JP5911315B2 - 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法 - Google Patents

信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5911315B2
JP5911315B2 JP2012016139A JP2012016139A JP5911315B2 JP 5911315 B2 JP5911315 B2 JP 5911315B2 JP 2012016139 A JP2012016139 A JP 2012016139A JP 2012016139 A JP2012016139 A JP 2012016139A JP 5911315 B2 JP5911315 B2 JP 5911315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
esm
signal
pulse
pri
missing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012016139A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013156115A (ja
Inventor
聡宏 伊藤
聡宏 伊藤
平田 和史
和史 平田
尚志 吉子
尚志 吉子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2012016139A priority Critical patent/JP5911315B2/ja
Publication of JP2013156115A publication Critical patent/JP2013156115A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5911315B2 publication Critical patent/JP5911315B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

本発明は信号処理装置、PRI推定装置、および、PRI推定方法に関し、特に、レーダとESM(Electric Support Measures、電子支援対策)を同時に行う信号処理装置、PRI推定装置、および、PRI推定方法に関するものである。
従来、ESM処理における受信信号の諸元推定の1つとして、ESM受信信号のPRI(Pulse Repetition Frequency、パルス繰り返し周期)推定がある。このPRI推定処理は、各パルスのTOA(Time of Arrival、到来時刻)の間隔からPRIを推定する手法や、特許文献1記載のPRI変換によりPRIスペクトルを導出する手法などで実現される。
例えばTOAの間隔からPRIを推定する手法では、A/D変換後に閾値処理等によって各サンプルで1(受信信号あり)と0(雑音のみ)に2値化されたESMの受信信号について、パルスの立ち上がり時間(TOAと等価)、パルス幅、パルス立下り時間等の情報が導出される。単一の信号源の場合には、時間方向で隣り合うパルスの立ち上がり時間の差からパルス間隔を計算し、複数の隣り合うパルスの組み合わせについてパルス間隔の平均値を取る、あるいはヒストグラムを作成しそのピークに対応したパルス間隔を探索するといった手法により、PRIの推定が行われる。
特公昭62−26603号公報
レーダとESMを同時に実現するシステムにおいて、前述のPRI推定処理の実現を考えた場合、図1に記載する問題が発生する。図1ではシステムのタイムスケジュールと、その際のESM受信信号の例を示している。一般的に、レーダが信号の送信を行うタイミングでESMの受信を行うと、レーダの送信信号のESM受信系への漏れ込み等が発生する。この送信信号の漏れ込みの信号強度は、受信系が想定する信号強度より遥かに大きく、受信系の破損の要因となるため、レーダ送信中は受信処理を停止する。そのため、図1に記載のタイムスケジュールはレーダが送信(Tx)を行うタイミングと、レーダの受信(Rx)およびESMの受信(ESM)を行うタイミングの2つに分類される。すなわち、ESMで受信されたパルス信号の内、レーダの送信タイミングと重なる部分については信号の受信が出来ず、パルスが欠損してしまう。すなわち、図1のESM受信信号の各パルスにおいて、ハッチングが施されている部分のみ受信され、ハッチングが施されていない部分は欠損している。以下では、欠損が発生していないパルスを非欠損パルスと呼び、前側が欠損しているパルスを前側欠損パルス、後側が欠損しているパルスを後側欠損パルスと呼ぶこととする。
このパルスの欠損により、パルスの立ち上がり時間、パルス幅、立ち下り時間等の情報が誤差を持ってしまうため、パルス間隔のヒストグラムやPRI変換のPRIスペクトルの積みあがりが弱くなり、欠損したパルスを含むESM受信信号を用いてPRIを推定する従来のPRI推定処理ではPRIを正しく推定できないという問題点があった。
この発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、ESM受信信号のパルスの欠損に起因するPRI推定処理の性能劣化を回避し、PRIを精度よく推定することを可能にする、信号処理装置、PRI推定装置、および、PRI推定方法を得ることを目的としている。
この発明は、レーダとESMによる目標探知および目標識別を行うシステムで用いられるPRI推定装置であって、デジタル化されたESM受信信号が入力されて、前記ESM受信信号の受信電力または受信強度に対する閾値処理を行って、前記ESM受信信号を、受信信号ありを示す第1の値と受信信号なしを示す第2の値との2値化に変換する閾値処理手段と、レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報と、前記閾値処理手段により2値化された前記ESM受信信号とが入力されて、前記送信タイミングの情報に基づいて、前記受信信号なしの第2の値のうち、前記送信タイミングに対応する部分の値を、ESM受信不可を示す第3の値に変更し、3値化信号を生成する3値化処理手段と、前記3値化信号の各パルスの時間変動の状態に基づいて、前記ESM受信信号中の非欠損パルスと後側欠損パルスと前側欠損パルスとを検出する欠損・非欠損パルス検出手段と、前記欠損・非欠損パルス検出手段による検出結果に基づいて、前記ESM受信信号中のパルスにおける欠損が発生していない立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとに基づいて、前記ESM受信信号に対するPRI推定を行うPRI推定手段とを備え、前記PRI推定手段は、欠損・非欠損パルス検出手段で検出された前記非欠損パルスの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとからパルス幅を推定するパルス幅推定部と、前記欠損パルスの欠損部分を、前記パルス幅推定部で推定した前記パルス幅で外挿して、前記欠損部分を補ったESM受信信号を生成する欠損パルス外挿部と、前記欠損パルス外挿部により前記欠損部分が補われた前記ESM受信信号に対してPRI推定を行うPRI推定部とを有する、ことを特徴とするPRI推定装置である。
この発明は、レーダとESMによる目標探知および目標識別を行うシステムで用いられるPRI推定装置であって、デジタル化されたESM受信信号が入力されて、前記ESM受信信号の受信電力または受信強度に対する閾値処理を行って、前記ESM受信信号を、受信信号ありを示す第1の値と受信信号なしを示す第2の値との2値化に変換する閾値処理手段と、レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報と、前記閾値処理手段により2値化された前記ESM受信信号とが入力されて、前記送信タイミングの情報に基づいて、前記受信信号なしの第2の値のうち、前記送信タイミングに対応する部分の値を、ESM受信不可を示す第3の値に変更し、3値化信号を生成する3値化処理手段と、前記3値化信号の各パルスの時間変動の状態に基づいて、前記ESM受信信号中の非欠損パルスと後側欠損パルスと前側欠損パルスとを検出する欠損・非欠損パルス検出手段と、前記欠損・非欠損パルス検出手段による検出結果に基づいて、前記ESM受信信号中のパルスにおける欠損が発生していない立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとに基づいて、前記ESM受信信号に対するPRI推定を行うPRI推定手段とを備え、前記PRI推定手段は、欠損・非欠損パルス検出手段で検出された前記非欠損パルスの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとからパルス幅を推定するパルス幅推定部と、前記欠損パルスの欠損部分を、前記パルス幅推定部で推定した前記パルス幅で外挿して、前記欠損部分を補ったESM受信信号を生成する欠損パルス外挿部と、前記欠損パルス外挿部により前記欠損部分が補われた前記ESM受信信号に対してPRI推定を行うPRI推定部とを有する、ことを特徴とするPRI推定装置であるので、ESM受信信号のパルスの欠損に起因するPRI推定処理の性能劣化を回避し、PRIを精度よく推定することができる。
従来のPRI推定処理で発生し得る問題を説明した説明図である。 本発明の実施の形態1に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る信号処理装置およびPRI推定装置におけるPRI推定の処理フローを示したフローチャートである。 図3のフローチャートにおけるステップS1およびステップS2の動作を説明した説明図である。 図3のフローチャートにおけるステップS3の動作を説明した説明図である。 図3のフローチャートにおけるステップS5の動作を説明した説明図である。 本発明の実施の形態2に係る信号処理装置およびPRI推定装置におけるPRI推定の処理フローを示したフローチャートである。 図7のフローチャートにおけるステップS7,S8の動作を説明した説明図である。 本発明の実施の形態2に係る信号処理装置およびPRI推定装置におけるPRI推定の処理フローの変形例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る信号処理装置およびPRI推定装置におけるPRI推定の処理フローのさらなる変形例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る信号処理装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る信号処理装置の構成を示すブロック図を図2に示す。図2において、本実施の形態1に係る信号処理装置1は、ESM用アンテナ2とレーダ用アンテナ3とが接続されており、レーダとESMによる目標探知及び目標識別を行うものである。なお、本実施の形態1に係る信号処理装置1においても、図1の例と同様に、レーダが送信を行うタイミング(Tx)の時間領域では、ESMの受信を行わないものとする。信号処理装置1の内部には、図2に示すように、ESM受信部4、ESM信号A/D変換部5、PRI推定処理部6、レーダ送信制御部7、レーダ送信部8、レーダ受信部9、レーダ信号A/D変換部10、および、レーダ信号処理部11が設けられている。なお、PRI推定処理部6は、本発明の実施の形態1に係るPRI推定装置を構成している。
図2の構成において、ESM用アンテナ2は目標からのESM信号を受信する。ESM受信部4は、ESMアンテナ2に接続され、ESMアンテナ2で受信したESM受信信号に対し、増幅や周波数変換等の、A/D変換(アナログ/デジタル変換)に先立って行われる一般的な受信処理を施す。その後、ESM信号A/D変換部5でデジタル信号に変換され、PRI推定処理部6に送られる。一方、レーダ用アンテナ3では、レーダ送信波(レーダ送信信号)の送信と、当該レーダ送信波が目標にあたって反射することによって生成される目標からの反射波(レーダ受信信号)の受信とが行われる。レーダ送信部8は、レーダ用アンテナ3に接続され、レーダ送信制御部7が決定したPRIやパルス波形等の諸元に基づいて、レーダ用アンテナ3から送信されるレーダ送信波の生成、および、生成したレーダ送信波の増幅等の処理を行う。レーダ送信制御部7は、レーダ送信波の諸元決定の他に、PRI推定処理部6に対し、レーダ送信のタイムスケジュールの情報を提供する。タイムスケジュールは、図1に示すように、レーダが送信(Tx)を行うタイミングと、レーダの受信(Rx)およびESMの受信(ESM)を行うタイミングの2つの組み合わせから構成されており、レーダ送信制御部7は、少なくとも、レーダが送信(Tx)を行うタイミングの情報(すなわち、各Txの領域の開始時刻とその時間長を示す情報、あるいは、各Txの領域の開始時刻と終了時刻を示す情報)をPRI推定処理部6に送信する。レーダ受信部9は、レーダ用アンテナ3に接続され、レーダ用アンテナ3で受信したレーダ受信信号(レーダ送信波の反射波)に対し、増幅や周波数変換等の、A/D変換に先立って行われる一般的な処理を施す。その後、レーダ信号A/D変換部10でデジタル信号に変換され、レーダ信号処理部11で一般的なレーダ受信信号の受信処理が行われる。PRI推定処理部6では、ESM信号A/D変換部5からのデジタル信号と、レーダ送信制御部7からのレーダ送信のタイムスケジュールの情報を用いて、後述のPRI推定処理が行われる。
図3は、本発明の実施の形態1に係る信号処理装置1のPRI推定の処理フロー(PRI推定方法)を示した図である。図3の処理フローは、図2のブロック図におけるPRI推定処理部6(PRI推定装置)で行われる。図3のPRI推定の処理フローについて簡単に説明すると(詳細については後述する)、まず、ESM用アンテナ2で受信され、ESM受信部4およびESM信号A/D変換部5で処理された、デジタル化されたESM受信信号が入力され、当該ESM受信信号の受信電力あるいは受信強度に対して閾値処理(ステップS1)が行われ、それにより、1(信号あり)と0(雑音のみ(信号なし))の状態に2値化される。すなわち、ESM受信信号の受信電力あるいは受信強度が予め設定された所定の閾値以上の場合は1(信号あり)とし、当該所定の閾値未満の場合は0(雑音のみ(信号なし))として、ESM受信信号を2値化する(図4の2値化信号参照)。次に、タイムスケジュールによる3値化処理(ステップS2)では、2値化されたESM受信信号と、レーダ送信信号の送信タイミングの情報(タイムスケジュール)とが入力され、2値化されたESM受信信号を、タイムスケジュールの情報を元に、第3の状態である−1(ESM受信不可)の状態を追加した3値化信号へ変換する(図4のタイムスケジュールによる3値化信号参照)。次に、欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)では、3値化信号の値の時間変動から、非欠損パルスと欠損パルスが検出され、さらには、欠損パルスの中でも前側が欠損している前側欠損パルスと、後側が欠損している後側欠損パルスとが、それぞれ検出される。次に、パルス幅推定(ステップS4)では、非欠損パルスからパルス幅が推定される。次に、欠損パルス外挿(ステップS5)では、前側欠損パルスと後側欠損パルスに対し、推定したパルス幅による外挿が行われ、パルス欠損部分が補われる(図6のパルス外挿2値化信号参照)。次に、従来のPRI推定(ステップS6)では、外挿後のパルスに対して、隣り合うパルスの間隔からのPRI推定やPRI変換等の、従来のPRI推定処理によるPRIの推定が行われる。従来のPRI推定処理の具体的な方法については、特に限定されるものではなく、既存の任意のいずれの方法も利用可能であるため、適宜、選択・決定すればよい。
次に、図3の各処理(ステップS1〜S6)の動作について詳細に説明する。
図4に、図3の本発明の実施の形態1に係るPRI推定手段の処理フローにおける、閾値処理(ステップS1)とタイムスケジュールによる3値化処理(ステップS2)の動作の様子を示す。図2のシステムでは、前述のようにレーダが送信を行うタイミング(Txの領域)ではESMの受信が出来ないため、実際にはESM用アンテナ2に信号が到来していても、受信信号はESM用アンテナ2の受信器雑音の成分のみとなってしまう。そのため、閾値処理(ステップS1)後の2値化されたESM受信信号(2値化信号)におけるレーダが送信を行うタイミング(Tx)に対応する部分は、実際にESM用アンテナ2に信号が到来しているか否かに関わらず、値が0となる。すなわち、2値化信号の0(雑音のみ(信号なし))の状態には、実際にESM用アンテナ2に信号が到来していない信号なしの状態と、レーダが送信を行うタイミング(Txの領域)であったためにESMの受信が出来なかった状態とが含まれている。そこで、これら2つの状態を区別するために、タイムスケジュールによる3値化処理(ステップS2)で、レーダが送信を行うタイミング(Tx)の情報を、ESM受信信号に与える。すなわち、図2の本発明の実施の形態1に係る信号処理装置のブロック図において、レーダ送信制御部7からPRI推定処理部6にレーダ送信のタイムスケジュール情報を送信し、当該タイムスケジュール情報を元に、レーダ送信のタイミング(Tx)の時間領域に対応する部分の2値化信号の値を0から−1に変更する。こうして生成される信号が、図4に示すタイムスケジュールによる3値化信号である。これにより、ESMの受信信号あり(1)、受信信号無し(0)の2値に加え、ESM受信不可(−1)の情報が加わった3値化信号が生成される。
次に、図3の処理フローにおける欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)の動作を、図5を用いながら説明する。欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)では、タイムスケジュールによる3値化信号の値の時間変動(時間の経過に伴う変動)の状態を調べることでパルスの検出を行う。具体的には、3値化信号の値の推移が、以下の条件に当てはまる時間領域が、それぞれ、非欠損パルス、前側欠損パルス、後側欠損パルスとしてそれぞれ検出される。
・非欠損パルス検出:値0 → 値1 → 値0
・前側欠損パルス検出:値−1 → 値1 → 値0
・後側欠損パルス検出:値0 → 値1 → 値−1
この欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)の処理により、パルスの検出とともに、非欠損パルス、前側欠損パルス、後側欠損パルスの分類が行われる。
図3の処理フローにおけるパルス幅推定(ステップS4)では、欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)で検出された非欠損パルスからパルス幅の情報を取得する。すなわち、非欠損パルスにおいては、パルスの立ち上がりタイミングにも立ち下がりタイミングにも欠損が発生していないので、それらのタイミングを用いて、非欠損パルスで値が1となっている領域のサンプル長を計測する。このとき、単一の非欠損パルスからパルス幅を取得してもよいし、複数の非欠損パルスから取得したパルス幅の値の平均を取る等の取得方法を用いてもよい。
図3の処理フローにおける欠損パルス外挿(ステップS5)では、図6に記載のように、欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)で検出された3値化信号中の前側欠損パルスと後側欠損パルスに対し、パルス幅推定(ステップS4)で取得したパルス幅の情報を用いた外挿処理により、パルス外挿2値化信号が生成される。すなわち、3値化信号中の前側欠損パルスに対しては、パルス幅がパルス幅推定(ステップS4)で推定したパルス幅と等しくなるように、推定したパルス幅と3値化信号中の前側欠損パルスのサンプル長との差分を求め、前側欠損パルスの前側の当該差分の分の領域の信号の値を−1から1に変更する。後側欠損パルスに対しては、パルス幅がパルス幅推定(ステップS4)で推定したパルス幅と等しくなるように、推定したパルス幅と3値化信号中の後側欠損パルスのサンプル長との差分を求め、後側欠損パルスの後側の当該差分の分の領域の信号の値を−1から1に変更する。それ以外の領域で、値が−1の部分については、値を0に設定しなおす。以上の処理によって、パルスが外挿されて欠損部分が補われた2値化信号が生成される(図6のパルス外挿2値化信号参照)。
図3の処理フローにおける従来のPRI推定(ステップS6)では、欠損パルス外挿(ステップS5)で生成された欠損部分が補われたパルス外挿2値化信号を用いて、従来の欠損が無い場合と同様のPRI推定処理が行われ、PRIの推定値が導出される。例えば、隣り合うパルスのパルス間隔(またはその平均値)をとる手法や、パルス間隔のヒストグラムを作成しそのピークからPRIを推定する手法、PRI変換により計算したPRIスペクトルのピークからPRIを推定する手法など、従来から用いられている既知の任意のPRI推定手法により実現される。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る信号処理装置1およびPRI推定装置(PRI推定処理部6)によれば、ESM用アンテナ2で受信したESM受信信号と、レーダ送信制御部7からのレーダ送信のタイムスケジュールとが、PRI推定処理部6に送られ、PRI推定処理部6では、レーダ送信のタイムスケジュールの情報を元に、ESM受信信号における、欠損・非欠損パルスの検出、パルス幅推定、欠損パルスの外挿が行われた後、PRI推定処理によってPRIの推定値が導出されるという特徴を有する。
この構成により、レーダ送信により欠損したESM受信信号中のパルス信号に対し、レーダの送信タイミングの情報によって欠損部分を補ったESM受信信号を生成することができるので、ESM受信信号の欠損に起因したPRI推定処理の性能劣化を回避して、精度の高いPRI推定を可能にするという効果を得ることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る信号処理装置の構成は、実施の形態1と同じく、図2のブロック図で記載される。そのため、実施の形態1の説明を参照することとし、ここでは、詳細な説明は省略する。また、信号処理装置1の動作は基本的に実施の形態1と同様であるが、PRI推定処理部6の動作が後述の構成となり、実施の形態1と異なる。
本発明の実施の形態2に係るPRI推定手段の処理フロー(PRI推定方法)を図7に示す。図7のPRI推定の処理フローでは、デジタル化されたESM受信信号の受信電力あるいは受信強度に対する閾値処理(ステップS1)により、1(信号あり)と0(雑音のみ)の状態に2値化される(図4参照)。タイムスケジュールによる3値化処理(ステップS2)では、2値化された信号を、レーダの送信のタイムスケジュールの情報を元に第3の状態である−1(ESM受信不可)の状態を追加した3値化信号へ変換する(図4参照)。欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)では、3値化信号の値の時間変動から、非欠損パルスと欠損パルス、さらには欠損パルスの中でも前側が欠損している前側欠損パルスと、後側が欠損している後側欠損パルスがそれぞれ検出される(図5参照)。ここまでの処理(ステップS1〜S3)は、実施の形態1と同じであるため、詳細については実施の形態1を参照することとする。
本実施の形態においては、欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)の処理の次に、立上りヒストグラム生成(ステップS7)および立下りヒストグラム生成(ステップS8)の処理を並行に行う。立上りヒストグラム生成(ステップS7)では、非欠損パルスと後側欠損パルスの立上り時刻の情報から、隣り会うパルスのパルス間隔のヒストグラムが生成される。立下りヒストグラム生成(ステップS8)では、非欠損パルスと前側欠損パルスの立下り時刻の情報から、隣り会うパルスのパルス間隔のヒストグラムが生成される。立上りヒストグラム生成(ステップS7)および立下りヒストグラム生成(ステップS8)の処理が共に終了したら、次に、ヒストグラム統合(ステップ9)の処理に進む。ヒストグラム統合(ステップ9)では、立上りヒストグラム生成(ステップS7)および立下りヒストグラム生成(ステップS8)の処理で生成された2つのヒストグラムが統合され、隣り合うパルスの間隔に対する1つのヒストグラムが生成される。ヒストグラムピーク探索(ステップS10)では、ヒストグラム統合20で生成されたヒストグラムのピークが探索されPRIが推定される。このように、本実施の形態においては、実施の形態1で示した図3のステップS4〜S6の代わりに、図7のステップS7〜S10の処理を行う点が、実施の形態1と異なる。
次に、図7の各処理の動作について説明する。
図7の処理フローにおける閾値処理(ステップS1)から欠損・非欠損パルス検出(ステップS3)までの処理に関しては、図3記載の本発明の実施の形態1の場合と同様で、すなわち、図4および図5に記載の処理が行われ、レーダ送信による欠損があるESM受信信号に対して、非欠損パルスと前側欠損パルスと後側欠損パルスの検出と分類までが行われる。ステップS1〜S3については、実施の形態1と同様であるため、当該説明を参照する。
次に、図7の処理フローにおける立上りヒストグラム生成(ステップS7)の動作について、図8を用いて説明する。立上りヒストグラム生成(ステップS7)は、図8(a)に対応しており、非欠損パルスと後側欠損パルスの立上りタイミング、すなわち、3値化信号の値0→1となるタイミングに着目する(図8(a)において楕円形で囲まれた部分)。非欠損パルスと後側欠損パルスの内の隣り合うもの全ての組み合わせ(すなわち、検出された非欠損パルスの隣り合うもの同士、検出された後側欠損パルスの隣り合うもの同士、および、検出された非欠損パルスと後側欠損パルスの隣り合うもの同士)について、立上りタイミングの差(図8(a)のD、D、D参照)を取ることでパルス間隔の情報を取得し、ヒストグラムを作成する。ただし、立上りタイミングの差の計算対象となるパルスとパルスの間に前側欠損パルスが1つ以上存在する場合には、そのパルス間隔の情報はヒストグラムの生成には使用しない。
同様に、立下りヒストグラム生成(ステップS8)は、図8(b)に対応しており、非欠損パルスと前側欠損パルスの立下りタイミング、すなわち、3値化信号の値が1→0となるタイミングに着目する(図8(b)において楕円形で囲まれた部分)。非欠損パルスと前側欠損パルスの内の隣り合うもの全ての組み合わせ(すなわち、検出された非欠損パルスの隣り合うもの同士、検出された前側欠損パルスの隣り合うもの同士、および、検出された非欠損パルスと前側欠損パルスの隣り合うもの同士)について、立下りタイミングの差(図8(b)のD,D,D参照)を取ることでパルス間隔の情報を取得し、パルス間隔のヒストグラムを作成する。ただし、図8(b)にも記載があるように、立下りタイミングの差の計算対象となるパルスとパルスの間に後側欠損パルスが1つ以上存在する場合には、そのパルス間隔の情報はヒストグラムの生成には使用しない。
立上りヒストグラム生成(ステップS7)と立下りヒストグラム生成(ステップS8)により生成された各ヒストグラムは、ヒストグラム統合(ステップS9)において足し合わされ、1つのヒストグラムとなる。すなわち、例えば、立上りヒストグラム生成(ステップS7)で、立上りタイミングの差D、D、Dを取ることで、それぞれに対応するプロットを3つ作り、立下りヒストグラム生成(ステップS8)で、立下りタイミングの差D,D,Dを取ることで、それぞれに対応するプロットを3つ作ったとすると、ヒストグラム統合(ステップS9)において、それらの6つのプロットをすべて含む、1つのヒストグラムが生成される。
ヒストグラムピーク探索(ステップS10)では、ヒストグラム統合(ステップS9)で生成されたヒストグラムの各プロットの中のピークの探索が行われ、ピークに対応したパルス間隔の値がPRIの推定値として導出される。
以上のように、本実施の形態においては、図7のPRI推定処理の処理フローを用いることで、ESM受信信号の各パルスにおいて、レーダ送信により欠損した立上りタイミングと立下りタイミングの情報を回避しながら、欠損していない立上りタイミングと立下りタイミングの情報だけを用いて、PRIの推定を行うことができる。立上りタイミングと立下りタイミングの両方について、ヒストグラムの導出を行うので、ESM受信信号の欠損に起因したPRI推定処理の性能劣化を回避するという効果を得ることができる。
図7の本発明の実施の形態2に係るPRI推定の処理フローでは、欠損していないパルスの立上りと立ち下がりの情報から、パルス間隔のヒストグラムを作成することで、PRI推定手法を実現している。ただし、本発明の実施の形態2に係るPRI推定は図7の形態に留まらず、図9のような処理フローを用いてもよい。図9の処理フローでは、図7の処理フローにおける立上りヒストグラム生成(ステップS7)と立下りヒストグラム(ステップS8)の代わりに、立上りタイミングの間隔計算(ステップS11)と立下りタイミングの間隔計算(ステップS12)の処理が行われ、それらの計算結果が立上り・立下り計算結果統合(ステップS13)で統合され、その結果がPRIの推定結果となる。
立上りタイミングの間隔計算(ステップS11)では、非欠損パルスと後側欠損パルスの内の隣り合うもの全ての組み合わせについて、立上りタイミングの差からパルス間隔を計算しその平均値を導出する。ただし、立上りタイミングの間隔の計算対象となるパルスとパルスの間に、前側欠損パルスが1つ以上存在する場合には、そのパルス間隔の情報は使用しない。
立下りタイミングの間隔計算(ステップS12)では、非欠損パルスと前側欠損パルスの内の隣り合うものの全ての組み合わせについて、立下りタイミングの差からパルス間隔を計算しその平均値を導出する。ただし、立下りタイミングの間隔の計算対象となるパルスとパルスの間に、後側欠損パルスが1つ以上存在する場合には、そのパルス間隔の情報は使用しない。
立上り・立下り計算結果統合(ステップS13)では、立上りタイミングの間隔計算(ステップS11)と立下りタイミングの間隔計算(ステップS12)で導出したパルス間隔の平均値について、さらに、それらの平均をとってPRIの推定値とする。
以上のように、図9のPRI推定処理の処理フローを用いた場合も、図7の場合と同様に、ESM受信信号の各パルスにおいて、レーダ送信により欠損した立上りタイミングと立下りタイミングの情報を回避しながら、欠損していない立上りタイミングと立下りタイミングの情報だけを用いて、PRIの推定を行うことができる。よって、ESM受信信号の欠損に起因したPRI推定処理の性能劣化を回避するという効果を得ることができる。
また、図10のようにPRI変換による同様の処理フローも本発明の実施の形態2の範疇となる。図10記載のPRI推定手段の処理フローでは、図7の処理フローにおける立上りヒストグラム生成(ステップS7)と立下りヒストグラム(ステップS8)の代わりに、立上りタイミングに対するPRI変換(ステップS14)と立下りタイミングに対するPRI変換(ステップS15)の処理が行われる。ステップS14,15の両処理によって生成された各PRIスペクトルが、PRIスペクトル統合(ステップS16)で統合され1つのスペクトルとなる。その後、PRIスペクトルピーク探索(ステップS17)において、統合後のPRIスペクトルのピークが探索され、PRIの推定値が導出される。
立上りタイミングに対するPRI変換(ステップS14)では、ESM受信信号中の全ての非欠損パルスと後側欠損パルスの立上りタイミングに対してPRI変換を行い、PRIスペクトルの導出を行う。なお、PRI変換の方法については、例えば特許文献1に記載の方法を用いてもよく、しかしながら、その場合に限らず、既存の任意のPRI変換の方法を用いることができ、いずれの方法を用いるかについては、適宜、選択・決定すればよい。
立下りタイミングに対するPRI変換(ステップS15)では、ESM受信信号中の全ての非欠損パルスと前側欠損パルスの立下りタイミングに対してPRI変換を行い、PRIスペクトルの導出を行う。なお、PRI変換の方法については、例えば特許文献1に記載の方法を用いてもよく、しかしながら、その場合に限らず、既存の任意のPRI変換の方法を用いることができ、いずれの方法を用いるかについては、適宜、選択・決定すればよい。
PRIスペクトル統合(ステップS16)では、立上りタイミングに対するPRI変換(ステップS14)と立下りタイミングに対するPRI変換(ステップS15)で生成された各PRIスペクトルを統合し、1つのPRIスペクトルを生成する。このとき、立上りタイミングに対するPRI変換(ステップS14)と立下りタイミングに対するPRI変換(ステップS15)で生成された各PRIスペクトルは複素スペクトルであり、それらを統合する際には、各スペクトルの絶対値の和を取る方法や、複素スペクトルのまま和を取る方法等、複数の方法をとることができる。
PRIスペクトルピーク探索(ステップS17)では、PRIスペクトル統合(ステップS16)で生成された統合後のPRIスペクトルのピーク探索を行い、ピークに対応したPRIを推定結果とする。
以上のように、図10のPRI推定処理の処理フローを用いた場合、レーダ送信により欠損したESM信号の影響から、PRIスペクトルの積みあがりが劣化する問題に対処でき、精度よくPRIの推定を行える。
以上のように、本実施の形態2に係るPRI推定手段の処理フローとして、図7、図9、図10の具体例を用いて説明を行ってきた。本発明の実施の形態2は図8に記載のように、各パルスの立上りタイミングに着目したPRI推定と、各パルスの立下りタイミングに着目したPRI推定を行い、それらを統合してPRIの推定値を導出する点が特徴となる。
本実施の形態2においては、この構成により、レーダ送信により欠損したESM受信信号中のパルス信号について、レーダの送信タイミングの情報によってパルスの立上りと立下りの情報を適切に使用してPRI推定を行うことができるので、レーダ送信によるESM受信信号の欠損に起因したPRI推定処理の性能劣化を回避するという効果を得ることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る信号処理装置の構成を示すブロック図を図11に示す。図11において、信号処理装置1Aは、レーダ・ESM共用アンテナ12が接続されており、単一のアンテナで受信された信号に対し、レーダとESMの信号処理を行う。本実施の形態3の構成と、図2に示した実施の形態1,2との違いは、図2においては、レーダとESMで別のアンテナを使用していたが、本実施の形態においては、レーダとESMでレーダ・ESM共用アンテナ12を共用する点が異なる。従って、本実施の形態においては、ESM受信部4A、レーダ送信部8A、および、レーダ受信部9Aが、レーダ・ESM共用アンテナ12に接続されている。他の構成については、図2と同じである。
レーダ・ESM共用アンテナ12で受信された目標からのESM信号は、ESM受信部4Aで、増幅や、周波数変換等の、A/D変換に先立って行われる一般的な処理が施される。その後、ESM信号A/D変換部5でデジタル信号に変換され、PRI推定処理部6に送られる。レーダ・EMS共用アンテナ12では、レーダ送信波の送信と目標からの反射波の受信も行われる。レーダ送信部8Aは、レーダ送信制御部7が決定したPRIやパルス波形等の諸元に基づいて、レーダ・EMS共用アンテナ12から送信されるレーダ送信波の生成および増幅等の処理が行われる。また、レーダ送信制御部7はレーダ送信の諸元決定の他に、PRI推定処理部6に対し、レーダ送信のタイムスケジュールの情報を提供する。レーダ受信部9Aでは、レーダ・ESM共用アンテナ12が受信した目標反射信号に対する増幅、周波数変換等の処理が施される。また、レーダ受信部9Aでは、レーダとESMが入り混じった受信信号から、レーダの帯域のみを取り出すフィルタリングが行われる場合もある。その後、レーダ信号A/D変換部10でデジタル信号に変換され、レーダ信号処理部11で一般的なレーダ信号処理が行われる。PRI推定処理部6では、ESM信号A/D変換部5からのデジタル信号と、レーダ送信制御部7からのレーダ送信のタイムスケジュールの情報を用いてPRI推定処理が行われる。
PRI推定処理部6で行われるPRI推定処理は、本発明の実施の形態1における図3の処理フロー、あるいは本発明の実施の形態2における図7、図9、図10の処理フローである。従って、本実施の形態3の動作は、実施の形態1および実施の形態2と同じである。
すなわち、本発明の実施の形態3は、実施の形態1および実施の形態2の図2のようにレーダとESMで別のアンテナを使用する場合ではなく、レーダとESMでアンテナを共用する場合に、本発明のPRI推定を行う構成を示すものである。
以上のように、図11記載のレーダ・ESM共用アンテナ12に接続された信号処理装置1Aにおいて、ESMの受信信号に加え、レーダ送信制御部7からレーダ送信のタイムスケジュールがPRI推定処理部6に送られ、PRI推定処理部6ではレーダ送信のタイムスケジュールを元に、実施の形態1と同様に、パルスの欠損部分を外挿したパルス列に対してPRI推定処理を行う、あるいは、実施の形態2と同様に、各パルスの立上りタイミングに着目したPRI推定と各パルスの立下りタイミングに着目したPRI推定の両方を行うという特徴を有する。
この構成により、本実施の形態3においては、レーダ送信により欠損したESM受信信号中のパルス信号について、レーダの送信タイミングの情報によって欠損部分を補ってPRI推定を行うことができるので、レーダ送信によるESM受信信号の欠損に起因したPRI推定処理の性能劣化を回避するという効果を得ることができる。
1,1A 信号処理装置、2 ESM用アンテナ、3 レーダ用アンテナ、4,4A ESM受信部、5 ESM信号A/D変換部、6 PRI推定処理部、7 レーダ送信制御部、8,8A レーダ送信部、9,9A レーダ受信部、10 レーダ信号A/D変換部、11 レーダ信号処理部、12 レーダ・ESM共用アンテナ。

Claims (10)

  1. レーダとESMによる目標探知および目標識別を行うシステムで用いられるPRI推定装置であって、
    デジタル化されたESM受信信号が入力されて、前記ESM受信信号の受信電力または受信強度に対する閾値処理を行って、前記ESM受信信号を、受信信号ありを示す第1の値と受信信号なしを示す第2の値との2値化に変換する閾値処理手段と、
    レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報と、前記閾値処理手段により2値化された前記ESM受信信号とが入力されて、前記送信タイミングの情報に基づいて、前記受信信号なしの第2の値のうち、前記送信タイミングに対応する部分の値を、ESM受信不可を示す第3の値に変更し、3値化信号を生成する3値化処理手段と、
    前記3値化信号の各パルスの時間変動の状態に基づいて、前記ESM受信信号中の非欠損パルスと後側欠損パルスと前側欠損パルスとを検出する欠損・非欠損パルス検出手段と、
    前記欠損・非欠損パルス検出手段による検出結果に基づいて、前記ESM受信信号中のパルスにおける欠損が発生していない立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとに基づいて、前記ESM受信信号に対するPRI推定を行うPRI推定手段と
    を備え
    前記PRI推定手段は、
    欠損・非欠損パルス検出手段で検出された前記非欠損パルスの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとからパルス幅を推定するパルス幅推定部と、
    前記後側欠損パルスおよび前記前側欠損パルスの欠損部分を、前記パルス幅推定部で推定した前記パルス幅で外挿して、前記欠損部分を補ったESM受信信号を生成する欠損パルス外挿部と、
    前記欠損パルス外挿部により前記欠損部分が補われた前記ESM受信信号に対してPRI推定を行うPRI推定部と
    を有する、
    ことを特徴とするPRI推定装置。
  2. レーダとESMによる目標探知および目標識別を行うシステムで用いられるPRI推定装置であって、
    デジタル化されたESM受信信号が入力されて、前記ESM受信信号の受信電力または受信強度に対する閾値処理を行って、前記ESM受信信号を、受信信号ありを示す第1の値と受信信号なしを示す第2の値との2値化に変換する閾値処理手段と、
    レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報と、前記閾値処理手段により2値化された前記ESM受信信号とが入力されて、前記送信タイミングの情報に基づいて、前記受信信号なしの第2の値のうち、前記送信タイミングに対応する部分の値を、ESM受信不可を示す第3の値に変更し、3値化信号を生成する3値化処理手段と、
    前記3値化信号の各パルスの時間変動の状態に基づいて、前記ESM受信信号中の非欠損パルスと後側欠損パルスと前側欠損パルスとを検出する欠損・非欠損パルス検出手段と、
    前記欠損・非欠損パルス検出手段による検出結果に基づいて、前記ESM受信信号中のパルスにおける欠損が発生していない立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとに基づいて、前記ESM受信信号に対するPRI推定を行うPRI推定手段と
    を備え、
    前記PRI推定手段は、
    前記非欠損パルスと前記後側欠損パルスの立上りタイミングの情報を用いたPRI推定と前記非欠損パルスと前記前側欠損パルスの立下りタイミングの情報を用いたPRI推定とを行ない、それらの結果を統合して最終的なPRIの推定値を決定する
    ことを特徴とするPRI推定装置。
  3. 前記PRI推定手段は、
    前記ESM受信信号中の隣接するパルスの欠損部分がない立上りないしは立下りタイミングの差から導出したパルス間隔のヒストグラムを作成することでPRIの推定を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のPRI推定装置。
  4. 前記PRI推定手段は、
    前記ESM受信信号中の隣接するパルスの欠損部分がない立上りないしは立下りタイミングの差から導出したパルス間隔の平均値をとることでPRIの推定を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のPRI推定装置。
  5. 前記PRI推定手段は、
    前記ESM受信信号中の各パルスの欠損部分がない立上りないしは立下りタイミングに対してPRI変換を適用しPRIスペクトルを導出することでPRIの推定を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のPRI推定装置。
  6. レーダとESMによる目標探知および目標識別を行う信号処理装置であって
    標から受信するESM信号に対する受信処理を行うESM受信部と、
    前記ESM受信部による受信処理を行った前記ESM信号をアナログ/デジタル変換するESM信号A/D変換部と、
    レーダ送信波の諸元を決定するとともに、レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報を出力するレーダ送信制御部と、
    前記ESM信号A/D変換部からのデジタル信号に変換された前記ESM信号と、前記レーダ送信制御部からの前記レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報とが入力されて、それらに基づき、PRIの推定を行うPRI推定装置と、
    前記レーダ送信制御部で生成された前記諸元に基づいて、レーダ送信信号を生成するレーダ送信部と、
    前記目標で反射された前記レーダ送信信号の反射波であるレーダ受信信号に対し、受信処理を行うレーダ受信部と、
    前記レーダ受信部による受信処理を行った前記レーダ受信信号をアナログ/デジタル変換するレーダ信号A/D変換部と、
    デジタル信号に変換された前記レーダ受信信号に対し、レーダ信号処理を行うレーダ信号処理部と
    を備え、
    前記PRI推定装置は、請求項1ないしのいずれか1項に記載のPRI推定装置であることを特徴とする信号処理装置。
  7. 前記ESM信号を受信するためのESM用アンテナと、
    前記レーダ送信信号の送信および前記レーダ受信信号の受信を行うためのレーダ用アンテナと
    が接続されていることを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  8. 前記ESM信号を受信するとともに、前記レーダ送信信号の送信および前記レーダ受信信号の受信を行うためのレーダ・ESM共用アンテナ
    が接続されていることを特徴とする請求項に記載の信号処理装置。
  9. レーダとESMによる目標探知および目標識別を行うシステムで用いられるPRI推定方法であって、
    デジタル化されたESM受信信号が入力されて、前記ESM受信信号の受信電力または受信強度に対する閾値処理を行って、前記ESM受信信号を、受信信号ありを示す第1の値と受信信号なしを示す第2の値との2値化に変換する閾値処理ステップと、
    レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報と、前記閾値処理ステップにより2値化された前記ESM受信信号とが入力されて、前記送信タイミングの情報に基づいて、前記受信信号なしの第2の値のうち、前記送信タイミングに対応する部分の値を、ESM受信不可を示す第3の値に変更し、3値化信号を生成する3値化処理ステップと、
    前記3値化信号の各パルスの時間変動の状態に基づいて、前記ESM受信信号中の非欠損パルスと後側欠損パルスと前側欠損パルスとを検出する欠損・非欠損パルス検出ステップと、
    前記欠損・非欠損パルス検出ステップによる検出結果に基づいて、前記ESM受信信号中のパルスにおける欠損が発生していない立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとに基づいて、前記ESM受信信号に対するPRI推定を行うPRI推定ステップと
    を備え
    前記PRI推定ステップは、
    欠損・非欠損パルス検出ステップで検出された前記非欠損パルスの立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとからパルス幅を推定するパルス幅推定ステップと、
    前記後側欠損パルスおよび前記前側欠損パルスの欠損部分を、前記パルス幅推定ステップで推定した前記パルス幅で外挿して、前記欠損部分を補ったESM受信信号を生成する欠損パルス外挿ステップと、
    前記欠損パルス外挿ステップにより前記欠損部分が補われた前記ESM受信信号に対してPRI推定を行うPRI推定ステップと
    を有する、
    ことを特徴とするPRI推定方法。
  10. レーダとESMによる目標探知および目標識別を行うシステムで用いられるPRI推定方法であって、
    デジタル化されたESM受信信号が入力されて、前記ESM受信信号の受信電力または受信強度に対する閾値処理を行って、前記ESM受信信号を、受信信号ありを示す第1の値と受信信号なしを示す第2の値との2値化に変換する閾値処理ステップと、
    レーダ送信信号を送信する送信タイミングの情報と、前記閾値処理ステップにより2値化された前記ESM受信信号とが入力されて、前記送信タイミングの情報に基づいて、前記受信信号なしの第2の値のうち、前記送信タイミングに対応する部分の値を、ESM受信不可を示す第3の値に変更し、3値化信号を生成する3値化処理ステップと、
    前記3値化信号の各パルスの時間変動の状態に基づいて、前記ESM受信信号中の非欠損パルスと後側欠損パルスと前側欠損パルスとを検出する欠損・非欠損パルス検出ステップと、
    前記欠損・非欠損パルス検出ステップによる検出結果に基づいて、前記ESM受信信号中のパルスにおける欠損が発生していない立ち上がりタイミングと立ち下がりタイミングとに基づいて、前記ESM受信信号に対するPRI推定を行うPRI推定ステップと
    を備え、
    前記PRI推定ステップは、
    前記非欠損パルスと前記後側欠損パルスの立上りタイミングの情報を用いたPRI推定と前記非欠損パルスと前記前側欠損パルスの立下りタイミングの情報を用いたPRI推定とを行ない、それらの結果を統合して最終的なPRIの推定値を決定する
    ことを特徴とするPRI推定方法。
JP2012016139A 2012-01-30 2012-01-30 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法 Expired - Fee Related JP5911315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012016139A JP5911315B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012016139A JP5911315B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013156115A JP2013156115A (ja) 2013-08-15
JP5911315B2 true JP5911315B2 (ja) 2016-04-27

Family

ID=49051448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012016139A Expired - Fee Related JP5911315B2 (ja) 2012-01-30 2012-01-30 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5911315B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10889029B2 (en) 2006-05-10 2021-01-12 DePuy Synthes Products, Inc. Methods of augmenting, reducing, and repairing bone with thermoplastic materials

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102073360B1 (ko) * 2018-01-11 2020-02-04 국방과학연구소 펄스반복주기 전환검출 기능을 갖는 펄스추적장치 및 방법

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5680925A (en) * 1979-12-04 1981-07-02 Mitsubishi Electric Corp Pulse detection system
JPS5870629A (ja) * 1981-10-22 1983-04-27 Mitsubishi Electric Corp 信号検出回路
JPH1082850A (ja) * 1996-09-09 1998-03-31 Mitsubishi Electric Corp パルス列分類装置
JP3427777B2 (ja) * 1999-04-21 2003-07-22 三菱電機株式会社 パルス変調信号分析装置及びレーダ信号識別装置
JP2001264420A (ja) * 2000-03-15 2001-09-26 Mitsubishi Electric Corp 電子支援対策受信システム
JP3676283B2 (ja) * 2001-10-24 2005-07-27 三菱電機株式会社 パルス列検出装置及びパルス列検出方法
US7397415B1 (en) * 2006-02-02 2008-07-08 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. System and method for detecting and de-interleaving radar emitters
JP2008211357A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Fujitsu General Ltd 赤外線リモコン装置およびシステム
JP2009293949A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Mitsutoyo Corp 絶対位置検出型光電式エンコーダ
JP5003619B2 (ja) * 2008-07-10 2012-08-15 三菱電機株式会社 信号処理装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10889029B2 (en) 2006-05-10 2021-01-12 DePuy Synthes Products, Inc. Methods of augmenting, reducing, and repairing bone with thermoplastic materials

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013156115A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013069253A1 (ja) 周波数拡散型レーダ装置及びその制御方法
KR101792114B1 (ko) 레이더를 이용한 복잡한 상황에서의 물체 감지 및 거리 측정 방법
KR102311559B1 (ko) 초음파 트랜스듀서의 에코 신호 처리 방법
US20160054266A1 (en) Ultrasonic flaw detection method and ultrasonic flaw detection apparatus
JP2009250616A (ja) レーダ信号処理装置
US8059487B2 (en) Underwater detection device
JP6194159B2 (ja) 干渉補償支援装置
JP5911315B2 (ja) 信号処理装置、pri推定装置、および、pri推定方法
KR102011959B1 (ko) 펄스 압축 과정에서 간섭신호를 탐지하는 레이더 수신신호 처리 방법 및 그를 위한 장치
KR101030745B1 (ko) 피아 식별기 및 그 신호 처리 방법
JP5697497B2 (ja) レーダ受信機及びパルスレーダ装置
JP2011119899A (ja) 通信解析システム
JP3998023B2 (ja) スペクトル拡散信号を用いた測距及び位置測定方法、その方法を行う装置
US20210356590A1 (en) Distance-measurement apparatus and distance-measurement method
JP5784422B2 (ja) レーダ装置、誘導装置及び目標追随方法
US11927666B2 (en) Signal processing apparatus and signal processing method
JP6147617B2 (ja) レーダ装置及びその信号処理方法
KR20170054168A (ko) 레이더 시스템의 씨파를 기반으로 하는 신호 처리 방법 및 그 장치
JPWO2020079775A1 (ja) 測距装置及び測距方法
KR101550706B1 (ko) 초음파를 이용한 두께 측정 장치 및 이의 두께 측정 방법
US11892535B2 (en) Signal processing apparatus and signal processing method
US11233595B2 (en) Method for detecting base stations using a search device as well as search device
CN110988807B (zh) 消除电路尖刺干扰的装置、系统及方法
CN102253361B (zh) 一种超短基线垂直运动多目标信号检测方法
JP2012173040A (ja) レーダ装置及び入射時間推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5911315

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees