JP5903715B2 - 回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置 - Google Patents
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Description
日本特許第2805614号公報に記載の「壁面に吸着し且つそれに沿って移動可能な装置」が知られている。
かかる装置は、
装置本体と、該装置本体に装着された移動手段としての車輪と、該装置本体に連結されその自由端部が物体表面に接触せしめられる負圧吸着シールであって且つ該物体表面に垂直な回転軸を軸線として回転する負圧吸着シールと、該装置本体、該物体表面及び該負圧吸着シールによって規定された減圧領域の内部の流体を外部に排出するための負圧生成手段と、該減圧領域の内部の負圧が任意の圧力以上の値に大きくなれば包囲流体を該減圧領域の内部に流入せしめて該負圧を該任意の値に維持するための真空破壊弁、すなわち一般的にはバキュームブレーカーと呼称されている真空圧力を一定に維持するためのリリーフ弁を備えている。
なお、該リリーフ弁は必ずしも該装置本体に直接に装着されなければならないものではなく、該装置本体と該負圧生成手段とを連結するサクションホースにおいて、該サクションホースの該装置本体に近接した部分に装着される場合もある。
かかる装置においては、負圧生成手段が付勢されると減圧領域の内部の流体が外部に排出され、減圧領域内外の流体圧力差に起因して装置本体に作用する流体圧力は車輪を介して物体表面に伝達され、かかる流体圧力によって装置が物体表面に吸着される。また、かかる吸着状態において電動モ−タの如き駆動手段によって車輪を回転駆動せしめると、上記車輪の作用によって装置は物体表面に沿って移動する。
また、例えば研磨布などの研磨部材が装着された負圧吸着シールを回転せしめると、物体表面を研磨清掃することができ、且つ、該研磨清掃作業の際に発生する粉塵は該負圧生成手段の作用により全て吸引回収される。
かかる装置においては、物体表面上における種々の清掃作業を、粉塵を発生させること無く、リモートコントロールにて安全にかつ効率的に行うことができる。
すなわち、かかる「壁面に吸着し且つそれに沿って移動可能な装置」においては、物体表面と負圧吸着シールとの接触圧力が比較的小さい圧力に調節されるように、圧力調整空間の圧力を調整する手段を備えているが、もし、該圧力調整手段を備えておらず、而して物体表面と負圧吸着シールとの接触圧力が大きくなると、該負圧吸着シールが装置本体を回転させようとするトルクが大きくなるので、而して装置が物体表面に沿って移動する際の直進移動機能が阻害される、といった問題が発生する。
従って、本発明が解決しようとする課題は、「壁面に吸着し且つそれに沿って移動可能な装置」において、装置が物体表面に沿って移動する際の直進移動機能が阻害されない手段を備えた装置として、「回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置」を提供することである。
請求項1に記載の本発明の走行装置においては、「走行装置の走行軸線の左右に各1式の回転する負圧吸着シールを具備し、各々の負圧吸着シールの内部には駆動される車輪を具備している」ことに起因して、各々の負圧吸着シールが回転してもその反作用は走行装置全体には及ばない。すなわち各々の負圧吸着シールが回転しても走行装置全体を回転させようとする力は一切発生しないので、而して装置が物体表面に沿って移動する際に、直進移動機能が阻害される、といった問題は発生しない。
図1において、走行装置は走行軸線Tを中心軸線として上昇走行、下降走行、時計方向へ旋回走行、あるいは反時計方向へ旋回走行するものであるが、走行装置を構成する部材の名称においては、以下、走行軸線Tを境界として左側の部分を左と呼称し、右側の部分を右と呼称する。
以下、好適実施例の走行装置を、図1乃至図7を参照して説明する。
図示の装置は走行装置フレームを具備しており、該走行装置フレームは走行軸線Tを中心軸として左右対称の形状を成し、該走行装置フレームの構成について、
該走行装置フレームは;
走行軸線Tを中心軸として左右対称の位置に配置された左右各1個の駆動車輪11と対面した部分に、四角い形状の開口部205を具備した、平板状の主フレーム部材201と;
左側の開口部205を包囲する位置にて主フレーム部材201に溶着された、物体表面1の方向が開口した円筒形状の左固定円筒部材203と;
右側の開口部205を包囲する位置にて主フレーム部材201に溶着された、物体表面1の方向が開口した円筒形状の右固定円筒部材204と;
主フレーム部材201に溶着され、2個の開口部205を連通させる、四角箱の形状をした四角箱部材202と;
四角箱部材202に溶着されたサクションホース継手301;
から形成されている。
なお、サクションホース継手301はサクションホース(図示せず)を介して真空ポンプの如き負圧生成手段(図示せず)に接続されている。
左回転円筒部材511および左スプロケット部材501は、玉軸受4の作用により回転軸線PLを中心軸線として回転が出来る。
また右回転円筒部材512および右スプロケット部材502は、玉軸受4の作用により回転軸線PRを中心軸線として回転が出来る。
なお、回転軸線PLと走行軸線Tとの距離は、回転軸線PRと走行軸線Tとの距離と同一である。
左負圧吸着シール601の形状について更に述べると、左負圧吸着シール601は、物体表面1と平行な面のどの面で切断してもそれらの形状は同一の中心軸を有する同心円形であるが、該中心軸の位置は回転軸線PLの位置と異なっており、すなわち該中心軸が回転軸線PLから偏心した位置に在るように左フランジ部材603が左回転円筒部材511へ固定されている。
従って、左負圧吸着シール601は、回転軸線PLを中心として偏心回転するものであり、回転軸線PLから左負圧吸着シール601の外周端部を見た形状について述べると、左負圧吸着シール601の形状は、回転軸線PLから最も遠い外周端部である最遠外周端部と、回転軸線PLから最も近い外周端部である最近外周端部を備えた形状を成している。
なお、左負圧吸着シール601、左回転円筒部材511、玉軸受4、左固定円筒部材203、主フレーム部材201、四角箱部材202及びサクションホース継手301は、物体表面1と協働して減圧領域21を規定している。
右負圧吸着シール602の形状について更に述べると、右負圧吸着シール602は、物体表面1と平行な面のどの面で切断してもそれらの形状は同一の中心軸を有する同心円形であるが、該中心軸の位置は回転軸線PRの位置と異なっており、すなわち該中心軸が回転軸線PRから偏心した位置に在るように右フランジ部材604が右回転円筒部材512へ固定されている。
従って、右負圧吸着シール602は、回転軸線PRを中心として偏心回転するものであり、回転軸線PRから右負圧吸着シール602の外周端部を見た形状について述べると、右負圧吸着シール602の形状は、回転軸線PRから最も遠い外周端部である最遠外周端部と、回転軸線PRから最も近い外周端部である最近外周端部を備えた形状を成している。
なお、右負圧吸着シール602、右回転円筒部材512、玉軸受4、右固定円筒部材204、主フレーム部材201、四角箱部材202及びサクションホース継手301は、物体表面1と協働して減圧領域21を規定している。
反転2出力軸付きギヤードエアモータ8は、ギヤケーシング800と、エアモータ805と、エアモータ805の出力軸に連結されて玉軸受806により軸支された右出力軸804と、玉軸受806により軸支された左出力軸803と、左出力軸803と右出力軸804とを互いに反対方向へ回転駆動する1対のスパーギヤ801、802と、左出力軸803に固定された左スプロケット901と、右出力軸804に固定された右スプロケット902により構成されている。
而して、左負圧吸着シール601と右負圧吸着シール602とは互いに反対方向へ同期回転するものであるが、左負圧吸着シール601の位相と右負圧吸着シール602の位相との相関関係について図7を参照して述べると、「図7に図示の点PLと点PRを結ぶ線上において走行軸線Tから最も離れた部分に右負圧吸着シール602の最遠外周端部FRが在り、点PLと点PRを結ぶ線上において走行軸線Tから反対方向に最も離れた部分に左負圧吸着シール601の最近外周端部NLが在る」状態を、2式の負圧吸着シールにおける相関位相の初期設定状態と定め、当該状態において、左スプロケット901と左スプロケット部材501とは左ローラチェーン101により初めて連結され、右スプロケット902と右スプロケット部材502とは右ローラチェーン102により初めて連結されるものである。
而して、左負圧吸着シール601と右負圧吸着シール602とは互いに接触すること無く、連続的に偏心回転運動を行うものである。
なお、左負圧吸着シール601、右負圧吸着シール602の自由端部には、研磨部材、ブラシ部材、繊維部材などの物体表面1を清掃するための材料が、ワンタッチ密着手段であるベルクロテープ606などを介して装着されても良い。
各々の駆動車輪11にはスプロケット13が固定されている。
各々の駆動車輪11は、固定軸12にて玉軸受111を介して軸支され、固定軸12は主フレーム部材201にボルト、ナットにて固定されたブラケット121、122により保持されている。
図2において、左側の駆動車輪11は、左側の両軸式両軸式減速機付電動モータ14によりローラチェーン16を介して回転駆動され、右側の駆動車輪11は、右側の両軸式両軸式減速機付電動モータ14によりローラチェーン16を介して回転駆動される。
各々の駆動車輪31は、固定軸32にて玉軸受を介して軸支され、固定軸12は主フレーム部材201にボルト、ナットにて固定されたブラケット35により保持されている。
なお、各々の駆動車輪31にはスプロケット33が固定されている。
図1において、左側の駆動車輪31は、左側の両軸式両軸式減速機付電動モータ14によりローラチェーン34を介して回転駆動され、右側の駆動車輪31は、右側の両軸式両軸式減速機付電動モータ14によりローラチェーン34を介して回転駆動される。
図7において、もし、2個のSの各々が、負圧吸着シールの回転軸線PL、PRと同じ位置に配置されているとすれば、2式の負圧吸着シールが点PLと点PRを結ぶ線を中心軸として上下対称に位置に在ることに起因して、全ての負圧吸着力は2個の駆動車輪11のみに作用するものである。
しかしながら、2個のSの各々が負圧吸着シールの回転軸線PL、PRよりも上方に配置されていれば、負圧吸着力は2個の駆動車輪11の他に2個の駆動車輪31にもその一部が作用するものである。
負圧生成手段(図示せず)を付勢すると、減圧領域21の内部の大気の如き流体がサクションホース継手301及びサクションホース(図示せず)を通って外部に排出され、減圧領域21が所要の通り減圧される。
かく減圧領域21が減圧されると、減圧領域21の内外の流体圧力差に起因して走行装置フレームに作用する大気の如き包囲流体の圧力が2式の駆動車輪11を介して物体表面1に伝達され、かくしてかかる包囲流体圧力によって装置が物体表面1に吸着する。
減圧領域21の内部の圧力が所望の圧力に維持されている時、左負圧吸着シール601、右負圧吸着シール602は減圧領域21の内外の圧力差に起因して物体表面1に強く接触せしめられ、よって減圧領域21の外部の流体がその内部に流入するのを極力阻止する。
また、左側の駆動車輪11、31と、右側の駆動車輪11、31を、逆方向に回転駆動させると、装置は旋回(左旋回または右旋回)する。
かくすると、左負圧吸着シール601と右負圧吸着シール602の各々の自由端部に装着された研磨部材などの物体表面1を清掃するための材料が物体表面1に接触しながら回転し、かかる清掃材料の作用によって物体表面1がクリーニングされる。
また研磨部材などの清掃材料と物体表面1との間の僅かな隙間を通して外部の流体が減圧領域21に流入する故に、かかる流体の流れによってクリーニング時に発生する粉塵等を減圧領域21の内部に吸引回収することができる。
図8の1において、左負圧シール部材601に作用する負圧吸着力の吸着力重心は、回転軸線Sと駆動車輪31の中間位置において回転軸線Sに近い位置に在り、一方、右負圧シール部材602に作用する負圧吸着力の吸着力重心も、回転軸線Sと駆動車輪31の中間位置において回転軸線Sに近い位置に在り、而して、2個の駆動車輪31には常に負圧吸着力が作用している。
而して、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着しているので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
図8の2において、左負圧シール部材601に作用する負圧吸着力の吸着力重心は回転軸線Sのやや上方に在って不安定であり、一方、右負圧シール部材602に作用する負圧吸着力の吸着力重心は、回転軸線Sと駆動車輪31の中間位置において、図8の1においてより駆動車輪31により近い位置に在って非常に安定しており、而して、左負圧シール部材601に作用する負圧吸着力が不安定であっても、左負圧シール部材601の位相と右負圧シール部材602の位相との相関関係において、その相関関係は、点PLと点PRを結ぶ線を中心軸として上下対称の関係にあるので、而して、左負圧シール部材601に作用する負圧吸着力と右負圧シール部材602に作用する負圧吸着力は吊合いが取れており、結論として、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着しているので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
図8の3においては、図8の1と同様の理由により、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着しているので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
図8の4においては、図8の2と同様の理由により、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着しているので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
以上の結論として、図1乃至図8に図示する本発明の好適実施例の走行装置においては、物体表面1が壁面であっても、物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
「走行装置の走行軸線の左右に各1式の回転する負圧吸着シールを具備し、各々の負圧吸着盤の内部には駆動される車輪を具備している」ことに起因して、各々の負圧吸着シールが回転してもその反作用は走行装置全体には及ばない。すなわち各々の負圧吸着シールが回転しても走行装置全体を回転させようとする力は一切発生しないので、而して装置が物体表面に沿って移動する際に、直進移動機能が阻害される、といった問題は発生しない。
本発明の第一の好適実施例の走行装置と、本発明の第二の好適実施例の走行装置との相違点について述べると、本発明の第一の好適実施例の走行装置においては、左負圧吸着シール601と右負圧吸着シール602は、互いに反対方向に偏心回転したが、本発明の第二の好適実施例の走行装置においては、左負圧吸着シール601と右負圧吸着シール602は、左スプロケット部材501、右スプロケット部材502、ギヤードエアモータの単軸出力軸に固定されたスプロケット9、の相互間に懸架された1式のローラチェーン10の作用により、同一方向に偏心回転するものである。
図10の1において、左負圧シール部材601に作用する負圧吸着力の吸着力重心は、回転軸線Sと駆動車輪31の中間位置において回転軸線Sに近い位置に在り、一方、右負圧シール部材602に作用する負圧吸着力の吸着力重心も、回転軸線Sと駆動車輪31の中間位置において回転軸線Sに近い位置に在り、而して、2個の駆動車輪31には常に負圧吸着力が作用している。
而して、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着しているので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
図10の2において、左負圧シール部材601に作用する負圧吸着力の吸着力重心は、回転軸線Sと駆動車輪31の中間位置において、図10の1においてより駆動車輪31により近い位置に在って非常に安定しており、一方、右負圧シール部材602に作用する負圧吸着力の吸着力重心も、回転軸線Sと駆動車輪31の中間位置において、図10の1においてより駆動車輪31により近い位置に在って非常に安定しており、而して、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着しているので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
図10の3においては、図10の1と同様の理由により、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着しているので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能である。
図10の4において、左負圧シール部材601に作用する負圧吸着力の吸着力重心は回転軸線Sのやや上方に在って不安定であり、一方、右負圧シール部材602に作用する負圧吸着力の吸着力重心も回転軸線Sのやや上方に在って不安定であり、而して、2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着出来ないので、走行装置は物体表面1に沿って安定した吸着走行が不可能である。
以上の結論として、図9乃至図10に図示する本発明の第二の好適実施例の走行装置においては、物体表面1が壁面であれば、物体表面1に沿って安定した吸着走行が不可能である。
しかしながら、物体表面1が床面であれば、2個の駆動車輪31の近傍に錘を具備すれば2個の駆動車輪31は常に物体表面1へ密着出来るので、而して、物体表面1に沿って安定した吸着走行が可能となる。
本発明の第一の好適実施例の走行装置と、本発明の第三の好適実施例の走行装置との相違点について述べると、本発明の第一の好適実施例の走行装置においては、走行軸線Tを中心軸として左右対称の位置に各1式の駆動車輪11が配置されているが、本発明の第三の好適実施例の走行装置においては、走行軸線Tを中心軸として左右対称の位置に各2式の駆動車輪11が配置されている。
本発明の第三の好適実施例の走行装置においては、2式の負圧吸着シールの各々の内側部分に各2式の駆動車輪11が配置されているので、而して、本発明の第一の好適実施例の走行装置及び本発明の第二の好適実施例の走行装置と比較して、より安定した吸着走行が可能である。
しかしながら、本発明の第一の好適実施例の走行装置及び本発明の第二の好適実施例の走行装置においては、「各々の負圧吸着シールの内部に「1式」の駆動車輪を備えている」ことに起因して、負圧吸着シールと「1式」の駆動車輪との大きさの対比において、負圧吸着シールは可能なかぎり小さく、駆動車輪は可能なかぎり大きく製作することが出来るので、而して、軽量で小型の走行装置を実現可能で、且つ、物体表面に溶接線などの大きな突起が存在しても大きな駆動車輪を具備していることに起因して、該突起を容易に乗り越えて走行することが出来る、といった利点があったが、本発明の第三の好適実施例の走行装置においては上述の利点は無い。
なお、本発明は、「回転する2式の負圧吸着シールを備えた、物体表面上を吸着走行する走行装置」に関わる装置において特徴を有するものであるが、本発明においては更に、「回転する2式の負圧吸着シールを備えた、物体表面上を吸着走行する走行装置」を複数個具備した装置においても、本発明を適用することが出来るものである。
なお、以上の本発明の装置の好適実施例についての説明は、本発明の装置が大気中の物体表面上に在るものとして説明を行ったが、本発明の装置は水中においても適用されることができる。かかる場合の負圧生成手段については、真空ポンプに代えて水ポンプや水駆動エゼクタを用いることができる。
左負圧吸着シールの回転軸線PL
左負圧吸着シールの回転軸線PR
駆動車輪11の回転軸線S
物体表面1
走行装置フレーム2
主フレーム部材201
四角箱部材202
左固定円筒部材203
右固定円筒部材204
左車輪ブラケット121
右車輪ブラケット122
サクションホース継手301
玉軸受4
左負圧吸着シール601
右負圧吸着シール602
左回転円筒部材511
右回転円筒部材512
左スプロケット部材501
右スプロケット部材502
左負圧吸着シール601
右負圧吸着シール602
左フランジ部材603
右フランジ部材604
反転2出力軸付きギヤードエアモータ8
ギヤケーシング800
左スパーギヤ801
右スパーギヤ802
左出力軸803
右出力軸804
左スプロケット901
右スプロケット902
左ローラチェーン101
右ローラチェーン102
駆動車輪11
玉軸受111
固定軸12
スプロケット13
両軸式両軸式減速機付電動モータ14
スプロケット15
ローラチェーン16
減圧領域21
スプロケット25
駆動車輪31
固定軸32
スプロケット33
ローラチェーン34
Claims (9)
- 回転する2式の負圧吸着シールを備えた、物体表面上を吸着走行する走行装置において、該走行装置は、該走行装置の走行方向に平行で且つ該走行装置の中心軸線である走行軸線を備えており、走行方向に向かって該走行軸線の左右には各1式の回転する負圧吸着シールを備えており、一方の負圧吸着シールの回転軸線と該走行軸線との距離は他方の負圧吸着シールの回転軸線と該走行軸線との距離とほぼ等しく、各々の負圧吸着シールの外周形状において、該外周形状は、回転軸線から最も遠い外周端部である最遠外周端部と、回転軸線から最も近い外周端部である最近外周端部を備えた形状を成し、各々の負圧吸着シールの外周形状において、更に、走行方向に向かって左側に在る負圧吸着シールが回転して生じる最遠外周端部の軌跡と、走行方向に向かって右側に在る負圧吸着シールが回転して生じる最遠外周端部の軌跡とが交差する形状を成しており、各々の負圧吸着シールの内部には駆動される車輪を備えている、ことを特徴とする、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 2式の負圧吸着シールは同期して回転するように構成され、且つ、一方の負圧吸着シールの最遠外周端部と該走行軸線との距離が最大の時に、他方の負圧吸着シールの最近外周端部と該走行軸線との距離が最大になるように構成されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 一方の負圧吸着シールの回転方向と他方の負圧吸着シールの回転方向とが逆方向である、ことを特徴とする、請求項2に記載の、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 一方の負圧吸着シールの回転方向と他方の負圧吸着シールの回転方向とが同方向である、ことを特徴とする、請求項2に記載の、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 各々の負圧吸着シールにおいて、その内部に1式の駆動車輪を備え、その外部には、内部の駆動車輪と同期してかつ同方向に回転される少なくとも1式の外部駆動車輪を備えている、ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 各々の負圧吸着シールにおいて、その内部に1式の駆動車輪を備え、その外部には、自由に回転される少なくとも1式の外部自由車輪を備えている、ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 内部に1式の駆動車輪を備えた各々の負圧吸着シールにおける該駆動車輪の配置において、該駆動車輪が具備されている負圧吸着シールの回転軸線が在る面であって且つ該走行装置の走行軸線と直交する面を回転軸面とすると、該駆動車輪の車軸は、該回転軸面を境界面とすると外部駆動車輪もしくは外部自由車輪から遠ざかった領域に配置されている、ことを特徴とする、請求項5乃至請求項6のいずれか一項に記載の、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 各々の負圧吸着シールにおいて、その内部に複数の駆動車輪を備えている、ことを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の、回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置。
- 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の「回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置」を複数式具備したことを特徴とする、走行装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011006532A JP5903715B2 (ja) | 2011-01-17 | 2011-01-17 | 回転する2式の負圧吸着シールを備えた走行装置 |
KR1020127017753A KR101440900B1 (ko) | 2011-01-17 | 2011-01-17 | 회전하는 2식의 부압흡착 씰을 구비하는 주행장치 |
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