JP5914832B2 - 床暖房パネル - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、基材に蛇行して形成された凹溝にU字型部材(伝熱シート)を設け、そこに熱媒体が流通するパイプを配設し、基材の上に均熱シートを敷設した床暖房パネルが提案されている。
なお、図中の同じ部位を指す符号の図示は一部省略して示している。
まず図1、図2を参照しながら、第1実施形態に係る床暖房パネル1について説明する。床暖房パネル1は、熱媒体の流路となるパイプ2と、パイプ2を埋設するための凹溝30が表面3aに設けられた基材3と、パイプ2と凹溝30との間に配設される伝熱シート4とを備えている。凹溝30は、図1(a)に示すように直線部30aと曲線部30bとを有し、パイプ2を蛇行させて配設するように形成されている。
伝熱シート4の少なくとも曲線部30bに配設される部分には、凹溝30の延出方向に対して交差する方向に切込み5が形成されている。
なお、基材3の表面として符号3aを付して説明しているが(図2(a)参照)、図2(b)に示すように床暖房パネル1の施工時には、凹溝30が形成された基材3の表面3a側が裏面(下面側)となるようにひっくり返した状態で施工現場に配設される。
以下、詳しく説明する。
基材3は、木質系基材等からなり、略方形の平板体に形成され、その表面3aには、上方に開口し断面視において略U字形状の凹溝30が形成されており、この凹溝30には、図2(a)等に示すようにパイプ2が嵌め込まれる。図2(b)において、30aは基材3の表面3aと凹溝30の縁部の境となる開口角部を示している。
図2(b)において符号6は合板等からなる下地材を示しており、断熱材(不図示)等の上面に敷設される。
なお、図2(b)では図示していないが、基材3の上面側に化粧材、化粧フィルムなどを積層してもよいし、塗装仕上げを行ったものとしてもよい。図2(a)では凹溝30とパイプ2の関係を明らかにするため、伝熱シート4の図示は省略している。また、凹溝30の断面形状は、図例のように略U字形状に限定されず、上方に開口した略矩形状であってもよい。
パイプ2が配設される凹溝30の形成パターンは、直線部30aと曲線部30bとを有し、平面視において一本のパイプ2を蛇行させて配設できるように形成されている。凹溝30の断面形状は、パイプ2の形状に合わせて断面略U字状に形成されている。
パイプ2内を流通する熱媒体としては、温水、不凍液、ガス、蒸気等を採用することができる。熱媒体は、室外等に設けられた熱源機によって加熱され、加熱された熱媒体は、ポンプ(不図示)等によって一方向にパイプ2へ送り込まれ、パイプ2内を流通し循環するように構成されている。
このように伝熱シート4に形成される切込み5が、凹溝30の延出方向に対して両側から交互に形成されているので、凹溝30の曲線部30bの形状に合わせて左右いずれの方向にも曲げて容易に配設できる。よって、直線部30aに位置する部分に埋設されたパイプ2からの熱はもちろん、曲線部30bに位置する部分に埋設されたパイプ2の熱も床表面側に効率的に伝えることができる。
また直線部30aに配設されるものと曲線部30bに配設されるものとを別に構成した場合は、伝熱シート4の取り扱いがし易く、この場合も配設し易い構成といえる。この場合、直線部30aに配設する伝熱シート4は、切込み5が形成されていないものを配設し、曲線部30bに配設する伝熱シート4は、切込み5が形成されているものを配設する。
さらに伝熱シート4に形成する切込み5は、上述の例に限定されず、曲線部30bの湾曲方向にあわせて片側のみに形成されるようにしてもよい。
図3は、第2実施形態に係る床暖房パネル1に用いられる伝熱シート4を示している。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る伝熱シート4の湾曲部4aが、山部8aと谷部8bとが交互に繰り返して環状に形成された蛇腹部8(蛇腹構造)となっている点で、上述の実施形態とは異なる例である。
伝熱シート4に形成される蛇腹部8は、伝熱シート4の少なくとも曲線部30bに配設される部分に形成されており、図例のものは、鍔状部4bに一定幅に切り込まれた切込み5を有している。切込み5は、山部8aの幅寸法に対応して切り込まれている。
なお、蛇腹部8の構成は図例に限定されず、屈曲方向が自在な構造であれば、山部と谷部とが螺旋状に形成されていてもよい。
2 パイプ
3 基材
3a 表面
30 凹溝
30a 直線部
30b 曲線部
4 伝熱シート
5 切込み
8 蛇腹部(蛇腹構造)
Claims (2)
- 熱媒体の流路となるパイプと、直線部と曲線部とを有し該パイプを蛇行させて配設するように形成されたパイプ埋設用の凹溝が表面に設けられた基材と、前記パイプと前記凹溝との間に配設される伝熱シートとを備えた床暖房パネルであって、
前記伝熱シートの少なくとも前記曲線部に配設される部分には、前記凹溝の延出方向に対して交差する方向に切込みが形成されており、該切込みは、前記凹溝の延出方向に対して両側から交互に形成されており、
前記伝熱シートは、短手方向の略中央に前記凹溝内に収まるように形成された湾曲部と、該湾曲部の両側に設けられる一対の鍔状部と、を備え、前記切込みは、前記一対の鍔状部のうちの一方の縁部から、前記湾曲部を経て、前記一対の鍔状部のうちの他方の端部に達するよう形成されていることを特徴とする床暖房パネル。 - 熱媒体の流路となるパイプと、直線部と曲線部とを有し該パイプを蛇行させて配設するように形成されたパイプ埋設用の凹溝が表面に設けられた基材と、前記パイプと前記凹溝との間に配設される伝熱シートとを備えた床暖房パネルであって、
前記伝熱シートの少なくとも前記曲線部に配設される部分は、蛇腹構造になっていることを特徴とする床暖房パネル。
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