JP5910291B2 - 位置検出機能を有するステージ装置、及び撮影装置の撮像素子駆動装置 - Google Patents

位置検出機能を有するステージ装置、及び撮影装置の撮像素子駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、位置検出機能を有するステージ装置、及び、同ステージ装置を利用した撮影装置の撮像素子駆動装置に関する。
従来、位置検出機能を有するステージ装置として、特許文献1ないし3に記載のものが知られている。これらのステージ装置は、カメラの像ブレ補正装置の撮像素子駆動用(特許文献2、3)に開発され、あるいは特定撮影エリアを拡大撮影するための撮像素子駆動用(特許文献1)に開発されたもので、固定基板と、該固定基板の平面方向に移動自在に支持した可動基板(XYステージ)とを備え、この可動基板に撮像素子を搭載している。可動基板と固定基板の間にはX方向駆動用とY方向駆動用の一対のボイスコイルモータ(磁気駆動デバイス、ボイスコイル(VC)と永久磁石)が備えられている。可動基板の位置検出は、特許文献1ではエンコーダが用いられ、特許文献2、3ではホールセンサ(磁気センサ)と永久磁石からなる磁気式位置検出デバイスが用いられている。
可動基板の駆動にボイスコイルモータを用い、位置検出に磁気式位置検出デバイスを用いて、特定撮影エリアを拡大撮影するための部分映像拡大撮影装置とすると、解像度の高い撮像素子を全体の撮影エリア内の特定の拡大撮影エリアに移動させるために、大きい移動距離を確保すると同時に、その駆動位置を正確に検出する必要がある。ところが、特許文献2、3のステージ装置において、可動基板の移動距離を大きくすると、磁気センサによる位置検出精度が著しく落ち、実用に耐えないことが分かった。
図12は、移動距離の大きい可動基板の位置を検出するための従来の磁気式位置検出デバイスを示している。可動基板に固定するホールセンサ305には、図の中央のホール素子pと、このホール素子pに対して上下に位置をずらせたホール素子qとホール素子rの3個のホール素子が含まれている。理論的には、このホールセンサ305が各永久磁石212に対して下方(図12(a))、中央(図12(b))、上方(図12(c))に移動すると、下方領域ではホール素子qの出力が変位に対し直線性を維持し(図12(a’))、中央領域ではホール素子pの出力が変位に対し直線性を維持し(図12(b’))、上方領域ではホール素子rの出力が変位に対し直線性を維持する(図12(c’))。これらのホール素子p、q、rの出力を合成すると、図12(d)に示すように、ホールセンサ305(可動基板)の全移動域(例えば4mm)において変位に対して直線性のある出力が得られる。つまり、ホールセンサ30の位置を正しく検出することができる。3つのホール素子p、q、rの出力の合成手法は知られている。
ところが、以上の理想的なホールセンサ305の出力は、ホールセンサ305に永久磁石212の磁力(磁束)のみが作用している状態でなければ得られないことが分かった。別言すると、従来の可動基板の駆動にボイスコイルモータを用い、位置検出に磁気式位置検出デバイスを用いたステージ装置では、ホールセンサ305にボイスコイルモータの永久磁石の磁力が作用することが避けられないため、ホールセンサ305(可動体)の移動量が大きくなると、その磁気的な位置検出が困難になっていた。
特開2002-335435号公報 特開2002-229090号公報 特開2008-160947号公報
従って本発明は、可動基板の駆動にボイスコイルモータを用い、位置検出に磁気式位置検出デバイスを用いたステージ装置において、可動基板の移動距離を大きくしても、磁気センサによる正しい位置検出が可能なステージ装置を得ることを目的とする。
本発明者らは、可動基板の駆動にボイスコイルモータを用い、位置検出に磁気式位置検出デバイスを用いた従来のステージ装置において、可動基板の移動距離が大きくなると、磁気センサによる位置検出精度が落ちる原因を追及した結果、次の結論に達した。
1)従来装置では、ボイスコイルモータの永久磁石(の磁力)が、磁気式位置検出デバイスの磁気センサに作用してしまう結果、位置検出精度が落ちる。
2)そして、ボイスコイルモータの永久磁石(の磁力)が、磁気式位置検出デバイスの磁気センサに作用する原因は、ボイスコイルモータと磁気式位置検出デバイスのそれぞれの永久磁石が、固定基板と可動基板の対向面に位置しているためであり、装置全体の小型化を維持しながらボイスコイルモータの永久磁石(の磁力)が磁気センサに及ばないようにするのは非常に困難である。
以上の解析に基づき、本発明は、固定基板(固定体)と可動基板(可動体)の間に設けるボイスコイルモータと磁気式位置検出デバイスを基板の平面方向と直交する方向に離間させて設けるという着眼に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明による位置検出機能を備えたステージ装置は、固定体を互いに連動する一対の第1、第2の固定基板から構成する一方、可動体を上記一対の固定基板に該固定基板の平面方向に可動に支持された互いに連動された一対の第1、第2の可動基板から構成して、これら一対の固定基板と一対の可動基板を、第1の固定基板、第1の可動基板、第2の固定基板、第2の可動基板の順に位置させ、上記一対の固定基板に対して上記一対の可動基板を該固定基板の平面方向に移動させるボイスコイルと磁石からなる磁気駆動デバイス(ボイスコイルモータ)と、上記一対の固定基板に対する上記一対の可動基板の該固定基板方向の平面方向の位置を検出する磁気センサと磁石からなる磁気式位置検出デバイスのうち、上記磁気駆動デバイスの磁石と上記磁気式位置検出デバイスの磁石は上記第2の固定基板の表裏に設け、上記ボイスコイルは上記第1の可動基板に設け、上記磁気センサは上記第2の可動基板に設けたこと、を特徴としている。
上記磁気式位置検出デバイスの磁石は、第2の固定基板上に、磁石ホルダを介して支持されて位置検出機能を備えてもよい。
上記磁気式位置検出デバイスは、可動基板内の直交二方向の位置と回転位置の検出用に3セットが設けられてもよい。
上記磁気駆動デバイスは、上記可動体を直交二方向に駆動するための一対が備えられてもよい。
本発明の位置検出機能を有するステージ装置は、可動体に撮像素子を搭載して、撮影装置の撮像素子駆動装置として使用できる。
本発明は、固定体に移動自在に支持された可動体の駆動をボイスコイルモータによって行い、位置検出を磁気式位置検出デバイスによって行う位置検出機能を有するステージ装置において、ボイスコイルモータと磁気式位置検出デバイスを基板の平面方向と直交する方向に離間させて設けることができるので、ボイスコイルモータの磁石の磁力が磁気センサに及ぼされるのを防止または抑制し、正しく可動体の位置検出を行うことができる。
本発明によるステージ装置を適用する撮影装置の系統図である。 同撮影装置を使用した監視カメラシステム及び同撮影装置による全体映像と部分拡大映像のイメージ図である。 本発明のステージ装置の一実施形態を示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である 図3のV−V線に沿う断面図である 図3のVI−VI線に沿う断面図である 図3からホールセンサホルダを除去して描いた平面図である。 (A)、(B)はそれぞれ、本発明のステージ装置の一実施形態を示す図3の上面側と下面側から描いた斜視図である。 (A)、(B)はそれぞれ、図8から上板(第2の固定基板)を除去して上面側と下面側から描いた斜視図である。 図8(A)から上板(第2の固定基板)とホールセンサフレキシブル回路基板を除去して描いた斜視図である。 図8(A)から上板(第2の固定基板)とボイスコイルモータの一方の永久磁石を除去して描いた斜視図である。 磁気式位置検出デバイスの磁気センサ(ホールセンサ)と永久磁石の位置関係及び磁気センサの出力例を示す図である。
図1は、本発明によるステージ装置を適用する全体映像と部分拡大映像を表する撮影装置10を概念的に示したものである。この撮影装置10は、特開2002-335435号公報(特許文献2)で提案されているもので、撮影対象(被写体)12からの被写体光束を集光する撮影光学系14に続いてビームスプリッター16を配置し、撮影光学系14からの被写体光束を2つに分割している。
ビームスプリッター16としては光学プリズムやハーフミラーなどの入射光を2方向に分割できる光学機器を使用する。この例では、ビームスプリッター16で分割した被写体光束の光量は50%ずつの等分割とする。
ビームスプリッター16で分割された一方の被写体光束は全体映像撮影部18に入射され、全体映像撮影部18で撮影対象12の像全体領域を撮影して全体映像信号E1を出力する。
一方、ビームスプリッター16で分割された他方の被写体光束は部分拡大映像撮影部20に入射される。部分拡大映像撮影部20は、撮影対象12の像全体領域における一部領域の像を撮像素子21で撮像して高解像度の部分拡大映像信号E2を出力する。すなわち、部分拡大映像撮影部20の撮像素子21の画像解像度は、全体映像撮影部18の撮像素子の画像解像度より高い。撮像素子21は、全体映像撮影部18の撮像素子よりサイズが小さいものを使用する。撮像素子21の画素数は、全体映像撮影部18の撮像素子の画素数と同一でもよいが、より解像度を高めるために画素数の多いものを使用してもよい。
図2は、この撮影装置10を使用した監視カメラシステム及び全体映像信号E1と部分拡大映像信号E2のモニタ22への表示例である。モニタ22の上方に全体映像G1が表示され、下方に全体映像G1から選択した分割エリアの部分拡大映像G2が表示されている。この例では、全体映像G1のエリアが9分割されており、その9分割エリアから選択した一つの分割エリア(中央下の分割エリア)の拡大映像が部分拡大映像G2として表示されている。
部分拡大映像撮影部20にあっては、全体映像の任意の位置について部分拡大映像を撮影できるようにするため、外部(撮影制御・録画装置50)から部分拡大映像の撮影位置を位置決めするための駆動電流E3が与えられる。そして、この部分拡大映像を撮影する全体映像中の位置(撮像素子21の位置)について位置検出が行われ、外部に位置検出信号E4として出力される。本実施形態は、撮像素子21の移動量が大きい(例えば直交二方向にそれぞれ±4mm移動する)場合にも、正しく直交二方向駆動及び位置検出を行うことができるステージ装置を提供する。すなわち、全体映像撮影部18と部分拡大映像撮影部20とで同一の撮影光学系14を使用する場合は、撮像素子21を各分割エリアに対応する部分拡大映像G2が得られる撮影位置に移動するために、撮像素子21を、直交二方向に撮像素子21の有効受光面の縦、横長さの2倍の長さ移動可能にする。なお、撮像素子サイズ、撮影光学系の焦点距離が異なる場合など、撮像素子21の移動量が異なる。また、顔認識、動体検知などの機能を有する場合、認識した顔、検知した動体を拡大表示できる任意の位置に移動可能にする。本実施形態は、このように撮像素子21の移動量が大きい場合や、任意の位置への移動が要求される場合にも、正しく直交二方向駆動及び位置検出を行うことができるステージ装置を提供するものである。
この撮影装置10及びモニタ22の制御並びに録画は、撮影制御・録画装置50により行う。撮影制御・録画装置50は、撮影装置10が出力した全体映像信号E1、部分拡大映像信号E2を入力して所定の映像処理を施して、それぞれを全体映像G1、部分拡大映像G2としてモニタ22に表示する。図示実施形態では単一のモニタ22に全体映像G1、部分拡大映像G2を表示しているが、それぞれ独立した異なるモニタに表示してもよい。撮影制御・録画装置50は、全体映像信号E1及び部分拡大映像信号E2を記録する電子媒体を備えている。
また撮影制御・録画装置50は、全体映像G1から部分拡大映像G2として表示する分割エリアを選択するスイッチを備えている。撮影制御・録画装置50は、操作されたスイッチに対応する分割エリアの部分拡大映像G2が得られるように、部分拡大映像撮影部20から出力される位置検出信号E4をチェックし、部分拡大映像撮影部20に撮像素子21を移動させる駆動電流E3を出力して、撮像素子21を移動する。本発明による位置検出機能を有するステージ装置は、撮像素子21を各分割エリアを撮影する位置に正確に移動させることができる。
図3以下は、以上の部分拡大映像撮影部20に用いる本発明によるステージ装置100の一実施形態を示している。このステージ装置100は、固定体200と可動体300を備えている。以下の説明では、固定体200側の部材に200台の符号を付し、可動体300側の部材に300台の符号を付す。
固定体200は、図4ないし図6に明らかなように、互いに平行な下板(第1の固定基板)201と上板(第2の固定基板)202を有し、この下板201と上板202は、複数箇所のスタッド(間隔保持固定部材)203によって強固に結合されている。下板201と上板202の平面(と平行な方向)内の直交二方向をX方向、Y方向とし、同平面方向と直交する方向をZ方向とする。
下板201と上板202の間には、同下板201及び上板202と平行に可動体300の可動板(第1の可動基板)301が位置している。この可動板301には、スタッド203を緩通させる緩通孔301a(図6)が形成されている。そして、この可動板301は、固定体200と可動板301との間に設けた3箇所以上の転動機構400によってXY平面と平行な任意の方向に移動自在に支持されている。各転動機構400は、下板201に形成した貫通穴204、この貫通穴204の図6の下面を閉塞する硬質の押さえ板205、可動板301に固定した硬質の摺動板307、上板202に固定したスリーブ206にねじ込んだ押さえねじ207、押さえ板205と摺動板307の間に挿入したボール401、及び摺動板307と押さえねじ207の間に挿入したボール402を備えている。押さえねじ207の締め付け量を適当な大きさにすることにより、可動板301は、固定体200(下板201及び上板202)に対する遊びが極小の状態で極めて小さい移動抵抗で移動することができる。
可動板301には、Z方向に向けた上述の撮像素子21が固定されている。以下、撮像素子21が向いている方向を下方(被写体方向)、その反対を上方とする。下板201の中央部には、正面視長方形の中央貫通孔201aが穿設されていて、撮像素子21はこの中央貫通孔201a内に位置している。中央貫通孔201aは、撮像素子21がX方向及びY方向に所定量移動するのを許容する大きさに形成されている。
可動板301には、ホールセンサホルダ302が固定されており、このホールセンサホルダ302は、上板202に形成した貫通孔210を通って、上板202の上方に突出している。このホールセンサホルダ302は、可動板301に固定される中央のコ字状断面部302aと、このコ字状断面部302aの一方と他方の脚部に連続するホールセンサ基板(第2の可動基板)302bと302cとを有している。ホールセンサ基板302bはX方向に長く、コ字状断面部302aとホールセンサ基板302cはホールセンサ基板302bの中央部からY方向に形成されていて、ホールセンサ基板302cとホールセンサ基板302bはY方向の補強板302d(図9、図11)によって接続されている。すなわち、ホールセンサホルダ302は全体として平面T字形状をなしており、ホールセンサ基板302bと302c(及び補強板302d)は、可動板301及び上板202と平行をなし、かつ、上板202から十分離間している(ホールセンサ基板302b、302cと上板202の間隔は、コ字状断面部302aのZ方向の長さによって設定することができ、可動板301と上板202の間隔より大きい)。ホールセンサ基板302bと302cは図示例では軽量化のために分断され、補強板302dで接続されているが、上板202と平行な一連の板材であってもよい。
以上の固定体200と可動体300の間には、XY二方向のボイスコイルモータ500(X、Y)と、3組の磁気式位置検出デバイス600(A、B、C)が設けられている。ボイスコイルモータ500(X、Y)は、ホールセンサホルダ302のコ字状断面部302aとホールセンサ基板302cの左右に各一対(図9(A)、図10)が設けられたX方向ボイスコイルモータ500XとY方向ボイスコイルモータ500Yからなっている。XY方向ボイスコイルモータ500Yのボイスコイル303Yは、可動板301上のX方向左右端部に配置され、その間のホールセンサ基板302cにホールセンサ305cが配置されている。X方向ボイスコイルモータ500Xのボイスコイル303Xは可動板301上のY方向中央寄りに配置され、ホールセンサホルダ302のT字上端のホールセンサ基板302b両端部にホールセンサ305a、305bが配置されている。ボイスコイルモータ500Xと500Yはそれぞれ、可動板301に固定したボイスコイル303X、303Yと、このボイスコイル303X、303Yに対向させて上板202に固定した永久磁石211X、211Yからなっていて(図4、図5)、ボイスコイル303X、303Yに流す電流の正逆及び大きさによって、可動体300をXY平面と平行な方向に自由に移動させることができる。ボイスコイル303X、303Yは、フレキシブル回路基板304上に設けられており、可動板301に形成した貫通孔301b内に位置して永久磁石211X、211Yに対向している。
磁気式位置検出デバイス600は、ホールセンサ基板302b上にX方向に離間させて設けた一対のホールセンサ305a、305bと、ホールセンサ基板302c上に設けた一つのホールセンサ305cを有し、上板202には、このホールセンサ305a、305b、305cに対向させて、対応する永久磁石212a、212b、212cが固定されている。詳細には、永久磁石212a、212b、212cはそれぞれ磁性材料からなる個別の磁石ホルダ213a、213b、213cに固定されており、これらの磁石ホルダ213a、213b、213cが上板202に固定されている。このホールセンサ305aと永久磁石212a(磁気式位置検出デバイス600A)は例えば可動体300のX方向位置検出用、ホールセンサ305bと永久磁石212b(磁気式位置検出デバイス600B)は回転位置検出用、ホールセンサ305cと永久磁石212c(磁気式位置検出デバイス600C)はY方向位置検出用である。ホールセンサ305a、305b、305cはフレキシブル回路基板306上に設けられており、ホールセンサ基板302b、302cに形成した貫通孔302e(図3、図6)内に位置して永久磁石212a、212b、212cに対向している。なお、ホールセンサ305a、305b、305c及び対応する永久磁石212a、212b、212cの構成は、図12に示した公知のホールセンサ305と永久磁石212の構成と同一である。
ボイスコイルモータ500X、500Y用の永久磁石211X、211Yと、磁気式位置検出デバイス600A、600B、600C用の永久磁石212a、212b、212cが固定された上板202は、磁性材料からなっており、磁気回路のヨークを構成している。
上記構成のステージ装置100は、駆動電流をボイスコイルモータ500X、500Y(ボイスコイル303X、303Y)に流すことにより、可動板301(撮像素子21)をXY平面と平行な所定の方向に移動させることができる。同時に、可動板301(撮像素子21)の位置を磁気式位置検出デバイス600A、600B、600Cにより検出し、位置検出信号を出力する。図2に示した監視カメラシステムでは、このステージ装置100を搭載した撮影装置10(部分拡大映像撮影部20)、撮影制御・録画装置50及びモニタ22を備えた撮影制御・録画装置50が、磁気式位置検出デバイス600A、600B、600Cが出力した位置検出信号E4により可動板301(可動撮像素子21)の位置を測定しながら、駆動電流E3を出力して、可動板301(撮像素子21)を何れかの分割エリアに対応する撮影位置に移動し、その撮影位置に保持する。
以上の本実施形態では、ボイスコイルモータ500X、500Y用の永久磁石211X、211Yは、上板202の可動板301側の面(図4ないし図6の下面)に設けられ、ホールセンサ305a、305b、305cは、上板202の図の上方に位置するホールセンサ基板(第2の可動基板)302bと302cに設けられているため、永久磁石211X、211Yの磁力がホールセンサ305a、305b、305cに悪影響を与えることがない。また、磁気式位置検出デバイス600の永久磁石212a、212b、212cが、永久磁石211X、211Yとホールセンサ305a、305b、305cの間に位置しているため、同様に、永久磁石211X、211Yの磁力がホールセンサ305a、305b、305cに悪影響を与えることがない。このため、図12で説明した磁気センサの位置検出原理に基づき、可動体300の移動距離が大きくても正しくその位置を検出することができる。また本実施形態では、ホールセンサホルダ302のコ字状断面部302aのZ方向の長さ(永久磁石211X、211Yと、ホールセンサ305a、305b、305cのZ軸方向の間隔)を、永久磁石211X、211Yの磁力がホールセンサ305a、305b、305cに作用しないように定めることができるので、可動体300の移動距離が大きくてもその位置を正確に、高精度に検出することができる。
この実施形態では可動体300がX方向、Y方向、及び回転方向の3方向に移動自由度があるため、これら3自由度に対応させて磁気式位置検出デバイス600を3セット設けているが、可動体300の移動自由度が制限されている場合には、それに応じて磁気式位置検出デバイス600のセット数を減らすことができる。
本実施形態では、第1、第2の固定基板、第1、第2の可動基板は、下から上に順番をつけているが、本発明は、上から順に順番をつけても同じである。つまり、Z方向にボイスコイル303X、303Y、永久磁石211X、211Y、永久磁石212a、212b、212c、ホールセンサ305a、305b、305cの順またはその逆順に配置でき、永久磁石212a、212b、212cと永久磁石211X、211YをZ方向に離反させて配置できれば、各部材の上下位置関係は問わない。
10 撮影装置
14 撮影光学系
16 ビームスプリッター
18 全体映像撮影部
20 部分拡大映像撮影部
21 撮像素子
22 モニタ
100 ステージ装置
200 固定体
201 下板(第1の固定基板)
201a 中央貫通孔
202 上板(第2の固定基板)
203 スタッド(間隔保持固定部材)
204 貫通穴
205 押さえ板
207 押さえねじ
211X 211Y 永久磁石(磁石)
212 永久磁石
212a 212b 212c 永久磁石(磁石)
213a 213b 213c 磁石ホルダ
300 可動体
301 可動板(第1の可動基板)
302 ホールセンサホルダ(第2の可動基板)
302a コ字状断面部(第2の可動基板)
302b ホールセンサ基板(第2の可動基板)
302c ホールセンサ基板(第2の可動基板)
302d 補強板
303X 303Y ボイスコイル
304 フレキシブル回路基板
305 ホールセンサ
305a 305b 305c ホールセンサ
306 フレキシブル回路基板
307 摺動板
400 転動機構
500 ボイスコイルモータ
500X X方向ボイスコイルモータ
500Y Y方向ボイスコイルモータ
600 磁気式位置検出デバイス
600A 600B 600C 磁気式位置検出デバイス

Claims (5)

  1. 互いに連動する一対の第1、第2の固定基板を有する固定体;
    上記一対の固定基板に該固定基板の平面方向に可動に支持された互いに連動する一対の第1、第2の可動基板を有する可動体;
    上記一対の固定基板に対して上記一対の可動基板を該固定基板の平面方向に移動させるボイスコイルと磁石からなる磁気駆動デバイス;及び
    上記一対の固定基板に対する上記一対の可動基板の該固定基板方向の平面方向の位置を検出する磁気センサと磁石からなる磁気式位置検出デバイス;を有し、
    上記一対の固定基板と一対の可動基板は、第1の固定基板、第1の可動基板、第2の固定基板、第2の可動基板の順に位置していること;及び
    上記磁気駆動デバイスの磁石と上記磁気式位置検出デバイスの磁石は、上記第2の固定基板の表裏に設けられ、上記ボイスコイルは上記第1の可動基板に設けられ、上記磁気センサは上記第2の可動基板に設けられていること;
    を特徴とする位置検出機能を有するステージ装置。
  2. 請求項記載の位置検出機能を有するステージ装置において、磁気式位置検出デバイスの磁石は、第2の固定基板上に、磁石ホルダを介して支持されている位置検出機能を有するステージ装置。
  3. 請求項1または2記載の位置検出機能を有するステージ装置において、上記磁気式位置検出デバイスは、可動基板内の直交二方向の位置と回転位置の検出用に3セットが設けられている位置検出機能を有するステージ装置。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項記載の位置検出機能を有するステージ装置において、上記磁気駆動デバイスは、上記可動体を直交二方向に駆動するための一対が備えられている位置検出機能を有するステージ装置。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項記載の位置検出機能を有するステージ装置において、可動体に撮像素子が搭載されている撮影装置の撮像素子駆動装置。
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