JP5907650B2 - ステータおよびステータの巻線引き出し方法 - Google Patents

ステータおよびステータの巻線引き出し方法 Download PDF

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Description

本発明は、モーターや発電機等の回転電機におけるステータのインシュレータおよび巻線引き出し方法に関する。
特許文献1には、ステータのティース部に装着するインシュレータの鍔部の側面に、巻線導入用のガイド溝を設けることにより、巻線の巻き始めの捻れた屈曲部をステータ径方向に逃し、第1ターンの直上にも巻線を巻き回すことを可能とした技術が開示されている。
特許第3786931号
特許文献1の技術では、側面に巻線導入用のガイド溝を設定する関係でインシュレータの鍔部の厚み寸法が大きくなってしまう。このため、ステータのティース部間のスロット内における巻線空間が減少し、巻線の占積率が低下する問題がある。
そこで、本発明はインシュレータの鍔部側面に巻線導入用のガイド溝を必要とすることなく巻胴部に巻線を整然と巻き回すことができて鍔部の薄肉化を可能とし、巻線の占積率を高めることができるステータのインシュレータ、および巻線引き出し方法を提供するものである。
本発明のステータのインシュレータにあっては、ティース部に装着される巻胴部両端の内径側鍔部と、外径側鍔部の少なくとも一方のコイルエンド側にあって、ステータ径方向に貫通して開口し、巻胴部に巻き回された巻線を巻き方向に引き出し可能な開口部を備える。開口部は、その両端、または片端の外側に、開口部から引き出した巻線を絡げるための突起を備える。巻胴部に巻き回された巻線は、開口部から巻き方向に一旦引き出した後、突起に絡げてステータ軸方向に曲げて引き出し、もしくは、巻線を開口部から巻き方向に引き出して、そのままステータ径方向に引き出すようにしている。
巻胴部に巻き回された巻線の巻き始め、および巻き終わりは、開口部から一旦引き出した後に突起に絡げてステータ軸方向に曲げて引き出す場合、あるいは開口部からステータ径方向に引き出す場合の何れにあっても、開口部から巻き方向に引き出すことが可能となる。このため、巻胴部に巻線を捻れを生じさせずに整然と巻き回すことができ、かつ、鍔部の厚みを薄くすることができてティース部間のスロット内の巻線空間を狭めることがなく、巻線の占積率を高めることができる。
本発明に係るインシュレータの第1実施形態を示す斜視図。 第1実施形態のインシュレータの正面図。 図2のA−A線に沿う断面図。 図1のB−B線に沿う断面図。 第1実施形態における巻線の巻き回し状態を1層目(a)と、2層目(b)とで示す正面図。 図5のC範囲部を拡大して示す断面図。 第1実施形態のインシュレータを用いたステータの斜視図。 図7に示したステータの正面図。 図7のD−D線に沿う断面図。 本発明の第2実施形態を示す図8と同様の正面図。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
(第1実施形態)
図1,2は、本発明に係るインシュレータの第1実施形態を示している。図1に示すインシュレータ11は、図5に示すステータ1のヨーク部2の内周側に突設したティース部3に前後方向(ステータ1の軸方向)から嵌装される2分割ピースのうちの片方を示している。
図5に示すステータ1は、複数のコアセグメントを円環状に連結して構成され、従って、図5では便宜的に1つのコアセグメントをステータ1として示している。
インシュレータ11は、適宜の合成樹脂等の電気絶縁性材料からなり、ティース部3に嵌装される巻胴部12と、巻胴部12の両端の内径側鍔部13および外径側鍔部14を備えている。
巻胴部12は、巻線21の巻き始めと巻き終わりが行われるコイルエンド側の側壁12aと、ティース部間のスロット側の側壁12bとを備え、ティース部3の断面形状に合わせて略矩形断面としてある。側壁12aと12bとが連設するコーナー部は、丸み(R)をもって形成してある。
内径側鍔部13は、巻胴部12のステータ中心側の端末に、巻胴部12の径方向に略水平に張り出して、巻線21とティース部3の端末フランジ3aとを絶縁し、巻線21のティース部端末側の巻き回し位置を規定する。
外径側鍔部14は、巻胴部12のヨーク部側の端末に、巻胴部12の径方向に略水平に張り出して、巻線21とヨーク部2とを絶縁し、巻線21のヨーク部側の巻き回し位置を規定する。
内径側鍔部13と、外径側鍔部14の少なくとも一方には、巻胴部12に巻き回された巻線21の巻き始め部分21aと巻き終わり部分21bとを、巻線21の巻方向に引き出すための開口部15を設けてある。
本実施形態では、開口部15を外径側鍔部14に設け、巻き始め部分12aと巻き終わり部分12bの両方を、1つの開口部15から引き出すようにしている。
開口部15は、外径側鍔部14の中央部分に、鍔部端末からコイルエンド側の側壁12aに至る奥行きとして形成してある。
巻線21として、本実施形態では図2に示すように幅寸法w、厚さ寸法tの平角線が用いられている。従って、開口部15は、巻線21をその巻き方向に斜状に引き出す場合に、巻線21がその幅wで開口部15を斜めに通過した際に、両端開口縁15aに強干渉しない開口幅(横幅寸法)Loとしてある。
開口部15の開口縁15aの外側には、外径側鍔部14の端末側(先端側)の略半部に、開口部15から引き出した巻線21を絡げるための突起16を立設してある。
外径側鍔部14の外面には、突起16の立設基部に沿って、該突起16に絡げて曲げた巻線21を嵌め込むための角形の溝17を形成してある。
溝17は、図3に示すように突起16の奥行き長さの略半部から鍔部端末に亘って形成してあり、溝底を鍔部端末側に向けて下り傾斜となる傾斜面としてある。
本実施形態では、開孔縁15aの一方の突起16Aと溝17Aとを巻線21の巻き始め側とし、他方の突起16Bと溝17Bとを巻線21の巻き終わり側としている。
巻き始め側の溝17Aには、その先端に巻線21の厚み相当の奥行き深さで切欠き17aを設けてある。これにより、巻線21の巻き始めに際して、巻き始め部分21aを切欠き17aに係合して溝17Aに嵌め込むことによって、巻線21の巻き始めの緩み発生防止効果を高めるようにしている。
巻き始め側の突起16Aの先端側の下端部には、開口部15の内側に向けて突片18を突設してある。突片18は、巻線21の巻き終わり部分21bを、突起16Aの下縁に摺接させて開口部15から巻き方向に斜状に引き出す際に、該巻き終わり部分21bの側縁に係合して開口部15の奥方向へのずれ動きを規制するストッパーとして機能する。
一方、内径側鍔部13には、外径側鍔部14の開口部15に対向する中央部分に、巻線21の2層目以降の巻崩れを逃すための巻崩れ受容部19を設けてある。
巻崩れ受容部19は、本実施形態では鍔部端末からコイルエンド側の側壁12aに至る凹部として形成しているが、これは、開口部であってもよい。
ここで、本実施形態にあっては、開口部15の開口幅Loを、巻胴部12の厚み(横幅寸法)Tdとの関係において、Lo≦Tdとして設定している。
また、開口部15の開口縁15aは、図4に示すように巻線21の引き出し角度θが30°以下となるように、下縁がR1、上縁が下縁よりも曲率半径の小さなR2、先端縁がそれよりも更に曲率半径の小さなR3となる複合Rとして形成してある。
また、突起16の高さ寸法Hと厚み寸法Tは、巻線21の幅寸法wと厚み寸法tとの関係において、H≧w/2、T≧tとして設定している。
また、溝17は、鍔部端末側に向けて、下り勾配θ<30°の傾斜角度で形成してあり、その横幅寸法Lは、巻線21の厚み寸法tとの関係において、L≧tとして設定している。
また、巻崩れ受容部19の凹部深さDは、巻崩れた巻線21の膨らみ量以上とし、横幅寸法Ldは、巻胴部12の横幅寸法Tdとの関係において、Ld≦Tdとして設定している。
図5〜図9は、本実施形態のインシュレータ11を用いて、ステータ1のティース部3に巻線21を巻き回した状態を略示的に示している。
集中巻きコイルでは、巻線21を巻き回す場合、巻き回しが次ターンへ移る際に図5に示すように斜めに巻き回されるレーンチェンジ部が生じる。レーンチェンジ部は各層の巻線21が交差して巻き回されるため隙間や巻崩れが発生し易く、高占積率を達成するためには同図に示すように、スロット側よりもコイルエンド側にレーンチェンジ部を配置することが好ましい。
図5(a)は巻線21の1層目を、(b)は2層目を示している。インシュレータ11の巻胴部12のコイルエンド側の側壁12aには、その両側部にスロット側の側壁12bとの連設コーナー部に亘ってレーンチェンジガイド用の突条12cを複数ヶ所に設け、コイルエンド側で巻線21のレーンチェンジを整然と行えるようにしている。
本実施形態では、図7,図8に示すように、巻線21の巻き始め部分21aおよび巻き終わり部分21bを、外径側鍔部14の開口部15から一旦巻き方向に斜状に引き出した後、突起16A,16Bに絡げて略直角に曲げ、ステータ軸方向に引き出している。これは勿論、巻き始め部分21aおよび巻き終わり部分21bを、突起16A,16Bに絡げずに、図8に鎖線で示すようにステータ径方向外側に向けて引き出すようにしてもよい。
巻き始め部分21aと巻き終わり部分21bとをステータ軸方向に引き出せば、これら両者を最短距離で配電部品の結線端子に接続できるため、回転電機の小型化,低コスト化を実現できる。また、巻き始め部分21aと巻き終わり部分21bとをステータ径方向外側に引き出せば、これら両者を同一円周上に配置することができて、結線作業性を向上することができる。
このように、本実施形態にあっては、インシュレータ11の巻胴部12に巻き回された巻線21の巻き始め、および巻き終わりは、開口部15から一旦引き出した後に突起16A,16Bに絡げてステータ軸方向に曲げて引き出す場合、あるいは開口部15からステータ径方向に引き出す場合の何れにあっても、開口部15から巻線21の巻き方向に引き出すことが可能となる。
このため、巻胴部12に巻線21を捻れを生じさせずに整然と巻き回すことができる。そして、インシュレータ11の鍔部13,14の側面には、特許文献1に示された如き巻線導入用のガイド溝を設けずに済むため、鍔部13,14の厚みを薄くすることができる。この結果、巻胴部12の有効巻き回し幅を拡大できると共に、ティース部3,3間のスロット内における巻線空間を狭めることがなく、巻線21の占積率を高めて回転電機の小型化と高出力化とを実現できる。
ここで、本実施形態のように、巻線21として平角線を用いた場合でも、開口部15から巻線21をその巻き方向に斜状に引き出すので、この平角線を用いた場合であっても巻線21に捻れを生じることがなく、整然と巻き回すことができる。
特に、前述のように巻線21を開口部15から一旦巻き方向に引き出した後に、突起16A,16Bに絡げてステータ軸方向に曲げて引き出す場合、平角線であってもこれら突起16A,16Bを支点にステータ軸方向にフラットワイズ曲げされるため、屈曲部に捻れの発生を皆無とすることができて、絶縁被膜の損傷を回避することができる。
また、突起16A,16Bに絡げてステータ軸方向に曲げた巻き始め部分21A、および巻き終わり部分21Bは、突起16A,16Bの基部に沿った溝17A,17Bに嵌め込むため、巻線21のスプリングバックによるコイル緩みを防止することができる。
ここで、本実施形態にあっては、開口部15の開口幅Loを、巻き胴部12の厚み(横
幅寸法)Tdとの関係において、Lo≦Ldとしてある。このため、開口縁15aの基部(付根部分)を極力スロット側の側壁12bに近づけて、巻線21の引き出し時に開口縁15aに作用する押圧力を、剛性の高い側壁12aと12bとの連設コーナー部で負担させることができ、外径側鍔部14の付根強度を十分確保できて、外径側鍔部14の厚みを極力薄くすることができる。
また、開口部15の開口縁15aを、下縁R1,上縁R2,先端縁R3の複合Rとして、平角線(巻線)21の引き出し角度θが30°以下となるようにしている。このため、汎用の平角線21であれば傾斜角度30°以下のエッジワイズ曲げに対して、絶縁被膜の可撓性は十分に確保でき、引き出し部における屈曲部の巻き膨らみも小さいことから、占積率を低下させることなく平角線21を巻き方向に引き出せることができる。しかも、複合Rで形成される開口縁15aには鋭いエッジがないため、平角線21が開口縁15aに摺接しても絶縁被膜を損傷することがない。
また、突起16の高さ寸法Hと厚み寸法Tは、平角線(巻線)21の幅寸法wと厚み寸法tとの関係において、H≧w/2、T≧tとしている。このため、突起16の高さHが平角線幅wの半分以上あれば、絡げてフラットワイズ曲げした平角線21が突起16に対して傾かず、突起16から外れるのを防ぐことができる。しかも、平角線21はその厚さ寸法以上の曲率半径に対して、180度の曲げを行っても可撓性が確保されるため、T≧tの条件であれば、突起16を支点にフラットワイズ曲げされた平角線21の曲率半径を確保し、絶縁被膜の損傷を防ぐことができる。
更に、溝17は、鍔部端末側に向けて下り勾配θ<30°の傾斜角度としてあるので、平角線21の傾斜角度30°以下のエッジワイズ曲げに対する絶縁被膜の可撓性が確保されて、絶縁被膜の損傷を防止することができる。しかも、溝17の横幅寸法Lを、平角線21の厚み寸法tとの関係において、L≧tとしているので、平角線21を溝17に軽い摺接嵌め合いとすることができて、絶縁被膜の損傷防止と、インシュレータ11の割れ防止とを行うことができる。
一方、コイルエンド側で平角線(巻線)21をレーンチェンジして集中巻きした場合、図6に模式的に示すように内径側鍔部13側では、1層目の平角線21に対して、2層目,3層目の平角線21に巻崩れが不可避的に生じる。この巻崩れにより、図6に示すように、例えば、2層目の平角線21が、同図の矢印aに示すように3層目の平角線21から受ける押圧負荷によって、内径側鍔部13に強干渉する可能性がある。この強干渉は、内径側鍔部13の巻胴部12との付根部分に応力集中を発生させることになる。
本実施形態では、内径側鍔部13に上述の平角線21の巻崩れを逃がすための巻崩れ受容部19を設けてある。このため、該巻崩れ受容部19によって平角線21の巻崩れに起因する内径側鍔部13に対する強干渉を回避し、該内径側鍔部13の付根部分の強度を十分に確保し、内径側鍔部13の厚みを極力薄くすることが可能となる。
しかも、巻崩れ受容部19の深さDを、巻崩れた平角線21の膨らみ量以上とすることによって、巻崩れた平角線21の干渉を確実に回避することができる。この平角線21の巻崩れは、レーンチェンジ部を有するコイルエンド側でのみ発生するため、巻崩れ受容部19の横幅寸法Ldを、巻胴部12の横幅寸法Tdとの関係において、Ld≦Tdとすることによって、巻崩れを逃がす機能を十分に発揮させることができる。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態を示している。第1実施形態では、インシュレータ11の外径側鍔部14のコイルエンド側に開口部15を設けて、巻線21の巻き始め部分2
1aおよび巻き終わり部分21bを、1つの開口部15から巻き方向に引き出すようにしているが、本実施形態では、内径側鍔部13にも開口部15を設けて、一方の開口部15から巻き始め部分を、および他方の開口部15から巻き終わり部分をそれぞれ巻き方向に引き出すようにしている。
図10に示す例では、内径側鍔部13に設けた開口部15を巻き始め部分21aの引き出し用に、および外径側鍔部14に設けた開口部15を巻き終わり部分21bの引き出し用としている。
何れの開口部15,15にも、それらの開口縁15aの片端外側に、引き出した巻線21を絡げるための突起16と、その基部に、突起16に絡げてステータ軸方向に曲げて引き出した巻線21を嵌め込むための溝17と、を設けている。
開口部15,突起16,溝17の構成は第1実施形態と同様であるので、重複する説明は省略する。
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に平角線(巻線)21の占積率の向上効果が得られる他、内径側鍔部13および外径側鍔部14の各開口部15,15から平角線21をステータ径方向の内側と外側とに向けて引き出す仕様に容易に対応することができる。
なお、各実施形態では巻線21として平角線を用いた場合を示しているが、丸線を用いた集中巻コイルに適用することもできる。
1…ステータ
2…ヨーク部
3…ティース部
11…インシュレータ
12…巻胴部
13…内径側鍔部(鍔部)
14…外径側鍔部(鍔部)
15…開口部
15a…開口縁
16…突起
17…溝
19…巻崩れ受容部
21…平角線(巻線)

Claims (11)

  1. ステータのティース部に装着される巻胴部と、
    前記巻胴部の両端に径方向に張り出して、巻線と前記ステータのヨーク部およびティース部端とを絶縁し、前記巻線のステータ径方向位置を規定する内径側鍔部および外径側鍔部と、を備え、
    前記内径側鍔部と外径側鍔部の少なくとも一方のコイルエンド側にあって、前記巻胴部に巻き回された前記巻線を巻き方向に引き出すためにステータ径方向に貫通して開口する開口部と、
    前記開口部の両端または片端に前記ステータ径方向外方に向けて突設されて、前記開口部から引き出した前記巻線を絡げるための突起と、を備えたことを特徴とするステータ。
  2. 前記突起の立設基部に沿って、前記突起に絡げて曲げた前記巻線を嵌め込むための溝を備えたことを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 使用する巻線が平角線であって、その厚さ寸法をt、幅寸法をwとし、前記溝の横幅寸法をLとした場合に、L≧tに設定したことを特徴とする請求項2に記載のステータ。
  4. 前記溝は、前記鍔部の先端側に向けて、下り勾配θ1<30°の傾斜を付与したことを特徴とする請求項2または3に記載のステータ。
  5. 使用する巻線が平角線であって、前記開口部の横幅寸法をLo、前記巻胴部の横幅寸法をTdとした場合に、Lo≦Tdに設定したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載のステータ。
  6. 使用する巻線が平角線であって、前記開口部を、前記内径側鍔部または外径側鍔部の一方に設け、他方の鍔部の前記開口部に対応する部位に、前記巻線の巻崩れを逃がすための巻崩れ受容部を設けたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載のステータ。
  7. 前記巻崩れ受容部の深さ寸法を、前記巻崩れの膨らみ量以上に設定したことを特徴とする請求項6に記載のステータ。
  8. 前記巻崩れ受容部の横幅寸法をLd、前記巻胴部の横幅寸法をTdとした場合に、Ld≦Tdに設定したことを特徴とする請求項6または7に記載のステータ。
  9. 使用する巻線が平角線であって、その厚さ寸法をt、幅寸法をwとし、前記突起の高さ寸法をH、厚み寸法をTとした場合に、H≧w/2、T≧tに設定したことを特徴とする請求項1〜8の何れか1つに記載のステータ。
  10. 使用する巻線が平角線であって、前記開口部の両端縁に摺接して引き出した前記巻線の引き出し角度θ2が30°以下となるように、前記開口部の両端縁を、下縁がR1、上縁が下縁よりも曲率半径が小さいR2、先端縁が上縁よりも更に曲率半径が小さいR3の複合Rで形成したことを特徴とする請求項1〜9の何れか1つに記載のステータ。
  11. ステータのティース部にインシュレータを装着して、その巻胴部に巻き回された巻線をコイルエンド側で、前記巻胴部両端の内径側鍔部と、外径側鍔部の少なくとも一方に通して引き出す方法であって、
    前記内径側鍔部と、外径側鍔部の少なくとも一方に、ステータ径方向に貫通して開口し、前記巻線を巻き方向に引き出し可能な開口部を設けると共に、
    前記開口部の両端または片端に、前記開口部から引き出された前記巻線を絡げるための突起を設け、
    前記巻胴部に巻き回された巻線を、前記開口部から巻き方向に一旦引き出した後、前記突起に絡げてステータ軸方向に引き出し、もしくは、前記巻線を前記開口部から巻き方向に引き出して、そのままステータ径方向に引き出すことを特徴とするステータの巻線引き出し方法。
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