JP5907422B2 - 繊維強化樹脂材料部材の締結構造 - Google Patents

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本発明は、例えば、ロボット等の産業用機械や自動車等の運輸機械等の一般機械に用いられるCFRP(Carbon fiber reinforced plastics:炭素繊維強化樹脂複合材料)等の繊維強化樹脂材料を用いた繊維強化樹脂材料部材の締結構造に関するものである。
従来から、CFRP(炭素繊維強化樹脂複合材料)等の繊維強化樹脂材料(いわゆるFRP)は、強度に優れ、鉄やアルミなどの金属に比べて、同じ強度・剛性であってもより軽量化できるという特徴から、釣り竿やゴルフクラブのシャフト等に用いられており、近年では、量産性が改善されて、自動車等の一般機械に採用されつつある。
もっとも、ボルト・ナットといった締結部材によって、繊維強化樹脂材料部材を他の材料部材に締結固定する場合には、繊維強化樹脂材料部材にボルトを挿通する締結孔を開けることになるので、荷重を受けた際などには、ボルトを挿通する締結孔が変形・破壊してしまい十分な締結強度が得られないという問題がある。
この問題に対しては、従来から様々な技術が提案されており、例えば、締結孔の内周に金属製のカラー等をインサートして締結孔の強度を高めるものや、下記特許文献1に記載されているように、締結孔の内周面や上部表面に鉄の被膜層を設けることで、締結孔の強度を高めるもの等が提案されている。
特開2010−253697号公報
ところで、ロボット等の産業用機械においては、ある所定以上の荷重や衝撃が入ると、その荷重や衝撃が、電動モータや油圧アクチュエータに直接作用しないようにして(すなわち、荷重が伝達されないようにして)、電動モータ等の破損を防止したいというニーズがある。
また、自動車などの運輸機械においても、所定以上の荷重や衝撃が外部から作用した場合には、その荷重や衝撃が、車両内部等に伝達されないようにして、車室内等の安全性を高めたいというニーズがある。
これらのニーズに対して、金属材料部材をボルト・ナットで締結する一般的な構造においては、金属材料部材自体に座屈変形部や破断部等を設けることで、所定以上の荷重や衝撃が作用した際には、金属材料部材の一部に変形を生じさせて、荷重や衝撃の伝達を防いだり、また、ボルトに破断部を設けることで、ボルト自体を破損させて、荷重や衝撃の伝達を防いで、電動モータや車室内等に、所定以上の荷重や衝撃が直接伝達されないように構成することが行われている。
繊維強化樹脂材料部材をボルト・ナットで締結する構造においても、所定以上の荷重や衝撃が電動モータ等や車室内等に直接伝達されないように構成することを検討すると、例えば、繊維強化樹脂材料部材に変形部等を設けたり、又はボルトに破断部を設けることが想起される。しかし、繊維強化樹脂材料部材は、曲げ変形等に対して極めて強く、金属材料部材のように座屈変形や破断が生じにくいため、所望の変形等が生じず荷重や衝撃が伝達されてしまう可能性がある。また、ボルトに破断部を設ける構造は、構造上どうしてもボルトの締結力が低下してしまい、十分な締結強度が得られないという問題がある。
こうした問題に対して、前述の特許文献1の構造においては、締結孔の強度を高めることが記載されているに過ぎず、所定以上の荷重や衝撃が作用した場合における荷重伝達について、何ら対策がなされていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、繊維強化樹脂材料部材をボルト・ナット等の締結部材で締結する繊維強化樹脂材料部材の締結構造において、締結部材による締結強度を確実に確保しつつ、締結部分に所定以上の荷重や衝撃が作用した場合には、締結部分が破損することによって、他の部分への荷重や衝撃の伝達を防ぐことができる繊維強化樹脂材料部材の締結構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、繊維強化樹脂材料部材をボルト・ナット等の締結部材で締結するにあたり、繊維強化樹脂材料部材の締結孔と締結部材との間に略ワッシャ状の金属製補強部材を介在させて、この金属製補強部材を、繊維強化樹脂材料部材に対して接合強度調整手段によって接合固定することで、所定以上の荷重や衝撃が作用した場合には、荷重伝達が行われないように構成している。
第1の発明は、繊維強化樹脂材料部材を、締結対象部材に対し、締結部材によって締結固定する繊維強化樹脂材料部材の締結構造であって、前記繊維強化樹脂材料部材には、締結部材を挿通する締結孔が形成されており、該締結孔周りの繊維強化樹脂材料部材の外表面には、該締結孔に対応する挿通孔を中央に有する略ワッシャ形状の金属製補強部材が配置され、該金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材とは、接着剤で構成された両者の間の接合強度を調整する接合強度調整手段によって接合されており、前記接合強度調整手段は、所定値未満の荷重入力に対しては、前記金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材との間の接合状態が維持される一方、所定値以上の荷重入力に対しては、前記金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材との間の接合状態が外れるように、前記接合強度を調整すること、を特徴とするものである。
この構成によれば、繊維強化樹脂材料部材又は締結対象部材のいずれか一方から、荷重や衝撃が作用した場合には、締結部材を介して繊維強化樹脂材料部材又は締結対象部材の他方に、その荷重が伝達される。このとき、接合強度調整手段によって接合強度が調整されているため、所定値未満の荷重入力に対しては、金属製補強部材が繊維強化樹脂材料部材に接合維持されることから、締結孔が変形することなく、確実に荷重を伝達することができる。一方、所定値以上の荷重入力があった場合には、金属製補強部材の繊維強化樹脂材料部材との接合状態が外れることから、締結孔が一気に変形して、荷重伝達が行われないことになる。
このため、この発明によると、所定値未満の荷重や衝撃に対しては、確実に荷重伝達を行いつつも、所定値以上の荷重や衝撃が作用した場合には、締結部分が破損して他の部分への荷重伝達が行われないようにすることができる。
なお、前記金属製補強部材は、挿通孔を有すれば、略ワッシャ状に形成されていれば良い。ここで「略ワッシャ状」とは、外形形状が丸形状に限定されるだけではなく、四角形状や六角形状、さらには歯車形状等様々な形状を含み、中央に開口を有する形状を意味するものである。
また、前記「締結対象部材」とは、締結対象とされる部材であれば、金属材料部材等だけではなく、繊維強化樹脂材料部材自体も含むものである。
第2の発明は、第1の発明において、前記接合強度調整手段は、前記接着剤の接着面積の大きさによって、前記金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材との間の接着面積の大きさによって合強度を調整することを特徴とするものである。
この構成によれば、金属製補強部材と繊維強化樹脂材料部材の間の接着剤の接着面積が小さければ、接合強度は小さく設定されて、接着剤の接着面積が大きければ、接合強度は大きく設定されることになる。このように、接着剤の接着面積を変化させるという単純な構成によって、接合強度調整手段の接合強度の調整を行うことができる。
よって、この発明によると、生産コストの上昇や作業性の悪化を防止しつつ、簡便に接合強度調整手段の機能を得ることができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記略ワッシャ形状の金属製補強部材は、円形状の外形を有し、前記接着面積の大きさが得られるように、該金属製補強部材の全面に前記接着剤が塗布されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、金属製補強部材が円形状の外形を有し、その全面に接着剤が塗布されて接着面積を得ているため、金属製補強部材の大きさを最大限、接合強度の向上に当てることができる。
よって、この発明によると、全方位に対する接合強度を均等にすることができ、荷重伝達の方向性について均等化できる。また、金属製補強部材の大きさを効率的に活用することができるため、比較的コンパクトに締結構造を得ることができる。さらに、金属製補強部材の大きさに応じて伝達できる荷重値が変化するので、目視によって伝達荷重の制限値を容易に確認することができる。
第4の発明は、第2の発明又は第3の発明において、前記接着剤に接する前記金属製補強部材の表面に、接合強度を増加する接合強度増加部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、接着剤に接する金属製補強部材の表面に、接合強度増加部を設けることにより、繊維強化樹脂材料部材と金属製補強部材との間の接合強度をさらに高めることができる。
よって、この発明によると、接着剤の接着面積を増やすことなく、接合強度を高めることができるため、締結構造をコンパクトに構成しつつも、荷重伝達を行える幅を広げることができる。
本発明によれば、所定値以下の荷重や衝撃に対しては、確実に荷重伝達を行いつつも、所定値以上の荷重や衝撃が作用した場合には、締結部分が破損して、他の部分への荷重伝達が行われないようにすることができる。
よって、繊維強化樹脂材料部材をボルト・ナット等の締結部材で締結する繊維強化樹脂材料部材の締結構造において、締結部材による締結強度を確実に確保しつつ、締結部分に所定以上の荷重や衝撃が作用した場合には、締結部分が破損することによって、他の部分への荷重や衝撃の伝達を防ぐことができる。
本発明の実施形態にかかる繊維強化樹脂材料部材の締結構造の縦断面図である。 (a)実験サンプルと実験装置を説明する一部断面の側面図、(b)A方向から見た実験サンプルの平面図である。 実験によって得られた「締結構造の荷重×ヘッドストローク」のグラフと、各種実験サンプルの最大荷重を示した表である。 外径寸法を変化させた複数の金属製補強部材と、各金属製補強部材を用いた伝達荷重の強化効果を示した表である。 (a)本発明の第二実施形態にかかる締結構造の縦断面図、(b)第三実施形態にかかる締結構造の縦断面図、(c)第四実施形態の金属製補強部材の平面図、(d)第五実施形態の金属製補強部材の平面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態にかかる繊維強化樹脂材料部材の締結構造の縦断面図である。この締結構造M1は、金属材料で構成される締結対象部材であるフレーム部材1と、そのフレーム部材1の上側で水平方向に延びる平板状のCFRP(炭素繊維強化樹脂複合材料)で構成される繊維強化樹脂材料部材(以下、FRP板とする)2と、このFRP板2と前記フレーム部材1を上下方向に貫通して、螺合締結する締結部材であるボルト部材3と、を備えている。
そして、前記FRP板2の外表面である上側には、いわゆるワッシャ状にボルト部材3に挿通されて、締結時にボルト部材3の頭部31とFRP板2との間で挟み込まれる金属製補強部材4が設けられている。さらに、この金属製補強部材4とFRP板2との間は、接合強度調整手段5が設けられている。
より詳細に説明すると、まず、前記フレーム部材1は、鉄系素材によって構成されており、前記ボルト部材3を螺合する位置には、上下方向に延びる螺合孔11が形成されている。この螺合孔11の内周面11aには、ボルト部材3の軸部32に形成されたオネジ部33に対応したメネジ溝(図示せず)が形成されている。
前記FRP板2は、炭素繊維に熱可塑性プラスチック材料を溶融・含浸した後に、再度溶融させて成形した複合材料のCFRP(炭素繊維強化樹脂複合材料)で構成されており、薄板の平板状に形成されている。このFRP板2には、ボルト部材3を挿通するための締結孔21が形成されており、この締結孔21にボルト部材3を挿通して、ボルト部材3をフレーム部材1に螺合することで、FRP板2がフレーム部材1に締結固定される。なお、FRP板2の他端側には、外部からの荷重が入力される荷重入力点(図示せず)が設定されている。
前記ボルト部材3は、鉄系素材で構成されており、頭部31と軸部32を備えている。頭部31は、周知の如くスパナ等によって回転操作できるように六角形に形成されており、頭部31の下面でフレーム部材1(下方)側に圧力を与えて締結力を出すように構成されている。軸部32は、前述したようにオネジ部33がほぼ全体に形成されており、フレーム部材1の螺合孔11に螺合することで、フレーム部材1の内部に位置するように構成されている。
前記金属製補強部材4は、鉄系素材、具体的には、鋼板(JIS:SS400)で構成されており、内径41と外径42を有する略ドーナツ形状の板材で構成されている。金属製補強部材4の内径41は、ボルト部材3を挿通する挿通孔43として構成され、前記FRP板2の締結孔21とほぼ同径に形成されている。一方、金属製補強部材4の外径42は、比較的大きく形成されており、ボルト部材3の頭部31よりも、約2.5倍程度の大きさで構成されている。この外径42の寸法によって、後述するように、接着面積を調整するように構成されている。
前記接合強度調整手段5は、接着剤51、具体的には、構造用接着剤(例えば、製品名:PLEXUS MA425)で構成されており、この接着剤51によって、金属製補強部材4をFRP板2に接着している。この接着剤51は、金属製補強部材4の下側全面に亘って塗布されて、金属製補強部材4を確実にFRP板2に接着している。
そして、この接合強度調整手段5は、その接着剤51の接着面積の大小によって、接合強度を調整するように構成されている。すなわち、金属製補強部材4の外径42が大きいと、接着剤51の接着面積を大きくできるため、接合強度を高めることができる。一方、金属製補強部材4の外径42が小さいと、接着剤51の接着面積も小さくなるため、接合強度を低めることができるのである。
このように、本実施形態では、金属製補強部材4の外径を変化させることで、接合強度調整手段5である接着剤51の接着面積を変化させ、金属製補強部材4とFRP板2との接着強度を調整するようにしている。そして、このように接着強度を調整することで、締結構造M1の荷重伝達特性を変えるようにしている。
なお、もっとも、この接着面積は、必ずしも金属製補強部材4の外径42に関係なく、自由に設定することもできる。しかし、その場合には、接着剤51を塗布していない部分(面積)が生じて無駄な部分が生じるため、締結構造M1をコンパクトに構成することができない。
次に、金属製補強部材4をFRP板2に接着することにより、荷重伝達特性(ボルトせん断方向の荷重)がどのように変化するかを示す実験結果について、図2、図3によって説明する。
図2(a)に示すように、実験サンプルSは、上下方向に延びる長尺平板状のFRP板2と、同様に上下方向に延びる長尺平板上の鉄板6と、この両者を水平方向に延びて締結固定する締結部材であるボルト・ナット7,8と、FRP板2の外方側面に設けられる金属製補強部材4と、この金属製補強部材4とFRP板2の間に設けられる接合強度調整手段5としての接着剤51と、で構成される。なお、図示しないが、この接着剤を無くした、すなわち接着を行っていない実験サンプルも準備した。
実験サンプルSは、FRP板2の上部と、鉄板6の下部とが、それぞれ引張り試験機の上部ヘッド9と、下部ヘッド19と、に挟持固定されている。そして、この上部ヘッド9と下部ヘッド10が、上下方向に離間(ストローク)していくことで、実験サンプルSに引張り荷重(ボルトせん断方向の荷重)が作用するように構成している。なお、図2(b)は、この実験サンプルをA方向から見た平面図である。
本実験では、4つの実験サンプルを準備した。(A):接着なし・疑似等方性CFRPの実験サンプル、(B):接着なし・異方性CFRPの実験サンプル、(C):接着あり・疑似等方性CFRPの実験サンプル、(D):接着あり・異方性CFRPの実験サンプル、以上、4つの実験サンプルである。
まず、「接着あり・接着なし」の条件は、金属製補強部材4を接着剤51でFRP板2に接着しているか否かの条件で、接合強度調整手段5の有無の判別条件である。なお、接着剤51は、前述の実施形態と同様に、構造用接着剤(製品名:PLEXUS MA425)を使用した。なお、接着剤51は、この材料に限られるものではなく、他の構造用接着剤でもよい。
また、「疑似等方性CFRP・異方性CFRP」の条件は、FRP板2の素材がどのように積層成形されているかを示す条件である。具体的に、疑似等方性CFRPは、ポリアミド樹脂を母材としたTencate製のプリプレグ24枚を、([0/60/−60]4s)で積層して、溶融温度以上に加熱しプレス成形することで構成している。(なお、『([0/60/−60]4s)』とは、プリプレグを、角度0°、角度60°、角度−60°の順番で3枚積層して、これを4回繰り返したものを、対称的に向き合うように積層すること。を意味する。)
一方、異方性CFRPは、ポリアミド樹脂を母材としたTencate製のプリプレグ24枚を、([0/60/−60/09]s)で積層して、溶融温度以上に加熱しプレス成形することで構成している。(なお、『([0/60/−60/09]s)』とは、プリプレグを、角度0°、角度60°、角度−60°、角度0°×9枚の順番で、12枚を積層して、これを対称的に向き合うように積層すること。を意味する。)
なお、Tencate製のプリプレグは、連続するカーボン長繊維のフィラメントが一方向に敷き詰められて、樹脂で固められたものであり、カーボン繊維の長さ方向には強い特性を示すが、これと直交する方向には強度が弱いものである。このため、各実験サンプルでは、プリプレグをそれぞれ所定の方向に向けて積層することで、所望の強度を得るように構成している。
このように構成することで、疑似等方性CFRPでは、あらゆる方向の荷重入力に対して、方向性に依存せず同じ物性を得ることができる。一方、異方性CFRPでは、これと異なり、荷重入力に対して特定の方向に依存して異なった物性を得るようになっている。
また、全ての実験サンプルにおいて、ボルト・ナット7,8は、M12(10.9級)、締付トルク76Nmで、締結固定している。
図3のグラフに示すように、(A)の実験サンプルでは、ヘッドストローク0〜3mmの時は、ヘッドストロークの増加に比例して荷重も増加する。しかし、ヘッドストロークが3mmを超えると荷重の増加が緩やかになり、4mm以上では、15Nmでほぼ荷重の変化がない状態となる。
これは、(A)の実験サンプルでは、金属製補強部材4がFRP板2に接合されていないため、ヘッドストローク3mm以上では金属製補強部材4が滑りだし、FRP板2の締結孔21だけが変形して荷重を受けるためである。そして、この荷重値の15.5Nmがこの実験サンプルの最大荷重(伝達荷重)となる。
次に、(B)の実験サンプルでも、ヘッドストローク0〜3mmの時に、ヘッドストロークの増加に比例して荷重も増加する。しかし、ヘッドストロークが3mmを超えると、この(B)の実験サンプルでも、荷重の増加が緩やかになり、4mm以上では、12Nmでほぼ荷重変化のない状態になる。
これも、(B)の実験サンプルでは、(A)の実験サンプル同様に、金属製補強部材4がFRP板2に接合されていないため、3mm以上では金属製補強部材4が滑りだし、FRP板2の締結孔21だけが変形して荷重を受けるためである。また、(B)の実験サンプルの最大荷重(伝達荷重)が12.6Nmと、(A)の実験サンプルの15.5Nmに対して低いのは、(B)の実験サンプルが、異方性CFRPを使用したサンプルであり、疑似等方性CFRPよりも異方性が強く、繊維の向きと異なる孔の縁に沿う方向に最大主応力が発生する応力場では強度が弱くなるためである。
一方、(C)の実験サンプルでは、ヘッドストローク0〜7mmの時、傾斜勾配は(A)(B)の実験サンプルよりも緩やかであるものの、ヘッドストロークの増加に比例して荷重も増加する。これは、金属製補強部材4がFRP板2に接合されていることから、3mm以上も金属製補強部材4が締結孔21の位置に留まり、金属製補強部材4の挿通孔43と締結孔21とでボルト7から作用する荷重を受け止めるためである。
もっとも、ヘッドストロークが7mm付近を超えると、一気に荷重が減少して、その後、(A)の実験サンプルの荷重値よりも荷重が減少する。これは、接合強度調整手段5である接着剤51の接着強度が限界を超えて、金属製補強部材4がFRP板2から剥離して、ボルト7の荷重を締結孔21だけで受けることになり、一気に締結孔21が変形するからである。
こうした現象は、いわゆる電気回路の「ヒューズ」のような機能を発揮することになり、所定値以上の荷重が作用した場合には、荷重伝達が行われない状態を作り出すことができる。なお、(C)の実験サンプルでは、最大荷重(伝達荷重)が27.5Nmと一番高い値を示す。
また、(D)の実験サンプルでも、ヘッドストローク0〜5.5mmの時、ヘッドストロークの増加に比例して荷重も増加する。これも、金属製補強部材4がFRP板2に接合されていることから、金属製補強部材4が締結孔21の位置に留まり、金属製補強部材4の挿通孔43と締結孔21とでボルト7からの荷重を受け止めるためである。
そして、この実験サンプルでも、ヘッドストロークが5.5mm付近を超えると、一気に荷重が減少して、その後、(C)の実験サンプルと同様に、(A)の実験サンプルの荷重値よりも荷重が減少する。これも、接合強度調整手段5である接着剤5の接合強度が限界を超えて、金属製補強部材4がFRP板2から剥離して、ボルト7からの荷重を締結孔21だけで受けて、一気に締結孔21が変形するからである。
このように、(D)の実験サンプルでも、「ヒューズ」のような機能を発揮することができる。なお、(D)の実験サンプルの最大荷重は、(C)の実験サンプルよりも低く、24.0Nmである。これは、(D)の実験サンプルが異方性CFRPを使用した実験サンプルで、疑似等方性CFRPよりも変形しやすいからである。
以上のように、この実験サンプルの実験データから、金属製補強部材4をFRP板2に、接合強度調整手段5である接着剤51で接着すると、最大荷重値が高まり、また、最大荷重値を超えると一気に荷重が減少してしまい、いわゆる「ヒューズ」のように、ほとんど荷重伝達がなされないことが分かる。
また、この現象は、FRP板2が疑似等方性CFRP・異方性CFRPの関係なく、同じように発生することも分かる。もっとも、疑似等方性CFRPの方が最大荷重値が高いのは、疑似等方性CFRPでは異方性を排除するように、異なる方向に繊維を配向して積層しているため、孔の周辺で発生する孔の縁に沿う方向に最大主応力が発生する応力場に対して有利であるからである。
また、図3の下の表に示すように、伝達荷重の強化効果については、疑似等方性CFRPが12.0kNで、異方性CFRPが11.4kNと、ほぼ同じ値を示す。このことは、FRP板2の疑似等方性・異方性の違いに関係なく、金属製補強部材4の接着によって、ほぼ同じ値が得られることを示している。
なお、この値は、以下の式の値からも導ける。
F=A・σ=π/4(Do2−Di2)・σ
F:伝達荷重の強化効果
A:金属製補強部材の接着面積
σ:引張せん断接着強度(10.34MPa:接着剤の接着強度)
Do:金属製補強部材の外径
Di:金属製補強部材の内径
この式に、実験サンプルで用いた金属製補強部材4の外径(40mm)と内径(13mm)を入れて計算すると、F=約11.6kNという値が得られる。この値が金属製補強部材4を接合強度調整手段5によって接着したことによる、伝達荷重の強化効果の値(本発明の所定値)である。この値は、前述した疑似等方性CFRPが12.0kNで、異方性CFRPが11.4kNであるとする値と、ほぼ同じである。
次に、こうして、接着面積によって伝達荷重の強化効果が変化することから、図4に示すように、金属製補強部材4の直径を変えて、接着面積を変えることによって、伝達荷重の強化効果を調整できることについて説明する。具体的には、図4の(1)〜(6)に示すように、外径が異なる金属製補強部材4A、4B、4C、4D、4E、4Fを6枚準備して、それぞれの伝達荷重の強化効果を、図4の下の表に示す。
(1)〜(6)の金属製補強部材4A〜4Fは、全て内径diが13mmで、外径doが21〜60mm(do1〜do6)と異ならせた略ドーナツ状の鉄系素材で構成している。そして、この金属製補強部材4A〜4Fの面積が全て接着面積となるように、接合強度調整手段5である接着剤51で、FRP板2に接着する(図1参照)。なお、(1)の金属製補強部材4Aは、M12用平座金(小型丸)であり、(2)の金属製補強部材4Bは、M12用平座金(みがき丸)である。また、(4)の金属製補強部材4は、前述した実験サンプルと同じ外径である。
この表に示すように、(1)から(6)に進むに従い、接着剤51の接着面積が増加するため、伝達荷重の強化効果の値が高まる。具体的には、(1)の金属製補強部材4Aでは、2.2kN程度の伝達荷重の強化効果の値しかないが、(6)の金属製補強部材4Fでは、27.9kNと言った大きな伝達荷重の強化効果の値が得られる。
このように、本実施形態では、金属製補強部材4の接着面積を変えることによって、伝達荷重の値が変わるため、一般機械の設計者等は、機械締結に必要な伝達荷重を検討した上で、適切な接着面積を算出して、適切な金属製補強部材4と接合強度調整手段5の接着剤51を選択して、金属製補強部材4とFRP板2との接合強度を調整することができる。そして、このように接合強度を調整することで、締結構造M1の荷重伝達特性を変えることができるのである。
すなわち、適切な大きさの金属製補強部材4と、接合強度調整手段5の接着剤51を選択して、接着面積の大きさを調整することによって、所定値未満の荷重入力に対しては、金属製補強部材4がFRP板2に接着維持されることから、締結孔21が変形することなく、確実に荷重を伝達することができる。一方、所定値以上の荷重入力があった場合には、金属製補強部材4のFRP板2との接着状態が外れることから、一気に締結孔21が変形して、荷重伝達が行われないことになるのである。
よって、所定値未満の荷重に対しては、確実に荷重伝達を行いつつも、所定値以上の荷重に対しては、荷重伝達が行われないようにすることができるのである。
したがって、本実施形態によると、ボルト部材3等の締結強度を確実に確保しつつ、締結部分に所定以上の荷重や衝撃が作用した場合には、締結部分が破損することによって、他の部分への荷重や衝撃の伝達を防ぐことができる。
また、本実施形態では、接合強度調整手段5を接着剤51によって構成しているため、単純に接着剤51を金属製補強部材4に塗布して、接着面積を変化させるという単純な作業だけで、接合強度調整手段5の接合強度を調整することができる。よって、生産コストの上昇や作業性の悪化を防止しつつ、簡便に接合強度調整手段5の機能を得ることができる。
また、本実施形態では、金属製補強部材4の外形が円形状に構成されており、その金属製補強部材4の全面に接着剤51が塗布されて接着面積を得ているため、金属製補強部材4の大きさを最大限、接合強度の向上に当てることができる。よって、全方位に対する接合強度を均等にすることができ、荷重伝達の方向性について均等化できる。また、金属製補強部材4の大きさも効率的に活用するため、比較的コンパクトに締結構造を得ることができる。加えて、金属製補強部材4の大きさに応じて伝達できる荷重値が変化するので、目視によって伝達荷重値を容易に確認できるという効果も奏する。
もっとも、本実施形態においては、金属製補強部材4の大きさを大きくすれば、荷重伝達できる値も無限に大きくなるようにも思われるが、必然的に金属製補強部材4が大きくなることにより重量が嵩み、軽くて強いという繊維強化樹脂材料部材の特長を活かすことができなくなるため、実用上、金属製補強部材4の大きさに限界が生じて、荷重伝達性能にも影響が生じる。
また、本実施形態では示さなかったが、同じ接着面積であっても、金属製補強部材4の内周側に接着剤51を塗布するものの方が、外周側に接着剤51を塗布するものより、やや接合強度が高いと考えられる。これは、荷重を受けた際にボルト部材3が当接する締結孔21と挿通孔43とが上下でバラつかず、ボルト部材3から均一に荷重を受けることができ、金属製補強部材4がFRP板2から剥離しにくくなると考えられるためである。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されず、その主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。図5にいくつかの他の実施形態を示す
まず、(a)が第二実施形態を示した図である。この第二実施形態は、接合強度調整手段5をFRP板2の溶着部105で構成したものである。すなわち、接着剤を用いることなく、金属製補強部材4を接合しているのである。なお、他の構成要素については、前述の実施形態と同様であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
この第二実施形態の溶着部105は、金属製補強部材4をFRP板2の上に置いた状態で上方から高熱の加熱手段(図示せず)で加熱して、FRP板2を溶融させることにより、構成している。
この溶着部105も、前述の接着剤と同様に金属製補強部材4とFRP板2との間の接合強度を調整することによって、締結構造M2の伝達荷重値を調整することができる。この接合強度の調整は、金属製補強部材4の外径と加熱温度の調整によって行う。
この第二実施形態では、特に、接合強度調整手段5を溶着部105で構成することで、接着剤を必要としないため、材料費を削減できるという効果を奏する。
次に、(b)が第三実施形態を示した図である。この第三実施形態では、金属製補強部材104の下側表面に、接合強度を増加する接合強度増加部106を設けている。具体的には、金属製補強部材104の下側表面を、ギザギザ状の粗加工面106Aとすることで、ボルトせん断方向の摩擦抵抗を高めて、接着剤51による接合強度を高めるように構成している。この接合強度増加部106も、粗加工形状を、工夫して調整することにより、接合強度の大小を調整することができる。
この第三実施形態によると、接合強度増加部106を設けているため、接合強度を高めことができ、接着剤51の接着面積を増やすことなく、接合強度を高めることができる。よって、締結構造M3をコンパクトに構成しつつも、荷重伝達できる幅を広げることができる。
次に、(c)が第四実施形態の金属製補強部材を示した図である。この第四実施形態では、金属製補強部材114の外形を正四角形としている。すなわち、角ワッシャと呼ばれるワッシャと同じ形状にしているのである。
この第四実施形態によると、締結孔21(図1参照)の周囲に、円形の金属製補強部材4を配置できないような場所においても、四角形であれば、ある程度の接着面積を確保することができるため、狭い場所において接合強度の調整を行うことができる。
最後に、(d)が第五実施形態の金属製補強部材を示した図である。この第五実施形態では、金属製補強部材124の外形を正六角形としている。このように、金属製補強部材124を正六角形とすることもできる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明にかかる繊維強化樹脂材料部材の締結構造は、例えば、ロボット等の産業用機械や自動車等の運輸機械等の一般機械に用いられる締結構造に有用である。
M1,M2,M3 締結構造
1 フレーム部材(締結対象部材)
2 FRP板(繊維強化樹脂材料部材)
3 ボルト部材(締結部材)
4,4A,4B,4C,4D,4E,4F,104,114,124 金属製補強部材
5 接合強度調整手段
51 接着剤
105 溶着部
106 接合強度増加部

Claims (4)

  1. 繊維強化樹脂材料部材を、締結対象部材に対し、締結部材によって締結固定する繊維強化樹脂材料部材の締結構造であって、
    前記繊維強化樹脂材料部材には、締結部材を挿通する締結孔が形成されており、
    該締結孔周りの繊維強化樹脂材料部材の外表面には、該締結孔に対応する挿通孔を中央に有する略ワッシャ形状の金属製補強部材が配置され、
    該金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材とは、接着剤で構成された両者の間の接合強度を調整する接合強度調整手段によって接合されており、
    前記接合強度調整手段は、所定値未満の荷重入力に対しては、前記金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材との間の接合状態が維持される一方、所定値以上の荷重入力に対しては、前記金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材との間の接合状態が外れるように、前記接合強度を調整する
    ことを特徴とする繊維強化樹脂材料部材の締結構造。
  2. 請求項1記載の繊維強化樹脂材料部材の締結構造において、
    前記接合強度調整手段は、前記接着剤の接着面積の大きさによって、前記金属製補強部材と前記繊維強化樹脂材料部材との間の合強度を調整する
    ことを特徴とする繊維強化樹脂材料部材の締結構造。
  3. 請求項2記載の繊維強化樹脂材料部材の締結構造において、
    前記略ワッシャ形状の金属製補強部材は、円形状の外形を有し、前記接着面積の大きさが得られるように、該金属製補強部材の全面に前記接着剤が塗布されている
    ことを特徴とする繊維強化樹脂材料部材の締結構造。
  4. 請求項2又は3記載の繊維強化樹脂材料部材の締結構造において、
    前記接着剤に接する前記金属製補強部材の表面に、接合強度を増加する接合強度増加部が設けられている
    ことを特徴とする繊維強化樹脂材料部材の締結構造。
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