JP5917865B2 - ステッピングモーター制御装置、電動日射遮蔽装置及びステッピングモーター制御方法 - Google Patents
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Description
図12は、スラットを回動操作するためのステッピングモーターの従来の制御動作を示す。例えば4相のステッピングモーターでは、通常動作時にA相〜D相のコイルにパルス状の駆動電流Ia〜Idが順次供給されて、ローターコアが例えば正転方向に回転される。また、D相→C相→B相→A相の順でパルス状の駆動電流Id〜Iaが順次供給されると、ローターコアが逆転方向に回転される。
スラットを所望角度まで回動した後、例えばD相に駆動電流Idを供給した後にステッピングモーターを停止させるとき、駆動電流Idの1/10程度の励磁電流IxがD相のコイルに供給される。
励磁電流Ixを供給しない場合には、ステッピングモーターの出力軸がギヤボックスのバックラッシュ分逆回転する可能性があり、ローターコアが停止位置からずれてしまう。すると、ステッピングモーターの再動作時に、停止相の次相のA相から順に駆動電流Ia〜Idを供給しても、モーターの動作が脱調状態となり、モーターの動作障害やスラットの回動角度の位置ずれが発生することがある。
この発明の目的は、ステッピングモーターの動作を安定させ、かつ消費電力を低減し得るステッピングモーター制御装置、電動日射遮蔽装置及びステッピングモーター制御方法を提供することにある。
動作開始電流を前記停止相に供給する第二の制御装置とを備えた。前記第二の制御装置は、前記再動作開始電流の供給の停止から前記駆動電流が供給されるまでの間、前記停止相に励磁電流を供給する。
前記ラダーコード2の上端は前記ヘッドボックス1内に配設されるラダーコード吊下げ装置6に取着され、前記昇降テープ5の上端はヘッドボックス1内に配設される昇降テープ巻取り装置7に巻き取り可能に支持されている。前記ラダーコード吊下げ装置6には六角棒状の角度調節軸8が相対回転不能に挿通されている。
機器番号設定スイッチ31は、多数の電動横型ブラインドを一括して操作する場合に、この通信スイッチ26で一括操作する電動横型ブラインドのアドレスや、通信スイッチ26自身のアドレスを設定可能としたディップスイッチで構成される。
前記スラット3の昇降操作及び角度調節操作はリモコン36の操作によっても行われる。リモコン36から出力される赤外線信号は、ヘッドボックス1に取着されるリモコン受光部37で受信し、その受信信号はリモコン信号入力部35で指令信号に変換してマイクロコンピューター部21に入力される。
障害物スイッチ40は、前記昇降テープ巻取り装置7に設けられ、スラット3の下降操作時にボトムレール4の下降動作が障害物により妨げられているか否かを前記昇降テープ5に弛みが生じたか否かで検出するものであり、その検出信号が障害物検知部41を介してマイクロコンピューター部21に出力される。
昇降高さ認識用エンコーダー42は、前記昇降モーター14に内蔵され、昇降モーター14の出力軸の回転にともなってパルス信号を生成し、そのパルス信号を昇降高さ検知部43に出力する。
図4は、前記ステッピングモーター9の概要を示す。このステッピングモーター9は、永久磁石で構成されるローターコア51の周囲に電磁石で構成されるステーター52が配設されている。ローターコア51の外周面には周方向にN極とS極が交互に24極配設され、ステーター52はローターコア51の中心に向かって等間隔に突出するポール部53にA相〜D相の4相のコイル54a〜54dが順次巻装されて24極の電磁石が構成される。
図10は、通常の角度調節動作からステッピングモーター9が停止する場合のステッピングモーター制御装置の動作を示す。角度調節動作時には、図8に示すように、ステッピングモーター9のステーター52の各相のコイル54a〜54dにA相→B相→C相→D相の順でパルス状の駆動電流Ia〜Idが順次供給されると、ステッピングモーター9の出力軸11が正方向へ回動される。そして、出力軸11の回転にともなってラダーコード2を介してスラット3が一方へ回動される。
スラット3の開閉動作及び昇降動作が停止されている状態では、接点スイッチ24、通信スイッチ26、リモコン36あるいは中央制御装置のいずれかからスラットの開閉動作あるいは昇降動作のための操作信号あるいは指令信号を待つ状態となる(ステップ11,12)。
(1)スラット3を開閉駆動するステッピングモーター9を停止させているとき、励磁電流を供給しないので、待機時に消費する電力を低減することができる。スラット3の開閉操作を行う時間が1日のうち5分でそれ以外の時間が待機時間であるとき、この実施形態のステッピングモーター9に対し、その待機時間に励磁電流を供給し続けるとその消費電力は約12Wとなる。しかし、同条件のスラット開閉操作を行ったとき、この実施形態では待機時には励磁電流を供給せず、再動作開始時にステッピングモーター9に供給する再動作開始電流Isと励磁電流Ixによる消費電力は0.001Wとなる。従って、待機時の消費電力を低減することができる。
(2)再動作開始時に、前回動作時の停止相に再動作開始電流Isを供給してローターコア51を前回動作の停止位置に復帰させることができるので、脱調を発生することなくステッピングモーター9を再動作させてスラット3を回動することができる。
(3)前回動作時の停止相に再動作開始電流Isを供給した後、次相に駆動電流を供給するまでの間、停止相に励磁電流Ixを供給するので、次相に駆動電流が供給されるまでローターコア51の無用な回転を阻止することができる。
(4)ステッピングモーター9の回動角を正確に制御することにより、スラット3の回動角度を細かくかつ正確に制御することができる。
(5)ステッピングモーター9の動作を停止させるとき、スローストップ制御により各相に最後に供給される駆動電流Ia〜Idの周波数を低下させて出力軸11の回転速度を緩やかに減速することができる。従って、ステッピングモーター9の停止時の衝撃を緩和し、ローターコア51の位置ずれの発生を抑制することができる。
(6)再動作開始電流Isの時間幅を駆動電流Ia〜Idの時間幅の3倍程度としたので、ローターコア51を前回動作の停止位置に確実に復帰させることができる。
・ステッピングモーターを使用した電動横型ブラインド以外の日射遮蔽装置の制御装置に実施することもできる。
Claims (5)
- ステッピングモーターを駆動する駆動部と、
前記駆動部を制御する制御装置と
を備えたステッピングモーター制御装置において、
前記制御装置は、
前記ステッピングモーターの動作時に、前記ステッピングモーターの複数の線相に駆動電流を順次供給して、ローターコアを回転させる第一の制御装置と、
前記ステッピングモーターの停止時には該ステッピングモーターの停止相に励磁電流を供給せず、前記ステッピングモーターの再動作時に前記駆動電流の供給に先立って前記ローターコアを停止位置に復帰させる再動作開始電流を前記停止相に供給する第二の制御装置とを備え、
前記第二の制御装置は、前記再動作開始電流の供給の停止から前記駆動電流が供給されるまでの間、前記停止相に励磁電流を供給する
ことを特徴とするステッピングモーター制御装置。 - ステッピングモーターの駆動力をギヤボックスを介して駆動軸に伝達し、前記駆動軸で遮蔽材を駆動する電動日射遮蔽装置において、
ステッピングモーターを駆動する駆動部と、
前記駆動部を制御する制御装置と
を備え、
前記制御装置は、
前記ステッピングモーターの動作時に、前記ステッピングモーターの複数の線相に駆動電流を順次供給して、ローターコアを回転させる第一の制御装置と、
前記ステッピングモーターの停止時には該ステッピングモーターの停止相に励磁電流を供給せず、前記ステッピングモーターの再動作時に前記駆動電流の供給に先立って前記ローターコアを停止位置に復帰させる再動作開始電流を前記停止相に供給する第二の制御装置とを備え、
前記第二の制御装置は、前記再動作開始電流の供給の停止から前記駆動電流が供給されるまでの間、前記停止相に励磁電流を供給する
ことを特徴とする電動日射遮蔽装置。 - ステッピングモーターの動作時に、前記ステッピングモーターの複数の線相に駆動電流を順次供給して、ローターコアを回転させ、前記ステッピングモーターの停止時には該ステッピングモーターの停止相に励磁電流を供給せず、前記ステッピングモーターの再動作時に前記駆動電流の供給に先立って前記ローターコアを停止位置に復帰させる再動作開始電流を前記停止相に供給し、
前記再動作開始電流の供給の停止から前記駆動電流が供給されるまでの間、前記停止相に励磁電流を供給することを特徴とするステッピングモーター制御方法。 - 前記駆動電流の供給を停止するとき、各線相に供給する駆動電流の周期と時間幅を順次長くすることを特徴とする請求項3記載のステッピングモーター制御方法。
- 前記再動作開始電流を供給する時間幅を、前記駆動電流の時間幅より長くすることを特徴とする請求項3又は4に記載のステッピングモーター制御方法。
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