JP5902973B2 - 車載ledランプ用ヒートシンク - Google Patents
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先ず、図1〜7における、本発明のLED照明用ヒートシンク1の共通する基本構造を説明する。これら図1〜7では、本発明のLED照明用ヒートシンク1は、共通して、LED素子を取りつける平板状の基板2を有している。この基板2は、各図のY方向(上下方向)側に表裏2つの面を各々有し、これらの面は各図のX、Z方向に延在している。この平板状の基板2は、これら表裏2つの面のいずれか一方の面にLED素子を取り付けて支持しており、図1〜7では、便宜的に各図の上側の面をLED素子9の取付面3とし、その平面の中央部に取り付けている。そして、各図の下側の他方の面を、これも便宜的に裏面4としている。
以上説明した本発明のLED照明用ヒートシンク1の基本構造自体は、前記図8、9に例示した従来のヒートシンクの構造と、一見すれば大差無いように見える。しかし、その平板状の放熱フィン10〜13の配置の仕方に、車載照明用のハウジングの狭い空間内乃至閉鎖空間内で必要とされる、放射による放熱を主体とするための工夫がある点が大きく異なる。
ここで、本発明でいう「互いに同じ方向に向いて延在する」とは、平行な状態を当然含むものの、厳密な意味での平行だけの意味ではなく、放熱フィン同士の互いの平板状側面の延在方向の角度が多少違っていても良い。本発明では、ヒートシンクの3次元方向のいずれの方向においても、放熱フィン同士の過度な重なり合いを無くして、材料のムダがなく、熱の放射効率が高い性能を得ることを目的としている。したがって、この目的や効果を阻害しない範囲で、放熱フィン同士の互いの平板状側面の延在方向の角度が多少違っていても、それは互いに同じ方向に向いて延在すると見なすことができる。放熱フィン同士の互いの平板状側面の延在方向の角度が多少違っていても、あるいは厳密に平行であってその角度が違っていなくても、図8〜9のように、本発明で規制すべき、同じ方向に放熱フィン同士が向いて互いに重なり合うことには、大差がないからである。
図1の平板状の放熱フィン10、11は、基板2の、LED素子9を支持したLED素子取付面3側に合計4枚、基板2の面3と、その平板状の各側面が一体かつ連続して設けられている。他方の裏面4側には放熱フィンは設けられておらず、平板状の裏面4のみ存在する。
互いに同じ方向に向いて延在する放熱フィンの枚数を、更に減らして、基板2の面3、4に直交する任意の断面においても、好ましい下限である2枚だけ設ける場合には、図1の左右側の放熱フィン10、10のいずれかまたは両方、図の上下側の放熱フィン11、11のいずれかまたは両方の、2枚のみを残して、他の放熱フィンを除く形にする。この場合、図1の左右側の放熱フィン10、10同士を残してもよく、図1の上下側の放熱フィン11、11同士を残してもよく、放熱フィン10、11のどちらか片方ずつを残しても良い。
図2の平板状の放熱フィンは、図1のような基板2のLED素子取付面(表面)3の片側だけでなく、更に、基板2の他方の裏面4側にも放熱フィンを設けた形態を示している。具体的には、図1の基板2のLED素子取付面3の片側に4枚設けた平板状の放熱フィン10、11に加えて、更に、他方の裏面4側にも、LED素子取付面3と対照に、放熱フィン12、13を2枚ずつ4枚、合計で8枚の枚数の好ましい上限だけ設けている。
この他、基板2の四周囲の板厚方向の各面5、6、7、8や、前記基板2のLED素子取付面3の側に4枚設けた平板状の放熱フィン10、11の板厚方向の各面(上面、両端部面)だけでなく、裏面4側の各放熱フィン12、13の板厚方向の各面(下面、両端部面)も熱の放射面となる。これら各放熱フィンの板厚方向の各面は面積的には比較的小さいが、上下面、両端部面とも、面の数は図1の2倍になり、X、Y、Zの各方向へ各々合計で8面ずつ向いており、これらの方向への熱の放射面となる。
図3、4、5の平板状の放熱フィンは、枚数が上限である図2の場合から、基板2のLED素子取付面3の片側、あるいは基板2の他方の裏面4側の、いずれかの放熱フィンを省いた実施形態を示している。
図6、7に示すLED照明用ヒートシンク1は、例えばアルミニウムなどの、一定の板厚を有する金属薄板から、基板2(面3、4)、平板状の放熱フィン10〜12を一体に成形してなる実施形態を示している。
このような本発明のヒートシンク1を、空気の対流のない空間に設置してLED照明を行う場合の放熱の原理(作用)について説明する。LED素子取付面3に装着されたLED素子9を発光させると、これに伴ってLED素子9の発する熱(熱流束)Qが、基板2のLED素子取付面3に、LED素子9の底部の装着部(図示せず)を通じて伝導される。これに引き続き,LED素子取付面3に伝導された熱Qは、取付面3側の放熱フィン10、11だけでなく、裏面4や、この裏面4側の放熱フィン12、13にも、前記した各放熱面に連続して速やかに(遅滞無く)、しかもほぼ等しく高いレベルで伝達(伝導)される。このため、これらフインの放熱表面からの対流、そして特に放射による放熱が等しく一定レベル以上で行われ、放熱効率を高めることができる。
以上説明した、基板2の取付面3や裏面4、放熱フィン10〜13の各放熱面に、ヒートシンク1の用途や取り付け部位に応じて、部品取付け用の空間やスリットあるいは部分形状などが、これら各面の一部に、これらの面を切り欠く加工や、凹凸あるいは段差などを設ける三次元の成形加工によって設けられても良い。更には、放熱側面は、部品取付け等の必要に応じて、各面の一部が省略あるいは形状が変更されていても良い。
ただ、ヒートシンク1としての必要特性である、強度、剛性、軽量化、耐食性、熱伝達性、熱放熱性、加工性などを兼備する素材としては、アルミニウム(純アルミニウム)やアルミニウム合金が好ましい。アルミニウム(純アルミニウム)やアルミニウム合金は、ヒートシンクに求められる熱伝導特性と放熱特性が特に大きく、AA乃至JIS規格に規定される1000系の純アルミニウムが好ましい。
本発明のヒートシンクが高い放熱性を得るためには、前記金属薄板の表面放射率εは0.6以上であることが好ましい。このため、素材金属薄板の全表面に、絞り加工前に放熱率が高い、黒色、グレー、白色などの塗料のプレコート処理(塗装皮膜)を施しても良い。あるいは絞り加工後に、放射率が高いこれら塗料のアフターコート処理(塗装皮膜)を施しても良い。これによって、ヒートシンクとしての、放射による伝達熱量を増大することができる。このプレコート処理は、絞り加工前に予め素材金属薄板に施せば、絞り加工における潤滑剤の役割も果たす。
車載LEDランプなどへの本発明ヒートシンクの装着は、これまで汎用されているヒートシンクの装着と同様に行うことができ、この点が利点でもある。通常、車載LEDランプ(車両用灯具)は、光源としてのLED素子が実装されたLED基板、LEDからの光を光照射方向前方に向かって反射するリフレクタ、これらのLED基板及びリフレクタを包囲するハウジング、ハウジングの開放した前端を閉鎖する透明材料から成るアウターレンズ、LED基板に熱的に接触して配置されたヒートシンクなどを含んでいる。前記リフレクタは、金属や樹脂材料などから形成されていて、LED基板上のLED付近に焦点を有する放物面状の反射面を備えている。ここで、本発明のヒートシンクは、前記LED基板あるいはLED基板に熱的に接触して配置されたヒートシンクとして用いられる。この場合でも、車載LEDランプとして、本発明ヒートシンクは、従来のヒートシンクのような空気に熱伝達された空気の対流による放熱ではなく、熱の放射による放熱が主体である点が大きく異なる。
Claims (2)
- LED素子を表裏いずれかの面に取り付けた基板に対し、平板状の放熱フィンがこの基板の表裏いずれかあるいは両方の面に一体に形成されており、前記放熱フィンは前記基板の表裏いずれかの面から外方に向かって立設するとともに互いに間隔をあけて形成されており、かつ、前記放熱フィンが、前記基板の表裏いずれかの面あるいは表裏両方の面に、前記LED素子を中間に挟む位置に形成され、これらの放熱フィンの、互いに同じ方向に向いて延在するフィンの枚数が、前記基板の表裏いずれかの面に直交する任意の断面において2枚以下であり、かつ、前記放熱フィンが前記LED素子を取り付けた側の前記基板のいずれかの面に2枚以上形成されるとともに、前記放熱フィンが前記基板の両方の面の合計で4〜8枚形成されており、自動車のヘッドライトに用いられることを特徴とするLED照明用ヒートシンク。
- 前記ヒートシンクが熱伝導率が120W/(m・K)以上であるアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる請求項1に記載のLED照明用ヒートシンク。
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