とを前記サーバに登録する登録要求指令を生成する指令生成手段とを有する通信端末制御装置である。
本発明によれば、プロキシとしてのサーバに接続された通信端末のうちユーザにとって利用に都合の良い通信端末を受信先として送信するための制御を、システム側が有する機能により行えるようになり、受信手続きに掛かっていた手間を従来技術によるより少なくすることができる。
本発明の通信端末制御装置に係るファクス通信システムの概略構成を示す図である。 図1のファクス通信システムの要素である受信端末制御装置の機能ブロック構成を示す図である。 本発明に係るファクス通信システムが行うファクス通信の基本動作の制御シーケンスを示す図である。 受信端末に係る情報として管理する受信端末情報をまとめたテーブルを例示する図である。 本発明に係るファクス通信システムが行う受信端末情報の取得動作の制御シーケンスを示す図である。 本発明に係るファクス通信システムが行う受信端末における出力動作の制御シーケンスを示す図である。 本発明に係るファクス通信システムが操作部を介して警告を行う動作の制御シーケンスを示す図である。 本発明に係るファクス通信システムが受信端末の変更時に操作部に表示する画面を示す図である。
本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
以下、本発明の通信端末制御装置に係る通信システムの実施形態をファクス通信システムに例を採って説明する。
[ファクス通信システムの構成]
本ファクス通信システムは、IP(Internet Protocol)ネットワークにファクス通信端末(以下、「ファクス端末」という)と、ファクス端末に対しプロキシとして機能するサーバとを接続する構成のシステムに、さらに無線でIPネットワークに接続するモバイル型の受信端末制御装置を要素として構成する。
受信端末制御装置は、サーバ及びファクス端末との間でデータ交換を行うことが可能であり、サーバのプロキシ機能によって行われるファクス受信動作等を制御する。
図1は、本発明の通信端末制御装置に係るファクス通信システムの概略構成を示す図である。
図1において、IPネットワーク400上には、ファクス端末300a,300b,300c、ファクス端末に対しプロキシとして機能する呼制御サーバ200、IPネットワーク400に無線で接続するモバイル型の受信端末制御装置100が接続されている。
ファクス端末300a,300b,300cは、ここでは、いずれも送信、受信機能を持ったファクス機(又は複合機)を例にとるが、呼制御サーバ200が送信ファクスデータをファクス機からの送信によらずに得ることができれば、受信機能だけを持つものでもよい。
呼制御サーバ200は、ファクス通信動作を実行する前に、識別子としてのファクス番号と受信ファクス端末を対応付けて登録しておき、登録されたファクス番号のファクスデータをいずれかのファクス通信端末から受け取ったとき、対応付けて登録された受信端末へこのファクスデータを送る呼制御を行う。ここでは、IPネットワーク400を用いるので、IPアドレスを登録することによって受信端末が指定される。また、本ファクス通信システムでは、呼制御をSIP(Session Initiation Protocol)を用いる例によるが、他のプロトコルでも良い。
受信端末制御装置100は、アクセスポイントを介してIPネットワーク400に接続し呼制御サーバ200及び各ファクス通信端末にファクス受信動作等に係る制御指令を送る。
また、受信端末制御装置100は、モバイル型もしくは携帯型のコントローラであり、無線でIPネットワーク400のアクセスポイントに接続できる。モバイル型の受信端末制御装置100は、ユーザが携帯するとき、ユーザのいる場所に近い受信端末を選んでファクスデータを受信する制御を行うことで、早く楽にファクスを受け取ることができる利便性が得られる。
このように、モバイル型の受信端末制御装置100は、指定したファクスデータをユーザの要求に応じて受信することにその意義がある。したがって、この要求を行う操作はユーザ自身が行う。
ただ、この要求はできるだけ少ない操作で済ませることが利便性を得るために必要となる。そこで、ユーザは、求めるファクスデータを指定する操作、即ち呼制御サーバ200に登録するファクス番号を入力する操作を行うだけで済ませる。
つまり、プロキシとして機能する呼制御サーバ200が必要とする受信端末を登録する手順は、システム側で行い、ユーザの操作を不要とする。
システム側で受信端末を登録する手順を行うために、ユーザが現在いる位置とファクス端末との位置関係を知り、最も近いファクス端末を判定する必要がある。位置関係は測定することにより知ることができる。位置関係は、直接相対位置を求める方法や、それぞれの絶対位置から相対位置を求める方法が適用でき、いずれの方法でもよい。
本実施形態では、後者の絶対位置による方法を採用し、ユーザが現在いる場所の絶対位置を測定し、この測定結果と予め用意しておいたファクス端末の位置を比較して最も近い位置関係にある受信端末を判定する方法を用いる。
具体的には、モバイル型の受信端末制御装置100に、例えばGPS(Global Positioning System)等の位置測定装置と、登録する受信端末を決める処理手段が装備される。このような手段を装備した受信端末制御装置100は、受信端末の登録時にGPSにより測定された現在位置の測定結果と、用意しておいた各受信端末を比較して最も近い位置関係にある受信端末を判定し、登録する受信端末として決める処理を行う。
受信端末制御装置100からの制御指令によって呼制御サーバ200に登録するファクス番号と受信ファクス端末を制御する際の基本手順として、システム側で受信端末を登録する上述の手順を行い、ユーザはファクス番号を入力する操作を行うだけで済むので、受信手続きに掛かる手間を少なくし利便性を高めることができる。
〈受信端末制御装置100の構成〉
受信端末制御装置100は、上述の位置計測装置を装備し、システム側で受信端末を登録するための手段を有することを除けば、モバイル型のコントローラとして機能する、いわゆる既存の携帯端末のハードウェアを基本構成とすることができる。
即ち、受信端末制御装置100は、制御指令等の送信データを生成し、生成した送信データをIPネットワーク400へアクセスポイントを介し送信し、受信先から制御指令に応答して送られてくる受信データを受信し、処理する機能を実現するハードウェアにより構成することができる。
受信端末制御装置100は、既存の携帯端末と同様に、ソフトウェアプログラムの命令を実行するためのCPU(Central Processing Unit)と、コントローラとして機能させるためにCPUによって使用される制御、処理(位置測定を含む)等に用いるプログラムや制御用データ等を保存するROM(Read Only Memory)と、前記プログラムによって生成される送信用データなどを一時的に保存し、或いはソフトウェアプログラムの動作に必要なデータを保存するワークメモリとして利用するRAM(Random Access Memory)と、機器に固有の条件等の設定データ、制御指令の生成、呼制御サーバ200やファクス端末300a,300b,300cとの通信に必要な情報などを保存しておく不揮発性メモリであるNV(Non Volatile)RAMと、データの蓄積やプログラム等を保存する大容量の記憶装置と、を構成要素として有する。つまり、CPU、ROM、RAM、NVRAM、大容量の記憶装置の各要素をバスで接続して構成するコンピュータによりコントローラを構成する。
また、受信端末制御装置100は、ユーザインターフェースとして機能する操作部を上記コンピュータのバスにインターフェースを介して接続する。この操作部は、表示部とキー等による入力部を備え、装置側から行われる操作の案内に従い、呼制御サーバ200に登録するファクス番号を入力するキー操作等を対話形式で行うための手段として機能する。
さらに、受信端末制御装置100は、IPネットワーク400へのアクセスポイントに接続するアンテナを含む無線通信部、GPSの信号を検知する位置検知部を備え、この無線通信部、位置検知部をそれぞれ上記コンピュータのバスにインターフェースを介して接続する。上記無線通信部は、IPネットワーク400上の呼制御サーバ200やファクス端末300a,300b,300cとデータをやり取りするデータ通信手段である。また、位置検知部は、受信端末制御装置100の現在位置を示すデータを検知する手段である。
図2は、受信端末制御装置100の機能ブロック構成を示す図である。同図に示す各機能は、各機能ブロックをASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成できるが、受信端末制御装置100をコンピュータにより構成する場合、ソフトウェアプログラムを動作させることにより実現されるものである。
図2の機能ブロック構成は、大きく分けると受信端末登録制御部110と受信端末制御部120からなる。
受信端末登録制御部110は、呼制御サーバに登録する受信端末を定め、定めた受信端末の登録要求を行う制御手順を実行する上位の処理モジュールであって、配下に位置情報測定部114、受信端末情報取得部116、呼制御部112の各処理モジュールを有する。
位置情報測定部114は、GPSの信号を検知する位置検知部からの検知信号を受け、現在位置を例えば、緯度、経度の位置情報にて測定する。なお、この測定手法自体は、既存の技術である。
受信端末情報取得部116は、各受信端末の受信端末情報(図4、参照)を、この情報を保管する受信端末制御装置100内蔵の記憶装置やIPネットワーク400(各ファクス端末や図示していない管理サーバ等)から取得する。なお、受信端末情報の取得処理については、図5の制御シーケンスにおいて、さらに説明する。
呼制御部112は、呼制御サーバへ受信端末の登録を行うために、利用する受信端末を判定し、判定に従い登録要求を行う指令を生成し、生成した指令を呼制御サーバ200へ送信する処理を行う。なお、利用する受信端末の判定及び登録要求指令の生成及び送信処理については、図3の制御シーケンスにおいて、さらに説明する。
また、受信端末制御部120は、受信端末に出力制御を行わせることや受信データにより印刷された媒体の取得を促す警告を行う制御手順を実行する上位の処理モジュールであって、配下に出力制御部122、受信文書取得判定部124の各処理モジュールを有する。
出力制御部122は、受信するファクス端末に対し、印刷の実行待機を行わせる出力制御の指令を生成し、生成した指令を送信する処理を行う。なお、この出力制御指令の生成及び送信処理については、図6の制御シーケンスにおいて、さらに説明する。
受信文書取得判定部124は、受信するファクス端末に対し、受信データにより印刷され、トレイに排出されたファクスを取り去ることを促す警告を操作部のユーザインターフェースを通じて行う。なお、この警告処理については、図7の制御シーケンスにおいて、さらに説明する。
[ファクス通信システムの動作]
本ファクス通信システム(図1)における、プロキシとして機能する呼制御サーバ200を介して行われるファクス通信動作を以下に説明する。
本ファクス通信システムでは、ファクス番号と受信ファクス端末を、ファクス通信動作を実行する前に、モバイル(携帯)型の受信端末制御装置100により呼制御サーバ200に登録し、登録した条件に従った動作を呼制御サーバ200に行わせる。
本ファクス通信システムが行う動作として、ユーザのいる場所に最も近い受信端末を携帯時の受信端末制御装置100が判定することにより、ユーザは受信を求めるファクスのファクス番号の入力操作をするだけで実行されるファクス通信の基本動作を先ず説明する。
〈基本動作〉
図3は、本ファクス通信システム(図1)が行うファクス通信の基本動作の制御シーケンスを示す図である。なお、以下に示す通信動作は、SIPプロトコルに従い行う動作である。
受信端末制御装置100に電源が入ると、初期化を経て、図3のシーケンスが開始され、先ず、受信端末制御装置100は、自身の位置情報を得、得た位置情報から最も近い受信端末を判定する処理を行う(シーケンスSq101)。
この受信端末の判定に係る処理は、受信端末登録制御部110(図2)の指示のもと、位置情報測定部114(図2)と呼制御部112(図2)による。位置情報測定部114は、GPSが検知するGPS信号にもとづく演算により現在位置を例えば、緯度、経度の位置情報を求める。また、呼制御部112は、求められたユーザ(受信端末制御装置100の携帯が前提)の現在位置情報にもとづき、利用可能な受信端末に係る情報として管理された受信端末情報を参照して、ユーザがいる場所に最も近い受信端末を、利用する受信端末と判定する。
図4は、受信端末に係る情報として管理する受信端末情報をまとめたテーブルを例示する図である。同図に示すテーブルには、受信に利用可能なファクス端末(ここでは、ファクス端末A,B,C)に対応付けて、その位置情報(緯度、経度)とIPネットワーク400上のIPアドレスを載せている。
この受信端末のテーブルは、最新のデータを受信端末制御装置100内の記憶装置に保存し、何時でも参照できるように管理しておく。
呼制御部112は、位置情報測定部114が測定した現在位置情報(緯度、経度)を受け取り、この現在位置情報を受信端末の参照テーブルに示される各受信端末の位置情報と比較することにより各受信端末との位置関係を2点間の距離として表し、最も近い距離にある受信端末を実際に利用する端末として判定する。
図3の制御シーケンスでは、ファクス端末Aがある拠点Aの近くに位置していると判定され、この端末を実際に利用する受信端末として登録要求指令を生成する。登録要求指令には、受信端末情報をまとめたテーブル(図4)を参照して、ファクス端末Aに対応するIPアドレスを取得し、宛先アドレスを指定する。
ユーザが操作部を通して受信要求をすると、呼制御部112は、受信要求に伴って入力された受信対象であるファクスのファクス番号(ファクス番号1)とシーケンスSq101で受信端末として判定したファクス端末AのIPアドレスを指定して登録要求指令を生成する。
受信端末制御装置100は、呼制御部112によりIPアドレスとファクス番号を付与して生成した登録要求(REGISTER)指令を、IPネットワーク400を介して呼制御サーバ200に送信する(シーケンスSq102)。
呼制御サーバ200は、登録要求(REGISTER)指令を受け、プロキシとして機能するために必要なデータとして、登録要求(REGISTER)指令に指示されたファクス端末(ファクス端末A)のIPアドレスとファクス番号(ファクス番号1)とを対応付けて登録する(シーケンスSq103)。なお、登録されたデータは、この後、いずれかのファクス端末から送信されてくるファクス番号1のファクスに対し、ファクス端末Aを受信端末とするプロキシファクス送信を行う。
また、呼制御サーバ200は、登録要求(REGISTER)指令の着信を確認して、応答(200OK)を受信端末制御装置100に送信する(シーケンスSq104)。
この後、いずれかのファクス端末(ここでは、ファクス端末B)が、受信端末制御装置100によりユーザが求めたファクス(ファクス番号1)を発呼(INVITE)したとき(シーケンスSq105)、呼制御サーバ200は、シーケンスSq103でIPアドレスとファクス番号とを対応付けて登録したデータに従って、プロキシファクス送受信、即ち、ファクス端末Aに呼制御信号をプロキシして、ファクス端末Bによって送信されたファクス(ファクス番号1)をファクス端末Aが受信できる。なお、プロキシファクス送受信では、呼制御サーバ200への発呼は、宛先を示す必要はない。
このプロキシファクス送受信は、シーケンスSq105〜Sq117の手順で行う。
呼制御サーバ200は、ファクス端末Bが発呼(INVITE)したファクス(ファクス番号1)を受け(シーケンスSq105)、登録されたファクス端末Aへこのファクスを発呼(INVITE)する(シーケンスSq106)。このとき、ファクス端末Bの発呼(INVITE)に対し呼制御サーバ200は応答(100Trying)を返し(シーケンスSq107)、また、呼制御サーバ200の発呼(INVITE)に対しファクス端末Aは応答(100Trying)を返す(シーケンスSq108)。
呼制御サーバ200は、発呼に対するファクス端末Aからの受信の完了(200OK)を受け(シーケンスSq109)、この受信の完了(200OK)をファクス端末Bに伝える(シーケンスSq110)。
また、呼制御サーバ200は、発呼に対するファクス端末Bからの受信の完了(200OK)に対する応答(ACK)を受け(シーケンスSq111)、この受信の完了(200OK)に対する応答(ACK)をファクス端末Aに伝える(シーケンスSq112)。
次いで、ファクス端末Bからファクス端末Aへファクス番号1のファクスのデータの通信が呼制御サーバ200を介して実行される(シーケンスSq113)。
なお、このファクス通信は、ファクス信号をIPネットワーク400で送受信できるようにT.38規格に従った動作を行う。
ファクスのデータの通信を行った後、呼制御サーバ200は、ファクス端末Bからの切断要求(BYE)指令を受けて(シーケンスSq114)、この切断要求(BYE)指令をファクス端末Aに送信する(シーケンスSq115)。
また、呼制御サーバ200は、ファクス端末Aへの切断要求(BYE)指令の応答(200OK)を確認して(シーケンスSq116)、応答(200OK)をファクス端末Bに送信する(シーケンスSq117)。
この後、ユーザが移動し、ユーザが携帯する受信端末制御装置100により測定される位置が拠点Aから離れ、拠点Cに接近する位置に変化した場合に同じファクス(ファクス番号1)の受信を要求する操作を行う際の動作を説明する。
この動作は、シーケンスSq121以降の動作となる。
ユーザの移動に連れて位置情報測定部114が測定する自身の位置が変化すると、呼制御部112は、これまでのファクス端末Aよりもファクス端末Cが最も近い受信端末と判定する状態に至る(シーケンスSq121)。
ここで、ユーザが操作部を通して同じファクス(ファクス番号1)に対してこれ以前に行った受信要求がある場合には、誤った動作を行う可能性があるので、呼制御部112は、先ず、同じファクスに対して登録された以前のIPアドレス(ファクス端末A)とファクス番号1を付与して生成した削除要求(UNREGIST)指令を、IPネットワーク400を介して呼制御サーバ200に送信する(シーケンスSq122)。
呼制御サーバ200は、削除要求(UNREGIST)指令を受け、指示されたIPアドレス(ファクス端末A)とファクス番号1とを対応付けて登録されていたデータを削除する(シーケンスSq123)。
また、呼制御サーバ200は、削除要求(UNREGIST)指令の着信を確認して、応答(200OK)を受信端末制御装置100に送信する(シーケンスSq124)。
次いで、呼制御部112は、ユーザの操作によって入力された受信対象であるファクスのファクス番号(ファクス番号1)とシーケンスSq121で受信端末として判定したファクス端末CのIPアドレスを指定して登録要求指令を生成する。
受信端末制御装置100は、呼制御部112によりIPアドレスとファクス番号を付与して生成した登録要求(REGISTER)指令を、IPネットワーク400を介して呼制御サーバ200に送信する(シーケンスSq125)。
呼制御サーバ200は、登録要求(REGISTER)指令を受け、プロキシとして機能するために必要なデータとして、登録要求(REGISTER)指令に指示されたファクス端末(ファクス端末C)のIPアドレスとファクス番号(ファクス番号1)とを対応付けて登録する(シーケンスSq126)。なお、登録されたデータは、この後、いずれかのファクス端末から送信されてくるファクス番号1のファクスに対し、ファクス端末Cを受信端末とするプロキシファクス送信を行う。
また、呼制御サーバ200は、登録要求(REGISTER)指令の着信を確認して、応答(200OK)を受信端末制御装置100に送信する(シーケンスSq127)。
この後、このプロキシファクス送受信は、シーケンスSq128〜シーケンスSq132の手順で行われる。
なお、このプロキシファクス送受信の手順は、上記シーケンスSq105以降の手順と同じである。したがって、シーケンスSq105以降の手順の上記説明を参照することとして、ここでは、記載を省略する。
上記のように、図3の制御シーケンスによれば、ユーザはファクス番号を入力する操作を行うだけで、ファクス通信システム側でユーザが居る位置に最も近いファクス端末を受信端末に選び、そこで出力するファクスを受け取れ、操作に掛かる手間を従来技術によるより少なくし、利便性の向上を図ることができる。
〈受信端末情報の取得動作〉
本ファクス通信システムでは、上記動作において説明したように、受信端末制御装置100が受信端末を判定するために、受信端末情報(図4、参照)を必要とし、内部の記憶部で保管する。
ただ、受信端末情報は、ファクス通信システムを構成するファクス端末が増設される場合や修理中である場合等の変更があり、変更が生じたときに受信端末情報を更新しないと、システムの適正利用が図られなくなる。
そこで、本ファクス通信システムは、システムに生じ得る構成等の変更に応じ最新の受信端末情報を用いることを可能にする手段を装備する。
この手段は、受信端末制御装置100が保管する受信端末情報をファクス端末が変更されたときに即時に更新できる手段とすることがユーザの利便性という面からは望ましい。ただ、コストパフォーマンスを考慮すると、一定時間ごと、或いはファクス端末構成に変更が生じたときに情報を更新することが現実的であり、この観点で手段を構じる。
本ファクス通信システムでは、当該ファクス通信システムを構成する要素としてファクス端末情報を管理するファクス端末情報サーバ(呼制御サーバ200にこの機能を持たせてもよい)を設け、受信端末制御装置100は、このサーバから一定時間ごと、或いはファクス端末に変更が生じたときに最新の受信端末情報の供給が受けられるようにする受信端末情報の取得手段を装備する。
図5は、本ファクス通信システムが行う受信端末情報の取得動作の制御シーケンスを示す図である。
図5の制御シーケンスにおけるシーケンスSq211〜Sq217は、先に図3に示したファクス通信の基本動作の制御シーケンスにおけるシーケンスSq121〜Sq127に当たる、受信端末制御装置100が呼制御サーバ200に受信端末を登録するシーケンスである。
この登録シーケンスを行うときに用いる受信端末の位置情報及びIPアドレスは、最新の情報であることがシステムの正常な動作にとって必要となる。
そこで、受信端末制御装置100は、受信端末情報の取得動作を行う際、登録シーケンスSq211〜Sq217により登録動作を行う間においては、登録動作の障害となる可能性があるので、この期間は回避して、一定時間ごとに、受信端末情報取得部116により生成する受信端末情報の取得要求をファクス端末情報サーバ500に送信する(シーケンスSq201,Sq221)。
ファクス端末情報サーバ500は、この受信端末情報の取得要求に応じ、最新の情報を提供する。なお、提供される情報は、少なくとも、先に図4を参照して説明した受信端末の位置情報及びIPアドレスが含まれる。
図5の例では、ファクス端末情報サーバ500に一定時間ごとに受信端末情報の取得要求を行う例を示したが、プレゼンスサーバを利用して各ファクス端末の位置情報やIPアドレスに変化がある場合のみに受信端末制御装置100に通知を行ってもよい。
〈受信端末の出力動作〉
本ファクス通信システム(図1)を構成する受信端末制御装置100は、位置情報測定部114を有し、携帯時にユーザとファクス端末との位置関係を距離で表すことができる。
図3の制御シーケンスの動作において説明したように、ユーザとファクス端末との位置関係から最も近いファクス端末を受信端末に判定し、判定されたファクス端末がファクス受信を行い、受信データによる印刷をする出力動作を行う。
この出力動作を行う際、ファクスデータの受信時に即時に印刷を起動すると、移動中のユーザがファクス端末のある場所に到着するまでに時間が掛かり、印刷した媒体(印刷用紙)をトレイに排出したままとなり、支障が生じる可能性がある。
そこで、本ファクス通信システムでは、印刷されたファクスがユーザによって取得されるまでに時間が掛かると判断される場合、受信端末の出力動作を待機できるようにする。
具体的には、位置情報測定部114が求めるユーザとファクス端末との距離から支障が生じない出力動作を行えるか否かが判断できるので、この判断を可能とする所定の距離を閾値として定める。
出力動作の制御は、出力動作の実行を可能とする距離として定めた閾値と位置情報測定部114が求める距離を比較し、求めた距離が閾値を越えて離れた状態にある間、受信データを記憶装置に蓄積した状態に置いて、出力動作を待機させ、求めた距離が閾値以下になり近い状態になった場合には、出力動作を開始させる。
図6は、本ファクス通信システムが行う受信端末における出力動作の制御シーケンスを示す図である。
図6の制御シーケンスは、受信端末制御装置100の要求により呼制御サーバ200が受信端末を登録して、受信端末がファクス受信を行う際に適当なタイミングで行う、また、出力動作が開始された後は、行う必要がないが、出力動作を待機させている間は、適当な間隔で繰り返し行う。
受信端末制御装置100は、本制御シーケンスの開始時に、先ず、判定された受信端末とユーザ(受信端末制御装置100)との位置関係を求める位置情報測定部114から両者の距離情報を取得する(シーケンスSq301)。
次に、受信端末制御装置100の出力制御部122は、取得された距離情報である、受信端末とユーザの距離を、出力動作の実行を可能とする距離として定めた閾値と比較する。
出力制御部122は、この閾値処理で受信端末とユーザの距離が閾値以下になり、近い状態である場合、印刷出力を実行する指令を生成し、IPネットワーク400を介して対象制御の受信端末となるファクス端末300に送信する(シーケンスSq302)。なお、ファクス端末300へのこの制御指令には、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)を用いる。
他方、出力制御部122は、この閾値処理で受信端末とユーザの距離が閾値を越え、離れた状態である場合、印刷出力動作を待機させるデータ蓄積の指令を生成し、IPネットワーク400を介して対象制御の受信端末となるファクス端末300に送信する(シーケンスSq303)。
印刷出力の実行指令又はデータ蓄積の指令を受け取るファクス端末300は、この指令に従う制御条件を設定して出力動作を行う。
〈受信依頼者への警告動作〉
本ファクス通信システム(図1)を構成する受信端末制御装置100は、位置情報測定部114を有し、携帯時にユーザとファクス端末との位置関係を距離で表すことができる。
また、図3の制御シーケンスの動作において説明したように、受信を依頼したユーザとファクス端末との位置関係から最も近いファクス端末を受信端末に判定し、判定されたファクス端末がファクス受信を行い、受信データによる印刷をする出力動作を行う。
この出力動作は、モバイル型の受信端末制御装置100からの指令により行われるので、必ずしも受信を依頼したユーザが受信端末のそばで出力を持つという状況にはならず、ファクスデータの受信時に印刷した媒体(以下「印刷出力紙」という)がトレイに排出されたままとなり、支障が生じる可能性がある。
そこで、本ファクス通信システムでは、印刷出力紙がユーザによって取得されたとみなせる状況にならないと判断する場合、ユーザに印刷出力紙の取得を促す警告を行えるようにする。
具体的には、受信データによる印刷出力を確認した上で、位置情報測定部114が求めるユーザと受信端末との距離(位置関係)から受信端末の場所にユーザが接近して、排紙トレイから印刷出力紙がユーザによって取得されたとみなせる状況に所定時間が経過しても一度もならない、という条件による判断をし、この判断をするために所定の閾値等の条件を定める。つまり、出力時から所定時間が経過しても、距離閾値よりも接近することが一度もなかったときに警告動作を行うようにする。
図7は、本ファクス通信システムが操作部を介して警告を行う動作の制御シーケンスを示す図である。
図7の制御シーケンスによると、受信端末制御装置100は、受信端末から印刷出力の終了通知を受けて(シーケンスSq401)、警告動作の制御を開始し、先ず、印刷出力を行った当該受信端末とユーザ(受信端末制御装置100)との位置関係を求める位置情報測定部114から両者間の距離情報を取得する(シーケンスSq402)。
次に、受信端末制御装置100の出力制御部122は、取得した受信端末とユーザとの間の距離を閾値と比較し、所定時間内に閾値よりも近い距離となったか否か、即ち、ユーザが印刷出力紙を取得したとみなせるか否かを確認する(シーケンスSq403)。
この閾値処理により、所定時間内に閾値よりも接近したことが確認できれば、警告はせず、この制御シーケンスによる動作を終了するが、所定時間内に一度も閾値よりも接近したことが確認できなければ、出力制御部122は、ユーザインターフェースである操作部を通して印刷出力紙の取得をユーザに警告する(シーケンスSq404)。
この警告を行うことで、ユーザが受信端末のトレイに排出された印刷出力紙の取り忘れを防ぐことができる。
〈受信端末の変更通知〉
本ファクス通信システム(図1)を構成する受信端末制御装置100は、図3の制御シーケンスの動作において説明したように、受信を依頼したユーザとファクス端末との位置関係から最も近いファクス端末を受信端末に判定し、判定されたファクス端末がファクス受信を行い、受信データによる印刷をする出力動作を行う。
また、出力動作は、受信端末制御装置100によって呼制御サーバ200に登録される受信端末で行われるが、例えば、時間を指定して通信動作を行う場合や、一旦記憶装置に蓄積され待機状態を経て出力動作を行うようにする揚合、ユーザが移動中であると、必ずしもユーザが出力ファクスを受け取る時点で登録された受信端末が最も近いファクス端末にならない揚合が生じる。
このような場合、システム側で呼制御サーバ200に登録された受信端末を変更することにより適正な受信端末を登録し直すことができる。
ただ、システム側で対応して適正な受信端末へ登録を変更することをユーザが認識していないことが想定される。
そこで、受信端末の登録変更時には、ユーザインターフェースである操作部を通して、変更の実行を確認する手続きを行えるようにする。
図8は、本ファクス通信システムが受信端末の変更時に操作部に表示する画面を示す図である。
図8の画面127には、「ファクス端末Cが近くに検出されました。登録を変更しますか?」というメッセージとともに「YES」、「NO」の各キーを設けている。
受信端末制御装置100は、依頼時に呼制御サーバ200に登録したファクス通信が完了するまでの間、出力ファクスを受け取るのに都合の良い最も近い受信端末を判定する処理を継続し、先に登録した受信端末よりも近い受信端末(ここではファクス端末C)が判定されたときに、図8の画面127を操作部に表示する。
画面127の「YES」キーが押下された場合、受信端末制御装置100は、先に同じファクスに対して登録されたIPアドレスとファクス番号を付与して生成した削除要求(UNREGIST)指令を、IPネットワーク400を介して呼制御サーバ200に送信し、その後、再び呼制御サーバ200に登録要求を送り、最も近い受信端末(ここではファクス端末C)でファクスを受け取ることができる。
他方、画面127の「NO」キーが押下された場合、これまでの動作が継続され、先に登録した受信端末でファクスを受け取ることもできる。
100・・受信端末制御装置、110・・受信端末登録制御部、112・・呼制御部、114・・位置情報測定部、116・・受信端末情報取得部、120・・受信端末制御部、122・・出力制御部、124・・受信文書取得判定部、200・・呼制御サーバ、300,300a、300b、300c・・ファクス端末、400・・IPネットワーク、500・・ファクス端末情報サーバ。
特開2007−82153号公報

Claims (12)

  1. 通信データに付与される識別子と受信端末を、プロキシとして機能するサーバに登録し、登録された受信端末が、送信端末によって送信される識別子の付与された通信データを、前記サーバを介し受信する通信システムを制御するモバイル型の通信端末制御装置であって、
    受信端末と自身の位置関係を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段によって検出された位置関係に基づいて、最も近い位置関係にある通信端末を、利用する受信端末と判定する受信端末判定手段と、
    送信対象の通信データに付与された識別子と前記受信端末判定手段によって判定された受信端末とを前記サーバに登録する登録要求指令を生成する指令生成手段と
    を有する通信端末制御装置。
  2. 請求項1に記載された通信端末制御装置において、
    前記位置検出手段は、通信端末制御装置自身の位置を測定する手段を備えるとともに、前記受信端末それぞれの位置情報を予め記憶しておき、測定した自身の位置情報と記憶しておいた受信端末の位置情報を比較することにより前記位置関係を検出する
    通信端末制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載された通信端末制御装置において、
    前記受信端末の位置情報及び接続中のネットワーク上における識別情報を当該ネットワークから取得する受信端末位置情報取得手段をさらに有し、
    前記位置検出手段は、予め記憶しておく前記受信端末それぞれの位置情報を前記受信端末位置情報取得手段によって取得した最新の情報を用いるようにする
    通信端末制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された通信端末制御装置において、
    前記通信端末がファクス通信端末であり、
    前記位置検出手段によって検出された位置関係が離れた関係となる第1の閾値を越えているか否かを判定する第1閾値処理手段と、
    前記第1閾値処理手段によって第1閾値以下と判定された場合にはファクス通信端末に受信データによる印刷を行わせる一方、第1閾値を越えると判定された場合には受信データを蓄積して印刷の実行を待機させる動作を行わせるために前記受信端末に送る出力動作指令を生成する出力動作指令生成手段と
    を有する通信端末制御装置。
  5. 請求項4に記載された通信端末制御装置において、
    前記位置検出手段によって検出された位置関係が、印刷出力紙の取得とみなせる接近位置関係となる第2閾値よりも接近しているか否かを判定する第2閾値処理手段と、
    前記受信端末において受信データによる印刷出力が行われてから所定時間が経過する間に前記第2閾値処理手段による接近が判定されたか否かを確認する印刷出力紙取得条件確認手段と、
    前記印刷出力紙取得条件確認手段によって印刷出力紙取得条件を満たすことが確認できない場合に印刷出力紙の取得を警告するユーザインターフェースと
    を有する通信端末制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載された通信端末制御装置において、
    前記受信端末判定手段によって現在判定された受信端末が、これまで登録されていた受信端末と異なる場合に、受信端末を切り替えるか否かのいずれを求めるかを確認する操作を行えるようにするユーザインターフェース
    を有する通信端末制御装置。
  7. コンピュータを請求項1乃至3のいずれかに記載された通信端末制御装置における前記受信端末判定手段、前記指令生成手段の各手段として機能させるためのプログラム。
  8. コンピュータを請求項4に記載された通信端末制御装置における前記受信端末判定手段、前記指令生成手段、前記第1閾値処理手段、前記出力動作指令生成手段の各手段として機能させるためのプログラム。
  9. コンピュータを請求項5に記載された通信端末制御装置における前記受信端末判定手段、前記指令生成手段、前記第1閾値処理手段、前記出力動作指令生成手段、前記第2閾値処理手段、前記印刷出力紙取得条件確認手段の各手段として機能させるためのプログラム。
  10. 請求項7乃至9のいずれかに記載されたプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
  11. プロキシとして機能するサーバと、送信端末と、前記送信端末によって送信される識別子の付与された通信データを、前記サーバを介し受信する受信端末と、前記請求項1乃至6のいずれかに記載された通信端末制御装置とからなる通信システムであって、
    前記サーバは、前記通信端末制御装置が発行する登録要求指令を受けて、通信データに付与される識別子と受信端末をプロキシ機能の実行に用いるデータとして登録する登録手段を備える
    通信システム。
  12. 通信データに付与される識別子と受信端末を、プロキシとして機能するサーバに登録し、登録された受信端末が、送信端末によって送信される識別子の付与された通信データを、前記サーバを介し受信する通信システムを制御するモバイル型の通信端末制御装置による通信端末制御方法であって、
    受信端末と自身の位置関係を検出する位置検出工程と、
    前記位置検出工程で検出された位置関係に基づいて、最も近い位置関係にある通信端末を、利用する受信端末と判定する受信端末判定工程と、
    送信対象の通信データに付与された識別子と前記受信端末判定工程で判定された受信端末とを前記サーバに登録するための登録要求指令を生成する指令生成工程と
    を有する通信端末制御方法。
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