JP5904871B2 - 電気調理器、及び、その電気調理器に使用される鍋料理用の鍋 - Google Patents

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Description

本発明は、鍋本体と、鍋本体の周壁部の外周側において相互に対向する位置に配設される一対の把手と、鍋本体の周壁部の内周面に形成される湯口とを有する鍋料理用の鍋を備えるとともに、外周壁部において相互に対向する位置に形成される一対の把手嵌合凹部と、底部に配設される電気式加熱手段とを有する調理器本体を備え、一対の把手の夫々が一対の把手嵌合凹部の夫々に嵌合した状態で、鍋料理用の鍋が調理器本体に載置される電気調理器、及び、その電気調理器に使用される鍋料理用の鍋に関する。
この種の電気調理器、及び、鍋料理用の鍋としては、鍋料理の種類に応じた複数種の鍋本体が用意されたものがあり、それら複数種の鍋本体の中から、調理する鍋料理に相応しいものを一つ選択して、一対の把手が調理器本体の把手嵌合凹部に嵌合するように調理器本体の上に載置して使用できるように構成されたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この種の電気調理器、及び、鍋料理用の鍋を使用した鍋料理としては、例えば、湯豆腐、水炊き、しゃぶしゃぶ、寄せ鍋、ちゃんこ鍋、おでん、すき焼き等、さまざまな種類のものが挙げられ、調理法の一例は、水や出し汁や割下等の液状物と共に、具となる食材を入れて加熱調理する方法が挙げられる。尚、液状物とは、水や出し汁や割り下、及び、それらに食材が細かくなって混ざったもの等も含めて液状物という。
また、上述のように調理した鍋料理を食した後、残り汁をそのまま使用して、ご飯や具材、新たな出し汁を加えて雑炊等を調理する場合もある。
従って、電気調理器は、これら何れの鍋料理の調理法にも対応できるように構成されており、所謂「グリル鍋」と呼ばれている。
ここで、このようなグリル鍋では、鍋料理の調理法に対応して、鍋本体に注ぎ込む液状物の量や、鍋本体に残っている液状物の量を、正確につかみたい場合がある。
その一例としては、市販の希釈タイプの鍋つゆを使用して鍋料理を行うような場合、その下準備として、鍋本体に鍋つゆの原液を入れた後、好ましい希釈度となるように所定量の水を追加して希釈する方法がとられることがあり、その際、正確な量の水を供給し、最適な濃度の鍋つゆを作ることが必要となる。また、別の例としては、雑炊を行うような場合、好みの出来上がり状態にするために、鍋本体に残っている液状物の量をある程度正確に把握しておく必要がある。
従って、従来は、鍋本体内に注ぎ込む液状物の量は、別途、計量カップを用意して、その計量カップで計量した上で鍋本体内に注ぎ込む方法をとったり、或いは、鍋本体に残っている液状物の量は、鍋本体の周壁部の高さを基準にして目分量で、例えば、「周壁部の高さの半分程度」というように決定する方法がとられていた。
特開2008−284027号公報(図1、図2)
上述した従来の電気調理器、及び、鍋料理用の鍋によれば、上述のように、液状物の量を、わざわざ計量カップを用いて計量したり、目分量で決定する方法をとっていたわけであるが、計量カップを用いる方法においては、液状物の量を計測する一連の動作が、特に、食卓で鍋料理を行う上で煩雑なものと感じられる問題点がある。また、目分量で行う方法においては、空の状態の鍋本体に液状物を入れる際には、周壁部の高さと液面とを比較して分量を目分量で決めることは可能であるが、鍋本体に液状物が残っている状態では、鍋本体の底部の正確な位置を視認することができず、周壁部の高さ(底から上端までの距離)を判断基準にすることすら困難となるから、液状物の量が極めて不正確になる虞があり、料理の出来に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記問題点を解消し、計量カップを使用することなく、収容する液状物の量を、より正確に認識できる電気調理器、及び、鍋料理用の鍋を提供するところにある。
上記目的を達成するための本発明に係る電気調理器は、鍋本体と、前記鍋本体の周壁部の外周側において相互に対向する位置に配設される一対の把手と、前記鍋本体の周壁部の内周面に形成される湯口とを有する鍋料理用の鍋を備えるとともに、外周壁部において相互に対向する位置に形成される一対の把手嵌合凹部と、底部に配設される電気式加熱手段とを有する調理器本体を備え、前記一対の把手の夫々が前記一対の把手嵌合凹部の夫々に嵌合した状態で、前記鍋料理用の鍋が前記調理器本体に載置される電気調理器であって、その特徴構成は、前記鍋本体内に収容された液状物の収容量を示す一対の目盛が、前記鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、鍋本体内に収容された液状物の収容量を示す一対の目盛が、鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられているから、鍋本体内に液状物を新たに入れる場合も、鍋本体内に液状物が既に収容されている上に液状物を追加する場合も、過剰な液状物を鍋本体から取り除くような場合も、何れの場合においても、一対の目盛を指標として、鍋本体内にある液状物の量を正確に認識することが可能となる。従って、従来のように、液状物の量を誤認して、料理の出来に悪影響を及ぼすことを防止できる。
また、一対の目盛は、鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられているから、鍋本体の周りにおける何れの方向からでも、少なくとも何れか一方の目盛は視認でき、調理する人が、鍋周りで目盛が見える位置にわざわざ移動する必要がなく、効率的に鍋料理を行うことができる。
更には、液状物の量を正確に認識する上で、計量カップを使用する必要がないから、台所や、食卓や、屋外等であっても、手軽に且つ効率よく鍋料理を行うことができる。
更には、一対の目盛を対向させて設けてあることで、例えば、鍋本体が、傾いた状態に設置されている場合にも、両方の目盛を見ることで、収容されている液状物の量を正確に認識することが可能となる。即ち、鍋本体が傾いている場合は、液状物の液面は、一方の目盛では実際より多めに位置し、他方の目盛では実際より少なめに位置するから、この両者の目盛の中間を読むことで、正確な量を認識することができる。
本発明に係る電気調理器の更なる特徴構成は、前記湯口が、有底円筒状に形成された前記鍋本体の周壁部の内周面において相互に対向する位置に一対形成され、前記一対の湯口の夫々が、前記鍋本体の周方向において前記一対の把手の夫々の配設位置中央に対して略90度偏倚した位置に形成され、前記目盛が、前記鍋本体の周方向において前記一対の把手が配設された位置と、前記一対の湯口が配設された位置との間の位置に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、一対の湯口が、鍋本体の周方向において一対の把手の夫々の配設位置中央に対して略90度偏倚(即ち、鍋本体の縦中心軸芯周りに略90度偏倚)した位置に形成してあるから、一対の把手から略等しい離間距離の位置に湯口が存在する。
従って、鍋本体を調理器本体から持ち上げた後、鍋本体を傾けて、湯口側に液状物を集めて湯口から鍋本体外へ排出するような場合、湯口側に鍋全体の重心が偏るが、湯口が一対の把手から等しい距離にあることで、重心が偏っても、両把手で支える力のバランスは変化しないから、安定した状態で両把手を支えることができる。よって、一対の把手を手で持って、前方側(又は手前側)に傾斜させるだけの簡単な動きによって、鍋本体内の液状物を湯口から安定した状態で排出することができ、取り扱い易い。
また、湯口の位置は、一対の把手の位置から、最も遠いから、液状物の排出の際に、万が一、湯口から液状物が溢れても、把手を持つ手まで飛散し難いから汚れ難い。
特に、目盛の設置位置が、鍋本体の周方向において一対の把手が配設された位置と、一対の湯口が配設された位置との間の位置に設定されているから、以下に説明するように、目盛を視認しやすい環境を維持できる。
即ち、調理する人の視線に対して、一対の把手を結ぶ直線がその中央点で略90度で交差する状態に鍋本体を配置した場合(一例としては、一対の把手を両手で持ったまま目盛を見た場合)、鍋本体の周壁部の内、把手が配設されている位置より前方側の内周面は、調理する人が見通すことができるから、一対の湯口と一対の把手との間の位置に設けられた目盛の一方は、常に見通せる箇所に位置し、目盛の視認性が向上する。
また、例えば、雑炊を行うような場合、前述のように、鍋本体を湯口側に傾けて余剰な液状物を排出することがあるが、その際、湯口部分には、液状物の他にも、ご飯や他の食材も集まり易いから、それらが周壁部の湯口部分での内周面に付着して目盛を隠す可能性がある。しかし、一対の湯口と一対の把手との間の位置に目盛を設けてあることで、食材が付着しやすい湯口付近を避けて目盛を設けることができ、目盛の視認性がより向上する。
このように、色々な使用状態においても目盛をより確実に視認できるようになって、鍋本体内の液状物の量を正確に認識して調理に活用することができるようになる。
本発明に係る電気調理器の更なる特徴構成は、前記鍋本体の前記周壁部の高さが、前記鍋本体の水平方向における長さよりも小さくなるように形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、鍋本体としての形状が、平べったい形状となるから、鍋の上部に広い開口を確保でき、鍋本体内への食材の出し入れが実施し易くなる。また、鍋底の加熱面積も広く確保できるから、早く加熱することができる。
従って、鍋本体の周りから、複数の人が内部の食材に箸を入れて食するといった鍋料理において、特に、使い易いものとなる。
また、鍋本体が傾斜した状態に設置されている場合について前述したとおり、対向する一対の目盛を読んで平均化することで正確な液状物の量を認識できるわけであるが、その際、一対の目盛どうしに現れる液面の差は、平べったい形状の方が、縦長の形状のものよりも顕著に現れるから、より正確に液状物の量を認識しやすくなる。
本発明に係る鍋料理用の鍋の特徴構成は、上述の何れかの電気調理器に使用される鍋料理用の鍋であって、前記鍋本体内に収容された液状物の収容量を示す一対の目盛が、前記鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、鍋本体内に収容された液状物の収容量を示す一対の目盛が、鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられているから、鍋本体内に液状物を新たに入れる場合も、鍋本体内に液状物が既に収容されている上に液状物を追加する場合も、過剰な液状物を鍋本体から取り除くような場合も、何れの場合においても、一対の目盛を指標として、鍋本体内にある液状物の量を正確に認識することが可能となる。従って、従来のように、液状物の量を誤認して、料理の出来に悪影響を及ぼすことを防止できる。
また、一対の目盛は、鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられているから、鍋本体の周りにおける何れの方向からでも、少なくとも何れか一方の目盛は視認でき、調理する人が、鍋周りで目盛が見える位置にわざわざ移動する必要がなく、効率的に鍋料理を行うことができる。
更には、液状物の量を正確に認識する上で、計量カップを使用する必要がないから、台所や、食卓や、屋外等であっても、手軽に且つ効率よく鍋料理を行うことができる。
更には、一対の目盛を対向させて設けてあることで、例えば、鍋本体が、傾いた状態に設置されている場合にも、両方の目盛を見ることで、収容されている液状物の量を正確に認識することが可能となる。即ち、鍋本体が傾いている場合は、液状物の液面は、一方の目盛では実際より多めに位置し、他方の目盛では実際より少なめに位置するから、この両者の目盛の中間を読むことで、正確な量を認識することができる。
グリル鍋を示す正面視断面図 鍋を示す斜視図 鍋を示す平面図 目盛の配設状況を示す要部説明図 傾斜状態に設置された鍋本体を示す断面図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の電気調理器の一実施形態品であるグリル鍋1を示すものである。
グリル鍋1は、鍋料理用の鍋2と、嵌合状態に載置した鍋2を加熱自在な調理器本体3とを備えて構成してある。
調理器本体3は、鍋2を中央部に嵌合できる有底筒形状に形成されたケーシング3Aと、その底部に配設される電気式加熱手段3Bと、電気式加熱手段3Bを制御操作する制御部(図示せず)とを備えて構成してある。
ケーシング3Aの外周壁部3Aaには、相互に対向する位置に、後述する鍋本体4に取り付けられた一対の把手5を各別に嵌合自在な一対の把手嵌合凹部3Abが形成されている。
電気式加熱手段3Bは、例えば、シーズヒータを備えた円盤状の加熱板で構成することができ、この電気式加熱手段3Bの上面に、鍋2を底部4aが当接する状態に載置できるように構成してある。
調理器本体3に対する鍋2の設置は、一対の把手5が、各別に把手嵌合凹部3Abに嵌合し、且つ、鍋2の底部4aが電気式加熱手段3Bの上面に当接する状態に載置することで実施される。この取付状態において、電気式加熱手段3Bを作動させることで、鍋2を加熱して内部に収容した食材を調理することができる。
また、この取付状態においては、把手嵌合凹部3Abに把手5が嵌合しているから、調理器本体3に対して鍋2がずれたり回転したりすることを防止でき、安定した設置状態を維持することができる。但し、把手嵌合凹部3Abと把手5との嵌合は、隙間無く嵌合するものでも、多少の隙間を空けた遊嵌状態のものでもよい。また、鍋2は、持ち上げることで、随時、調理器本体3から取り外すことができる。
鍋2は、有底筒状の鍋本体4と、鍋本体4の両側部にそれぞれ取り付けられた一対の把手5とを備えて構成してある。
鍋本体4は、金属製で、内部に、例えば、出し汁や水や割下等の液状物R(図5参照)、及び、野菜や肉等の食材を入れて、調理器本体3によって加熱することによって鍋料理を調理できるように構成してある。更に詳しくは、図2、図3に示すように、円形の底部4aと、円筒形状の周壁部4bと、周壁部4bの上端部から外方に延出した鍔状部4cとを一体に備えて構成してある。
また、周壁部4bと鍔状部4cとの境目部分には、蓋(図示せず)の周縁部が嵌合自在な座繰り部4dが全周にわたって形成してある。
この座繰り部4dには、円周方向に間隔をあけた複数箇所に、凸形状の節部4eが設けてある。この節部4eによって蓋の周縁部を受けることで、節部4eの高さ相当の隙間を、座繰り部4dと蓋との間に確保できるように構成してある。
鍋本体4の全体的な寸法設定は、周壁部4bの高さが、鍋本体4の水平方向における長さ(直径)よりも小さくなるように設定してあり、鍋料理用の所謂「平鍋」形状に構成されている。
周壁部4bの外周側における相互に対向する位置(両側部)には、鍋径方向の外方側に突出する状態に、ネジ部材を使用して耐熱性を有する合成樹脂製の一対の把手5が取り付けてある。
尚、鍔状部4cは、この一対の把手5の取り付けられている範囲は切り欠いてある。
周壁部4bの内周面の上縁部分には外径側にくぼむ凹部として形成される一対の湯口6が設けてある(図3参照)。
一対の湯口6は、周壁部4bの内周面において相互に対向する位置で、且つ、鍋本体4の周方向において一対の把手5の夫々の配設位置中央に対して略90度偏倚した位置(鍋本体4の縦中心軸芯周りに略90度偏倚した位置)にそれぞれ設けられている。
鍋本体4に収容されている液状物Rを排出する場合は、鍋本体4を一方の湯口6側に傾斜させることで、湯口6側に集まった液状物Rが、湯口6として構成されている凹部に誘導されて、鍋本体4の周壁部4b及び鍔状部4cを乗り越え、排出することができる。
また、周壁部4bには、図3に示すように、内周面において相互に対向する位置に、鍋本体4内に収容された液状物Rの収容量を示す一対の目盛Gが設けてある。
目盛Gは、鍋本体4の周方向において一対の把手5が配設された位置と、一対の湯口6が配設された位置との間の位置に設けられている。
当該実施形態においては、目盛Gは、周壁部4bの内周面に印刷(例えば、パッド印刷)によって描写してあり、その描写範囲は、図3に示すように、平面視における中心角が略90度で偏倚する位置に配設されている把手5と湯口6との中間点(略45度)に描写範囲の中央部が位置するように設定されている。
また、描写範囲の高さに関しては、図4に示すように、周壁部4bの上下中間部に設定されている。
目盛Gは、当該実施形態においては、複数の線分7と、複数の文字8とで構成してある。
具体的には、線分7は、縦線7Aと、縦線7Aに一端部が接すると共に互いが上下に離間するように描写された複数の横線7Bとで構成してある。各横線7Bは、例えば、0.5リットル、1リットル、1.5リットル、2リットルといった量の液状物Rが鍋本体4内に入った時のそれぞれの液面位置に合わせて描写されている。横線7Bの長さ寸法は、例えば、1リットルや2リットルに相当する大刻みの横線7Baは、0.5リットルや1.5リットルに相当する小刻みの横線7Bbより若干長く設定してあり、視覚的に、液状物Rの量を認識しやすくしてある。
文字8は、当該実施形態の場合、上述の大刻みの横線7Baにのみ対応させて、その大刻みの横線7Baの他端部側に描写してある。具体的な文字としては、対応する液状物Rの量が1リットルの場合は「約1L」、2リットルの場合は「約2L」といった文字で構成してある。
また、文字8の上下中央位置が、対応する大刻みの横線7Baの位置に合うように描写されている。
これらの一対の目盛Gは、周壁部4bの対向する位置に同じ高さで描写されており、鍋本体4が水平に設置されている状態では、液状物Rの液面も水平であるから、両目盛Gとも同じ高さに液面が位置する。しかし、図5に示すように、鍋本体4が傾斜している場合は、一方の目盛Gでの液面は、実際の量よりαで示す高さ分、上に位置し、他方の目盛Gでの液面は、実際の量よりαで示す高さ分、下に位置する。
このような場合でも、両方の目盛を見て、それぞれの液面が異なっていれば、それぞれの目盛が示す値の平均によって、正確な内容量を導くことができる。
本実施形態のグリル鍋1によれば、鍋本体4内に液状物Rを新たに入れる場合も、鍋本体4内に液状物Rが既に収容されている上に液状物Rを追加する場合も、過剰な液状物Rを鍋本体4から取り除くような場合も、何れの場合においても、計量カップを使用しなくても、一対の目盛Gを指標として、鍋本体4内にある液状物Rの量を正確に認識することが可能となる。これは、鍋本体4が傾いていても同様である。
また、目盛Gは、鍋本体の周りにおける何れの方向からでも、少なくとも何れか一方のものは視認でき、調理する人が、一対の把手を両手で持ったままでも目盛Gを視認することができ、鍋本体を動かして覗きこむ必要がなく、効率的に鍋料理を行うことができる。
更には、液状物の量を正確に認識する上で、計量カップを使用する必要がないから、台所や、食卓や、屋外等であっても、手軽に且つ効率よく鍋料理を行うことができる。
また、目盛Gは、把手5と湯口6との間に設けてあるから、料理の途中で余剰の液状物Rを湯口6から排出するに伴って、液状物Rが周壁部4bの湯口部分に付着しても、目盛Gが隠れ難く、色々な状況下において目盛Gの視認性を確保することができ、液状物Rの量を正確に認識して調理に活用することができるようになる。
従って、例えば、市販の希釈タイプの鍋つゆを使用して鍋料理を行うのに、その下準備として、鍋本体4に鍋つゆの原液を入れた後、好ましい希釈度となるように所定量の水を追加して希釈するような場合や、鍋料理の後に雑炊を行うのに、好みの出来上がり状態にするために、鍋本体4に残っている液状物Rの量をある程度正確に把握して追加用の液状物Rを注ぎ込むような場合でも、目盛Gを有効に活用して、正確に液状物Rの量を決定することができる。
このように、当該グリル鍋1は、色々な状況の使用形態が実践される鍋料理に、特に顕著な効果を発揮することができる。
〔別実施形態〕
(A)当該電気調理器1は、先の実施形態では、グリル鍋として説明したが、この名称に限定されるものではなく、要するに、鍋料理用の鍋2が嵌合した状態で調理器本体3に載置される電気調理器が対象である。
また、先の実施形態は、鍋2や調理器本体3の一例を示したものに過ぎず、各部の形状や材質や形式等は、適宜変更することが可能である。
例えば、電気式加熱手段3Bに関しては、先の実施形態で説明した電熱式のものに替えて、電磁式(IH式)のものであってもよい。
鍋2に関しては、把手5と鍋本体4とを、同種の材料で構成してあってもよく、更には、この両者を一体成形によって構成してあってもよい。
鍋本体4の寸法設定に関しては、鍋料理用としては、先の実施形態で説明したように、周壁部4bの高さが鍋本体4の水平方向における長さ(直径)よりも小さくなる設定が好ましいが、この寸法設定に限定されるものではない。
(B)目盛Gは、先の実施形態では、線分7と文字8とで構成した例を挙げたが、この構成に限るものではなく、液状物Rの収容量が認識することができればよい。例えば、線分7のみの構成、又は、文字8のみの構成、又は、線分7や文字8以外の記号(例えば、丸い点(ドット)等)を備えた構成、又は、それらの組合せであってもよい。
目盛Gの描写方法は、印刷に関してはパッド印刷以外の印刷法で実施するものであってもよい。また、周壁部4b表面に凹凸を形成することで描写したり、凹凸と印刷とを組み合わせて描写するものであってもよい。尚、ここでいう凹凸とは、周壁部4bの内周面から突出する凸部、又は、周壁部4bの内周面から後退する凹部、又は、それら凸部と凹部との組合せを意味する。
更に、目盛Gの配設位置は、先の実施形態で説明した平面位置や上下位置に限るものではなく、適宜、変更することができる。
例えば、周壁部4bにおける配設平面位置に関しては、中心角で略90度の関係にある把手5と湯口6との間における略45度の位置に目盛りGを配設することに限らず、45度以外の角度の位置に配設するものであってもよい。要するに、少なくとも周壁部4Bにおいて対向する二ヵ所に設けてあればよい。従って、これら二ヵ所以外に、他の任意の平面位置にも目盛Gを設けるものであってもよい。但し、対向する位置関係にある目盛Gは、傾いた設置環境への対応上、上下位置、及び、表示内容を同じにすることが好ましい。
また、目盛Gとして、周壁部4bの全周、又は、ほぼ全周にわたって設けるものであってもよい。
以上説明したように、計量カップを使用することなく、収容する液状物の量を、より正確に認識できる電気調理器を提供することができる。
2 鍋
3 調理器本体
3Aa 外周壁部
3Ab 把手嵌合凹部
3B 電気式加熱手段
4 鍋本体
4b 周壁部
5 把手
6 湯口
G 目盛
R 液状物

Claims (3)

  1. 鍋本体と、前記鍋本体の周壁部の外周側において相互に対向する位置に配設される一対の把手と、前記鍋本体の周壁部の内周面に形成される湯口とを有する鍋料理用の鍋を備えるとともに、
    底部に配設される電気式加熱手段を有する調理器本体を備え、前記鍋料理用の鍋が前記調理器本体に載置される電気調理器であって、
    前記湯口が、有底円筒状に形成された前記鍋本体の周壁部の内周面において相互に対向する位置に一対形成され、前記一対の湯口の夫々が、前記鍋本体の周方向において前記一対の把手の夫々の配設位置中央に対して略90度偏倚した位置に形成され、
    前記鍋本体内に収容された液状物の収容量を示す一対の目盛が、前記鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられ、前記目盛が、前記鍋本体の周方向において前記一対の把手が配設された位置と、前記一対の湯口が配設された位置との間の位置に設けられている電気調理器。
  2. 前記調理器本体は、外周壁部において相互に対向する位置に形成される一対の把手嵌合凹部を有し、前記一対の把手の夫々が前記一対の把手嵌合凹部の夫々に嵌合した状態で、前記鍋料理用の鍋が前記調理器本体に載置される請求項1に記載の電気調理器。
  3. 請求項1又は2に記載の電気調理器に使用される鍋料理用の鍋であって、
    前記鍋本体内に収容された液状物の収容量を示す一対の目盛が、前記鍋本体の内周面において相互に対向する位置に設けられている鍋料理用の鍋。
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