JP5915647B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5915647B2
JP5915647B2 JP2013512480A JP2013512480A JP5915647B2 JP 5915647 B2 JP5915647 B2 JP 5915647B2 JP 2013512480 A JP2013512480 A JP 2013512480A JP 2013512480 A JP2013512480 A JP 2013512480A JP 5915647 B2 JP5915647 B2 JP 5915647B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cleaning composition
acid
component
salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013512480A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012147940A1 (ja
Inventor
正浩 伊能
正浩 伊能
直哲 池田
直哲 池田
貴謙 杉本
貴謙 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Publication of JPWO2012147940A1 publication Critical patent/JPWO2012147940A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5915647B2 publication Critical patent/JP5915647B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/26Organic compounds containing nitrogen
    • C11D3/33Amino carboxylic acids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q5/00Preparations for care of the hair
    • A61Q5/02Preparations for cleaning the hair
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/42Amides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/40Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds containing nitrogen
    • A61K8/44Aminocarboxylic acids or derivatives thereof, e.g. aminocarboxylic acids containing sulfur; Salts; Esters or N-acylated derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q19/00Preparations for care of the skin
    • A61Q19/10Washing or bathing preparations
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/26Organic compounds containing nitrogen
    • C11D3/32Amides; Substituted amides

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

本発明は、特定のアルケン酸またはその塩を含有する洗浄剤組成物に関する。
アニオン界面活性剤は、洗浄剤組成物に広く使用されているが、洗浄力は優れているものの、必ずしも泡量が十分ではなく、泡質も粗く潰れやすい傾向があり、満足いくものではなかった。また、アニオン界面活性剤は、荒れた肌や損傷をうけた毛髪用に使用する場合に必ずしも満足のいくものではなく、特定の系においては、洗浄剤組成物の品質が不安定になる場合があった。
本発明の課題は、良好な泡量および泡質を有する新規洗浄剤組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究した結果、特定のアルケン酸またはその塩を用いることにより、上記課題が解決しうることを見出し、さらには、得られた洗浄剤組成物が、種々の処方において安定であり、荒れた肌や損傷をうけた毛髪に対して有用であることを見出した。
すなわち、本発明は以下の態様を含む。
〔1〕(A成分)一般式(1):
Figure 0005915647
(式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6、好ましくは炭素原子数1〜5、のアルキル基を示す。)
で表される化合物またはその塩を含有する洗浄剤組成物。
〔2〕Rが、炭素原子数9〜13の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基である、〔1〕に記載の洗浄剤組成物。
〔3〕RおよびRのいずれか一方がメチル基であり、他方が水素原子である、〔1〕または〔2〕に記載の洗浄剤組成物。
〔4〕(A成分)が2−ドデカンアミド−2−ブテン酸またはその塩である、〔1〕に記載の洗浄剤組成物。
〔5〕(B成分)脂肪酸またはその塩を更に含有する、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
〔6〕(B成分)がラウリン酸またはその塩である、〔5〕に記載の洗浄剤組成物。
〔7〕(C成分)一般式(2):
Figure 0005915647
(式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6、好ましくは炭素原子数1〜5、のアルキル基を示す。)
で表される化合物またはその塩を更に含有する、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
〔8〕Rが、炭素原子数9〜13の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基である、〔7〕に記載の洗浄剤組成物。
〔9〕RおよびRがいずれもメチル基である、〔7〕または〔8〕に記載の洗浄剤組成物。
〔10〕(C成分)が2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸またはその塩である、〔7〕に記載の洗浄剤組成物。
〔11〕〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の洗浄剤組成物を含有する化粧料。
〔12〕洗浄剤組成物を製造するための、一般式(1):
Figure 0005915647
(式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
で表される化合物またはその塩の使用。
〔13〕洗浄剤組成物の泡量増加および/または泡質改善を行うための、一般式(1):
Figure 0005915647
(式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
で表される化合物またはその塩の使用。
〔14〕洗浄剤組成物の品質を安定化させるための、一般式(1):
Figure 0005915647
(式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
で表される化合物またはその塩の使用。
〔15〕肌にうるおい(又は湿潤感)を与える、および/または毛髪への更なるダメージ付加を軽減するための、一般式(1):
Figure 0005915647
(式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
で表される化合物またはその塩の使用。
本発明によれば、特定のアルケン酸またはその塩を用いることにより、良好な泡量および泡質を有する洗浄剤組成物を提供することができる。また当該洗浄剤組成物は、種々の処方において安定であり、荒れた肌や損傷をうけた毛髪に使用しても更なるダメージを与えにくく、うるおい(又は湿潤感)を与え得る。これにより、本発明は、荒れた肌や損傷をうけた毛髪に対しても満足のいく洗浄剤組成物を提供することができる。
(A成分)
本発明は、特定のアルケン酸またはその塩(A成分)を含有する洗浄剤組成物である。
本発明に使用されるA成分のアルケン酸は、一般式(1)で表される化合物である(以下、「化合物(1)」と称する場合がある)。
Figure 0005915647
式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6、好ましくは炭素原子数1〜5、のアルキル基を示す。
は、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示す。炭素原子数は、好ましくは7〜21、より好ましくは7〜15、さらに好ましくは9〜15、最も好ましくは9〜13である。炭化水素基は、好ましくはアルキル基であり、具体的には、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、エイコシル基、ヘンイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、イソヘプチル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル基、イソウンデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデシル基、イソペンタデシル基、イソヘプタデシル基、イソオクタデシル基、イソノナデシル基、イソイコシル基、イソエイコシル基、イソヘンイコシル基、イソヘンエイコシル基、イソドコシル基、イソトリコシル基、イソテトラコシル基、イソペンタコシル基等の炭素原子数7〜25のものが挙げられ、中でもA成分の溶解性の観点から、ヘプチル基、ノニル基、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基等の炭素原子数7〜15のものが好ましく、ノニル基、ウンデシル基、トリデシル基等の炭素原子数9〜13のものがより好ましく、得られる洗浄剤組成物の泡量および泡質の観点からウンデシル基が最も好ましい。
およびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。炭素原子数1〜6のアルキル基は、直鎖状および分岐鎖状のいずれであってもよく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基等が挙げられ、中でも、炭素原子数1〜5のアルキル基が好ましく、炭素原子数1〜4のアルキル基がより好ましく、炭素原子数1〜3のアルキル基がさらに好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基が特に好ましく、メチル基が最も好ましい。また泡量および泡質の観点から、RおよびRは水素原子またはメチル基が好ましく、RおよびRのいずれか一方がメチル基であり、他方が水素原子であることがより好ましい。
化合物(1)としては、例えば、2−デカンアミド−2−ブテン酸、2−デカンアミド−2−ペンテン酸、2−デカンアミド−2−ヘキセン酸、2−デカンアミド−2−ヘプテン酸、2−デカンアミド−2−オクテン酸、2−ドデカンアミド−2−ブテン酸、2−ドデカンアミド−2−ペンテン酸、2−ドデカンアミド−2−ヘキセン酸、2−ドデカンアミド−2−ヘプテン酸、2−ドデカンアミド−2−オクテン酸、2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸、2−テトラデカンアミド−2−ペンテン酸、2−テトラデカンアミド−2−ヘキセン酸、2−テトラデカンアミド−2−ヘプテン酸、2−テトラデカンアミド−2−オクテン酸等が挙げられ、中でも、泡量および泡質の観点から、2−デカンアミド−2−ブテン酸、2−ドデカンアミド−2−ブテン酸、2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸および2−デカンアミド−2−ヘキセン酸が好ましく、2−デカンアミド−2−ブテン酸、2−ドデカンアミド−2−ブテン酸、2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸がより好ましく、2−ドデカンアミド−2−ブテン酸が更に好ましい。
本発明におけるA成分は、化合物(1)の塩であり得る。化合物(1)の塩としては、特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルカノールアミン塩等のアンモニウム塩;および塩基性有機物塩などが挙げられる。泡量および泡質が良好であり、且つ溶解性が高いという観点から、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましく、ナトリウム塩が最も好ましい。
本発明におけるA成分は、公知の方法を用いて製造することができる。例えば、アルキルアミドと2−ケトアルカン酸を溶媒中で加熱還流し、縮合させることにより調製することができる。アルキルアミドとしては、例えば、ラウリルアミド、ミリスチルアミド、パルミチルアミド、ステアリルアミド、ヤシ油アルキルアミドなどが挙げられる。2−ケトアルカン酸としては、例えば、2−ケトブタン酸、2−ケトペンタン酸、2−ケトへキサン酸などが挙げられる。溶媒としては、非プロトン性溶媒であれば、特に限定なく使用することができるが、例えば、トルエン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物におけるA成分の含有量は、洗浄性を有すれば特に限定されない。A成分の含有量は、泡量が豊富であるという観点から、洗浄剤組成物中、0.00001重量%以上が好ましく、0.0001重量%以上がより好ましく、0.001重量%以上が更に好ましく、0.01重量%以上が更に一層好ましい。また、A成分の含有量は、溶状安定性が優れるという観点から、洗浄剤組成物中、30重量%以下が好ましく、27重量%以下がより好ましく、24重量%以下が更に好ましく、21重量%以下が更に一層好ましく、18重量%以下が殊更好ましく、15重量%以下が特に好ましい。なお、本明細書において「重量」と「質量」とは同義語として扱い、「重量%」及び「重量部」は、「質量%」及び「質量部」と同義語として扱う。
本発明におけるA成分は、洗浄剤組成物に含有させることによって、当該洗浄剤組成物に適度な粘性を持たせることができる。このA成分の特性により、特に洗浄剤組成物が液体である場合は、使用時において掌から垂れにくいという観点でハンドリング性を向上させることができ、また、濃厚なテクスチャーを持たせて高級感を付与させることができる。
(B成分)
本発明の洗浄剤組成物においては、更に脂肪酸またはその塩(B成分)を含有させることにより、泡量を効果的に増加させ、泡質を改善することができる。
B成分の脂肪酸としては、泡量が増加し、泡質が改善されさえすれば特に限定されず、直鎖状および分岐鎖状のいずれであってもよく、また、飽和および不飽和のいずれであってもよい。本発明における脂肪酸の炭素原子数としては、特に限定されないが、炭素原子数8〜22が好ましく、炭素原子数8〜18がより好ましく、炭素原子数10〜14が更に好ましい。具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、椰子油脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸およびオレイン酸等が挙げられる。これらの脂肪酸は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。本発明では、これらの中でも、洗浄剤組成物の泡量増加および泡質改善が図れるという観点から、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、および椰子油脂肪酸が好ましく、ラウリン酸、椰子油脂肪酸がより好ましく、ラウリン酸が更に好ましい。
また、本発明におけるB成分は、脂肪酸の塩であり得る。脂肪酸の塩としては、泡量が増加し、泡質が改善されさえすれば特に限定されないが、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール塩、2−アミノ−2−メチル1,3−プロパンジオール塩などの有機アミン塩;および塩基性有機物塩などがあげられる。
本発明の洗浄剤組成物におけるB成分の含有量は、泡量が豊富であるという観点から、洗浄剤組成物中、0.0001重量%以上が好ましく、0.001重量%以上がより好ましく、0.01重量%以上が更に好ましく、0.1重量%以上が更に一層好ましく、0.3重量%以上が殊更好ましく、1重量%が特に好ましい。また、B成分の含有量は、溶状安定性が優れるという観点から、洗浄剤組成物中、90重量%以下が好ましく、50重量%以下がより好ましく、45重量%以下が更に好ましく、40重量%以下が更に一層好ましく、35重量%以下が殊更好ましく、30重量%以下が特に好ましい。
本発明の洗浄剤組成物におけるA成分とB成分の合計重量に対するB成分の重量比(B/(A+B))は、泡量及び泡質が向上し、溶状安定性が保持できるという観点から、0.01以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上が更に好ましく、0.3以上が更に一層好ましく、0.4以上が殊更好ましく、0.5以上が特に好ましい。本発明の洗浄剤組成物におけるA成分とB成分の合計重量に対するB成分の重量比(B/(A+B))は、泡量及び泡質が向上し、溶状安定性が保持できるという観点から、0.99999以下が好ましく、0.9999以下がより好ましく、0.999以下が更に好ましく、0.995以下が更に一層好ましく、0.99以下が殊更好ましく、0.98以下が特に好ましい。
(C成分)
本発明の洗浄剤組成物においては、更に特定のアルカン酸またはその塩(C成分)を添加することにより、洗浄後の肌のすべり感(すべすべ感)、髪のすべり感(サラサラ感)、髪の軽さおよび髪の櫛通し性を改善し、ぬめり感およびぬるつきが少ない洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明に使用されるC成分のアルカン酸は、一般式(2)で表される化合物が好ましい(以下、「化合物(2)」と称する場合がある)。
Figure 0005915647
式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6、好ましくは炭素原子数1〜5、のアルキル基を示す。
は、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示す。炭素原子数は、好ましくは7〜21、より好ましくは7〜15、さらに好ましくは9〜15、最も好ましくは9〜13である。炭化水素基は、好ましくはアルキル基であり、具体的には、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、エイコシル基、ヘンイコシル基、ヘンエイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、イソヘプチル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル基、イソウンデシル基、イソトリデシル基、イソテトラデシル基、イソペンタデシル基、イソヘプタデシル基、イソオクタデシル基、イソノナデシル基、イソイコシル基、イソエイコシル基、イソヘンイコシル基、イソヘンエイコシル基、イソドコシル基、イソトリコシル基、イソテトラコシル基、イソペンタコシル基等の炭素原子数7〜25のものが挙げられ、溶解性が高いという観点から、ヘプチル基、ノニル基、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基等の炭素原子数7〜15のものが好ましく、ノニル基、ウンデシル基、トリデシル基等の炭素原子数9〜13のものがより好ましく、ウンデシル基が最も好ましい。
およびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。炭素原子数1〜6のアルキル基は、直鎖状および分岐鎖状のいずれであってもよく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基等が挙げられ、中でも、炭素原子数1〜5のアルキル基が好ましく、炭素原子数1〜4のアルキル基がより好ましく、炭素原子数1〜3のアルキル基がさらに好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基が特に好ましく、メチル基が最も好ましい。また本発明では、RおよびRは少なくともいずれか一方がメチル基であることが好ましく、RおよびRの両方ともがメチル基であることがより好ましい。
化合物(2)としては、例えば、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシペンタン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシヘキサン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシヘプタン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシオクタン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシペンテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘキセノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘプテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシオクテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシペンタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシヘキサン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシヘプタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシオクタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシペンテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘキセノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘプテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシオクテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシペンタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシヘキサン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシヘプタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシオクタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシペンテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘキセノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘプテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシオクテノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸等が挙げられ、中でも、2−(2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸、2−(2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸が好ましく、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸が最も好ましい。
本発明におけるC成分は、化合物(2)の塩であり得る。化合物(2)の塩としては特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルカノールアミン塩等のアンモニウム塩;および塩基性有機物塩などが挙げられる。これらのうち、溶解性を向上し得るという観点から、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましく、ナトリウム塩が更に好ましい。
本発明におけるC成分は、公知の方法を用いて製造することができる。例えば、2−アルカノイルアミノ−3−ヒドロキシアルカン酸と2−アミノ−3−ヒドロキシアルカン酸メチルエステルをジシクロヘキシルカルボジイミドなどの縮合剤で縮合させた後、水酸化ナトリウムなどの塩基でメチルエステルを加水分解することにより合成することができる。2−アルカノイルアミノ−3−ヒドロキシアルカン酸としては、例えば、2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタン酸、2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシペンタン酸、2−デカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタン酸、2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシペンタン酸、2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘキサン酸、2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタン酸、2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシペンタン酸、2−テトラデカノイルアミノ−3−ヒドロキシヘキサン酸などが挙げられる。2−アミノ−3−ヒドロキシアルカン酸メチルエステルとしては、例えば、2−アミノ−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル、2−アミノ−3−ヒドロキシペンタン酸メチルエステル、2−アミノ−3−ヒドロキシヘキサン酸メチルエステルなどが挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物におけるC成分の含有量は、洗浄剤組成物中、0.0001重量%以上が好ましく、0.001重量%以上がより好ましく、0.01重量%以上が更に好ましく、0.03重量%以上が更に一層好ましい。また、C成分の含有量は、溶状安定性が優れるという観点から、洗浄剤組成物中、50重量%以下が好ましく、45重量%以下がより好ましく、40重量%以下が更に好ましく、30重量%以下が更に一層好ましい。
本発明の洗浄剤組成物におけるA成分とC成分の合計重量に対するC成分の重量比(C/(A+C))は、0.01以上が好ましく、0.1以上がより好ましく、0.2以上が更に好ましく、0.3以上が更に一層好ましく、0.4以上が殊更好ましく、0.5以上が特に好ましい。本発明の洗浄剤組成物におけるA成分とC成分の合計重量に対するC成分の重量比(C/(A+C))は、0.999以下が好ましく、0.99以下がより好ましく、0.97以下が更に好ましく、0.95以下が更に一層好ましく、0.93以下が殊更好ましく、0.91以下が特に好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、A成分を含有する洗浄剤組成物、A成分およびB成分を含有する洗浄剤組成物、A成分およびC成分を含有する洗浄剤組成物、ならびにA成分、B成分およびC成分を含有する洗浄剤組成物を包含する。
本発明の洗浄剤組成物のpHは、本発明の効果を阻害しない範囲であれば特に限定されない。本発明の洗浄剤組成物のpHは、適度な泡量、泡質、更には溶状安定性を発揮できるという観点から、4.0以上が好ましく、4.5以上がより好ましく、5.0以上が更に好ましく、5.5以上が更に一層好ましく、6.0以上が殊更好ましく、6.5以上が特に好ましい。本発明の洗浄剤組成物のpHは、適度な泡量、泡質、更には溶状安定性を発揮できるという観点から、11.0以下が好ましく、10.5以下がより好ましく、10.0以下が更に好ましく、9.5以下が更に一層好ましく、9.0以下が殊更好ましく、8.5以下が特に好ましい。
本発明の洗浄剤組成物は、上記成分のほか、本発明の効果を阻害しない範囲で、通常の洗浄剤組成物に用いられる成分等を目的に応じてさらに適宜配合することができる。このような成分としては、特に限定されないが、例えば、pH調整剤、ビタミン類、保湿剤、殺菌剤、抗炎症剤、清涼剤、防腐剤、パール化剤、各種キレート剤、各種粉体、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は、A成分を使用することによって製造することができる。具体的には、洗浄剤組成物を構成する他の成分にA成分を添加及び混合することによって、または、A成分に洗浄剤組成物を構成する他の成分を添加及び混合することによって製造することができる。添加及び混合は、自体公知の方法により行うことができる。本発明の洗浄剤組成物の形態は特に制限されず、固体状、液体状(スラリー状を含む)、ゲル状、ペースト状などの任意の形態とすることができる。また、本発明の洗浄剤組成物の外観も特に制限されず、透明、白濁、パール状等、任意の外観を適宜選択することができる。
本発明の洗浄剤組成物を含有させることによって、各種化粧料を調製することができる。具体的には、洗顔パウダー、洗顔フォーム、粉石鹸、固形石鹸、ボディシャンプー、ヘアシャンプー(粉シャンプー、液体シャンプー)、歯磨き等の口腔内洗浄料、シェービングホーム、メイク落とし、クレンジング料等を挙げることができる。
本発明における化粧料の形態は特に制限されず、固体状、液体状(スラリー状を含む)、ゲル状、ペースト状などの任意の形態とすることができる。
本発明における化粧料には、更に、通常の化粧料に使用できる各種成分を目的に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲で適宜配合することができる。具体的には、油剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、生理活性成分、酸化防止剤、抗炎症剤、抗菌剤、制汗剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の成分であり、化粧料の具体的用途や剤形態に応じ配合することができる。
以下、実施例により、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
合成例1 2−ドデカンアミド−2−ブテン酸
ラウリルアミド26.03g、2−ケトブタン酸20.00g、トルエン280gを混合し、14時間加熱還流した。冷却後析出物をろ過して粗生成物を得た。トルエンで再結晶を行った後乾燥し、2−ドデカンアミド−2−ブテン酸を20.43g得た。
1H−NMR(400 MHz, CD3OD, r.t.):δ6.83(1 H, q, J = 7.1 Hz), 2.35(2 H, t, J = 7.3 Hz), 1.76(3 H, d, J = 7.1 Hz), 1.68(2 H,m), 1.47-1.24(16 H, m), 0.92(3 H, t, J =6.7 Hz)
ESI-MS(positive) m/z 284 [M+H]+ (negative) m/z 282 [M-H]-
合成例2 2−ドデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウム
合成例1で得られた2−ドデカンアミド−2−ブテン酸を、水に分散した後、27重量%の水酸化ナトリウム水溶液を滴下し、中和反応を行った後、イオン交換水で濃度を調整し、2−ドデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウムの10重量%の水溶液を得た。
合成例3 2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸
ラウリルアミドの代わりに、ミリスチルアミド29.69gを使用した以外は合成例1と同様にして2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸を得た。
合成例4 2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウム
2−ドデカンアミド−2−ブテン酸の代わりに、合成例3で得られた2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウムを使用した以外は、合成例2と同様にして2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウムを得た。
合成例5 2−デカンアミド−2−ヘキセン酸
2−ケトブタン酸の代わりに、2−ケトへキサン酸25.49gを使用した以外は合成例1と同様にして2−デカンアミド−2−ヘキセン酸を得た。
合成例6 2−デカンアミド−2−ヘキセン酸ナトリウム
2−ドデカンアミド−2−ブテン酸の代わりに、合成例5で得られた2−デカンアミド−2−ヘキセン酸を使用した以外は、合成例2と同様にして2−デカンアミド−2−ヘキセン酸ナトリウムを得た。
合成例7 2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸
2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタン酸15.07gと2−アミノ−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル6.66gを、ジシクロヘキシルカルボジイミド10.31gを用いて縮合させた。その後、水酸化ナトリウムでメチルエステルを加水分解して、2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸を10.24g得た。構造は1H−NMR(400 MHz, CD3OD, r.t.)を用いて特定した。
試験例1.A成分がもたらす泡量および泡質評価
上記合成例2、4、6にて合成した2−ドデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウム、2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウム、および2−デカンアミド−2−ヘキセン酸ナトリウムを、0.1重量%となるようにイオン交換水にそれぞれ溶解させ、下記表1のとおり実施例1〜5の洗浄剤組成物を調製した。なお、各種洗浄剤組成物は、水酸化ナトリウムを用いてpH6〜9に調整した。
<評価方法>
(1)泡量
各種洗浄剤組成物50gを、ミルサー(IFM−150、岩谷産業社製)にて、内計70mm、高さ135mmのメモリ付き円筒形容器中で、30℃で5秒間撹拌し、攪拌が完了してから1分後に容器内に占める泡の体積を測定した。測定された泡の体積を泡量とし、下記基準で評価した。
230mL以上:◎
170mL以上230mL未満:○
120mL以上170mL未満:△
120mL未満:×
(2)泡質
各種洗浄剤組成物1.0mLを取り、掌上で5分間に泡立てたときの泡質を10名の専門パネラーの平均をとり、下記基準で評価した。
密な泡質であり、弾力がある:◎
やや密な泡質であり、やや弾力がある:○
やや粗い泡質である:△
粗い泡質である:×
(3)pH測定
所定の緩衝溶液(pH9.18、pH6.86、pH4.01)で校正したpHメーター(堀場製作所(F−52))を用い、50mLの洗浄剤組成物を測定した。
Figure 0005915647
表1に示された結果より、いずれの実施例においても泡量は170mL以上であり、A成分は十分な泡量を洗浄剤組成物にもたらすことが明らかとなった。泡量の観点から、A成分の中でも2−ドデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウムおよび2−テトラデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウムの方が2−デカンアミド−2−ヘキサデセン酸ナトリウムよりも優れていることがわかった。また、いずれの実施例も泡質評価は「〇」であり、A成分を用いることにより洗浄剤組成物の泡質は良くなることが明らかとなった。
試験例2.A成分およびB成分の効果
A成分として、上記合成例2で合成された2−ドデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウムを用い、また、B成分としてラウリン酸ナトリウムを用いて、両者を洗浄剤組成物に含有させた場合の泡量および泡質を評価した。具体的には、下記の表2に示す組成で実施例6〜9および比較例2の洗浄剤組成物を調製し、水酸化ナトリウムでpHを8に調整して、上記試験例1に示した方法を用いて泡量を測定した。
Figure 0005915647
表2に示された結果からわかるように、洗浄剤組成物において2−ドデカンアミド−2−ブテン酸ナトリウムとラウリン酸ナトリウムとを組み合わせた場合には、測定された泡量は著しく増加し、泡質も改善する結果となった。これにより、両者(即ち、A成分およびB成分)を組み合わせることによって、洗浄剤組成物の泡量増加および泡質改善に対する相乗効果が得られることが明らかとなった。
処方例1
下記の表3に示す組成の洗浄剤組成物を調製した。
Figure 0005915647
処方例2
下記の表4に示す組成の洗浄剤組成物を調製した。
Figure 0005915647
処方例3
下記の表5に示す組成のシャンプーを調製した。
Figure 0005915647
処方例4
下記の表6に示す組成のシャンプーを調製した。
Figure 0005915647
処方例5
下記の表7に示す組成のボディシャンプーを調製した。
Figure 0005915647
処方例6
下記の表8に示す組成のボディシャンプーを調製した。
Figure 0005915647
処方例1の洗浄剤組成物は良好な泡量および泡質を有する洗浄剤組成物であった。処方例2の洗浄剤組成物は、洗浄後に肌のすべり感(すべすべ感)、髪のすべり感(サラサラ感)、髪の軽さ、および髪の櫛通し性が得られ、ぬめり感およびぬるつきが少ない洗浄剤組成物であった。また、処方例1〜6の組成物はいずれも、泡量及び泡質が優れていたことに加え、品質的にも安定であった。すなわち、着色及び着臭の発生、並びに粘性の変化もなく、沈殿が出ることもpHが変動することもなかった。さらに、荒れた肌や損傷をうけた毛髪に使用しても満足のいく組成物であった。
特定のアルケン酸またはその塩を用いることにより、良好な泡量および泡質を有する洗浄剤組成物を提供できるようになった。そのため、本発明の洗浄剤組成物は泡量増加用および泡質改善用として有用である。また当該洗浄剤組成物は、種々の処方において安定であり、荒れた肌や損傷をうけた毛髪用としても有用である。
本出願は、日本で出願された特願2011−102500(出願日:2011年4月28日)を基礎としており、その内容は本明細書に全て包含されるものである。

Claims (14)

  1. (A成分)一般式(1):
    Figure 0005915647
    (式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
    で表される化合物またはその塩を含有する洗浄剤組成物。
  2. およびRがそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜5のアルキル基である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. が、炭素原子数9〜13の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基である、請求項1または2に記載の洗浄剤組成物。
  4. およびRのいずれか一方がメチル基であり、他方が水素原子である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  5. (A成分)が2−ドデカンアミド−2−ブテン酸またはその塩である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  6. (B成分)脂肪酸またはその塩を更に含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  7. (B成分)がラウリン酸またはその塩である、請求項6に記載の洗浄剤組成物。
  8. (C成分)一般式(2):
    Figure 0005915647
    (式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
    で表される化合物またはその塩を更に含有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  9. およびRがそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜5のアルキル基である、請求項8に記載の洗浄剤組成物。
  10. が、炭素原子数9〜13の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基である、請求項8または9に記載の洗浄剤組成物。
  11. およびRがいずれもメチル基である、請求項8〜10のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
  12. (C成分)が2−(2−ドデカノイルアミノ−3−ヒドロキシブタノイルアミノ)−3−ヒドロキシブタン酸またはその塩である、請求項8に記載の洗浄剤組成物。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物を含有する化粧料。
  14. 洗浄剤組成物を製造するための、一般式(1):
    Figure 0005915647
    (式中、Rは、炭素原子数7〜25の飽和または不飽和の直鎖状または分岐鎖状の炭化水素基を示し、RおよびRはそれぞれ独立に、水素原子または炭素原子数1〜6のアルキル基を示す。)
    で表される化合物またはその塩の使用。
JP2013512480A 2011-04-28 2012-04-27 洗浄剤組成物 Active JP5915647B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011102500 2011-04-28
JP2011102500 2011-04-28
PCT/JP2012/061430 WO2012147940A1 (ja) 2011-04-28 2012-04-27 洗浄剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012147940A1 JPWO2012147940A1 (ja) 2014-07-28
JP5915647B2 true JP5915647B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=47072452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013512480A Active JP5915647B2 (ja) 2011-04-28 2012-04-27 洗浄剤組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9309486B2 (ja)
EP (1) EP2703478B1 (ja)
JP (1) JP5915647B2 (ja)
CN (1) CN103492543B (ja)
WO (1) WO2012147940A1 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540669A (en) * 1978-07-24 1980-03-22 Merck & Co Inc Zz22acylaminoo33monosubstituted propenoate
WO1994022994A1 (en) * 1993-03-30 1994-10-13 Ajinomoto Co., Inc. Detergent composition
JP2005325188A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Asahi Kasei Chemicals Corp 洗浄剤組成物

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5147868A (en) * 1978-07-24 1992-09-15 Merck & Co., Inc. Thienamycin renal peptidase inhibitors
FR2672288B1 (fr) * 1991-02-06 1993-04-23 Oreal Nouveaux amides dipeptidiques derivant de la glycyl-serine, utilisables, notamment dans des compositions cosmetiques, pharmaceutiques ou alimentaires.
WO2005033255A1 (ja) * 2003-10-03 2005-04-14 Ajinomoto Co., Inc. 洗浄剤組成物及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5540669A (en) * 1978-07-24 1980-03-22 Merck & Co Inc Zz22acylaminoo33monosubstituted propenoate
WO1994022994A1 (en) * 1993-03-30 1994-10-13 Ajinomoto Co., Inc. Detergent composition
JP2005325188A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Asahi Kasei Chemicals Corp 洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012147940A1 (ja) 2012-11-01
CN103492543A (zh) 2014-01-01
JPWO2012147940A1 (ja) 2014-07-28
EP2703478B1 (en) 2016-03-23
EP2703478A1 (en) 2014-03-05
EP2703478A4 (en) 2014-10-22
CN103492543B (zh) 2015-10-07
US20140051772A1 (en) 2014-02-20
US9309486B2 (en) 2016-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7867961B2 (en) Wash composition
JP5548464B2 (ja) 洗浄剤
JPWO2005078039A1 (ja) 増粘組成物
CN101100630A (zh) 低温稳定的乳状洗涤剂组合物
JP5806526B2 (ja) 増泡剤及びそれを含有する洗浄剤組成物
JP5576121B2 (ja) 化合物
JP4613439B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH0853693A (ja) 洗浄剤組成物
JP4706476B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP6103210B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP5915647B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2022036162A (ja) 洗浄剤組成物
JP2002053896A (ja) 洗浄剤組成物
JP2004284964A (ja) 固形洗浄剤
JP7234746B2 (ja) クリーム状洗浄料
JP7052221B2 (ja) 洗浄剤組成物
EP1000606B1 (en) Weak acid skin cleanser containing an alkali salt of N-acyl-amino acid
JP4594542B2 (ja) クリーム状洗浄剤組成物
JPH0423900A (ja) 洗浄剤組成物
JP2021155387A (ja) 化粧料
JP2005023069A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
KR100656071B1 (ko) 구형의 라멜라 구조를 형성하는 피부 세정제 조성물
JP5470941B2 (ja) 毛髪洗浄剤組成物
JP2004331568A (ja) 洗浄剤組成物
JPH09241690A (ja) 透明石鹸組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5915647

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250