JP2009078290A - 缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法 - Google Patents

缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】加工ツールユニットの振動を抑制することで、缶の加工精度を向上させるようにした。
【解決手段】 ボトル缶製造装置1は 、ワークを支持するワーク支持台10 と、加工ツール3 を支持する ツール支持台20 とを備え、加工 ツール3 をワーク支持台10に対して 近接離反させることで ワークへの加工を行うものである。ツール支持台20には、ワークWの軸線方向に移動可能なT型基台31と、加工ツール3を円周方向に配置させたツール支持円盤とを有する加工ツールユニット30と、T型基台31を支持する支持架台41とが設けられ、支持架台41には軸線方向に延びる凹溝部41aが形成され、T型基台31には凹溝部41aに対して軸線方向に相対移動可能に係合される突出部34が形成されている。凹溝部41aと突出部34とが係合された状態で、凹溝部41aの内側面に電磁コイルが設けられ、突出部34の外側面に磁石板が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば飲料用の金属製ボトル缶などを製造するための缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法に関する。
従来、金属製ボトル缶(以下、単にボトル缶という)を製造するためのボトル缶製造装置としては、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。これは、有底筒状のワークを支持するワーク支持円盤とワーク加工用の複数の加工ツールを支持するツール支持円盤とを対向配置すると共に、これらをクランク機構を用いた駆動装置により近接離反可能とし、各支持円盤を近接離反させてこれらの間に配置されたワークへの加工を行うように構成されたものである。前記複数の加工ツールはワークへの加工順に配列され、かつワークは両支持円盤が近接離反する1ストローク毎に次の加工ツールによる加工位置まで移動可能とされる。そして、各支持円盤のストロークとワークの移動とを繰り返すことでワークへの加工が順次行われ、一連の加工が終了した時点で所定の形状を有するボトル缶を形成して製造するようになっている。
また、ワーク支持円盤とツール支持円盤との駆動を、上述したようにクランク機構を用いて連動させるのではなく、それぞれ独立に駆動させたボトル缶製造装置がある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2は、ツール支持円盤の内側にワークの軸線方向に延在する主軸が設けられ、加工ツールが配置される周方向に分割されたツール支持円盤(これを、加工ツールユニットという)を主軸に摺動可能に連結支持させた構造が記載されている。
特開2005−329424号公報 特開2002−336999号公報
しかしながら、従来のボトル缶の製造装置では、以下のような問題があった。
すなわち、ツール支持円盤(加工ツールユニット)に支持されている加工ツールは、ワーク支持円盤に保持されているワークに対して同軸に近接して加工を施す必要があり、ワークの中心軸に対して加工ツールの中心軸がずれた状態で加工されると、成型されたボトル缶の品質が低下することになる。つまり、加工ツールユニットが往復移動時に変形したり、ワークに対して軸がずれることがないようにするため、加工ツールユニットや主軸に剛性をもたせるため、部材を大きくしたり、補強部材を追加する必要があるが、これにより重量が増大して往復移動時に振動が発生することになり、その振動により加工ツールがワークに対して芯ずれするという問題があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、加工ツールユニットの振動を抑制することで、缶の加工精度を向上させるようにした缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る缶製造装置は、有底筒状のワークを円周方向に複数支持するワーク支持台と、ワーク加工用の複数の加工ツールを支持しワーク支持台とワークの軸線方向で対向配置されるツール支持台とを備え、加工ツールをワーク支持台に対してワークの軸線方向で近接離反させてこれらの間に配置されたワークへの加工を行うための缶製造装置であって、ツール支持台には、軸線方向に沿って移動可能とされる基台と、基台のワーク支持台側に固定されるとともに加工ツールを円周方向に配置させたツール支持円盤とを有する加工ツールユニットと、基台を軸線方向に移動可能に支持する支持架台とが設けられ、支持架台に軸線方向に沿って延びる凹溝部が形成され、基台に凹溝部に対して軸線方向に相対移動可能に係合される凸状部が形成され、凹溝部と凸状部とが係合された状態で、凹溝部の内側面に電磁コイルが設けられ、凸状部の外側面に電磁コイルとの間で加工ツールユニットを軸線方向に移動させる推力を発生させるための磁石板が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る缶製造装置は、有底筒状のワークを円周方向に複数支持するワーク支持台と、ワーク加工用の複数の加工ツールを支持しワーク支持台とワークの軸線方向で対向配置されるツール支持台とを備え、加工ツールをワーク支持台に対してワークの軸線方向で近接離反させてこれらの間に配置されたワークへの加工を行うための缶製造装置であって、ツール支持台には、軸線方向に沿って移動可能とされる基台と、基台のワーク支持台側に固定されるとともに加工ツールを円周方向に配置させたツール支持円盤とを有する加工ツールユニットと、基台を軸線方向に移動可能に支持する支持架台とが設けられ、基台に軸線方向に沿って延びる凹溝部が形成され、支持架台に凹溝部に対して軸線方向に相対移動可能に係合される凸状部が形成され、凹溝部と凸状部とが係合された状態で、凸状部の外側面に電磁コイルが設けられ、凹溝部の内側面に電磁コイルとの間で加工ツールユニットを軸線方向に移動させるための推力を発生する磁石板が設けられていることを特徴としている。
また、本発明に係る缶製造装置を用いた缶製造方法は、上述した缶製造装置を使用し、加工ツールをワーク支持台に対してワークの軸線方向で近接離反させてこれらの間に配置されたワークへの加工を行うようにしたことを特徴としている。
本発明では、凸状部の両側に位置する電磁コイルと磁石板との間に磁場を発生させることで、電磁コイルと磁石板とがワークの軸線方向に直線的に相対移動することになり、加工ツールユニットをワーク支持台に対して近接離反させ、ワークに対して加工ツールで加工することができる。そして、凸状部を挟んだ両側のそれぞれに電磁コイルと電磁板とを設けた両側式のリニア駆動方式をなす構成であるので、片側式のリニア駆動方式の同推力のものと比べて、磁気吸引力を例えば略1/10程度に小さくすることができる。そのため、磁気コイルや磁石板を固定支持する部材に与えられる荷重(負荷)が小さくなり、加工ツールユニットを小型化させることができるとともに軽量化することができる。したがって、加工ツールユニットにおける往復移動時の振動を抑制することができる。
また、本発明に係る缶製造装置では、加工ツールユニットは、支持架台の外側又は上側に配置されていることが好ましい。
本発明では、加工ツールユニットが支持架台によって内側又は下方より支持されており、加工ツールユニットの外側又は上側に支持用のフレームがないため、加工ツールの取り付けやメンテナンス等における作業空間を確保することができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、本発明に係る缶製造装置では、基台は、複数設けられていることが好ましい。
本発明では、ツール支持円盤が複数の基台によって支持されているので、外径寸法の大きなツール支持円盤を採用することができ、それによってツール支持円盤に配置される加工ツールの数量を増やすことができる。
本発明による缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法によれば、凸状部を挟んだ両側のそれぞれに電磁コイルと電磁板とを設けた両側式のリニア駆動方式をなす構成であるので、片側式のリニア駆動方式の同推力のものと比べて、磁気吸引力を小さくすることができる。そのため、磁気コイルや磁石板を固定支持する部材に与えられる荷重が小さくなるので、加工ツールユニットを小型化させることができるとともに軽量化することができる。したがって、加工ツールユニットにおける往復移動時の振動を抑制することができることから、ワークに対して加工ツールがずれるという不具合を防ぐことができ、缶の加工不良を防止して加工精度の向上を図ることができる。
以下、本発明の缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法の第一の実施の形態について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1は本発明の第一の実施の形態によるボトル缶製造装置の概略構成を示す斜視図、図2は図1に示すボトル缶製造装置の一部破断側面図、図3は図1に示すツール支持台のA−A線矢視図、図4は加工ツールユニットとリニア駆動機構の構造を示す一部破断斜視図、図5は図3に示すリニア駆動機構の要部拡大図である。
図1及び図2に示すように、本第一の実施の形態によるボトル缶製造装置1(缶製造装置)は、支持フレーム11と、その支持フレーム11の一端側に略水平な回転軸線を中心としてワークWを円周方向に回転させるためのワーク支持台10と、このワーク支持台10と所定間隔をもって対向配置されるとともにワークWへの軸線方向での近接離反動作を行うツール支持台20とを有している。
ワーク支持台10は、フレーム11に回転可能に設けられた回転軸部12と、この回転軸部12に軸線回りに回転可能に支持されたワーク支持円盤13とを備えている。
ワーク支持円盤13は、有底円筒状のワークWの底部側を保持可能なワーク保持具2、2、…を1加工動作毎に円周方向に移動させるように構成されている。すなわち、ワーク支持円盤13のツール支持台20側の外周部には、ワーク保持具2、2、…が所定のピッチで環状に多数配列されている。これら各ワーク保持具2に保持されたワークWは、その軸線がワーク支持円盤13の回転軸線と平行となるように配置される。ワーク支持円盤13は、ワーク保持具2及びこれに保持されたワークWと共に、図示しない回転駆動装置により図1における反時計回り(図1に示す矢印F方向)に間欠的に所定の角度ずつ回転可能とされている。
また、図2に示すように、ワーク支持台10には、ワーク支持円盤13にワークWを供給する供給部14と、成型されたワークWを排出するための排出部15とが設けられている。なお、図2では供給部14のみが示されており排出部15は供給部14の背面に隠れて見えない状態であり、図1では供給部14及び排出部15が省略された図となっている。
供給部14は、ワーク支持円盤13の間欠回転と同期するようにして回転可能に支持されるとともに、ワークWとほぼ同径の略半円孔状をなす複数のワーク収納部(図示省略)を形成させている。そして、図示しない搬送装置により搬送されてきたワークWをワーク収納部で受けて、供給部14の回転とともにワーク支持円盤13上のワーク保持具2に受け渡すように構成されている。
排出部15は、上述した供給部14と同様の構成をなし、ワーク支持円盤13の間欠回転と同期するようにして回転可能に支持されるとともに、ワークWとほぼ同径の略半円孔状をなす複数のワーク収納部(図示省略)を形成させている。そして、ワーク支持円盤13で保持されているワークWをワーク収納部で受けて、排出部15の回転とともに図示しない搬送装置等へ受け渡すように構成されている。
図2及び図3に示すように、ツール支持台20は、ワークWを加工するための複数の加工ツール3、3、…を支持する加工ツールユニット30と、加工ツールユニット30をワーク支持円盤13に保持されたワークWの軸線方向に往復移動させるためのリニアモータからなるリニア駆動機構40とを備えている。すなわち加工ツールユニット30は、ワークWに対して近接離反させてワークWへの加工が行えるように構成されている。
図4は、後述する電磁コイル43と磁石板45との状態をわかり易くするために、リニア駆動機構40の一部(後述する支持架台41)を省略した図となっている。
図3及び図4に示すように、加工ツールユニット30は、ワーク支持円盤13(図1参照)側の外周部において、ワーク支持円盤13に設けられているワーク保持具2に対応した位置に多数の加工ツール3、3、…を固定させる構成となっている。そして、加工ツールユニット30は、リニア駆動機構40を介して固定部21(図2、図3参照)上に設けられている。固定部21は、底盤22上に正面視(図3に示す図1のB−B線矢視図)でその幅方向略中央に固定されている。
図4及び図5に示すように、加工ツールユニット30は、断面視T字状のT型基台31(基台)と、そのワーク支持円盤13(図1参照)側の一端に固定されて複数(本実施の形態では9箇所)の加工ツール3、3、…を円周方向に配置したツール支持円盤32とからなる。
T型基台31は、平板部33と、その平板部33の断面視略中央部から直交する方向に突出してなる突出部34(凸状部)とからなり、長手方向をワークWの軸線方向に向けて配置されている。突出部34の両外側面には、後述する磁石板45(45A、45B)が固定され、後述するリニア駆動機構40における支持架台41の凹溝部41aに対して、スライド可能な状態で係合されている。
ツール支持円盤32は、ワークWの軸線方向(T型基台31の長手方向)に貫通され、加工ツール3の基端部3a(図2、図4参照)を挿通させて保持させる貫通孔(図示省略)が形成されている。つまり、ツール支持円盤32は、各貫通孔に加工ツール3の基端部3aを挿通させることで、加工端部3bをワーク支持円盤13のワーク保持具2に対向するように突出させた加工ツール3を保持できるようになっている。そして、加工ツールユニット30に保持された各加工ツール3は、それぞれの機能に応じてワーク支持円盤13の回転方向、すなわちワークWへの加工順に配列されている。
次に、加工ツールユニット30を往復移動させるためのリニア駆動機構40について、図4および図5などに基づいて説明する。
本実施の形態によるリニア駆動機構40は、周知技術のリニアモータが採用されている。リニア駆動機構40は、図2及び図3に示す固定部21上に設けられた支持架台41と、支持架台41に固定されるとともにワーク支持円盤13に保持されているワークWの軸線方向に沿って配置された一対のガイド部42、42と、これらガイド部42、42間において支持架台41に固定された電磁コイル43(43A、43B)と、加工ツールユニット30のT型基台31の平板部裏面33aに固定されていてガイド部42、42に沿って摺動可能な一対の摺動レール44、44と、電磁コイル43A、43Bと対向する位置にT型基台31に固定された磁石板45(45A、45B)とから概略構成されている。
図5に示すように、支持架台41は、ワークW(図1参照)の軸線方向に沿って延ばされ、その上面41bの幅方向(短手方向)中央にはT型基台31の突出部34を前記軸線方向に沿ってスライド可能に係合させる溝状の凹溝部41aが形成されている。T型基台31の突出部34には、その両外側面34a、34aに磁石板45A、45Bが固定された状態となっている。上述した凹溝部41aの内面には、凹溝部41aに突出部34が係合された状態で、前記磁石板45A、45Bのそれぞれに対向する位置に電磁コイル43A、43Bが固定され例えば状態となっている。つまり、電磁コイル43と磁石板45との組み合わせが、それぞれT型基台31の突出部34を挟んだ両側に配置された形態、いわゆる両側式のリニア駆動方式となっている。
そして、支持架台41の上面41b(図5参照)には、ワーク支持円盤13に保持されているワークWの軸線方向に沿って配置された一対のガイド部42、42が固定されている。ガイド部42、42は、上述した一対の電磁コイル43A、43Bと一対の磁石板45A、45Bとを挟んだ両側に配置されている。
ガイド部42は、上述したように支持架台41の上面41bにおいて、凹溝部41aを挟んだ両側にワークWの軸線上に複数(本実施の形態では同一軸線上に3個)が適宜な間隔をもって配置されている。具体的にガイド部42は、所定の長さ寸法をもったブロック体をなし、摺動レール44を摺動可能に係合させる断面視凹状の係合溝部42aが形成されている。
電磁コイル43は、平板形状をなし、凹溝部41aの両側に位置するガイド部42、42どうしの間に所定の長さ寸法(支持架台41の長手方向に延びる長さ)をもって配置され、支持架台41の凹溝部41aの両側面に固定されている。
磁石板45は、平板状の磁石であって、一対の摺動レール44、44どうしの間に所定の長さ寸法(T型基台31の長手方向に延びる長さ)をもって配置され、T型基台31の平板部裏面33aに固定されている。つまり、摺動レール44がガイド部42に係合している状態で、電磁コイル43と磁石板45とは、所定間隔をもって対向した状態で配置されている。
また、リニア駆動機構40には、固定側の支持架台41に設けられるとともに、スライドする加工ツールユニット30を停止させるためのクランプ部(図示省略)が備えられている。このクランプ部は、ガイド部42に沿って摺動する摺動レール44をその両側から挟持して押圧させるために摺動レール44に向けて張り出すブレーキパッドを備え、電気のオン・オフによってブレーキパッドによる摺動レール44に対して係止又は解除される構成となっている。例えば、クランプ部は、通電時においてブレーキパッドを摺動レール44側に張り出して摺動レール44に係止させて摺動レール44の移動を停止させ、非通電時において摺動レール44から離れる方向にブレーキパッドを移動させて摺動レール44を開放する構成となっている。
このように構成されるリニア駆動機構40は、電磁コイル43に電気を流すと、電磁コイル43と磁石板45との間に磁場が発生し、その磁場の変化によって電磁コイル43と磁石板45とがワークWの軸線方向に直線的に相対移動するように構成されている。つまり、リニア駆動機構40は、電磁コイル43と磁石板45との間でガイド部42に推力を発生させ、摺動レール44、44をガイド部42、42に沿って摺動させる構成となっている。つまり、電磁コイル43が支持架台41を介して固定部21(図3参照)に固定されていることから、加工ツールユニット30がワーク支持円盤13に対して近接離反するように往復移動する構成となっている。
次に、本ボトル缶製造装置1を用いてワークWを成型する製造方法と本ボトル缶製造装置1の作用について図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本ボトル缶製造装置1では、加工ツールユニット30のツール支持円盤32をワーク支持円盤13に近づく方向に前進させ、それぞれの加工ツール3、3、…によって各工程に応じた加工を各ワークWに施し、加工ツールユニット30が進退方向に1往復する毎にワーク支持円盤13が所定角度ずつ回転してワークWが1ピッチ回転する動作が順次繰り返される。
さらに具体的には、加工ツールユニット30が1回加工動作を行うたびにワーク支持円盤13を1ワーク分のピッチ角度だけ間欠回転させるとワーク保持具2(ワークW)が順次ずれて行き、次の加工動作に備えて静止する。そして、1加工後、加工ツールユニット30がリニア駆動機構40により後退移動し、ワーク支持円盤13に保持されているワークWとの干渉がなくなる程度に離れるとワーク支持円盤13は再び1ワークW分のピッチ角度だけ回転して静止し、再び加工動作を行うという工程を繰り返すことでこれらの間に配置されたワークWへの加工が順次行われて成型が進み、一連の加工が終了した時点で所定の形状を有するボトル缶が完成し、そのボトル缶が排出部から排出されて次工程へ搬送される。
そして、図3〜図5に示すように、このような加工動作を行うツール支持台20では、T型基台31の突出部34の両側に位置する電磁コイル43と磁石板45との間に磁場を発生させることで、電磁コイル43と磁石板45とがワークWの軸線方向に直線的に相対移動することになり、加工ツールユニット30をワーク支持台10(図1参照)に対して近接離反させ、ワークWに対して加工ツール3で加工することができる。
そして、突出部34を挟んだ両側のそれぞれに電磁コイル43と電磁板45とを設けた両側式のリニア駆動方式をなす構成であるので、片側式のリニア駆動方式の同推力のものと比べて、磁気吸引力を例えば略1/10程度に小さくすることができる。そのため、磁気コイル43や磁石板45を固定支持する部材に与えられる荷重(負荷)が小さくなり、加工ツールユニット30を小型化させることができるとともに軽量化することができる。したがって、加工ツールユニット30における往復移動時の振動を抑制することができる。
また、加工ツールユニット30が支持架台41によって下方より支持されており、加工ツールユニット30の外側に支持用のフレームがないため、加工ツール3の取り付けやメンテナンス等における作業空間を確保することができ、作業効率の向上を図ることができる。
上述のように本第一の実施の形態による缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法では、T型基台31の突出部34を挟んだ両側のそれぞれに電磁コイル43と電磁板45とを設けた両側式のリニア駆動方式をなす構成であるので、片側式のリニア駆動方式の同推力のものと比べて、磁気吸引力を小さくすることができる。そのため、磁気コイル43や磁石板45を固定支持する部材に与えられる荷重が小さくなるので、加工ツールユニットを小型化させることができるとともに軽量化することができる。したがって、加工ツールユニットにおける往復移動時の振動を抑制することができることから、ワークに対して加工ツールがずれるという不具合を防ぐことができ、ボトル缶の加工不良を防止して加工精度の向上を図ることができる。
次に、本発明の第二及び第三の実施の形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第一の実施の形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第一の実施の形態と異なる構成について説明する。
図6は本発明の第二の実施の形態によるツール支持台の構造を示す正面図であって、図3に対応する図である。
図6に示すように、本第二の実施の形態は、第一の実施の形態では加工ツールユニット30にT型基台31(図3参照)を採用しているが、これに代えて凹型基台35(基台)を採用したものであり、支持架台41の形状も第一の実施の形態では凹溝部41a(図3参照)を形成しているが、これに代えて突出部41c(凸状部)を形成した構造となっている。
すなわち、加工ツールユニット30には、正面視で下面が開口した凹溝部35aが形成されるとともに、長手方向の一端(図1に示すワーク支持台10側の端部)にツール支持円盤32を固定した凹型基台35が設けられている。支持架台41には、凹溝部35aをワークWの軸線方向に沿ってスライド可能に係合させる突出部41cが形成されている。そして、突出部41cには、その両外側面に電磁コイル43(43A、43B)が固定されている。上述した凹溝部35aの内側面には、凹溝部35aに突出部41cが係合された状態で、前記電磁コイル43A、43Bのそれぞれに対向するようにして磁石板45(45A、45B)が固定されている。つまり、本第二の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に、電磁コイル43と磁石板45との組み合わせが、それぞれ支持架台41の突出部41cを挟んだ両側に配置された形態、いわゆる両側式のリニア駆動方式となっている。
このように第二の実施の形態では、第一の実施の形態と同様に両側式のリニア駆動方式となることから、加工ツールユニット30の小型化、軽量化を図ることができ、往復移動時の振動を抑制することができる。
次に、図7は本発明の第三の実施の形態によるボトル缶製造装置の概略構成を示す斜視図、図8は図7に示すツール支持台のB−B線断面図、図9は図8に示すツール支持台で支持架台を省略した斜視図である。
図7乃至図9に示すように、本第三の実施の形態は、第一の実施の形態では加工ツールユニット30に1つのT型基台31(図1など参照)を設けているが、これに代えて加工ツールユニット30に複数のT型基台31(31A、31B、31C、31D)を設けたものである。ここで、T型基台31A〜31Dのそれぞれの構成は、上述した第一の実施の形態と同様であるので詳しい説明は省略する。
すなわち、固定部21上に断面視で四辺を有する支持架台46が設けられており、その各四辺に凹溝部46aが形成されている。そして、それら凹溝部46aにT型基台31の突出部34が、ワークWの軸線方向にスライド可能に係合されている。つまり、支持架台46を正面視中央にして、その周囲に4つのT型基台31A〜31Dが配置された構成となっている。そして、ツール支持円盤32は、4つのT型基台31A〜31Dによって支持されている。
本第三の実施の形態では、上述した第一及び第二の実施の形態と同様に、両側式のリニア駆動方式とすることで加工ツールユニット30の小型化、軽量化を図って往復移動時の振動を抑制することができると共に、ツール支持円盤32が4つのT型基台31A〜31Dによって支持されているので、外径寸法の大きなツール支持円盤32を採用することができ、それによってツール支持円盤32に配置される加工ツール3、3、…の数量を増やすことができるという効果を奏する。
以上、本発明による缶製造装置およびこれを用いた缶製造方法の第一乃至第三の実施の形態について説明したが、本発明は上記の第一乃至第三の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態ではツール支持円盤32は円盤状に一体化されているが、一体とする構造に限定されることはなく周方向に分割された構造であってもかまわない。例えば、第三の実施の形態のように複数の基台を設けた場合に、ツール支持円盤32を基台毎に一体となるように分割させることができる。この場合、分割された各ツール支持円盤32を単独で駆動してワークWの軸線方向に往復移動させることができる。そのため、例えば各ツール支持円盤32の往復移動速度を変えたり、ワークWに対して近接離反のタイミングをずらしたり、ストロークを変えてワークWと加工ツール3との間隔を変えたりすることがき、様々な形状のボトル缶を成型することができる。
また、第一及び第二の実施の形態では1つの基台(T型基台31、凹型基台35)とし、第三の実施の形態では4つのT型基台31A〜31Dとしているが、支持架台41に対する基台の数量に制限されることはなく、2つ、3つ或いは5つ以上の数量であってもよい。要は
さらに、本実施の形態では摺動レール44が基台の突出部(或いは凹溝部)を挟んだ両側に1本ずつ配置させた構成となっているが、これに限定されることはなく、例えば2本ずつ配置するようにしてもかまわない。
本発明の第一の実施の形態によるボトル缶製造装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示すボトル缶製造装置の一部破断側面図である。 図1に示すツール支持台のA−A線矢視図である。 加工ツールユニットとリニア駆動機構の構造を示す一部破断斜視図である。 図3に示すリニア駆動機構の要部拡大図である。 本発明の第二の実施の形態によるツール支持台の構造を示す正面図であって、図3に対応する図である。 本発明の第三の実施の形態によるボトル缶製造装置の概略構成を示す斜視図である。 図7に示すツール支持台のB−B線断面図である。 図8に示すツール支持台で支持架台を省略した斜視図である。
符号の説明
1 ボトル缶製造装置(缶製造装置)
2 ワーク保持具
3 加工ツール
10 ワーク支持台
13 ワーク支持円盤
20 ツール支持台
21 固定部
30 加工ツールユニット
31、31A〜31D T型基台(基台)
32 ツール支持円盤
34 突出部(凸状部)
35 凹型基台(基台)
35a 凹溝部
40 リニア駆動機構
41 支持架台
41a 凹溝部
41c 突出部(凸状部)
42 ガイド部
43、43A、43B 電磁コイル
44 摺動レール
45、45A、45B 磁石板
46 支持架台
46a 凹溝部
W ワーク

Claims (5)

  1. 有底筒状のワークを円周方向に複数支持するワーク支持台と、ワーク加工用の複数の加工ツールを支持し前記ワーク支持台とワークの軸線方向で対向配置されるツール支持台とを備え、前記加工ツールを前記ワーク支持台に対してワークの軸線方向で近接離反させてこれらの間に配置された前記ワークへの加工を行うための缶製造装置であって、
    前記ツール支持台には、
    前記軸線方向に沿って移動可能とされる基台と、前記基台の前記ワーク支持台側に固定されるとともに前記加工ツールを円周方向に配置させたツール支持円盤とを有する加工ツールユニットと、前記基台を前記軸線方向に移動可能に支持する支持架台とが設けられ、
    前記支持架台に前記軸線方向に沿って延びる凹溝部が形成され、前記基台に前記凹溝部に対して前記軸線方向に相対移動可能に係合される凸状部が形成され、
    前記凹溝部と前記凸状部とが係合された状態で、前記凹溝部の内側面に電磁コイルが設けられ、前記凸状部の外側面に前記電磁コイルとの間で前記加工ツールユニットを前記軸線方向に移動させる推力を発生させるための磁石板が設けられていることを特徴とする缶製造装置。
  2. 有底筒状のワークを円周方向に複数支持するワーク支持台と、ワーク加工用の複数の加工ツールを支持し前記ワーク支持台とワークの軸線方向で対向配置されるツール支持台とを備え、前記加工ツールを前記ワーク支持台に対してワークの軸線方向で近接離反させてこれらの間に配置された前記ワークへの加工を行うための缶製造装置であって、
    前記ツール支持台には、
    前記軸線方向に沿って移動可能とされる基台と、前記基台の前記ワーク支持台側に固定されるとともに前記加工ツールを円周方向に配置させたツール支持円盤とを有する加工ツールユニットと、前記基台を前記軸線方向に移動可能に支持する支持架台とが設けられ、
    前記基台に前記軸線方向に沿って延びる凹溝部が形成され、前記支持架台に前記凹溝部に対して前記軸線方向に相対移動可能に係合される凸状部が形成され、
    前記凹溝部と前記凸状部とが係合された状態で、前記凸状部の外側面に電磁コイルが設けられ、前記凹溝部の内側面に前記電磁コイルとの間で前記加工ツールユニットを前記軸線方向に移動させるための推力を発生する磁石板が設けられていることを特徴とする缶製造装置。
  3. 前記加工ツールユニットは、前記支持架台の外側又は上側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の缶製造装置。
  4. 前記基台は、複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の缶製造装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の缶製造装置を使用し、前記加工ツールを前記ワーク支持台に対してワークの軸線方向で近接離反させてこれらの間に配置された前記ワークへの加工を行うようにしたことを特徴とする缶製造装置を用いた缶製造方法。
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