JP5913958B2 - 蓄圧式燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の気筒への燃料噴射を行うための蓄圧式燃料噴射制御装置に関する。特に、燃料噴射量が急激に変化したときに燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせる制御を実行可能な蓄圧式燃料噴射制御装置に関する。
従来、ディーゼルエンジン等の内燃機関の気筒への燃料噴射を行う装置として、コモンレール(蓄圧器)を備えた蓄圧式燃料噴射制御装置が広く知られている。この蓄圧式燃料噴射制御装置は、燃料を加圧して圧送する高圧ポンプ部と、高圧ポンプ部により圧送される燃料を蓄積するコモンレールと、コモンレールに接続されて内燃機関の気筒に高圧の燃料を噴射する複数の燃料噴射弁と、燃料噴射弁や圧力制御に用いる弁等の電子制御要素の制御を行うための電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)とを備えている。
このような蓄圧式燃料噴射制御装置において、高圧ポンプ部の吐出流量を調節するために設けられた流量制御弁を制御することにより、高圧ポンプ部からコモンレールに供給する燃料の流量を調節し、コモンレール内の圧力(以下、「レール圧」と称する。)を制御する場合がある。通常、流量制御弁の制御量は、コモンレールに設けられた圧力センサによって検出されるレール圧(以下、「検出圧力」と称する。)とレール圧の指示値(以下、「指示レール圧」と称する。)との差分に基づいて、閉ループで制御されるようになっている。
ところが、流量制御弁は高圧ポンプ部に設けられるものであることから、流量制御弁の制御量の変化がレール圧の変化となって現れるまでに時間の遅れが生じ、いわゆる応答遅れが発生することが一般的に知られている。そのため、例えば、アクセル操作量がゼロから所定量以上に変化し、指示レール圧及び指示燃料噴射量が急激に増加したときに、燃料噴射によって生じるコモンレールからの流出量の増加に、コモンレールへの供給量の増加が追従できず、レール圧が一時的に低下するアンダーシュートを生じるおそれがある。
同様に、例えば、アクセル操作量が所定量以上からゼロに変化し、指示レール圧及び指示燃料噴射量が急激に減少したときに、燃料噴射によって生じるコモンレールからの流出量の減少に、コモンレールへの供給量の減少が追従できず、レール圧が一時的に上昇するオーバーシュートを生じるおそれがある。特に、レール圧のオーバーシュートを生じると、レール圧が許容耐圧を越えて、各部品が破損するおそれがある。
そこで、高圧ポンプ部によりコモンレールへの燃料の供給をするにあたり、レール圧の過度の上昇を抑制する制御が実行されるようになっている。例えば、燃料噴射弁による燃料噴射に際してコモンレールからの流出量よりも、コモンレールへの供給量が所定以上多くなると予測されたときに、減圧弁や燃料噴射弁の制御によってコモンレールからの流出量を強制的に増大させるようにした蓄圧式燃料噴射制御装置が開示されている(特許文献1を参照)。
特開2007−23812号公報
特許文献1に記載の蓄圧式燃料噴射制御装置は、レール圧のオーバーシュートが生じ得る場合において、高圧ポンプ部の吸入量と指示噴射量とリーク量とに基づき強制的な逃し量を演算により求め、この逃し量の燃料をコモンレールから流出すべく、減圧弁や燃料噴射弁を操作することとしている。
しかしながら、燃料は、温度によって粘度が異なるという特性を有しており、オーバーシュートを生じる際のレール圧のピーク値が燃料温度によって異なるために、上記特許文献1に記載されたように減圧弁や燃料噴射弁の操作を行った場合であっても、オーバーシュートを完全に防ぎきれないおそれがあった。
本発明の発明者らは、このような問題にかんがみて、燃料噴射量が急激に変化する場合において、燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせることによりこのような問題を解決できることを見出し、本発明を完成させたものである。すなわち、本発明は、燃料温度にかかわらずレール圧のオーバーシュートやアンダーシュートを低減することができる蓄圧式燃料噴射制御装置を提供することを目的としている。
本発明によれば、複数の燃料噴射弁が接続されたコモンレールと、前記コモンレールに燃料を供給する高圧ポンプと、前記コモンレールに供給する燃料の流量を調節するための流量制御弁と、前記燃料噴射弁及び前記流量制御弁の駆動制御を実行する電子制御ユニットと、を備え、前記電子制御ユニットが、前記燃料噴射弁による燃料噴射量の変化が所定以上となると予測したときに、前記燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせるための補正制御部を有する蓄圧式燃料噴射制御装置において、前記補正制御部が前記燃料噴射量を変化させるタイミングを、燃料温度に応じて異ならせ、前記燃料噴射量の変化が所定以上となることの予測は、指示燃料噴射量がゼロから所定量以上に変化したとき、あるいは、指示燃料噴射量が所定量以上からゼロに変化したときに検知され、前記補正制御部は、前記指示燃料噴射量がゼロから所定量以上に変化した場合に、強制的に燃料噴射の実行開始を遅らせることによって前記燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせるものであるとともに、前記燃料噴射の実行開始時期を前記燃料温度に応じて異ならせることを特徴とする蓄圧式燃料噴射制御装置が提供され、上述した問題を解決することができる。
すなわち、本発明の蓄圧式燃料噴射制御装置は、燃料噴射量が急激に変化する際に、燃料噴射量を変化させるタイミングを燃料温度に応じて異ならせることとしているために、燃料温度に応じてコモンレールからの流出量が異なることとなる。その結果、オーバーシュートやアンダーシュートによるレール圧のピーク値を燃料温度に応じて適切に低減することができる。
また、燃料噴射量の急激な変化を検知することにより、アクセルを急激に離したとき、あるいは、アクセルを急激に踏み込んだときに生じ得るレール圧のオーバーシュート又はアンダーシュートを低減することができる。
また、燃料噴射量を開始するタイミングを異ならせることにより、具体的な流出量を演算により求めなくても、燃料温度に応じて適切にレール圧のアンダーシュートを低減することができる。
また、本発明の蓄圧式燃料噴射制御装置において、前記補正制御部は、前記指示燃料噴射量が所定量以上からゼロに変化した場合に、強制的に燃料噴射を実行することによって前記燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせるものであるとともに、前記燃料噴射の実行回数を前記燃料温度に応じて異ならせることが好ましい。
このように燃料噴射量を停止させるタイミングを異ならせることにより、具体的な流出量を演算により求めなくても、燃料温度に応じて適切にレール圧のオーバーシュートを低減することができる。
また、本発明の蓄圧式燃料噴射制御装置において、前記補正制御部は、前記燃料噴射量を変化させるタイミングをさらに前記内燃機関の回転数に応じて異ならせることが好ましい。
このように、さらに内燃機関の回転数に応じて燃料噴射量を変化させるタイミングを異ならせることにより、レール圧のオーバーシュートやアンダーシュートをより低減することができる。
第1の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置の全体的構成を示す概略図である。 第1の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置に備えられた電子制御ユニットの構成を示すブロック図である。 補正制御について説明するために示す図である。 燃料噴射量を変化させるタイミングを決定するためのマトリクス表の例である。 補正制御のメインルーチンのフローチャート図である。 補正制御のサブルーチンのフローチャート図である。 第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置に備えられた電子制御ユニットの構成を示すブロック図である。 燃料噴射量を変化させるタイミングを決定するためのマトリクス表の例である。 補正制御のサブルーチンのフローチャート図である。
以下、本発明の蓄圧式燃料噴射制御装置に関する実施の形態について、適宜図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、それぞれの図中において、同じ符号が付されているものは、特に説明がない限り同一の構成要素を示しており、適宜説明が省略されている。
[第1の実施の形態]
1.蓄圧式燃料噴射制御装置の全体的構成
図1は、本発明の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10の全体的構成を概略的に示す図である。
本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10は、ディーゼルエンジン等の内燃機関に対して燃料を噴射するための装置として構成されている。この蓄圧式燃料噴射制御装置10は、燃料タンク11内の燃料を高圧ポンプ部20へ供給する低圧ポンプ部13と、低圧ポンプ部13により供給された燃料を加圧して圧送する高圧ポンプ部20と、高圧ポンプ部20の吐出流量を調節する電磁式流量制御弁15と、高圧ポンプ部20により圧送された燃料を蓄積するコモンレール17と、コモンレール17から供給された燃料を図示しない内燃機関の気筒に向けて噴射する複数の燃料噴射弁30と、燃料噴射弁30や電磁式流量制御弁15等の電子制御要素の制御を実行する電子制御ユニット(以下、単に「ECU」と称する。)50とを備えている。
このうち低圧ポンプ部13は、通電制御によって出力を調節可能に構成された電動ポンプや、内燃機関の駆動力を利用して機械的に駆動するギアポンプなど、従来公知の構成の低圧ポンプを適宜用いることができる。また、高圧ポンプ部20は、内燃機関のクランクシャフトに連結されたカムシャフトの回転に伴いプランジャが上下動するように構成されたものであって、内燃機関の駆動力を利用して加圧室内の燃料を加圧して圧送するポンプとして構成されている。
低圧ポンプ部13と高圧ポンプ部20の加圧室21とを結ぶ燃料通路31の途中には電磁式流量制御弁15が備えられている。この電磁式流量制御弁15は、ECU50によって通電制御が行われ、電流値に応じて燃料通過面積が比例的に変化する電磁比例制御弁として構成されている。電磁式流量制御弁15に供給する電流値を制御することにより、加圧室に導入する燃料の流量が調節され、ひいては高圧ポンプ部20の吐出流量が調節される。本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10において、電磁式流量制御弁15は、非通電時に燃料通過面積が最大となる、いわゆるノーマルオープン型の構造を有している。ただし、ノーマルクローズ型の構造を有する電磁式流量制御弁15であってもよい。
また、燃料通路31には、電磁式流量制御弁15よりも上流側において、オーバーフローバルブ27を備えたリターン通路35が接続されている。このオーバーフローバルブ27によって、高圧ポンプ部20に供給される燃料の圧力が所定のフィード圧に調節される。さらに、本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10においては、燃料通路31に、燃料温度センサ16が設けられている。燃料温度センサ16の取り付け位置については、特に限定されるものではない。
コモンレール17は、適宜の容量を有する蓄圧器であって、コモンレール17には各気筒に燃料を噴射するための複数の燃料噴射弁30が接続されている。したがって、ほぼ均等な圧力の燃料が各燃料噴射弁30に供給される。このコモンレール17には、圧力センサ18が設けられている。圧力センサ18は、レール圧を検出するために用いられるセンサであって、センサ信号はECU50によって読み取り可能に構成されている。
燃料噴射弁30は、アクチュエータとして電磁ソレノイドを備えた燃料噴射弁が用いられている。この燃料噴射弁30は、ECU50の通電制御により、開弁時期や開弁時間等が制御されるようになっている。この燃料噴射弁30からリークする燃料は、リターン通路37を介して燃料タンク11へと戻される。電磁ソレノイドを備えた燃料噴射弁30の代わりに、ピエゾ素子を備えた燃料噴射弁とすることもできる。
2.ECU(電子制御ユニット)
図2は、本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10に備えられたECU50の構成のうち、レール圧の制御に関連する部分を機能的なブロックで表したものである。
このECU50は、公知のマイクロコンピュータを中心に構成されたものであり、指示燃料噴射量設定部55と、指示圧力設定部53と、流量制御弁制御部57と、流量制御弁駆動回路59と、燃料噴射弁制御部61と、燃料噴射弁駆動回路63と、補正制御部67とを主たる構成要素として備えている。具体的に、指示燃料噴射量設定部55、流量制御弁制御部57、燃料噴射弁制御部61、補正制御部67は、マイクロコンピュータによるプログラムの実行によって実現されるものとなっている。
また、ECU50は、RAMやROM等の記憶素子からなる図示しない記憶部を備えている。記憶部には、制御プログラム及び種々の演算マップがあらかじめ記憶されるとともに、上記した各部による演算結果等が書き込まれるようになっている。さらに、ECU50には、圧力センサ18や燃料温度センサ16、内燃機関の回転数を検出するための回転数センサをはじめとする種々のセンサのセンサ信号が入力されるようになっている。
指示燃料噴射量設定部55は、内燃機関に噴射する指示燃料噴射量Qtgtを演算により求める部分として構成されている。具体的に、指示燃料噴射量設定部55は、機関回転数Ne及びアクセル操作量Accに基づき、噴射量マップ等を用いて指示燃料噴射量Qtgtを求めるようになっている。燃料温度Tf等による補正を行うようにすることもできる。
指示圧力設定部53は、指示燃料噴射量設定部55で設定される指示燃料噴射量Qtgt及び機関回転数Neに基づき、圧力マップ等を用いて指示レール圧Ptgtを設定する部分として構成されている。
流量制御弁制御部57は、電磁式流量制御弁15の通電量Imuを、圧力センサ18によって検出される検出圧力Pdetと指示レール圧Ptgtとの差分ΔPに基づいて閉ループ制御する部分として構成されている。これにより、高圧ポンプ部20の吐出流量が調節されて、レール圧が制御される。
具体的に、本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10において、流量制御弁制御部57は、まず、指示燃料噴射量Qtgtと燃料噴射弁30からの燃料リーク量との和からなる基本充填量に対して、検出圧力Pdetと指示レール圧Ptgtとの差分ΔPに基づくフィードバック制御量を加減算することにより、高圧ポンプ部20からの目標吐出流量を決定する。次いで、流量制御弁制御部57は、目標吐出流量に基づき、流量−電流値マップ等を用いて、電磁式流量制御弁15の通電量の指示値Imu_tgtを決定する。このとき、燃料温度Tfによって目標吐出流量を補正するようにしてもよい。ただし、閉ループ制御の具体的な演算ロジックはこの例に限定されない。
流量制御弁制御部57によって求められた電磁式流量制御弁15の通電量の指示値Imu_tgtは流量制御弁駆動回路59に送られ、さらに流量制御弁駆動回路59は、通電量の指示値Imu_tgtにしたがって電磁式流量制御弁15に対して通電を行う。これによって、高圧ポンプ部20の吐出流量が変更され、レール圧が調節される。
燃料噴射弁制御部61は、検出圧力Pdetと指示燃料噴射量Qtgtとに基づいて燃料噴射弁30の操作量として通電時間Tinjを決定して、燃料噴射弁駆動回路63に対して通電指示を行う部分として構成されている。燃料噴射弁制御部61は、圧力センサ18を用いて検出される検出圧力Pdetと指示燃料噴射量Qtgtとに基づき、噴射量マップ等を用いて、燃料噴射弁30の通電時間Tinjを決定する。
燃料噴射弁駆動回路63は、燃料噴射弁制御部61から送られる通電指示にしたがって燃料噴射弁30に対して通電を行う。これによって、内燃機関の気筒に対して所定の噴射量の燃料噴射が行われる。
補正制御部67は、燃料噴射量の変化が所定以上になると予測したときに、燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせる制御(以下、単に「補正制御」と称する。)を実行する部分として構成されている。
補正制御の基本的な考え方を、図3を用いて説明する。図3(a)は、補正制御を実行しない場合のレール圧Prの変化を示したものであり、図3(b)は、補正制御を実行した場合のレール圧Prの変化を示したものである。
図3(a)に示すように、補正制御を実行しない場合、例えば、アクセルが踏まれていない走行状態から、t1の時点で急激にアクセルが踏まれたとすると、指示燃料噴射量Qtgtが増大するとともに指示レール圧Ptgtが上昇する。このとき、実際の燃料噴射量Qactは速やかに増加するものの、電磁式流量制御弁15を駆動制御してから高圧ポンプ部20の吐出量Fpが増加するまでに遅れが生じることとなる。すなわち、高圧ポンプ部20の吐出量Fpは、t1の時点から遅れたt2の時点から増加し始める。この応答遅れによって、t1の時点からt2の時点までの間、レール圧Prが一時的に低下するアンダーシュートが発生している。
また、アクセルが踏まれた状態から、t3の時点で急激にアクセルがゼロに戻されたとすると、指示燃料噴射量Qtgtが減少するとともに指示レール圧Ptgtが下降する。このとき、実際の燃料噴射量Qactは速やかにゼロになるものの、電磁式流量制御弁15を駆動制御してから高圧ポンプ部20の吐出量Fpが低下するまでに遅れが生じることとなる。すなわち、高圧ポンプ部20の吐出量Fpは、t3の時点から遅れたt4の時点から低下し始める。この応答遅れによって、t3の時点からt4の時点までの間、レール圧Prが一時的に上昇するオーバーシュートが発生している。
これに対し、図3(b)に示すように、補正制御を実行する場合、アクセル操作量が急激に変化した時点ですぐに実際の燃料噴射量Qactを変化させるのではなく、時間をおいて変化させることとしている。すなわち、t1又はt3の時点でアクセル操作量が急激に変化したとしても、t1からt2までのまでの期間、及び、t3からt4までの期間は、それまでの指示燃料噴射量Qtgtを維持することとしている。その結果、高圧ポンプ部20の吐出量Fpが変化するまでの間に実際の燃料噴射量Qactは変化しないこととなり、レール圧Prのアンダーシュートあるいはオーバーシュートを生じさせないようにすることができる。
ここで、燃料温度Tfによって燃料の粘度が異なり、レール圧Prの変化の特性が異なることから、本実施の形態において、補正制御部67は、アクセル操作量が急激に変化した後、実際の燃料噴射量Qactを変化させるタイミングを、燃料温度Tfに応じて異ならせることとしている。
具体的に、本実施の形態において、補正制御部67は、今回の指示燃料噴射量Qtgtの値Qtgt(n)と前回の指示燃料噴射量Qtgtの値Qtgt(n-1)との差の絶対値|ΔQ|から、指示燃料噴射量Qtgtが急激に変化したか否かを判断する。そして、指示燃料噴射量Qtgtが急激に変化した場合には、今回の指示燃料噴射量Qtgtの値Qtgt(n)を用いて指示レール圧Ptgtを求める一方、指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を用いて燃料噴射弁30の操作量を求めることで実際の燃料噴射量Pactを変化させるタイミングを遅らせるようになっている。すなわち、燃料無噴射状態から指示燃料噴射量Qtgtが急激に増加した場合には燃料無噴射状態を維持し、指示燃料噴射量Qtgtが急激にゼロになった場合には燃料噴射を継続するようになっている。
そして、補正制御部67は、燃料噴射弁30の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして、変化前の指示燃料噴射量(前回値)Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を異ならせることによって、実際の燃料噴射量Qactを変化させるタイミングを異ならせるようにしている。
図4は、燃料噴射弁30の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして、前回値Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を燃料温度Tfごとに設定したマトリクス表の一例を示している。図4の例では、燃料温度センサ16によって検出される燃料温度Tfが−20℃未満の場合には3回、−20℃以上0℃未満の場合には2回、0℃以上40℃未満の場合には1回の噴射サイクル分、前回値Qtgt(n-1)を用いて燃料噴射弁30の操作量を求めるように制御される。一方、燃料温度Tfが80℃以上の場合には、実際の燃料噴射量Qactの変化を遅らせることなく、アクセル操作量Accから求められる指示燃料噴射量Qtgt(n)での燃料噴射弁30の操作量の演算を継続するように制御される。
どの温度領域で、噴射サイクル何回分、燃料噴射量の変化を遅らせるかは、あらかじめ行う実験やシミュレーション等に基づいて設定することができるものであり、図4に示す例に限られるものではない。また、指示燃料噴射量Qtgtが急激に増加した場合と減少した場合とで、これらの温度領域や、噴射サイクルの回数の設定が異なっていてもよい。
3.制御方法のフローチャート
次に、本実施の形態にかかるECU50によって実行されるレール圧の制御方法について、図5及び図6のフローチャート図に基づき具体的に説明する。
図5は、レール圧の制御方法のメインルーチンのフローチャートを示し、図6は、サブルーチンのフローチャートを示している。
まず、図5のステップS1において、ECU50は、アクセル操作量Acc、機関回転数Ne及び燃料温度Tf等の情報を読み込む。次いで、ECU50は、ステップS2において、アクセル操作量Acc及び機関回転数Neに基づき指示燃料噴射量Qtgt(n)を演算により求める。次いで、ECU50は、ステップS3において、補正制御の実行の要否を判別する。
ステップS3における補正制御の実行の要否の判別は、図6に示すサブルーチンのフローチャートの例に沿って実行される。図6に示す例では、ECU50は、ステップS11において、機関回転数Neが所定の閾値Ne0以上であるか否かを判別する。機関回転数Neが閾値Ne0以上であるか否かを見るのは、機関回転数Neが小さい場合には、電磁式流量制御弁15の制御量を変更してからレール圧Prが変化するまでの応答遅れの影響が小さく、レール圧Prのオーバーシュートあるいはアンダーシュートを生じるおそれが少ないからである。このときの閾値Ne0は、あらかじめ実験やシミュレーション等によって求めることができる値である。
すなわち、ステップS11で機関回転数Neが閾値Ne0未満の場合(No判定の場合)には、補正制御を実行する必要が無いことから、ECU50は、ステップS15に進み、補正制御を実行しないものと決定して、サブルーチンを終了する。
一方、ステップS11で機関回転数Neが閾値Ne0以上の場合(Yes判定の場合)には、ECU50は、ステップS12に進み、ステップS2で算出された指示燃料噴射量Qtgt(n)から、前回のルーチンで算出された指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を減算して求められる差の絶対値|ΔQ|が、所定の閾値X以上であるか否かを判別する。この絶対値|ΔQ|が閾値X未満の場合には、燃料噴射によるレール圧Prの変化が小さく、レール圧Prのオーバーシュートあるいはアンダーシュートを生じるおそれが少ないということができる。そのため、ECU50は、ステップS15に進み、補正制御を実行しないものと決定して、サブルーチンを終了する。
一方、ステップS12において、指示燃料噴射量の差の絶対値|ΔQ|が閾値X以上となっている場合には、燃料噴射によるレール圧Prの変化が大きく、レール圧Prのオーバーシュートあるいはアンダーシュートを生じるおそれがある。そのため、ECU50は、ステップS13に進み、補正制御を実行するものと決定してステップS14に進む。ステップS14では、ECU50は、図4に示すようなマトリクス表等を参照して、燃料噴射弁30の操作量の計算に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして、指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を、燃料温度Tfに基づいて決定する。これによりサブルーチンを終了する。
図5に戻り、ステップS3において補正制御の実行要否の決定がされた後、ECU50は、補正制御を実行しないことが決定されている場合(ステップS4でNo判定の場合)には、ステップS7に進み、今回のルーチンで求められた指示燃料噴射量Qtgt(n)を用いて燃料噴射弁30の駆動制御を実行した後、本ルーチンを終了してスタートに戻る。
一方、補正制御の実行が決定されている場合(ステップS4でYes判定の場合)には、ECU50は、ステップS5に進み、指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を用いて燃料噴射弁30の駆動制御を実行する。次いで、ECU50は、ステップS6において、指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を用いて燃料噴射を行った回数が、ステップS14で決定された回数に到達したか否かを判別する。ステップS6で、指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を用いて燃料噴射を行った回数が、決定された回数に到達するまで、ステップS5及びステップS6が繰り返し行われ、ステップS6でYes判定となった場合に、本ルーチンを終了してスタートに戻る。
4.本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置で得られる効果
以上説明した本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10によれば、指示燃料噴射量Qtgt(n)が前回値Qtgt(n-1)から急激に変化した場合に、燃料噴射弁30の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして前回値Qtgt(n-1)を維持することとしているために、燃料噴射弁30からの実際の燃料噴射量Qactが変化するタイミングが遅らせされ、電磁式流量制御弁15によるレール圧Prの制御の応答遅れに起因する、レール圧Prのアンダーシュートやオーバーシュートを低減することができる。このとき、ECU50は、燃料噴射弁30の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして前回値Qtgt(n-1)を用いる噴射サイクルの回数を、燃料温度Tfに応じて異ならせることとしているために、そのときの燃料温度Tfに応じてコモンレール17からの燃料の流出量が異なることとなる。その結果、オーバーシュートやアンダーシュートによるレール圧Prのピーク値を燃料温度Tfに応じて適切に低減することができる。
また、本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10は、内燃機関のアクセルを急激に離したとき、あるいは、アクセルを急激に踏み込んだときに、燃料噴射弁30の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして前回値Qtgt(n-1)が維持されることとなるために、アンダーシュートやオーバーシュートを効果的に低減することができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置は、燃料噴射弁30の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして前回値Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を、燃料温度Tfだけでなく、機関回転数Neにも応じて異ならせるようにしたものである。本実施の形態の蓄圧式燃料噴射制御装置は、ECUによる制御内容のみが第1の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置10と異なっており、以下、異なる点を中心に説明する。
図7は、本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置に備えられたECUの構成のうち、レール圧の制御に関連する部分を機能的なブロックで表したものである。このECUの基本的な構成は、第1の実施の形態で説明したECU50と同様に構成されたものとなっている。
本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置において、ECUの補正制御部81は、アクセル操作量が急激に変化した後、実際の燃料噴射量Qactを変化させるタイミングを、燃料温度Tf及び機関回転数Neに応じて異ならせることとしている。これは、電磁式流量制御弁の制御量を変更してからレール圧Prが変化するまでの時間が機関回転数Neによっても異なるからである。
より具体的には、高圧ポンプ部のカムシャフトは内燃機関のドライブシャフトに連結されているために、高圧ポンプ部による高圧燃料の圧送周期は機関回転数に比例する。そして、図3(a)のt1の時点において燃料噴射を開始する際や、図3(a)のt3の時点において燃料噴射を停止する際には、機関回転数Neが高いほど、コモンレールに供給される燃料流量が変化する以前に実際の燃料噴射量Qactが増加あるいは減少して、オーバーシュートが発生しやすくなる。
そのため、補正制御部81は、燃料噴射弁の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして変化前の指示燃料噴射量(前回値)Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を、燃料温度Tf及び機関回転数Neに応じて異ならせるようになっている。
図8は、燃料噴射弁の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして、前回値Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を、燃料温度Tf及び機関回転数Neに応じて設定したマトリクス表の一例を示している。補正制御部81は、このようなマトリクス表を参照して、燃料温度Tf及び機関回転数Neに基づいて、前回値Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を決定する。
図9は、本実施の形態にかかるECUによって実行されるレール圧の制御方法のサブルーチンのフローチャートを示している。本実施の形態によるレール圧の制御方法のメインルーチンは、第1の実施の形態において説明したフローチャート(図5を参照。)と同様に行われ、補正制御の実行可否を決定するサブルーチンが第1の実施の形態とは異なっている。
図9に示す例では、ECUは、ステップS21において、図6のステップS11と同様に、機関回転数Neが所定の閾値Ne0以上であるか否かを判別する。ステップS21で機関回転数Neが閾値Ne0未満の場合(No判定の場合)には、補正制御を実行する必要が無いことから、ECUは、ステップS26に進み、補正制御を実行しないものと決定して、サブルーチンを終了する。
一方、ステップS21で機関回転数Neが閾値Ne0以上の場合(Yes判定の場合)には、ECUは、ステップS22に進み、図5のステップS2で算出された指示燃料噴射量Qtgt(n)から、前回のルーチンで算出された指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を減算して求められる差の値が、所定の閾値X以上であるか否かを判別する。この値が閾値X以上の場合(Yes判定の場合)には、燃料噴射によるレール圧Prの低下度合いが大きく、レール圧Prのアンダーシュートを生じるおそれがある。そのため、ECUは、ステップS24に進み、補正制御を実行するものと決定する。
一方、ステップS22において、指示燃料噴射量の差の値が閾値未満である場合(No判定の場合)には、ステップS23に進み、ECUは、図5のステップS2で算出された指示燃料噴射量Qtgt(n)を、前回のルーチンで算出された指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)から減算して求められる差の値が、所定の閾値Y以上であるか否かを判別する。この値が閾値Y以上の場合(Yes判定の場合)には、燃料噴射の停止によるレール圧Prの上昇度合いが大きく、レール圧Prのオーバーシュートを生じるおそれがある。そのため、ECUは、ステップS24に進み、補正制御を実行するものと決定する。
ステップS24において補正制御の実行が決定されると、ECUは、ステップS25に進み、図8に示すようなマトリクス表等を参照して、燃料噴射弁の操作量の計算に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして、指示燃料噴射量の前回値Qtgt(n-1)を維持する噴射サイクルの回数を、燃料温度Tf及び機関回転数Neに基づいて決定する。これによりサブルーチンを終了する。
一方、ステップS22及びステップS23のいずれのステップにおいてもNo判定の場合には、レール圧Prのオーバーシュートあるいはアンダーシュートを生じるおそれが少ないことから、ECUは、ステップS26に進み、補正制御を実行しないものと決定して、サブルーチンを終了する。
以上説明した本実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置は、燃料温度Tfだけでなく機関回転数Neも考慮に入れて、燃料噴射弁の操作量を求める際に用いる指示燃料噴射量Qtgtとして前回値Qtgt(n-1)を継続して用いる噴射サイクルの回数を決定することとしている。したがって、オーバーシュートやアンダーシュートによるレール圧Prのピーク値をさらに適切に低減することができる。
[他の実施の形態]
以上説明した第1及び第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置は、本発明の一態様を示すものであってこの発明を限定するものではなく、それぞれの実施の形態は本発明の範囲内で任意に変更することが可能である。第1及び第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置は、例えば、以下のように変更することができる。
(1)上述した第1及び第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置において説明した各構成要素や、設定値、設定条件はあくまでも一例であって、任意に変更することが可能である。例えば、電磁式流量制御弁以外に、コモンレールに接続される電磁式圧力制御弁を備えた蓄圧式燃料噴射制御装置であっても、電磁式流量制御弁によるレール圧の制御を実行している場合に本発明を適用することができる。
(2)上述した第1及び第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置においては、指示燃料噴射量Qtgtの変化量(ΔQ)に基づき、補正制御の実行の可否、及び、燃料噴射量Qactを変化させる噴射サイクルの回数を求めているが、指示燃料噴射量Qtgtの変化量の代わりに変化割合を用いてもよい。あるいは、指示燃料噴射量Qtgtの変化量の代わりに、指示レール圧Ptgtの変化量あるいは変化割合を用いることもできる。
(3)上述した第1及び第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置においては、所定回数分の噴射サイクルにおける指示燃料噴射量Qtgtを前回値Qtgt(n-1)のままで維持することで、燃料噴射量Qactの変化を遅らせるようにしていたが、燃料噴射量Qactを減らすタイミングを遅らせる場合においては、噴射サイクルに一致させることなく所定回数の燃料噴射を実施した後に、燃料噴射量Qactを減らすようにしてもよい。
(4)上述した第1及び第2の実施の形態にかかる蓄圧式燃料噴射制御装置においては、燃料噴射量が急激に増加しそうなとき、及び、減少しそうなときの両方で補正制御を実行することとしているが、いずれか一方の場面でのみ補正制御を実行するようになっていてもよい。
10:蓄圧式燃料噴射制御装置、11:燃料タンク、13:低圧ポンプ部、15:電磁式流量制御弁、16:燃料温度センサ、17:コモンレール、18:圧力センサ、20:高圧ポンプ部、27:オーバーフローバルブ、30:燃料噴射弁、31:燃料通路、35:リターン通路、50:電子制御ユニット(ECU)、53:指示圧力設定部、55:指示燃料噴射量設定部、57:流量制御弁制御部、59:流量制御弁駆動回路、61:燃料噴射弁制御部、63:燃料噴射弁駆動回路、67:補正制御部

Claims (3)

  1. 複数の燃料噴射弁が接続されたコモンレールと、前記コモンレールに燃料を供給する高圧ポンプと、前記コモンレールに供給する燃料の流量を調節するための流量制御弁と、前記燃料噴射弁及び前記流量制御弁の駆動制御を実行する電子制御ユニットと、を備え、
    前記電子制御ユニットが、前記燃料噴射弁による燃料噴射量の変化が所定以上となると予測したときに、前記燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせるための補正制御部を有する蓄圧式燃料噴射制御装置において、
    前記補正制御部が前記燃料噴射量を変化させるタイミングを、燃料温度に応じて異ならせ
    前記燃料噴射量の変化が所定以上となることの予測は、指示燃料噴射量がゼロから所定量以上に変化したとき、あるいは、指示燃料噴射量が所定量以上からゼロに変化したときに検知され、
    前記補正制御部は、前記指示燃料噴射量がゼロから所定量以上に変化した場合に、強制的に燃料噴射の実行開始を遅らせることによって前記燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせるものであるとともに、前記燃料噴射の実行開始時期を前記燃料温度に応じて異ならせることを特徴とする蓄圧式燃料噴射制御装置。
  2. 前記補正制御部は、前記指示燃料噴射量が所定量以上からゼロに変化した場合に、強制的に燃料噴射を実行することによって前記燃料噴射量を変化させるタイミングを遅らせるものであるとともに、前記燃料噴射の実行回数を前記燃料温度に応じて異ならせることを特徴とする請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
  3. 前記補正制御部は、前記燃料噴射量を変化させるタイミングをさらに前記内燃機関の回転数に応じて異ならせることを特徴とする請求項1または2に記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
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