JP5912781B2 - シートベルト用バックル装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ベルトバックルを車体に取付けるための技術に関する。
特許文献1には、シート組立時にはベルトバックルの傾動移動を抑制し、シートが車体へ取付けられた後に、アンカー及びベルトバックルからの完全な離脱でベルトバックルの傾動移動の抑制を解除する移動抑制手段を備えたシートベルト用バックル装置が開示されている。移動抑制手段としては、例えば、アンカーの貫通孔とバックルプレートの貫通孔とに連続して貫通されたピンが開示されている。
特開2009−6776号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、シートの取付後に、移動抑制手段をアンカー及びベルトバックルから完全に離脱させる構成であるため、移動抑制手段の回収作業等が必要となる。
そこで、本発明は、ブラケットに対するバックルユニットの回転姿勢を、一時的に規制するための構成を、回収が必要な部品の発生を抑制しつつ簡易な構成で実現できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るシートベルト用バックル装置は、車両に取付可能なブラケットと、バックル部材と前記バックル部材から延出するバックル支持体とを含むバックルユニットと、前記ブラケットに対して前記バックル支持体を回転可能に支持する軸部材と、前記軸部材の軸心に対する前記バックル支持体の傾き角度が所定角度をなすように付勢する付勢部材と、前記ブラケット側に設けられた第1当接部と、前記バックル支持体側に設けられ、前記バックル支持体の傾き角度が前記所定角度にある状態で、前記第1当接部に対して前記軸部材周りの少なくとも一方側から当接すると共に、前記バックル支持体の傾き角度が前記所定角度からずれることで、前記第1当接部との当接を解除可能な第2当接部とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記付勢部材は、前記軸部材に外装され、前記バックル支持体の傾き角度が所定角度となるように付勢するコイルバネである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記バックル支持体は、前記第2当接部を前記第1当接部に対して前記軸部材周りの前記一方側から当接させる方向に付勢されている。
第4の態様は、第3の態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記付勢部材は、前記バックル支持体を前記軸部材周りに回転付勢させる。
第5の態様は、第1〜第4のいずれか1つの態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記バックル部材の通常の着脱使用状態における、前記軸部材周りの前記バックルユニットの回転範囲で規定されるバックル着脱用回転範囲を越える回転範囲で、前記バックル支持体が前記ブラケットに対して前記軸部材周りに回転可能に支持され、前記バックル支持体が前記バックル着脱用回転範囲外にある状態で、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの前記一方側から当接する。
第6の態様は、第5の態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記バックル支持体が前記バックル着脱用回転範囲内にある状態で、前記第1当接部と前記第2当接部との接触が抑制されている。
第7の態様は、第1〜第6のいずれか1つの態様に係るシートベルト用バックル装置であって、シートの位置変更状態における、前記軸部材周りの前記バックルユニットの回転範囲で規定されるシート位置変更用回転範囲を越える回転範囲で、前記バックル支持体が前記ブラケットに対して前記軸部材周りに回転可能に支持され、前記バックル支持体が前記シート位置変更用回転範囲外にある状態で、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの前記一方側から当接する。
第8の態様は、第1〜第7のいずれか1つの態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記第1当接部及び前記第2当接部は、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの一方側から接近する場合よりも他方側から接近する場合に、前記第2当接部が前記第1当接部に容易に乗上げられる形状に形成されている。
第9の態様は、第1〜第8のいずれか1つの態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記第2当接部は、前記ブラケットに当接して前記バックル支持体の回転範囲の一方側境界を規制する。
第10の態様は、第1〜第9のいずれか1つの態様に係るシートベルト用バックル装置であって、前記バックルユニットを一対備え、前記一対のバックルユニットが前記軸部材に回転可能に支持されている。
第1の態様によると、前記バックル支持体の傾き角度が前記所定角度にある状態では、第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの少なくとも一方側から当接して、ブラケットに対するバックルユニットの回転姿勢が一定範囲又は一定に規制される。また、前記バックル支持体の傾き角度が前記所定角度からずれることで、第1当接部と前記第2当接部との当接が解除され、ブラケットに対するバックルユニットの回転姿勢の規制が解除される。このため、一時的に規制するための構成を、回収が必要な部品の発生を抑制しつつ簡易な構成で実現できる。
第2の態様によると、軸部材に外装されたコイルバネによって、前記バックル支持体の傾き角度が所定角度となるように付勢できる。
第3の態様によると、前記バックル支持体は、前記軸部材周りの一方側に付勢されているため、バックル支持体を回転付勢して、第1当接部と第2当接部とを当接させた状態に保持することができる。これにより、ブラケットに対するバックル支持体の回転姿勢をより一定に保つことができる。
第4の態様によると、付勢部材によってバックル支持体の回転付勢も行える。
第5の態様によると、前記バックル部材の通常の着脱使用状態におけるバックル着脱用回転範囲では、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの前記一方側から当接し難いようにすることができる。これにより、バックル着脱用回転範囲で、バックルユニットの回転姿勢の規制がなされ難いようにすることができる。
第6の態様によると、バックル着脱用回転範囲は、バックル支持体をより円滑に回転させることができる。
第7の態様によると、シートの位置変更時に、バックルユニットの回転姿勢の規制がなされないようにすることができる。
第8の態様によると、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの他方側から接近して接触しても、前記第2当接部は前記第1当接部を容易に乗上げる。このため、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの他方側から接近して干渉してもバックル支持体を円滑に回転させることができる。
第9の態様によると、第2当接部によって、前記バックル支持体の回転範囲の一方側境界を規制することができる。
第10の態様によると、一対のバックルユニットを支持できる。
シートベルト用バックル装置が車両のシートに組込まれた状態を示す説明図である。 シートベルト用バックル装置が車両のシートに組込まれた状態を示す説明図である。 シートベルト用バックル装置を示す斜視図である。 シートベルト用バックル装置の平面図である。 シートベルト用バックル装置の側面図である。 バックルユニットがブラケットに対して軸部材周りに最も起立した状態を示す説明図である。 バックルユニットがブラケットに対して軸部材周りに最も起立した状態を示す説明図である。 バックルユニットがブラケットに対してある程度倒伏した姿勢に維持された状態を示す説明図である。 バックルユニットがブラケットに対してある程度倒伏した姿勢に維持された状態を示す説明図である。 第2当接部が起立回転方向で第1当接部に乗上げた状態を示す説明図である。 第2当接部が起立回転方向で第1当接部に乗上げた状態を示す説明図である。 第2当接部が倒伏回転方向で第1当接部に乗上げた状態を示す図である。 第2当接部が倒伏回転方向で第1当接部に乗上げた状態を示す図である。 変形例に係るシートベルト用バックル装置を示す斜視図である。
以下、実施形態に係るシートベルト用バックル装置について説明する。
<シートベルト用バックル装置の適用例>
まず、シートベルト用バックル装置の適用対象例及びその適用対象における本シートベルト用バックル装置の使用例について説明する。
図1及び図2はシートベルト用バックル装置20が車両のシート10に組込まれた状態を示す説明図である。図1はシート10が着座形態に変形した状態を示しており、図2はシート10が折畳み形態に変形した状態を示している。また、図1及び図2ではシートベルト用バックル装置20を簡略化して描いている。
シート10は、座部材11と背もたれ部材12とを備えている。ここでは、シート10が、その後方側には荷室フロアが広がるシートであること、即ち、前後2列シートの後席又は前後3列シートの最後部席等であることを想定している。
座部材11は、車体の床18に対して複数のシート支持柱部13を介して支持されている。シート支持柱部13の一端部(下端部)は、車体の床18に対して立設姿勢(図1参照)と倒伏姿勢(図2参照)との間で姿勢変更可能に支持されている。また、シート支持柱部13の他端部(上端部)は、座部材11に対して回転可能に連結されている。そして、シート支持柱部13が立設姿勢に姿勢変更することで、座部材11が床18から上方に離れた第1の高さ位置に支持される。また、シート支持柱部13が倒伏姿勢に姿勢変更することで、座部材11が床18に近づいて前記第1の高さ位置よりも低い第2の高さ位置に支持される。
この座部材11には、床18に取付けられたシートベルト用バックル装置20を座部材11の表面に露出させるための凹部11aが形成されている。凹部11aは、座部材11の側面より凹む形状であってもよいし、座部材11の中間部に貫通するように形成された孔であってもよい。
背もたれ部材12は、座部材11の後部に、起立姿勢(図1参照)と折畳み姿勢(図2参照)との間で姿勢変更可能に支持されている。そして、背もたれ部材12が座部材11の後部に起立した起立姿勢に姿勢変更することで、座部材11に着座した乗員の背中を受止めることができる。また、背もたれ部材12が、座部材11の上側に重なった折畳み姿勢となることで、本シート10の上方空間とその後方の荷室空間とが連続的に繋がるようになる。
座部材11が第1の高さ位置に持上げられ、かつ、背もたれ部材12が起立姿勢に姿勢変更した状態が、乗員の着座に適した着座形態である。また、座部材11が第2の高さ位置に下降し、かつ、背もたれ部材12が折畳み姿勢に姿勢変更した状態が、荷物の搭載に適した折畳み形態である。この状態では、荷室フロアと背もたれ部材12の背面とが面一状に連続していることが好ましい。
なお、上記シート支持柱部13と背もたれ部材12とは図示省略のリンク部材によって連結されており、シート支持柱部13の姿勢変更と連動して背もたれ部材12が姿勢変更することが好ましい。
シートベルト用バックル装置20は、上記座部材11の凹部11aに対応する位置で、床18に取付けられる。
ここで、シートベルト用バックル装置20の概略構成について説明しておくと、シートベルト用バックル装置20は、ブラケット22と、バックルユニット50とを備えている。ブラケット22は、床18に取付けられる部分である。バックルユニット50は、シートベルト19に連結されたタング19aを連結及び連結解除可能なバックル部材52を含む。バックルユニット50は、ブラケット22に対して回転可能に支持されると共に、床18に対して起立する方向に付勢されている。そして、ブラケット22が床18に取付けられた状態で、バックルユニット50のバックル部材52が、座部材11の凹部11aを通じて座部材11の表面側に露出する。
シート10が着座形態にある状態では、バックルユニット50は、床18から起立した状態で第1の高さ位置にある座部材11の凹部11a内に配設されている。バックルユニット50は、凹部11a内の一定のバックル着脱用回転範囲α内で回転可能である。タング19aをバックル部材52に装着する際には、そのタング19aの挿入方向に合わせてバックルユニット50を前記バックル着脱用回転範囲α内で回転させることで、タング19aをバックル部材52に容易に差込んで挿入することができる。ここでは、シート10が着座形態にある状態で、バックルユニット50のバックル着脱用回転範囲αは次の回転範囲に規定されている。すなわち、バックルユニット50の起立回転方向への回転範囲は、バックルユニット50の一部がブラケット22の一部に当接することにより規制される(図1及び図2の”L”参照)。この構成については、後で詳述する。また、バックルユニット50の倒伏回転方向への回転範囲は、バックルユニット50が凹部11aのうち座部材11の前側部分に当接することにより規制される(図1の”M”参照)。つまり、本実施形態においては、バックルユニット50とブラケット22との当接とバックルユニット50と座部材11との当接によって、バックルユニット50の両方向への回転範囲の規制がなされ、この間の回転範囲がバックル部材52の通常のタング19aの着脱使用状態におけるバックル着脱用回転範囲αとして規定される。もっとも、このバックル着脱用回転範囲αは、タング19aの着脱に適した範囲で回転可能な範囲として規定されていればよく、バックルユニット50の回転範囲は、ブラケット22、座部材11を問わず、他の部材等によって規制されてもよい。
また、シート10が折畳み形態にある状態では、バックルユニット50は背もたれ部材12によって押されて倒れた状態で、第2の高さ位置にある座部材11の凹部11a内に配設されている。バックルユニット50は、シート10の着座形態と折畳み形態との間での形態変更に追従できるように、所定のシート位置変更用回転範囲βでも回転可能とされている。ここでは、シート位置変更用回転範囲βは、次の回転範囲に規定される。すなわち、バックルユニット50の起立回転方向への回転範囲は、着座形態にあるシート10の凹部11a内におけるバックルユニット50の起立側への回転範囲の規制、即ち、上記バックル着脱用回転範囲αにおけるバックルユニット50の起立側の回転に対する規制と同様構成によって規制される(図1、図2の”L”参照)。つまり、シート位置変更用回転範囲βは、バックル着脱用回転範囲αを含む範囲であり、その起立側の回転は、バックルユニット50の一部がブラケット22の一部に当接することにより規制される。バックルユニット50の倒伏側への回転範囲は、起立回転方向へ付勢されたバックルユニット50が、折畳み形態にあるシート10の背もたれ部材12に当接した姿勢として規定される(図2の”N”参照)。本実施形態では、それらの間の回転範囲が、シート10の位置変更状態における回転範囲で規定されるシート位置変更用回転範囲βとして規定される。もっとも、このシート位置変更用回転範囲βの規定は、上記例に限られず、シート10の位置変更に追従できるバックルユニット50の回転範囲として規定されればよい。
上記シートベルト用バックル装置20を床18に取付作業する際、バックルユニット50に対してブラケット22が大きく動けるとすると、ブラケット22を床18にボルト締等して取付けする作業が困難となる。このため、シートベルト用バックル装置20の取付作業性を考慮すると、ブラケット22に対するバックルユニット50の回転姿勢は一定範囲又は一定に規制されていることが好ましい。下記に説明するシートベルト用バックル装置20は、ブラケット22に対するバックルユニット50の回転姿勢は一定範囲又を一定に規制するための構成に関する開示を含んでいる。
また、通常、シートベルト用バックル装置20は、シート10を床18に取付ける前に、床18に取付けされる。このため、シート10を床18に取付作業する際に、バックルユニット50がシート10と干渉しないような姿勢となっていること、即ち、なるべく床18に沿って倒れた姿勢となっていることが好ましい(図2の”P”参照)。下記に説明するシートベルト用バックル装置20は、バックルユニット50をなるべく倒れた姿勢に規制するための構成に関する開示をも含んでいる。
<シートベルト用バックル装置の説明>
<シートベルト用バックル装置の全体構成>
シートベルト用バックル装置20についてより具体的に説明する。図3はシートベルト用バックル装置20を示す斜視図であり、図4はシートベルト用バックル装置20の平面図であり、図5はシートベルト用バックル装置20の側面図である。
シートベルト用バックル装置20は、ブラケット22と、軸部材30と、付勢部材としてのねじりコイルバネ36と、バックルユニット50とを備える。
ブラケット22は、金属板をプレス加工等することにより形成された部材であり、車両の床18に対して取付可能に構成されている。ここでは、ブラケット22は、底板部23と一対の側板部24、25とを備える。
底板部23は、細長板形状に形成されており、その両端部にボルト締孔23hが形成されている。本ブラケット22は、当該ボルト締孔23hに挿通されたボルトを車両の床18側の締結部に締結することで、車両に取付可能とされる。なお、ここでは、底板部23の一端側よりの位置にバネ止突部23aが形成されており、ねじりコイルバネ36の一方側の延出端部36cが当該バネ止突部23aに係止して一定位置に配設されるように規制される。
一対の側板部24、25は、底板部23の両側部から平行姿勢で立上がるように立設されている。一対の側板部24、25には、軸部嵌込孔26が形成されている(図5参照)。
また、一方側の側板部24の内面であって上記軸部嵌込孔26の外周側に第1当接部27が設けられている。ここでは、第1当接部27は、一方側の側板部24の内面に突出する部分的な突起形状、より具体的には、短円柱状の突起形状に形成されている。第1当接部27の突出寸法は、少なくとも第2当接部58との当接によりバックル支持体54の回転を規制することができ、かつ、バックル支持体54を軸部材30の軸心に対して最も大きく傾けた状態で第2当接部58と側板部24との間に生じる隙間よりも小さい寸法であることが好ましい。第1当接部27は側板部24を構成する板材をプレス加工等することによって形成された部分であってもよいし、側板部24に別の部材を取付けた構成であってもよい。側板部24に別部材を取付けて第1当接部27を構成する場合には、側板部24に孔を形成しこの孔に当該別部材を嵌め込み固定するようにしてもよいし、別部材を溶接等で取付けてもよい。前者の場合、さらに、孔に対して別部材をネジ締め固定する場合或はリベット締め固定するようにするとよい。もっとも、第1当接部27は、シートベルト用バックル装置20の通常使用状態において分離できない程度にはブラケットに一体化されている。側板部24に対する第1当接部27の取付位置については、バックルユニット50の回転姿勢との関係で後に詳述する。
バックルユニット50は、バックル部材52と、バックル支持体54とを備える。
バックル部材52は、シートベルト19に連結されたタング19aを連結及び連結解除可能に構成されている。ここでは、バックル部材52は、扁平な直方体箱状形状の角及び縁を丸めた形状に形成されている。バックル部材52の一端部にはタング19aの差込み孔が設けられ、バックル部材52の一端部の側部にはタング19aの連結を解除するためのリリースボタンが設けられている。
バックル支持体54は、金属板をプレス成形等することにより形成された部材であり、上記バックル部材52の他端部より外方に延出するように設けられている。バックル支持体54は、長尺板部55と、円板状部56とを備える。長尺板部55は細長板状に形成され、円板状部56は円板状に形成され、長尺板部55の一端部に一体形成されている。長尺板部55の他端部は上記バックル支持体54に取付固定されている。
円板状部56は、円板状に形成されており、その中心に挿通孔57が形成されている。挿通孔57の直径は、軸部材30の外径よりも大きく(僅かに大きく)設定されている。従って、軸部材30を挿通孔57に挿通した状態で、バックル支持体54は、軸部材30周りに自由に回転することができ、また、軸部材30の軸方向に対して傾くこともできる(図4参照)。
円板状部56の外周部の一部には、第2当接部58が形成され、円板状部56の外周部の他の一部にはバネ止片59が突設されている。第2当接部58は、円板状部56の外周部に突出するように形成されており、第1当接部27に当接可能に構成されている。
ここでは、第2当接部58は、円板状部56の外周部のうち長尺板部55の反対側の部分に突設されている。そして、底板部23の反対側に向かうように長尺板部55が延在する状態で、第2当接部58が底板部23に当接可能に構成されている。この状態でのバックルユニット50の回転姿勢が、当該バックルユニット50が最も起立した回転姿勢である(図1及び図2の”L”参照)。もっとも、バックルユニット50の起立回転方向への回転姿勢の規制は、バックル支持体に別途突設された部分等により別の構成で行われてもよい。
この第2当接部58については、上記第1当接部27との関係で後にさらに説明する。なお、ここでは、第2当接部58は、円板状部56の外周部に一体形成された構成とされているが、円板状部56の本体部分に対して別途形成された第2当接部58部分が取付けられた構成であってもよい。もっとも、この場合でも、第2当接部58は、シートベルト用バックル装置20の通常使用状態において容易に分離できない程度にはバックル支持体54に一体化されている。
バネ止片59は、ねじりコイルバネ36の他端側を本バックル支持体54に対して固定するための部分である。ここでは、バネ止片59は、円板状部56の外周部に突出する形状とされている。ねじりコイルバネ36の他端側は、その他、長尺板部55に当接固定されてもよいし、バックル支持体54に形成された凹部に嵌め込み固定されてもよい。
軸部材30は、ブラケット22に対してバックルユニット50のバックル支持体54を回転可能に支持するように構成されている。ここでは、軸部材30は、棒状部材に形成されており、上記一対の側板部24、25の軸部嵌込孔26に挿入されている。軸部材30が一対の軸部嵌込孔26に挿通された状態で、軸部材30の両端部に設けられた鍔部31が一対の側板部24の外面にそれぞれ係止している。これにより、軸部材30が抜止めされた状態で、一対の側板部24、25間に掛渡すように支持されている。このように支持された軸部材30が上記バックル支持体54の挿通孔57に挿通されることで、バックル支持体54が軸部材30周りに回転可能かつ軸部材30の軸方向に対して傾き可能に支持される。ここでは、バックル支持体54は、ブラケット22の底板部23に対してある程度寝た姿勢(図2の”N”参照)と起きた姿勢(図1及び図2の”L”参照)との間で、軸部材30周りに回転することを想定して説明する。バックル支持体54が、ブラケット22の底板部23に対してある程度寝た姿勢(図2の”N”参照)から起きた姿勢(図1及び図2の”L”参照)に向けて軸部材30周りに回転することを、起立回転方向への回転、逆方向へ回転することを倒伏回転方向への回転とする。
なお、この軸部材30には、筒部材32が外装されている。筒部材32は、一対の側板部24、25間の間隔よりも小さい長さ寸法に設定されている。そして、筒部材32を、軸部材30に筒部材32を外装して他方側の側板部25よりの位置に配設した状態で、筒部材32の一端部と一方側の側板部24の内面との間に、バックル支持体54の円板状部56及びねじりコイルバネ36を配設可能な隙間が設けられる。なお、筒部材32は、必須ではない。
ねじりコイルバネ36は、コイルバネの一種であり、軸部材30の軸心に対するバックル支持体54の傾き角度が所定の角度をなすように付勢可能に構成されている。ここでは、コイルバネ36は、軸部材30の軸心に対してバックル支持体54が90度をなすように付勢する。つまり、コイルバネ36は、前記所定の角度が90度となるようにバックル支持体54を付勢する。バックルユニット50に対して傾ける力を加えない限り、バックル支持体54は軸部材30の軸方向に対して前記所定の傾き角度をなした状態で軸部材30周りに回転する。
より具体的には、ねじりコイルバネ36は、弾性に富む線材により形成された部材であり、螺旋状に形成されたコイルバネ本体部36aと、当該コイルバネ本体部36aの両端部からその外方に向けて延出する延出端部36b、36cとを含む。コイルバネ本体部36aは、筒部材32と一方の側板部24との間で圧縮された状態で、軸部材30に外装されている。このコイルバネ本体部36aの伸長方向への弾性復元力によって、バックル支持体54の円板状部56が一方の側板部24の内面に向けて押付けられる。この一方の側板部24の内面は、軸部材30の軸方向に対して90度の角度をなしている。従って、ねじりコイルバネ36の伸長方向への弾性復元力によって、バックル支持体54が軸部材30の軸心に対して90度をなすように付勢されている。筒部材32が省略された場合には、ねじりコイルバネ36は他方の側板部24とバックル支持体54との間に圧縮状態で設けられているとよい。
また、ねじりコイルバネ36の一方側の延出端部36bの先端部はU字状に曲げられており、上記バネ止片59に対して軸部材30周りの一方側(底板部23側)から当接している。また、ねじりコイルバネ36の他方側の延出端部36cは、L字状に曲げられており、底板部23に対して軸部材30周りの他方側(バネ止片59側)から当接している。これにより、ねじりコイルバネ36は、バックル支持体54を、軸部材30周りの一方向、即ち、ブラケット22の底板部23に対して軸部材30周りの起立回転方向に向けて付勢している。
<第1当接部と第2当接部とについて>
第1当接部27と第2当接部58とについてより具体的に説明する。
図6及び図7は、バックルユニット50がブラケット22に対して軸部材30周りに最も起立した回転姿勢にある状態(符号”L”参照)を示している。図6は図4のB−B線における断面における説明図であり、図4を左側から見た方向における部分説明図である。
この状態では、円板状部56の外周部のうち長尺板部55とは反対側に突設された第2当接部58が底板部23に当接している。また、ねじりコイルバネ36の付勢力によってバックルユニット50はその当接方向(起立回転方向)に付勢されている。このため、バックルユニット50はブラケット22に対して当該最も立設した姿勢に維持されている。つまり、第2当接部58は、バックル支持体54の回転範囲の一方側境界を規制する役割をも有している。
図8及び図9は、バックルユニット50がブラケット22に対してある程度倒伏した姿勢に維持された状態(図2の”P”、図3〜図5参照)を示している。図10及び図11は、図8及び図9に示す姿勢維持状態が解除され、第2当接部58が第1当接部27に乗上げた状態(図2の”N”)を示している。図8及び図10は図4のB−B線における断面における説明図であり、図9及び図11は図4及び図5を左側から見た方向における部分説明図である。
すなわち、バックル支持体54が軸部材30の軸方向に対して前記所定角度(ここでは90度)にある状態で、第2当接部58は、第1当接部27に対して少なくとも軸部材30周りの一方側から、即ち、起立回転方向に回転する際に当接可能に構成されている。ここでは、第2当接部58は、円板状部56の外周部のうち長尺板部55の反対側に突設されている。このため、第2当接部58は、側板部24の軸部嵌込孔26周りであって、前記倒伏姿勢でバックル支持体54が延出する方向とは反対側の部分に設けられている。そして、バックルユニット50が上記のように倒伏した姿勢で、第2当接部58が第1当接部27に対して前記軸部材30周りの起立回転方向に当接する。この際、バックルユニット50はねじりコイルバネ36によって起立回転方向に回転付勢されている。このため、バックルユニット50は、第2当接部58が第1当接部27に当接した状態で、軸部材30周りの一定の回転角度に支持される。
ねじりコイルバネ36の付勢力によってバックルユニット50が所定の傾き角度を維持する状態(ここでは、軸部材30の軸方向に対して90度である状態)では、上記第1当接部27と第2当接部58との当接状態は維持される。この状態で、作業者等がバックルユニット50のバックル部材52等を掴んで、軸部材30の軸方向に対するバックル支持体54の傾き角度を上記所定角度からずらし、第2当接部58を側板部24の内面から離すと、第1当接部27と第2当接部58との当接は解除される(図10及び図11参照)。これにより、バックルユニット50は起立回転方向に回転できるようになる。
なお、第1当接部27と第2当接部58との当接が解除された状態とは、軸部材30周りの回転方向における第1当接部27と第2当接部58との当接が解除された状態をいい、従って、第2当接部58が第1当接部27上を乗上げた状態を含む。
なお、バックルユニット50が一定方向に回転付勢されていることは必ずしも必須ではない。バックルユニット50が一定方向に回転付勢されていない場合等には、バックルユニット50は、第2当接部58が第1当接部27に当接した状態からその当接を解除する方向への範囲(例えば、バックル支持体54がブラケット22の底板部23に当接するまでの範囲)で回転規制されていてもよい。この場合でも、バックル支持体54の回転範囲の境界に近い位置で第1当接部と第2当接部とが当接するようにすれば、組付作業上好ましいある程度制約された範囲で、ブラケットに対するバックルユニットの回転姿勢を規制できる。
図12及び図13は、第2当接部58が倒伏回転方向で第1当接部27に接近する状態を示す図である。図12は図4のB−B線における断面における説明図であり、図13は図4及び図5を左側から見た方向における部分説明図である。
第1当接部27及び第2当接部58は、第2当接部58が第1当接部27に対して前記軸部材30周りの前記一方側(ここでは起立回転方向)から接近するよりも、他方側(ここでは倒伏回転方向)から接近する場合に、第2当接部58が第1当接部27上に容易に乗上げ可能な形状に形成されている。
ここでは、第2当接部58は、円板状部56の外周の接線方向に向けて突出する細長板状に形成された部分を含んでおり、その先端部が側板部24の内面から離れる方向に湾曲しつつL字状に曲げられた形状に形成されている。これにより、第2当接部58のうち、当該第2当接部58が第1当接部27に対して前記倒伏回転方向で接近する際に、第1当接部27に対して接触する部分が、その接近方向に向けて側板部24の内面から離れる方向(第1当接部27の突出方向)に向って傾斜する摺接面58fに形成されている(図13参照)。摺接面58fは、平面的な面であっても、湾曲する面であってもよい。従って、当該第2当接部58が第1当接部27に対して前記倒伏回転方向で接近すると、前記摺接面58fが第1当接部27に接触して当該第1当接部27上を乗上げる。これにより、第1当接部27と第2当接部58とが干渉しても、第2当接部58は第1当接部27を容易に乗上げるため、バックルユニット50は軸部材30周りにおいて回転規制されない状態を保つことができる。
なお、第2当接部58を上記形状に形成する代りに、又は、加えて、第1当接部27のうち、当該第2当接部58が第1当接部27に対して前記倒伏回転方向で接近する際に、第2当接部58に対して接触する部分を、その接近方向に向けて徐々に高さ寸法が低くなる摺接面に形成してもよい。摺接面は、平面的な面であっても、湾曲する面であってもよい。
なお、第1当接部27と第2当接部58との位置関係は、バックル着脱用回転範囲αとの関係で次のように考慮されることが好ましい。
すなわち、バックル着脱用回転範囲αでは、軸部材30周りにおけるバックルユニット50の回転が規制されることは回避されることが好ましい。そこで、バックル支持体54がバックル着脱用回転範囲α外にある状態で、第2当接部58が第1当接部27に対して前記起立回転方向に当接するように、第1当接部27と第2当接部58との相対的な位置が設定されている。ここでは、バックル支持体54がバックル着脱用回転範囲α内にある状態で、第2当接部58が移動する弧状軌跡S(図8参照)外に、第1当接部27のうち第2当接部58との上記当接部分が設けられている。このため、バックルユニット50がバックル着脱用回転範囲α内で軸部材30周りに回転する際には、第2当接部58が起立回転方向に回転する際に第1当接部27に当接することが回避され、バックルユニット50は円滑に回転できる。
また、バックル着脱用回転範囲αは、日常的に常用される範囲であるため、軸部材30周りにおけるバックルユニット50の回転は円滑であることが好ましい。そこで、バックル支持体54がバックル着脱用回転範囲α内にある状態では、第1当接部27と第2当接部58との接触も抑制されている。ここでは、第1当接部27の全体が、バックル支持体54がバックル着脱用回転範囲α内にある状態で、第2当接部58が移動する弧状軌跡S(図8参照)外に配設されるように設定されている。このため、バックルユニット50がバックル着脱用回転範囲α内で軸部材30周りに回転する際には、第1当接部27と第2当接部58との接触は回避され、バックルユニット50は円滑に回転できる。
また、第1当接部27と第2当接部58との位置関係は、シート位置変更用回転範囲βとの関係でも、次のように考慮されることが好ましい。
すなわち、シート位置変更用回転範囲βでは、軸部材30周りにおけるバックルユニット50の回転が規制されることは回避されることが好ましい。そこで、バックル支持体54がシート位置変更用回転範囲β範囲外にある状態で、第2当接部58が第1当接部27に対して起立回転方向に当接するように、第1当接部27と第2当接部58との相対的な位置が設定されている。ここでは、バックル支持体54がシート位置変更用回転範囲β内にある状態で、第2当接部58が移動する弧状軌跡T(図8参照)外に、第1当接部27のうち第2当接部58との上記当接部分が設けられている。このため、バックルユニット50がシート位置変更用回転範囲β内で軸部材30周りに回転する際には、第2当接部58が第1当接部27に対して起立回転方向で当接することは回避され、バックルユニット50は円滑に回転できる。もっとも、シート位置変更用回転範囲βでは、座部材11等と共にバックルユニット50を回転させるため、バックル支持体54とブラケット22とが多少干渉しても特に問題はない。ここでは、シート位置変更用回転範囲βにおいて、第2当接部58は倒伏回転方向で回転して第1当接部27と接触する。第2当接部58が倒伏回転方向で回転して第1当接部27と接触しても、上記したように、第2当接部58は第1当接部27上に容易に乗上げるため、特に問題はない。
なお、ここでは、シートベルト用バックル装置20が組付けられるシート10のレイアウト都合等上から、第1当接部27と第2当接部58との相対的な位置関係を上記のように、ブラケット22に対してバックルユニット50を倒伏させた姿勢で第1当接部27と第2当接部58とを当接させる構成としたが、必ずしもその必要はない。シートのレイアウト、他の作業都合上、好ましい回転角度、例えば、ブラケットに対してバックルユニットが起立した姿勢で、第1当接部27と第2当接部58とが当接する構成としてもよい。
以上のように構成されたシートベルト用バックル装置20によると、ねじりコイルバネ36の付勢力によって、軸部材30の軸方向に対するバックル支持体54の傾き角度が所定角度にある状態では、第2当接部58が第1当接部27に対して軸部材30周りの起立回転方向に回転する際に当接して、ブラケット22に対するバックルユニット50の回転姿勢が一定範囲又は一定に規制される。また、軸部材30の軸方向に対するバックル支持体54の傾き角度が前記所定の角度からずれることで、第1当接部27と第2当接部58との当接が解除され、ブラケット22に対するバックルユニット50の回転姿勢の規制が解除される。当接解除後に使用される回転範囲では、第1当接部27と第2当接部58との当接は回避されるため、第1当接部27と第2当接部58とを、シートベルト用バックル装置20に組込まれたままの状態とすることができる。このため、バックルユニット50の回転を一時的に規制するための構成を、回収が必要な部品の発生を抑制しつつ簡易な構成で実現できる。
また、バックル支持体54は、軸部材30周りの一方側である起立回転方向に付勢されているため、バックル支持体54を回転付勢して第1当接部27と第2当接部58とを当接させた状態に保持することができる。これにより、ブラケット22に対するバックル支持体54の回転姿勢をより一定に保つことができる。
また、ねじりコイルバネ36は、バックル支持体54の回転付勢も行っているため、構成の簡易化を実現することができる。
また、バックル着脱用回転範囲α内では、第2当接部58が第1当接部27に対して起立回転方向で当接することが抑制されているため、当該範囲αでバックルユニット50を円滑に回転させることができる。これにより、タング19aをバックル部材52に対して円滑に着脱できる。
また、バックル着脱用回転範囲αでは、第2当接部58と第1当接部27との接触自体回避されているため、当該範囲αでバックルユニット50をより円滑に回転させることができ、タング19aをバックル部材52に対してより円滑に着脱できる。
さらに、シート位置変更用回転範囲β内では、第2当接部58が第1当接部27に対して起立回転方向で当接することが抑制されているため、シート10の位置変更時において、バックルユニット50の回転姿勢の規制が回避される。
また、第2当接部58が第1当接部27に対して軸部材30周りの他方側である倒伏回転方向で接近して接触しても、前記第2当接部は前記第1当接部を容易に乗上げる。このため、前記第2当接部58が前記第1当接部27に対して倒伏回転方向で接近して接触しても、バックル支持体54を円滑に回転させることができる。もっとも、第2当接部58と第1当接部27とが相互に乗上げ容易な形状に形成されていることは必須ではない。この場合には、通常のバックルユニット50の回転範囲で、第1当接部と第2当接部とが干渉しない位置関係に設けられるようにするとよい。
また、第2当接部58は、ブラケット22と当接することによって、バックル支持体54の回転範囲の一方側を規制しているため、構成の簡易化を図ることができる。
なお、本実施形態では、単一のブラケット22に対して単一のブラケット22に対して単一のバックルユニット50を回転可能に支持した例で説明したが、図14に示す変形例のシートベルト用バックル装置120ように、単一のブラケット22及び単一の軸部材30に対して一対のバックルユニット50が回転可能に支持されていてもよい。この場合、上記実施形態で説明した構成と左右対称構造を採用することで、各バックルユニット50をそれぞれ別々に回転可能に支持及び回転規制することができる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
20、120 シートベルト用バックル装置
22 ブラケット
23 底板部
24、25 側板部
27 第1当接部
30 軸部材
36 コイルバネ
50 バックルユニット
52 バックル部材
56 円板状部
58 第2当接部
α バックル着脱用回転範囲
β シート位置変更用回転範囲

Claims (10)

  1. 車両に取付可能なブラケットと、
    バックル部材と前記バックル部材から延出するバックル支持体とを含むバックルユニットと、
    前記ブラケットに対して前記バックル支持体を回転可能に支持する軸部材と、
    前記軸部材の軸心に対する前記バックル支持体の傾き角度が所定角度をなすように付勢する付勢部材と、
    前記ブラケット側に設けられた第1当接部と、
    前記バックル支持体側に設けられ、前記バックル支持体の傾き角度が前記所定角度にある状態で、前記第1当接部に対して前記軸部材周りの少なくとも一方側から当接すると共に、前記バックル支持体の傾き角度が前記所定角度からずれることで、前記第1当接部との当接を解除可能な第2当接部と、
    を備えるシートベルト用バックル装置。
  2. 請求項1記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記付勢部材は、前記軸部材に外装され、前記バックル支持体の傾き角度が前記所定角度となるように付勢するコイルバネである、シートベルト用バックル装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記バックル支持体は、前記第2当接部を前記第1当接部に対して前記軸部材周りの前記一方側から当接させる方向に付勢されている、シートベルト用バックル装置。
  4. 請求項3記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記付勢部材は、前記バックル支持体を前記軸部材周りにも回転付勢する、シートベルト用バックル装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記バックル部材の通常の着脱使用状態における、前記軸部材周りの前記バックルユニットの回転範囲で規定されるバックル着脱用回転範囲を越える回転範囲で、前記バックル支持体が前記ブラケットに対して前記軸部材周りに回転可能に支持され、
    前記バックル支持体が前記バックル着脱用回転範囲外にある状態で、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの前記一方側から当接する、シートベルト用バックル装置。
  6. 請求項5記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記バックル支持体が前記バックル着脱用回転範囲内にある状態で、前記第1当接部と前記第2当接部との接触が抑制されている、シートベルト用バックル装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のシートベルト用バックル装置であって、
    シートの位置変更状態における、前記軸部材周りの前記バックルユニットの回転範囲で規定されるシート位置変更用回転範囲を越える回転範囲で、前記バックル支持体が前記ブラケットに対して前記軸部材周りに回転可能に支持され、
    前記バックル支持体が前記シート位置変更用回転範囲外にある状態で、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの前記一方側から当接する、シートベルト用バックル装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記第1当接部及び前記第2当接部は、前記第2当接部が前記第1当接部に対して前記軸部材周りの一方側から接近する場合よりも他方側から接近する場合に、前記第2当接部が前記第1当接部に容易に乗上げられる形状に形成されている、シートベルト用バックル装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか1つに記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記第2当接部は、前記ブラケットに当接して前記バックル支持体の回転範囲の一方側境界を規制する、シートベルト用バックル装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか1つに記載のシートベルト用バックル装置であって、
    前記バックルユニットを一対備え、
    前記一対のバックルユニットが前記軸部材に回転可能に支持されている、シートベルト用バックル装置。
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