JP5916067B2 - プラスチックアンプル - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1は、有底筒状に形成された薬液収容部と、薬液収容部の開口端と連通していて、薬液収容部の周方向に沿って薄肉に形成される脆弱部を有する薬液排出筒部と、薬液排出筒部の一方側端部を閉鎖する頂部と、薬液排出筒部の脆弱部より頂部側から連続して、薬液排出筒部の外側に突出し、かつ、頂部の外表面から連続して、頂部の外側に突出する摘み片とを備えるプラスチックアンプルを開示している。
しかしながら、いずれの対策も最善策であるとは言えない。例えば、薬液排出筒部が小さすぎると、薬液排出筒部と摘み片との境界部分が、薬液排出筒部の脆弱部に非常に近い位置になる。そのため、摘み片を摘んでアンプルを開栓する際に、摘み片を倒れる方向に傾けて曲げると、脆弱部ではなく当該境界部分を支点にアンプルが折り曲がって開栓できないおそれがある。一方、薬液排出筒部が大きくする場合には、薬液収容部の開口端の径も大きくする必要があり、その結果、摘み片を折るために大きな力を必要とし、また、大きく開いた開口端から液が飛散するおそれもある。
そこで、本発明の目的は、簡易な構造を有していながら、確実に折り切り開栓することができ、その折り切り開栓時の薬液の飛散を防止することができるプラスチックアンプルを提供することである。
また、本発明のプラスチックアンプルでは、前記エッジ部は、前記栓部の前記頂面の径方向両端部に跨って形成されており、前記ヘッド部は、当該エッジ部の全長にわたって前記エッジ部と前記アーム板とを連結するベース部を含むことが好ましい。
また、本発明のプラスチックアンプルでは、前記アーム板は、前記エッジ部に対して交差する方向に扁平な形状に形成されていることが好ましい。
また、本発明のプラスチックアンプルでは、前記ベース部は、前記栓部の前記頂面の径よりも幅狭に形成され、前記アーム板は、前記栓部の前記頂面の径よりも幅広に形成されていることが好ましい。
また、本発明のプラスチックアンプルでは、前記アーム板は、その前記下側の扁平面が前記栓部の下端と同じ高さ位置になるように、前記ベース部よりも厚く形成されていて、前記栓部の側方で前記栓部に隣り合っており、前記エッジ部は、前記アーム板の前記栓部に隣り合った部分とも直接接続されていることが好ましい。
また、本発明のプラスチックアンプルでは、前記ベース部における前記アーム板とは反対側端部は、前記栓部の端部よりも外側に突出しないように当該端部と面一に揃うように形成されていてもよい。
この構成によれば、アーム板の直下に一定の空間が確保されるので、アーム板へ指を引っ掛け易くすることができる。
この構成によれば、アンプル本体の剛性を向上させることができ、アンプル本体の形状を維持することができる。
この構成によれば、プラスチックアンプルが、環状ポリオレフィンのみからなるプラスチック層の単層からなる環状ポリオレフィン製である。そのため、従来広く利用されているポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン製アンプルに比べて、水蒸気バリア性を向上(水蒸気透過率を減少)させることができ、ガラス製アンプルと同等の水蒸気バリア性を発現することができる。また、ガラス製アンプルは落下して地面に衝突したときに破損するおそれがあるが、本発明の環状ポリオレフィン製アンプルは、落下して地面に衝突しても破損し難い。
一方、本発明のように、アンプルの開栓法として、ネック部を切断部としてアンプル本体とヘッド部との間を折り切る方法が採用される場合には、欠片の飛散および開栓後の切断部の形状の安定性に注意する必要がある。例えば、ガラス製アンプルを折り切ると、アンプル本体やヘッド部の一部(欠片)が飛散して、欠片が注出口からアンプル内に入ってしまうおそれがある。また、予め設定した切断部に沿ってヘッド部を折り切ろうとしても、切断部とは異なる部分に切れ目が入って、開栓後に鋭い箇所が残りやすい。そのため、開栓後の取扱いに注意を要するので、取り扱い易いとはいえない。
また、本発明のプラスチックアンプルでは、前記アンプル本体の層厚は、400μm〜1000μmであってもよい。
アンプル本体の層厚が上記範囲であっても、優れた成形性を効果的に発現させることができる。しかもアンプル本体の厚さが上記範囲であれば、良好な水蒸気バリア性を維持しつつ、小さな力でヘッド部を折り曲げることにより、アンプル本体を簡単に開栓することができる。
また、本発明のプラスチックアンプルでは、前記プラスチックアンプルにおける薬液の内容量は、1mL〜5mLと小容量であってもよい。本発明によれば、麻薬(例えば、モルヒネ等)のように1回分の使用量が少量であり、その1回分単位で保存した場合の内容量の減少割合が大きいと、薬の作用を十分に得ることが困難になる薬液に対しても好適に使用することができる。この場合、アンプル本体の薬液収容可能量は1.5mL〜7.5mLである。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るプラスチックアンプル1の正面図である。図2は、図1のプラスチックアンプル1の右側面図である。図3は、図1のプラスチックアンプル1の左側面図である。図4は、図1のプラスチックアンプル1の平面図である。図5は、図1のプラスチックアンプル1の底面図である。図6は、図1〜図5のプラスチックアンプル1の断面図であって、図2のA−A切断面における断面を示す。なお、図1のプラスチックアンプル1について、背面図は正面図(図1)と同一に現れる。
アンプル本体3は、周壁および楕円形の底壁を有するボトル状(楕円柱状)に形成されていて、その頂部に薬液を注出するための注出口8が形成されている。アンプル本体3の底壁を楕円形に形成することにより、周壁が地面と接するようにプラスチックアンプル1を寝かせたときに、プラスチックアンプル1を転がりにくくすることができる。このような楕円柱状のアンプル本体3は、後述するブローフィルシール成形を採用すれば、樹脂を挟む割り型の形状を変えることにより簡単に形成することができる。
薬液収容室9に収容される薬液の内容量は、例えば、1mL〜5mLである。また、収容される薬液の種類としては、例えば、注射用水(とりわけ、モルヒネ等の麻薬)、生理食塩水などが挙げられる。
アンプル本体3の周壁には、周壁(側面)から外側へ突出した薄板状のリブ10が直線状に設けられている。また、アンプル本体3の底壁には、底壁(底面)から外側へ突出したリブ11が設けられている。周壁のリブ10と底壁のリブ11とは、互いに連続している。
ネック部4は、アンプル本体3の注出口8に沿って全周にわたって円環状に形成され、厚さを薄くして切り離し容易とされている。具体的には、ネック部4は、アンプル本体3の層厚T1よりも薄く形成されている部分であり、例えば、70N・m/mm以下(好ましくは、50N・m/mm以下)の力で開栓できる程度の厚さT2で形成されている(図2参照)。具体的には、アンプル本体3におけるプラスチック層2の層厚T1の10〜50%である。
エッジ部6は、栓部5の頂部(頂面13)から上方へ突出した薄板状をなし、栓部5の頂面13の径方向両端部に跨って直線状に設けられている。エッジ部6は、栓部5の尖った頂面13に設けられているため、その下端の高さ位置は不揃いであるが、その上端の高さ位置は一定の位置で揃っている。また、エッジ部6は、リブ10,11の延長線上に沿って形成されている。つまり、後述するブローフィルシール成形において、パリソンを割り型で挟んだときに、その割り型の合わせ面に沿ってエッジ部6およびリブ10,11が同時に形成される。
ベース部14およびアーム板15は、いずれもアンプル本体3の軸方向に垂直な方向に沿う上側の扁平面16,18および下側の扁平面17,19を有する扁平な四角板状に形成されており、それらの上側の扁平面16,18が同一平面で連続している。また、ベース部14およびアーム板15の内部は、中空で互いに連通している。また、ヘッド部7の厚さT3(ヘッド部7におけるプラスチック層2の層厚)は、例えば、アンプル本体3の厚さT1と同じ(400μm〜1000μm)である(図2参照)。
また、アンプル本体3には、アーム板15の直下に位置する部位が反対側の部位に比べて、アンプル本体3の側面が一段低くされた(凹んだ)低段面23が形成されている。これにより、アーム板15の直下に一定の空間が確保されるので、アーム板15へ指を引っ掛け易くすることができる。
例えば、まず、プラスチックアンプル1の材料である環状ポリオレフィンを押出成形することにより、パリソンを作製する。
次に、割り型で挟んで、栓部5およびヘッド部7の各部を形成し、アンプル本体3の注出口8を密閉する(シール工程)ことにより、薬液が収容されたプラスチックアンプル1が得られる。このようにして得られるプラスチックアンプル1は、日局プラスチック製医薬品容器試験法透明性試験第1法で測定された透明性が、80%以上である。
次に、プラスチックアンプル1を構成するプラスチック層2について説明する。なお、次に説明するプラスチックは、あくまでもプラスチックアンプル1の材料の一例であって、その他のプラスチックを利用することもできる。例えば、プラスチックアンプル1は、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、環状ポリオレフィンを用いて形成することができる。これらのうち、環状ポリオレフィンを用いれば、ポリオレフィンを用いる場合に比べて水蒸気バリア性を向上させることができ、ガラス製アンプルと同等の水蒸気バリア性を発現することができる。 プラスチックアンプル1の材料として環状ポリオレフィンを用いる場合、プラスチック層2は、環状ポリオレフィンのみからなることが好ましい。「環状ポリオレフィンのみ」とは、環状ポリオレフィンが単独で使用されることを意味する。
これらの環状ポリオレフィンは、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。また、環状ポリオレフィンは、上記のなかでも、好ましくは、エチレンとノルボルネン系化合物との共重合体の水素添加物、1種以上のシクロペンタジエン誘導体の開環(共)重合体の水素添加物が挙げられる。
炭化水素残基としては、例えば、アルキル基が挙げられ、好ましくは、炭素数1〜6のアルキル基が挙げられ、さらに好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
一般式(1)および(1´)で示される繰返し単位を有するポリマーは、1種または2種以上の単量体を、公知の開環重合方法によって重合させ、または、こうして得られる開環重合体を、常法に従って水素添加したものである。
一般式(2)で示される繰返し単位を有するポリマーは、単量体としての1種または2種以上のノルボルネン系モノマーとエチレンとを、公知の方法によって付加共重合させたもの、および/または、これを常法に従って水素添加したものである。
上記一般式(1)、(1´)および(2)で表される繰返し単位を有するポリマーのうち、その水素添加物は、いずれも飽和ポリマーであることから、ガス遮蔽性や水分遮蔽性に加えて、耐熱性や透明性、さらには安定性の点で優れている。特に、水分遮断性を有することにより、麻薬(例えば、モルヒネ等)のように1回分の使用量が少量であり、薬の作用を十分に得ることが困難になる薬液に対して好適に使用することができる。
以上のように、このプラスチックアンプル1によれば、ヘッド部7のアーム板15が、薄板状のエッジ部6に対して垂直な方向に扁平な形状を有しているため、アーム板15を摘んだ状態からエッジ部6に沿って簡単に力を加えることができる。つまり、図7(a)に示すように、エッジ部6を支点に折れ曲がる方向(図3参照)と垂直な方向に力を加えることができる。そのため、栓部5が扁平でその空間12の量が非常に小さく、ネック部4とエッジ部6とが近接していても、プラスチックアンプル1を開栓する際には、ネック部4を確実に支点としてアンプル本体3とヘッド部7との間を折り曲げることができる。さらに、栓部5の空間12の量(体積)を適切な大きさにすることにより、折り切り開栓時の薬液の飛散も防止することができる。
また、エッジ部6とアーム板15とが、エッジ部6の全長にわたって接続されたベース部14により連結されているので、アーム板15を引き上げたときに発生する力を、ベース部14を介してエッジ部6全体に均等に加えることができる。そして、その均等に加わった力を栓部5に伝えることができるので、プラスチックアンプル1の開栓性を向上させることができる。しかも、アーム板15を引き上げることで、てこの原理を利用して開栓できるので、開栓操作を容易に行なうことができる。
また、ベース部14およびアーム板15の幅については、ベース部14を幅狭に形成することによりエッジ部6を介して栓部5に伝わる力の分散を防止でき、一方、アーム板15を幅広にすることにより、アーム板15を摘み易くして力を加え易くすることができる。
一方、このプラスチックアンプル1のように、アンプルの開栓法として、ネック部4を切断部としてアンプル本体3とヘッド部7との間を折り切る方法が採用される場合には、欠片の飛散および開栓後の切断部の形状の安定性に注意する必要がある。
<参考例>
図8は、参考例に係るプラスチックアンプル31の正面図である。図9は、図8のプラスチックアンプル31の右側面図である。図10は、図8のプラスチックアンプル31の平面図である。図11は、図8のプラスチックアンプル31の底面図である。図12は、図8〜図11のプラスチックアンプル31の断面図であって、図8のB−B切断面における断面を示す。なお、図8のプラスチックアンプル31について、背面図は正面図(図8)と同一に現れ、左側面図は右側面図(図9)と同一に現れる。
アンプル本体33は、周壁および楕円形の底壁を有するボトル状(楕円柱状)に形成されていて、その頂部に薬液を注出するための注出口38が形成されている。アンプル本体33の底壁を楕円形に形成することによる効果は、前述のプラスチックアンプル31と同様である。また、アンプル本体33の周壁および底壁によって区画される円柱状の中空部分が、薬液を収容するための薬液収容室39をなしている。
また、アンプル本体33の周壁および底壁の厚さT4(アンプル本体33におけるプラスチック層32の層厚)は、例えば、400μm〜1000μmである(図9参照)。
これら互いに連続する2つのリブ40,41は、プラスチックアンプル31の製造方法に起因して形成されるものである。
エッジ部36は、栓部35の頂部(頂面43)から上方へ突出した薄板状をなし、栓部35の径方向両端部に跨って栓部35の側面に回り込むように直線状に設けられている。エッジ部36は、栓部35の尖った頂面43の形状を維持するように、その上端が尖っている。また、エッジ部36は、リブ40,41の延長線上に沿って形成されている。つまり、ブローフィルシール成形において、パリソンを割り型で挟んだときに、その割り型の合わせ面に沿ってエッジ部36およびリブ40,41が同時に形成される。
ベース部44は、エッジ部36に平行な一対の扁平面(前側の扁平面46および後側の扁平面47)を有する扁平な三角板状に形成されており、立設板45は、エッジ部36に垂直な一対の扁平面(右側の扁平面48および左側の扁平面49)を有する扁平な四角板状で形成されている。そして、立設板45は、ベース部44の頂部において一体的にベース部44に接続され、図10に示すように、平面視においてベース部44と十字状に直交している。
また、ベース部44は、エッジ部36を中心にその一方側および他方側が同じ厚さとなる左右対称に形成されている。一方、立設板45は、エッジ部36を中心にその一方側および他方側が同じ幅となる左右対称に形成されている。
また、アンプル本体33は、立設板45の厚さ方向に左右対称な形状を有している。これにより、アンプル本体33の薬液収容可能量の設計を容易にすることができる。
以上のように、このプラスチックアンプル31によれば、ヘッド部37の立設板45が、薄板状のエッジ部36に対して垂直な方向に扁平な形状を有しているため、立設板45を摘んだ状態からエッジ部36に沿って簡単に力を加えることができる。つまり、図13(a)に示すように、エッジ部36を支点に折れ曲がる方向(図9参照)と垂直な方向に力を加えることができる。そのため、栓部35が扁平でその空間42の量が非常に小さく、ネック部34とエッジ部36とが近接していても、プラスチックアンプル31を開栓する際には、ネック部34を確実に支点としてアンプル本体33とヘッド部37との間を折り曲げることができる。さらに、栓部35の空間42の量(体積)を適切な大きさにすることにより、折り切り開栓時の薬液の飛散も防止することができる。
また、立設板45が、エッジ部36の全長にわたって接続されたベース部44を介して、十字状にエッジ部36に連結されているので、立設板45を倒したときに発生する力を、ベース部44を介してエッジ部36全体に均等に加えることができる。そして、その均等に加わった力を栓部35に伝えることができるので、プラスチックアンプル31の開栓性を向上させることができる。しかも、立設板45を倒すことで簡単に開栓できるので、開栓操作を容易に行なうことができる。
その他、プラスチックアンプル31であること(アンプルがプラスチック製であること)による効果は、前述のプラスチックアンプル31と同様である。
例えば、図1〜図5のプラスチックアンプル1は、図14〜図20に示す形状に変形されていてもよい。
また、図16に示すように、ベース部14およびアーム板15が同じ厚さで形成されていることにより、ネック部4が全周にわたって露出してもよいし、図17に示すように、ベース部14におけるアーム板15とは反対側端部22が、栓部5の端部よりも外側に突出していてもよい。
また、図8〜図11のプラスチックアンプル31は、例えば、図21〜図22に示す形状に変形されていてもよい。
本発明のプラスチックアンプルは、例えば、医療用途において、幅広く用いることができる。
また、上記の実施形態および参考例からは、次の特徴を有するプラスチックアンプルを抽出できる。
当該のプラスチックアンプルは、頂部および底部を有するボトル状に形成されていて、前記頂部に薬液を注出するための注出口が形成されたアンプル本体と、前記注出口に沿って形成され、厚さを薄くして切り離し容易としたネック部を介して前記アンプル本体に連通可能に接続され、前記注出口を閉塞する栓部と、前記栓部の頂面から外側へ突出した薄板状のエッジ部を介して前記栓部に接続されていて、前記エッジ部に対して交差する形状の摘み部を有するヘッド部とを一体的に含み、前記アンプル本体は、前記アンプル本体と前記ヘッド部との間を折り曲げて、前記ネック部を折り切ることにより開栓される。
この構成によれば、ヘッド部の摘み部が、薄板状のエッジ部に対して交差する形状を有しているため、摘み部を摘んだ状態からエッジ部に沿って簡単に力を加えることができる。つまり、エッジ部を支点に折れ曲がる方向(エッジ部の厚さ方向)とは交差する方向に力を加えることができる。そのため、栓部の空間量が非常に小さく、ネック部とエッジ部とが近接していても、アンプルを開栓する際には、ネック部を確実に支点としてアンプル本体とヘッド部との間を折り曲げることができる。さらに、栓部の空間量を小さく設定できることにより、折り切り開栓時の薬液の飛散も防止することができる。
また、当該プラスチックアンプルは、前記アンプル本体が、前記摘み部を指で摘み、前記ネック部を支点に前記アンプル本体と前記ヘッド部との間を折り曲げて、前記ネック部を折り切ることにより開栓されるものであってもよい。
また、当該プラスチックアンプルでは、前記摘み部は、前記ベース部から前記アンプル本体の軸方向に直立していて、前記エッジ部に垂直な一対の扁平面を有する扁平な形状で前記ベース部により下方から支持された立設板を含み、前記アンプル本体は、前記立設板を指で摘み、前記立設板を倒すことにより開栓されてもよい。
この構成によれば、立設板を倒すことで簡単に開栓できるので、開栓操作を容易に行なうことができる。
また、当該プラスチックアンプルでは、前記ベース部は、前記エッジ部に平行な一対の扁平面を有する扁平な形状に形成されていて、平面視において前記立設板と十字状に直交していることが好ましい。
この構成によれば、エッジ部に対して垂直な方向に力を加えることができるので、エッジ部を支点とした折れ曲がりを確実に防止することができる。
また、当該プラスチックアンプルでは、前記ベース部は、前記栓部の側方に回り込むように形成され、前記栓部の側方で前記栓部に隣り合っており、前記エッジ部は、前記ベース部の前記栓部に隣り合った部分とも直接接続されていることが好ましい。
この構成によれば、栓部の側方を起点にネック部の切り離しを行うことができるので、プラスチックアンプルの開栓性を一層向上させることができる。
また、立設板を有するプラスチックアンプルでは、立設板を摘む際にアンプル本体が障害とならないので、前記アンプル本体を、前記立設板の厚さ方向に左右対称な形状にすることができる。これにより、アンプル本体の薬液収容可能量の設計を容易にすることができる。
2 プラスチック層
3 アンプル本体
4 ネック部
5 栓部
6 エッジ部
7 ヘッド部
8 注出口
9 薬液収容室
10 リブ
11 リブ
12 (栓部の)空間
13 (栓部の)頂面
14 ベース部
15 アーム板
16 (ベース部の)上側の扁平面
17 (ベース部の)下側の扁平面
18 (アーム板の)上側の扁平面
19 (アーム板の)下側の扁平面
20 段差面
21 中間部
22 (ベース部の)端部
23 (アンプル本体の)低段面
24 切断部
25 支持板
31 プラスチックアンプル
32 プラスチック層
33 アンプル本体
34 ネック部
35 栓部
36 エッジ部
37 ヘッド部
38 注出口
39 薬液収容室
40 リブ
41 リブ
42 (栓部の)空間
43 (栓部の)頂面
44 ベース部
45 立設板
46 (ベース部の)前側の扁平面
47 (ベース部の)後側の扁平面
48 (立設板の)右側の扁平面
49 (立設板の)左側の扁平面
50 (ベース部の)垂下がり部
51 切断部
Claims (15)
- 頂部および底部を有するボトル状に形成されていて、前記頂部に薬液を注出するための注出口が形成されたアンプル本体と、
前記注出口に沿って形成され、厚さを薄くして切り離し容易としたネック部を介して前記アンプル本体に連通可能に接続され、前記注出口を閉塞する栓部と、
前記栓部の頂面から外側へ突出した薄板状のエッジ部を介して前記栓部に接続されていて、前記エッジ部に沿って前記アンプル本体の軸方向に垂直な方向に延出したアーム板を含み、前記アンプル本体に対してL字状に曲がって設けられたヘッド部とを一体的に含み、
前記アンプル本体は、前記アーム板を引き上げて前記アンプル本体と略直線状にしようとする操作によって開栓される、プラスチックアンプル。 - 前記エッジ部は、前記栓部の前記頂面の径方向両端部に跨って形成されており、
前記ヘッド部は、当該エッジ部の全長にわたって前記エッジ部と前記アーム板とを連結するベース部を含む、請求項1に記載のプラスチックアンプル。 - 前記アーム板は、前記エッジ部に対して交差する方向に扁平な形状に形成されている、請求項1または2に記載のプラスチックアンプル。
- 前記アーム板は、前記アンプル本体の軸方向に垂直な方向に沿う上側の扁平面および下側の扁平面を有する扁平な形状を有している、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記ベース部は、前記アーム板の前記上側の扁平面と同一平面で連続する上側の扁平面およびその反対側の下側の扁平面を有する扁平な形状に形成されている、請求項2に記載のプラスチックアンプル。
- 前記ベース部は、前記栓部の前記頂面の径よりも幅狭に形成され、
前記アーム板は、前記栓部の前記頂面の径よりも幅広に形成されている、請求項5に記載のプラスチックアンプル。 - 前記アーム板は、その前記下側の扁平面が前記栓部の下端と同じ高さ位置になるように、前記ベース部よりも厚く形成されていて、前記栓部の側方で前記栓部に隣り合っており、
前記エッジ部は、前記アーム板の前記栓部に隣り合った部分とも直接接続されている、請求項5または6に記載のプラスチックアンプル。 - 前記ベース部における前記アーム板とは反対側端部は、前記栓部の端部よりも外側に突出しないように当該端部と面一に揃うように形成されている、請求項5〜7のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記アンプル本体には、前記アーム板の直下に位置する部位が反対側の部位に比べて、前記アンプル本体の側面が一段低くされた低段面が形成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記栓部は、前記アンプル本体の軸方向に直交する方向に扁平なドーム形状または筒状に形成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記アンプル本体には、前記エッジ部の延長線上に沿って、前記アンプル本体の側面から外側へ突出した薄板状のリブが形成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記プラスチックアンプルは、環状ポリオレフィンのみからなるプラスチック層の単層からなる、請求項1〜11のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記アンプル本体の層厚は、500μm〜1200μmである、請求項1〜12のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記ネック部は、70N・m/mm以下の力で開栓可能な厚さで形成されている、請求項1〜13のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
- 前記プラスチックアンプルにおける薬液の内容量は、1mL〜5mLであり、前記アンプル本体の薬液収容可能量が1.5mL〜7.5mLである、請求項1〜14のいずれか一項に記載のプラスチックアンプル。
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