JP5904331B2 - アレイ探傷装置および方法 - Google Patents
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Description
前記アレイ探触子の各素子を駆動しかつ前記各素子からの電気信号を受信してアレイ探傷を行う送受信器と、を備え、前記送受信器は、前記アレイ探触子の各素子をそれぞれ所望のタイミングで駆動し各素子で得られる電気信号を受けて、送信時に所望の角度で超音波が伝搬された場合に生じる前記電気信号を求めさらに合成波を生成し、角度に対する前記合成波の振幅の角度特性を求めて振幅が相対的に大きく変化する角度から前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求めることを特徴とするアレイ探傷装置にある。
この発明に係わる実施の形態1によるアレイ探傷装置および方法に関して説明する。まずアレイ探触子による角度制御について、図1を参照しながら説明する。図1は、アレイ探触子により伝搬方向θを変える様子を説明する図であり、図中、1は試験体、6はアレイ探触子である。図1では、超音波送受信素子からなる8つの素子6aが直線上(ここでは伝搬方向を傾ける方向)に沿って並べて設けられたアレイ探触子6を、試験体1に設置した状態を示している。図1では、アレイ探触子6の一番左側の素子が最初に(一番時間的に早く)励振され、以降右隣の素子が順次時間を遅延させて励振され、一番右側の素子が最後に(一番時間的に遅く)励振された状態である。図1の(a)では、各素子に与える励振の遅延時間差は少なく、このためSH波の伝播方向を示した角度θも小さくなっている。一方、図1の(b)では、各素子の与える励振の遅延差が大きいため、角度θも大きくなっている。なお角度θはアレイ探触子6の面、試験体1の面の垂直線とのなす角を示す。
アレイ探触子6で励振されたSH波の角度をθとすると、スネルの法則より下記式(8)が成り立つ。
具体的な方法について、図2を参照しながら説明する。図2は腐食量測定を説明するための図であり、試験体1の健全部における位相速度の分散特性Aと、腐食部3における位相速度の分散特性Bを示している。またアレイ探触子6の周波数応答特性Cも併せて示している。この発明に用いるアレイ探触子6は、図2に示すように、試験体1の健全部におけるカットオフ周波数以上で動作し、腐食部3のカットオフ周波数fcを跨ぐような広帯域な特性を持つものとする。このような周波数特性を有するアレイ探触子6の励振タイミングを制御し、角度θを変化させ、SH板波の周波数を変化させる。SH板波の周波数がfc以下の場合には腐食部3からの反射波をアレイ探触子6で受信できるが、fcを超える場合には板波は腐食部3を透過するため、反射波を受信できない。この発明は、このような原理に基づきfcを求め、腐食量を求めるものである。
これまでは、腐食量測定法の原理について説明した。この原理に基づいて腐食量を測定するアレイ探傷装置の構成および動作について以下に説明する。図4はこの発明の実施の形態1におけるアレイ探傷装置の構成図である。図4において、7は送受信器、8は信号源、9は送信用遅延回路、10は受信用遅延回路、11はA/D変換器、12は加算器、13はメモリ、20は信号処理部、70は制御部である。図4では、例として8素子のアレイ探触子6を用いた場合の構成図を示しているが、8素子でなくても構わない。
以上、アレイ探傷装置の構成および動作について説明した。この原理を確認するため、厚さ19mmの鋼板に発生した5mmの腐食を測定するシミュレーションを行った。以下、シミュレーション結果について図6−図16を参照しながら説明する。図6は、厚さ19mmの鋼板における3次モードの位相速度分散特性であり、5mmの腐食部(厚さは14mm)の分散特性を併せて示している。図7は、シミュレーションで用いたアレイ探触子の周波数応答特性である。図8は、角度θと3次モードのSH板波の周波数との関係を示した図である。図9は、角度θを38°とした場合の音場シミュレーション結果である。図10は、角度θを48°とした場合の音場シミュレーション結果である。図11は、角度θを38°とした場合に受信された合成波である。図12は、角度θを48°とした場合の合成波である。図13は、角度に対する合成波の振幅の角度特性である。図14は、基準の角度特性を求める構成図である。図14において、14は試験片である。図15は、基準の角度特性である。図16は、正規化された角度特性である。
まず、アレイ探触子の応答特性について説明する。図2で説明したように、アレイ探触子6は、試験体の健全部のカットオフ周波数よりも高い領域で動作し、かつ、腐食部のカットオフ周波数を跨ぐような周波数特性が必要である。そこで、まず厚さ19mmの鋼板における健全部のカットオフ周波数および腐食部3でのカットオフ周波数fcを求めた。図6に、その様子を示す。図に示すように、試験体1を鋼として厚さを19mmとした場合、健全部および腐食部のカットオフ周波数fcは、それぞれ、0.26MHzおよび0.35MHzである。そこで上記条件を満足するように、0.26MHzより高い周波数領域で動作し、かつ、0.35MHzを跨ぐ(含む)ように、図7に示す特性を有する探触子をシミュレーションに用いた。
上述した腐食量測定では、角度θに対する合成波の振幅の角度特性を求め、ピークから半減した角度をカットオフ角θcとした。θcの求め方として、試験片を用いて角度特性を正規化する方法も考えられる。例えば試験体1に対して上述した作業を行う前に、図14(アレイ探触子のみ示し送受信器の図示は省略されている)に示すように同じ材料で同じ厚さの試験片を用い、基準反射面として端面を対象として同様の作業を行い、角度θに対する合成波の振幅の角度特性を求めておく。これを基準の角度特性とし、例えば一時、メモリ13に格納しておく。その後、試験体1に対して上述した作業を行い、角度θに対する合成波の振幅の角度特性を求め、基準の角度特性で正規化し、この正規化された角度特性からカットオフ角θcを求めるというものである。
(i) 予め閾値を設定し、ピークに対して閾値以下になった角度をθcとする。
(ii) 試験片を用いて基準の角度特性を求め、実際の試験体での角度特性を正規化し、正規化した特性において予め設定した閾値以下になった角度をθcとする。
(iii) 受信用アレイ探触子を用いて基準の角度特性を求め、実際の試験体での角度特性を正規化し、正規化した特性において予め設定した閾値以下になった角度をθcとする。
以上の3通りの求め方がある。3つの内、どれを採用してもよい。また閾値は試験状況に適した値を用いればよい。ここでの説明は半減値としが、半減値でなくても構わない。
これまでは、腐食量測定のための装置構成や方法について説明してきた。この方法では、試験体1に対してSH板波を伝搬させる必要があるが、そのためにはアレイ探触子6の構成が重要である。ここでは、アレイ探触子6の構成について説明する。まず、アレイ探触子6の素子ピッチについて、図18および図19を参照しながら説明する。図18および図19は、アレイ探触子6の素子ピッチをそれぞれ、λp/3およびλp/4とした場合の音場シミュレーション結果である。図18,19では、アレイ探触子6の左端を励振してから80μs後までの音場を、粒子速度の振幅を濃淡で示している。試験体1は厚さ19mmの鋼板とした。周波数は0.4MHzとし、4次モードのSH板波を伝搬させた。図35に示したように、この場合の位相速度は6200m/sとなるので、波長λpは15.5mmとなる。これらの図に示すように、図18のλp/3配列では右側にSH板波が伝搬し、左側には明確なモードとならない波動が伝搬する。図19のλp/4配列にすることで、右側にSH板波が伝搬し、左側には殆ど波動が伝搬しない。このように、素子ピッチをλp/4以下にするとSH板波を片側だけに伝搬させることができる。したがって、アレイ探触子6の素子ピッチをλp/4以下とすると、精度の良い腐食量測定が可能となる。
最後に、超音波のモードについて説明する。これまでは、試験体1にSH板波を伝搬させ、カットオフ現象を利用して腐食量を測定する装置および方法について説明した。しかしカットオフ現象はSH板波だけに起こるものではなく、ラム波と呼ばれている板波でも起こる現象である。したがってこの発明によるアレイ探傷装置および方法において、ラム波を用いても構わない。ラム波の場合には式(11)の関係式をそのまま使用することはできないが、角度θを変えることで周波数を変化させ、受信信号が大きく変化する角度θから腐食量を求めることは可能である。もちろん、角度θの替わりに位相速度を用いても同様である。
実施の形態1は、送信時および受信時に遅延を与え、角度θを変えながら合成波を求めるという装置および方法であった。しかしSH板波をSH波の重ね合わせと考えると、必ずしも送信時および受信時において遅延を与える必要はなく、送信および受信を別個に行って受信信号をメモリに保存してから遅延を与えて合成し、角度θに対する合成波の振幅の角度特性を求めるという方法も考えられる。実施の形態2は、このようにして求めた合成波の振幅の角度特性から腐食量を求めるという装置および方法に関するものである。
実施の形態2における腐食測定の原理を、図20−図22を参照しながら説明する。図20は、送信時における超音波の重ね合わせを説明する図である。図21は、超音波の送信を説明する図である。図22は、超音波の受信を説明する図である。
次に、アレイ探傷装置の構成について説明する。図23はこの発明の実施の形態2におけるアレイ探傷装置の構成図である。図23において、16は送信切り替えスイッチである。なお図23ではアレイ探触子6は8素子の構成となっているが、実施の形態1と同様に8素子でなくても構わない。信号源8からの信号線は、送信切り替えスイッチ16に接続される。送信切り替えスイッチ16からの信号線は、アレイ探触子6の各素子6aへ接続される。またアレイ探触子6の各素子6aはA/D変換器11される。またA/D変換器11はメモリ13に接続される。メモリ13は、信号処理部20に接続される。制御部70は送受信器7の探傷動作の全体を制御する。実施の形態1と異なる点は、送信切り替えスイッチ16があること、送信用遅延回路9、受信用遅延回路10、および加算器12がないことである。制御部70は送信切り替えスイッチ16での切り替えタイミングの制御も行う。
信号処理部20では、受信信号を得たときの送信素子の位置情報は制御部70からの選択した送信素子を示す情報と各素子の位置情報から求めることができ、受信素子の位置情報は受信信号を受信した順番に基づく各素子の並び順に従った素子の位置情報から求めることができる。なお各素子の位置情報は1つの素子の位置情報とし他の素子の位置情報は素子ピッチから求めてもよい。そして受信信号と、求めた受信素子の位置情報および送信素子の位置情報をメモリに保存する。
なお上記処理は制御部70で行ってもよい。
さらにメモリ13を上記信号処理部20での処理を行う編集機能を含む記憶部とし、各素子からの受信信号とこの受信信号を得たときの受信素子の位置情報および送信素子の位置情報を組み合わせて保存するようにしてもよい。
なお、角度θを変化させた場合について説明しているが、位相速度を用いても同様である。すなわち位相速度Vpを変化させ、合成波の振幅が相対的に大きく変化する位相速度から腐食量を求めることも可能である。
以上、アレイ探傷装置の構成および動作について説明した。この原理を確認するため、実施の形態1と同様のシミュレーションを行った。試験体1の厚さ、腐食部3の腐食量、アレイ探触子6の構造、およびアレイ探触子6の応答特性は、実施の形態1と同じとした。以下、図25〜図31を参照しながらシミュレーション結果について説明する。図25は、アレイ探触子6の一番左端を送信素子とした場合の音場シミュレーション結果である。図26は、アレイ探触子6の一番左端を送信素子として場合の、各素子(32個)における受信信号である。図27は、アレイ探触子6の一番左端を送信素子とした場合の受信信号を、角度θを38°として合成した波形である。図28は、角度θを38°とした場合の合成波である。図29は、角度θに対する合成波の振幅の角度特性である。図30は、透過法で求めた基準の角度特性である。図31は、正規化された角度特性である。
実施の形態2は、送信時および受信時において遅延を与える代わりに、1素子毎に送信して受信信号をメモリに保存し、送信素子を切り替えて同様の処理を行い、メモリに保存した受信信号に遅延を与えて合成し、角度θに対する合成波の振幅の角度特性を求めるという装置および方法である。このような装置構成にすると実施の形態1よりも簡単になるという効果があるが、受信素子も切り替える方式にすれば、さらに装置構成が簡単になる。実施の形態3は、このような装置および方法に関するものである。
この発明に係わる実施の形態3に関し、図32および図33を参照しながら説明する。図32はこの発明の実施の形態3におけるアレイ探傷装置の構成図である。図32において、17は受信切り替えスイッチである。制御部70は受信切り替えスイッチ17での切り替えタイミングの制御も行う。なお図32ではアレイ探触子6は8素子の構成となっているが、実施の形態1,2と同様に8素子でなくても構わない。また図33は探傷方法説明用のフローチャートである。
なお、角度θを変化させた場合について説明しているが、位相速度を用いても同様である。すなわち位相速度Vpを変化させ、合成波の振幅が相対的に大きく変化する位相速度から腐食量を求めることも可能である。
Claims (18)
- 電気信号によって駆動され超音波を試験体中に伝搬させ、かつ前記試験体中を伝搬した超音波を電気信号に変換する複数の素子を並べて設けたアレイ探触子と、
前記アレイ探触子の各素子を駆動しかつ前記各素子からの電気信号を受信してアレイ探傷を行う送受信器と、
を備え、
前記送受信器は、前記アレイ探触子の各素子をそれぞれ所望のタイミングで駆動し各素子で得られる電気信号を受けて、送信時に所望の角度で超音波が伝搬された場合に生じる前記電気信号を求めさらに合成波を生成し、角度に対する前記合成波の振幅の角度特性を求めて振幅が相対的に大きく変化する角度から前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求めることを特徴とするアレイ探傷装置。 - 前記送受信器は、送信時には所望の角度で超音波が伝搬するように前記アレイ探触子の各素子の励振タイミングに遅延量を与え、受信時には送信時に対応した遅延量を各素子からの受信信号に与え、遅延量を与えられた各素子からの受信信号を合成し合成波とし、前記合成波と前記角度を記憶部に保存し、さらに予め設定した範囲内で前記角度を走査して同じ処理を繰り返し、
前記記憶部に保存された角度と合成波から、角度に対する合成波の振幅の角度特性を求めて振幅が相対的に大きく変化する角度から前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のアレイ探傷装置。 - 前記送受信器は、送信切り替えスイッチにより前記アレイ探触子中の素子を送信素子として指定し、前記アレイ探触子の各素子からの受信信号と、前記送信素子および受信素子の位置情報を記憶部に保存し、さらに前記送信素子を切り替えて所定の素子数だけ同じ処理を繰り返し、
所望の角度と前記送信素子および受信素子の位置情報から遅延量を算出し、算出された遅延量を前記受信信号に与えて合成し合成波とし、角度に対する前記合成波の振幅の角度特性を求めて振幅が相対的に大きく変化する角度から前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のアレイ探傷装置。 - 前記送受信器は、送信切り替えスイッチにより前記アレイ探触子中の素子を送信素子として指定し、受信切り替えスイッチにより前記アレイ探触子中の素子を受信素子として指定し、前記受信素子からの受信信号と、前記送信素子および受信素子の位置情報を記憶部に保存し、さらに前記送信素子および受信素子を切り替えて所定の素子数だけ同じ処理を繰り返し、
所望の角度と前記送信素子および受信素子の位置情報から遅延量を算出し、算出された遅延量を前記受信信号に与えて合成し合成波とし、角度に対する前記合成波の振幅の角度特性を求めて振幅が相対的に大きく変化する角度から前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求める、
ことを特徴とする請求項1に記載のアレイ探傷装置。 - 前記送受信器は、前記合成波の振幅が相対的に大きく変化する角度θcの替わりに、前記合成波の振幅が相対的に大きく変化する位相速度を用いて、前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求めることを特徴とする請求項5に記載のアレイ探傷装置。
- 前記送受信器は、前記試験体のための予め実験で得た基準の角度特性をメモリに格納し、前記試験体で得られた合成波の振幅の角度特性を、前記基準の角度特性で正規化し、この正規化された角度特性において振幅が相対的に大きく変化する角度から前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求めることを特徴とする請求項5または6に記載のアレイ探傷装置。
- 前記基準の角度特性は、別途用意した試験片の基準反射面を対象とした実験によるものであることを特徴とする請求項7記載のアレイ探傷装置。
- 前記試験体上に設置された送信用と受信用の2つのアレイ探触子を設け、前記送受信器が、前記2つのアレイ探触子により透過法で合成波を求め、求めた合成波の振幅の角度特性を前記基準の角度特性としたことを特徴とする請求項7に記載のアレイ探傷装置。
- 前記アレイ探触子は、前記試験体の健全部におけるカットオフ周波数より高い周波数帯域で動作し、かつ前記試験体中に存在する凹部のカットオフ周波数を含んだ帯域幅を有することを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載のアレイ探傷装置。
- 前記アレイ探触子の素子配列ピッチが、前記試験体中を伝搬するSH板波の波長の4分の1以下であることを特徴とする請求項5または6に記載のアレイ探傷装置。
- アレイ探触子から角度を変えながら試験体中へ超音波を送信し、かつ前記試験体中を伝搬した超音波を送信時の角度に対応して受信し、前記アレイ探触子の各素子で受信した信号を合成して合成波の振幅の角度特性を求め、角度特性において振幅が相対的に大きく変化する角度から前記試験体の凹部の凹み量を求めることを特徴とするアレイ探傷方法。
- 前記合成波の振幅が相対的に大きく変化する角度θcの替わりに、合成波の振幅が相対的に大きく変化する位相速度を用いて、前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求めることを特徴とする請求項14に記載のアレイ探傷方法。
- 予め行った実験により基準の角度特性を求めておき、前記試験体で得られた合成波の振幅の角度特性を、前記基準の角度特性で正規化し、この正規化された角度特性において振幅が相対的に大きく変化する角度を求め、求めた角度から前記試験体内に存在する凹部の凹み量を求めることを特徴とする請求項14または15に記載のアレイ探傷方法。
- 前記基準の角度特性は、別途用意した試験片の基準反射面を対象とした実験によるものであることを特徴とする請求項16に記載のアレイ探傷方法。
- 前記試験体上に送信用と受信用のアレイ探触子を2個設置し、前記2つのアレイ探触子を透過法で用いて合成波を求め、求めた合成波の振幅の角度特性を前記基準の角度特性とすることを特徴とする請求項16に記載のアレイ探傷方法。
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