JP5916802B2 - 旋削加工装置の工具送り装置 - Google Patents

旋削加工装置の工具送り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5916802B2
JP5916802B2 JP2014131964A JP2014131964A JP5916802B2 JP 5916802 B2 JP5916802 B2 JP 5916802B2 JP 2014131964 A JP2014131964 A JP 2014131964A JP 2014131964 A JP2014131964 A JP 2014131964A JP 5916802 B2 JP5916802 B2 JP 5916802B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
moving
moving body
turning
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014131964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016010821A (ja
Inventor
一朗 新家
一朗 新家
満 村井
満 村井
秀一 川田
秀一 川田
純文 市川
純文 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sodick Co Ltd
Original Assignee
Sodick Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sodick Co Ltd filed Critical Sodick Co Ltd
Priority to JP2014131964A priority Critical patent/JP5916802B2/ja
Priority to CN201510363308.7A priority patent/CN105312911B/zh
Publication of JP2016010821A publication Critical patent/JP2016010821A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5916802B2 publication Critical patent/JP5916802B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23QDETAILS, COMPONENTS, OR ACCESSORIES FOR MACHINE TOOLS, e.g. ARRANGEMENTS FOR COPYING OR CONTROLLING; MACHINE TOOLS IN GENERAL CHARACTERISED BY THE CONSTRUCTION OF PARTICULAR DETAILS OR COMPONENTS; COMBINATIONS OR ASSOCIATIONS OF METAL-WORKING MACHINES, NOT DIRECTED TO A PARTICULAR RESULT
    • B23Q1/00Members which are comprised in the general build-up of a form of machine, particularly relatively large fixed members
    • B23Q1/25Movable or adjustable work or tool supports
    • B23Q1/26Movable or adjustable work or tool supports characterised by constructional features relating to the co-operation of relatively movable members; Means for preventing relative movement of such members

Description

本発明は、旋削加工装置の工具送り装置に関するものである。
旋削加工装置は、回転する被加工物に相対的にバイトを所定の方向から切り込む、または、切り込みながら相対的にそのバイトを所定の方向に移動させて被加工物を旋削加工する装置であって、例えば、軸周りに回転する回転主軸の先端にチャック等で被加工物を把持して、回転主軸によって回転させられる被加工物に向けて回転主軸に平行な方向にバイトを切り込ませながら、その回転主軸に垂直な方向にもバイトを移動させて被加工物の端面を旋削加工し、または、その回転主軸に垂直な方向にバイトを切り込ませながら、その回転主軸に平行な方向にバイトを移動させて被加工物の外周面や内周面を旋削加工する装置などがある。
特許文献1には、旋削加工装置となる超精密加工機が開示されている。特許文献1の超精密加工機は、軸の先端に旋削加工される工作物(被加工物に相当)を保持するチャックを有するとともに軸周りに回転して工作物を回転させる主軸と、その主軸に平行な軸方向にバイトを進退移動させる工具送り装置と、その工具送り装置を載せてその主軸に垂直な軸方向にその工具送り装置を進退移動させるテーブルと、を含む旋削加工装置である。
特許文献1の超精密加工機の工具送り装置は、ベッド上に水平に設けられる主軸と、ベッド上に水平にかつその主軸に垂直な方向に移動するテーブルと、テーブル上に設置された非磁性の支持ベース体と、この支持ベース体に主軸と平行な軸方向に摺動可能に支持された可動体と、この可動体の先端側に取付けられた工具となるバイトと、可動体を高速で進退移動させる可動マグネット型のリニアモータと、とを含み、可動マグネット型のリニアモータが、固定側の一次側要素と、一次側要素に対して相対移動可能な可動側の二次側要素とから構成され、一次側要素は、支持ベース体に取付けられたコイルからなり、二次側要素は、可動体に取付けられたマグネット構成体からなっている。
特許文献1の工具送り装置は、可動体が主軸に垂直な軸方向に所定間隔だけ離して非磁性材からなる2つの摺動軸部を主軸と平行に備え、これら摺動軸部の軸方向中央部に、断面略長円形状の軽量の非磁性材からなるマグネット取付部が一体的に取付けられている。摺動軸部の先端部は連結部材によって互いに連結されている。支持ベース体の先端側には、2つの摺動軸部の先端側軸部を摺動可能に嵌合支持する非磁性材からなる2つの先端側静圧軸受が設置され、支持ベース体の後端側には、2つの摺動軸部の後端側軸部を摺動可能に嵌合支持する非磁性材からなる2つの後端側静圧軸受が設置されている。これら先端側静圧軸受および後端側静圧軸受によって、可動体が支持ベース体に対して主軸に平行な軸方向に摺動のみ可能に静圧支持されている。可動体の連結部材には、バイトを保持した工具ホルダが取付けられ、好ましくは、工具ホルダは、バイトの刃先が、2つの摺動軸部の軸心を結ぶ線上の中間点に位置するように配置されている。バイトは、主軸に垂直な軸方向に移動するテーブルによって、主軸の回転中心を含む主軸の径方向に移動できるようになっている。
その工具送り装置では、マグネットヨークの重量によって可動側の重量が大きくなることに着目し、マグネットヨークをまったく用いなくても、磁束の漏洩を少なくできる効率のよい磁気回路を構成した配置にすることで、可動マグネット型リニアモータの可動側を小型、軽量化して、工具の移動の高応答性および高速化を向上させることができる。
また、その工具送り装置では、2つの先端側および後端側静圧軸受によって両持ちで静圧支持することにより、可動体を摺動のみ可能に高剛性で支持し、可動体の支持剛性を低下させることなく、摺動軸部の径を小さくすることができ、支持ベース体の底面からの軸受高さも低くできるので、可動体の小型、軽量化を可能にでき、可動体の固有振動数を上昇させる。この結果、可動体の重心位置を低くすることができるので、バイトに生ずる切削負荷による支持ベース体の倒れを抑制することができ、加工精度の向上と加工速度の上昇に寄与することができる。
特開2010−089167号公報
しかしながら、特許文献1の工具送り装置では、工具送り装置でベッドの上を水平方向に前後に移動することになるバイトに対して、加工の負荷がベッドの上下方向に生じることになるが、可動体の重心位置を低くするために、可動体を構成する複数本の摺動軸部が左右に平行に配置されているとともに、それらと一体となるマグネット取付部が前後方向に垂直な断面形状を左右に幅の広い平たい形状に形成してあるので、加工の負荷によって可動体が上下方向に変形しないだけの摺動軸部の径、および、可動体全体の厚みが必要になり、摺動軸部と可動体から成る移動物体の軽量化による工具の移動の高応答性および高速化を向上させることを妨げる。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、工具送り装置でバイトを移動させる際に、バイトを取り付けてリニア駆動装置で移動させる移動体を軽量化しても、その移動体が加工の負荷を受けても変形しない剛性を有することを可能にして、さらなる高速かつ高応答かつ高精度な旋削加工を実現するための旋削加工装置の工具送り装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の旋削加工装置の工具送り装置は、被加工物の方向にバイトを相対的に往復移動させるリニア駆動装置を備えてなる旋削加工装置の工具送り装置において、板状であって移動方向に沿う側面のうちの旋削方向を向いている方の側面の一端に前記バイトが取り付けられて、加工の負荷の方向が板面に沿った水平方向になるように配置され前記リニア駆動装置によって移動する移動体と、前記移動体を内挿するハウジングと、前記移動体の両板面のそれぞれに当該移動体の移動方向に沿って配置されている永久磁石を含む前記リニア駆動装置の二次側の可動子と、前記ハウジング内の前記両板面にそれぞれ対向する部位に前記永久磁石に所定の間隙を隔てて配置される電機子のコイルからなる前記リニア駆動装置の一次側の固定子と、を含み、前記ハウジングの内壁には、前記移動体の移動方向に延在するように、加工時に加わる負荷の方向に対向配置された2本のレールからなる直線案内軸が設けられ、前記移動体には、前記直線案内軸に係合され、前記移動体の移動方向にスライド可能な直線案内軸受が設けられ、前記直線案内軸受は、前記移動体の厚み方向と直交する一方向両端部にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする。
本発明の旋削加工装置の工具送り装置によれば、バイトを取り付けて移動する移動体が板状に形成され、その移動体の両板面にリニア駆動装置の永久磁石からなる二次側の可動子を取り付けられて、その移動体の側面にガイド機構が取り付けられるとともに旋削方向を向いた一方の側面の一端にバイトが取り付けられることで、軽量化のために板状に形成した移動体であっても、バイトに生じる加工の負荷を受けても変形しない剛性を移動体に持たせることが可能になり、バイトの移動の高速化および高応答化を可能にして、高速かつ高精度な切削加工を可能にする。また、切削負荷の方向に移動体と直線案内装置を順に配置することで、加工の負荷が直線案内装置に対して直線案内軸の軸方向に左右対称に略均等に加えられるので、直線案内装置の左右どちらか一方に偏って加工の負荷が加えられる配置の態様に比べて、直線案内装置を小型化できるので、さらに移動体に固定されて当該移動体と一緒に移動する移動物体の軽量化ができるので、バイトの移動の高速化および高応答化を可能にして、高速かつ高精度な旋削加工を可能にする。
また、本発明の旋削加工装置の工具送り装置は、少なくとも前記被加工物に対面する側の前記ハウジングの端部と前記移動体との間にシール部材を有すると良い。
本発明の旋削加工装置の工具送り装置によれば、バイトを取り付けて移動する移動体の外周をハウジングで覆う構成であるため、シール部材を配置することが容易になり、旋削加工の際に被加工物とバイトが接触している部分の冷却や潤滑のために供給される切削液が工具送り装置のハウジングの中にまで入らいないように構成しやすくなる。
また、本発明の旋削加工装置の工具送り装置は、前記バイトを移動させる前記リニア駆動装置を有する工具ホルダとして前記旋削加工装置に脱着自在に取り付けられると良い。
本発明の旋削加工装置の工具送り装置によれば、例えば、自動工具交換装置(ATC装置)などで用いられる工具ホルダにも適用可能であって、工具ホルダを脱着自在にして当該工具ホルダを交換可能にしてある旋削加工装置であれば、他の工具ホルダを交換するのと同じように、工具ホルダとしてバイトの移動を高速化し高応答化する本発明の工具送り装置を旋削加工装置に簡単に搭載できる。
本発明の旋削加工装置の工具送り装置によれば、バイトを取り付けて直線案内装置で案内される方向にリニア駆動装置で進退移動する移動体を軽量化しても、被加工物をバイトで旋削加工する際にバイトが受ける加工の負荷を、そのバイトを介して移動体が受けても、その移動体が変形することがない剛性を有することを可能にして、旋削加工装置の工具送り装置によるバイトの移動を高速にしかつ高応答にして、旋削加工の高速化と高精度化を可能にする。
本発明の旋削加工装置の工具送り装置の実施態様の一例を示し、図(a)が図(b)のA1−A1矢視断面図であって、図(b)が図(a)のB1−B1矢視断面図である。 本発明の旋削加工装置の工具送り装置の実施態様の一例を示し、図(a)が図(b)のA2−A2矢視断面図であって、図(b)が図(a)のB2−B2矢視断面図である。 本発明の旋削加工装置の工具送り装置の実施態様の一例を示し、図1の図(b)のC1−C1矢視断面図の要部拡大図であって、図(a)が板状の移動体の両方の板面の上面に永久磁石を配置する実施態様を示す要部断面図であって、図(b)が板状の移動体の両板面に永久磁石を埋め込んだ実施態様を示す要部断面図である。 本発明の旋削加工装置の工具送り装置の実施態様の一例を示し、図(a)が図1の実施態様の4つの分割体から成るハウジングを図1の図(a)における分解された状態を示す断面図であって、別の実施態様として、図(b)が2つの分割体から成るハウジングの実施態様を分解された状態で示す断面図であって、図(c)が1つの物体から成るハウジングの実施態様を示す断面図である。 本発明の旋削加工装置の工具送り装置の実施態様の一例を示す概略図であって、図(a)が図(c)のA−A矢視図であって、図(b)が図(a)のB−B矢視図であって、図(c)が図(a)のC−C矢視図であって、そして、図(d)が被加工物の回転軸の軸方向に向かって工具送り装置の後方から見た要部を拡大した図(a)のD−D矢視断面図である。 本発明の旋削加工装置の工具送り装置の実施態様の別の一例を示す概略図であって、工具送り装置が被加工物の回転軸に直交する軸方向にバイトを移動させる実施態様を示す概略図である。 本発明の旋削加工装置の工具送り装置を工具ホルダとした場合の実施態様の一例を示す概略図であって、図(a)が図(b)のA−A矢視図であって、図(b)が要部を拡大して示す図(a)のB−B矢視断面図である。
図1ないし図7は、本発明の旋削加工装置の工具送り装置の実施態様の一例を示す。
図1ないし図7に示す本発明の旋削加工装置1の工具送り装置2は、切削工具であるバイト7を取り付けた移動体21を第1の軸方向Q1に直線案内装置25で案内しながらリニア駆動装置22で移動させる。移動体21は、少なくともバイト7を取り付けてある側が、ハウジング26の蓋部材28に形成される貫通孔28aを通してハウジング26の外部に第1の軸方向Q1に進退可能に突き出ていて、貫通孔28aとの間がシール部材28bでシールされている。移動体21の一部と直線案内装置25とリニア駆動装置22は、ハウジング26の中空空間(または内空間)26aに収納されている。
移動体21は、板状に形成されている。移動体21の両板面21a、21bには、リニア駆動装置22の二次側の可動子23を実質的に形成する永久磁石23a、23bを移動体21の移動方向となる第1の軸方向Q1に沿ってN極23aとS極23bが交互に所定間隔で配列させて固定してある(図3の図(a))。永久磁石23a、23bは、良好な磁気回路を形成するために、移動体21の両板面21a、21bに鉄板や電磁軟鉄などの板を貼り付けた上に貼り付けて固定しても良い。また、永久磁石23a、23bは、移動体21に埋め込まれても良い(図3の図(b))。第1の軸方向Q1に沿う両側面21c、21dには、直線案内装置25の直線案内軸受25aと成るガイドブロックを第1の軸方向Q1に沿って1つまたは複数をそれらの側面21c、21dにそれぞれ所定間隔で配列させて固定してある。第1の軸方向Q1に沿う両側面21c、21dには、直線案内装置25の直線案内軸25bと成るガイドレールの方を第1の軸方向Q1に沿って敷設しても良い(図示省略)。なお、図に示す移動体21が第1の軸方向Q1に長い形状とし、長手方向を移動体21の移動方向としているが、その形状に限定されることなく第1の軸方向Q1に短い形状や板面21a、21bが略正方形の形状などであっても良い。
リニア駆動装置22は、移動体21の両板面21a、21bに固定してある前述された二次側の可動子23と、ハウジング26の中空空間26aのそれら二次側の可動子23に所定のギャップを保持して対面する部位にそれぞれ固定してある一次側の固定子24と、を含む。一次側の固定子24は、例えば、励磁コイルとヨークとを含んだ三相交流の電機子のコイル24u、24v、24wでも良い(図3)。U相とV相とW相の電機子のコイル24u、24v、24wは、移動体21を挟んで背中合わせに永久磁石のN極23a同士および永久磁石のS極23b同士を配置するのであれば、各電機子のコイル24u、24v、24wを移動体21や永久磁石23a、23bを挟むようにして同じ巻線方向のU相241u同士、同じ巻線方向のV相241v同士および同じ巻線方向のW相241w同士をそれぞれ対向して配置して(図3の図(a))、移動体21を挟んで背中合わせに永久磁石のN極23aと永久磁石のS極23bを配置するのであれば、U相241uとU逆巻相242u、V相241vとV逆巻相242v、W相241wとW逆巻相242wを対向して配置する(図3の図(b))と良い。また、リニア駆動装置22は、図示省略されているが、一次側の固定子を冷却する冷却手段、例えば、冷却媒体を循環させる冷却配管をハウジング26の中空空間26aに有するようにしても良い。また、リニア駆動装置22は、図示省略されているが、移動体21が移動した位置を検出するための位置検出手段、例えば、リニアスケールなどを有して、位置検出手段からの検出信号を図示省略される制御装置にフィードバックすることで移動体21の移動を制御するようにしても良い。また、リニア駆動装置22の駆動力がないときに移動体21を所定の位置に保持するための手段として、例えば、移動体21を挟んで保持するブレーキ部材をハウジング26の中空空間26aまたはハウジング26の外に有しても良い。
直線案内装置25は、前述されたように移動体21の移動方向である第1の軸方向Q1に沿う両側面21c、21dとそれら側面21c、21dに対向するハウジング26内の中空空間26aのどちらか一方に固定される直線案内軸25bと、その他方に固定されて直線案内軸25bを軸受する直線案内軸受25aと、を含む。例えば、直線案内装置25は、移動体21側に固定される直線案内軸受25aとなるガイドブロックと、ハウジング26側に固定される直線案内軸25bとなるガイドレールと、で構成されても良いし、また、ガイドブロックとガイドレールの間にボールやローラなどのリテーナを有しても良いし、適宜にその他の直線案内軸受25aと直線案内軸25bを用いても良い。
ハウジング26は、略筒型の本体部分27とその両端の開口を覆う蓋部材28とを有しても良い。ハウジング26の略筒型の本体部分27は、移動体21を挟んで対向する一次側の固定子24をそれぞれ固定する2つの分割体27a、27bと、移動体21を挟んで対向する直線案内装置25の直線案内軸受25aまたは直線案内軸25bのうちのどちら一方をそれぞれ固定する2つの分割体27c、27dと、を組み合わせることで略筒型の本体部分27を構成するようにしても良い(図4の図(a))。また、ハウジング26の略筒型の本体部分27は、移動体21を挟んで対向する一次側の固定子24のうちの一方を固定する分割体27aと、それ以外の他方の一次側の固定子24と直線案内装置25とを固定する分割体27b、27c、27dの一体物27eと、を組み合わせることで略筒型の本体部分27を構成するようにしても良い(図4の図(b))。また、それ以外にも、ハウジング26の略筒型の本体部分27は、必要に応じて分割された複数の分割体を組み合わせることで構成しても良いし、1つの物体から成っても良い(図4の図(c))。また、ハウジング26の略筒型の本体部分27は、略筒型の軸心に向かって複数の環状の分割体を積み重ねるようにして、略筒型の本体部分27の一部または全部を構成するようにしても良い。ハウジング26は、少なくともバイト7が取り付けられる移動体21の前側の部分をハウジング26の蓋部材28に形成される貫通孔28aに進退可能に挿通させて外部に突き出させてある。蓋部材28には、貫通孔28aと移動体21の間をシールするシール部材28bと、シール部材28bを取り付けるためのシール取付部材28cと、を有する。移動体21の後ろ側の部分にも蓋部材28を有しても良い。
バイト7は、移動体21の前側の部分であって、第1の軸方向Q1に沿う側面21c、21dのうちのバイト7が被加工物9を切削することになる方の側面21cに着脱自在に取り付けられる。バイト7を取り付けてある工具ホルダを移動体21の所定の位置に脱着自在に取り付けるようにしても良いし、さらに、自動工具交換装置(ATC装置)を用いてバイトを取り付けてある工具ホルダを自動的に交換可能にしてあっても良い。
そうした本発明の工具送り装置2は、旋削加工装置などに搭載される。旋削加工装置は、被加工物を回転させる回転主軸と、回転させた被加工物に向かう第1の軸方向にバイトを進退させる工具送り装置と、工具送り装置を少なくとも第2の軸方向に移動させる移動装置とを、含んで、回転する被加工物にバイトを切り込ませて旋削加工する装置である。
図5に概略で示す本発明の工具送り装置2を有する旋削加工装置1では、機台(図示省略)に対して回転駆動源(図示省略)によって回転する回転主軸4と、回転主軸4に被加工物9を固定するためのチャック5と、被加工物9に対して回転主軸4の回転軸ROに直交する第2の軸方向Q2に移動する移動装置(図示省略)と、移動装置に取り付けられてバイト7を回転主軸4の回転軸ROに平行する第1の軸方向Q1に移動させる工具送り装置2と、を含む。第1の軸方向Q1は、工具送り装置2がバイト7を移動させる方向である。また、第2の軸方向Q2は、工具送り装置2を固定した移動装置が被加工物9に対して移動する方向である。また、移動装置は、工具送り装置2がバイト7が移動する第1の軸方向Q1に平行する方向に工具送り装置2を移動させるようにしても良い。
図5に示す本発明の工具送り装置2の実施の態様では、被加工物9をチャック5で回転主軸4に固定してあって、回転する被加工物9に対してバイト7を工具送り装置2で被加工物9の回転軸ROと平行する軸方向に移動させることよって、バイト7を第1の軸方向Q1に移動させて、移動装置で工具送り装置2を被加工物9の回転中心RCに向かう径方向に移動させることによって、バイト7を第2の軸方向Q2に移動させて、回転する被加工物9を移動するバイト7で旋削加工することになる。
本発明の工具送り装置2は、板状の移動体21が移動する第1の軸方向Q1に沿った側面21c、21dのうちの一方をバイト7で回転する被加工物9を旋削加工する方に向くように移動装置に取り付けられている。バイト7は、旋削加工する方に向いている移動体21の側面21cに当該側面21cに背を向けるように取り付けられている。例えば、図5の実施態様であれば、工具送り装置の後方から見て時計回りの方向に被加工物9が回転しているので、回転する被加工物9をバイト7で旋削する際に発生する加工の負荷の方向Qfが移動体21の板厚dに対して板の幅wが大きく形成されている移動体21の板面21a、21bに沿った水平方向になることから、軽量化のために移動体21の体積を小さく形成しても加工の負荷に抗する高い剛性を維持することが可能になる。
また、本発明の工具送り装置2では、加工の負荷の方向Qfに直線案内軸25b、直線案内軸受25a、移動体21、直線案内軸受25a、直線案内軸25bの順に配置されて、加工の負荷が直線案内装置25に対して直線案内軸25bの軸方向(第1の軸方向Q1)に対して左右対称に略均等に与えられるので、例えば、移動体21の板面21a、21bと当該板面21a、21bに対向するハウジング26の中空空間26aの部位との間に直線案内装置25を取り付けてある場合などのように、直線案内装置25のガイド方向に対して左右どちらか一方に偏って加工の負荷が付加されるような配置の態様に比べて、小型で軽量の直線案内装置25を選定を可能にして、さらに移動体21に固定されて当該移動体と一緒に移動する移動物体の軽量化が図れるので、バイト7の移動の高速化および高応答化が可能になる。また、加工の負荷の方向Qfに対して移動体21の板面21a、21bが平行に配置されているので、移動体21の板面21a、21bの二次側の可動子23と、ハウジング26の中空空間26aの一次側の固定子24との間のギャップを変更する方向に加工の負荷が作用しないので、リニア駆動装置22による移動体21の移動を安定させることもできる。
また、図6に示す本発明の工具送り装置2の別の実施の態様では、被加工物9をチャック5で回転主軸4に固定してあって、回転する被加工物9の回転軸ROに垂直な軸方向に沿ってバイト7を工具送り装置2で被加工物9の回転軸ROに向かって移動させることよって、バイト7を第1の軸方向Q1に移動させて、別の移動装置で工具送り装置2を被加工物9の回転軸ROに平行する軸方向に移動させることによって、バイト7を第3の軸方向Q3に移動させて、回転する被加工物9を移動するバイト7で旋削加工することも可能である。このときも前述の実施の態様と同様に工具送り装置2は、板状の移動体21が移動する第1の軸方向Q1に沿った側面21c、21dのうちの一方をバイト7が回転状態の被加工物9を旋削加工する方に向くように移動装置に取り付けられている。
また、本発明の工具送り装置2の別の実施の態様(図示省略)では、回転主軸によって回転する被加工物9の回転軸ROに向かってバイト7を工具送り装置2で当該回転軸ROに対して斜めの軸方向に移動させることよって、バイト7を被加工物9の回転軸ROに対して斜めの軸方向でなる第1の軸方向Q1に移動させて、別の移動装置で工具送り装置2を移動させることによって、バイト7を被加工物9の回転中心RCに向かう径方向の第2の軸方向Q2と被加工物9の回転軸ROに平行する方向の第3の軸方向Q3とにそれぞれ移動させて、回転する被加工物9を移動するバイト7で旋削加工することも可能である。このときも前述の実施の態様と同様に工具送り装置2は、板状の移動体21が移動する方向に沿った側面のうちの一方をバイト7で回転する被加工物9を旋削加工する方に向くように移動装置に取り付けられている。
また、図7に示す本発明の工具送り装置2の別の実施の態様(図示省略)では、工具送り装置2を工具ホルダとするために、工具送り装置2の後端部に工具ホルダの接続部29を有して、当該接続部29を移動装置に有する工具ホルダ取付部31に着脱自在に取り付けられるようにして、例えば、自動工具交換装置(ATC)を用いることで、自動でバイト7などの各種工具の中から所望する工具に自動で交換できるようにもなる。また、駆動源を持たない他の工具ホルダを回転する被加工物9の回転軸ROに平行な軸方向に移動させることができる旋削加工装置では、工具の移動速度や応答性能が不足しても、本発明の工具送り装置2を適用した工具ホルダに交換するだけで、バイト7を高速で高応答に移動させることが可能な旋削加工装置1を得ることができる。そうした旋削加工装置1では、第1の軸方向Q1にバイト7を移動する際に、旋削加工装置1に有する駆動部による工具ホルダの移動と工具ホルダを形成している工具送り装置2による移動を同時に動作させて、さらに高速にバイト7を移動させることも可能である。
また、前述された旋削加工装置1の実施の態様の他の実施の態様の旋削加工装置にも、本発明の工具送り装置2を適用することが可能である。
本発明の旋削加工装置の工具送り装置は、旋削加工装置において広く適用される。
1 旋削加工装置
2 工具送り装置
4 回転主軸
5 チャック
7 バイト
9 被加工物
21 板状の移動体
21a 板面
21b 板面
21c 旋削する方に向く側面(移動体の移動方向に沿う側面)
21d 旋削する方の反対を向く側面(移動体の移動方向に沿う側面)
22 リニア駆動装置
23 二次側の可動子
23a 永久磁石のN極
23b 永久磁石のS極
24 一次側の固定子
24u U相の電機子のコイル
241u 所定方向に巻線を巻かれたU相の電機子のコイル
242u 所定方向の逆方向に巻かれたU逆巻相の電機子コイル
24v V相の電機子のコイル
241v 所定方向に巻線を巻かれたV相の電機子のコイル
242v 所定方向の逆方向に巻かれたV逆巻相の電機子コイル
24w W相の電機子のコイル
241w 所定方向に巻線を巻かれたW相の電機子のコイル
242w 所定方向の逆方向に巻かれたW逆巻相の電機子コイル
25 直線案内装置
25a 直線案内軸受
25b 直線案内軸
26 ハウジング
26a ハウジングの中空空間
27 ハウジング本体部分
27a ハウジング本体部分の分割体(一次側の固定子側の一方)
27b ハウジング本体部分の分割体(一次側の固定子側の他方)
27c ハウジング本体部分の分割体(直線案内軸側の一方)
27d ハウジング本体部分の分割体(直線案内軸側の他方)
27e ハウジング本体部分の分割体(一次側の固定子側の一方以外の部分)
28 ハウジングの蓋部材
28a 貫通孔
28b シール部材
28c シール部材取付部材
29 工具ホルダの接続部
31 工具ホルダ取付部
RO 回転主軸または被加工物の回転軸
RC 回転主軸または被加工物の回転中心
Q1 第1の軸方向(工具送り装置の移動体の移動方向)
Q2 第2の軸方向
Q3 第3の軸方向
Qf 加工の負荷の方向
d 板状の移動体の板厚
w 板状の移動体の幅

Claims (3)

  1. 被加工物の方向にバイトを相対的に往復移動させるリニア駆動装置を備えてなる旋削加工装置の工具送り装置において、
    板状であって移動方向に沿う側面のうちの旋削方向を向いている方の側面の一端に前記バイトが取り付けられて、加工の負荷の方向が板面に沿った水平方向になるように配置され前記リニア駆動装置によって移動する移動体と、
    前記移動体を内挿するハウジングと
    記移動体の両板面のそれぞれに当該移動体の移動方向に沿って配置されている永久磁石を含む前記リニア駆動装置の二次側の可動子と、
    前記ハウジング内の前記両板面にそれぞれ対向する部位に前記永久磁石に所定の間隙を隔てて配置される電機子のコイルからなる前記リニア駆動装置の一次側の固定子と、
    を含み、
    前記ハウジングの内壁には、前記移動体の移動方向に延在するように、加工時に加わる負荷の方向に対向配置された2本のレールからなる直線案内軸が設けられ、
    前記移動体には、前記直線案内軸に係合され、前記移動体の移動方向にスライド可能な直線案内軸受が設けられ、
    前記直線案内軸受は、前記移動体の厚み方向と直交する一方向両端部にそれぞれ取り付けられていることを特徴とする旋削加工装置の工具送り装置。
  2. 少なくとも前記被加工物に対面する側の前記ハウジングの端部と前記移動体との間にシール部材を有することを特徴とする請求項1に記載の旋削加工装置の工具送り装置。
  3. 前記バイトを移動させる前記リニア駆動装置を有する工具ホルダとして前記旋削加工装置に脱着自在に取り付けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の旋削加工装置の工具送り装置。
JP2014131964A 2014-06-27 2014-06-27 旋削加工装置の工具送り装置 Active JP5916802B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014131964A JP5916802B2 (ja) 2014-06-27 2014-06-27 旋削加工装置の工具送り装置
CN201510363308.7A CN105312911B (zh) 2014-06-27 2015-06-26 车削加工装置的工具移送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014131964A JP5916802B2 (ja) 2014-06-27 2014-06-27 旋削加工装置の工具送り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016010821A JP2016010821A (ja) 2016-01-21
JP5916802B2 true JP5916802B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=55227883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014131964A Active JP5916802B2 (ja) 2014-06-27 2014-06-27 旋削加工装置の工具送り装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5916802B2 (ja)
CN (1) CN105312911B (ja)

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4426772A (en) * 1981-02-19 1984-01-24 Burndy Corporation Apparatus for installing terminals on wires and insulation pods on terminals
JPH01246004A (ja) * 1988-03-23 1989-10-02 Nobuo Doi 端面突切りバイトユニット
JP2673585B2 (ja) * 1989-08-01 1997-11-05 富士写真フイルム株式会社 平版印刷用濃縮湿し水
JP3026824B2 (ja) * 1990-07-31 2000-03-27 株式会社メニコン 非球面レンズの製造装置
JPH0516013U (ja) * 1991-08-09 1993-03-02 株式会社神戸製鋼所 二段微小変位発生装置
JPH06304802A (ja) * 1993-04-21 1994-11-01 Cosmo Koki Kk 溝切バイトの案内機構
JPH10138011A (ja) * 1996-11-08 1998-05-26 Hiroyoshi Sakae 切削工作機械のバイトおよび刃部用具、ならびにそれらを使用した刃先位置の調整方法
JPH10166204A (ja) * 1996-12-12 1998-06-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加工装置
JP4463257B2 (ja) * 2000-06-09 2010-05-19 株式会社牧野フライス製作所 工作機械、パレット交換システム及びパレット交換方法
CN100455407C (zh) * 2002-07-29 2009-01-28 日本精工株式会社 滚动轴承、主轴装置
DE102005021640B4 (de) * 2005-05-06 2007-08-09 Satisloh Gmbh Maschine zur Bearbeitung von optischen Werkstücken, insbesondere von Kunststoff-Brillengläsern
CN101024270A (zh) * 2006-12-12 2007-08-29 大连交通大学 数控机床磁浮直线进给系统
JP2010089167A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Jtekt Corp 可動マグネット型リニアモータを備えた工具送り装置
JP5524757B2 (ja) * 2010-08-03 2014-06-18 新日本工機株式会社 旋削工具支持装置及びタービンロータ加工用旋盤

Also Published As

Publication number Publication date
CN105312911B (zh) 2018-04-03
JP2016010821A (ja) 2016-01-21
CN105312911A (zh) 2016-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101961317B1 (ko) 공작 기계
JP6727512B2 (ja) 切削工具装着装置
JP2008086145A (ja) リニアモータ装置およびそれを搭載した工作機械
JP6378863B2 (ja) 送り装置及びそれを備える旋盤
JP5933490B2 (ja) 旋盤
JP2008199726A (ja) リニアモータおよびそれを備えた工具移動装置
JP2006109653A (ja) リニアモータ
JP4902612B2 (ja) 機械装置の平面ステージ移動装置
JP2009107066A (ja) 精密ロール旋盤
JP2008254114A (ja) 工作機械用磁気軸受スピンドル装置
JP5947253B2 (ja) 旋盤
JP6387218B2 (ja) 工作機械
JP2006034017A (ja) 工作機械用リニアモータ
JP2008048565A (ja) リニアモータおよびそれを搭載した工作機械
JP5916802B2 (ja) 旋削加工装置の工具送り装置
JP2010089167A (ja) 可動マグネット型リニアモータを備えた工具送り装置
JP2010076031A (ja) 可動マグネット型リニアモータを備えた工具送り装置
JP5365775B2 (ja) リニアモータシステムの製造方法及びリニアモータシステム
JP4920941B2 (ja) リニアスケールの製造方法
JP2009078290A (ja) 缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法
KR101168527B1 (ko) 주축의 강성 측정장치
JP6317778B2 (ja) 工作機械の主軸装置
JP2005218203A (ja) アクチュエータ及びボンディング装置
JP6087755B2 (ja) 送給装置及び該送給装置を用いた旋盤
JP2006034016A (ja) 工作機械用リニアモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160229

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160324

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5916802

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250