JP5913618B2 - 回転電機システム及び風力発電システム - Google Patents

回転電機システム及び風力発電システム Download PDF

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Description

本発明は回転電機システム及び風力発電システムに係り、特に、第1の回転電機(主発電機)と第2の回転電機(補助発電機)を備えているものに好適な回転電機システムまたは風力発電システムに関するものである。
近年、地球温暖化防止のため風力発電或いは太陽光発電等のような自然エネルギーを利用した発電システムが注目を浴びている。この中で、風力を利用した風力発電システムでは、発電装置として交流励磁式回転電機を使用する例が多い。
風力発電システムの発電装置として交流励磁式回転電機を使用する場合、運転中は、回転している回転子内の回転子巻線に励磁電力を供給する必要がある。通常は、回転子巻線に電力を供給するために、スリップリング及びブラシを設け、回転するスリップリングにブラシを接触させて通電するようにしている。
しかし、風力発電システムにおいて発電運転を行うためのエネルギーは大きく、発電運転を行う上での励磁電力供給用にスリップリング及びブラシを設けると、ブラシの摩耗が進んでしまうため、定期的なメンテナンスが必要となる。
ところが、風力発電システムでは、交流励磁式回転電機は風車のタワー上にあるナセル内に設置されており、定期的なメンテナンスは、ナセル内という限られた空間内で行う必要があり、ブラシレス化などのメンテナンス軽減が求められていた。
ブラシレスの交流励磁式回転電機として、例えば、特許文献1に記載された技術がある。この特許文献1には、交流励磁同期発電機と同軸に回転励磁機と電力変換器を設けて系統の電力を直流に整流し、回転励磁機の固定子に通電させ、同期発電機の原理により回転子に電力を供給した後、電力変換器により、電圧、周波数を変換した電力を交流励磁同期発電機の回転子に電力を供給し、発電運転を行うことが記載されている。
一方、特許文献2には、電力系統に送電する電力を発電する主発電機と、所内電源回路に送電する電力を発電する補助発電機と、主発電機及び補助発電機に連結する回転軸と、回転軸に固定され、回転軸を回転させる発電用水車とを備えた発電システムが記載され、主発電機の径より補助発電機の径が小さい構成が開示されている。
特開2002-136191号公報 特開2011-259577号公報
従来の一般的な交流励磁同期発電機では、同期速度以下の場合は、系統の電力を電力変換器を通して回転子に供給し、同期速度以上の場合は、回転子の電力を電力変換器を通して系統に供給している。
しかしながら、特許文献1では、系統から交流励磁同期発電機に電力を供給することができるが、系統の電圧を整流器で整流した後、回転励磁機に供給しているため、整流器が設置されていることから、交流励磁同期発電機から系統に電力を供給することができない。よって、従来の一般的な交流励磁同期発電機に比べ、動作範囲が狭くなってしまう。即ち、発電機への電力供給と電力系統への電力供給の両方ができなくなってしまう。
加えて、特許文献1では、発電機の他に回転励磁機を設けているため、発電機のトータルの体格が、回転励磁機を設けることで大きくなり、広い配置スペースが必要となる。
一方、特許文献2では、主発電機と補助発電機が軸方向に並べて、しかも、間隔をおいて離れて設置されているため、発電用水車も含めると軸方向にかなり長くなり、その発電システムの配置スペースが広いものとなる。
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、第1の回転電機(主発電機)と第2の回転電機(補助発電機)を備えたものであっても、回転電機をブラシレス化することは勿論、省スペース化が図れる回転電機システム及び風力発電システムを提供することにある。
本発明の回転電機システムは、上記目的を達成するために、第1の固定子巻線を有する第1の固定子、第1の回転子巻線を有すると共に、前記第1の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第1の回転子から成る第1の回転電機と、第2の固定子巻線を有する第2の固定子、第2の回転子巻線を有すると共に、前記第2の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第2の回転子から成る第2の回転電機と、前記第1及び第2の回転電機と電気的に接続されている電力変換器とを備え、前記第1及び第2の回転電機と前記電力変換器が機械的に回転軸に接続されて成り、かつ、前記第2の回転電機の固定子の外径は、前記第1の回転電機の回転子の内径より小さく、しかも、前記第1の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線と前記第2の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線が径方向に重ねて配置されていると共に、前記第1の回転電機と前記第2の回転電機及び前記電力変換器は、同一の回転電機フレーム内に配置され、前記電力変換器が配置されている電力変換器フレームは、前記第1の回転電機の回転子と第2の回転電機の回転子の両方の内径側に跨いで配置されていることを特徴とする。
また、前記第1の回転電機の固定子と第2の回転電機の固定子は、前記回転電機フレームに複数のアームを介して接続され、かつ、前記第1の回転電機の回転子と第2の回転電機の回転子は、内部に前記電力変換器が配置されている電力変換器フレームの一端に複数のアームを介して接続されていると共に、前記電力変換器フレームの他端は、前記回転軸に接続されていることを特徴とする。
また、本発明の回転電機システムは、上記目的を達成するために、第1の固定子巻線を有する第1の固定子、第1の回転子巻線を有すると共に、前記第1の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第1の回転子から成る第1の回転電機と、第2の固定子巻線を有する第2の固定子、第2の回転子巻線を有すると共に、前記第2の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第2の回転子から成る第2の回転電機と、前記第1及び第2の回転電機と電気的に接続されている電力変換器とを備え、前記第1及び第2の回転電機と前記電力変換器が機械的に回転軸に接続されて成り、かつ、前記第2の回転電機の固定子の外径は、前記第1の回転電機の回転子の内径より小さく、しかも、前記第1の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線と前記第2の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線が径方向に重ねて配置されていると共に、前記電力変換器が配置されている電力変換器フレームは、前記第1の回転電機の内径側に配置されていることを特徴とする。
また、前記第1の回転電機の固定子と第2の回転電機の固定子は、前記回転電機フレームに複数のアームを介して接続され、かつ、前記第1の回転電機の回転子は、前記電力変換器フレームの一端に複数のアームを介して接続されていると共に、前記電力変換器フレームの他端は、前記回転軸に接続され、更に、前記第2の回転電機の回転子は、前記回転軸に複数のアームを介して接続されていることを特徴とする。
また、前記回転電機フレームは、前記第1の回転電機が配置されている部分と前記第2の回転電機が配置されている部分の径が異なり、段になるように構成されていることを特徴とする。
また、前記第2の回転電機の固定子と前記回転電機フレームを接続する複数のアームは、前記回転電機フレームの径の小さい方に接続されていることを特徴とする。
また、前記第1及び第2の回転電機は、その固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式回転電機、或いは第1の回転電機の固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式回転電機であり、かつ、前記第2の回転電機の固定子と回転子の間隙が軸方向に形成されるアキシャルギャップ方式回転電機であることを特徴とする。
更に、本発明の風力発電システムは、上記目的を達成するために、風を受けて回転するロータと、該ロータに主軸を介して接続される上記構成の回転電機システムと、該回転電機システムを内部に収納するナセルと、該ナセルを支持するタワーとを備え、前記第1及び第2の回転電機は、前記ロータの回転力により回転すると共に、前記第1及び第2の回転電機の固定子巻線は、電力系統側に接続されていることを特徴とする。
また、前記風力発電システムは、前記回転電機システムの電力変換器と並列に遮断器が設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、第1の回転電機(主発電機)と第2の回転電機(補助発電機)を備えたものであっても、回転電機をブラシレス化することは勿論、省スペース化が図れる回転電機システム及び風力発電システムを得ることができる。
本発明の回転電機システムの実施例1を示す断面図である。 本発明の回転電機システムの実施例1における回転軸の回転速度が主発電機の同期速度より小さい場合のエネルギーの流れを説明するための図である。 本発明の回転電機システムの実施例1における回転軸の回転速度が主発電機の回転速度より大きい場合のエネルギーの流れを説明するための図である。 本発明の回転電機システムの実施例2を示す断面図である。 本発明の回転電機システムの実施例3を示す断面図である。 本発明の回転電機システムの実施例4を示す断面図である。 本発明の回転電機システムを採用した風力発電システムを示す概略構成図である。(実施例5)
以下、図示した実施例に基づいて本発明の回転電機システム及び風力発電システムを説明する。なお、各実施例において、同一構成部品には同符号を用いて説明する。
図1に、本発明の回転電機システムの実施例1を示す。なお、以下に説明する主発電機と補助発電機は、いずれもその固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式の回転電機である。
該図に示す如く、本実施例の回転電機システム1は、電力系統に発電電力を送るための発電機として働く第1の回転電機である主発電機2と、運転条件により励磁機と発電機の2つの働きをする第2の回転電機である補助発電機3と、主発電機2及び補助発電機3と電気的に接続される電力変換器4とを備え、これらは同一の回転電機フレーム16内に配置されている。
主発電機2は、主発電機固定子5と、この主発電機固定子5の内径側に所定の間隙を設けて配置される主発電機回転子6と、主発電機固定子5に設けられているスロット内に短節巻にて二層に巻回される三相の主発電機固定子巻線7と、主発電機回転子6内に設けられているスロット内に全節巻にて二層に巻回される三相の主発電機回転子巻線8とから構成されている。なお、三相の主発電機固定子巻線7及び三相の主発電機回転子巻線8は、電気的に120°間隔で配置されている。
また、補助発電機3も同様に、補助発電機固定子9と、この補助発電機固定子9の内径側に所定の間隙を設けて配置される補助発電機回転子10と、補助発電機固定子9に設けられているスロット内に短節巻にて二層に巻回される三相の補助発電機固定子巻線11と、補助発電機回転子10内に設けられているスロット内に全節巻にて二層に巻回される三相の補助発電機回転子巻線12とから構成されている。なお、三相の補助発電機固定子巻線11及び三相の補助発電機回転子巻線12は、電気的に120°間隔で配置されている。
そして、本実施例では、補助発電機固定子9の外径を主発電機回転子6の内径より小さくて、主発電機2と補助発電機3が段違いになるように、しかも、主発電機固定子巻線7及び主発電機回転子巻線8と補助発電機固定子巻線11及び補助発電機回転子巻線12が径方向に重ねて配置されている。
上述した主発電機2と補助発電機3は、それぞれ磁極数が異なり、それにより、回転子が同期周波数となる場合の回転速度は、主発電機2と補助発電機3では異なる。また、主発電機2の出力は、補助発電機3の出力と同等以上である。
一方、上記電力変換器4は、主発電機2に電気的に接続されている電力変換器13と、補助発電機3に電気的に接続されている電力変換器14とにより構成されている。また、電力変換器13と電力変換器14は、電気的に直流で接続されている。電力変換器13と電力変換器14を交流接続する場合、電力変換器13と電力変換器14は、それぞれAC→DC→ACの電力変換器を備える必要があるが、電力変換器13と電力変換器14を直流接続することで、各電力変換器13、14は、それぞれACとDCを変換するだけで足り、各電力変換器13、14が備える機能を半分に削減できる。
また、上述した主発電機2と補助発電機3及び電力変換器4は、回転軸15に機械的に接続されている。
即ち、主発電機固定子5と補助発電機固定子9は、回転電機フレーム16に複数本のアーム17を介して接続されているが、主発電機回転子6と補助発電機回転子10は、内部に電力変換器13、14が配置されている電力変換器フレーム18の一端に複数本のアーム19を介して接続され、電力変換器フレーム18の他端が回転軸15に回転可能に機械的に接続されている。しかも、電力変換器13、14が配置されている電力変換器フレーム18は、主発電機回転子6と補助発電機回転子10の両方の内径側に、両者を跨いで配置されている。これにより、電力変換器4の配置スペースを大きくできる。
上述した構成を言い換えれば、回転軸15が回転することにより、主発電機2と補助発電機3及び電力変換器4も同時に同様の回転数で回転することを意味する。これにより、主発電機2と電力変換器13、電力変換器13と電力変換器14、電力変換器14と補助発電機3とを繋ぐ配線によじれ等の問題が発生しない。
また、運転条件に合わせ制御するために、電力変換器4は外部から指令情報を受信したり、運転状況の情報を送信する必要がある。そこで、本実施例では、電力変換器4が回転しているため、情報の伝達に無線による通信が有効であり、電力変換器4には、無線による情報の送受信が可能な装置を接続することが好ましい。
次に、この回転電機システムのエネルギーの流れを説明する。
まず、図2に、回転軸15の回転速度が、主発電機2の同期速度より小さい場合のエネルギーの流れを示す。
該図において、主発電機固定子巻線7と補助発電機固定子巻線11は、電力系統と接続されている。電力系統は商用周波数を持った交流電流が流れていることから、電圧が時間的に変化し、補助発電機回転子10が回転することにより、補助発電機回転子巻線12内には、磁極数及び回転速度に応じた誘導電流が発生する。補助発電機回転子巻線12は、電力変換器4を経由して主発電機回転子巻線8と電気的に接続されており、補助発電機回転子巻線12の回転により発生した誘導電流により主発電機2の励磁電流を賄うことができる。
従って、回転軸15の回転速度が、主発電機2の同期速度より小さい条件では、補助発電機3は励磁機として運転していることになる。なお、回転軸15の回転速度と主発電機2の同期速度が一致した場合、主発電機回転子巻線8には直流電流を流す必要があるが、電力変換器4により直流電圧を印加することで、運転が可能である。
次に、図3に、回転軸15の回転速度が、主発電機2の回転速度より大きい場合のエネルギーの流れを示す。
該図において、主発電機回転子巻線8に発生した誘導電流が、電力変換器4を介して、補助発電機回転子巻線12に流れ、補助発電機3から電力系統に電力を供給することになる。
従って、回転軸15の回転速度が、主発電機2の回転速度より大きい条件では、補助発電機3は、発電機として運転することになる。
このようなことより、スリップリング及びブラシを用いずとも(ブラシレス化)励磁電流を、主発電機回転子巻線8及び補助発電機回転子巻線12に流すことができるため、ブラシの摩耗によるメンテナンスが不要となる。
ところで、回転電機システム1は、主発電機2と補助発電機3を配置する必要があるため、主発電機固定子5と補助発電機固定子9の径が近い場合、各巻線を重ねて配置することができなくなり、主発電機2と補助発電機3を軸方向に並べて配置しなければならない。この場合、発熱源が集中することを防ぐため、主発電機固定子巻線7と補助発電機固定子巻線11とを十分に離す必要がある。このため、軸方向長さが増加し、回転電機システム1の体格が増加することが懸念される。
そこで、本実施例では、上述した如く、主発電機回転子6の内径に比べ、補助発電機固定子9の外径を巻線エンド部が重なる程度小さくして、主発電機2と補助発電機3を段違いに配置しているため、主発電機固定子巻線7と補助発電機固定子巻線11を径方向に離すことができるので、これらの冷却性能のために軸方向に離す必要が無くなる。しかも、主発電機固定子巻線7と補助発電機固定子巻線11を径方向に重なるように配置しているので、軸方向長さをより低減することができ、省スペース化が図れる。
このように本実施例によれば、主発電機2と補助発電機3を備えたものであっても、回転電機をブラシレス化することができる勿論、省スペース化が図れる効果がある。
なお、本実施例では、電力変換器13、14への情報の伝達には無線を用いた例について説明したが、情報の伝達のためのエネルギーは大きくないため、ブラシを用いても摩耗が少ない。従って、電力変換器13、14の情報伝達のためのブラシ、スリップリングを設けても良い。また、同様に、アースのためのブラシ、スリップリングを設けても良い。
図4に、本発明の回転電機システムの実施例2を示す。
上述した実施例1では、電力変換器4が、主発電機回転子6と補助発電機回転子10との両方の内径側に跨いで配置されているが、本実施例では、図4に示すように、電力変換器4を、主発電機回転子6の内径側に集約して配置している。
即ち、電力変換器4が配置されている電力変換器フレーム18を、主発電機2の内径側にのみ配置し、補助発電機3側には配置していないものである。
そして、主発電機固定子5と補助発電機固定子9は、回転電機フレーム16に複数本のアーム17を介して機械的に接続され、かつ、主発電機回転子6は、電力変換器フレーム18の一端に複数本のアーム19を介して機械的に接続されていると共に、電力変換器フレーム18の他端は、回転軸15に機械的に接続され、更に、補助発電機回転子10は、回転軸15に複数本のアーム21を介して接続されている。
このような本実施例によれば、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、補助発電機3側に電力変換器4が配置されていないため、補助発電機固定子9と補助発電機回転子10の径を出力に合わせて適切に選択できるため、システム効率の向上が可能となる効果がある。
図5に、本発明の回転電機システムの実施例3を示す。
該図に示す本実施例は、図4に示した実施例2の変形例であり、回転電機フレーム22Aと22Bを主発電機固定子5と補助発電機固定子9の径に合わせ、2つの径で構成したものである。
即ち、主発電機固定子5と補助発電機固定子9の径に合わせ、主発電機2が配置されている回転電機フレーム22Aの径を、補助発電機3が配置されている回転電機フレーム22Bの径より大きく構成したものである。
そして、主発電機固定子5は回転電機フレーム22Aに複数本のアーム17を介して機械的に接続され、補助発電機固定子9は回転電機フレーム22Bに複数本のアーム17aを介して機械的に接続され、かつ、主発電機回転子6は、電力変換器フレーム18の一端に複数本のアーム19を介して機械的に接続されていると共に、電力変換器フレーム18の他端は、回転軸15に機械的に接続され、更に、補助発電機回転子10は、回転軸15に複数本のアーム21を介して接続されている。
このような本実施例によれば、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、余分なスペースが無くなり、更なる省スペース化が図れ、軽量化が可能となる効果がある。
図6に、本発明の回転電機システムの実施例4を示す。
上述した実施例1乃至3で説明した主発電機2と補助発電機3は、その固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式の回転電機であるが、本実施例では、図6に示すように、主発電機2を主発電機固定子5と主発電機回転子6の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式の回転電機とし、補助発電機3を補助発電機固定子9と補助発電機回転子10の間隙が軸方向に形成されるアキシャルギャップ方式の回転電機としたものである。
このような本実施例によれば、実施例1と同様な効果が得られることは勿論、アキシャルギャップ方式の回転電機は、扁平な構造となるため、フレーム内のスペースを有効的に利用できる配置ができ、更なる省スペース化が図れ、軽量化が可能となる効果がある。
図7に、本発明の回転電機システムを風力発電システムに適応した実施例5を示す。
該図に示す如く、本実施例の風力発電システムは、風を受けて回転するロータ24と、このロータ24に主軸25及び増速機26を介して接続される本発明の回転電機システム1と、この回転電機システム1を内部に収納するナセル(図示せず)と、ナセルを支持するタワー(図示せず)とから構成され、主発電機2と補助発電機3は、ロータ24の回転力により回転すると共に、主発電機固定子巻線7と補助発電機固定子巻線11は、電力系統27側に接続されているものである。
これにより、ロータ24が受けた風のエネルギーを回転電機システム1が電気エネルギーに変換し、電力系統27に送電することができる。
このような本実施例によれば、上述した回転電機システムを採用しているので、装置の大型化が防止でき、ナセルの小型化に寄与することができる。
なお、電力変換器4と並列に遮断器28を設けても良い。これにより、系統故障時に加わる過大な電力から、電力変換器4を保護できる。また、増速機26を失くしたギアレスシステムに本発明を適用しても良い。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成を置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…回転電機システム、2…主発電機、3…補助発電機、4、13、14…電力変換器、5…主発電機固定子、6…主発電機回転子、7…主発電機固定子巻線、8…主発電機回転子巻線、9…補助発電機固定子、10…補助発電機回転子、11…補助発電機固定子巻線、12…補助発電機回転子巻線、15…回転軸、16、22A、22B…回転電機フレーム、17、17a、19、21…アーム、18…電力変換器フレーム、24…ロータ、25…主軸、26…増速機、27…電力系統、28…遮断器。

Claims (11)

  1. 第1の固定子巻線を有する第1の固定子、第1の回転子巻線を有すると共に、前記第1の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第1の回転子から成る第1の回転電機と、第2の固定子巻線を有する第2の固定子、第2の回転子巻線を有すると共に、前記第2の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第2の回転子から成る第2の回転電機と、前記第1及び第2の回転電機と電気的に接続されている電力変換器とを備え、
    前記第1及び第2の回転電機と前記電力変換器が機械的に回転軸に接続されて成り、かつ、前記第2の回転電機の固定子の外径は、前記第1の回転電機の回転子の内径より小さく、しかも、前記第1の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線と前記第2の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線が径方向に重ねて配置されていると共に、前記第1の回転電機と前記第2の回転電機及び前記電力変換器は、同一の回転電機フレーム内に配置され、前記電力変換器が配置されている電力変換器フレームは、前記第1の回転電機の回転子と第2の回転電機の回転子の両方の内径側に跨いで配置されていることを特徴とする回転電機システム。
  2. 請求項に記載の回転電機システムにおいて、
    前記第1の回転電機の固定子と第2の回転電機の固定子は、前記回転電機フレームに複数のアームを介して接続され、かつ、前記第1の回転電機の回転子と第2の回転電機の回転子は、内部に前記電力変換器が配置されている電力変換器フレームの一端に複数のアームを介して接続されていると共に、前記電力変換器フレームの他端は、前記回転軸に接続されていることを特徴とする回転電機システム。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機システムにおいて、
    前記第1及び第2の回転電機は、その固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式回転電機、或いは前記第1の回転電機の固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式回転電機であり、かつ、前記第2の回転電機の固定子と回転子の間隙が軸方向に形成されるアキシャルギャップ方式回転電機であることを特徴とする回転電機システム。
  4. 第1の固定子巻線を有する第1の固定子、第1の回転子巻線を有すると共に、前記第1の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第1の回転子から成る第1の回転電機と、第2の固定子巻線を有する第2の固定子、第2の回転子巻線を有すると共に、前記第2の固定子の内径側に所定の間隙を介して配置されている第2の回転子から成る第2の回転電機と、前記第1及び第2の回転電機と電気的に接続されている電力変換器とを備え、
    前記第1及び第2の回転電機と前記電力変換器が機械的に回転軸に接続されて成り、かつ、前記第2の回転電機の固定子の外径は、前記第1の回転電機の回転子の内径より小さく、しかも、前記第1の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線と前記第2の回転電機の固定子巻線及び回転子巻線が径方向に重ねて配置されていると共に、前記電力変換器が配置されている電力変換器フレームは、前記第1の回転電機の内径側に配置されていることを特徴とする回転電機システム。
  5. 請求項4に記載の回転電機システムにおいて、
    前記第1の回転電機と前記第2の回転電機及び前記電力変換器は、同一の回転電機フレーム内に配置されていることを特徴とする回転電機システム。
  6. 請求項4又は5に記載の回転電機システムにおいて、
    前記第1の回転電機の固定子と第2の回転電機の固定子は、前記回転電機フレームに複数のアームを介して接続され、かつ、前記第1の回転電機の回転子は、前記電力変換器フレームの一端に複数のアームを介して接続されていると共に、前記電力変換器フレームの他端は、前記回転軸に接続され、更に、前記第2の回転電機の回転子は、前記回転軸に複数のアームを介して接続されていることを特徴とする回転電機システム。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の回転電機システムにおいて、
    前記回転電機フレームは、前記第1の回転電機が配置されている部分と前記第2の回転電機が配置されている部分の径が異なり、段になるように構成されていることを特徴とする回転電機システム。
  8. 請求項7に記載の回転電機システムにおいて、
    前記第2の回転電機の固定子と前記回転電機フレームを接続する複数のアームは、前記回転電機フレームの径の小さい方に接続されていることを特徴とする回転電機システム。
  9. 請求項4乃至8いずれか1項に記載の回転電機システムにおいて、
    前記第1及び第2の回転電機は、その固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式回転電機、或いは前記第1の回転電機の固定子と回転子の間隙が径方向に形成されるラジアルギャップ方式回転電機であり、かつ、前記第2の回転電機の固定子と回転子の間隙が軸方向に形成されるアキシャルギャップ方式回転電機であることを特徴とする回転電機システム。
  10. 風を受けて回転するロータと、該ロータに主軸を介して接続される請求項1乃至のいずれか1項に記載の回転電機システムと、該回転電機システムを内部に収納するナセルと、該ナセルを支持するタワーとを備え、
    前記第1及び第2の回転電機は、前記ロータの回転力により回転すると共に、前記第1及び第2の回転電機の固定子巻線は、電力系統側に接続されていることを特徴とする風力発電システム。
  11. 請求項10に記載の風力発電システムにおいて、
    前記回転電機システムの電力変換器と並列に遮断器が設置されていることを特徴とする風力発電システム。
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