本明細書における「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図8の状態に遊技機の外枠1を置いて矢印Sで示す前側から見た場合に特定される方向である。
図1を参照し、実施の形態に係る遊技機の外枠1について、上横部材2及び下横部材3が木製であり、左縦部材4及び右縦部材5が鉄板のような金属製であり、上ヒンジ6が上横部材2及び左縦部材4に取り付けられ、下ヒンジ7が左縦部材4及び前面板8に取り付けれ、前面板8が左縦部材4及び右縦部材5に取り付けられる構造を例示して説明する。外枠1は、図外の遊技店の遊技機設置構造体に取り付けられるものである。上横部材2及び下横部材3が木製になっているので、外枠1を遊技機設置構造体に設置する場合において、上横部材2及び下横部材3を釘で遊技機設置構造体に打ち付けて取り付けることができる。
上横部材2及び下横部材3は、木材により左右の横方向に長い帯板状に形成された構成である。以下の説明では、上横部材2の左端部11を左上端部11と称し、下横部材3の左端部12を左下端部12と称し、上横部材2の右端部13を右上端部13と称し、下横部材3の右端部14を右下端部14と称する。左上端部11と左下端部12と右上端部13と右下端部14とのそれぞれには、取付孔16;17;18;19が単数でもよいが複数個ずつ設けられている。以下の説明では、取付孔16を左上取付孔16と称し、取付孔17を左下取付孔17と称し、取付孔18を右上取付孔18と称し、取付孔19を右下取付孔19と称する。
左縦部材4及び右縦部材5が縦長な主要部21;22と上下の取付部23;24;25;26とを備える。以下の説明では、主要部21を左主要部21と称し、主要部22を右主要部22と称し、取付部23を左上取付部23と称し、取付部24を左下取付部24と称し、取付部25を右上取付部25と称し、取付部26を右下取付部26と称する。中央空間27は、上横部材2と下横部材3と左縦部材4と右縦部材5とにより囲まれた前面視縦長な四角形の前後方向に貫通する空間である。
左上取付部23は、左主要部21の上部から中央空間27の側に直角となるように折り曲げられた構成である。左下取付部24は、左主要部21の下部から中央空間27の側に直角となるように折り曲げられた構成である。右上取付部25は、右主要部22の上部から中央空間27の側に直角となるように折り曲げられた構成である。右下取付部26は、右主要部22の下部から中央空間27の側に直角となるように折り曲げられた構成である。
左主要部21と左上取付部23とが互いに連接される折り曲がり部分31は、左斜め上方に突出する弧状の曲がり部分を構成する。左主要部21と左下取付部24とが互いに連接される折り曲がり部分32は、左斜め下方に突出する弧状の曲がり部分を構成する。右主要部22と右上取付部25とが互いに連接される折り曲がり部分33は、右斜め上方に突出する弧状の曲がり部分を構成する。右主要部22と右下取付部26とが互いに連接される折り曲がり部分34は、右斜め下方に突出する弧状の曲がり部分を構成する。以下の説明において、折り曲がり部分31を左上折り曲がり部分31と称し、折り曲がり部分32を左下折り曲がり部分32と称し、折り曲がり部分33を右上折り曲がり部分33と称し、折り曲がり部分34を右下折り曲がり部分34と称する。
左上取付部23の上横部材2と接触する上面には、突起36が上方に突出するように左上取付孔16と同数設けられる。左下取付部24の下横部材3と接触する下面には、突起37が下方に突出するように左下取付孔17と同数設けられる。右上取付部25の上横部材2と接触する上面には、突起38が上方に突出するように右上取付孔18と同数設けられる。右下取付部26の下横部材3と接触する下面には、突起39が下方に突出するように右下取付孔19と同数設けられる。突起36乃至39は、バーリング加工で形成してもよく、左上取付部23と左下取付部24と右上取付部25並びに右下取付部26のそれぞれと別に設けられた突起物を上取付部23と左下取付部24と右上取付部25並びに右下取付部26のそれぞれに接合することにより形成してもよい。突起物としては、ナットを使用してもよい。以下の説明において、突起36を左上突起36と称し、突起37を左下突起37と称し、突起38を右上突起38と称し、突起39を右下突起39と称する。
上横部材2と左縦部材4とが互いに組み立てられる場合には、左上取付孔16と左上突起36とが互いに上下方向で嵌め込まれることにより、左上端部11と左上取付部23との嵌め合いの構造が簡単になる。又、下横部材3と左縦部材4とが互いに組み立てられる場合には、左下取付孔17と左下突起37とが互いに上下方向で嵌め込まれることにより、左下端部12と左下取付部24との嵌め合いの構造が簡単になる。又、上横部材2と右縦部材5とが互いに組み立てられる場合には、右上取付孔18と右上突起38とが互いに上下方向で嵌め込まれることにより、右上端部13と右上取付部25との嵌め合いの構造が簡単になる。更に、下横部材3と右縦部材5とが互いに組み立てられる場合には、右下取付孔19と右下突起39とが互いに上下方向で嵌め込まれることにより、右下端部14と右下取付部26との嵌め合いの構造が簡単になる。
上横部材2と下横部材3と左縦部材4と右縦部材5とが互いに組み立てられる場合には、左上取付孔16と左上突起36とが互いに上下方向で嵌め込まれ、左下取付孔17と左下突起37とが互いに上下方向で嵌め込まれ、右上取付孔18と右上突起38とが互いに上下方向で嵌め込まれ、右下取付孔19と右下突起39とが互いに上下方向で嵌め込まれるだけの構成つまり左上取付孔16と左下取付孔17と右上取付孔18と右下取付孔19とが上下方向に貫通しない凹部になっていてもよいが、実施の形態では、左上取付孔16と左下取付孔17と右上取付孔18と右下取付孔19と左上突起36と左下突起37と右上突起38と右下突起39とを利用して止螺子41;42;43;44で上横部材2と下横部材3と左縦部材4と右縦部材5とを互いに固定する構造ついて説明する。
その構造は、左上取付孔16と右上取付孔18と左下取付孔17と右下取付孔19が上下方向に貫通する貫通孔に形成され、左上突起36と左下突起37と右上突起38と右下突起39とが上下方向に貫通する筒状に形成され、左上端部11と左上取付部23とを互いに固定する止螺子41が左上取付孔16と左上突起36の内部とを貫通する構成であり、左下端部12と左下取付部24とを互いに固定する止螺子42が左下取付孔17と左下突起37の内部とを貫通する構成であり、右上端部13と右上取付部25とを互いに固定する止螺子43が右上取付孔18と右上突起38の内部とを貫通する構成であり、右下端部14と右下取付部26とを互いに固定する止螺子44が右下取付孔19と右下突起39の内部とを貫通する構成である。以下の説明では、止螺子41を左上止螺子41と称し、止螺子42を左下止螺子42と称し、止螺子43を右上止螺子43と称し、止螺子44を右下止螺子44と称する。
又、左縦部材4と右縦部材5とが板厚の厚い鉄板から構成されてもよいが、軽量化を図るために、板厚の薄い鉄板を用いても剛性が高められる構造について説明する。先ず、左縦部材4に着目すると、左主要部21には、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、前溝部46と中間溝部47と後溝部48とが設けられる。以下の説明では、前溝部46を左主前溝部46と称し、中間溝部47を左主中間溝部47と称し、後溝部48を左主後溝部48と称する。
左上取付部23には、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、前溝部50と中間溝部51と後溝部52とが設けられる。以下の説明では、前溝部50を左上前溝部50と称し、中間溝部51を左上中間溝部51と称し、後溝部52とを左上後溝部52と称する。実施の形態では、段落0014で説明した左上突起36が左上前溝部50の上横部材2と接触する上面と左上後溝部52の上横部材2と接触する上面とに設けられているので、複数個の左上突起36における個々間の間隔が広くなり、左上止螺子41が左上端部11と左上取付部23とを強固に固定できる。
左下取付部24には、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、前溝部54と中間溝部55と後溝部56とが設けられる。以下の説明では、前溝部54を左下前溝部54と称し、中間溝部55を左下中間溝部55と称し、後溝部56を左下後溝部56と称する。実施の形態では、段落0014で説明した左下突起37が左下前溝部54の下横部材3と接触する下面と左下後溝部56下横部材3と接触する下面とに設けられているので、複数個の左下突起37における個々間の間隔が広くなり、左下止螺子42が左下端部12と左下取付部24とを強固に固定できる。
又、左主前溝部46と左上前溝部50と左下前溝部54とが左主要部21と左上取付部23と左下取付部24との繋がる方向に互いに連続した形状となっていると共に左上折り曲がり部分31と左下折り曲がり部分32とにも存在する構成になっている。左主中間溝部47と左上中間溝部51と左下中間溝部55とが左主要部21と左上取付部23と左下取付部24との繋がる方向に互いに連続した形状となっていると共に左上折り曲がり部分31と左下折り曲がり部分32とにも存在する構成になっている。左主後溝部48と左上後溝部52と左下後溝部56とが左主要部21と左上取付部23と左下取付部24との繋がる方向に互いに連続した形状となっていると共に左上折り曲がり部分31と左下折り曲がり部分32とにも存在する構成になっている。これにより、左主要部21と左上取付部23と左下取付部24との折り曲げられた直角の角度を確保するための強度が強くなるという利点がある。
次に、右縦部材5に着目すると、右主要部22には、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、前溝部58と中間溝部59と後溝部60とが設けられる。以下の説明では、前溝部58を右主前溝部58と称し、中間溝部59を右主中間溝部59と称し、後溝部60を右主後溝部60と称する。
右上取付部25には、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、前溝部62と中間溝部63と後溝部64とが設けられる。以下の説明では、前溝部62を右上前溝部62と称し、中間溝部63を右上中間溝部63と称し、後溝部64とを右上後溝部64と称する。実施の形態では、段落0014で説明した右上突起38が右上前溝部62の上横部材2と接触する上面と右上後溝部64の上横部材2と接触する上面とに設けられているので、複数個の右上突起38における個々間の間隔が広くなり、右上止螺子43が右上端部13と右上取付部25とを強固に固定できる。
右下取付部26には、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、前溝部66と中間溝部67と後溝部68とが設けられる。以下の説明では、前溝部66を右下前溝部66と称し、中間溝部67を右下中間溝部67と称し、後溝部68を右下後溝部68と称する。実施の形態では、段落0014で説明した右下突起39が右下前溝部66の下横部材3と接触する下面と右下後溝部68の下横部材3と接触する下面とに設けられているので、複数個の右下突起39における個々間の間隔が広くなり、右下止螺子44が右下端部14と右下取付部26とを強固に固定できる。
又、右主前溝部58と右上前溝部62と右下前溝部66とが右主要部22と右上取付部25と右下取付部26との繋がる方向に互いに連続した形状となっていると共に右上折り曲がり部分33と右下折り曲がり部分34とにも存在する構成になっている。右主中間溝部59と右上中間溝部63と右下中間溝部67とが右主要部22と右上取付部25と右下取付部26との繋がる方向に互いに連続した形状となっていると共に右上折り曲がり部分33と右下折り曲がり部分34とにも存在する構成になっている。右主後溝部60と右上後溝部64と右下後溝部68とが右主要部22と右上取付部25と右下取付部26との繋がる方向に互いに連続した形状となっていると共に右上折り曲がり部分33と右下折り曲がり部分34とにも存在する構成になっている。これにより、右主要部22と右上取付部25と右下取付部26との折り曲げられた直角の角度を確保するための強度が強くなるという利点がある。
尚、図1では、左上突起36が左上取付部23に4個設けられた構成を例示したが、左上突起36が左上前溝部50と左上後溝部52とに1個ずつの合計で2個設けられる場合、例えば1個の左上突起36が左上前溝部50の左側に設けられ、もう1個の左上突起36が左上後溝部52の右側に設けられるというように、左上前溝部50に設けられる1個の左上突起36と左上後溝部52に設けられる1個の左上突起36とが左右方向で互い違いに配置されていれば、左上突起36の設けられる個数が少なくても、左上突起36と左上取付孔16とが互いに嵌め合わされることで上横部材2と左縦部材4とを水平方向にぐらつくことのないように上横部材2と左縦部材4との位置合わせを適切に行うことができる。
又、左下突起37が左下取付部24に4個設けられた構成を例示したが、左下突起37が左下前溝部54と左下後溝部56とに1個ずつの合計で2個設けられる場合、例えば1個の左下突起37が左下前溝部54の左側に設けられ、もう1個の左下突起37が左下後溝部56の右側に設けられるというように、左下前溝部54に設けられる1個の左下突起37と左下後溝部56に設けられる1個の左下突起37とが左右方向で互い違いに配置されていれば、左下突起37の設けられる個数が少なくても、左下突起37と左下取付孔17とが互いに嵌め合わされることで下横部材3と左縦部材4とを水平方向にぐらつくことのないように下横部材3と左縦部材4との位置合わせを適切に行うことができる。
又、右上突起38が右上取付部25に4個設けられた構成を例示したが、右上突起38が右上前溝部62と右上後溝部64とに1個ずつの合計で2個設けられる場合、例えば1個の右上突起38が右上前溝部62の左側に設けられ、もう1個の右上突起38が右上後溝部64の右側に設けられるというように、右上前溝部62に設けられる1個の右上突起38と右上後溝部64に設けられる1個の右上突起38とが左右方向で互い違いに配置されていれば、右上突起38の設けられる個数が少なくても、右上突起38と右上取付孔18とが互いに嵌め合わされることで上横部材2と右縦部材5とを水平方向にぐらつくことのないように上横部材2と右縦部材5との位置合わせを適切に行うことができる。
又、右下突起39が右下取付部26に4個設けられた構成を例示したが、右下突起39が右下前溝部66と右下後溝部68とに1個ずつの合計で2個設けられる場合、例えば1個の右下突起39が右下前溝部66の左側に設けられ、もう1個の右下突起39が右下後溝部68の右側に設けられるというように、右下前溝部66に設けられる1個の右下突起39と右下後溝部68に設けられる1個の右下突起39とが左右方向で互い違いに配置されていれば、右下突起39の設けられる個数が少なくても、右下突起39と右下取付孔19とが互いに嵌め合わされることで下横部材3と右縦部材5とを水平方向にぐらつくことのないように下横部材3と右縦部材5との位置合わせを適切に行うことができる。
図2を参照し、左縦部材4に着目し、左主前溝部46、左主中間溝部47、左主後溝部48、左上前溝部50、左上中間溝部51、左上後溝部52、左下前溝部54、左下中間溝部55、左下後溝部56の構造について説明する。
図2のB図において、左主前溝部46は、中央空間27の側に開口しかつ前側と外側と後側との三方の囲まれた上下方向に連続する溝状に形成される。左主中間溝部47は、外側に開口しかつ前側と中央空間27の側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。左主後溝部48は、中央空間27の側に開口しかつ前側と外側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。又、左主前溝部46と左主中間溝部47との境が単一の壁で仕切られており、左主中間溝部47と左主後溝部48との境が単一の壁で仕切られている。これにより、左主前溝部46と左主中間溝部47と左主後溝部48とが前後方向に連続する凹凸状の溝部を構成する。
図2のA図において、左上前溝部50は、中央空間27の側に開口しかつ前側と上側と後側との三方の囲まれた左右方向に連続する溝状に形成される。左上中間溝部51は、上側に開口しかつ前側と中央空間27の側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。左上後溝部52は、中央空間27の側に開口しかつ前側と上側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。又、左上前溝部50と左上中間溝部51との境が単一の壁で仕切られており、左上中間溝部51と左上後溝部52との境が単一の壁で仕切られている。これにより、左上前溝部50と左上中間溝部51と左上後溝部52とが前後方向に連続する凹凸状の溝部を構成する。
図2のC図において、左下前溝部54は、中央空間27の側に開口しかつ前側と上側と後側との三方の囲まれた左右方向に連続する溝状に形成される。左下中間溝部54は、下側に開口しかつ前側と中央空間27の側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。左下後溝部56は、中央空間27の側に開口しかつ前側と上側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。又、左下前溝部54と左下中間溝部55との境が単一の壁で仕切られており、左下中間溝部55と左下後溝部56との境が単一の壁で仕切られている。これにより、左下前溝部54と左下中間溝部55と左下後溝部56とが前後方向に連続する凹凸状の溝部を構成する。
図2に示すように、実施の形態では、左縦部材4における前後方向に連続する凹凸状の溝部として前・中間・後の溝部を例示したが、当該溝部の個数は3つに限定されるものではなく、4つ以上であってもよいが、4つ以上の場合でも、左上突起36と左下突起37とを最前と最後とに位置する溝部に対して設ければ、左縦部材4と図1の上横部材2と下横部材3とを左上止螺子41と左下止螺子42とで強固に固定できる。
図3を参照し、右縦部材5に着目し、右主前溝部58、右主中間溝部59、右主後溝部60、右上前溝部62、右上中間溝部63、右上後溝部64、右下前溝部66、右下中間溝部67、右下後溝部68の構造について説明する。
図3のB図において、右主前溝部58は、中央空間27の側に開口しかつ前側と外側と後側との三方の囲まれた上下方向に連続する溝状に形成される。右主中間溝部59は、外側に開口しかつ前側と中央空間27の側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。右主後溝部60は、中央空間27の側に開口しかつ前側と外側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。又、右主前溝部58と右主中間溝部59との境が単一の壁で仕切られており、右主中間溝部59と右主後溝部60との境が単一の壁で仕切られている。これにより、右主前溝部58と右主中間溝部59と右主後溝部60とが前後方向に連続する凹凸状の溝部を構成する。
図3のA図において、右上前溝部62は、中央空間27の側に開口しかつ前側と上側と後側との三方の囲まれた左右方向に連続する溝状に形成される。右上中間溝部63は、上側に開口しかつ前側と中央空間27の側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。右上後溝部64は、中央空間27の側に開口しかつ前側と上側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。又、右上前溝部62と右上中間溝部63との境が単一の壁で仕切られており、右上中間溝部63と右上後溝部64との境が単一の壁で仕切られている。これにより、右上前溝部62と右上中間溝部63と右上後溝部64とが前後方向に連続する凹凸状の溝部を構成する。
図3のC図において、右下前溝部66は、中央空間27の側に開口しかつ前側と上側と後側との三方の囲まれた左右方向に連続する溝状に形成される。右下中間溝部67は、下側に開口しかつ前側と中央空間27の側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。右下後溝部68は、中央空間27の側に開口しかつ前側と下側と後側との三方の囲まれた溝状に形成される。又、右下前溝部66と右下中間溝部67との境が単一の壁で仕切られており、右下中間溝部67と右下後溝部68との境が単一の壁で仕切られている。これにより、右下前溝部66と右下中間溝部67と右下後溝部68とが前後方向に連続する凹凸状の溝部を構成する。
図3に示すように、実施の形態では、右縦部材5における前後方向に連続する凹凸状の溝部として前・中間・後の溝部を例示したが、当該溝部の個数は3つに限定されるものではなく、4つ以上であってもよいが、4つ以上の場合でも、右上突起38と右下突起39とを最前と最後とに位置する溝部に対して設ければ、右縦部材5と図1の上横部材2と下横部材3とを右上止螺子43と右下止螺子44とで強固に固定できる。
図1に戻り、この実施の形態では、皿頭付きボルトからなる左上止螺子41で上ヒンジ6と左上端部11と左上取付部23とを互いに固定する構成を例示したので、先ず、その構造について説明する。上ヒンジ6は、鉄板からなる取付板71と金属製のヒンジピン72とを備える。取付板71は、水平な板状である。取付板71の前部には、ヒンジピン72が下方に突出するように固定される。取付板71の前縁部には、隔壁73がヒンジピン72の前側を囲むように設けられる。取付板71の後部には、取付孔74が上下方向に貫通する皿穴を構成するように左上取付孔16と同数設けられる。取付板71の後部の下面には、筒状の突起75が取付孔74を個別に囲むように設けられる。突起75の内部には、左上止螺子41の雄螺子部を直線的に挿入する貫通孔が設けられる。左上端部11には、上ヒンジ6の取付板71を沈み込ませる除去部76が設けられる。
次に、上ヒンジ6と上横部材2と左縦部材4とが左上止螺子41で組み立てられる場合について説明する。上ヒンジ6の突起75が左上取付孔16に上方から挿入され、取付板71が除去部76の上に接触するように置かれ、左上突起36が左上取付孔16に下方から挿入された状態において、左上止螺子41の雄螺子部が上ヒンジ6の上方から取付孔74、突起75の内部、左上取付孔16、左上突起36の内部に挿入される。その挿入時において、左上止螺子41の雄螺子部が左上突起36の内部に形成された雌螺子部に装着される。そして、図4に示すように、左上止螺子41の頭部が取付孔74の内部に収容されて着地することにより、左上止螺子41の雄螺子部と頭部とが取付板71と左上端部11と左上取付部23とを上下方向から締め付ける。
これにより、図4に示すように、上ヒンジ6と上横部材2と左縦部材4とが左上止螺子41で互いに固定された態様に組み立てられる。実施の形態では、左上突起36の内部に雌螺子部を形成した構成を例示したが、左上突起36の内部に雌螺子部を形成しないで、左上止螺子41にナットを装着し、当該左上止螺子41とナットとで上ヒンジ6と上横部材2と左縦部材4とを固定してもよい。その場合、左上止螺子41の雄螺子部の先端及びナットが左上前溝部50の内部に収容されるように、左上前溝部50の前後方向の横幅及び上下方向の深さを構成すれば、左上止螺子41及びナットが左上取付部23より中央空間27の側に飛び出ないので好適である。また、上ヒンジ6の突起75が左上取付孔16に挿入されているので、上ヒンジ6の位置が確保でき、取付板71の左縁部から下方に延びる位置合わせ機能を有する壁を取付板71に設ける必要が無く、当該壁を取付板71に設けなければ、上ヒンジ6を軽量化できる。
図5を参照し、丸頭付きタッピングスクリューからなる右上止螺子43の頭部が右上端部13よりも上方に突出しないようにした構造について説明すると、右上端部13には、右上止螺子43の頭部を収容する収容部77が右上端部13の上面から内部に窪むように設けられる。収容部77の底部には、右上取付孔18が貫通している。次に、右上端部13と右上取付部25とが右上止螺子43で組み立てられる場合について説明すると、右上突起38が右上取付孔18に下方から嵌め込まれた状態において、丸頭右上止螺子43の雄螺子部が右上端部13の上方から右上取付孔18及び右上突起38の内部に挿入される。その挿入時において、右上止螺子43の雄螺子部が右上突起38の内部に雌螺子部を形成しながら装着され、右上止螺子43の頭部が収容部77に収容されて着地することにより、右上止螺子43の雄螺子部と頭部とが右上端部13と右上取付部25とを上下方向から締め付ける。
これにより、図5に示すように、上横部材2と右縦部材5とが右上止螺子43で互いに固定された態様に組み立てられる。実施の形態では、右上止螺子43としてのタッピングスクリューで右上突起38の内部に雌螺子部を形成した構成を例示したが、右上止螺子43の挿入と無関係に右上突起38の内部に雌螺子部を予め形成しておき、右上止螺子43としてボルトを採用し、この右上止螺子43の雄螺子部を右上突起38の内部に予め設けられた雌螺子部に装着するようしてもよく、又は、右上突起38の内部に雌螺子部を予め形成しておかないで、ボルトからなる右上止螺子43にナットを装着し、当該右上止螺子43とナットとで上横部材2と右縦部材5とを固定してもよい。その場合、右上止螺子43の雄螺子部の先端及びナットが右上前溝部62と右上後溝部64との内部に収容されるように、右上前溝部62と右上後溝部64との前後方向の横幅及び上下方向の深さを構成すれば、右上止螺子43及びナットが右上取付部25より中央空間27の側に飛び出ないので好適である。上記ボルトは、タッピング機能を備えていない止螺子を言う。
図6を参照し、丸頭付きタッピングスクリューからなる左下止螺子42の頭部が左下端部12よりも下方に突出しないようにした構造について説明すると、左下端部12には、左下止螺子42の頭部を収容する収容部78が左下端部12の下面から内部に窪むように設けられる。収容部78の底部には、左下取付孔17が貫通している。次に、左下端部12と左下取付部24とが左下止螺子42で組み立てられる場合について説明すると、左下突起37が左下取付孔17に上方から嵌め込まれた状態において、左下止螺子42の雄螺子部が左下端部12の下方から左下取付孔17及び左下突起37の内部に挿入される。その挿入時において、左下止螺子42の雄螺子部が左下突起37の内部に雌螺子部を形成しながら装着され、左下止螺子42の頭部が収容部78に収容されて着地することにより、左下止螺子42の雄螺子部と頭部とが左下端部12と左下取付部24とを上下方向から締め付ける。
これにより、図6に示すように、下横部材3と左縦部材4とが左下止螺子42で互いに固定された態様に組み立てられる。実施の形態では、左下止螺子42としてのタッピングスクリューで左下突起37の内部に雌螺子部を形成した構成を例示したが、左下止螺子42の挿入と無関係に左下突起37の内部に雌螺子部を予め形成しておき、左下止螺子42としてボルトを採用し、この左下止螺子42の雄螺子部を左下突起37の内部に予め設けられた雌螺子部に装着するようしてもよく、又は、左下突起37の内部に雌螺子部を予め形成しておかないで、ボルトからなる左下止螺子42にナットを装着し、当該左下止螺子42とナットとで下横部材3と左縦部材4とを固定してもよい。その場合、左下止螺子42の雄螺子部の先端及びナットが左下前溝部54と左下後溝部56との内部に収容されるように、左下前溝部54と左下後溝部56との前後方向の横幅及び上下方向の深さを構成すれば、左下止螺子42及びナットが左下取付部24より中央空間27の側に飛び出ないので好適である。
図7を参照し、丸頭付きタッピングスクリューからなる右下止螺子44の頭部が右下端部14よりも下方に突出しないようにした構造について説明すると、右下端部14には、右下止螺子44の頭部を収容する収容部79が右下端部14の下面から内部に窪むように設けられる。収容部79の底部には、右下取付孔19が貫通している。次に、右下端部14と右下取付部26とが右下止螺子44で組み立てられる場合について説明すると、右下突起39が右下取付孔19に上方から嵌め込まれた状態において、右下止螺子44の雄螺子部が右下端部14の下方から右下取付孔19及び右下突起39の内部に挿入される。その挿入時において、右下止螺子44の雄螺子部が右下突起39の内部に雌螺子部を形成しながら装着され、右下止螺子44の頭部が収容部79に収容されて着地することにより、右下止螺子44の雄螺子部と頭部とが右下端部14と右下取付部26とを上下方向から締め付ける。
これにより、図7に示すように、下横部材3と右縦部材5とが右下止螺子44で互いに固定された態様に組み立てられる。実施の形態では、右下止螺子44としてのタッピングスクリューで右下突起39の内部に雌螺子部を形成した構成を例示したが、右下止螺子44の挿入と無関係に右下突起39の内部に雌螺子部を予め形成しておき、右下止螺子44としてボルトを採用し、この右下止螺子44の雄螺子部を右下突起39の内部に予め設けられた雌螺子部に装着するようしてもよく、又は、右下突起39の内部に雌螺子部を予め形成しておかないで、ボルトからなる右下止螺子44にナットを装着し、当該右下止螺子44とナットとで下横部材3と右縦部材5とを固定してもよい。その場合、右下止螺子44の雄螺子部の先端及びナットが右下前溝部66と右下後溝部68との内部に収容されるように、右下前溝部66と右下後溝部68との前後方向の横幅及び上下方向の深さを構成すれば、右下止螺子44及びナットが右下取付部26より中央空間27の側に飛び出ないので好適である。
図1に戻り、下ヒンジ7及び前面板8が左縦部材4に取り付けられる部分の構造について説明する。左主要部21の前下部及び左下取付部24の前部のそれぞれには、前後方向に貫通する取付孔81が設けられる。下ヒンジ7は、取付板82とヒンジピン83とを備える。取付板82は、横片部と横片部の後部から下方に曲げられた縦片部とを備える。取付板82の横片部には、上下方向に貫通する取付孔84と上方に突出するヒンジピン83とが設けられる。取付板82の縦片部には、前後方向に貫通する取付孔85が左縦部材4の取付孔81と同数設けられる。前面板8の左上端部には、取付板82の横片部を沈み込ませる除去部86が設けられる。
そして、前面板8が左縦部材4の前方から左主要部21の前下部及び左下取付部24の前部のそれぞれの前面に重ね合わされ、取付板82の縦片部が左縦部材4の後方から左主要部21の前下部及び左下取付部24の前部のそれぞれの後面に重ね合わされ、取付板82の横片部が除去部86の上に重ね合わされた状態において、頭付きタッピングスクリューからなる止螺子87が下ヒンジ7の後方から取付孔81;85を経由して前面板8に装着され、又、頭付きタッピングスクリューからなる止螺子88が下ヒンジ7の上方から取付孔84を経由して前面板8に装着されることにより、下ヒンジ7と左縦部材4と前面板8とが止螺子87で前後方向から締め付けるような態様となる。
又、図1において、前面板8が右縦部材5に取り付けられる分部の構造について説明する。右の右主要部22の前下部及び右下取付部26の前部のそれぞれには、前後方向に貫通する取付孔89が設けられる。そして、前面板8が右縦部材5の前方から右主要部22の前下部及び右下取付部26の前部のそれぞれの前面に重ね合わされた状態において、頭付きタッピングスクリューからなる止螺子90が右縦部材5の後方から取付孔89を貫通して前面板8に装着されることにより、右縦部材5と前面板8とが止螺子90で前後方向から締め付けるような態様となる。
尚、図1において、前面板8の上端部には、金属製の誘導部材91が設けられる。誘導部材91は、外枠1に上ヒンジ6と下ヒンジ7とを回転中心として開閉可能に取り付けられた図外の前枠が閉じられる際に適正な上下方向の位置となるように誘導するものである。
以上により、上横部材2と下横部材3と左縦部材4と右縦部材5と上ヒンジ6と下ヒンジ7と前面板8と誘導部材91とを備えた外枠1が図8に示すような形状に構成される。
図8を参照し、実施の形態に係る遊技機の外枠1について考察すると、外枠1は木製の上横部材2と木製の下横部材3と金属製の左縦部材4と金属製の右縦部材5とが互いに組み合わせられて前面視縦長な四角形の前後方向に貫通する中央空間27を囲む額縁状の四方枠を形成し、左縦部材4が左主要部21と左上取付部23と左下取付部24と備え、右縦部材5が右主要部22と右上取付部25と右下取付部26とを備えた公知の構造を前提とし、次のような特徴を有するものである。
左縦部材4が、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、左主前溝部46と左主中間溝部47と左主後溝部48と左上前溝部50と左上中間溝部51と左上後溝部52と左下前溝部54と左下中間溝部55と左下後溝部56とを有することにより、左縦部材4の板厚を厚くしなくても剛性が向上するという特徴がある。
右縦部材5が、前後方向に連続する凹凸状の溝部として、右主前溝部58と右主中間溝部59と右主後溝部60と右上前溝部62と右上中間溝部63と右上後溝部64と右下前溝部66と右下中間溝部67と右下後溝部68とを有することにより、右縦部材5の板厚を厚くしなくても剛性が向上するという特徴がある。
左上取付部23の上横部材2と接触する上面には左上取付孔16に嵌め合わされる左上突起36が上方に突出する筒状に設けられ、左上止螺子41が左上取付孔16と左上突起36の内部とに挿入されて上横部材2と左縦部材4とを固定することにより、上横部材2と左縦部材4との組み立てる位置が確保されるうえ、組み立てられた上横部材2と左縦部材4との位置ずれを防止できるという特徴がある。
左下取付部24の下横部材3と接触する下面には左下取付孔17に嵌め合わされる左下突起37が下方に突出する筒状に設けられ、左下止螺子42が左下取付孔17と左下突起37の内部とに挿入されて下横部材3と左縦部材4とを固定することにより、下横部材3と左縦部材4との組み立てる位置が確保されるうえ、組み立てられた下横部材3と左縦部材4との位置ずれを防止できるという特徴がある。
右上取付部25の上横部材2と接触する上面には右上取付孔18に嵌め合わされる右上突起38が上方に突出する筒状に設けられ、右上止螺子43が右上取付孔18と右上突起38の内部とに挿入されて上横部材2と右縦部材5とを固定することにより、上横部材2と左縦部材4との組み立てる位置が確保されるうえ、組み立てられた上横部材2と左縦部材4との位置ずれを防止できるという特徴がある。
右下取付部26の下横部材3と接触する下面には右下取付孔19に嵌め合わされる右下突起39が下方に突出する筒状に設けられ、右下止螺子44が右下取付孔19と右下突起39の内部と挿入されて下横部材3と右縦部材5とを固定することにより、下横部材3と右縦部材5とを固定することにより、下横部材3と右縦部材5との組み立てる位置が確保されるうえ、組み立てられた下横部材3と右縦部材5との位置ずれを防止できるという特徴がある。
尚、外枠1では、左縦部材4又は左縦部材5の一方が金属製であり、この金属製の左縦部材4又は左縦部材5の一方が縦長な主要部としての左主要部21又は右主要部22の上部又は下部の一方又は両方には上横部材2又は下横部材3の一方又は両方に取り付けられる取付部としての左上取付部23又は左下取付部24又は右上取付部25又は右下取付部26が主要部としての左主要部21又は右主要部22から中央空間27の側に直角に折り曲げられた構成であってもよい。左縦部材4又は左縦部材5の一方が金属製でない場合は、その金属製でない左縦部材4又は左縦部材5は金属以外の素材としての木製でも合成樹脂製でもよい。又、上横部材2及び下横部材3は合成樹脂製でもよく、金属以外の素材で構成されていればよい。
上記取付部としての左上取付部23又は左下取付部24又は右上取付部25又は右下取付部26には、突起としての左上突起36又は左下突起37又は右上突起38又は右下突起39が設けられ、上横部材2又は下横部材3には凹部としての左上取付孔16又は左下取付孔17又は右上取付孔18又は右下取付孔19が設けられ、上記突起としての左上突起36又は左下突起37又は右上突起38又は右下突起39と上記凹部としての左上取付孔16又は左下取付孔17又は右上取付孔18又は右下取付孔19とが互いに嵌め込まれた構成でもよい。この場合、左上突起36又は左下突起37又は右上突起38又は右下突起39は内部が肉抜きされた中空な筒状でなく内部が埋まった棒状でもよく、左上取付孔16又は左下取付孔17又は右上取付孔18又は右下取付孔19は貫通孔でなく行き止まりとなった凹部でもよい。
左縦部材4は、左主前溝部46と左主中間溝部47と左主後溝部48と左上前溝部50と左上中間溝部51と左上後溝部52と左下前溝部54と左下中間溝部55と左下後溝部56との設けられていない金属製の板状からなる造形でもよい。
右縦部材5は、右主前溝部58と右主中間溝部59と右主後溝部60と右上前溝部62と右上中間溝部63と右上後溝部64と右下前溝部66と右下中間溝部67と右下後溝部68との設けられていない金属製の板状からなる造形でもよい。