JP5914191B2 - アセテートを含む交信撹乱剤を用いた交信撹乱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、害虫の性フェロモン物質を圃場に漂わせ、害虫の交尾行動を撹乱させる害虫
防除方法、いわゆる交信撹乱方法とそれに使用される交信撹乱剤に関するものである。
交信撹乱方法は、誘引性能を基準として害虫の分泌物から性フェロモンを同定し、その誘引組成物を用いて交信撹乱を行う方法であるが、毒性が低く、天敵にも、人畜にも、環境にもやさしい害虫の防除方法として期待されてきた。しかし、最も防除が必要である害虫の密度が高いときに防除効果が低かった。そのため、春先の比較的密度の低いときに第1世代の幼虫が農作物に被害を与えない場合でも、次世代の密度を低下させることによって、次世代以降の交信撹乱の効果を高くする目的で、交信撹乱剤が使用されてきた。
しかし、多くの交信撹乱剤は放出に対する温度依存性を有するため、気温が低い春先における放出量の確保に苦労してきた。一方、第1世代は第2世代以降と比較して発生期間が長いため、放出量のロスが多く、夏場以降の放出量が低くなる欠点があった。
一般に性フェロモンを利用した害虫防除は、誘引性能を指標として、害虫の分泌物から性フェロモンを同定し、その組成物を誘引剤として使用するとともに、交信撹乱剤としても使用してきた経過がある。ここで、性フェロモン組成におけるアルコール体は、一般に誘引阻害効果を有するものが多いため、従来から交信撹乱剤中の不純物として存在するアルコール体をできる限り少なくしてきた。そして、害虫密度が低い場合には高い交信撹乱防除効果を得てきたが、害虫密度が高い場合には、交信撹乱防除効果が低下した。これに対して、比較的害虫密度の低い第1世代から性フェロモン組成中のアルコール体の含有量を増やしたり、害虫密度の高い第1世代にアルコール体の含有量を増やした交信撹乱剤を使用したりすることにより、交信撹乱防除効果が安定することがわかった(特許文献1)。
また、複合製剤を用いて、発生時期の異なる2種以上の害虫を同時に防除したい場合、遅く発生する害虫の性フェロモンの分子量の方が小さかったり、蒸気圧が高かったりすると先に放出されてしまうため、発生時期の遅い害虫の性フェロモンのロスが大きくなるという問題が生じる。
一方、ワタアカミムシは綿の主要害虫であり、ピレスロイド等の殺虫剤を多く使用して防除すると、天敵が減少しオオタバコガが逆に多発する問題が生じるため、性フェロモンを利用した天敵に優しい防除方法が好まれている。しかし、花芽ができる時期に性フェロモンを使用しないと、綿の実ができる時期にはワタアカミムシの密度が高くなり、性フェロモンによる防除効果が低下する問題を生じていた。花芽ができる時期の綿の樹は、20〜30cmの高さしかなく、性フェロモンの散布剤を使用しても地面に落下するだけで防除効果がなく、手で施用する場合も20〜30cmの高さの綿の樹に設置することになるため、設置作業が大変だった。
特開2010−047564号公報
このように、アルコール体の含有量を増やした交信撹乱剤を使用することにより、交信撹乱防除効果が安定したが、依然として第1世代から交信撹乱剤を使用してきた。その上、発生時期の異なる2種以上の害虫を同時に防除する際の複合交信撹乱剤の一部の有効成分の損失は依然として大きく、施用上の課題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、交信撹乱剤からの放出量は少なくてもよいが、発生期間が長いために放出ロスが多くなる第1世代には交信撹乱剤を用いずに、最も防除が必要な害虫密度の高い第2世代の成虫発生前から交信撹乱剤を用い始めても、安定かつ効率的な交信撹乱効果を実現することを目的とする。また、発生時期の異なる2種以上の害虫を同時に防除する際の発生時期の違いによる放出ロスを抑えることも目的とする。
本発明は、天然性フェロモンとして1種類以上のアセテートを含み、該アセテートに由来するアルコールを実質的に含まないハマキ類(Leafroller)、ヨトウ類(Spodoptera)、スカシバ類(Synanthedon)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella:PBW)、ヨーロピアングレープヴァインモス(Lobesia botrana:EGVM)、トマトピンワーム(Keiferia lycopersicella:TPW)、ライトブラウンアップルモス(Epiphyes postvittana:LBAM)、スモモヒメシンクイ(Grapholita dimorpha)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、トマトリーフマイナー(Tuta absoluta)及びヨーロピアンゴートモス(Cossus cossus)、並びに該アセテートに由来するアルコールを1.5質量%以下しか含まないナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta:OFM)及びオムニヴァスリーフローラー(Platynota stultana)からなる群から選ばれる少なくとも1種類の害虫を対象とし、上記アセテートと該アセテートに由来する各アルコールを少なくとも含み、該各アルコールを該アセテートに対して1.5〜10質量%含む交信撹乱剤を上記害虫の第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で第2世代の成虫発生前に施用を開始する交信撹乱方法を提供する。
本発明によれば、交信撹乱剤からの放出量は少なくてもよいが、発生期間が長いために放出量ロスが多くなる第1世代には交信撹乱剤を用いずに、最も防除が必要な害虫密度の高い第2世代の成虫発生前から交信撹乱剤を用い始めても、安定かつ効率的な交信撹乱効果を得ることができることがわかった。また、発生時期の異なる2種以上の害虫を同時に防除する際に発生時期の早い害虫の第2世代の成虫発生前から使用を開始することにより複合交信撹乱剤の一部の有効成分の損失を抑えることができることがわかった。
また、前述のワタアカミムシの例では、第2世代前には綿の樹が40〜60cm程の大きさになるため、手で施用する場合には設置作業の面で容易になることに加え、散布剤の場合でも地面に落下する量が減り、防除効果がより高くなる。
本発明の交信撹乱剤が適用される害虫は、天然性フェロモンとして1種類以上のアセテートを含み、当該アセテートに由来するアルコールを実質的に含まないか又は1.5質量%以下しか含まない害虫である。
アセテートに由来するアルコールは、相当するアセテートを加水分解して得ることができるエステルの構成要素としてのアルコールであるが、実際にアセテートを加水分解して得る必要はなく、構造が同じであれば市販されているアルコール化合物を用いてもよい。また、アセテートに由来するアルコールは、複数のアセテートを含む害虫の場合には、各アセテートに由来するアルコールをいう。
アルコールを実質的に含まないとは、アルコールを全く含まない場合に限定されるものではなく、そのアルコールが誘引活性のない成分であれば、含まれていても構わない場合も含まれている。
アルコールが誘引活性のない成分として含まれる場合とは、例えば、虫の体内においてアセテートの性フェロモンが生合成される際、その前駆体がアルコールであるためアセテートになり得なかったアルコールが残るような場合及び加水分解によって生成されるアルコール体を含む場合等である。含まれるアルコールが誘引活性のない成分であるか否かは、ルアーを用いて、アセテートを主体とするフェロモン成分にアルコールを添加しても添加効果がない場合又は誘引阻害効果がある場合をアルコールが誘引活性のない成分とした。なお、従来は特に誘引阻害効果がある場合は、不純物として含まれるアルコールをできる限り少なくなるようにしていた。
ここで、誘引活性成分とは、害虫の雌が雄を引きつけるための有効成分で、通常、天然性フェロモン成分に含まれる成分のいくつか又は全部をいう。
交信撹乱剤を適用される害虫のうち、アセテートに由来するアルコールを実質的に含まない害虫は、ハマキ類(Leafroller)、ヨトウ類(Spodoptera)、スカシバ類(Synanthedon)、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella:PBW)、ヨーロピアングレープヴァインモス(Lobesia botrana:EGVM)、トマトピンワーム(Keiferia lycopersicella:TPW)、ライトブラウンアップルモス(Epiphyes postvittana:LBAM)、スモモヒメシンクイ(Grapholita dimorpha)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、トマトリーフマイナー(Tuta absoluta)及びヨーロピアンゴートモス(Cossus cossus)からなる群から選ばれる少なくとも1種類の害虫である。
ハマキ類としては、チャハマキ(Homona magnanima)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、スリーラインリーフローラー(Pandemis limitata)、オブリックバンデッドリーフローラー(Choristoneura rosaceana)、フォールスコドリングモス(Cryptophlebia leucotreta)等が例示される。
ヨトウ類としては、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、コットンリーフワーム(Spodoptera littoralis)等が例示される。
スカシバ類としては、ピーチツリーボーラー(Synanthedon exitiosa)、コスカシバ(Synanthedon hector)、アップルクリアーウイングモス(Synanthedon myopaeformis)、レッサーピーチツリーボーラー(Synanthedon pictipes)、カレントボーラー(Synanthedon tipuliformis)、レパードモス(Zeuzera pyrina)等が例示される。
また、該アセテートに由来するアルコールを1.5質量%以下しか含まない害虫は、ナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta:OFM)及びオムニヴァスリーフローラー(Platynota stultana)等が例示される。
交信撹乱剤は、1種類以上のアセテートと、前記アセテートの各々に由来するアルコールを少なくとも含んでなり、前記各アルコールが、由来する前記各アセテートに対して1.5〜10質量%、好ましくは2.0〜8.0質量%、更に好ましくは2.5〜5.0質量%含まれる。ただし、複数のアセテートを含む場合は、全てのアセテートに由来するアルコール体を必ずしも含まなくても良い。
なお、従来の交信撹乱剤の中には、アセテートの性フェロモンの製造上の問題で、アルコールが極微量に含まれることもあるが、これはアルコールの含有量を極力少なくするようにしたにも拘らず含まれてしまうもので、その含有量は1質量%以下のものが多く、意図的に加えたものではなく、本発明が制限されるものではない。
交信撹乱剤に含まれるアセテートは、性フェロモンであればその種類や数に制限はないが、特に、炭素数10〜20の脂肪族アセテートを含む場合に最適である。例えば、デシルアセテート、デセニルアセテート、デカジエニルアセテート、ドデシルアセテート、ドデセニルアセテート、ドデカジエニルアセテート、トリデシルアセテート、トリデセニルアセテート、テトラデシルアセテート、テトラデセニルアセテート、テトラデカジエニルアセテート、ヘキサデシルアセテート、ヘキサデセニルアセテート、ヘキサデカジエニルアセテート、オクタデシルアセテート、オクタデセニルアセテート、オクタデカジエニルアセテート等の他、二重結合を3つ以上有するアセテートが挙げられる。
更に、その性フェロモン組成物には上記アセテートの性フェロモン以外の性フェロモンが含まれていても構わない。
交信撹乱剤に含まれるアルコールは、上記アセテートを加水分解して得られるもの又はその他の方法により合成されたものであっても良い。具体的には、デシルアルコール、デセニルアルコール、デカジエニルアルコール、ドデシルアルコール、ドデセニルアルコール、ドデカジエニルアルコール、トリデシルアルコール、トリデセニルアルコール、テトラデシルアルコール、テトラデセニルアルコール、テトラデカジエニルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ヘキサデセニルアルコール、ヘキサデカジエニルアルコール、オクタデシルアルコール、オクタデセニルアルコール、オクタデカジエニルアルコール等の他、二重結合を3つ以上有するアルコールが挙げられる。
本発明の交信撹乱剤は、具体的には下記表1に示す対象害虫の有する主成分のアセテートに由来するアルコールを少なくとも含んでなるものであるが、これに限定されるものではない。
Figure 0005914191
表1において、E8−12AcはE8−ドデセニルアセテート、Z8−12AcはZ8−ドデセニルアセテート、Z8−12OHはZ8−ドデセニルアルコール、Z9−12AcはZ9−ドデセニルアセテート、11−12Acは11−ドデセニルアセテート、E7,Z9−12AcはE7,Z9−ドデカジエニルアセテートを表し、
E4−13AcはE4−トリデセニルアセテートを表し、
Z9−14AcはZ9−テトラデセニルアセテート、E10−14AcはE10−テトラデセニルアセテート、E11−14AcはE11−テトラデセニルアセテート、Z11−14AcはZ11−テトラデセニルアセテート、E11−14OHはE11−テトラデセニルアルコール、Z11−14OHはZ11−テトラデセニルアルコール、E4,E10−14AcはE4,E10−テトラデカジエニルアセテート、E9,E11−14AcはE9,E11−テトラデカジエニルアセテート、Z9,E11−14AcはZ9,E11−テトラデカジエニルアセテート、Z9,E12−14AcはZ9,E12−テトラデカジエニルアセテートを表し、
Z7,Z11−16AcはZ7,Z11−ヘキサデカジエニルアセテート、Z7,E11−16AcはZ7,E11−ヘキサデカジエニルアセテートを表し、
E2−18AcはE2−オクタデセニルアセテート、E2,Z13−18AcはE2,Z13−オクタデカジエニルアセテート、E3,E13−18AcはE3,E13−オクタデカジエニルアセテート、E3,Z13−18AcはE3,Z13−オクタデカジエニルアセテート、Z3,E13−18AcはZ3,E13−オクタデカジエニルアセテート、Z3,Z13−18Acは、Z3,Z13−オクタデカジエニルアセテートを表す。
表1において、各化合物の比は、質量比である。
本発明の交信撹乱方法によれば、放出量のロスが多い第1世代には交信撹乱剤を用いずに、最も防除が必要な害虫密度の高い第2世代の害虫の成虫発生前から交信撹乱剤を用い始めても、安定かつ効率的な交信撹乱効果を実現できることを見出した。1種類以上のアセテートと、アセテートの各々に由来するアルコールを少なくとも含み、各アルコールが、由来する各アセテートに対して1.5〜10質量%含まれる交信撹乱剤を用いることにより、害虫密度が高く、果実等の花や実がなり、害虫の増殖力が高くなった第2世代でも防除効果が高くなるため、第1世代での交信撹乱剤の使用を省略できることを見出した。第1世代で交信撹乱剤を使用しないことは、比較的発生期間の長い第1世代での放出量のロスを少なくすることにつながる。
本発明の交信撹乱方法は、第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で第2世代の害虫の成虫発生前に適用される。ここで、第2世代の害虫の成虫とは、幼虫、さなぎ、成虫のいずれかの形態で越冬した後に、春に成虫として交尾活動をする第1世代の成虫が産卵した卵から幼虫を経て発生した成虫をいう。また、第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で第2世代の害虫の成虫発生前とは、第1世代の成虫の交尾及び産卵が実質的に終了し、第2世代の成虫が未だ発生する前をいう。実際の交信撹乱剤の設置は、交尾する第2世代の雌の推定発生日からおよそ1〜2週間前に行う。
本発明の交信撹乱方法は、好ましくは、発生時期の異なる2種類の害虫を対象とし、早く発生する害虫に対して第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で第2世代の害虫の成虫発生前に交信撹乱剤を施用するが、このとき、遅く発生する害虫にとって第1世代の成虫発生前となることが好ましい。例えば、早く発生する害虫がナシヒメシンクイであり、遅く発生する害虫がピーチトィッグボーラー又はコドリンガである。
これにより、発生時期の異なる2種以上の害虫を同時に防除する際の発生時期の違いによる性フェロモン量の放出ロスを抑えることもできる。
発生時期の異なる2種以上の害虫を対象とする場合には、一方の害虫の第1世代と他方の害虫の第2世代の防除を同時に行うことができる。複合製剤を用いて、発生時期の異なる2種以上の害虫を同時に防除したい場合、遅く発生する害虫が分子量の小さい性フェロモンを有する場合には、分子量の小さい性フェロモンが先に放出されてしまうため、発生時期の遅い害虫の性フェロモンのロスが大きくなるという問題が生じる。例えば、モモの害虫であるナシヒメシンクイとピーチトィッグボーラーの場合、ナシヒメシンクイの性フェロモンは炭素数12の不飽和アルコールのアセテートであるのに対して、ピーチトィッグボーラーの性フェロモンは炭素数10の不飽和アルコールとそのアルコールのアセテートとの組み合わせである。そのため、これらの害虫を同時に防除したい場合、第1世代ナシヒメシンクイ成虫の発生前に施用すると発生時期の遅いピーチトィッグボーラーの性フェロモンの4分の1以上を同害虫の発生前に失ってしまうという問題がある。
そこで、ナシヒメシンクイが有する天然性フェロモンアセテートに由来するアルコールを通常含まれる1.0質量%から1.5質量%以上、好ましくは2.5〜5.0質量%に増加することにより、ピーチトィッグボーラーの第1世代の成虫発生前、ナシヒメシンクイの第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で第2世代の成虫発生(5月中〜下旬)前に施用することにより、性フェロモン量の放出ロスを最小限にして、両害虫を同時に防除する方法が用いられる。この場合、ピーチトィッグボーラーにおけるアルコールは誘引成分として働いているが、本発明のアルコール添加をする対象ではなく単なる相手の害虫である。
同様に、5月中〜下旬に第1世代の害虫の成虫が発生するリンゴ害虫コドリンガとナシヒメシンクイの同時防除の場合も、コドリンガの第1世代の成虫発生前、ナシヒメシンクイの第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で第2世代の成虫発生前に施用することにより、性フェロモン量の放出ロスを最小限にして、両害虫を同時に防除することが可能である。
交信撹乱剤は、性フェロモン物質の他に、性フェロモン物質の安定性の度合いによって適宜、抗酸化剤、紫外線吸収剤等の安定化剤や着色剤を合計で20質量%以下含有することもできる。
交信撹乱剤は、機械散布機等のスプレーにより直接放出しても良いが、アセテートの性フェロモンやそれを加水分解して得られるアルコールを保持するとともに、徐々に放出させるような容器状又は担持体であれば制限はない形状で提供されてもよい。交信撹乱剤の形状は、好ましくは、チューブ、カプセル、アンプル又は袋状のものが良い。形状がチューブのものは、性フェロモン等を放出する期間が長く、放出が均一であるため最適である。その内径は0.5〜3.0mm、その肉厚は0.2〜1.0mmの範囲にあると適度な速度での放出が保たれる。
容器の材質としては、ポリオレフィン系重合体が好ましい。これには、ポリエチレンやポリプロピレンに例示されるポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体が挙げられる。これらの材質では、性フェロモン等が透過し、適度な速度でプラスチック膜の外に放出させることができる。また、生分解性のポリエステルや塩化ビニルでも構わない。
上記のような形状を有する容器は、溶液を封入する室が1つに限定されるものではなく、また、2室以上持つ場合にはその内径や肉厚は異なっていても良く、更に、この混合溶液はその中の少なくとも1室以上に封入されていれば良い。
1室以上を有する容器において、各室への交信撹乱剤の収納量は、放出期間、性フェロモン物質の揮発性及び容器の材質との親和性等によって異なるが、好ましくは50〜500mgである。
ただし、例え上記のような条件を満たしても、取り扱う際に特別な場所が要求される物
質や、環境に悪影響を及ぼすような製剤は好ましくない。
以下、本発明について実施例を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<交信撹乱剤の製造>
所定の内径、肉厚を持つポリエチレンチューブからなる高分子製容器を押出成型して作
製した。次に、アセテートの性フェロモンに占める含有率に応じてアルコールを調製しながら目的の性フェロモン組成物を作成した。その溶液をポリエチレンチューブの一端から注入し、チューブの両端を高周波加熱しながら加圧して溶融封鎖し、溶融部分を切断して徐放性製剤が試作された。交信撹乱剤は害虫を防除する圃場に、必要量の性フェロモン物質が放出されるように割り振って等間隔に点在させて配置した。
<被害果率及び被害房率>
誘引阻害率以外の交信撹乱効果の推定方法であり、対象となる作物体の種類により被害果率及び被害房率等がある。
果樹の場合には、{(被害果数)/(調査果数)}×100の式で表される被害果率が用いられる。特にブドウでは、{(被害房数)/(調査房数)}×100で表される被害房率が効果の判定基準の一つとなっている。
実施例1〜2及び比較例1〜3
ヨーロピアングレープヴァインモスに関して、それぞれの面積2haの圃場を設けた。比較例1及び2として第1区、第2区には、4月15日に表2に示す異なる量のE7,Z9−ドテカジエニルアルコールを含んだ性フェロモンE7,Z9−ドデカジエニルアセテートを240mg充填した交信撹乱剤を500本/ha設置した。実施例1及び2として第3区、第4区には6月1日に所定の交信撹乱剤を同数設置した。更に、比較例3として最も近い試験区から北東200m離れた地点に第5区を設け、交信撹乱剤を設置しないコントロール区とした。
なお、比較例3である第5区の殺虫剤区には、第2世代にクロロピリホス剤を1回、第3世代にクロロピリホス剤を1回、BT剤を2回散布した。全ての交信撹乱剤を設置した区域には、第3世代のみBT剤を2回散布した。中心部にフェロモントラップを設置し、1週間に一度捕集数を数え、ピンセットで虫を除去した。各区の中に測定点を5点設け、それぞれの点で5本の樹を選び各樹上部の4房の被害の有無を各世代数えた。
殺虫剤は改良がなされているが、殺虫剤の散布回数を減らすことができれば環境上好ましい。殺虫剤は、例えば、性フェロモンを用いた交信撹乱剤を用いる対象害虫以外の害虫の防除のために用いられる。
Figure 0005914191
第1世代から交信撹乱剤を設置した第1区及び第2区の場合、0.5質量%のアルコール添加では高密度の第3世代になると被害が増大し、1.8質量%のアルコール添加では、収穫時の被害も低かったが、第1世代の交信撹乱剤処理をスキップしていないため、19%の放出量のロスが生じた。
一方、第2世代の成虫発生前に1.8質量%のアルコールを添加した交信撹乱剤を設置した第3区では収穫時の被害も低く、アルコールの添加量を更に増加して4.1質量%のアルコールを添加した交信撹乱剤を施用した第4区では、収穫時の被害が更に低かった。
なお、表中のアルコール体含量は、(アルコール体質量)/(アセテート体質量)×100で求めた。
実施例3〜4及び比較例4〜9
ナシヒメシンクイに関して、オーストラリアのモモ園における害虫密度が低い圃場と高い圃場の各6haを東西に3等分し、比較例4及び7として第2区の中央区に表3に示すようにZ:E=93.1:6.0比のZ/E8−ドデセニルアセテートフェロモンと該アセテートに対して0.9質量%のZ/E8−ドデセニルアルコールを含む混合物240mgを充填した交信撹乱剤500本/haを9月1日に処理した。そして、両端の区域に、第1世代のフェロモン防除をせずにZ:E比は同じであり、アセテートに対してそれぞれ0.9質量%(第1区、比較例5及び8)と3.2質量%(第3区、実施例3及び4)のZ/E8−ドデセニルアルコールを含んだ製剤を10月5日に処理した。100m離れた圃場を殺虫剤区(第4区、比較例6及び9)とし、殺虫剤区には、9月17日、10月15日と22日にアジンホスメチル剤を散布した。
中心部に測定樹を10本選定し、それぞれの樹から10の新しい枝を選び、芯折れ率を測定した。第2世代後には各調査樹から、それぞれ20個の果実を取り、被害の有無を調べた。
Figure 0005914191
上記結果により、所定のアルコール量を含むことにより、低密度区だけではなく高密度区であっても第1世代の交信撹乱剤処理をスキップすることができることが判明した。
なお、表中のアルコール体含量は、(アルコール体質量)/(アセテート体質量)×100で求めた。
実施例5及び比較例10〜11
ナシヒメシンクイ(OFM)とピーチトィッグボーラー(PTwB)との併用の交信撹乱剤の試験を実施した。ナシヒメシンクイのフェロモンは、Z:E=94:6比のZ/E8−ドデセニルアセテート(Z/E8−12Ac)と該アセテートに対して表4に示す量のZ/E8−ドデセン−1−オール(Z/E8−12OH)を含む混合物を用いた。ピーチトィッグボーラーの性フェロモンとしては、E5−デセニルアセテート(E5−10Ac)と該アセテートに対して表4に示す量のE5−デセン−1−オール(E5−10OH)を含む混合物を使用した。
交信撹乱剤は、ツインチューブ剤を用いて、片側にナシヒメシンクイのフェロモンを240mg、他方のチューブにピーチトィッグボーラーのフェロモンを320mg充填した。
Figure 0005914191
細長い6haの圃場を3分割し、A圃場、B圃場、C圃場とした。比較例10として中心の圃場(B圃場)には3月25日に低アルコール剤を500本/ha施用した。実施例5としてA圃場には高アルコール剤を、比較例11としてC圃場には低アルコール剤をそれぞれ5月10日に施用した。
それぞれの圃場の中心部の4畝を選び、1畝、3畝、7畝、9畝とし、端から50mの地点から1本おきに5本の測定樹を5樹、合計20本の測定樹を決めた。5月25日と6月30日に各樹から枝の先端を10個決め芯折れの有無を調べた。また、6月30日に、各測定樹から果樹を10個選び、被害の有無を調べた。被害果は割って、害虫の被害を調べた。また、7月26日に同様に被害の有無を調べた。その結果を表5に示す。
なお、表中のアルコール体含量は、(アルコール体質量)/(アセテート体質量)×100で求めた。
Figure 0005914191
低アルコール剤を5月10日に設置すると、第1世代のナシヒメシンクイは増殖しており、第2世代は高密度でスタートしているので、第2世代以降のナシヒメシンクイの防除が充分でなかった可能性がある(C圃場)。また、B圃場では発生時期の遅いピーチトィッグボーラーの性フェロモンであるE5−デセニルアセテートの24質量%が同害虫の発生前に損失してしまい、第2世代以降(7月26日)次第にフェロモンの放出量が減少した影響が現れていると考えられる。ナシヒメシンクイの被害が高いことは、C区の高密度の影響が多少あるかもしれない。
一方、いずれにしても第1世代のナシヒメシンクイの密度が極端に高くない限り、ナシヒメシンクイの第1世代の防除が節減できる可能性があることを示している。そのときはピーチトィッグボーラーのフェロモンを初期に失わないので、ピーチトィッグボーラーの防除に良い効果が得られている。ナシヒメシンクイの密度が高いときには、ピーチトィッグボーラーのシーズン初期でのロスを覚悟して、フェロモンの充填量を増加するか、本数を増加することも考えられる。
なお、芯折れ率は害虫の密度の目安として記載し、発明の効果は被害果率で判断することが一般的である。
実施例6及び比較例12〜14
レッサーピーチツリーボーラーに関して、4.2haの圃場を3等分し、比較例12として中心の第2区には表6に示すようにアセテートに対してアルコール0.5質量%の製剤を4月25日(第1世代の成虫発生前)に施用し、比較例13として第1区にはアルコール0.5質量%の交信撹乱剤を5月25日(第2世代の成虫発生前)に施用し、実施例6として第3区にはアルコール2.8質量%の交信撹乱剤を5月25日に施用した。比較例14として第4区は、殺虫剤区であり、5月15日と6月10日にパーメスリンを散布した。レッサーピーチツリーボーラーの性フェロモンとしては、アセテートとしてE3,Z13−オクタデカジエニルアセテートとZ3,Z13−オクタデカジエニルアセテートの67:33(質量比)の混合物にそのアルコールを表6のように添加し、50mg充填した交信撹乱剤を各区に500本/ha施用した。
Figure 0005914191
各試験区にトラップを2個設置し、ルアーは毎月交換した。10日ごとに捕集数を数え、捕集虫をピンセットで除去した結果を表7に示す。また、各区に測定樹240本を設定し、各月25日に脱け殻数を数え、除去した結果を表8に示す。
Figure 0005914191
Figure 0005914191
シーズン初期にフェロモン製剤を設置した第1区はシーズンを通して効果があった。しかし、設置時期が遅れた第2区ではトラップ捕集数は低かったが、被害は抑えられなかった。一方、アルコールを多く含んだ製剤を施用した第3区では、被害も抑えることができた。

Claims (3)

  1. 天然性フェロモンとして1種類以上のアセテートを含み、該アセテートに由来するアルコールを実質的に含まないハマキ類(Leafroller)、ヨトウ類(Spodoptera)、スカシバ類(Synanthedon)、ワタアカミムシ(Pectinophoragossypiella:PBW)、ヨーロピアングレープヴァインモス(Lobesia botrana:EGVM)、トマトピンワーム(Keiferia lycopersicella:TPW)、ライトブラウンアップルモス(Epiphyes postvittana:LBM)、スモモヒメシンクイ(Grapholita dimorpha)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、トマトリーフマイナー(Tuta absoluta)及びヨーロピアンゴートモス(Cossus cossus)、並びに該アセテートに由来するアルコールを1.5質量%以下しか含まないナシヒメシンクイ(Grapholitha molesta:OFM)及びオムニヴァスリーフローラー(Platynota stultana)からなる群から選ばれる少なくとも1種類の害虫を対象とし、上記アセテートと該アセテートに由来する各アルコールを少なくとも含み、該各アルコールを該アセテートに対して1.5〜10質量%含む交信撹乱剤を、上記害虫の第1世代には用いずに、上記害虫の第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で害虫密度の高い第2世代の成虫発生前から施用を開始することを特徴とする交信撹乱方法。
  2. 上記害虫が、発生時期の異なる2種類の害虫のうちの早く発生する害虫であり、上記第1世代の成虫の交尾及び産卵の終了後で第2世代の成虫発生前であって、かつ上記害虫が選ばれる上記群に含まれない遅く発生する害虫にとって第1世代の発生前の施用の開始となる請求項1に記載の交信撹乱方法。
  3. 上記早く発生する害虫がナシヒメシンクイであり、上記遅く発生する害虫がピーチトィッグボーラー又はコドリンガである請求項2に記載の交信撹乱方法。
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