JP5905705B2 - インクセット - Google Patents

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Description

本発明は、捺染印刷に適したカプセル化顔料および水性インク並びにインクセットに関するものである。
インクジェットプリンターは手軽にフルカラー印刷を行うことができ、紙以外のメディアへのプリントが可能である。応用用途としてシール、ラベル、ポスター、掲示板、屋外用のサインディスプレイおよびバスラップのようなものの他、繊布、不繊布などの布帛への印刷が挙げられる。布帛への印刷を行う捺染印刷には、印刷された画像に対し、高い洗濯堅牢性が求められる。また、耐光性が高い、複数の繊維種に対応できる、色材除去工程が不要である等の利点から、色材として顔料が好まれている。この顔料定着のために、インクにはバインダー成分を添加する必要がある。しかし、インクジェット用インクでは吐出安定性およびヘッド放置後の吐出性、目詰まりの観点から、バインダー成分を多量に使用することができず、洗濯および摩擦に対する堅牢性は不十分なものとなってしまう。
例えば、特許文献1には、布帛のような記録媒体に、多価金属塩を含む反応液と、顔料と樹脂エマルションとを含むインク組成物とを付着させて印字を行う、二液を用いたインクジェット記録方法が開示されている。この方法によれば、印字の滲みや印字ムラをおさえ、カラーブリードを有効に防止できるが、布帛への定着性には課題が残る。
特許文献2には、布帛を多価金属塩とノニオン性樹脂エマルションで前処理し、アニオン性高分子分散剤で分散された顔料とノニオン性樹脂エマルションからなるインクで画像形成する方法が開示されている。また特許文献3には、布帛を多価金属塩で前処理し、顔料とアニオン性樹脂エマルションからなるインクで画像形成する方法が開示されている。これらの方法では、多価金属塩と、顔料またはアニオン性樹脂エマルションの凝集が布帛表面で起こり、印字の滲みや印字ムラを抑えることはできるが、定着樹脂が布内部まで浸透しないので、アイロン等で加熱・加圧を施しても、定着樹脂は布帛表面に物理的についているだけであるため定着性が弱く、洗濯時に画像部分をもむと剥離する場合があり改善の余地がある。
特許文献4には、カチオン処理された記録媒体をオキサゾリン基を有する重合体で処理し、その上に塩基で中和されたカルボキシル基を有する樹脂に包含された顔料着色樹脂粒子(カプセル化顔料)からなる水性インク組成物で画像形成し、画像形成後に加熱反応させる印刷方法が開示されている。カプセル化顔料はカプセル樹脂に定着性能を付与させることができ、必要以上の樹脂成分をインク中に含ませる必要がないので良好な定着性の実現が期待できる。
特開昭61−215787号公報 特開2008−266853号公報 特開2009−30014号公報 特開2000−309091号公報
しかし、特許文献4に記載された印刷方法は、カルボキシル基を有する樹脂を塩基で中和しているためオキサゾリン基との反応性が悪く、反応させるためには塩基を飛ばす必要がある。このため、特許文献4に記載された印刷方法の場合、耐洗濯性のある良好な定着性を実現するためには、加熱条件をかなり厳しくする必要があるため実用的とは言えない。オキサゾリン基との反応性を良くするためには、カルボキシル基を酸の状態にしておくことが必要であるが、カルボキシル基が酸の状態のままでは通常、カプセル化顔料の安定性が悪くなる。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、捺染印刷に適した安定性の良好なカプセル化顔料、および滲みを抑制することができ、良好な洗濯堅牢性を実現することができる水性インク、並びに水性インクと前処理液とをセットしたインクセットを提供することを目的とするものである。
本発明のカプセル化顔料は、少なくともカルボキシル基と硫酸エステル塩基とを含む樹脂で被覆されたことを特徴とするものである。
前記硫酸エステル塩基は、アニオン性反応性乳化剤由来であることが好ましい。
前記樹脂中にポリオキシエチレン鎖を含むことが好ましい。
本発明の水性インクは、上記カプセル化顔料と、水と、水溶性有機溶剤を含むことを特徴とするものである。
本発明の水性インクは、インクジェット用インクであってもよい。
本発明のインクセットは前記水性インクと、オキサゾリン基を含む重合体とカチオン性物質とを含む前処理液とからなることを特徴とするものである。
前記カチオン性物質は、カチオン性樹脂エマルションであることが好ましい。
本発明のカプセル化顔料およびこのカプセル化顔料を含むインクは、顔料がカルボキシル基と硫酸エステル塩基とを含む樹脂で被覆されているので、前処理液に含まれるオキサゾリン基との反応性が良く、加熱時間が短くても洗濯堅牢性のある良好な定着性を実現することができる。また、本発明のカプセル化顔料はカルボキシル基以外に硫酸エステル塩基を含むため、カルボキシル基が酸の状態のままであっても安定性が高いものとすることができる。
本発明のカプセル化顔料は、少なくともカルボキシル基と硫酸エステル塩基とを含む樹脂で被覆されたことを特徴とする。
カプセル化顔料の作製方法としては、酸析再溶解法、転相法あるいはミニエマルション重合法が知られている。酸析再溶解法は、アニオン性基含有樹脂を中和し、水性媒体中で顔料を分散し、pHを酸性にすることで樹脂と顔料を析出させ、顔料に樹脂を固着させた後、塩基性化合物を用いてアニオン性基を中和させ水性媒体中に再溶解させる方法である。転相法は、アニオン性基含有樹脂の有機溶媒中で顔料を分散し、塩基性化合物を添加した後、超音波を照射しながら水を加え転相乳化を行い、その後、溶剤を留去させる方法である。ミニエマルション重合法は、水に対する溶解度がモノマーより低いハイドロホーブを加えた顔料分散体を水中に乳化し、そのままラジカル重合することにより顔料を樹脂中に含有したカプセル化顔料とするものである。
本発明のカプセル化顔料はカプセル樹脂中にカルボキシル基と硫酸エステル塩基を含有するように作製されれば、上記のいずれの作製方法で作製してもよいが、カルボキシル基が中和されない状態とする必要があるため、カルボキシル基と硫酸エステル塩基の導入が比較的容易であるミニエマルション重合法が好ましい。カルボキシル基が中和されていると前処理液に含有されるオキサゾリンとの反応が抑制されるため、捺染印刷に使用した場合に定着性が非常に悪くなる。カルボキシル基が中和されない状態とはインク(あるいは後述するカプセル化顔料の水分散体)においてはpHを7以下にすることが必要である。より好ましくは6以下である。
pHが7よりも高くなると、ほとんどのカルボキシル基は電離している状態と考えられる。通常、カプセル化顔料の安定性を確保するためには顔料表面の電荷を高めることが必要であるため、インクのpHはカルボキシル基が電離した状態となるpH7よりも高い方が好ましい。従って、pH7以下にすることはカプセル化顔料の安定性という側面からはマイナスとなるが、本発明ではカプセル化顔料の電荷はカルボキシル基の他に硫酸エステル塩基によって補われるため、pHが7以下でも十分なマイナス電荷を保持することが可能となりカプセル化顔料全体としての安定性を確保することができる。
ミニエマルション重合法では、ハイドロホーブ(モノマーと相溶性の良い水難溶性物質)を入れることでミニエマルションからモノマーが抜けることを防ぐことができる。ミニエマルションからモノマーが抜けていくと顔料を充分に樹脂で被覆することができず、重合時顔料の凝集が多く発生する。また抜けたモノマーが、系中の反応性乳化剤のミセル中でモノマーだけで乳化重合を始めるため、カプセル顔料以外に樹脂の微粒子が多数生成する。ハイドロホーブとしては通常よく使用されているヘキサデカンの他、モノマーと相溶性がよく水難溶性のものであれば多くの物が使用できるが、その中でもモノマーより分子量が大きくモノマーと相溶性のよい、1分子中にアクリロイル基またはメタクリロイル基を2つ以上有するラジカル重合性オリゴマーを使用することが好ましい。ラジカル重合性オリゴマーによって、重合時のエマルションが安定化するため、カプセル化顔料の粒子径の増大化や凝集を抑制することができる。以下、この場合を例にとって説明する。
ミニエマルション重合法によるカプセル化顔料の製造工程は、(1)顔料分散体の調製工程、(2)O/W型エマルションの調製工程、(3)O/W型エマルションの重合工程を備え、必要に応じて、(4)溶媒の除去工程を備えてもよい。
(1)顔料分散体の調製工程
顔料分散体の調製工程は、顔料を油性溶媒中に分散することにより行う。
顔料としては、無機顔料および有機顔料の何れも使用できる。具体的には、カーボンブラック、カドミウムレッド、クロムイエロー、カドミウムイエロー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料などが好適に使用できる。これらの顔料は単独で用いてもよいし、適宜組み合わせて使用してもよい。なお、上記顔料は、下記油性溶媒に親和性を有することが好ましく、すなわち、疎水性の表面を備えることが好ましい。
顔料の配合量は、顔料が油性溶媒中に分散すれば特に制限はないが、顔料分散体全量に対して10〜50質量%であることが好ましい。顔料の粒子径は60〜150nmであることが好ましい。
油性溶媒は、カルボキシル基を含むラジカル重合性モノマーと好ましくは油溶性のラジカル重合性モノマーを含み、下記(2)の工程においてO/W型エマルションの油相粒子を形成できる必要がある。
カルボキシル基を含むラジカル重合性モノマーとしてはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸等を好ましく挙げることができる。
1分子中にアクリロイル基またはメタクリロイル基を2つ以上有するラジカル重合性オリゴマーとしては、例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレートおよびポリエステルアクリレートからなる群より選ばれた少なくとも1種が挙げられる。ウレタンアクリレートオリゴマーとしては、ビームセット505A−6(荒川化学製)、フォトマー6210(サンノプコ製)、Ebecryl270(ダイセル製)、UV3200B、UV6300B、UV7550B(日本合成化学製)などが挙げられる。エポキシアクリレートとしては、バンビーム22C(ハリマ化成製)、LaromerLR8765(BASF製)、フォトマー3005(サンノプコ製)、Ebecryl3500(ダイセル製)などが挙げられる。ポリエステルアクリレートとしては、アロニックスM7100、M6100(東亞合成製)、Ebecryl80(ダイセル製)などが挙げられる。
油性溶媒は顔料分散体の粘度調整のために、さらに、ラジカル重合性を有しない有機溶剤を含有してもよい。かかる有機溶剤は水に溶解せず、上記モノマーおよびオリゴマーと混和できるものであれば特に限定されないが、重合後の除去を容易にするために、低沸点非水溶性有機溶剤であることが好ましい。低沸点非水溶性有機溶剤としては、沸点が100℃以下のものが好ましい。具体例としては、ケトン系溶剤、エステル系溶剤(例えば酢酸エチル)が挙げられる。かかる有機溶剤は、上記オリゴマー、モノマーおよび顔料からなる顔料分散体が低粘度であれば入れる必要はない。しかし、溶液の粘度が低いほど顔料の分散性が向上し、下記(2)の工程におけるO/W型エマルションの油相粒子の粒径を小さくできるので、かかる有機溶剤の添加は有用である。かかる有機溶剤の配合量は、顔料分散体全量に対し0〜80質量%であることが好ましい。
油性溶媒は、顔料分散体における顔料の分散性を改善するために、さらに、顔料分散剤を含有してもよい。顔料分散剤としては、使用する顔料や溶媒に相応しいものであれば特に限定されない。
顔料分散体は、上記油性溶媒に顔料を添加して、公知の分散機を用いて混合することにより調製できる。分散機としては、例えば、ビーズミル、超音波分散機等を使用することができる。
(2)O/W型エマルションの調製工程
O/W型エマルションの調製工程は、上記(1)の工程で得られた顔料分散体を水中に添加してホモジナイズ処理することにより行うことができる。
乳化剤は、硫酸エステル塩基を含むモノマーが好ましく、硫酸エステル塩基を含むモノマーとしては硫酸エステル塩基を含むアニオン性反応性乳化剤等が挙げられる。具体的には、アクアロンKH05、アクアロンKH10、アクアロンBC10、アクアロンBC20(第一工業製薬製)、アデカリアソープSE10N、SE20N、SR10、SR20(株式会社ADEKA製)等が挙げられる。
カプセル化顔料の安定性をより高めるためには、カプセル化顔料の樹脂はポリオキシエチレン鎖基を有していることが好ましい。ポリオキシエチレン鎖基の立体障害により、カプセル化顔料をより安定化させることができる。
ポリオキシエチレン鎖基を含むモノマーとしてはノニオン性反応性乳化剤等が挙げられる。具体的には、アクアロンRN20、RN30、RN50(第一工業製薬製)、アデカリアソープNE10、NE20、NE30、NE40、NE50、ER10、ER20、ER30、ER40、ER50(株式会社ADEKA製)等が挙げられる。その他のモノマーとしてはブレンマーPE200、PE350、AE200、AE400(日本油脂製)等が挙げられる。
下記(3)の重合工程を容易にするために、下記(3)の工程以前の段階で、上記顔料分散体に、ラジカル重合開始剤を添加しておくことが好ましい。上記顔料分散体に添加するラジカル重合開始剤としては、具体的には、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’− アゾビス−(2−メチルプロパンニトリル) 、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−アゾビス−(2−メチルブタンニトリル)、1,1’−アゾビス−(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチル−4−メトキシバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(2−アミジノプロパン)ヒドロクロリド等のアゾ(アゾビスニトリル)タイプの開始剤、過酸化ベンゾイル、クメンヒドロペルオキシド、過酸化水素、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル、過硫酸塩(例えば過硫酸アンモニウム)、過酸エステル(例えばt−ブチルペルオクテート、α−クミルペルオキシピバレートおよびt−ブチルペルオクテート)等の過酸化物タイプの開始剤などが挙げられる。
このO/W型エマルションの調製工程のホモジナイズ処理は、通常の乳化機、例えば、ホモミキサー、超音波分散機などを用いて行うことができる。
この工程において、水および顔料分散体の配合量は、両者全量に対して、水10〜90質量%、顔料分散体90〜10質量%である。
(3)O/W型エマルションの重合工程
O/W型エマルションの重合工程は、上記(2)の工程で得られたO/W型エマルションを加熱攪拌することにより行うことができる。この重合は、窒素雰囲気下で行うことが好ましい。また、反応系にラジカル重合開始剤が未だ添加されていない場合は、この時点で、ラジカル重合開始剤を添加して重合を行うことが好ましい。重合温度は40〜90℃が好ましく、重合開始剤の種類によって温度および重合時間を調整する必要がある。
このようにして、O/W型エマルション中に分散していた油相粒子が重合したカプセル化顔料の微粒子が水中に分散した分散体が得られる。微粒子の粒径は60〜200nmであることが好ましい。
(4)溶媒の除去工程
上記(2)の工程で油性溶媒として低沸点非水溶性有機溶剤を用いた場合は、この有機溶剤を除去するために、上記(3)の工程で得られたカプセル化顔料の水分散体をエバポレーターで加熱減圧することが好ましい。低沸点非水溶性有機溶剤を使用しない場合は、この溶媒の除去工程は行わなくてもよい。
上記のようにして得られたカプセル化顔料の水分散体は、そのまま水性インクとして使用することもできるが、インクジェットインクとして使用する場合は、水分散体に含まれる粗粒や重合中に生成したエマルション粒子の凝集物を除く必要がある。従って、上記のようにして得られたカプセル化顔料の水分散体を、遠心分離機やフィルター等にかけることによって、インクジェットインクを調製することができる。
また、インクジェットインクの表面張力をインクの吐出に適した40mN/m以下に調整するために、上記のようにして得られたカプセル化顔料の水分散体に、界面活性剤や追加の溶剤を添加することもできる。特に、インクジェットインクの保存安定性や機上安定性を向上させるため、あるいは、インク粘度を調整するために、水溶性有機溶剤を加えてもよい。
水溶性有機溶剤としては、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、などのグリコール類、グリセリン、アセチン類、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテルなどのグリコール誘導体、トリエタノールアミン、1−メチル−2−ピロリドン、β−チオグリコール、スルホランなどを用いることができる。これらの水溶性有機溶剤は単独で、または2種類以上を組み合わせて使用することができる。水溶性有機溶剤は、インク全量に対し1〜80質量%の範囲であることが好ましく、10〜60質量%の範囲であることがより好ましい。
水性インクには、必要に応じて、本発明の目的を阻害しない範囲内で、当該分野において通常用いられている各種添加剤を含ませることができる。具体的には、顔料分散剤、消泡剤、表面張力低下剤等として、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、または高分子系、シリコーン系、フッ素系の界面活性剤をインクに含有させることができる。
水性インクは、例えばビーズミル等の公知の分散機に全成分を一括または分割して投入して分散させ、所望により、メンブレンフィルター等の公知のろ過機を通すことにより調製できる。例えば、予め溶剤の一部と顔料の全量を均一に混合させた混合液を調製して分散機にて分散させた後、この分散液に残りの成分を添加してろ過機を通すことにより調製することができる。
本発明の水性インクは、前処理液を記録媒体へ塗布した後、この記録媒体上へ吐出させることにより良好な洗濯堅牢性を確保することができる。前処理液は、オキサゾリン基を含む重合体と記録媒体との定着性を上げるために、カチオン性物質を含むものである。カチオン性物質はカチオン性水性樹脂エマルションであることが好ましい。
オキサゾリン基を有する重合体としては、下記一般式(I)で表される付加重合性オキサゾリンを必須成分として含む単量体成分を重合してなる水溶性または水分散性のオキサゾリニル基含有重合体が、安定性、反応後の密着性に優れているため好ましい。
(式中R1,R2,R3,R4はそれぞれ水素、ハロゲン、アルキル基、アラルキル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、置換または未置換のアリール基を示し、R5はアルケニル基またはシクロアルケニル基を示す。)
上記付加重合性オキサゾリン単量体には、オキサゾリンとは反応しない付加重合性単量体、具体的には(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルニトリル、(メタ)アクリルアミド、ビニルエステル、ビニルエーテル等を組み合わせることが可能であるが、この場合付加重合性オキサゾリン単量体の含有量はオキサゾリニル基含有重合体全量に対して5質量%以上が硬化性の点から好ましい。
オキサゾリン重合体としては、水溶性オキサゾリン重合体 エポクロスWS−500、700、水分散性オキサゾリン重合体 エポクロスK−1010、1020、1030E、エポクロスK−2010、2020、2030(エポクロスは登録商標:日本触媒)等を好ましく挙げることができる。前処理液中のオキサゾリン重合体の含有量は安定性と硬化程度を考慮して適宜変更することができ、0.1〜20質量%の範囲が好ましい。
カチオン性物質としては、ポリビニルアミン、ポリアリルスルホンおよびその塩、ポリアリルアミンおよびその塩、アクリルアミドの共重合体のカチオン性重合体の他、酸性領域でカチオン性を示す各種両性界面活性剤(アミノ酸型、カルボン酸型、硫酸エステル型、リン酸エステル型等)がある。カチオン性水性樹脂エマルションとしてはウレタン系、アクリル系、酢酸ビニル系等が使用できる。スーパーフレックス620、650(第一工業製薬)、ハイドランCP7610,CP7050(DIC)等が挙げられる。前処理液中の含有量は5〜50質量%の範囲が好ましい。
前処理液の記録媒体への塗布は、刷毛、ローラー、バーコーター等を使用して記録媒体の表面を均一にコーティングすることによって行ってもよく、または、インクジェット印刷およびグラビア印刷などの印刷手段によって画像を印刷することで行ってもよい。
また、インクジェット印刷方法を容易に実施できるように、上記前処理液と水性インクとを少なくとも含むインクセットを構成して販売すると好都合である。ここでインクセットとは、前処理液カートリッジとインクカートリッジが複数一体になっているインクカートリッジ自体はもちろんのこと、単独の前処理液カートリッジとインクカートリッジを複数組み合わせて使用する場合も含み、さらに、前処理液カートリッジとインクカートリッジと記録ヘッドを一体としたものも含まれる。
印刷工程後に、記録媒体に対し100〜180℃、好ましくは150℃〜170℃程度で30秒〜1分程度の熱処理を行うことにより、インクを乾燥させるとともに、インク中のカプセル化顔料のカルボキシル基を有する樹脂と、前処理液のオキサゾリン基を含む重合体とが記録媒体上で架橋反応し、記録媒体にインクを強固に付着させることができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
(実施例1)
(顔料分散体の作製)
顔料 カーボンブラック MA8(三菱化学製) 7部
分散剤 ソルスパース32000(ルーブリゾール製) 2部
モノマー ライトアクリレート1,9ND−A(共栄社化学製) 2部
メタクリル酸(和光純薬製) 1部
オリゴマー UV3200(日本合成製) 2部
溶剤 酢酸エチル(和光純薬製) 30部
上記を混合し、ビーズミルにて顔料を分散して、顔料分散体を作製した。
(ミニエマルションの作製)
上記で作製した顔料分散体44部中にラジカル重合開始剤AIBN(2,2’−アゾビスイソブチロニトリル)を0.1部添加した後、水(蒸留水)52部、乳化剤アクアロンKH−10(第一工業製薬製)1部、ブレンマーPE−200(日本油脂製)2部と混合し、超音波乳化機で乳化しミニエマルションを作製した。
(重合、溶剤除去、粗粒除去)
作製したミニエマルションを窒素雰囲気下で攪拌しながら70℃に加熱し4時間反応させた。重合反応させた後、エバポレーターで溶剤(酢酸エチル)を除去した。遠心分離機20000Gで6分かけて粗粒を除き、カプセル化顔料を作製した。
(インクの調製)
カプセル化顔料80部、ジエチレングリコール19部、サーフィノール465 (エアープロダクツジャパン製)1部をミックスし、その後、得られた分散液をメンブレンフィルター(開口径3μm)でろ過し、水性インクを得た。堀場製作所製 コンパクトpHメーターB−212でpHを測定したところ、4.0であった。
(前処理と画像形成)
エポクロスWS−700(日本触媒製)15部、ハイドランCP−7610(大日本インキ製)60部、水25部を混合して前処理液を得た。布に前処理液を霧吹きでしめらせた後、乾燥した。乾燥後、前処理をした布の上に、作製したインクを市販のインクジェットプリンター(エプソン社製)に充填し、1440dpi×1440dpi、90mm×90mmのベタ印刷を行って、印字後アイロンで150℃1分間加熱した。
(実施例2)
実施例1の顔料分散体の原料のメタクリル酸をアクリル酸に変更した以外は実施例1と同様に顔料分散体を作製し、その後は実施例1と同様にして画像形成を行った。
(比較例1)
実施例1の顔料分散体作製時に、メタクリル酸を除いてカプセル化顔料分散体を作製した以外は実施例1と同様に顔料分散体を作製し、その後は実施例1と同様にして画像形成を行った。
(比較例2)
実施例1でインク作製時にトリエタノールアミンを0.5g添加した以外は実施例1と同様にして画像形成を行った。なお、インクのpHを測定したところ8.5であった。
(比較例3)
実施例1の前処理液でエポクロスWS−700を除いて前処理液を作製した以外は実施例1と同様にして画像形成を行った。
(比較例4)
実施例1の前処理液でハイドランCP7610を除いて前処理液を作製した以外は実施例1と同様にして画像形成を行った。
(比較例5)
実施例1の前処理液でハイドランCP7610に代えてスーパーフレックス460を使用して前処理液を作製した以外は実施例1と同様にして画像形成を行った。
(比較例6)
実施例1において前処理を全く行わなかった以外は実施例1と同様にして画像形成を行った。
(評価)
(滲み)
ベタ画像の境界部における滲みの有無を目視で観察した。
○:画像の滲みがなく鮮明である
△:境界線がやや鮮明性に欠ける
×:画像が滲み、鮮明ではない
(洗濯堅牢度)
三洋電機(株)製全自動洗濯機ASW−45A1型を用いて、各捺染物を冷水で40分間洗濯して、色落ち度合いを目視で観察した。
○:色落ち全くしない
△:若干色落ちする
×:明らかに色落ちした
評価の結果を表1に示す。
実施例1および2のカプセル化顔料はカルボキシル基が中和されていないので、前処理液に含まれるオキサゾリン基との反応性が良く、滲みがなく、洗濯堅牢性のある良好な定着性を実現することができた。比較例1はカプセル化顔料がカルボキシル基を有しておらず、比較例2はカプセル化顔料がカルボキシル基を有しているものの中和されているため、滲みは問題がなかったが、実施例と同じ加熱条件では洗濯堅牢性は得られなかった。
また、カプセル化顔料がカルボキシル基を有していても、前処理液にオキサゾリン基を含む重合体が含まれていない比較例3では、滲みは問題がなかったが、洗濯堅牢性は得られなかった。また、前処理液にカチオン性物質が含まれていない比較例4では滲みが多少あり、洗濯堅牢性は得られなかった。カチオン性水性エマルション樹脂に代えてアニオン性水性エマルション樹脂(ポリウレタン水分散体)を含有させた比較例5は、滲みが多少ある上、洗濯堅牢性は実施例には及ばなかった。
以上のように、本発明のカプセル化顔料およびこのカプセル化顔料を含むインクは、顔料がカルボキシル基と硫酸エステル塩基とを含む樹脂で被覆されているので、前処理液に含まれるオキサゾリン基との反応性が良く、滲みがなく、加熱時間が短くても洗濯堅牢性のある良好な定着性を実現することができる。

Claims (4)

  1. 少なくともカルボキシル基と硫酸エステル塩基とを含む樹脂で被覆されたカプセル化顔料と、水を含み、pHが7以下である水性インクと、
    オキサゾリン基を含む重合体とカチオン性物質とを含む前処理液とからなることを特徴とするインクセット。
  2. 前記硫酸エステル塩基が、アニオン性反応性乳化剤由来であることを特徴とする請求項1記載のインクセット
  3. 前記樹脂中にポリオキシエチレン鎖を含むことを特徴とする請求項1または2記載のインクセット
  4. 前記カチオン性物質は、カチオン性樹脂エマルションであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載のインクセット。
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