JP4432675B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電気鉄道システムにおける、余剰回生電力を吸収し、吸収した電力を供給する電力変換装置に関する。
近年、変電所からの直流電力を電気車に供給するき電系統では、電気車が節電などを目的として回生ブレーキを利用している。この回生ブレーキは電気車の持つ運動エネルギーを車載のインバータで電気エネルギーに変換し、き電線を介して電気エネルギーを放出し、電気車の減速を行うものである。回生ブレーキによって発生した電気エネルギーをき電線を介して他の電気車の加速エネルギーとして消費して、き電システムの省エネ化を図っている。特許文献1には、必要とされている以上の電力が回生車両から発生した場合に、回生インバータを用いて、交流系統に回生する方法が開示されている。
特開2000−343987公報((0002)段落から(0006)段落の記載)
しかし、余剰回生電力が大きい場合、接続される交流系統へ逆潮流が起きる。ここで、逆潮とは有効電力が交流系統へ流れる状態を意味する。逆潮流が発生すると、電力発生点における電圧が上昇し、系統電圧管理が難しくなる。
本発明の目的は、電気車などから発生する回生電力を吸収し、き電線電圧を安定にしながら接続される交流系統への逆潮を抑制する電力変換装置や電力変換システムの提供である。
本願発明の電力変換装置は、き電線電圧上昇時、直流電力を交流電力に変換し、同一交流系統に接続される駅負荷へ交流電力を回生し、さらに、駅負荷で消費される電力を検出して、回生する交流電力を、駅負荷が消費する電力以下にして、き電線電圧の安定化を図る。
本発明によれば、回生インバータで逆潮流しない範囲で余剰回生電力を駅負荷に与えて余剰回生電力を有効に利用できる。
本願発明の詳細を、以下図面を用いて説明する。
本実施例を、図1を用いて説明する。図1で、符号1は回生電力吸収装置であり、5は交流電源、3は駅構内の照明装置や空調装置、昇降機などに代表される駅負荷、4は車両、6はき電線、7はレールである。回生電力吸収装置1の主回路は変圧器10と、電力半導体スイッチング素子であるIGBTを複数個備えたIGBT変換器11と、遮断機12とを備えている。IGBT変換器11は交流を直流に、逆に直流を交流に変換する自励式の交直変換器であり、該IGBT変換器の交流出力端子が変圧器10を介して交流電源5に接続し、直流出力端子のP側が、遮断機12を介してき電線6に接続し、直流出力端子のN側がレール7に接続している。
このIGBT変換器11は制御器100を備え、この制御器100は遮断機12とき電線6の接続点で、き電線とレールとの間の電圧を一定にするように、IGBT変換器11の電力変換を制御する。以下、IGBT変換器11の動作を説明する。
遮断機12の接続点であるき電線電圧を、電圧検出器20で検出する。該電圧検出値VFと電圧指令値VF_REF とを一致させるため、減算器101は前記電圧検出値VFと電圧指令値VF_REF とを入力して、電圧偏差を算出し、その電圧偏差を電圧制御器102に出力する。電圧制御器102は該電圧偏差を低減すべくIGBT変換器11が交流系統へ回生すべき回生電力指令値WABS_REFを算出する。
この回生電力指令値WABS_REF はリミッタ103に入力される。一方、駅負荷3で消費される電力を電力検出器22で検出し、該駅負荷検出値WLもリミッタ103に入力される。リミッタ103は駅負荷検出値WLで回生電力指令値WABS_REF の上限を制限し、制限された回生電力指令値WABS_REF2を算出する。
IGBT変換器11が交流系統に回生する電力は、電力検出器21で検出し、該回生電力検出値WABSと回生電力指令値WABS_REF2 とを減算器104に入力する。減算器104は回生電力指令値WABS_REF2 と回生電力検出値WABSとの偏差を算出し、電流換算器105にこの偏差を出力する。なお、図1では変圧器10の2次側でIGBT変換器11の出力電力を検出しているが、図2に示すように、IGBT変換器11の出力電力を変圧器10の1次側で検出しても良い。
電流換算器105は減算器104で算出した回生電力偏差を交流系統へ出力する有効電流の偏差に換算し、該換算値を電流制御器106に出力する。電流制御器106は電流換算器105が算出した有効電流偏差をゼロにすべくIGBT変換器11の交流出力電圧を制御する。
以上により制御器100はき電線電圧を電圧指令値VF_REF に保つよう、IGBT変換器11を制御し、さらにリミッタ103による電力指令値制限によって逆潮を抑制する。
本実施例の動作波形を図6に示す。上のグラフはき電線電圧VFを、下のグラフは回生電力指令値WABS_REF2 と駅負荷WLとを示す。時刻t1で車両の回生運転が始まるので、き電線電圧検出値VFが電圧指令値VF_REF を超える。IGBT変換器11は交流系統へ電力回生を行い、き電線電圧検出値VFの上昇が抑制される。
時刻t2になると、回生電力指令値WABS_REF が駅負荷検出値WL以上となるので、逆潮を防止するために、電力指令値WABS_REF が駅負荷に制限される。このため、き電線電圧の上昇を抑えるために必要な回生電力吸収がなされず、き電線電圧検出値VFがVF_REF を超えるが、回生電力と駅負荷消費電力とは釣合い、交流電源5への逆潮が起きない。
車両から発生する回生電力が低下した時刻t3では、電力指令値WABS_REF が駅負荷検出値WLを下回るので、き電線電圧の上昇を抑制できるようになるため、き電線電圧検出値VFと電圧指令値VF_REF の偏差が低減する。時刻t4では車両の回生運転が終了するので、IGBT変換器11への回生電力指令値WABS_REF2 がゼロになる。
本実施例では、電力検出器22より駅負荷で消費する電力を検出し、駅負荷検出値WLで電力指令値WABS_REF を制限していたが、図3に示すように交流電源5から送られる電力を電力検出器22で検出し、その検出値WとIGBT変換器11から回生される電力の検出値WABSとの和から駅負荷電力値WL′を算出し、該駅負荷電力値WL′で回生電力指令値WABS_REFを制限しても同等の効果がある。
本実施例では、直流電力発生装置を回生運転中の車両を例に説明したが、車両の代わりに回生可能なモータドライブシステムであってもよい。以上説明したように、本実施例によれば、車両から発生する回生電力を吸収でき、さらに交流電源への逆潮も防止できる。
本実施例を、図4を用いて説明する。実施例1と同一のものは同じ符号で示し、説明の重複を避ける。本実施例と実施例1との差異は、回生電力吸収手段として、IGBT変換器11に加えて、抵抗消費型のチョッパ13を備え、回生電力のうち、駅負荷で消費する電力を超過した電力を抵抗消費型のチョッパ13で吸収する点である。
本実施例の電力回生時の動作を詳しく説明する。実施例1と同様に、本実施例の回生電力吸収装置1は、遮断機12とき電線8との接続点のき電線電圧を電圧検出器20を用いて検出する。該検出値VFと出力電圧指令値VF_REF との偏差は減算器101で算出し、電圧制御器102に出力される。電圧制御器102は、き電線電圧検出値VFを電圧指令値VF_REFと一致させるべく回生電力指令値WABS_REFをリミッタ103と減算器111とに出力する。
リミッタ103は、回生電力指令値WABS_REF を駅負荷検出値WLで制限した値WABS_REF2 を減算器104と減算器111とに出力する。減算器111はリミッタ103によって制限された電力量を算出するため、回生電力指令値WABS_REF からWABS_REF2を減算する。回生電力指令値WABS_REF2に対するIGBT変換器11の動作は実施例1と同様である。減算器111により算出された電力の偏差ΔWABSは電流換算器112に入力され、電流換算器112は抵抗14でΔWABSの電力を消費するための電流値IREFを算出する。電流値IREFと電流検出器24で検出した抵抗電流検出値IRとを一致させるべく、電流値IREFと抵抗電流検出値IRとの偏差を減算器113で算出し、該電流偏差を電流制御器114に入力する。電流制御器114は前記電流偏差を低減すべくチョッパ13の出力電圧を制御する。このようにして、回生電力をIGBT変換器11とチョッパ13とを用いて吸収する。
図7に本実施例の動作波形を示す。グラフは上よりき電線電圧VF、回生電力指令値WABS_REF2 と駅負荷検出値WL、抵抗消費型チョッパ13の電力指令値となる電力の偏差ΔWABSを示す。時刻t1で、き電線電圧検出値VFが電圧指令値VF_REFを超え、電力回生が始まる。電力回生によってき電線電圧検出値VFの上昇が抑制される。時刻t2で、回生電力指令値WABS_REF が駅負荷検出値WL以上となり、回生電力指令値WABS_REF が駅負荷検出値WLに制限されるので、交流電源5への逆潮が起きない。制限された回生電力指令値ΔWABSはチョッパ13の電力指令値となり、抵抗14で電力が消費される。そのため、回生電力吸収は十分に成し遂げられ、き電線電圧検出値VFの上昇が抑制され続ける。
車両から発生する回生電力が低下した時刻t3では、回生電力指令値WABS_REFが駅負荷検出値WLを下回り、チョッパ13の回生電力指令値ΔWABSがゼロとなり、回生電力吸収がIGBT変換器11でなされる。時刻t4では、き電線電圧検出値VFが電圧指令値VF_REFを下回り、IGBT変換器11への回生電力指令値WABS_REF2がゼロになる。
本実施例では、直流電力発生装置を回生運転中の車両を例に説明したが、車両の代わりに回生可能なモータドライブシステムであってもよい。さらに、吸収する回生電力のうち、駅負荷3で消費できる電力をIGBT変換器11で回生されるため、熱消費する回生電力量を低減できる。
本実施例を、図5を用いて説明する。実施例1や実施例2と同一の構成要素は同じ符号で示し、その説明を省く。本実施例では、二次電池15と電圧検出器25と電力指令分配器115と充電率算出器116とを備え、逆潮防止のために吸収しきれない回生電力を抵抗で消費するのではなく、二次電池15に蓄電する点が実施例2と異なる。
本実施例の回生電力吸収装置1は、き電線電圧検出値VFと電圧指令値VF_REF とを一致させるべく、減算器101で電圧指令値VF_REF と、き電線電圧検出値VFとの偏差を算出し、この偏差を低減すべく電圧制御器102は回生電力吸収装置1がき電線より吸収すべき電力指令値WABS_REFを算出する。
電力指令分配器115は、回生電力指令WABS_REF と、二次電池15の充電率SOCと、駅負荷3の消費電力検出値である駅負荷検出値WLとを入力とし、回生電力指令値WABS_REFをIGBT変換器11への電力指令値WABS_REF2とチョッパ13への電力指令値ΔWABSとに分配する。ここで、充電率SOCは電流検出器24により検出された二次電池15の電池電流検出値IBATTと、電圧検出器25とにより検出された二次電池15の電池電圧検出値VBATTを基に、充電率算出器116で算出した値である。IGBT変換器11は実施例1、2と同様に電力指令値WABS_REF2 に従って制御される。
電力指令値ΔWABSは電流換算器112で電池電流に換算される。減算器113に、この換算値IREFと、電流検出器24が検出した電池電流IBATTとを入力し、減算器113が偏差を算出する。電流制御器114は該電流偏差が小さくなるようにチョッパ13の二次電池15側に出力する電圧を調整する。本実施例ではこのように電力指令値ΔWABSに従い電力吸収や放電を行う。
電力指令分配器115の電力指令値分配について、図8を用いて説明する。電力指令値分配器115は、電力指令値WABS_REF と、駅負荷電力検出値WLと、二次電池15の充電率SOCとを入力し、き電線電圧が上昇した時は、駅負荷で消費できる電力をIGBT変換器11で交流電力に変換し、駅負荷で消費しきれない電力を、チョッパ13を介して二次電池15へ供給する。また、き電線電圧が低下した時で、充電率SOCが所定の値より高い場合には、電力指令値分配器115が、優先的に二次電池15を放電させ、不足する電力をIGBT変換器11から供給するよう、WABS_REF2 とΔWABSとを算出する。
次に、WABS_REF2 とΔWABSの算出方法を図8を用いて説明する。回生電力指令値WABS_REF はリミッタ117とリミッタ118とに入力される。リミッタ117は回生電力指令値WABS_REF をゼロ以上に制限し、リミッタ118はWABS_REF をゼロ以下に制限する。二次電池15の充電率SOCと、固定値である充電率指令値SOC_REF とは比較器120で大小を比較し、充電率SOCが充電率指令値SOC_REF より大きい場合には、充電率制御用電力指令値WD2を負である固定値WDに設定し、充電率SOCが充電率指令値SOC_REF 以下の場合は、電力指令値WD2をゼロに設定する。ここで、固定値WDはチョッパ13がき電線へ放電できる最大電力を意味し、回生方向を正としているため、WDの符号は負とする。
WABS_REFがゼロ以上の場合のWABS_REF2とΔWABSとの算出方法を以下に示す。WABS_REFがゼロ以上の場合、リミッタ117の出力値WABS_REFPはWABS_REFと等しくなり、リミッタ118の出力値WABS_REFNはゼロとなる。WABS_REFP はリミッタ119と減算器123とに入力され、リミッタ119で駅負荷電力検出値WLで上限が制限され、制限されたその値WABS_REFP2 は減算器123と加算器126とに出力される。減算器123は、リミッタ119で制限された電力差分算出するために、ABS_REFPとWABS_REFP2との偏差を算出し、この偏差ΔWABS_Pを加算器125に出力する。
一方、リミッタ118の出力値WABS_REFN と充電率制御用電力指令値WD2はリミッタ122に入力され、WABS_REFNはWD2 で下限が制限される。WABS_REFNはゼロなので、リミッタ122の出力値WD3はゼロとなる。WABS_REFNとリミッタ122の出力値WD3とが減算器124に入力され、減算器124はその偏差WABS_REFP3を加算器126に出力する。このとき、WABS_REFNとWD3は両者ともゼロであるため、偏差WABS_REFP3もゼロである。
加算器126はWABS_REFP2とWABS_REFP3を加算し、その和であるIGBT変換器11への電力指令値WABS_REF2を算出する。ここで、WABS_REFP3はゼロなので、WABS_REF2とWABS_REFP2が等しくなり、WABS_REF2 は実施例3と同じ電力指令値となる。また、加算器125は制限された電力差分値BS_PとWD3 を加算し、その和であるΔWABSを算出する。ここで、WD3はゼロなので、ΔWABSは実施例3と同じ電力指令値となる。
次に、WABS_REFが負の場合のWABS_REF2とΔWABSの算出方法を説明する。リミッタ117の出力値WABS_REFP はゼロ、リミッタ118の出力値WABS_REFNはWABS_REF と等しくなる。WABS_REFPがゼロとなるために、リミッタ119の出力WABS_REFP2がゼロとなる。また、WABS_REFPとWABS_REFP2とがゼロであるため、減算器123の出力値ΔWABS_Pもゼロになる。一方、充電率制御用電力指令値WD2は充電率SOCが充電率指令値SOC_REFより大きいときにWD、充電率SOCが充電率指令値SOC_REF 以下のときゼロとなる。WABS_REFN は、リミッタ122で充電率制御用電力指令値WD2に下限を制限される。減算器124はWABS_REFN と充電率制御用電力指令値WD3の偏差を算出し、その偏差WABS_REFP3を減算器126と加算器125とに出力する。
充電率制御用指令値WD2がWABS_REFNより小さいとき、WD3はWABS_REFNと等しくなり、減算器124の出力値WABS_REFP3 はゼロとなる。加算器125は減算器123の出力値ΔWABS_P とリミッタ122の出力値WD3とを入力し、その和であるチョッパ13の電力指令値ΔWABSを算出する。減算器123出力値ΔWABS_Pはゼロであり、充電率制御用指令値WD2がWABS_REFNより小さいときは、WD3がWABS_REFN と等しくなるため、ΔWABS_PはWABS_REFに等しくなる。
また、充電率制御用電力指令値WD2がWABS_REFN より大きいとき、リミッタ122の出力値WD3はWD2と等しくなる。減算器124では、WABS_REFN とWD3の偏差WABS_REFP を算出し、加算器126に出力する。加算器126はWABS_REFP2とWABS_REFP3との和であるIGBT変換器11の電力指令値126を算出する。ここで、WABS_REFP2はゼロであるため、WABS_REF2はWABS_REFからWD2を減算した値となる。加算器125では、ΔWABS_PとWD3を加算し、チョッパ13の電力指令値ΔWABSを算出するが、ΔWABS_P はゼロ、WD3はWD2と等しいため、ΔWABSはWD2と等しくなる。以上のように、電力指令値分配器115は電力指令値WABS_REFをWABS_REF2とΔWABSに分配する。
本実施例の回生電力吸収装置1の動作波形を図9に示す。図9では、上のグラフはき電線電圧検出値VFを、中間のグラフは回生電力指令値WABS_REF、WABS_REF2、ΔWABSを、下のグラフは充電率SOCを示す。
時刻t1に車両の回生運転を開始し、き電線電圧検出値VFがVF_REF に一致するように、WABS_REF は充電指令となって、IGBT変換器11が電力回生を開始する。時刻t2で、回生電力指令WABS_REF が駅負荷電力検出値WLを超える。このとき、IGBT変換器11の電力指令WABS_REF2 が駅負荷電力検出値WLに制限され、逆潮を抑制する。チョッパ13の電力指令値ΔWABSは、WABS_REF2 の制限された電力値であるので時刻t2を過ぎるとその値が上昇を始める。また、充電の進行に伴い、二次電池15の充電率SOCが上昇する。
時刻t3を過ぎると車両回生電力が減少し、回生電力指令WABS_REF が駅負荷電力検出値WLを下回るため、チョッパ13への電力指令値ΔWABSがゼロになる。時刻t4で、車両の回生運転が終了し、電力指令値WABS_REFがゼロになる。
時刻t5から、車両は力行運転を開始するので、き電線電圧検出値VFが低下する。き電線電圧の低下を抑制するために、電力指令値WABS_REF が負になり、チョッパ13を介した二次電池15の放電がまず開始する。時刻t6で、チョッパ13の放電電力が最大放電電力に達するため、チョッパ13からの放電電力がクランプされ、き電線電圧を維持するために必要な電力の不足分がIGBT変換器11から供給される。時刻t7で、二次電池15の充電率SOCが充電率指令値SOC_REF と等しくなるので、チョッパ13の電力指令値がゼロになる。このとき、チョッパ13からの電力供給が停止するため、IGBT変換器11は、チョッパ13で放電していた電力も合わせて供給を開始し、き電線電圧を維持する。
本実施例では、直流電力発生装置を回生運転中の車両とした場合を説明したが、車両に代えて回生可能なモータドライブシステムにも同様に適用可能である。また、本実施例では電力貯蔵要素として二次電池15を用いたが、鉛蓄電池や、ニッケルカドミニウム電池、ニッケル水素電池、リチウム電池などの二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタを用いても同様の効果を得ることができる。
本実施例では、回生電力吸収装置は車両の回生電力を吸収でき、交流電源への逆潮を防止でき、また、系統への逆潮回避のために回生できなかった電力をチョッパ13を介して電力貯蔵要素に吸収し、吸収した電力を車両力行時に利用できるので、エネルギーを有効に利用できる。さらに、本実施例では駅負荷で消費できる電力をIGBT変換器11で回生するので、二次電池の容量を低減できる。
実施例1の回生電力吸収装置の説明図。 実施例1の別の回生電力吸収装置の説明図。 実施例1のさらに別の回生電力吸収装置の説明図。 実施例2の回生電力吸収装置の説明図。 実施例3の回生電力吸収装置の説明図。 実施例1の回生電力吸収装置の応答波形の説明図。 実施例2の回生電力吸収装置の応答波形の説明図。 実施例3の回生電力吸収装置の説明図。 実施例3の回生電力吸収装置の応答波形の説明図。
符号の説明
1…回生電力吸収装置、2、10…変圧器、3…駅負荷、4…車両、5…交流電源、6…き電線、7…レール、11…IGBT変換器、12…遮断機、13…チョッパ、20…電圧検出器、21、22…電力検出器、100…制御器。



Claims (3)

  1. 交流側が交流電源に負荷と並列に接続し、直流側が直流電力発生源の回生運転中の電気車にき電線を介して接続される直交電力変換器を備えた電力変換装置であって、
    該直交電力変換装置が電力半導体スイッチング素子を備えた直交電力変換器と、
    該直交電力変換器の制御部と
    前記直交電力変換器と前記負荷とが消費する電力を検出する電力検出手段と、
    前記直交電力変換器の交流側から出力する電力を検出する電力検出手段とを有し、
    前記制御部は、前記回生運転中の電気車の発生する直流電力が前記負荷消費電力より小さい場合は、該直流電力を交流電力に変換して出力して、前記直流入力電圧を所定の値以下に抑制し、
    前記発生する直流電力が前記負荷消費電力より大きい場合には、前記直流電力を変換して出力する交流電力を前記負荷電力以下に制限して
    前記直交電力変換器の出力する交流電力が前記交流電源へ流出しない範囲で、交流電力を交流出力端子から出力させることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1の電力変換装置において、
    前記制御部が、前記交流電源から前記直交電力変換器と前記並列接続された負荷とに供給される合計電力の検出値と、前記電力変換器が出力する電力の検出値とを用いて前記負荷が消費する電力を算出する手段と、
    前記直交電力変換器が出力する交流電力の指令値を前記負荷が消費する電力値で制限する制限手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1の電力変換装置において、
    前記直交電力変換器が直流入力電圧を検出する電圧検出手段を備え、
    前記制御部が、前記直流入力端子電圧と所定の値との偏差に応じて交流出力端子より出力すべき電力の指令値を算出する電圧制御手段と、
    該電圧制御手段の算出する電力指令値に基づき、交流出力電力を制御する出力電力制御手段とを有することを特徴とする電力変換装置。
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