JP5910159B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
この加熱回転体として例えば、無端状の発熱ベルトを用いると、熱容量を小さくすることができるとともに、発熱源から記録シートまでの距離を短くすることができ、その分、発熱源からの伝熱効率を高めることができる。その結果、定着装置の消費電力を少なくし、定着装置のウォームアップに要する加熱時間を短縮化することができる。
このため、このような定着装置には、抵抗発熱体層における異常発熱の発生の有無を監視できるように、発熱ベルトの外周面上の、抵抗発熱体層によって発熱する発熱領域の全域の温度変化を監視する温度センサー(例えば、赤外線センサーが設けられている。
又、当該相対位置関係にずれが生じると、発熱領域の全域を検出範囲とすることができなくなり、当該相対位置関係のずれにより検出範囲から外れた発熱領域で異常発熱が発生した場合に、当該異常発熱を検出できなくなる場合が生じ得る。
又、前記温度センサーは、非接触型の温度センサーであることとすることができる。さらに、前記非接触型の温度センサーは、赤外線センサーであることとすることができる。又、本発明の一形態に係る画像形成装置は、前記定着装置を備える画像形成装置とすることができる。
ここで、前記1つ以上の温度センサーには、さらに前記相対位置関係が正常な場合おいて、前記軸方向のもう一方の端部を含む領域を温度検出範囲とし、その温度検出範囲の位置が、前記相対位置関係が正常な場合の位置よりも少しでも前記軸方向と直交する方向にずれると温度検出範囲が前記発熱領域外に及ぶもう一方の端部温度センサーが含まれ、前記判定手段は、両者の端部温度センサーの温度検出範囲について算出した昇温量の内、一方の昇温量のみが前記基準値を下回る場合には、両者の端部温度センサーの温度検出範囲の位置が前記軸方向にずれていると判定し、両者の端部温度センサーの温度検出範囲について算出した昇温量が共に前記基準値を下回る場合には、両者の端部温度センサーの温度検出範囲の位置が前記軸方向と直交する方向にずれていると判定し、前記警告手段は前記温度検出範囲の位置ずれ方向についての判定結果を報知する報知手段を有することとしてもよい。
以下、本発明に係る一形態の画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンター(以下、単に「プリンター」という。)に適用した場合を例にして説明する。
[1]プリンターの構成
先ず、本実施の形態に係るプリンター1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るプリンター1の構成を示す図である。同図に示すように、このプリンター1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、制御部60を備えている。
以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。画像プロセス部3は、作像部3Y、3M、3C、3K、露光部10、中間転写ベルト11、2次転写ローラー45などを有している。
露光部10は、レーザダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザ光Lを発し、作像部3Y、3M、3C、3Kの各感光体ドラムを露光走査する。この露光走査により、帯電器32Yにより帯電された感光体ドラム31Y上に静電潜像が形成される。作像部3M、3C、3Kの各感光体ドラム上にも同様にして静電潜像が形成される。
各現像器により現像されて各感光体ドラム上に対応する色のトナー像が形成され
る。形成されたトナー像は、作像部3Y、3M、3C、3Kの各1次転写ローラー(図1では、作像部3Yに対応する一次転写ローラーのみ符号34Yを付し、他の1次転写ローラーについては、符号を省略している。)により、中間転写ベルト11上の同じ位置に重ね合わされるように、中間転写ベルト11上にタイミングをずらして順次1次転写された後、2次転写ローラー45による静電力の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に2次転写される。トナー像が2次転写された記録シートは、さらに定着装置5に搬送され、記録シート上のトナー像(未定着画像)が、定着装置5において加熱及び加圧されて記録シートに熱定着された後、排出ローラー71により排紙トレイ72に排出される。
繰り出しローラー42、タイミングローラー44等の各ローラーは、搬送モーター(不図示)を動力源とし、歯車ギヤやベルトなどの動力伝達機構(不図示)を介して回転駆動される。この搬送モーターとしては、例えば、高精度の回転速度の制御が可能なステッピングモーターが使用される。記録シートは、中間転写ベルト11上のトナー像の移動タイミングに合わせて給紙部4から2次転写位置46に搬送され、2次転写ローラー45により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に2次転写される。
図2は、定着装置5の主要部の構成を示す斜視図である。同図に示すように、定着装置5は、加熱回転体51と、定着ローラー52と、加圧ローラー53と、加熱回転体51(後述する抵抗発熱体層513)の両端部に電圧を印加して通電させる電源部500と、加熱回転体51(後述する電極511、512)に給電するための給電部材501、502と、赤外線センサー54等を有する。定着装置5の全体動作は、後述する定着制御部50によって制御される。
抵抗発熱体層513に用いる耐熱性樹脂としては、ポリイミド樹脂、ポリエチレンスルフィド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリエステル-イミド樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ-p-キシリレノン樹脂、ポリベンズイミダゾール樹脂等を用いることができる。その中でも、ポリイミド樹脂は、耐熱性、絶縁性及び機械的強度等に優れた特性を示すので、ポリイミド樹脂を用いるのが望ましい。
導電性フィラーの形状は、同一含有量で導電性フィラー同士が線状に絡み合い、互いに接触しやすくして、接触確率を高めるため、繊維状、針状又はフレーク状の形状が望ましい。これにより、均一な電気抵抗を有する抵抗発熱体層513を成型することができる。
補強層514は、抵抗発熱体層513の強度を補強するための層であり、例えば、ポリイミド樹脂を用いることができる。補強層514の厚さは、任意であるが、5〜100μm程度が望ましい。弾性層515は、記録シート上のトナー像に均一かつ柔軟に熱を伝えるための層である。弾性層515を設けることにより、トナー像が押しつぶされたり、トナー像が不均一に溶融されたりするのを防止し、画像ノイズの発生を防止することができる。弾性層515の材料としては、耐熱性と弾性とを有するゴム材や樹脂材を用いる。例えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性エラストマーを材料として用いることができる。
定着ローラー52と加圧ローラー53は、芯金522、532の軸方向両端部521、531が図示しないフレームの軸受部に回転自在に軸支される。加圧ローラー53は、駆動モーター(不図示)からの駆動力が伝達されることにより矢印B方向に回転駆動される。この加圧ローラー53の回転に伴って加熱回転体51と定着ローラー52が矢印A方向に従動回転する。なお、加圧ローラー53を回転駆動させる駆動モーターの駆動は、後述する定着制御部50によって制御される。
芯金532は、加圧ローラー53を支持する部材であり、耐熱性と強度を有する材料から構成される。芯金532の材料としては、例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等を用いることができる。弾性層533は、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の弾性体で、厚さ1〜20mmの範囲内の耐熱性の高い材料で構成される。離型層534は、離型層516と同様に、加圧ローラー53と記録シートとの離型性を高めるための層であり、離型層516と同様の材料及び厚さで構成することができる。
又、図4(b)に示すように、加熱回転体51の発熱領域の軸方向の両端の測定視野範囲t1、t5は、その軸方向及び軸方向と直交する方向の両方向が、上記発熱領域の境界に及ぶように、赤外線検出素子541及び545の配置が調整されている。このため、赤外線センサー54と上記発熱領域との間の相対位置関係にずれが生じると、測定視野範囲t1、t5の少なくとも何れかの測定視野範囲が上記発熱領域外に及ぶことになり(上記相対位置関係のずれにより、赤外線センサー54の測定視野範囲t1〜t5の位置が、上記相対位置関係が正常な場合の位置より少しでも加熱回転体51の発熱領域の軸方向にずれると、測定視野範囲t1又はt5のいずれかの測定視野範囲の位置が当該発熱領域外に向かう軸方向にずれて、その測定視野範囲が上記発熱領域外に及ぶことになり、上記相対位置関係のずれにより、赤外線センサー54の測定視野範囲t1〜t5の位置が、上記相対位置関係が正常な場合の位置より少しでも上記軸方向と直交する方向にずれると、測定視野範囲t1及びt5の両者の測定視野範囲が上記発熱領域外に及ぶことになり)、当該相対位置関係のずれが無い場合(当該相対位置関係が正常な場合)に比較して当該測定視野範囲の検出温度が低下する。
[3]制御部の構成
図5は、制御部60の構成と制御部60による制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。制御部60は、所謂コンピュータであって、同図に示されるように、CPU(Central Processing Unit)601、通信インターフェース(I/F)部602、ROM(Read Only Memory)603、RAM(Random Access Memory)604、画像データ記憶部605、基準値記憶部606、警告メッセージ記憶部607などを備える。
RAM604は、CPU601のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
画像データ記憶部605は、通信I/F部602や画像読取部8を介して入力された、印刷用の画像データを記憶している。基準値記憶部606は、昇温量基準値テーブルを記憶している。
定着制御部50は、所謂コンピュータであって、CPU、ROM、RAM等から構成される。定着制御部50は、加圧ローラー53の駆動モーターの駆動を制御することにより、加熱回転体51、定着ローラー52及び加圧ローラー53の回転駆動を制御したり、加熱回転体51の抵抗発熱体層513へ電源を供給する電源部500の電源のオン・オフを制御することにより、加熱回転体51の発熱領域の表面温度が、熱定着が可能な目標温度(例えば、190℃)になるように制御したりすることによって、定着装置5の全体の動作を制御する。
具体的には、各平均温度を取得する毎に、平均温度の最大値と、当該最大値と平均温度の最小値を除く平均温度の平均値(当該平均値を抵抗発熱体層513に異常発熱が発生していない、通常状態における発熱領域の温度を指標する値とみなす。)との差が予め定めた許容値を超えるか否かを監視し、許容値を超えた場合に異常発熱が発生したと判定することにより、異常発熱を検出する。
さらに、定着制御部50は、後述する温度センサー視野範囲の位置ずれ検出処理を行う。
図7は、定着制御部50が行う温度センサー視野範囲の位置ずれ検出処理(ここでは、後述する変形例と区別するために「温度センサー視野範囲の位置ずれ検出処理A」としている。)の動作を示すフローチャートである。プリンター1の電源がオンされると(ステップS701)、定着制御部50は、赤外線センサー54より、加熱回転体51の発熱領域の軸方向の両端の赤外線検出素子の測定視野範囲t1、t5における平均温度(t1の平均温度T1(0)、t5の平均温度をT5(0)とする。)を取得し、取得した各平均温度を、加熱回転体51のウォームアップ開始時の初期温度として保持する(ステップS702)。
タイマー起動後、所定時間(ここでは、3秒とする)経過し、タイマーがタイムアウトすると(ステップS705:YES)、定着制御部50は、赤外線センサー54より、上記軸方向の両端の各赤外線素子の測定視野範囲t1、t5における平均温度(t1の平均温度をT1(1)、t5の平均温度をT5(1)とする。)を取得し(ステップS706)、上記軸方向の両端の測定視野範囲t1、t5における所定時間の間の昇温量(t1の昇温量をUT1、t5の昇温量をUT5とする。)を算出する(ステップS707)。
次に、定着制御部50が行う位置ずれ警告処理の動作について説明する。図8は、上記動作を示すフローチャートである。なお、同図においては、後述する位置ずれ警告処理の変形例と区別するため、「位置ずれ警告処理A」としている。定着制御部50は、電源部500の電源をオフにし、定着装置5への通電を停止し(ステップS801)、さらに、制御部60を介して警告メッセージ記憶部607に記憶されている警告メッセージの元データを読出させて操作パネル7の液晶表示部に当該元データに基づく警告メッセージを表示させる(ステップS802)。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(2)本実施の形態における位置ずれ警告処理においては、加熱回転体51の発熱領域と赤外線センサー54との間の相対位置関係にずれが生じた場合に、赤外線センサー54の検出範囲(測定視野の範囲)の位置がずれている旨の警告メッセージを、操作パネル7を介して表示させることとしたが、位置ずれ警告処理において、さらに、当該測定視野の範囲の位置のずれ方向を検出し、当該位置のずれ方向を通知することとしてもよい。
図10において、図8に示す位置ずれ警告処理と共通する処理内容のステップについては、図8のステップ番号と同じステップ番号を付し、説明を省略し、以下、相違する部分の処理内容について説明する。なお、当該変形例の場合も、赤外線センサー54の構成及び加熱回転体51の発熱領域との間の相対位置関係は、本実施の形態の場合と同じである。
両者が、それぞれ、対応する昇温量基準値を下回っている場合には(ステップS1001:YES)、定着制御部50は、両者の測定視野範囲が軸方向と直交する方向にずれていると判定し、その旨の通知メッセージを、制御部60を介して操作パネル7の液晶表示部に表示させる(ステップS1002)。
なお、操作パネル7の液晶表示部に表示させる各通知メッセージの元データは、警告メッセージ記憶部607に記憶させておくこととする。
定着制御部50は、ステップS801の処理を行った後、図9のステップS901の処理において算出した、T3とT1の差の絶対値(ΔT1)、T3とT5の差の絶対値(ΔT5)の両者が、それぞれ、差基準値を超えるか否かを判定する(ステップS1101)。
一方、ステップS1101の判定結果が否定的である場合には(ステップS1101:NO)、両者の測定視野範囲の位置が軸方向にずれていると判定し、その旨の通知メッセージを、制御部60を介して操作パネル7の液晶表示部に表示させる(ステップS1103)。
このように、本変形例においては、測定視野範囲の位置のずれ方向が判定されて、判定結果が通知されるので、ユーザーは当該通知に基づいて迅速に測定視野範囲の位置ずれの修復処理を実行することができる。
(5)本実施の形態では、加熱回転体51として、無端状のベルトを用いたが、加熱回転体51は、ベルト形状に限定されず、他の形状、例えば、ローラー形状であってもよい(例えば、本実施の形態の加熱回転体51と定着ローラー52とを一体化したローラー形状であってもよい。)。
又、本実施の形態の位置ずれ警告処理及び(2)の変形例では、定着装置5への通電停止及び警告メッセージ(又は通知メッセージ)の表示の両方の処理を行うこととしたが、何れか一方のみを行うこととしてもよい。
3 画像プロセス部
3Y〜3K 作像部
4 給紙部
5 定着装置
7 操作パネル
8 画像読取部
10 露光部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラー
13 従動ローラー
14、35Y クリーナー
31Y 感光体ドラム
32Y 帯電器
33Y 現像器
34Y 1次転写ローラー
35Y クリーナー
41 給紙カセット
42 繰り出しローラー
43 搬送路
44 タイミングローラー
45 2次転写ローラー
46 2次転写位置
50 定着制御部
51 加熱回転体
52 定着ローラー
53 加圧ローラー
54 赤外線センサー
60 制御部
71 排出ローラー
72 排紙トレイ
500 電源部
501、502 給電部材
511、512 電極
513 抵抗発熱体層
514 絶縁層
515、533 弾性層
516、534 離型層
521、531 芯金端部
522、532 芯金
523 断熱層
Claims (12)
- 通電によりジュール発熱する抵抗発熱体層を発熱源とする加熱回転体の外周面の発熱領域に記録シートを通紙して未定着画像を熱定着させ、
前記加熱回転体との間の相対位置関係が正常な場合に、全体の温度検出範囲が、前記外周面の発熱領域の軸方向全域に及び、かつ、前記発熱領域外には及ばない1つ以上の温度センサーを用いて前記抵抗発熱体層の異常発熱を検知する定着装置であって、
前記加熱回転体がウォームアップ中の間、前記1つ以上の温度センサー毎に検出される温度検出範囲の温度を監視し、監視結果に基づいて当該温度検出範囲の温度状態を示す温度情報を取得し、取得した温度情報が示す温度状態と、前記相対位置関係が正常な場合の当該温度センサーの温度検出範囲から取得されるべき温度状態とを比較することにより、前記相対位置関係がずれて、前記温度検出範囲の少なくとも一部が前記発熱領域外にはみ出しているか否かを判定する判定手段と、
前記発熱領域外にはみ出している場合に、警告を発する警告手段と、
を備えることを特徴とする定着装置。 - 前記判定手段は、前記ウォームアップ中の所定期間の前記温度検出範囲における昇温量を前記温度状態として算出することにより前記温度情報を取得し、算出した昇温量が、前記相対位置関係が正常である場合の当該温度センサーの温度検出範囲から取得されるべき昇温量の基準値を下回る場合に、前記温度検出範囲の少なくとも一部が前記発熱領域外にはみ出していると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。 - 前記1つ以上の温度センサーには、前記相対位置関係が正常な場合おいて、前記軸方向の一方の端部を含む領域を温度検出範囲とし、その温度検出範囲の位置が、前記相対位置関係が正常な場合の位置よりも少しでも前記軸方向と直交する方向にずれると温度検出範囲が前記発熱領域外に及ぶ端部温度センサーが含まれ、
前記判定手段は、前記端部温度センサーの温度検出範囲について算出した昇温量が前記基準値を下回る場合に、前記温度検出範囲の少なくとも一部が前記発熱領域外にはみ出していると判定する
ことを特徴とする請求項2記載の定着装置。 - 前記1つ以上の温度センサーには、さらに前記相対位置関係が正常な場合おいて、前記軸方向のもう一方の端部を含む領域を温度検出範囲とし、その温度検出範囲の位置が、前記相対位置関係が正常な場合の位置よりも少しでも前記軸方向と直交する方向にずれると温度検出範囲が前記発熱領域外に及ぶもう一方の端部温度センサーが含まれ、
前記判定手段は、両者の端部温度センサーの温度検出範囲について算出した昇温量の内、一方の昇温量のみが前記基準値を下回る場合には、両者の端部温度センサーの温度検出範囲の位置が前記軸方向にずれていると判定し、
両者の端部温度センサーの温度検出範囲について算出した昇温量が共に前記基準値を下回る場合には、両者の端部温度センサーの温度検出範囲の位置が前記軸方向と直交する方向にずれていると判定し、
前記警告手段は前記温度検出範囲の位置ずれ方向についての判定結果を報知する報知手段を有する
ことを特徴とする請求項3記載の定着装置。 - 前記1つ以上の温度センサーには、両者の温度検出範囲の少なくとも一部が異なる第1及び第2温度センサーが含まれ、
前記判定手段は、前記ウォームアップ中の所定時期における、両者の温度センサーの温度検出範囲の検出温度の温度差の絶対値を前記温度状態として算出することにより前記温度情報を取得し、算出した絶対値が、前記相対位置関係が正常な場合に両者の温度センサーの温度検出範囲から取得されるべき、それぞれの検出温度の温度差の絶対値の基準値を超える場合に、両者の温度センサーの温度検出範囲の内の少なくとも一部が前記発熱領域外にはみ出していると判定する
ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。 - 前記第1温度センサーは、前記相対位置関係が正常な場合おいて、前記軸方向の一方の端部を含む領域を温度検出範囲とし、その温度検出範囲の位置が、前記相対位置関係が正常な場合の位置よりも少しでも前記軸方向と直交する方向にずれると、温度検出範囲が前記発熱領域外に及び、
前記第2温度センサーは、前記相対位置関係が正常な場合おいて、前記軸方向の両端部以外の領域を温度検出範囲とし、当該温度検出範囲の位置が、前記相対位置関係が正常な場合の位置より前記軸方向と前記軸方向と直交する方向の何れの方向に所定距離ずれても当該温度検出範囲が前記発熱領域内に入る
ことを特徴とする請求項5記載の定着装置。 - 前記1つ以上の温度センサーには、さらに前記相対位置関係が正常な場合おいて、前記軸方向のもう一方の端部を含む領域を温度検出範囲とし、その温度検出範囲の位置が、前記相対位置関係が正常な場合の位置よりも少しでも前記軸方向と直交する方向にずれると、温度検出範囲が前記発熱領域外に及ぶ第3温度センサーが含まれ、
前記判定手段は、さらに前記所定時期における、第2及び第3温度センサー間の検出温度の温度差の絶対値を算出し、
第1及び第2温度センサー間の検出温度の温度差の絶対値と第2及び第3温度センサー間の検出温度の温度差の絶対値の何れか1つの絶対値のみが前記基準値を超える場合に、前記各温度検出範囲の位置が前記軸方向にずれていると判定し、
両者の絶対値が共に前記基準値を超える場合に、前記各温度検出範囲の位置が前記軸方向と直交する方向にずれていると判定し、
前記警告手段は前記温度検出範囲の位置ずれ方向についての判定結果を報知する報知手段を有する
ことを特徴とする請求項6記載の定着装置。 - 前記警告手段は、前記加熱回転体への通電を停止することにより、前記警告を発する
ことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の定着装置。 - 前記警告手段は、警告メッセージを表示させることにより、前記警告を発する
ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の定着装置。 - 前記温度センサーは、非接触型の温度センサーである
ことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の定着装置。 - 前記非接触型の温度センサーは、赤外線センサーである
ことを特徴とする請求項10記載の定着装置。 - 請求項1〜11の何れかに記載の定着装置を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
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