JP7285339B2 - ワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法 - Google Patents

ワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法 Download PDF

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Description

本発明は、綿の害虫であるワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法に関する。
有機リン剤が主要な防除手段であった時代における綿の主要害虫は、ワタアカミムシ(学名:Pectinophora gossypiella、Pink bollworm、以下、「PBW」ともいう。)であった。しかし、ピレスロイド剤が開発されると、その強力な効果及び適用害虫の範囲の広さのために、多くの害虫の防除に多用された結果、従来卵寄生蜂や幼虫寄生蜂等の天敵により卵又は幼虫が容易に防除されていたオオタバコガ(学名:Helicoverpa armigera、American bollworm、以下、「ABW」ともいう。)等の第二次害虫が発生し、その防除に苦しんだ。そのため米国を中心に綿の害虫の防除は、殺虫微生物であるBacillus thuringiensisの遺伝子を綿の種子に組み込んだBtcottonを用いて、IPM(総合的病害虫管理)下で行うようになった(非特許文献1)。
Proceedings of the Beltwide Cotton Conference Volume 1:175-177(2001)
しかし、殺虫微生物であるBacillus thuringiensisの遺伝子を綿の種子に組み込んだBtcottonを用いた場合、初期の綿の花芽、蕾又は花に産み付けられたワタアカミムシの卵から孵化した幼虫により、初期の花芽、蕾又は花が被害を受けると、綿樹はボールを形成する意欲を失うか又は葉、茎等の生育にエネルギーを消費し、結果としてボールを作る能力が低下し、ボールの数が減少して、綿の収量が減少してしまうベジテーション(Vegetation)という現象を起こすという課題があった。例えば、IPMを維持しつつ、Btcottonを用いた米国の場合、初期の花芽の防除はできないために、綿の収量は大幅に低かった。
また、二毛作地帯においてBtcottonを用いた場合、裏作の収穫時期が綿の初期の花芽等の時期に重なると、裏作の圃場からオオタバコガが多く飛来する場合がある。例えば、Btcottonを用いたブラジル、中国等では、初期の花芽の被害を防止すべく、同時にピレスロイド剤等の強力な殺虫剤も用いることからベジテーションは起きないものの、殺虫剤の使用による第二次害虫が発生した。
このような課題は、Btcottonを用いた場合に限られず、通常の綿の場合でも同様に起こり得る。
近年、性フェロモン物質を用いた交信撹乱法による害虫の防除が広く利用されている。しかし、オオタバコガの性フェロモン物質は、合成が複雑であるため高価である上に、性フェロモン物質の放出量がアセテート類の1.5~2倍量必要であることから防除コストが高くなるため、性フェロモン物質を用いた交信撹乱法によるワタアカミムシ及びオオタバコガの防除は実用化されていなかった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、交信撹乱法によりワタアカミムシの交尾を撹乱してワタアカミムシを防除すると共に、特に裏作の圃場からオオタバコガ類が飛来する初期期間においてオオタバコガ類の性フェロモン物質による防除を行い、その後は天敵によりオオタバコガ類を防除することにより、ワタアカミムシ及びオオタバコガ類の両害虫について、綿の栽培期間を通して防除できるワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、ワタアカミムシの成虫発生時期を基準にして、綿の苗の定植時期及び徐放性フェロモン製剤の設置時期を選択することによって、ワタアカミムシ及びオオタバコガ類による花芽、蕾又は花の被害、及びボールの被害を抑えると共に、特に裏作の圃場からオオタバコガ類が飛来する初期期間においてオオタバコガ類の性フェロモン物質による防除を行い、その後は天敵によりオオタバコガ類を防除することにより、ワタアカミムシ及びオオタバコガ類の両害虫について、綿の栽培期間を通して防除できるワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法を見出し、本発明に至った。
本発明の一つの態様によれば、発生したワタアカミムシの成虫が、第1世代である場合には前記成虫の発生日後21~41日以内に、第2世代以降である場合には前記成虫の発生日後1~29日以内に、圃場に綿の苗を定植するステップと、有効積算温度から導かれる前記発生したワタアカミムシの成虫の次の世代の成虫発生予想日前2~15日以内に、ワタアカミムシの性フェロモン物質であるZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートと、オオタバコガ類の性フェロモン物質であるZ-11-ヘキサデセナールとを少なくとも含む徐放性フェロモン製剤を前記圃場に設置して、前記徐放性フェロモン製剤中の各性フェロモン物質を前記圃場に放出するステップとを少なくとも含むワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法が提供される。
本発明によれば、ワタアカミムシ及びオオタバコガ類による初期の花芽等の被害及び全期間に亘るボールの被害を抑えて、綿の収量を増加させる。特に、裏作の圃場から飛来するオオタバコガも効率的に防除することができるため、ワタアカミムシ及びオオタバコガ類の両害虫について、綿の栽培期間を通して防除できる。
ワタアカミムシ及びオオタバコガ類の防除方法において、圃場に綿の苗を定植する時期は、発生したワタアカミムシの成虫が第1世代であるか、第2世代以降であるかによって変わる。年に数回発生する害虫の世代の呼び方は、日本応用動物昆虫学会で規定されている方法に準ずるものであり、越冬世代の子孫で年内に出現する世代を第1世代、第2世代と序数詞をつけて呼ぶ。
防除対象となるワタアカミムシは、好ましくは第2世代以降、より好ましくは第3世代及び第4世代のワタアカミムシである。ワタアカミムシの第1世代は自殺世代と呼ばれていたことから、従来から防除対象となるワタアカミムシは、第2世代以降であった。また、春先の気温が高いインドやパキスタン等の南アジアの場合、第1世代のワタアカミムシの成虫が発生する時期に、降雨が少ないために農業用水が確保できず、綿の苗を定植できない場合も多い。したがって、第1世代のワタアカミムシの成虫を防除対象とするのは難しい。
第2世代のワタアカミムシの成虫を防除対象とする場合、第1世代のワタアカミムシの成虫発生日後21~41日以内、好ましくは20~30日以内に綿の苗を定植することになる。第1世代のワタアカミムシの成虫発生日後21~41日以内に定植することにより、通常、低温である第1世代であっても、第1世代のワタアカミムシの成虫が発生している期間に初期の花芽等が形成されないようにすることができる。また、第2世代のワタアカミムシの成虫を防除対象とする場合、二毛作地帯では、貯水池がある地域が多いため、水不足の問題は解消できる。
このように、ワタアカミムシの成虫が第1世代である場合は、ワタアカミムシの成虫発生日後21~41日以内である。
第3世代以降のワタアカミムシを防除対象とする場合、すなわち、第2世代以降のワタアカミムシの成虫発生日後1~29日以内、好ましくは1~20日以内に綿の苗を定植することになる。綿の苗を定植する時期がワタアカミムシの成虫発生日後1日未満の場合、その世代のワタアカミムシの発生時又はオオタバコガ類の飛来時に初期の花芽等が形成されるため、花芽等の被害を受けることになる。一方、29日を過ぎる場合、綿樹がまだ小さいために、次世代のワタアカミムシの成虫発生前の徐放性フェロモン製剤の設置が困難である。このようにワタアカミムシの成虫の発生しない時期に、綿の初期の花芽が出るように綿の苗の定植時期を調整することにより、花芽等の被害が抑えられ、その結果、綿樹はボールを形成する意欲を失わず、ボールの生育にエネルギーを使用して、ボールの数の減少、引いては綿の収量が減少を抑えることができる。
ワタアカミムシの成虫発生日は、ワタアカミムシの成虫がトラップに捕獲された日により特定される。具体的には、ワタアカミムシの成虫発生前に、綿の苗を定植する圃場にトラップを1~2基設置し、ワタアカミムシの成虫が捕獲された日をワタアカミムシの成虫発生日とする。トラップは、市販されているほとんどのものが使用可能であるが、安定性の観点から、デルタトラップが好ましい。また、トラップの設置位置は、綿樹の高さに応じて、地上から20~70cmの高さが好ましい。
徐放性フェロモン製剤の設置時期は、有効積算温度から導かれる前記ワタアカミムシの次の世代の成虫発生予想日前2~15日以内、好ましくは2~10日以内である。例えば、発生したワタアカミムシの成虫が第1世代である場合は、発生日を予想する次の世代の成虫は第2世代となり、発生したワタアカミムシの成虫が第2世代である場合は、発生日を予想する次の世代の成虫は第3世代となる。ここで、徐放性フェロモン製剤の設置時期を次の世代の成虫発生予想日を基準にしたのは、ワタアカミムシが発生してからでは交尾してしまい、徐放性フェロモン製剤の効力を発揮できないためである。また、徐放性フェロモン製剤の設置時期がワタアカミムシの次の世代の成虫発生予想日前15日より早い時期の場合、綿樹が小さいため徐放性フェロモン製剤を設置することは困難となり、次の世代の成虫発生予想日前2日より遅い時期では、次世代の交尾を妨げることができず、ワタアカミムシを防除できない。
なお、収穫期における周辺圃場からのオオタバコガ類の飛来が次世代のワタアカミムシの発生より早い場合には、できるだけ早めに徐放性フェロモン製剤を設置することが好ましい。
ワタアカミムシの次の世代の成虫発生予想日は、ワタアカミムシの有効積算温度(Accumulated degree days、以下、「ADD」ともいう。)から導かれる。例えば、米国の西部においては、ワタアカミムシの次の世代の成虫発生が予想される圃場において、2月1日から毎日の平均温度(F)を測定し、その平均温度からワタアカミムシ発育に最低限必要な温度の限界点である発育零点57Fを引いた値をその日のADD用の基礎温度とし、毎日の基礎温度を積算する。この際、その日の平均温度が発育零点を下回る場合には、その日の基礎温度は0Fとする。そして、ADDが408FになるとPBWの第1世代が発生し、918Fになるとピークを迎え、1825Fになると第1世代が終了し、第1世代の終了から次の世代の成虫の発生までのADDは800Fであり、次の世代の成虫発生から終了までのADDは886Fであると言われている(カルフォルニア大学出版 「Integrated Pest Management for Cotton in the Western Region of the United States Second edition」参照)。
そして、これらの情報又は予め前年以前に実際に綿の栽培を行う地域におけるワタアカミムシの発生及び終了について測定して求めたADDをもとに、必要に応じて修正して、次の世代の成虫発生日を予想する。例えば、次のように米国西部での各世代のワタアカミムシの発生日を推定することができる。
Figure 0007285339000001
ADDは、地方によっては1日の最低温度と最高温度によって左右されるため、徐放性フェロモン製剤を使用する地域でのADDを確認することが望ましい。
また、ワタアカミムシの成虫が発生すると予想される日の10日前からトラップを圃場に設置し、前年以前のADDとの誤差を予め調べることにより、ワタアカミムシの次世代の成虫の発生予想日をより精度よく推定することができる。
もう一方の防除対象となるオオタバコガ類は、綿の初期の花芽の生成時期に綿の圃場の周辺の圃場から飛来して、花芽が被害を受けることを防ぐことができればよい。通常、オオタバコガの密度が低い場合は、初期の花芽の時期にオオタバコガの被害を受けることは少ないが、綿の圃場の周囲に収穫期を迎えたトウモロコシ、豆類等の圃場がある場合は、これらの圃場から住処を失ったオオタバコガが綿の圃場に飛来する場合が多い。このため、本発明ではこの時期の被害を防ぐために、この時期に限ってオオタバコガの性フェロモン物質を含む徐放性フェロモン製剤を綿の圃場に設置する。その後は、次第に成長する卵寄生蜂や幼虫寄生蜂等の天敵によりオオタバコガを防除することができる。
このように綿の初期の花芽の生成時期にワタアカミムシ及びオオタバコガ類の被害を抑えることにより、綿のボールを作る能力は低下させず、ボールの数が増加し、その結果、綿の収量も増加する。
ワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除に用いられる徐放性フェロモン製剤は、ワタアカミムシの性フェロモン物質であるZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートと、オオタバコガ類の性フェロモン物質であるZ-11-ヘキサデセナールを封入した高分子製の容器である。
性フェロモン物質としては、ワタアカミムシの性フェロモン物質であるZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートが挙げられる。
また、ワタアカミムシが高密度に存在する場合の交信撹乱法による効果の低下を防ぐ観点から、Z,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートとZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエノールとの混合物を用いることが好ましい。Z,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートとZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエノールとの質量比は、好ましくは99.5:0.5から95.0:5.0、より好ましくは99.0:1.0から96.0:4.0、更に好ましくは98.5:1.5から96.5:3.5である。
一方、オオタバコガ類の性フェロモン物質としては、オオタバコガ類の共通の性フェロモン物質であるZ-11-ヘキサデセナールが挙げられる。ここで、オオタバコガ類とは、共通の性フェロモン物質であるZ-11-ヘキサデセナールを主要成分(天然性フェロモン組成中、最大含有量の成分)又は第2成分として含み、その他の性フェロン物質を含んでもよい、以下の各害虫が挙げられ、各害虫の性フェロモン物質も併記する。オオタバコガ類は、好ましくはHeliothis属及びhelicoverpa属の害虫である。なお、オオタバコガ類の内、主成分がZ-9-ヘキサデセナールである場合には、Z-11-ヘキサデセナールの他にZ-9-ヘキサデセナールを含むことが好ましい。
オオタバコガ(学名:Heliothis armigera
Z-11-ヘキサデセナール、
Z-9-ヘキサデセナール、
Z-11-テトラデセナール
アメリカタバコガ(学名:Helicoverpa zea
Z-11-ヘキサデセナール、
Z-9-ヘキサデセナール
タバコガ(学名:Helicoverpa assulta
Z-11-ヘキサデセナール、
Z-9-ヘキサデセナール
学名:Heliothis Punctiger
Z-11-ヘキサデセナール、
Z-11-ヘキサデセニルアセテート
ニセアメリカタバコガ(学名:Heliothis virescens)
Z-11-ヘキサデセナール、
Z-11-テトラデセナール
また、オオタバコガ類の性フェロモン物質についても、オオタバコガ類が高密度に存在する場合の交信撹乱法の効果の低下を防ぐ観点から、Z-11-ヘキサデセナールとZ-11-ヘキサデセノールとの混合物を用いることが好ましい。Z-11-ヘキサデセナールとZ-11-ヘキサデセノールとの質量比は、好ましくは99.0:1.0から92.0:8.0、より好ましくは98.5:1.5から94.0:6.0、更に好ましくは98.0:2.0から95.0:5.0である。
徐放性フェロモン製剤は、性フェロモン物質の他に、性フェロモン物質の安定性の度合いによって適宜、抗酸化剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有することもできる。
抗酸化剤としては、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)、プロトカテキュア酸エチル、没食子酸イソアミル、没食子酸プロピル等の合成酸化防止剤、NDGA(ノルジヒドログアヤレチン酸)、グアヤク脂等の天然酸化防止剤等の抗酸化剤が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等のパラアミノ安息香酸系、オキシベンゾン(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)、2-ヒドロキシ-4-オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、メトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体等が挙げられる。
抗酸化剤及び紫外線吸収剤の各含有量は、好ましくは0.01~5質量%であり、その合計の含有量は、好ましくは0.02~10質量%である。
高分子製の容器の材質は、ポリオレフィン系重合体が好ましい。これには、ポリエチレンやポリプロピレンに例示されるポリオレフィン、エチレン-酢酸ビニル共重合体が挙げられる。これらの材質では、性フェロモン物質等が透過し、適度な速度で高分子膜の外に放出させることができる。また、生分解性のポリエステルや塩化ビニルも用いることができる。
高分子製の容器の形状は、チューブ又は袋状のものが挙げられるが、性フェロモン物質を放出する期間が長く、放出が均一である観点から、チューブが好ましい。ワタアカミムシの性フェロモン物質、オオタバコガ類の性フェロモン物質及び必要に応じて各性フェロモン物質に添加される添加剤は、同一の部屋に一緒に入れても良いし、それぞれ別の部屋に入れても良いが、長い期間にわたってより均一に放出する点からそれぞれ別の部屋に入れることが好ましい。例えば、ワタアカミムシの性フェロモン物質であるZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートを封入した高分子製細管と、オオタバコガ類の共通の性フェロモン物質であるZ-11-ヘキサデセナールを封入した高分子製細管を平行に並べて末端を加熱溶融して一本化したチューブ状製剤を用いることができる。
高分子製の容器の形状チューブである場合のチューブの内径は、性フェロモン物質の坦持量によるが、適度な速度での放出を可能とする観点から、ワタアカミムシの性フェロモン物質を封入した高分子製細管の場合、好ましくは0.6~1.8mm、より好ましくは0.9~1.5mmであり、オオタバコガ類の性フェロモン物質を封入した高分子製細管の場合、好ましくは0.4~1.2mm、より好ましくは0.5~1.0mmである。
また、チューブの長さは、好ましくは10cm~1m、より好ましくは20~50cmである。
また、チューブの肉厚は、適度な速度での放出の観点から、ワタアカミムシの性フェロモン物質を封入した高分子製細管の場合、好ましくは0.3~0.8mm、より好ましくは0.4~0.6mmであり、オオタバコガ類の性フェロモン物質を封入した高分子製細管の場合、好ましくは0.2~0.6mm、より好ましくは0.3~0.5mmである。
上記のような形状を有する高分子製の容器は、ワタアカミムシとオオタバコガ類の性フェロモン物質を別々の部屋に入れる場合、性フェロモン物質を封入する室を2室以上備えており、その内径や肉厚は異なっていても良く、更に、性フェロモン物質はその中の少なくとも1室以上に封入されていれば良い。
2室以上を備える容器において、各室への性フェロモン物質並びに添加剤を含む場合の性フェロモン物質及び添加剤の収納量は、放出期間、性フェロモン物質の揮発性及び容器の材質との親和性等によって異なるが、2室以上を備える容器当たり好ましくは50~500mgである。
なお、1室のみを備える容器において、ワタアカミムシの性フェロモン物質、オオタバコガ類の性フェロモン物質及び必要に応じて各性フェロモン物質に添加される添加剤を、同一の部屋に一緒に入れる場合の収納量も、放出期間、性フェロモン物質の揮発性及び容器の材質との親和性等によって異なるが、好ましくは50~500mgである。
また、徐放性フェロモン製剤中のオオタバコガ類の性フェロモン物質の坦持量は、ワタアカミムシの性フェロモン物質の坦持量の好ましくは0質量%を超えて60質量%以下、更に好ましくは0質量%を超えて50質量%以下であることが好ましい。なお、徐放性フェロモン製剤中のオオタバコガ類の性フェロモン物質の坦持量の下限は特に制限されないが、好ましくは20質量%、より好ましくは30質量%である。オオタバコガ類の防除は、綿の圃場の周辺の圃場から飛来が多く、初期の花芽等が被害を受ける時期においてのみ行えばよく、その後は次第に成長する天敵によりオオタバコガ類を防除するようにすれば、防除コストが高いオオタバコガ類の性フェロモン物質の坦持量は少なくて済み、オオタバコガ類の効率的な防除が可能となる。したがって、長期のライフを有するワタアカミムシの徐放性フェロモン製剤と短期のライフを有するオオタバコガ類の徐放性フェロモン製剤を組み合わせることが有効である。
以下、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
<徐放性フェロモン製剤の製造>
Z,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテート及びZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエノールを98.2:1.8の質量比で混合して混合液1を得た。混合液1の質量に対して2質量%のブチルヒドロキシトルエン及び2質量%の2-ヒドロキシ-4-オクトキシベンゾフェノンを各々酸化防止剤及び紫外線吸収剤として添加して、ワタアカミムシのフェロモン溶液1を調製した。
また、Z-11-ヘキサデセナール及びZ-11-ヘキサデセノールを95.2:4.8の質量比率で混合した混合液2と、これに更にZ-9-ヘキサデセナール、Z-11-テトラデセナールを加えて、Z-11-ヘキサデセナール:Z-11-ヘキサデセノール:Z-9-ヘキサデセナール:Z-11-テトラデセナールを82.5:4.1:5.2:8.2の質量比で混合した混合液3を得た。各混合液の質量に対して2質量%のブチルヒドロキシトルエン及び2質量%の2-ヒドロキシ-4-オクトキシベンゾフェノンを各々酸化防止剤及び紫外線吸収剤として添加して、それぞれオオタバコガ類のフェロモン溶液2およびフェロモン溶液3を調製した。
そして、内径1.1mm、肉厚0.6mmのポリエチレンよりなる20cmの細管に、フェロモン溶液1を161mg充填し、内径0.8mm、肉厚0.4mmのポリエチレンよりなる20cmの細管に、フェロモン溶液2を82mg充填し、2本の細管の両末端をヒートシールした徐放性フェロモン製剤を徐放性フェロモン製剤1とした。
同様に、内径1.1mm、肉厚0.6mmのポリエチレンよりなる20cmの細管に、フェロモン溶液1を161mg充填し、内径0.8mm、肉厚0.4mmのポリエチレンよりなる20cmの細管に、フェロモン溶液3を82mg充填し、2本の細管の両末端をヒートシールした徐放性フェロモン製剤を徐放性フェロモン製剤2とした。
更に、内径1.1mm、肉厚0.6mmのポリエチレンよりなる20cmの細管に、フェロモン溶液1を161mg充填し、内径1.1mm、肉厚0.4mmのポリエチレンよりなる20cmの細管に、フェロモン溶液1を81mg及びフェロモン溶液2を81mg充填し、2本の細管の両端をヒートシールしたフェロモン製剤を徐放性フェロモン製剤3とした。
<花の被害>
綿の苗の定植後5週間目から1週間ごとに、各区における100個の花について観察を行った。そして、ワタアカミムシ又はオオタバコガの幼虫を含んでいる場合又は花の色が濃くなり萎んだり、落下した場合を「被害あり」とし、黄白色又は桃色の場合は「被害なし」とした。
そして、綿の苗の定植後9週間目までの花の被害の平均値を前半の被害、綿の苗の定植後10週間目から14週間目までの花の被害の平均値を後半の被害とした。
<ボールの被害>
綿の苗の定植後11週間目から15週間目にかけて、1週間ごとに若いボールを50個採取し、30℃、湿度70%の飼育箱で2週間保育した後、ボールを割って赤色に変化したPBWの幼虫がいる場合を「被害あり」とした。
<良品率>
綿の苗の定植後14週間後、19週間後、25週間後に、各区の圃場から50樹の開実している綿実を採取し、綿が着色せず白い場合を「良品」、綿が黒色から黄色に着色した場合を「不良品」に分け、採取した綿実全体に対する良品の割合として求めた。
実施例1-1、実施例1-2及び比較例1
北西から南東に長さ1200m、南西から北東に長さ300mの圃場を北西から3分割して、最北西の圃場をA1区(実施例1-1)、真ん中の圃場をB1区(実施例1-2)、最南東の圃場をC1区(比較例1)として、それぞれ12haの3つの圃場を設けた。いずれの圃場も第2世代のPBWが発生後1日後にBtcottonの苗を定植した。
その後、A1区では前記圃場における有効積算温度から導かれる第3世代のPBWの成虫発生予想日の10日前に、B1区では前記圃場における有効積算温度から導かれる第3世代のPBWの成虫発生予想日の5日前に、徐放性フェロモン製剤1を400本/haとなるように設置した。比較例のC1区には徐放性フェロモン製剤を設置しなかった。
また、各圃場には、サッキングペスト(Sucking pests)防除用に殺虫剤ウララ DF(石原バイオサイエンス社製)を綿の苗の定植後6週間目と10週間目の2回、モスピラン(日本曹達社製)を綿の苗の定植後8週間目の1回散布した。
各圃場における花の被害、綿の収量及び良品率を求めた。その結果を表1に示す。
Figure 0007285339000002
いずれの実施例における圃場も、比較例の圃場に比べて花の被害及びボールの被害が少なく、かつ綿の収量が高い上に、良品率が高かった。また、ベジテーションの防止は、前半の花の被害の方がより影響を与えるため、実施例1-1は、実施例1-2に比べて5日早く徐放性フェロモン製剤を設置したことから、花の被害が低く、綿の収量も高かった。
実施例2-1、実施例2-2及び比較例2
北西から南東に長さ1200m、南西から北東に長さ300mの圃場を北西から3分割して、最北西の圃場をA2区(実施例2-1)、真ん中の圃場をB2区(実施例2-2)、最南東の圃場をC2区(比較例2)として、それぞれ12haの3つの圃場を設けた。いずれの圃場も第2世代のPBWが発生後8日後にBtcottonの苗を定植した。
その後、A2区では前記圃場における有効積算温度から導かれる第3世代のPBWの成虫発生予想日の8日前に、徐放性フェロモン製剤1を400本/haとなるように設置し、B2区では前記圃場における有効積算温度から導かれる第3世代のPBWの成虫発生予想日の8日前に、徐放性フェロモン製剤2を400本/haとなるように設置した。比較例のC2区には徐放性フェロモン製剤を設置しなかった。
また、各圃場には、サッキングペスト(Sucking pests)防除用に殺虫剤ウララ DF(石原バイオサイエンス社製)を綿の苗の定植後6週間目と10週間目の2回、モスピラン(日本曹達社製)を綿の苗の定植後8週間目の1回散布した。
各圃場について花の被害、綿の収量及び良品率を求めた。その結果を表2に示す。
Figure 0007285339000003
綿の初期の花芽の時期に、周辺の農地で菜種の収穫があったため、餌となる菜種がなくなった菜種圃場にいたABWが綿の圃場に飛来してきたが、徐放性フェロモン製剤を設置したいずれの実施例の圃場においても、花芽に被害が低く良好な結果を得た。
また、実施例2-1では、実施例2-2に比べて綿の圃場の周囲からオオタバコガの飛来が多かったため、花の被害、ボールの被害がやや多く、綿の収量もやや低下した。
これに対して、徐放性フェロモン製剤を設置していない比例例2の圃場では、初期の花芽の時期にABWの飛来があり花芽の被害も多く、ベジテーション(Vegetation)が起こり、ボールを作る能力が低下し、ボールの数が減少し、綿の収量は大幅に低下した。
実施例3-1、実施例3-2及び比較例3
北西から南東に長さ900m、南西から北東に長さ300mの圃場を北西から3分割して、最北西の圃場をA3区(実施例3-1)、真ん中の圃場をB3区(実施例3-2)、最南東の圃場をC3区(比較例3)とし、それぞれ9haの圃場を設けた。いずれの圃場にも、第3世代のPBWが発生後5日後にBtcottonの苗を定植した。
その後、A3区では前記圃場における有効積算温度から導かれる第4世代のPBWの成虫発生予想日の10日前に、徐放性フェロモン製剤1を500本/haとなるように設置し、B3区では前記圃場における有効積算温度から導かれる第4世代のPBWの成虫発生予想日の10日前に、徐放性フェロモン製剤3を500本/haとなるように設置した。比較例のC3区には徐放性フェロモン製剤を設置しなかった。
また、各圃場には、サッキングペスト(Sucking pests)防除用に殺虫剤ウララ DF(石原バイオサイエンス社製)を綿の苗の定植後6週間目と10週間目の2回、モスピラン(日本曹達社製)を綿の苗の定植後8週間目の1回散布した。
各圃場について花の被害、綿の収量及び良品率を求めた。その結果を表3に示す。
Figure 0007285339000004
比較例3では、綿の初期の花芽の時期に、周辺の農地でトウモロコシの収穫があったため、餌となるトウモロコシがなくなったトウモロコシ圃場にいたABWが綿の圃場に飛来してきた。しかし、綿圃場にはABWがわずかしか存在しなかったため、ABWの天敵数も少なく、ABWの幼虫が発生し、花芽等がABWの被害を受けて、ベジテーション(Vegetation)が起こり、ボールを作る能力が低下し、ボールの数が減少し、綿の収量が減少した。
一方、徐放性フェロモン製剤1を設置した実施例3-1、3-2では、ABWの性フェロモン物質を含む徐放性フェロモン製剤を設置したため、ABWによる花の被害が抑えられ、その後は天敵によりABWの防除が可能になったことから、綿の収量が高い上に、良品率が高かった。
また、実施例3-2では、PBWの性フェロモン物質が2本の細管から放出されたため、徐放性フェロモン製剤設置初期のPBWの性フェロモン物質量が多くなり、後半もPBWの密度が低く、PBWの被害が低くなった可能性が考えられる。

Claims (6)

  1. 発生したワタアカミムシの成虫が、第1世代である場合には前記成虫の発生日後21~41日以内に、第2世代以降である場合には前記成虫の発生日後1~29日以内に、圃場に綿の苗を定植するステップと、
    有効積算温度から導かれる前記発生したワタアカミムシの成虫の次の世代の成虫発生予想日前2~15日以内に、ワタアカミムシの性フェロモン物質であるZ,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートと、オオタバコガ類の性フェロモン物質であるZ-11-ヘキサデセナールとを少なくとも含む徐放性フェロモン製剤を前記圃場に設置して、前記徐放性フェロモン製剤中の各性フェロモン物質を前記圃場に放出するステップと
    を少なくとも含むワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法。
  2. 前記発生したワタアカミムシの成虫が、第2世代である請求項1に記載のワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法。
  3. 前記発生したワタアカミムシの成虫が、第3世代である請求項1に記載のワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法。
  4. 前記オオタバコガ類の性フェロモン物質が、前記ワタアカミムシの性フェロモン物質の0質量%を超えて60質量%以下である請求項1~3のいずれか1項に記載のワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法。
  5. 前記徐放性フェロモン製剤が、Z,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエノールを更に含み、前記Z,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエニルアセテートと前記Z,Z/Z,E-7,11-ヘキサデカジエノールとの質量比が、99.5:0.5から95.0:5.0である請求項1~4のいずれか1項に記載のワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法。
  6. 前記徐放性フェロモン製剤が、Z-11-ヘキサデセノールを更に含み、前記Z-11-ヘキサデセナールと前記Z-11-ヘキサデセノールとの質量比が、99.0:1.0から92.0:8.0である請求項1~5のいずれか1項に記載のワタアカミムシ及びオオタバコガ類の同時防除方法。
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