JP5919092B2 - 電力貯蔵式回生電力吸収装置およびその制御方法 - Google Patents

電力貯蔵式回生電力吸収装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両減速時に車両からの回生電力を充電し、車両加速時に放電する蓄電池を用いた回生電力吸収装置およびその制御方法に係り、特にDC/DC電力変換器を介して蓄電池に充放電する電力を制御する電力貯蔵式回生電力吸収装置およびその制御方法に関する。
直流の電気鉄道システムは、送電網であるき電線とレール、交流系統の電力を直流に変換して直流電力をき電線に供給する整流器、そして車両により構成される。
近年、電気鉄道システムでは、省エネを目的とし、車両減速時に車両の運動エネルギーをインバータにより電力に変換し(回生電力)、送電線であるき電線に送電する回生車両の導入が増えている。車両は加速時に同一のき電線より直流電力を得るため、他の車両の回生電力の一部は加速のために活用可能であり、エネルギーの有効活用が可能である。
しかしながら、回生電力を消費する加速車両が該回生電力を発生する他の車両の近くにいない場合、回生車両のフィルタコンデンサが充電され、回生車両のパンタグラフ点電圧が上昇する。この電圧上昇が著しい場合、車両を過電圧から保護するために、減速中の車両は減速手段を回生ブレーキから機械ブレーキに変更する。そのため、乗り心地が悪化し、機械ブレーキの摩耗が進むことになる。
特許文献1には、余剰電力を電力貯蔵要素に貯蔵し、車両加速時のエネルギーとして放電する方法が記載されている。この方法によれば、余剰電力を電力貯蔵要素に貯蔵するので、回生車両のフィルタコンデンサの充電に伴うパンタグラフ点電圧上昇の問題を回避できる。また車両間での電力融通の自由度を高くすることができる。
また具体的な運転方法に関して特許文献2には、き電線電圧と蓄電池の充電率により運転モードを切り替え、き電線電圧の安定化と電池充電率制御を両立する方法が開示されている。
特開平11−91415号 特許第4238190号
回生電力吸収装置が特許文献2で開示される運転方法にて運用された場合、電圧制御を実施する領域と、充電率制御を実施する領域の間でハンチングを起こす可能性がある。
この場合の具体的なハンチング発生原理は、以下のように説明できる。
充電率制御では電池はき電線電圧の状態に依存せず、充電率SOCとその指令値SOCrefの偏差により決まる放電電流指令値に応じて放電する。
上記特許文献2の図2に示される電圧制御(充電)領域と充電率制御領域の境界付近にき電線電圧Vsが位置した場合、充電率制御が実施されると、充電率SOCの値により定められる放電電力により、き電線電圧Vsが持ち上げられる。き電線電圧Vsが設定電圧Vabsより高くなると、制御が電圧制御(充電)に切り替えられ、き電線からの充電が始まり、き電線電圧Vsが下がる。き電線電圧Vsが設定電圧Vabsより低くなると、再び充電率制御が実施される。
以上の原理により、運転状態が電圧制御(充電)と充電率制御(放電)との間を行き来し、制御的なハンチングが起きる。
上記ハンチングを繰り返すことにより、き電線にはDC/DC電力変換器のスイッチング周波数と無関係な非論理リプル電流が流出し、車両信号系に重畳するノイズが増える虞がある。この結果、電池には不要な充放電が繰り返されることになり、電池内部温度上昇で寿命が短くなる可能性がある。
さらに、DC/DC電力変換器では、き電線電圧安定化にも充電率制御にも寄与しない運転が継続し、その間もスイッチング損失が発生することから、DC/DC電力変換器の不要な温度上昇を引き起こすことになる。これは、そのまま電力貯蔵式回生電力吸収装置における損失であり、この損失は無視できない大きさである。
以上のことから本発明においては、き電線電圧の安定化、蓄電池の過充電・過放電防止、さらに制御ハンチングを防止してDC/DC電力変換器の不要な損失発生を回避することができる電力貯蔵式回生電力吸収装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
電圧制御領域と充電率制御領域の間に、DC/DC電力変換器のスイッチングを停止させるサプレス領域を設ける。
具体的には、直流き電区間のき電線とレールの間に接続された電力変換装置と、電力変換装置に接続された電力貯蔵要素とを備え、電力貯蔵要素の充放電によりき電線電圧を第1の範囲内に制御する電圧制御モードと、き電線電圧が前記第1の範囲内にありかつ電力貯蔵要素の充電率が第2の範囲外にあるときに充電率を第2の範囲内に近づけるように制御する充電率制御モードにより電力変換装置に与えるゲート信号を制御する電力貯蔵式回生電力吸収装置であって、電圧制御モードから充電率制御モードに切り替わる段階において、電力変換装置に与えるゲート信号をオフにするサプレスモードを備える。
本発明によれば、制御ハンチングを防止することができる。また、DC/DC電力変換器の不要な温度上昇を回避できる。さらに、き電線への非論理ノイズの発生回避と、蓄電池の不要発熱による寿命劣化も回避可能となる。
本発明の実施例1による電力貯蔵式回生電力吸収装置を含むき電システムの全体構成図。 充電率SOCとき電線電圧Vsの関係を示した図。 本発明第一実施例の動作波形説明図。 本発明の実施例2による電力貯蔵式回生電力吸収装置を含むき電システムの全体構成図。 充電率SOCとき電線電圧Vsの関係を示した図。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
本発明の実施例1を、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1による電力貯蔵式回生電力吸収装置を含むき電システムの全体構成図である。本実施例では、電力貯蔵装置として二次電池を用いる。
まず、電力系統から説明する。交流系統10から変圧器9及びダイオード整流器8を介して、き電線6とレール7間に、例えば1500[V]の直流電力を供給している。このき電線6とレール7間(以下、単にき電線6、7と記す)に、本実施例の電力貯蔵式回生電力吸収装置500が接続される。電力貯蔵式回生電力吸収装置500は、電力主回路部分と、その制御装置部分で構成されている。
このうちまず電力貯蔵式回生電力吸収装置500の電力主回路部分は、主に双方向チョッパ装置に代表されるDC/DC電力変換器20、二次電池1により構成され、二次電池1はDC/DC電力変換器20を通して、き電線6とレール7に接続される。
この実施例におけるDC/DC電力変換器20は、双方向チョッパ装置であり、スイッチング部22を2つのフィルタ部21と23で挟む形に構成されている。
スイッチング部22は、IGBT11とIGBT12の直列体からなり、それぞれのIGBTにはフリーホイールダイオード13、14が逆並列接続されている。
2つのフィルタ部21、23は、それぞれリアクトル2及び4と、コンデンサ3からなる。良く知られているように、双方向チョッパ装置20は、そのPWM制御により、二次電池1の端子電圧を昇圧してき電線6、7に放電させ、また、き電線6、7の電圧を降圧して二次電池1に充電する機能を有す。
なお本実施例では電力貯蔵装置として二次電池1を用いるが、二次電池の変わりに電気二重層キャパシタやフライホイール発電機を用いても同様の効果を奏することができる。
次に、電力貯蔵式回生電力吸収装置500の制御装置部分について説明する。制御装置部分では、電力主回路部分に設置された各種検出器から電流、電圧信号を導入し、最終的にDC/DC電力変換器20のスイッチング部22のIGBT11とIGBT12の点弧位相を制御する。
なお、制御装置部分に導入される電流、電圧信号は、直流電圧検出器15からの二次電池1の端子電圧Vbat、直流電流検出器16からの二次電池1の充放電電流Ibat、直流電圧検出器17からのき電線の端子電圧Vなどである。
電力貯蔵式回生電力吸収装置500の制御装置部分は、最終段ではサプレス制御部104からIGBT11とIGBT12に対する点弧信号を与えるが、本発明においては後述する条件が成立するときに、スイッチングの停止信号を与える。サプレス制御部104において、停止信号は電流制御系103からの信号と、き電線電圧Vsと、二次電池1の充電率により決定される。以下、各信号がどのようにして定められるかを説明する。
まず電流制御系103側について説明する。電流制御系103では、直流電流検出器16からの二次電池1の充放電電流Ibatを帰還信号とする電流制御が実行される。その電流指令値Irefは複数の制御系からの信号により定められ、運転状態に応じてこれらが適宜切り替え使用される。
この実施例において、電流指令値Irefを定めるための制御系は、充電率制御系100と、放電時電圧制御系101と、充電時電圧制御系102である。運転状態に応じてこれらを適宜切り替え使用するために、電流指令値切り替え判定器128と、この判定によって切り替えられる切り替えスイッチ120とを備える。
まず、充電時電圧制御系102について説明する。充電時電圧制御系102は、直流電圧検出器17からのき電線の端子電圧Vを帰還信号とする制御を実行する。き電線端子電圧Vに対する目標値は充電時電圧指令値Vabsである。Vabsは電力吸収運転開始電圧である。
充電時電圧制御系102では、まず減算器116において、き電線電圧Vsから電力吸収運転開始電圧Vabsを減算し、偏差である超過電圧を小さくすべく制御する電圧制御器117に与える。リミッタ118は、き電線電圧Vsが、電力吸収運転開始電圧Vabsより小さい(Vabs>Vs)とき、二次電池1からき電線へ放電する放電方向の電圧制御動作を禁止するために設けられたものである。このときに充電時電圧制御系102が与える電流指令値がIabsである。
以上により、高すぎるき電線電圧Vsを、電力吸収開始電圧Vabsまで引き下げるための充電時の電圧制御系102を構成している。
次に、放電時電圧制御系101について説明する。放電時電圧制御系101は、直流電圧検出器17からのき電線の端子電圧Vを帰還信号とする制御を実行する。き電線端子電圧Vに対する目標値は放電時電圧指令値Vdiscである。Vdiscは電力放電運転開始電圧である。
放電時電圧制御系101では、まず減算器113において、き電線電圧Vsから電力放電運転開始電圧Vdiscを減算し、偏差である不足電圧を小さくすべく制御する電圧制御器114に与える。リミッタ115は、き電線電圧Vsが電力放電運転開始電圧Vdiscより大きいとき、き電線から二次電池1へ電力を吸収する充電方向の電圧制御動作を禁止するために設けられたものである。このときに放電時電圧制御系101が与える電流指令値がIdiscである。
以上により、低すぎるき電線電圧Vsを、電力放電運転開始電圧Vdiscまで引き上げるための放電時の電圧制御系101を構成している。
なお、放電時電圧制御系101の最終段では、加算回路119において2つの電流指令値IabsとIdiscを加算している。然るに2つの電流指令値IabsとIdiscは、異なるき電線電圧Vsのときに発生する信号であるので、実際には同時に出力されることがない。このため理論上は電流指令値IabsとIdiscのいずれか、あるいは無信号が出力されていると考えてよい。
次に、充電率制御系100について説明する。充電率制御系100は、充電率SOCを帰還信号とする制御を実行する。充電率SOCは、充電率算出器110において、二次電池1の電圧Vbatと充電電流Ibatから算出される。
充電率制御系100では、減算器111において、充電率指令値SOCrefから充電率SOCを減算し、その偏差を小さくすべく制御する充電率制御器112に与える。充電率制御器112の出力もまた、電流制御系103に対する電流指令値である。これにより、充電率SOCをその指令値SOCrefに一致させるための充電率制御系100を構成している。
次に、電流指令値切り替え判定器128について説明する。電流指令値切り替え判定器128では、3組の電流指令値のいずれかを選択する。3組の電流指令値は、充電時電圧制御系102が与える電流指令値Iabsと、放電時電圧制御系101が与える電流指令値Idiscと、充電率制御器112が与える電流指令値である。
電流指令値切り替え判定器128は、き電線電圧Vsを指標としてDC/DC電力変換器20がき電線電圧維持制御をするか、二次電池1の充電率の制御をするかを判定する。
具体的には、き電線電圧Vsが基準値Vdisc以上、基準値Vabs以下であれば充電率制御系100からの電流指令値を電流制御系103の電流指令値Irefとし、それ以外であれば放電時電圧制御系101の電流指令値Idiscと充電時電圧制御系102の電流指令値Iabsの和を電流制御系103の電流指令値Irefとする。なお先にも述べたように、電流指令値Idiscと電流指令値Iabsの和は、これら指令値のいずれかであることを意味している。以上により、き電線Vsに応じて、DC/DC電力変換器20の動作を切り替える。
次に、電流制御系103について説明する。減算器121では、電流指令値Irefと二次電池1の充電電流Ibatとの偏差を電流制御器122に出力し、電流制御器122は、この偏差を低減するようにDC/DC電力変換器20のスイッチング部22内のIGBT11、12をPWM制御するためのゲート信号を算出する。
図2は、充電率SOC(横軸)とき電線電圧Vs(縦軸)の関係を示した図であり、この図の上で上記の各種制御系による制御領域を説明する。この制御領域の切り替えは電流指令値切り替え判定器128により定められる。
まず充電時の電圧制御系102は、高すぎるき電線電圧Vsを、電力吸収開始電圧Vabsまで引き下げるための機能を果たす。従って、図2においてき電線電圧Vsが電力吸収開始電圧Vabsよりも大きい領域Aがその作動領域であり、矢印aの方向に電圧低下させる働きをする。
放電時の電圧制御系101は、低すぎるき電線電圧Vsを、電力放電運転開始電圧Vdiscまで引き上げるための機能を果たす。従って、図2においてき電線電圧Vsが電力放電運転開始電圧よりも小さい領域Bがその作動領域であり、矢印bの方向に電圧上昇させる働きをする。
また電流指令値切り替え判定器128は、き電線電圧Vsが基準値Vdisc以上、基準値Vabs以下であれば充電率制御系100からの電流指令値を電流制御系103の電流指令値Irefとするので、領域Cが充電率制御系100による作動領域ということができる。
本発明ではこの充電率制御領域をさらに充電率制御(充電)領域C1、充電率制御(放電)領域C2、サプレス領域C3に区分して制御する。さらにサプレス領域C3は、電圧制御(充電)領域Aと充電率制御(放電)領域C2が接する境界領域C3a、電圧制御(放電)領域Bと充電率制御(充電)領域C1が接する境界領域C3bに跨って設定されている。
本発明のサプレス制御系104では、図2の領域Cについて充電率制御とサプレス制御を切り替え運用して図2の特性を実現する。
サプレス制御系104は、サプレス条件判定部124およびゲートサプレス部127により構成される。サプレス制御系104は、き電線電圧Vs、充電率SOC、電流制御系103により出力されるゲート信号を入力とし、以下の条件が成立するときにDC/DC電力変換器20へのゲート信号をすべてOFFとする。
この条件は、DC/DC電力変換器20が、き電線電圧維持制御と二次電池1の充電率制御を切り替えたことに伴って成立し、その切り替えにより二次電池1の充電と放電が切り替わる場合である。また、き電線電圧Vsが放電時電圧指令値Vdisc以上、充電時電圧指令値Vabs以下であり、なおかつ充電率SOCと充電率指令値SOCrefの偏差の絶対値が基準値ΔSOC以下となった場合である。
具体的には、サプレス条件判定部124が、き電線電圧vs、放電開始電圧Vdisc、充電開始電圧Vabs、充電率SOCと充電率指令値SOCrefの偏差である減算器111の出力を入力し、上記3つの条件、つまり
条件1:Vdisc≦Vs≦Vdisc+ΔVsかつSOC<SOCref−ΔSOCref
条件2:Vabs−ΔVs≦Vs≦VabsかつSOCref+ΔSOC<SOC
条件3:Vdisc≦Vs≦Vabsかつ|SOC−SOCref|≦ΔSOC
の真偽を判定し、条件1〜3のうちいずれかが真であればゲートサプレス部127にサプレス信号を出力する。
条件1、2、3を、図2と対比して明らかなように、条件1は電圧制御(放電)領域Bと充電率制御(充電)領域C1が接する境界領域C3bを設定したものである。条件2は、電圧制御(充電)領域Aと充電率制御(放電)領域C2が接する境界領域C3aを設定したものである。条件3は、サプレス領域C3の残余の部分C3Cである。
本発明では、この境界領域にもサプレス領域を設定している点が特徴である。サプレス領域では、電力変換装置は運転停止状態におかれる。
ゲートサプレス部127は、サプレス条件判定部124からサプレス指令が出力された場合は、電流制御系103より出力されたゲート信号を全てOFFにし、IGBT11、12のスイッチングを停止させる。サプレス条件判定部124からサプレス信号が出力されない場合は、電流制御系103より出力されたゲート信号をIGBT11、12に伝え、スイッチングを行う。
以上により、き電線電圧VsがVdisc以上Vabs以下であり、なお且つ充電率SOCと充電率SOCrefの偏差の絶対値が基準値ΔSOC以内であればIGBT11、12のスイッチングを停止し、DC/DC電力変換器20の待機時損失を低減することができる。この状態は、条件3であり、あるいはサプレス領域C3の残余の部分C3Cである。
さらに、き電線電圧VsがVabsもしくはVdisc近傍でとどまった場合(条件1、2あるいはサプレス領域(C3a、C3b)でも、DC/DC電力変換器のゲート信号をサプレスすることにより、き電線と電力貯蔵式回生電力吸収装置500との間の電力授受を停止させることができるため、制御的なハンチングを回避できる。
さらにスイッチングを停止することで、き電線への非論理電流リプル注入の回避、電池への不要な充放電による発熱回避、DC/DC電力変換器の不要な損失発生回避が可能となる。
電力貯蔵式回生電力吸収装置500の運転条件を判定する基準電圧Vabs、Vdiscおよびスイッチングを停止する条件を定めるSOCref、ΔSOCの設定範囲について以下に記す。
基準電圧Vabsが、無負荷時のダイオード整流器8の出力電圧より低い場合、き電線電圧Vsが適正であるにも関わらず、ダイオード整流器8を介して交流系統1から二次電池1へ電力を吸収し、回生車両から吸収できる電力が減る可能性がある。このため、基準電圧Vabsは回生車両が無い状態でのダイオード整流器8の無負荷時出力電圧以上とすべきである。
逆に、基準電圧Vabsが高すぎると回生電力の吸収が遅れるため、基準電圧Vabsは、回生車両のいない状態でのダイオード整流器8の無負荷時出力電圧から数十[V]高い電圧に設定するのが望ましい。
また、基準電圧Vdiscは、無負荷時のき電線電圧に比べて低すぎるとき電線電圧の低下を抑制する効果が出ないため、Vdiscはダイオード整流器8の無負荷時出力電圧より数十V低い値にするべきである。
基準値SOCrefは、限られた電力貯蔵容量でできるだけ多い回生電力を吸収するため、50%よりも低い値とすべきである。しかし、SOCrefが低すぎるとき電線電圧が低下を抑制できないため、SOCrefは10%〜40%程度とするのが望ましい。
基準値ΔSOCについては、小さすぎるとスイッチングを停止する状態が長く続かないため、待機時損失の低減効果が減る。また、基準値ΔSOCが大きすぎると充電率制御が実施できる範囲が低下し、電力貯蔵要素の利用率向上に支障が出る。ゆえに、基準値ΔSOCは満充電を100%とすると数%程度にするべきである。
基準値ΔVsについては、値が小さすぎるとき電線電圧検出用の電圧検出器値に重畳するノイズ成分によりハンチング回避効果が得られない。またΔVsがVabsとVdiscの差より大きくなると、VsがVdiscより低い場合もしくはVsがVabsより高い場合でもDC/DC電力変換器がサプレスされてしまい、き電線電圧VsをVdisc以上Vabs以下に制御することができなくなる。そのため、ΔVsはき電線電圧の定格値の数%以上、Vabs−Vdisc以下とすべきである。
以上のように規定した基準値を元に、本発明のDC/DC電力変換器20は図2に示すようにき電線電圧Vsと充電率SOCにより、運転状態を変化させる。
また、本実施例ではサプレスする領域を、充電率指令値SOCref±ΔSOC以内としているが、非対称でも良い。
次に本実施例の動作例を、図3を用いて説明する。
図3は横軸を時間にとり、上から順にき電線電圧Vs、二次電池1の充電電流Ibat、二次電池1の充電率SOC、そしてDC/DC電力変換器20のサプレス信号を示す。ここで、初期状態として充電率SOCが指令値と一致しており、き電線電圧Vsはダイオード整流器8の無負荷時出力電圧にほぼ等しいとする。
時刻t1以前の初期状態において、サプレス条件判定部124よりサプレス指令が出力されており、IGBT11、12のスイッチングは停止している。この状態は図2のサプレス領域C3Cに位置付けられる。
時刻t1において、回生車両から発生する回生電力により、き電線電圧Vsが電力吸収運転開始電圧Vabsより高くなる。そのため、充電時電圧制御系102の電流指令値Iabsが、電流制御系103の帰還信号である充電電流Ibatの指令値Irefとなる。
このとき、サプレス条件判定部124の出力はサプレス指令解除となるため、電流制御系103から発せられるゲート信号に基づきIGBT11、12がスイッチングされる。これにより、二次電池1はき電線6、7から充電され、き電線電圧の上昇が抑制される。また、二次電池1への充電により、充電率SOCがSOCref+ΔSOCより高くなる。この状態は図2の電圧制御(充電)領域Aに位置付けられる。
時刻t2において、き電線電圧がVabsより低くなる。このとき、充電率制御系100からの電流指令値が充電電流指令値Irefとなる。
このときにはき電線電圧Vsと充電率SOCは、サプレス条件判定部124の条件2が真となるため、DC/DC電力変換器20のゲート信号はOFFとなる。この状態は図2のサプレス領域C3aに位置付けられる。
時刻t3において、き電線電圧VsがVabs−ΔVsより低くなるため、サプレス条件判定部124の条件2が、真から偽となるため、DC/DC電力変換器20のサプレスが解除され、充電率SOCが、充電率指令値SOCref+ΔSOCに等しくなるまで充電率制御系により放電運転が継続される。この状態は図2の充電率制御(放電)領域C2に位置付けられる。
時刻t4において、充電率SOCが充電率指令値SOCref+ΔSOCと等しくなると、サプレス条件判定部124の条件3が真となり、サプレス指令が出力されるため、IGBT11、13のスイッチングが停止する。ゆえに、Ibatはゼロとなり、充電率SOCはSOCref+ΔSOCでとどまる。この状態は図2のサプレス領域C3Cに位置付けられる。
時刻t5で、き電線電圧Vsが電力放電運転開始電圧Vdiscより低くなる。このとき、サプレス条件判定部124の条件3が真から偽に変わるため、DC/DC電力変換器20のサプレスが解除され、IGBT11、12のスイッチングが始まる。
放電時電圧制御系101からの指令値Idiscが電流指令値Irefとなり、二次電池1よりき電線6、7へ電力が放電される。これによりき電線電圧Vsの低下が抑制される。また、この放電により、二次電池1の充電率SOCは、SOCref−ΔSOCより低くなる。この状態は図2の電圧制御(放電)領域Bに位置付けられる。
時刻t6においてき電線電圧VsがVdiscより高くなり、充電率制御系100の指令値が電流指令値Irefとなる。
しかし、時刻t6において、き電線電圧VsがVdisc+ΔVsより低いため、サプレス条件判定部124の条件1が真となり、IGBT11、13のスイッチングが停止する。ゆえに、Ibatはゼロとなる。この状態は図2のサプレス領域C3bに位置付けられる。
時刻t7において、き電線電圧VsがVdisc+ΔVsより高くなるため、サプレス条件判定部124の条件1が真から偽となり、DC/DC電力変換器20のサプレスが解除され、IGBT11、13のスイッチングが始まる。この状態は図2の充電率制御(充電)領域C1に位置付けられる。
時刻t7からt8にかけて充電率SOCと充電率指令値SOCrefの偏差を減らすよう、充電率制御系100から充電電流指令値が出力される。
時刻t8において、充電率SOCが充電率指令値SOCref−ΔSOC以上となるため、サプレス条件判定部124の条件3が真となるため、DC/DC電力変換器20はサプレスされ、IGBT11、12のスイッチングは停止される。この状態は図2のサプレス領域C3Cに位置付けられる。
以上のように、本実施例の電力変換器はき電線電圧の変動を抑制し、充電率SOCも所定の範囲内に抑制できる。また、SOCref−ΔSOC<SOC<SOCref+ΔSOCかつVdisc≦Vs≦Vabsのとき(領域C3C)は、IGBT11、12のスイッチングが停止される。
また、充放電の方向が異なる運転条件の遷移中にIGBT11、12のスイッチングを停止する領域(C3a、C3b)を設けることにより、き電線電圧Vsが運転条件の境界付近にあった場合でも制御的なハンチングを回避することが可能である。結果としてき電線側への非論理リプル電流流出防止による車両制御信号へのノイズ重畳抑制、不要な充放電による二次電池1の発熱および寿命劣化の回避、そして不要な充放電によるDC/DC電力変換器20の損失低減が可能となる。
本実施例では、き電線電圧Vsをき電線6とレール7間の電圧としたが、リアクトル4での電圧降下は比較的小さいため、き電線電圧Vsとしてコンデンサ3の端子電圧を用いても良い。
また本発明は、図4に示すように構成してもよい。図4は、本発明の実施例2による電力貯蔵式回生電力吸収装置を含むき電システムの全体構成図を示している。図4が図1と相違しているのは、充放電開始電圧補正器125を備えた点である。
この変形実施例では、電力貯蔵式回生電力吸収装置500が、充電開始電圧Vabsと放電開始電圧Vdiscを、二次電池1の充電率SOCを元に補正する充放電開始電圧補正器125を備えている。補正後の充電開始電圧Vabs2、放電開始電圧Vdisc2を元にサプレス条件を判定し充放電を制御する。
二次電池1の過充電・過放電を回避するシステムにおいても、サプレス条件判定部124の入力をVabs、VdiscからVabs2、Vdisc2に変更することにより、同様の効果を奏す。このときの電力貯蔵式回生電力吸収装置500は、図5に示されるように運転状態を変化させることとなる。
図2と図5を比較して明らかなように、図5では境界領域C3a、C3bが充電率SOCに対して一定ではなく、充電率SOCに対して可変に設定されている。例えば境界領域C3aは、充電率SOCが高いほど充電開始電圧Vabs2が高くなるように設定されている。また境界領域C3bは、充電率SOCが低いほど充電開始電圧Vdisc2が低くなるように設定されている。
本実施例によれば、き電線電圧が上昇したときに回生電力を吸収することができ、き電線電圧の安定化が図れる。また、電力貯蔵要素の充電率を所望の範囲に保つことができるため、電力貯蔵要素の利用率を向上することができ、電力貯蔵式回生電力吸収装置の低コスト化ができる。
さらに、充放電方向の異なる制御切り替えを行う際にはDC/DC電力変換器を一度サプレスする領域を設けることにより制御的なハンチングを避け、き電線側への非論理リプル電流流出、二次電池への不要な充放電による発熱・寿命劣化回避、そしてDC/DC電力変換器の損失低減を実現できる。
なお、図2、図5の説明では、境界領域C3aとC3bはき電線電圧の設定幅ΔVsにより定められており、運転状態の切り替えはこの設定幅ΔVs以上の電圧変化が生じたことを条件としている。
然るに本発明では、運転状態の切り替え時にサプレス状態を経てから移行させることに意味があるので、例えば十分なサプレス時間の経過後に制御運転状態を変更させるようにすることもできる。この十分なサプレス時間の経過後には、設定幅ΔVs以上の電圧変化が生じるとの確証のもとに係る制御手法を採用することも可能である。
1:二次電池
2.4:リアクトル
3:コンデンサ
6:き電線
7:レール
8:ダイオード整流器
9:変圧器
10:交流系統
11、12:IGBT
13、14:フリーホイールダイオード
15:直流電圧検出器
16:直流電流検出器
17:直流電圧検出器
20:DC/DC電力変換器
21、23:フィルタ部
22:スイッチング部
100:充電率制御系
101:放電時電圧制御系
102:充電時電圧制御系
103:電流制御系
104:サプレス制御部
114:電圧制御器
117:電圧制御器
119:加算回路
120:切り替えスイッチ
128:電流指令値切り替え判定器
500:電力貯蔵式回生電力吸収装置

Claims (18)

  1. 直流き電区間のき電線とレールの間に接続された電力変換装置と、該電力変換装置に接続された電力貯蔵要素とを備え、
    電力貯蔵要素の充放電によりき電線電圧を第1の範囲内に制御する電圧制御モードと、前記き電線電圧が前記第1の範囲内にありかつ電力貯蔵要素の充電率が第2の範囲外にあるときに該充電率を前記第2の範囲内に近づけるように制御する充電率制御モードにより前記電力変換装置に与えるゲート信号を制御する電力貯蔵式回生電力吸収装置であって、
    前記電圧制御モード前記充電率制御モードとの切り替わりに伴い、前記電力貯蔵要素の充放電が切り替わる段階において、前記電力変換装置に与えるゲート信号をオフにするサプレスモードを備えることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  2. 請求項1記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置において、
    前記き電線電圧と前記充電率とから、電圧制御モードと充電率制御モードの切り替えを定める切り替え手段を備えることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  3. 請求項1記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置において、
    電圧制御モードは、高すぎるき電線電圧を、電力吸収開始電圧まで引き下げるための第1の電圧制御モードと低すぎるき電線電圧を、電力放電運転開始電圧まで引き上げるための第2の電圧制御モードを備え、
    充電率制御モードは、充電率が第1の充電率よりも高いときに放電を行う第1の充電率制御モードと前記第1の充電率よりも低い第2の充電率よりも低いときに充電を行う第2の充電率制御モードとを備え、
    前記第1の電圧制御モードから前記第1の充電率制御モードに切り替わる段階、及び前記第2の電圧制御モードから前記第2の充電率制御モードに切り替わる段階において、前記電力変換装置に与えるゲート信号をオフにするサプレスモードを備えることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置において、
    前記サプレスモードの実行期間は、前記き電線電圧の変化幅により定められることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置において、
    前記サプレスモードの実行期間は、予め定めた継続時間により定められることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置において、
    前記き電線電圧と前記充電率との関係において、前記サプレスモードを実行する領域は、前記充電率が高いほど高い前記き電線電圧により定められていることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置において、
    前記き電線電圧が前記第1の範囲内にありかつ電力貯蔵要素の充電率が第2の範囲内にあるときに前記電力変換装置に与えるゲート信号をオフにすることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  8. 請求項7に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置において、
    前記第1の範囲と前記第2の範囲は、それぞれ一定値のき電線電圧とそれぞれ一定の充電率により設定されていることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  9. 直流き電区間のき電線とレールの間に接続された電力変換装置と、該電力変換装置に接続された電力貯蔵要素とを備え、
    電力貯蔵要素の充放電によりき電線電圧を第1の範囲内に制御する電圧制御モードと、前記き電線電圧が前記第1の範囲内にありかつ電力貯蔵要素の充電率が第2の範囲外にあるときに該充電率を前記第2の範囲内に近づけるように制御する充電率制御モードにより前記電力変換装置に与えるゲート信号を制御する電力貯蔵式回生電力吸収装置であって、
    前記電圧制御モード前記充電率制御モードとの切り替わりに伴い、前記電力貯蔵要素の充放電が切り替わる段階において、前記電力変換装置は運転停止状態を経ることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置。
  10. 直流き電区間のき電線とレールの間に接続された電力変換装置と、該電力変換装置に接続された電力貯蔵要素とを備えた電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法であって、
    前記電力貯蔵要素の充放電によりき電線電圧を第1の範囲内に制御する電圧制御モードと、前記き電線電圧が前記第1の範囲内にありかつ電力貯蔵要素の充電率が第2の範囲外にあるときに該充電率を前記第2の範囲内に近づけるように制御する充電率制御モードを有し、
    前記電圧制御モード前記充電率制御モードとの切り替わりに伴い、前記電力貯蔵要素の充放電が切り替わる段階において、前記電力変換装置に与えるゲート信号をオフにするサプレスモードを備えることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  11. 請求項10記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法において、
    前記き電線電圧と前記充電率とから、電圧制御モードと充電率制御モードの切り替えを定めることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  12. 請求項10記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法において、
    電圧制御モードは、高すぎるき電線電圧を、電力吸収開始電圧まで引き下げるための第1の電圧制御モードと低すぎるき電線電圧を、電力放電運転開始電圧まで引き上げるための第2の電圧制御モードを備え、
    充電率制御モードは、充電率が第1の充電率よりも高いときに放電を行う第1の充電率制御モードと前記第1の充電率よりも低い第2の充電率よりも低いときに充電を行う第2の充電率制御モードとを備え、
    前記第1の電圧制御モードから前記第1の充電率制御モードに切り替わる段階、及び前記第2の電圧制御モードから前記第2の充電率制御モードに切り替わる段階において、前記電力変換装置に与えるゲート信号をオフにするサプレスモードを備えることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法において、
    前記サプレスモードの実行期間は、前記き電線電圧の変化幅により定められることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  14. 請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法において、
    前記サプレスモードの実行期間は、予め定めた継続時間により定められることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  15. 請求項10乃至請求項14のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法において、
    前記き電線電圧と前記充電率との関係において、前記サプレスモードを実行する領域は、前記充電率が高いほど高い前記き電線電圧により定められていることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  16. 請求項10乃至請求項15のいずれか1項に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御
    方法において、
    前記き電線電圧が前記第1の範囲内にありかつ電力貯蔵要素の充電率が第2の範囲内にあるときに前記電力変換装置に与えるゲート信号をオフにすることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  17. 請求項16に記載の電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法において、
    前記第1の範囲と前記第2の範囲は、それぞれ一定値のき電線電圧とそれぞれ一定の充電率により設定されていることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
  18. 直流き電区間のき電線とレールの間に接続された電力変換装置と、該電力変換装置に接続された電力貯蔵要素とを備えた電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法であって、
    電力貯蔵要素の充放電によりき電線電圧を第1の範囲内に制御する電圧制御モードと、前記き電線電圧が前記第1の範囲内にありかつ電力貯蔵要素の充電率が第2の範囲外にあるときに該充電率を前記第2の範囲内に近づけるように制御する充電率制御モードを備え、
    前記電圧制御モード前記充電率制御モードとの切り替わりに伴い、前記電力貯蔵要素の充放電が切り替わる段階において、前記電力変換装置は運転停止状態を経ることを特徴とする電力貯蔵式回生電力吸収装置の制御方法。
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