JP5902938B2 - 燃費表示装置 - Google Patents

燃費表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5902938B2
JP5902938B2 JP2011272575A JP2011272575A JP5902938B2 JP 5902938 B2 JP5902938 B2 JP 5902938B2 JP 2011272575 A JP2011272575 A JP 2011272575A JP 2011272575 A JP2011272575 A JP 2011272575A JP 5902938 B2 JP5902938 B2 JP 5902938B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel consumption
display
value
deviation
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011272575A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013123955A (ja
Inventor
大悟 紺野
大悟 紺野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Jukogyo KK filed Critical Fuji Jukogyo KK
Priority to JP2011272575A priority Critical patent/JP5902938B2/ja
Publication of JP2013123955A publication Critical patent/JP2013123955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5902938B2 publication Critical patent/JP5902938B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

本発明は、平均燃費と瞬間燃費との偏差を演算周期毎に算出して、現在の運転の燃費状態を表示する燃費表示装置に関する。
近年、環境保護の観点からドライバの省燃費運転(エコドライブ)が求められている。運転者は、エコドライブを心がけることで、燃費の悪化する急発進運転、急加速運転が控えられ、結果として排気エミッションの低減となる。
そのため、走行時における燃費(瞬間燃費)や、当該瞬間燃費と目標燃費(平均燃費)との比(瞬間燃費/目標燃費)を表示する燃費表示装置(いわゆる燃費計)を搭載する車両が増えている。
例えば、特許文献1(特開2007−297026号公報)には、車両の現在の瞬間燃費と平均燃費との偏差量を燃費情報としてメータ表示させる技術が開示されている。すなわち、偏差量が正値の燃費が良い場合はメータを中立位置からプラス側に振らせ、負値の燃費が悪い場合はマイナス側に振らせると共に、偏差に応じた振れ量で燃費の程度を表示するようにしている。
更に、最近では、例えば特許文献2(特開2009−168655号公報)に開示されているように、瞬間燃費をバー目盛りで液晶表示させる技術も知られている。
特開2007−297026号公報 特開2009−168655号公報
例えば、上述した特許文献1に開示されているメータを引用文献2に開示されているようにバー目盛りで液晶パネル等のフラットパネルで表示させた場合、瞬間燃費は走行環境によって逐一変化するため、画面切り替り時における動きの滑らかさ、すなわち、連続した動きとして捕らえることができず、カクカクした不連続な動きとなり、視認性が損なわれる。
この対策として、フラットパネルによる一秒間の表示コマ数を倍加させれば画像が滑らかになり視認性を向上させることができるが、画像処理能力を高くする分、高い性能の演算処理回路が必要となるため、コスト高となる問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、燃費の変動をバー目盛り等の表示手段に表示させる場合であっても、画像処理能力を高めることなく、残像によるちらつきの発生、画面切り替わり時における視認性を向上させると共に、コスト高を抑制することのできる燃費表示装置を提供することを目的とする。
本発明による燃費表示装置は、設定時間内の走行距離と燃料噴射量とに基づいて演算した瞬間燃費と、前記走行距離の積算値と前記燃料噴射量の積算値とに基づいて演算した平均燃費との差分から燃費偏差を演算する燃費偏差演算手段と、前記燃費偏差演算手段で演算した前記燃費偏差に基づいて表示手段に表示させる燃費偏差表示値を設定する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値と最新の前記燃費偏差との差分が予め設定されている第1の表示判定しきい値で区画されるウインドウ幅から外れている場合、最新の前記燃費偏差が前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値よりも大きいときは該燃費偏差表示値に予め設定した設定値を加算して今回の燃費偏差表示値を設定し、一方前記最新の前記燃費偏差が前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値よりも小さいときは該燃費偏差表示値から予め設定した設定値を減算して今回の燃費偏差表示値を設定する表示処理を実行し、又車両の運転状態が過渡運転或いは高負荷運転と判定された場合は前記燃費偏差表示値を最新の前記燃費偏差で設定し、更に車両の運転状態が過渡運転或いは高負荷運転と判定された場合であっても、前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値と最新の前記燃費偏差との差分が予め設定されている第2の表示判定しきい値で区画されるウインドウ幅内に収まっている場合は前記表示処理を実行する
本発明によれば、最新の燃費偏差と前回演算した燃費偏差表示値との差分が所定ウインドウ幅から外れている場合、表示手段には、燃費偏差表示値に予め設定した設定値を加算し、或いは減算した値を燃費偏差表示値として表示するようにしたので、表示手段の画像が切り替る際の移動量が少なくなり、その分、視認性を向上させることができる。その結果、表示処理手段の画像処理能力を高める必要がなくなり、製品のコスト高を抑制することができる。
燃費表示装置を備えたコンビネーションメータの正面図 エンジン制御及びメータ制御のシステム構成図 燃費偏差算出ルーチンを示すフローチャート エコゲージ表示制御ルーチンを示すフローチャート 滑らか表示処理サブルーチンを示すフローチャート 応答性重視表示処理サブルーチンを示すフローチャート 燃費偏差と燃費偏差表示値との変化を示すタイムチャート エコゲージ表示部の表示例を示す図 他の態様によるエコゲージ表示部の表示例を示し、(a)は省燃費運転をしている状態の表示例を示す図、(b)は平均燃費走行をしている状態の表示例を示す図、(c)は浪費燃費走行をしている状態の表示例を示す図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1の符号1はコンビネーションメータ(以下、「コンビメータ」と略称)であり、車室内前部に配設されているインストルメントパネルに設けられている。コンビメータ1は、中央寄りの左右に、エンジン回転数を示すタコメータ1aと、車速を表示するスピードメータ1bとが各々配設されている。更に、タコメータ1aの左側に冷却水温を表示する水温計1cが配設され、スピードメータ1bの右側に燃料残量を表示する燃料計1dが配設されている。又、中央部に現在の変速段を表示する変速段表示部1eが配設されている。尚、符号1fはウォーニングランプ、1gはトリップメータをリセットするトリップリセットスイッチである。このトリップリセットスイッチ1gの押しボタンがコンビメータ1から突出されており、運転者等が押しボタンを介してトリップリセットスイッチ1gを設定時間以上ONし続けることで、トリップメータがリセットされる。
更に、タコメータ1aの下部にマルチインフォメーションディスプレイ(以下「MID」と略称)2が配設されている。このMID2には、例えばトリップメータ及びオドメータとしての機能を有し、上段にトリップ走行距離、下段に総走行距離が表示される。
又、スピードメータ1bの下部に、瞬間燃費とトリップ平均燃費との差に基づき経済的な走行を指標する表示手段としてのエコゲージ表示部3が配設されている。
このエコゲージ表示部3は液晶パネル、有機ELパネル、プラズマパネル等のフラットパネルからなり、図8に示すように、中央に設定した平均燃費を示す中立位置Cから左右に延出すると共に、所定に区分されたバー目盛り3aと、その下部に燃費目盛り3bが所定燃費毎に1目盛りずつ表示されている。更に、このバー目盛り3a上に燃費指標としての燃費指針3cの画像が表示される。
本実施形態では、例えば、燃費目盛り3bは、20[dot]の画素数で1[Km/l]の燃費を表わし、バー目盛り3aは中立位置Cから左右に±5[Km/l]の幅に設定されている。従って、このバー目盛り3aは200[dot]の画素数で表示される。尚、このバー目盛り3aは所定画素数を1ブロックとする矩形のブロックを横方向に複数表示させることで表わしている。燃費指針3cは1[dot]毎にバー目盛り3aに沿って移動表示され、この燃費指針3cの示す位置が、平均燃費に対する瞬間燃費の評価位置となる。
本実施形態では、瞬間燃費と平均燃費との差分(燃費偏差)によって走行時の燃費が評価される。すなわち、図8に示すように、燃費指針3cが右側(+側)に表示された場合は、現在の走行状態が省燃費運転であることを示し、左側(−側)に表示された場合は浪費燃費運転であることが示される。
ところで、図2に示すように、車両には、CAN(Controller Area Network)通信等の車内通信回線11を通じて、メータ制御装置(メータ_ECU)21、エンジン制御装置(E/G_ECU)22等の各種制御装置が相互通信可能に接続されている。各ECU21,22は、マイクロコンピュータ等のコンピュータを主体に構成され、周知のCPU、ROM、RAM、及びEEPROM等の不揮発性記憶手段等を有している。
メータ_ECU21は、コンビメータ1の表示全体を制御するもので、入力側に、車速を検出する車速センサ12、トリップリセットスイッチ1gが接続されている。又、出力側に、タコメータ1a、スピードメータ1b、水温計1c、燃料計1d等の計器類、及びウォーニングランプ1fを駆動するコンビメータ駆動部26、MID2を駆動するMID駆動部27、エコゲージ表示部3を駆動するエコゲージ駆動部28が接続されている。
又、E/G_ECU22は、エンジンの運転状態を制御するもので、入力側に、クランク軸等の回転からエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ29、エアクリーナの直下流等に配設されて吸入空気量を検出する吸入空気量センサ30、図示しないアクセルペダルの踏込み量からアクセル開度を検出するアクセル開度センサ31、エンジンの吸気通路に介装されていると共にスロットル開度が電子的に制御されるスロットル弁(図示せず)の開度を検出するスロットル開度センサ32、エンジン温度を示す冷却水温を検出する水温センサ33等、車両及びエンジン運転状態を検出するセンサ類が接続されている。
又、E/G_ECU22の出力側に、燃焼室に対して所定に計量された燃料を噴射するインジェクタ36、上述したスロットル弁を開閉動作させるスロットルアクチュエータ37等、エンジン駆動を制御するアクチュエータ類が接続されている。
E/G_ECU22は、入力された各センサ類からの検出信号に基づき、インジェクタ36に対する燃料噴射タイミング、及び燃料噴射パルス幅(パルス時間)を設定する。更に、スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータ37に対してスロットル開度信号を出力してスロットル弁の開度を制御すると共に、図示しないイグナイタに対して所定の点火信号を出力し、点火対象気筒に設けられている点火栓を所定タイミングで火花点火させる。
メータ_ECU21には、車内通信回線11を通じて、E/G_ECU22で演算された燃料噴射パルス幅(パルス時間)が入力される。メータ_ECU21は、燃費表示装置としての機能を有している。メータ_ECU21の燃費表示装置機能では、上述した各入力信号に基づいて、予め設定された時間t(例えば、t=0.1[sec])内の燃料噴射量Fiと走行距離Liを算出し、この両パラメータに基づいて瞬間燃費Fcを算出する。又、これに並行して、設定時間t毎に連続して繰り返し演算される燃料噴射量Fi及び走行距離Liの各積算値であるトリップ総噴射量F、トリップ走行距離Lをそれぞれ算出し、これらから平均燃費Favを算出する。
そして、現在の平均燃費Favに対する瞬間燃費Fcの偏差(燃費偏差)ΔFcを求める。更に、この燃費偏差ΔFcに基づいて、図8に示すエコゲージ表示部3に表示されたバー目盛り3aに重畳されている燃費指針3cを左右に振らせる。バー目盛り3aは中央の中立位置Cが平均燃費Favを示しており、燃費偏差ΔFcが負値の場合は左側(マイナス側)に、その値に応じた量だけスライドさせる。一方、燃費偏差ΔFcが正値の場合は右側(プラス側)に、その値に応じた量だけスライドさせる。又、瞬間燃費Fcが平均燃費Favと同じ場合、燃費指針3cは中立位置C上に表示される。
メータ_ECU21で実行される燃費偏差ΔFcの算出、及びエコゲージ表示部3の表示制御は、具体的には、図3に示す燃費偏差算出ルーチン、及び図4に示すエコゲージ表示制御ルーチンに従って処理される。尚、図3のルーチンでの処理が、本発明の燃費偏差演算手段に対応している。
図3に示す燃費偏差算出ルーチンは、所定演算周期(例えば、10[msec])毎に実行される。このルーチンは、先ず、ステップS1で、車速センサ12で検出した車速Sを読込み、ステップS2で、E/G_ECU22で求めた燃料噴射量Fiを読込む。続く、ステップS3で車速Sに基づき自車両の走行距離Li[Km]を算出する。そして、ステップS4で、燃料噴射量Fiと走行距離Liとに基づき瞬間燃費Fc[Km/l]を算出する(Fc←Li/Fc)。
その後、ステップS5へ進み、前回の演算時に算出したトリップ総噴射量Fに、今回の燃料噴射量Fiを加算して、今回のトリップ総噴射量Fを算出する(F←F+Fi)。次いで、ステップS6で、前回の演算時に算出したトリップ走行距離Lに、今回の走行距離Liを加算して、今回のトリップ走行距離Lを算出する(L←L+Li)。尚、トリップ総噴射量F、及びトリップ走行距離Lは不揮発性メモリに記憶されるため、イグニッションスイッチをOFFした後もデータが保持される。そして、コンビメータ1に設けられているトリップリセットスイッチ1gをONすることで、トリップ総噴射量Fとトリップ走行距離Lとがリセットされる(F←0,L←0)。
その後、ステップS7へ進むと、トリップ総噴射量Fとトリップ走行距離Lとに基づき、平均燃費Fav[Km/l]を算出する(Fav←L/F)。従って、本実施形態の平均燃費Favは、トリップリセットスイッチ1gがONされたときから、再度、ONされる迄の区間燃費である。
次いで、ステップS8へ進み、平均燃費Favに対する瞬間燃費Fcの偏差(燃費偏差)ΔFcを、
ΔFc←Fc−Fav
から算出して、ルーチンを抜ける。尚、この燃費偏差ΔFcが正値の場合は省燃費運転と評価され、負値の場合は浪費燃費運転と評価される。
次に、図4に示すエコゲージ表示制御ルーチンについて説明する。尚、このルーチンでの処理が、本発明の表示制御手段に対応している。
このルーチンは、所定演算周期(例えば0.1[sec])毎に実行され、先ず、ステップS11で、現在の運転状態が巡航運転か否かを判定する。巡航運転か否かは、例えばアクセル開度センサ31で検出したアクセル開度の変化、或いはスロットル開度センサ32で検出したスロットル開度の変化に基づき、アクセル開度、或いはスロットル開度の単位時間あたりの変化量(絶対値)が所定しきい値より小さく、且つ所定開度以下の場合、巡航運転と判定する。一方、アクセル開度、或いはスロットル開度が大きく変化した場合は、非巡航運転、すなわち、過渡運転(加速運転、減速運転)或いは高負荷運転と判定する。
そして、巡航運転と判定された場合は、ステップS12へ進み、滑らか表示処理を実行して、ルーチンを抜ける。一方、非巡航運転と判定された場合は、ステップS13へ分岐し、応答性重視表示処理を実行してルーチンを抜ける。
上述したステップS12の滑らか表示処理は、図5に示す滑らか表示処理サブルーチンに従って実行される。このサブルーチンでは、先ず、ステップS21で、前述した燃費偏差算出ルーチンで算出した最新の燃費偏差ΔFcを読込み、続く、ステップS22で、前回の演算時に算出した燃費偏差表示値ΔFm(n-1)を読込む。尚、燃費偏差ΔFcは実測値であり、一方、燃費偏差表示値ΔFmは、エコゲージ表示部3に表示させる、燃費偏差ΔFcをなました値である。
その後、ステップS23へ進み、燃費偏差表示値ΔFm(n-1)と最新の燃費偏差ΔFcとの差分が、予め設定した第1の表示判定しきい値±aで区画されるウインドウ幅から外れているか否かを判定する。この第1の表示判定しきい値±aは、燃費偏差表示値ΔFm(n-1)と最新の燃費偏差ΔFcとの差分が大きいか否か、換言すれば、画面の切り替り時における動きに滑らかさが欠けるか否かを判定する値であり予め実験などから求めて設定されている。因みに、本実施形態では、演算周期が0.1[sec]の場合、a=1.5[Km/l]程度に設定されている。
そして、|ΔFm(n-1)−ΔFc|≧aの場合、ウインドウ幅から外れていると判定し、ステップS24へ進む。一方、|ΔFm(n-1)−ΔFc|<aの場合、ウインドウ幅内に収まっていると判定し、ステップS25へ進み、燃費偏差表示値ΔFmを最新の燃費偏差ΔFcで更新して(ΔFm←ΔFc)、ステップS28へ進む。
又、ステップS24へ進むと、今回の燃費偏差ΔFcが、前回の燃費偏差表示値ΔFmに対して、プラス側に遷移しているか、マイナス側に遷移しているかを判定する。そして、プラス側に遷移している場合(ΔFc>ΔFc(n-1))、ステップS26へ進み、マイナス側に遷移している場合(ΔFc<ΔFc(n-1))、ステップS27へ進む。
ステップS26へ進むと、前回の燃費偏差表示値ΔFm(n-1)に設定値x(例えば、1[Km/l])を加算して、今回の燃費偏差表示値ΔFmを設定し(ΔFm←ΔFm(n-1)+x)、ステップS28へ進む。一方、ステップS27へ進むと、前回の燃費偏差表示値ΔFm(n-1)から設定値x(例えば、1[Km/l])を減算して、今回の燃費偏差表示値ΔFmを設定し(ΔFm←ΔFm(n-1)−x)、ステップS28へ進む。尚、この設定値xは第1の表示判定しきい値aと同じか、それよりも小さい値に設定されている(a≧x)。
ステップS28へ進むと、今回設定した燃費偏差表示値ΔFmをエコゲージ駆動部28へ出力し、ステップS29へ進み、前回の燃費偏差表示値ΔFm(n-1)を今回の燃費偏差表示値ΔFmで更新して(ΔFm(n-1)←ΔFm)、ルーチンを抜ける。
このように、巡航運転時に実行される滑らか表示処理サブルーチンでは、前回の燃費偏差表示値ΔFm(n-1)と最新の燃費偏差ΔFcとを比較し、その差が第1の表示判定しきい値±aで区画されるウインドウ幅から外れている場合は、最新の燃費偏差ΔFcを表示させると画面切り替り時の動きに滑らかさが欠如すると判定し、前回の燃費偏差表示値ΔFm(n-1)に設定値xを加算又は減算した値で今回の燃費偏差表示値ΔFmを設定するため、エコゲージ表示部3に表示される燃費指針3cが大きく移動することがなくなる。その結果、エコゲージ表示部3の画像処理能力を高めることなく、画面切り替り時の動きの滑らかさが確保され、視認性を向上させることができる。又、エコゲージ表示部3の画像処理能力を高める必要がないため、従来品をそのまま使用することができコスト高を抑制することもできる。
又、|ΔFm(n-1)−ΔFc|<a、すなわち、差分がウインドウ幅内に収まっている場合は、実測による燃費偏差ΔFcが燃費偏差表示値ΔFmとして表示されるため、エコゲージ表示部3に表示される燃費偏差表示値ΔFmは、実測による燃費偏差ΔFcに対して大きな隔たりを生じさせることなく、この燃費偏差ΔFcを滑らかに追従する表示となる。
一方、図4に示すステップS13での応答性重視表示処理は、図6に示す応答性重視表示処理サブルーチンに従って実行される。このサブルーチンでは、先ず、ステップS31で最新の燃費偏差ΔFcを読込み、続く、ステップS32で、前回の演算時に算出した燃費偏差表示値ΔFm(n-1)を読込む。
そして、ステップS33へ進み、燃費偏差表示値ΔFm(n-1)と最新の燃費偏差ΔFcとの差分が、予め設定した第2の表示判定しきい値±bで区画されるウインドウ幅から外れているか否かを判定する。この第2の表示判定しきい値±bは、非巡航運転時における燃費偏差表示値ΔFm(n-1)と最新の燃費偏差ΔFcとの差が大きいか否かを判定するものであり、本実施形態では、演算周期が0.1[sec}の場合、b=3[Km/l]程度に設定されている。
そして、|ΔFm(n-1)−ΔFc|≧bの場合、ウインドウ幅から外れていると判定し、ステップS34へ進む。一方、|ΔFm(n-1)−ΔFc|<bの場合、ウインドウ幅内に収まっていると判定し、上述した図5のステップS23へ進み、滑らか表示処理を実行する。
又、ステップS34へ進むと、最新の燃費偏差ΔFcで燃費偏差表示値ΔFmを更新し(ΔFm←ΔFc)、ステップS35へ進み、当該燃費偏差表示値ΔFmをエコゲージ駆動部28へ出力する。そして、ステップS36で、前回の燃費偏差表示値ΔFm(n-1)を今回の燃費偏差表示値ΔFmで更新して(ΔFm(n-1)←ΔFm)、ルーチンを抜ける。
ところで、一般に、非巡航運転時、運転者は前方を注視した状態で運転操作する場合が多く、エコゲージ表示部3をリアルタイムに注視する余裕はあまりない。従って、非巡航運転時は、視線の隅に入るエコゲージ表示部3の画像を認識する程度であり、滑らか表示処理を行うよりも燃費偏差表示値ΔFmを実測による燃費偏差ΔFcに同期させて表示した方が、燃費変動が大きくなり、感覚的に把握し易くなる。
そのため、非巡航運転時では、応答性重視表示処理サブルーチンを実行し、最新の燃費偏差ΔFcを燃費偏差表示値ΔFmとしてエコゲージ表示部3に表示させることで、燃費変動を、当該エコゲージ表示部3を注視させることなく把握させることができる。
図7に、10[msec]毎に演算される実測による燃費偏差ΔFcと、0.1[sec]毎に演算される燃費偏差表示値ΔFmとの遷移を例示する。ここで、経過時間t1〜t7、及び経過時間t11以降は巡航運転であり、燃費偏差表示値ΔFmは滑らか表示処理によって設定される。又、経過時間t7〜t11は非巡航運転であり、燃費偏差表示値ΔFmは応答性重視表示処理によって設定される。
経過時間t1の燃費偏差ΔFcと燃費偏差表示値ΔFmとが同値とした場合、経過時間t2では、このときの燃費偏差ΔFcと経過時間t1の燃費偏差表示値ΔFm(n-1)との差分が、第1の表示判定しきい値±aで区画されるウインドウ幅から外れているか否かを調べ、外れている場合、エコゲージ表示部3に表示させる燃費偏差表示値ΔFmは、経過時間t1で設定した燃費偏差表示値ΔFm(n-1)に設定値xを加算した値となる(ΔFm←ΔFm(n-1)+x)。
又、経過時間t3に示すように、経過時間t2で設定した燃費偏差表示値ΔFm(n-1)と経過時間t3で設定される燃費偏差ΔFcとの差分が、第1の表示判定しきい値±aで区画されるウインドウ幅内に収まっている場合、実測による燃費偏差ΔFcが燃費偏差表示値ΔFmとして設定される(ΔFm←ΔFc)。
その結果、図7の経過時間t1〜t7、及び経過時間t11以降で設定される燃費偏差表示値ΔFmは、実測による燃費偏差ΔFcの変化を緩やかになまされた値で追従する。従って、例えば、設定値xが1[Km/l]であり、エコゲージ表示部3の画面が0.1[sec](毎秒10枚)毎に切り替り、且つ、燃費指針3cが1[Km/l]あたり20[dot]移動するとした場合、燃費指針3cは、画面の切り替り毎に20[dot]以上は移動しない。そのため、画面の切り替り毎の移動量が比較的少なくなり、画面切り替り時の動きの滑らかさが確保され、視認性が向上する。
一方、経過時間t7〜t11は加速運転、及び加速運転から巡航運転へ移行する過渡時にあり、瞬間燃費Fc(燃費偏差ΔFc)が大きく変動する。このように、瞬間燃費Fc(燃費偏差ΔFc)が大きく変動する領域では、燃費偏差ΔFcを燃費偏差表示値ΔFmとしてリアルタイムに表示させることで、運転者は燃費の変動を感覚的に把握し易くなる。
上述したエコゲージ表示制御ルーチンで求めた燃費偏差表示値ΔFmが、エコゲージ駆動部28に入力されると、このエコゲージ駆動部28は、図8に示すように、燃費指針3cを、燃費偏差表示値ΔFmに応じ、例えば1[Km/l]につき20[dot]ずつ、バー目盛り3aに沿って移動させる。この場合、滑らか表示処理では、画面の切り替り毎に20[dot]以上は移動しないため、例えば、画面の切り替りが0.1[sec](毎秒10枚)程度であっても、画面切り替り時の動きの滑らかさが確保されて、視認性を向上させることができる。
又、応答性重視表示処理では、実際の燃費偏差ΔFcに対応して燃費指針3cを応答性良く移動させることで、現在の運転状態が浪費燃費運転であることを運転者に認識させることができる。
図9に別態様のエコゲージ表示部3’を示す。上述した図8のエコゲージ表示部3は、常時表示されているバー目盛り3a上を燃費指針3cが移動するように設定されているが、図9においては、燃費指針3cを省略し、バー目盛り3aを1ブロックごとに燃費偏差表示値ΔFmに応じ、中立位置Cから離れる方向へ連続的に点灯させるようにしたものである。
この態様例では、平均燃費Favを表わす燃費目盛り3bの中立位置Cに対応する燃費目盛り3bに、中央ブロック3dを常時点灯させ、正値と負値側に、燃費目盛り3bの1目盛りにつき2ブロックが点灯するように設定されており、この場合、最端部が燃費指標となる。従って、燃費偏差表示値ΔFmが1[Km/l]変動する毎に、バー目盛り3aは2ブロックずつ点灯、或いは点滅するように設定されている。従って、同図(a)は燃費偏差表示値ΔFmが+3[Km/l]の省燃費運転であることが示され、(b)は燃費偏差表示値ΔFmが平均燃費Favであることが示され、(c)は燃費偏差表示値ΔFmが−3[Km/l]の浪費燃費運転であることが示されている。
このように、バー目盛り3a自体をブロック毎に表示させるようにしたので、上述した効果に加え、運転者はエコゲージ表示部3’を注視することなく、バー目盛り3aの点滅により燃費の良し悪しを把握することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、第1の表示判定しきい値a、及び設定値xは、燃費指針3c、或いはバー目盛り3aの点滅が滑らかに視認できるような値を実験から求めて任意に可変設定することができる。従って、例えば、燃費偏差表示値ΔFmを1[Km/l]あたり20[dot]の移動量で表示し、画面の切り替りが0.1[sec](毎秒10枚)とした場合に、1画像で7[dot](0.35[Km/l])より大きな移動量で表示させると滑らかに表示させることができない場合は、第1の表示判定しきい値a、及び設定値xを0.35[Km/l]に設定することで、滑らかに表示させることができる。
3、3‘…エコゲージ表示部、
3a…バー目盛り、
3c…燃費指針、
3d…中央ブロック、
28…エコゲージ駆動部、
a…第1の表示判定しきい値、
b…第2の表示判定しきい値、
Fav…平均燃費、
Fc…瞬間燃費、
Fi…燃料噴射量、
L…トリップ走行距離、
Li…走行距離、
x…設定値、
ΔFc… 燃費偏差、
ΔFm…燃費偏差表示値

Claims (5)

  1. 設定時間内の走行距離と燃料噴射量とに基づいて演算した瞬間燃費と、前記走行距離の積算値と前記燃料噴射量の積算値とに基づいて演算した平均燃費との差分から燃費偏差を演算する燃費偏差演算手段と、
    前記燃費偏差演算手段で演算した前記燃費偏差に基づいて表示手段に表示させる燃費偏差表示値を設定する表示制御手段と
    を備え、
    前記表示制御手段は、
    前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値と最新の前記燃費偏差との差分が予め設定されている第1の表示判定しきい値で区画されるウインドウ幅から外れている場合、最新の前記燃費偏差が前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値よりも大きいときは該燃費偏差表示値に予め設定した設定値を加算して今回の燃費偏差表示値を設定し、一方前記最新の前記燃費偏差が前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値よりも小さいときは該燃費偏差表示値から予め設定した設定値を減算して今回の燃費偏差表示値を設定する表示処理を実行し、又車両の運転状態が過渡運転或いは高負荷運転と判定された場合は前記燃費偏差表示値を最新の前記燃費偏差で設定し、更に車両の運転状態が過渡運転或いは高負荷運転と判定された場合であっても、前回の演算時に算出した前記燃費偏差表示値と最新の前記燃費偏差との差分が予め設定されている第2の表示判定しきい値で区画されるウインドウ幅内に収まっている場合は前記表示処理を実行する
    ことを特徴とする燃費表示装置。
  2. 前記設定値は、前記第1の表示判定しきい値と同じか或いはそれよりも小さい値に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の燃費表示装置。
  3. 前記表示手段は、中央に前記平均燃費を示す中立位置が設定され、該中立位置を挟んで左右に前記燃費偏差表示値を示す燃費指標が表示される
    ことを特徴とする請求項1,2の何れか1項に記載の燃費表示装置。
  4. 前記燃費指標は、燃費目盛りに沿って移動するように表示される指針である
    ことを特徴とする請求項記載の燃費表示装置。
  5. 前記燃費指標は、前記中立位置から離れる方向へ連続的に点灯表示されるバー目盛りである
    ことを特徴とする請求項記載の燃費表示装置。
JP2011272575A 2011-12-13 2011-12-13 燃費表示装置 Active JP5902938B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011272575A JP5902938B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 燃費表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011272575A JP5902938B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 燃費表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013123955A JP2013123955A (ja) 2013-06-24
JP5902938B2 true JP5902938B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=48775491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011272575A Active JP5902938B2 (ja) 2011-12-13 2011-12-13 燃費表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5902938B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3222801B2 (ja) * 1997-05-19 2001-10-29 株式会社クボタ 作業機械の表示装置
JP3990716B1 (ja) * 2006-04-07 2007-10-17 富士重工業株式会社 車両用表示装置
JP4980004B2 (ja) * 2006-04-07 2012-07-18 富士重工業株式会社 車両用表示装置
JP5081042B2 (ja) * 2008-04-04 2012-11-21 富士重工業株式会社 車両用表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013123955A (ja) 2013-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102358189B (zh) 加速器开度显示装置
JP3990716B1 (ja) 車両用表示装置
JP4823762B2 (ja) 車両の出力制御装置
CN101528497A (zh) 加速器开度显示装置、以及加速器开度显示方法
JP3872507B1 (ja) 車両の駆動力制御装置
JP3911001B1 (ja) 車両用表示装置
JP2019027999A (ja) 車両用表示装置
US20120035828A1 (en) Drive control device for a vehicle
JP5143540B2 (ja) エコ運転支援装置
JP2008260314A (ja) 車両用表示装置
JP2011005900A (ja) 車両用表示装置
JP2005289183A (ja) 車両用表示装置
JP5060837B2 (ja) 燃費情報表示装置
US20100073156A1 (en) Display device
JP4415995B2 (ja) 省燃費運転推奨装置
JP4907379B2 (ja) 車両用表示装置
JP5902938B2 (ja) 燃費表示装置
JP4982329B2 (ja) 運動効率判定方法
JP2009156132A (ja) エコ運転支援装置
JP2011075344A (ja) 車両用表示装置
JP6043976B2 (ja) 表示制御システム
JP3905548B1 (ja) 車両のエンジン制御装置
KR101062720B1 (ko) 자동차 순간 연비 표시 방법
JP6822694B2 (ja) 表示制御システム
JP6277353B2 (ja) 表示制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5902938

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250