JP5212532B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents
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Description
(1)放熱板の組み立てによって放熱体を形成するものでは、放熱板の挿入、固定等の位置決めを適切に行う必要があり、組み立てが煩雑で生産性の向上を図ることが難しいという問題がある。
(2)放熱体を押出し加工によって形成するものでは、押出し加工に耐えうる強度を有するように放熱板を形成する必要性が生じ、発光装置の小型化、放熱板の薄型化に限界がある。
(発光装置1の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る発光装置の斜視図である。以下の実施の形態の説明では、発光装置1の幅方向をX、厚さ方向をY、高さ方向をZとしている。
次に、発光装置1の製造方法について説明する。まず、銅の板材をプレス曲げ加工して放熱体3を構成する各部の形状を有した放熱板30を形成する。次に、複数の放熱板30が所定の放熱形状を形成するように厚み方向に重ねる。次に、重ねた放熱板30に対してかしめを行うことにより複数の放熱板30を一体化して放熱体3を形成する。次に、放熱板30の上面に接着剤によって配線基板4を固定する。次に、配線基板4の配線層41にガラス封止LED2の回路パターン211が位置するように位置決めを行い、Au−Sn接合によって回路パターン211と配線層41とを電気的に接続するとともに放熱パターン213を放熱体3に密着させる。次に、配線基板4の配線層41を図示しない外部の電源供給部と電気的に接続する。
以下に、本実施の形態の発光装置1の動作について説明する。まず、電源供給部から電力を供給すると、配線基板4の配線層41を介してガラス封止LED2のLED素子20に電圧が印加され、そのことによってLED素子20の発光層203で発光する。この発光によって発光波長470nmの青色光がガラス封止部22を透過して図1のZ方向を主とする放射範囲に外部放射されるとともに、ガラス封止部LED2の底部の放熱パターン213からLED素子20の発光に伴って生じた熱が放熱体3に熱伝導する。放熱体3は、ガラス封止LED2から伝達される熱を高さ方向に伝達して熱引きを行うとともに、フィン30Aから熱を大気放散する。
本発明の第1の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)高熱伝導性の板材によって形成された放熱板30をかしめ部31で一体化し、薄板を積層して厚みを大に形成された部分を形成しているので、放熱体3の生産性に優れる。また、所望の放熱特性に応じて放熱板30の枚数の増減、および放熱形状の変更が容易に行えることから、LED素子20の使用数や、発熱量に応じた適切な放熱性を有する放熱体3の製造が可能になる。また、各放熱板30の側面に熱源となるガラス封止LEDが配置されているため、LED素子20が発する熱を各放熱板30へ直接伝熱できる。このため、各放熱板30間の熱伝達度に関係なく、バルク状のヒートシンクの先端を分岐させたものと同等の放熱性を極めて簡易な方法で実現できる。
(2)放熱体3に搭載されるガラス封止LED2と放熱体3とが放熱パターン213を介して熱伝導性良好に結合されるので、発光にともなう発熱の熱引き性が向上し、発光装置1の高出力化、大電流通電に対して安定した発光特性を長期にわたって付与できる。
(3)各放熱板30の幅方向端部が放射状に配置される構成を有することで、放熱体3の大気放熱性が高められる。また、発光装置1としての斬新な外観を付与することができる。
(4)光源部にガラス封止LEDを用いたので、必ずしも光源部の温度上昇を数10℃範囲に留めなくとも、樹脂封止のように熱膨張率が大きく、温度変化による応力で電気的断線が生じることや、部材の透明性が低下して光量劣化が生じるおそれがない。このため、放熱体3の放熱性が同一であっても、ガラス封止では樹脂封止の場合以上の電力を投入し、高出力化を図ることができる。
(発光装置1の構成)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る発光装置の斜視図である。以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については共通する符号を付している。
本発明の第2の実施の形態によると、フィン30Aの端部を波板状に加工したことにより、この部分の放熱面積を大にすることができ、放熱性の向上を図ることができる。また、これに限らず、エンボス加工を施すなどしても良い。
(発光装置1の構成)
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る発光装置の斜視図である。
本発明の第3の実施の形態によると、薄板を積層して厚みを大に形成された部分を放熱体3の側面方向に露出させることで、第1の実施の形態で説明したZ方向以外のX方向にも高出力の光を放射できる。また、放熱体3は空気空冷に適した方向に放熱板が形成されているので、優れた熱引きによって長時間でも安定した発光特性が得られる等放熱効果に優れる。なお、第2の実施の形態で説明したように、フィン30Aの端部を波板状に加工しても良い。
(発光装置1の構成)
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る発光装置の光取出し側から見た平面図である。
本発明の第4の実施の形態によると、ケース部300はLED素子20が発する光の外部放射経路とはならないので、肉厚部分により形成され、放熱体3をケース内側に収容した構成とすることで、フィン30Aの変形が保護されるとともにフィン30Aに対する空気の誘導性が高まり、放熱性の向上を図ることができる。図6に示すように標準サイズ(300μm角)のLED素子20を複数搭載する高輝度型のガラス封止LED2でも放熱性が不足することはなく、良好な熱引き性を有し、長時間の連続通電条件でも安定した発光特性を付与できる。
(発光装置1の構成)
図8は、本発明の第5の実施の形態に係る発光装置の光取出し側から見た平面図である。
本発明の第5の実施の形態によると、放熱体3を構成する厚みの大なる放熱板30を放熱体3の周囲に折り返すことにより、ケース部300を一体的に形成することができ、第4の実施の形態の好ましい効果に加えて機械的強度に優れる発光装置1が得られる。
(発光装置1の構成)
図9は、本発明の第6の実施の形態に係る発光装置の縦断面図である。
本発明の第6の実施の形態によると、第1から第5の実施の形態の好ましい効果に加えて放熱性に優れ、高効率の外部放射を実現できる。光反射型の発光装置1が得られる。反射鏡面50Aで反射された光は放熱板30に沿って放熱体3の隙間を通りケース部300の外部に放射される。
(発光装置101の構成)
図10は、本発明の第7の実施の形態に係る発光装置の斜視図である。
形成され比較的小さな2点のp側パッド電極とから構成されている。尚、ガラス封止LEDでは、素子搭載基板121とガラス封止部122との熱膨張率がともに小さくかつ同等であり、さらに化学結合あるいはアンカー効果によって接合されているため、これらの接合面積が小さくても、樹脂封止LEDのような剥離が生じないものとできる。
ここで、発光装置101の製造方法について説明する。まず、銅の板材をプレス曲げ加工して、上部130a及び下部130bが成型された放熱板130とする。次に、各放熱板130を上部130aにて厚み方向に重ね、積層された放熱板130に対してかしめを行うことにより各放熱板130を一体化して放熱体103とする。次いで、各放熱板130の上面に接着剤によって配線基板104を固定する。そして、配線基板104の配線層140にガラス封止LED102の回路パターン111が位置するように位置決めを行い、窒素雰囲気中にて300℃〜350℃でAu−Sn接合により回路パターン111と配線層140とを電気的に接続するとともに、放熱パターン113を放熱体103に密着させる。次いで、配線基板104の配線層140を図示しない外部の電源供給部と電気的に接続する。
以下に、本実施の形態の発光装置101の動作について説明する。まず、電源供給部から電力を供給すると、配線基板104の配線層140を介してガラス封止LED102の各LED素子20に電圧が印加され、各LED素子20の発光層203で発光する。この発光によって発光波長470nmの青色光がガラス封止部122を透過して上方向を主とする放射範囲に外部放射されるとともに、ガラス封止部LED102の底部の放熱パターン113から各LED素子20の発光に伴って生じた熱が放熱体103に伝導する。放熱体103は、ガラス封止LED102から伝達される熱を高さ方向に伝達して熱引きを行うとともに、下部130bから熱を放散する。
本発明の第7の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)複数のLED素子20が実装されるガラス封止LED102としたので、ラージサイズのLED素子を実装する場合に比して素子内における熱の相互作用を減じることができ、熱抵抗を小さくすることができる。つまり、ラージサイズのLED素子の場合は複数のLED素子20が接した状態となるので、素子面積当たりの素子搭載基板121への放熱量が同じであっても、複数のLED素子20が間隔をおいて配置された場合の方が、LED素子20の温度上昇を低く抑えることができる。これに加え、熱膨張率が小さく高温状態でも封止材の膨張によるLED素子20への引張応力が生じないガラス封止LED102では、LED素子20の実装強度が小さくてよく、各LED素子20のp側電極がITO電極とこの上に形成され比較的小さなp側パッド電極とから構成されアノード、カソードそれぞれ1点の合計2点のバンプで実装されているので、従来の3点以上のバンプで実装されているものより発光効率が良好である。
(2)ガラス封止LED102の底部の放熱パターン113から熱を引き出すようにしたので、LED素子20同士の熱の相互作用を減じることができ、これによっても熱抵抗を小さくすることができる。特に、各LED素子20のマウント間隔よりも素子搭載基板121の厚さが薄くなっていることから、各LED素子20にて生じた熱は隣接するLED素子20方向よりも放熱パターン113方向へ多く伝達されることとなる。従って、これによっても発光効率を良好とすることができる。
(3)ガラス封止LED102を熱伝導率の比較的高いAu−Snによる実装としたので、はんだ等で実装する場合に比して放熱体103への熱の放散効率が高い。また、Au−Sn実装の際に300℃〜350℃まで加熱されることとなるが、ガラス封止部22の耐熱温度範囲内であることから、ガラス封止部122が変質するようなことはない。尚、ガラス封止部122は、ガラス転移温度(Tg点)以下であれば変質することはなく、ガラス転移温度以下で実装可能であれば、Au−Sn以外の材料を用いたとしても、同様の効果を得ることができる。このように、従来のシリコーン、エポキシ等の樹脂では不可能であった200℃以上での実装が実現される。
(4)高熱伝導性を有する銅の板材によって形成された放熱板130をかしめ部131で一体化し、薄板を積層することにより厚みを増した部分を形成しているので、フィン状に形成された一端側よりも他端側の厚みが増す放熱体103の生産性に優れる。また、所望の放熱特性に応じて放熱板130の枚数の増減、および放熱形状の変更が容易に行えることから、LED素子20の使用数や、発熱量に応じた適切な放熱性を有する放熱体103の製造が可能になる。さらに、各放熱板130の端面に熱源となるガラス封止LED102が配置されているため、各LED素子20が発する熱を各放熱板130へ直接的に伝熱することができる。このため、各放熱板130間の熱伝達度に関係なく、バルク状のヒートシンクの先端を分岐させたものと同等の放熱性を極めて簡易な方法で得ることができる。すなわち、従来公知のアルミニウム等のヒートシンクを用いると、一体成形であるので薄肉かつ長尺に成型することが困難であり、放熱系が大きくなるとともに複雑な形状に成型し難いという問題点があるが、本実施形態の発光装置101はこの問題点を解決することができる。
(5)各放熱板130の下部130bが放射状に配置される構成を有することで、放熱体103の表面積を大きくすることができ、放熱体103から熱を効率よく放散するとともに、放熱体103を小型軽量とすることができる。また、発光装置101としての斬新な外観を付与することができる。
(6)光源部にガラス封止LED102を用いたので、光源部の温度上昇を数10℃の範囲に留めなくとも、熱膨張率が比較的大きい樹脂部材による封止のように、温度変化に起因する応力で電気的断線が生じることはないし、封止部材の透明性が低下して光量が減少するおそれがない。このため、放熱体103の放熱性が同一であっても、ガラス封止では樹脂封止の場合以上の電力を投入し、高出力化を図ることができる。発明者らの実験では、一般には20mA通電するLED素子20に対して100mAの通電を行い、100℃の雰囲気で2000時間の連続点灯をしても光量が低下しないことが確認されている。
図16の発光装置101について具体的に説明する。放熱板130の本体部130eは、板面が左右方向へ向きガラス封止LED102が搭載される中央部130gと、各中央部130gの前端及び後端から左右方向外側へ延びる延在部130hと、を有している。各放熱板130は、削りだしによって成形されている。各放熱板130は、中央部130gの左右内側の面にて面接触しており、Au−Sn接合、かしめ接合等によって接続固定されている。図16に示すように、各放熱板130は、延在部130hが互いに反対方向に延びていることから、少なくとも一部が離隔した状態となっている。ガラス封止LED102は、各放熱板130の中央部130g上面の前後中央に搭載されている。本体部130eには左右外側へ延びる複数のフィン部130fが前後に2.0mmの間隔をもって並設され、最も前と後に配置されるフィン部130fと延在部130hとの間隔もまた2.0mmとなっている。ここで、各フィン部130fは板状に形成されていることから、各フィン130fは互いに少なくとも一部分が離隔するよう連結された複数の板材となっている。この発光装置101では、1つの放熱板130に計7つのフィン部130fが設けられ、フィン部130fと延在部130hの左右方向寸法が同じことから、図16に示すように放熱板130は上面視にて全体として櫛形を呈し、図17に示すように正面視においては手前側の延在部130hのみが視認されるようになっている。
この発光装置101によれば、本体部130eとフィン部130fとで接合がないため、熱伝達時に接合抵抗が生じることがない。また、各フィン部130fの成形に曲折加工が不要であるので、各フィン部130fの形成に手間がかからず、量産化に適しており、製造コストの低減を図ることができる。
(発光装置201の構成)
図19は、本発明の第8の実施の形態に係る発光装置の側面図である。
本発明の第8の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)LEDパッケージ206を放熱体203に接続するようにしたので、LED素子20の裏面側に放熱パターンが形成されていないガラス封止LED202についても、アルミ基板205を介して放熱体203へ熱を放散することができる。本実施形態においては、ガラス封止LED202の反射ケース202aが熱伝導率の比較的高いアルミナであり、また、ガラス封止LED202が熱伝導率の比較的高いアルミ基板205に搭載されることから、LED素子20にて生じた熱はスムースに放熱板230まで伝達される。また、アルミ基板205と放熱板230とが面接触していることから、放熱体230への熱伝達経路を大きく確保することができる。
(2)高熱伝導性を有する銅の板材によって形成された放熱板230をリベット231で一体化し、薄板を積層することにより厚みを増した部分を形成しているので、フィン状に形成された両端側よりも中央側の厚みが増す放熱体203の生産性に優れる。また、所望の放熱特性に応じて放熱板230の枚数の増減、および放熱形状の変更が容易に行えることから、LED素子20の使用数や、発熱量に応じた適切な放熱性を有する放熱体203の製造が可能になる。さらに、各放熱板230の中央部230aに熱源となるLEDパッ
ケージ206が配置されているため、LED素子20が発する熱を各放熱板230へ直接伝熱できる。このため、各放熱板230間の熱伝達度に関係なく、バルク状のヒートシンクの先端を分岐させたものと同等の放熱性を極めて簡易な方法で得ることができる。
(3)各放熱板230の延在部230bが互いに離隔した構成を有することで、放熱体203の表面積を大きくすることができ、放熱体203から熱を効率よく放散するとともに、放熱体203を小型軽量とすることができる。また、発光装置201としての斬新な外観を付与することができる。
(4)光源部にガラス封止LEDを用いたので、光源部の温度上昇を数10℃の範囲に留めなくとも、熱膨張率が比較的大きい樹脂部材による封止のように、温度変化に起因する応力で電気的断線が生じることはないし、封止部材の透明性が低下して光量が減少するおそれがない。このため、放熱体203の放熱性が同一であっても、ガラス封止では樹脂封止の場合以上の電力を投入し、高出力化を図ることができる。
(発光装置301の構成)
図22は、本発明の第9の実施の形態に係る発光装置であって、(a)は側面図であり、(b)は上面図である。
(1)複数のLED素子20が実装されるガラス封止LED102としたので、ラージサイズのLED素子を実装する場合に比して素子内における熱の相互作用を減じることができ、熱抵抗を小さくすることができる。つまり、ラージサイズのLED素子の場合は複数のLED素子20が接した状態となるので、素子面積当たりの素子搭載基板121への放熱量が同じであっても、複数のLED素子20が間隔をおいて配置された場合の方が、LED素子20の温度上昇を低く抑えることができる。これに加え、熱膨張率が小さく高温状態でも封止材の膨張によるLED素子20への引張応力が生じないガラス封止LED102では、LED素子20の実装強度が小さくてよく、各LED素子20のp側電極がITO電極とこの上に形成され比較的小さなp側パッド電極とから構成されアノード、カソードそれぞれ1点の合計2点のバンプで実装されているので、従来の3点以上のバンプで実装されているものより発光効率が良好である。
(2)ガラス封止LED102の底部の放熱パターン113から熱を引き出すようにしたので、LED素子20同士の熱の相互作用を減じることができ、これによっても熱抵抗を小さくすることができる。特に、各LED素子20のマウント間隔よりも素子搭載基板121の厚さが薄くなっていることから、各LED素子20にて生じた熱は隣接するLED素子20方向よりも放熱パターン113方向へ多く伝達されることとなる。従って、これによっても発光効率を良好とすることができる。
(3)ガラス封止LED102を熱伝導率の比較的高いAu−Snによる実装としたので、はんだ等で実装する場合に比して放熱体103への熱の放散効率が高い。また、Au−Sn実装の際に300℃〜350℃まで加熱されることとなるが、ガラス封止部22の耐熱温度範囲内であることから、ガラス封止部122が変質するようなことはない。尚、ガラス封止部122は、ガラス転移温度(Tg点)以下であれば変質することはなく、ガラス転移温度以下で実装可能であれば、Au−Sn以外の材料を用いたとしても、同様の効果を得ることができる。このように、従来のシリコーン、エポキシ等の樹脂では不可能であった200℃以上での実装が実現される。
(4)ガラス封止LED102の放熱パターン113に、上面視にて同形状で放熱パターン113よりも熱伝導率が高いブロック部材331が接続されていることから、放熱パターン113に伝達される熱量をブロック部材331にて余裕をもって受け入れることができる。そして、複数のブロック部材331が放熱パターン113から熱の流れ方向に直列に並んでいることから、上側から下側の各ブロック部材331へ熱が淀みなく伝達していく。各ブロック部材331には、同じく銅からなる放熱板330が介在していることから、熱は各放熱板330を伝わって各放熱板330の表面から放散する。本実施形態においては、ブロック部材331との接触部分を除いては、放熱板330の表面が露出していることから、放熱面積を大きくすることができる。また、放熱体330の露出部分に防錆塗装が施されていることから、銅材が表面に露出する場合に比して熱の輻射効率が向上している。
(5)また、各ブロック部材331が全体として1本の柱状となっているので、放熱体303が構造的に安定しており、外力、熱等により各部材間で局部的な内部応力が生ずるようなことはなく、十分な強度、信頼性を確保することができる。
(6)さらに、高熱伝導性を有する銅の板材によって形成された放熱板330をブロック部材331と交互に積層するようにしたので、ガラス封止LED102の放熱特性に応じて放熱板330の枚数の増減が容易に行える。従って、LED素子20の使用数や、発熱量に応じた適切な放熱性を有する放熱体303の製造が可能になる。特に放熱板330の間隔を1〜4mmとすることで、強制空冷なしの自然対流での放熱性、低コスト性及びコンパクト性を有したものとできる。発明者らの実験では、同一の放熱性を得るために、放熱板330の枚数と放熱板330の間隔を変えたところ、放熱板330の間隔を1〜2mmとすることで、最もコンパクトな寸法とできる結果を得た。このため、ブロック部材331の高さを2mmとし、放熱板330の間隔を2mmとすることで、放熱性、低コスト性及びコンパクト性を最適なものとすることができる。
(7)さらにまた、各放熱板330が互いに離隔した構成を有することで、放熱体303の表面積を大きくすることができ、放熱体303から熱を効率よく放散するとともに、放熱体3を小型軽量とすることができる。特に大出力のLED素子20を狭い間隔で配列でき、大型のヒートシンクが不要となるので実用に際して極めて有利である。また、発光装置301としての斬新な外観を付与することができる。尚、強制空冷を行う場合は、放熱板330の間隔を1mm以下として、更なるコンパクト化を図ることが可能である。
(8)また、台座部材332にねじ穴332aを形成したことにより、発光装置301の固定が簡単容易である。さらに、発熱部分であるガラス封止LED202から最も離隔した台座部材332に締結部材が取り付けられるので、締結部材に加わる熱的な負荷を低減することができる。
(発光装置401の構成)
図29及び図30は本発明の第10の実施の形態に係り、図29は発光装置の分解斜視図、図30は発光装置の斜視図である。
図31(a)に示すように、上側放熱体403の放熱板430は、上下に延び、上面視にて扇形状を呈している。各放熱板430は、中心角120°となるよう形成された一対の弦部430aと、各弦部430aの径方向外側から互いに近接するよう周方向へ延びる一対の弧部430bと、各弧部430bの先端から径方向内側へ延びる延在部430cと、を有している。各延在部430cは、所定の間隔をもって対面するよう配置される。このように形成された3つの放熱板430の弦部430aを互いに接続することにより、上側放熱体403が全体として円筒形状を呈することとなる。
本発明の第10の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
(1)ガラス封止LED2から出射した光を反射鏡533を用いて集光することで、発光装置401をスポット光源とすることができる。ここで、放熱系の内部にガラス封止LED2及び反射鏡533を配置する必要があるところ、ガラス封止LED2が実装される上側放熱体403と、反射鏡533が設けられる下側放熱体503とに分割して構成したので、発光装置401の組立が簡単容易である。また、分割された上側放熱体403と下側放熱体503が被覆部材450によりかしめられていることから、ガラス封止LED2にて生じた熱を上側放熱体403を介して下側放熱体503へ伝達することができる。
(2)また、各放熱体403,503を、熱伝導率が低い被覆部材450で覆うことで、被覆部材450が放熱体403,503に比して低温となり、発光装置401に隣接する外部部品等が過熱することはないし、発光装置401の把持等に際して極めて便利である。
(3)高熱伝導性を有する銅の板材によって形成された放熱板430,530を一体化し、薄板を積層することにより厚みを増した部分を形成しているので、放熱体403,503の生産性に優れる。また、所望の放熱特性に応じて放熱板430,530の枚数の増減、および放熱形状の変更が容易に行えることから、LED素子20の使用数や、発熱量に応じた適切な放熱性を有する放熱体403,503の製造が可能になる。さらに、放熱板430の端面に熱源となるガラス封止LED2が配置されているため、各LED素子20が発する熱を放熱板430へ直接的に伝熱することができる。
(4)各放熱板430,530が延在部530d,530eを有することで、各放熱体403,503の表面積を大きくすることができ、各放熱体403,503から熱を効率よく放散するとともに、各放熱体403,503を小型軽量とすることができる。下側放熱体503については、折り返し部530d,530eを有することから、表面積が格段に大きくなっている。
また、図33には、各放熱体403,503を全体的に覆う被覆部材450に複数の孔部450aを形成したものを示している。これにより、被覆部材450による把持性を損なうことはなく、各孔部450aを通じて各放熱体403,503の熱を外部へ放射することができ、実用に際して極めて有利である。
(発光装置601の構成)
図34から図36は、本発明の第11の実施の形態を示し、図34は発光装置の上面図、図35は図34のA−A断面図、図36は図34のB−B断面図である。
ンジ部633aには大型放熱板630を受容する切欠633bが形成されており、反射鏡633が大型放熱板630に嵌め込まれている。
本発明の第11の実施の形態によると、ガラス封止LED602が外側に露出しないので、外観がすっきりとし、ガラス封止LED602の保護を的確に図ることができる。また、反射鏡633を設けたことにより、ガラス封止LED602から放射される光を所期の配光状態としてから外部へ放出することができる。さらに、外郭部をなす大型放熱板630を比較的厚く形成することで装置の強度及び耐久性を担保し、内側に配される小型放熱板635を比較的薄く形成することで軽量化を図ることができる。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。
Claims (7)
- 表面に発光素子を搭載され裏面にメタライズされた配線パターン及び放熱パターンが設けられた素子搭載基板を有する光源と、
放熱体と、
を備え、
前記配線パターンは、配線基板と電気的に接合され、
前記放熱パターンは、前記配線基板に設けられた開口部から前記放熱体と接合され、
前記配線パターンと前記配線基板、及び、前記放熱パターンと前記放熱体は同一の接合材料により接合され、
前記光源は、前記発光素子から発する熱を前記放熱パターンを介して前記放熱体へ直接伝熱する、発光装置の製造方法において、
前記光源の上面が光取出し側となるように前記発光素子をガラスにより封止して前記光源を形成し、
前記光源を超音波接合によって前記光源の前記放熱パターンと前記放熱体とを接合することを特徴とする発光装置の製造方法。 - 前記発光素子は前記素子搭載基板の表面に複数搭載され、
前記素子搭載基板の厚さは、複数の前記発光素子の搭載間隔よりも薄いことを特徴とする請求項1に記載の発光装置の製造方法。 - 前記光源は、平面視の面積が前記複数の発光素子の総面積の10倍以内であることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置の製造方法。
- 前記ガラスは、前記発光素子及び前記素子搭載基板と同等の熱膨張率を有することを特徴とする請求項1に記載の発光装置の製造方法。
- 前記放熱体は、表面に黒色層が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
- 前記放熱体は、70%以上の反射率を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
- 前記放熱体は、表面がメッキ処理されていることを特徴とする請求項5または6に記載の発光装置の製造方法。
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