JP5902530B2 - 木造建物 - Google Patents

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Description

本発明は、基礎に設置された土台と、この土台に立設された柱と、柱間に架設された梁とを備えた木造建物に関する。
木造建物を構築する方法の一例として特許文献1に記載のものが知られている。この工法では、まず、基礎上の土台の上に1階〜2階に渡る通し柱を立て、この通し柱の中間部に1階横架材(胴差)を取付ける。次に、1階横架材で囲われた構面に、工場生産による遮音装置を組込んだ大型の2階床パネルを取り付ける。次に、通し柱の上端部に2階横架材(屋根梁)を取付け、2階横架材で囲われた構面に小屋組を取付ける。最後に、2階横架材および小屋組に、工場生産による断熱材および防水紙を取付けた大型の屋根パネルを取り付ける。
特開2002−81131号公報
ところで、上記の木造建物の構築方法やそれ以外の在来の軸組工法においては、基礎に設置された土台の所定の位置に柱を立設するとともに柱間に梁を架設するが、その場合、柱間の距離が様々であるためその長さに合わせた梁を多種類用意しなければならない。
また、軸組工法では通常、柱間には大梁を梁勝ちで架設するため、例えば3本の柱間に大梁を架設する場合、両側の柱間の距離に相当する大梁を中央の柱上を通して両側の柱に架設することができる反面、大梁の長さを柱の本数や位置に合わせて設定しなければならず、この点においても梁を多種類用意にしなければならない。
このように、梁を多種類用意することによって、現場では土台に立設された柱間に相当する梁を多種類から選択しなければならず、このため建物骨組の構築に手間がかかっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、現場で建物骨組を容易に構築できる木造建物を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図2A〜図2T、図3に示すように、基礎5に設置された木質の土台6と、この土台6に立設された木質の柱と、柱間に架設された木質の梁とを備えた4つの出隅部を有する2階建て以上の木造建物であって、
4本の柱2aとこれら柱2aの上端部どうしを柱勝ちとなるようにして繋ぐ4本の梁3aとによって基本架構1Aが構成され、
前記基本架構1Aの梁3aの長さが基本モジュールの整数倍の長さに設定され、
前記土台6は基本モジュールに従った仮想平面グリッドGに割り付けられているとともに、
前記土台6上に、4つの前記基本架構1Aが柱2aを前記出隅部に位置させ、かつ基本モジュールに従った仮想平面グリッドGに応じて割り付けられて設置されることによって、建物骨組が構成されてなり、間隔を隔てて配置される基本架構1Aどうしは梁3a1で連結されて下階が構成され、
下階の前記基本架構1Cに、上階の前記基本架構1Dが設置されており、
上階の前記基本架構1Dの柱2aは前記下階の前記基本架構1Cの柱2aに当該柱2aと同軸に結合されるか、または、下階の基本架構1Cの梁3cに結合され、
さらに、前記基本架構1Aの柱2aのうち、建物の出隅部に位置する柱2aが土台6から屋根の軒まで通った通し柱2bで構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、梁3aの長さが基本モジュールの整数倍の長さに設定された4つの基本架構1Aが柱2aを出隅部に位置させ、かつ基本モジュールに従った仮想平面グリッドGに応じて割り付けられて設置されることによって、建物骨組が構成されている。したがって、梁3aは基本モジュールの整数倍であるものを数種類用意すればよく、従来と異なり、多種類用意する必要がなく、しかも、土台6は基本モジュールに従った仮想平面グリッドGに割り付けられ、基本架構1Aが仮想平面グリッドGに応じて割り付けられているので、当該基本架構1Aを土台6上の所定の位置に容易かつ確実に配置できる。よって、現場で建物骨組を容易に構築できる。
また、請求項に記載の発明によれば、上階の基本架構1Dの柱2aが下階の基本架構1Cの柱2aに当該柱2aと同軸に結合されるか、または、下階の基本架構1Cの梁3cに結合されているので、上階の基本架構1Dを下階の基本架構1Cによって確実に支持することができる。
さらに、土台6から屋根の軒まで通った通し柱2bが設けられるので、上階と下階を構造的に一体化して、建物の耐震性や耐久性を高めることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図9(b)に示すように、請求項1に記載の木造建物において、
下階の前記基本架構1Cに、上階の前記基本架構1Eが設置されており、
上階の前記基本架構1Eの柱2aのうち、下階の前記基本架構1Cの柱2aまたは梁3c上に位置しない不位置柱2aは下階の前記基本架構1Cの梁3c,3c間に架設され、梁成を大きくした小梁3fに結合されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上階の前記基本架構1Eの柱2aのうち、下階の前記基本架構1Cの柱2aまたは梁3c上に位置しない不位置柱2aは下階の前記基本架構1Cの梁3c,3c間に架設された梁成を大きくした小梁3fに結合されているので、上階の基本架構1Eを下階の基本架構1Cおよび梁成を大きくした小梁3fによって確実に支持することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図9(c)に示すように、請求項1に記載の木造建物において、
上階の前記基本架構1Eの柱2aのうち、下階の前記基本架構1Cの柱2aまたは梁3c上に位置しない不位置柱2aは下階の前記基本架構1Cの梁3c,3c間に架設された小梁3f1に結合され、
前記小梁3f1に、前記不位置柱2aと同軸に管柱2cが結合されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、上階の基本架構1Eの柱のうち、下階の基本架構1Cの柱2aまたは梁3c上に位置しない不位置柱2aは下階の基本架構1Cの梁3c,3c間に架設された小梁3f1に結合され、この小梁3f1に、不位置柱2aと同軸に管柱2cが結合されているので、上階の基本架構1Eを下階の基本架構1C、小梁3f1、管柱2cによって確実に支持することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図4、図5、図6に示すように、請求項1〜のいずれか一項に記載の木造建物において、
前記柱2aの下端面に形成された柱孔2dに、当該柱2aの軸方向に長尺なホールダウン金物25(32)が挿入固定され、このホールダウン金物25(32)の下端部が前記土台6に形成された土台孔6a(挿入孔6bに挿入された埋設金具33)に挿入固定されることによって、前記土台6に前記柱2aが結合され、
前記柱2aの前記梁3a側を向く側面に梁受け金物38が固定され、この梁受け金物38に前記梁3aの端部が固定されることによって、前記柱2aに梁3aが結合されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、柱2aの下端面に形成された柱孔2dに、当該柱2aの軸方向に長尺なホールダウン金物25(32)が挿入固定され、このホールダウン金物25(32)の下端部が前記土台6に形成された土台孔6a(挿入孔6bに挿入された埋設金具33)に挿入固定されることによって、前記土台6に前記柱2aが結合されているので、土台6に柱2aをほぞ等を利用することなく、ホールダウン金物25(32)によって容易かつ確実に結合できる。
また、柱2aの前記梁側を向く側面に梁受け金物38が固定され、この梁受け金物38に前記梁3aの端部が固定されることによって、前記柱2aに梁3aが結合されているので、柱2aに梁3aをほぞ等を利用することなく、梁受け金物38によって容易かつ確実に結合できる。
このように、ホールダウン金物25(32)および梁受け金物38によって、現場で建物骨組を容易に構築できる。
請求項に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項に記載の木造建物において、
前記土台6と前記梁3aとの間に管柱2cが設けられ、
前記管柱2cの下端面に形成された柱孔2dに、当該管柱2cの軸方向に長尺なホールダウン金物25が挿入固定され、このホールダウン金物25の下端部が前記土台6に形成された土台孔6aに挿入固定されることによって、前記土台6に前記管柱2cが結合されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、管柱2cの下端面に形成された柱孔2dに、当該管柱2cの軸方向に長尺なホールダウン金物25が挿入固定され、このホールダウン金物25の下端部が前記土台6に形成された土台孔6aに挿入固定されることによって、前記土台6に前記管柱2cが結合されているので、土台6に管柱2cをほぞ等を利用することなく、ホールダウン金物25によって容易かつ確実に結合できる。
本発明によれば、梁の長さが基本モジュールの整数倍の長さに設定された4つの基本架構が柱を出隅部に位置させ、かつ基本モジュールに従った仮想平面グリッドに応じて割り付けられて設置されることによって、建物骨組が構成されている。したがって、梁は基本モジュールの整数倍であるものを数種類用意すればよく、従来と異なり、多種類用意する必要がなく、しかも、土台は基本モジュールに従った仮想平面グリッドに割り付けられ、基本架構が仮想平面グリッドに応じて割り付けられているので、当該基本架構を土台上の所定の位置に容易かつ確実に配置できる。よって、現場で建物骨組を容易に構築できる。
さらに、土台から屋根の軒まで通った通し柱が設けられるので、上階と下階を構造的に一体化して、建物の耐震性や耐久性を高めることができる。
本発明に係る木造建物を構成する基本架構を示す斜視図である。 本発明に係る木造建物を施工する方法を説明するもので、基礎を施工した状態を示す斜視図である。 同、土台と大引を施工した状態を示す斜視図である。 同、床組を施工した状態を示す斜視図である。 同、床断熱材を施工した状態示す斜視図である。 同、床材を施工した状態示す斜視図である。 同、1階柱を施工した状態示す斜視図である。 同、制振パネルを取り付けた状態示す斜視図である。 同、2階床梁を施工した状態示す斜視図である。 同、2階の床組を施工した状態示す斜視図である。 同、2階の床材を施工した状態示す斜視図である。 同、2階の柱を施工した状態示す斜視図である。 同、小屋梁を施工した状態示す斜視図である。 同、火打金物を取り付けた状態示す斜視図である。 同、小屋束を施工した状態示す斜視図である。 同、母屋および棟木を取り付けた状態示す斜視図である。 同、垂木を取り付けた状態示す斜視図である。 同、野地板を施工した状態示す斜視図である。 同、間柱を施工した状態示す斜視図である。 同、外壁材を取り付けた状態示す斜視図である。 同、木造建物の一部を切り欠いた斜視図である。 本発明に係る木造建物を説明するための仮想平面グリッドを示す図である。 本発明に係る木造建物において、土台に柱を結合した状態の一例を示すもので、(a)は結合部の斜視図、(b)は結合部の断面図である。 本発明に係る木造建物において、土台に柱を結合した状態の他の例を示すもので、(a)は結合部の斜視図、(b)は結合部の断面図、(c)はホールダウン金物と埋設金具を示す斜視図である。 本発明に係る木造建物において、柱に梁を結合した状態の一例を示すもので、(a)は結合部の斜視図、(b)は結合部の断面図、(c)は梁受け金物の斜視図、(d)は梁の端部の斜視図である。 本発明に係る木造建物において、柱に梁を結合した状態の他の例を示すもので、(a)は結合部の斜視図、(b)は結合部の断面図である。 本発明に係る木造建物において、管柱に梁を結合した状態の他の例を示すもので、(a)は結合部の斜視図、(b)は結合部の断面図である。 本発明に係る木造建物を構成する基本架構の他の例を示す斜視図である。 本発明に係る木造建物において、基礎の上端に設ける換気台輪を示す斜視図である。 本発明に係る木造建物において、柱と耐力壁の配置関係を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る木造建物の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る木造建物を構成する基本架構1(1A〜1C)を示す斜視図である。
図1に示す基本架構1は、4本の柱2aと、これら柱2aどうしを柱勝ちとなるようにして繋ぐ4本の梁(大梁)3とによって構成されている。
梁3は基本モジュールの整数倍の長さに設定されており、図1(a)に示す基本架構1Aでは、梁3a,3aが基本モジュールの4倍の長さに設定されている。また、図1(b)に示す基本架構1Bでは、短辺側の梁3aが基本モジュールの4倍の長さに設定され、長辺側の梁3bが基本モジュールの5倍の長さに設定されている。さらに、図1(c)に示す基本架構1Cでは、短辺側の梁3aが基本モジュールの4倍の長さに設定され、長辺側の梁3cが基本モジュールの6倍の長さに設定されている。
ここで、モジュールとは、建築のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整える際の基準となる寸法をいい、特に限定されるものではないが、例えば900mm,910mm,1000mm等の寸法がある。例えば、基本モジュールを910mmとすると、ハーフモジュールは445mm、クォーターモジュールは227.5mmとなる。
また、基本モジュールを1Pとすると、基本架構1Aの梁3aの長さは4P、基本架構1Bの梁3aの長さは4P、梁3bの長さは5P、基本架構1Cの梁3aの長さは4P、梁3cの長さは6Pとなる。
また、基本架構1A〜1Bのそれぞれには、それぞれ複数本の小梁4が設けられている。基本架構1Aでは、小梁4は対向する一方の梁3a,3a間に架設され、基本架構1B,1Cでは、小梁4は対向する長辺側の梁3b,3b間および梁3c,3c間に架設されている。
このような基本架構1を有する木造建物は、以下のようにして構築される。
すなわちまず、図2Aに示すように、地盤に基礎5を施工した後、図2Bに示すように、基礎5上に土台6を設置固定するとともに、土台6,6間に大引7を架設する。大引7は鋼製の束8によって支持されている。なお、基礎5には複数本のアンカーボルトが埋設され、その上端部が基礎5の上端から突出しているが、図2Aにおいてアンカーボルトは省略してある。
なお、図2Bでは、図示を省略しているが、基礎5と土台6との間に床下の換気を行える換気台輪が設けられている。例えば図10に示すように、基礎5の上面には換気台輪55が設置されている。換気台輪55には上下に貫通する長孔55aが換気台輪55の長手方向に所定間隔で形成されており、この長孔55aに前記アンカーボルト35の上端部が下方から挿通されて、当該上端部が換気台輪55の上面から突出している。なお、換気台輪55には、床下換気用の多数の換気孔55bが形成されている。
次に、図2Cに示すように、大引7,7間、土台6と大引7との間に根太9を架設した後、図2Dに示すように、土台6、大引7、根太9によって構成された床組に床断熱材10を敷き込み、図2Eに示すように、この床断熱材10上から合板等で形成された床材11を敷き込む。なお、床材11の接合部のうち、1階の柱を立設する部分には孔12が形成されている。この孔12は大引7まで貫通している。
次に、図2Fに示すように、土台6および大引7に1階の柱2(2a,2b,2c)を立設して結合する。この場合、建物の4つの出隅部に立設する4本の柱2bは、土台6から2階の屋根の軒まで達する通し柱2bとする。
また、柱2aは前記基本架構1Aの4隅の柱のうちの3本の柱2aを構成し、柱2bは前記基本架構1Aの4隅の柱のうち、建物の出隅部に位置する通し柱2bを構成するものである。
さらに、柱2cは梁3と、土台6または大引7との間に設けられた管柱2cを構成するものである。
次に、図2Gに示すように、1階の所定の位置に制振パネル13,13を設置する。この制振パネル13,13は建物の平面視において、当該建物の中央部に互いに表面どうしが直角の位置となるように配置される。また、一方の制振パネル13は、ある基本架構1(1A)において、柱2aと管柱2cとの間に設けられてこれら柱2a,2cに取り付けられる。
次に、図2Hに示すように、1階の隣り合う柱間に梁3aと梁3a1を架設する。
梁3aは前記基本架構1Aの梁3aを構成するものであり、梁3a1は間隔を隔てて配置される基本架構1A,1Aどうしを連結する梁を構成するものである。
さらに、対向する梁3a,3a間に小梁4を架設する。この小梁4は前記基本架構1Aの一方の梁3a,3a間に架設される小梁4を構成するものである。
前記梁3aは大梁を構成し、前記梁3a1のうち、大梁3aと同軸に配置された梁3a1は大梁を構成し、小梁4と同軸に配置された梁3a1は小梁を構成するものである。
次に、図2Iに示すように、大梁3aと小梁4との間、小梁4,4間、小梁3a1,3a1間、大梁3cと小梁3a1間等に、根太14を架設した後、図2Jに示すように、大梁3a、小梁4、大梁3c、小梁3c、根太14等によって構成された床組に合板等で形成された床材11を敷き込む。なお、床材11の接合部のうち、2階の柱を立設する部分には孔12が形成されている。
次に、図2Kに示すように、大梁3a、1階の柱2aに2階の柱2(2a,2c)を結合する。この場合、柱2aは2階の基本架構1Aの4隅の柱のうちの3本の柱2aを構成し、柱2bの上半分は2階の基本架構1Aの4隅の柱のうち、建物の出隅部に位置する通し柱2bを構成するものである。
さらに、柱2cは梁3a,3a間に設けられた管柱2cを構成するものである。
次に、図2Lに示すように、2階の隣り合う柱間に梁3aと梁3a1を架設する。
梁3aは2階の基本架構1Aの梁3aを構成するものであり、梁3a1は間隔を隔てて配置される基本架構1A,1Aどうしを連結する梁を構成するものである。
さらに、対向する梁3a,3a間に小梁4を架設するとともに、小梁4と大梁3aとの間に小梁4bを架設する。
前記梁3aは大梁を構成し、前記梁3a1のうち、大梁3aと同軸に配置された梁3a1は大梁を構成し、小梁4と同軸に配置された梁3a1は小梁を構成するものである。
なお、1階、2階において、例えば図11に示すように、柱2a、柱2cは耐力壁23と開口部24の両端部に配置される。
次に、図2Mに示すように、火内金物15を直角に配置された梁3a,3a間、梁3a,3c間等に取り付けた後、図2Nに示すように、小屋束16を取り付ける。
次に、図2Oに示すように、母屋17と棟木18を取り付けた後、図2Pに示すように、母屋17および棟木18に垂木19を取り付ける。
次に、図2Qに示すように、母屋17、棟木18、垂木19によって構成された小屋組に合板等で形成された野地板20を取り付け、次に、図2Rに示すように、1階と2階において間柱21を取り付け、最後に図2Sおよび図2Tに示すように、外壁材22を取り付けて、木造建物の施工を終了する。なお、図2Tは、図2Sに示す木造建物の一部を切り欠いた斜視図である。
上記のようにして施工された木造建物では、1階に4つの基本架構1A、2階に4つの基本架構1Aを有しているが、これら基本架構1Aは、土台6上に、基本モジュールに従った仮想平面グリッドGに応じて割り付けられて設置されている。
すなわち、図3に示すように、仮想平面グリッドGは縦方向が8P、横方向が10Pのものであり、この仮想平面グリッドGに4つの基本架構1Aが縦方向(図3において上下方向)に隣接し、かつ横方向(図3において左右方向)に所定間隔(2P)離間して配置されている。
基本架構1Aの柱のうち建物の出隅部に位置する柱2bが土台から屋根の軒まで通った通し柱2bとされ、その他の3本の柱2aは梁3aの上端までの高さとなっている。また、縦方向に隣接する基本架構1A,1Aでは2本の柱2a,2aと、これら柱2a,2aの上端部間に架設された梁3aとがそれぞれ共通化されている。さらに、横方向に隣り合う基本架構1A,1Aの対向する柱2a,2aには、梁3a1が架設されている。
また、2階には4つの基本架構1Aがそれぞれ1階の4つの基本架構1Aの直上に配置されており、2階の基本架構1Aの柱2aは、1階の基本架構1Aの柱2aと同軸に配置されている。また、2階の基本架構1Aの4本の柱のうち、建物の出隅部に位置する柱2bは1階の基本架構1Aから上方に延びる前記通し柱2bによって構成されている。
さらに、建物の基礎5や土台6も仮想平面グリッドGに割り付けられている。仮想平面グリッドGは、建物を設計する際に使用される平面グリッドに対応しており、建物設計の際は、この平面グリッドに従って、基本架構1、土台6、柱2a,2b,2c、梁3aが設計上割り付けられる。そして、建築現場では基本架構1A、土台6、柱2a,2b,2c、梁3a等が、平面グリッドに対応した仮想平面グリッドGに応じて割り付けられて設置される。
次に、土台6に柱2aを結合する結合構造について説明する。
土台6,6がT字形に交差する部位においては、図4に示すように、ホールダウン金物25を使用して、土台6に柱2aまたは管柱2cが結合されている。ホールダウン金物25は円筒状に形成されており、その上端部にはホールダウン金物25の軸と直交する方向に貫通する孔25a,25aが上下に離間し、かつ平面視において直交して形成されている。また、ホールダウン金物25の下端部には、その軸と直交する方向に貫通する2つの孔25b,25bが上下に離間して形成されている。なお、上方の孔25aと孔25bは平面視において直交している。
柱2aの下端面には柱孔2dが柱2a(2c)の軸方向に延びて形成されており、この柱孔2dにホールダウン金物25の上部が挿入固定されている。
そして、柱2(2c)aの上端部側面に形成された孔からドリフトピン26,26を前記孔25a,25aに挿通することによって、ホールダウン金物25が柱2a(2c)に固定されている。
また、土台6には土台孔6aが上面から下面近傍まで形成されており、この土台孔6aに前記ホールダウン金物25の下端部が挿入されている。
そして、土台6の側面に形成された下側の孔からドリフトピン26を下側の孔25bに挿通するとともに、上側の孔からボルト27を上側の孔25bに挿通することによって、ホールダウン金物25が土台6に固定されている。このように、ホールダウン金物25によって、土台6に柱2a(2c)が結合されている。
なお、ボルト27の先端部は土台6の側面から突出しており、このボルト27によって接合金物28が土台6の側面に固定されている。一方、この土台6と直交する土台6の端面に形成された係合部に接合金物28が係合され、ドリフトピン29によって固定されている。また、土台6は基礎5にアンカーボルト30によって結合されている。
土台6,6がL字形に交差する部位においては、図5に示すように、ホールダウン金物32を使用して、土台6に柱2aが結合されている。
ホールダウン金物32は円筒状に形成されており、その下端部には大径部が形成されている。また、ホールダウン金物32の上端部にはその軸と直交する方向に貫通する孔32a,32aが上下に離間し、かつ平面視において直交して形成されている。また、ホールダウン金物32の下端部の大径部には、その軸と直交する方向に貫通する孔32bが形成されている。なお、上方の孔32aと孔32bは平面視において直交している。
柱2aの下端面には柱孔2dが柱2aの軸方向に延びて形成されており、この柱孔2dにホールダウン金物32の上部が挿入固定されている。
そして、柱2aの上端部側面に形成された孔からドリフトピン26,26を前記孔32a,32aに挿通することによって、ホールダウン金物32が柱2aに固定されている。
また、土台6には挿入孔6bが上面から下面まで貫通して形成されており、この挿入孔6bに埋設金具33が挿入されている。埋設金具33は円筒状に形成されており、その上端部にはその軸方向と直交する方向に貫通する孔33aが形成されている。
埋設金具33には、前記ホールダウン金物32の下端部の大径部が、当該大径部の孔32bと前記孔33aとを同軸にして挿入されている。
そして、土台6の側面に形成された孔からボルト34を孔32b,32aに挿通することによって、ホールダウン金物32が土台6に埋設金具33を介して固定されている。このように、ホールダウン金物32によって、土台6に柱2aが結合されている。
なお、ボルト34の先端部は土台6の側面から突出しており、このボルト32によって接合金物28が土台6の側面に固定されている。一方、この土台6と直交する土台6の端面に形成された係合部に接合金物28が係合され、ドリフトピン29によって固定されている。
また、基礎5の上端から突出するアンカーボルト35の上端部は前記埋設金具33に下方から挿入され、このアンカーボルト35にナットを螺合して締め付けることによって、アンカーボルト35に埋設金具33が結合されている。
また、土台6に前記通し柱2bを結合する場合、前記ホールダウン金物32と埋設金具33を使用して、図5に示すような結合構造と同様の結合構造によって結合する。
さらに、土台6に前記管柱2cを結合する場合、前記ホールダウン金物25を使用して、図4に示すような結合構造と同様の結合構造によって結合するか、あるいは、前記ホールダウン金物32と埋設金具33を使用して、図5に示すような結合構造と同様の結合構造によって結合する。
次に、柱2aに梁3aを結合する結合構造について説明する。
図6に示すように、柱2aには梁3aが梁受け金物38によって結合されている。
梁受け金物38は、平断面略コ字形に形成されており、その両片部に複数の孔38aが上下に離間して形成されるとともに、両片部の上下端にそれぞれ溝38b,38bが形成されている。また、梁受け金物38の両片部の間の中片部には複数の孔38cが上下に離間して形成されている。
そして、梁受け金物38はその中片部を柱2aの上端部の側面に当接し、ボルト39を孔38cに挿通したうえで、柱2aに形成された孔に挿通し、ナットを螺合して締め付けることによって柱2aの上端部の側面に固定されている。本実施の形態では、梁受け金物38が柱2aの3つの側面にそれぞれ取り付けられているが、互いに対向する側面に梁受け金物38,38を取り付ける場合、ボルト39を一方の梁受け金物38の孔38cに挿通したうえで、柱2aに形成された孔に挿通し、さらにこのボルト39の先端部を他方の梁受け金物38の孔38cに挿通したうえで、ナットを螺合して締め付けることによって柱2aの対向する側面に梁受け金物38,38がそれぞれ固定されている。なお、梁受け金物38は工場等で予め柱2aに取り付けておく。また、柱2aの上端面に形成された孔には、柱頭・柱脚結合用のホゾパイプ37が、柱2aの上端面から突出した状態で挿入され、このホゾパイプ37の下端部に形成された孔に一番上のボルト39が挿通され、これによって、ホゾパイプ37が柱2aに固定されている。
また、梁3aの端部には前記梁受け金物38の係合部、すなわち、梁受け金物38の対向する両片部に係合する係合部40が形成されている。この係合部40は、梁3aの端面に梁3aの厚さ方向に離間して形成されたスリット40a,40aと、これらスリット40a,40a間に形成された中実部40bとを有しており、この中実部40bは梁3aの端面より窪んで形成されている。また、梁3aの端部側面には孔3dが上下に離間して形成され、中実部40bには孔が孔3dと同軸に形成されている。
そして、梁3aはその係合部40を柱2aの側面に固定された梁受け金物38に係合することによって柱2aに取り付けられている。すなわち、梁3aのスリット40a,40aに梁受け金物38の両片部をそれぞれ挿入するとともに、梁3aの中実部40bを梁受け金物38の両片部の間に挿入したうえで、ドリフトピン41を梁3の孔3d、梁受け金物38の孔38aと溝38b、中実部40bの孔を通すことによって、柱2aに梁3aが結合されている。
なお、一番上のドリフトピン41は、梁3aの落下防止のため工場等で予め梁3aの孔3dに挿入されている。そして、梁3aを柱2aに上記のようにして結合する場合、梁3aを上方から梁受け金物38に係合し、一番上のドリフトピン41を梁受け金物38の上端の溝38bに係合することによって、梁3aの施工時の落下を防止する。
また、通し柱2bに梁3aを結合する場合、図7に示すように、前記梁受け金物38を通し柱2bの高さ方向中央部に側面に取り付けて、図6に示す梁3aと同様にして結合する。なお、図7において、図6に示す構成部分と同様の構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
また、管柱2cに梁3aを結合する場合、図8に示すように、管柱2cの上端面に形成された孔に、柱頭・柱脚結合用のホゾパイプ37を挿入して、当該ホゾパイプ37をドリフトピン42によって管柱2cに固定し、このホゾパイプ37の上端部を梁3aの下面に形成された孔に挿入し、このホゾパイプ37をボルト43によって固定する。なお、ドリフトピン42およびボルト43はそれぞれホゾパイプ37に形成された孔を貫通している。また、ボルト43は管柱2cに梁44を結合する際に使用される梁受け金物45を固定する場合にも使用される。この梁受け金物45は前記梁受け金物38と同様の構成であり、梁44の端部の構成は、前記梁3aの端部の構成と同様であるので、その説明を省略する。
また、梁3aの上面に形成された孔には、柱頭・柱脚結合用のホゾパイプ37が、梁3aの上面から突出した状態で挿入され、このホゾパイプ37の下端部に形成された孔に一番上のボルト43が挿通され、これによって、ホゾパイプ37が梁3aに固定されている。
本実施の形態によれば、梁3aの長さが基本モジュールの整数倍の長さに設定された複数の基本架構1Aが基本モジュールに従った仮想平面グリッドGに応じて割り付けられて設置されることによって、建物骨組が構成されている。したがって、梁3aは基本モジュールの整数倍であるものを数種類用意すればよく、従来と異なり、多種類用意する必要がなく、しかも、基本架構1Aが仮想平面グリッドGに応じて割り付けられているので、当該基本架構1Aを所定の位置に容易かつ確実に配置できる。よって、現場で建物骨組を容易に構築できる。
また、基本架構1Aの柱のうち、建物の出隅部に位置する柱2bが土台6から屋根の軒まで通った通し柱2bで構成されているので、上階と下階を構造的に一体化して、建物の耐震性や耐久性を高めることができる。
さらに、柱2aの下端面に形成された柱孔に、当該柱2aの軸方向に長尺なホールダウン金物25,32が挿入固定され、このホールダウン金物25,32の下端部が土台6に形成された土台孔に挿入固定されることによって、土台6に柱2aが結合されているので、土台6に柱2aをほぞ等を利用することなく、ホールダウン金物25,32によって容易かつ確実に結合できる。
また、柱2aの梁3a側を向く側面に梁受け金物38が固定され、この梁受け金物38に梁3aの端部が固定されることによって、柱2aに梁3aが結合されているので、柱2aに梁3aをほぞ等を利用することなく、梁受け金物38によって容易かつ確実に結合できる。
このように、ホールダウン金物25,32および梁受け金物38によって、現場で建物骨組を容易に構築できる。
また、管柱2cの下端面に形成された柱孔に、当該管柱2cの軸方向に長尺なホールダウン金物38が挿入固定され、このホールダウン金物38の下端部が前記土6台に形成された土台孔に挿入固定されることによって、土台6に管柱2cが結合されているので、土台6に管柱2cをほぞ等を利用することなく、ホールダウン金物38によって容易かつ確実に結合できる。
さらに、基礎5と土台6との間に換気台輪55が設けられているので、基礎5に換気口を形成するのを省略でき、また、アンカー35が換気台輪55を貫通しているので、アンカー35に埋設金物33を介して土台6および柱2aを結合できる。
なお、本実施の形態では、基本架構1の直上に同じ基本架構1を、4本の柱2aどうしが同軸となるようにして設置したが、これに限ることなく、基本架構1上に、図9に示すように、異なる基本架構1Dや基本架構1Eを設置してもよい。
図9(a)に示すように、下階の基本架構1C上に、上階の基本架構1Dが設置されている。基本架構1Dは、長辺側の梁3aが基本モジュールの4倍の長さ(4P)に設定されており、短辺側の梁3eが基本モジュールの3倍の長さ(3P)に設定されている。
上階の基本架構1Dの4本の柱のうち2本の柱は下階の基本架構1Cの2本の柱に当該柱と同軸に結合されており、基本架構1Dの残りの2本の柱は下階の基本架構1Cの梁3cに結合されている。また、下階の基本架構1Cの対向する梁3c,3c間には小梁3fが架設されており、この小梁3fの端部は基本架構1Dの柱の直下に位置している。
このような構造の場合、上階の基本架構1Dが下階の基本架構1Cより小さくても、上階の基本架構1Dを下階の基本架構1Cによって確実に支持することができる。
また、図9(b)に示すように、下階の基本架構1C上に、上階の基本架構1Eが設置されている。基本架構1Eは、4本の梁3eの長さが基本モジュールの3倍の長さ(3P)に設定されている。
上階の基本架構1Eの4本の柱のうち、下階の基本架構1Cの柱または梁上に位置しない不位置柱2aは、下階の基本架構1Cの梁3c,3c間に架設され、梁成を梁3aの梁成とほぼ等しくなるように大きくした小梁3fに結合されている。また、この小梁3fと下階の基本架構1Cの梁3aとの間には小梁3gが架設されている。
このような構造の場合、上階の基本架構1Eが下階の基本架構1Cより小さくても、上階の基本架構1Eを下階の基本架構1Cおよび梁成を大きくした小梁3fによって確実に支持することができる。
また、図9(c)に示すように、下階の基本架構1C上に、上階の基本架構1Eが設置されている。基本架構1Eは、4本の梁3eの長さが基本モジュールの3倍の長さ(3P)に設定されている。
上階の基本架構1Eの柱のうち、下階の基本架構1Cの柱または梁上に位置しない不位置柱2aは下階の基本架構1Cの梁3c,3c間に架設された小梁3f1に結合されており、この小梁3f1に、不位置柱2aと同軸に管柱2cが結合されている。また、この小梁3f1と下階の基本架構1Cの梁3aとの間には小梁3gが架設されている。
このような構造の場合、上階の基本架構1Eが下階の基本架構1Cより小さくても、上階の基本架構1Eを下階の基本架構1C、小梁3f1、管柱2cによって確実に支持することができる。
また、本実施の形態では、屋根には小屋裏換気が設けられており、換気口の位置により、換気口の面積を天井面積の1/n(nは自然数)以上に設定している。
(1)両妻壁にそれぞれ換気口を設ける場合は、換気口をできるだけ上部に設けることとし、換気口の面積は、天井面積の1/300以上に設定する。
(2)軒裏に換気口を設ける場合は、換気口の面積を天井面積の1/250以上に設定する。
(3)軒裏に給気口を、妻壁に排気口を、垂直距離で900mm以上離して設ける場合は、それぞれの換気口(給気口と排気口)の面積を天井面積の1/900以上に設定する。
(4)排気筒その他の器具を用いた換気口は、できるだけ小屋裏頂部に設けることとし排気口の面積を天井面積の1/600以上に設定する。また、軒裏に設ける給気口の面積は天井面積の1/900以上に設定する。
(5)軒裏に給気口を設け、かつ、棟部に排気口を設ける場合は、給気口の面積を天井面積の1/900以上に設定し、排気口を天井面積の1/1600以上に設定する。
さらに、本実施の形態では、屋根形状は寄棟または切妻とされ、屋根には軒とけらばが設けられている。軒とけらばの出は、ハーフモジュール(例えば455mm)が基本長さとされ、軒の出の最大寸法は1モジュール(基本モジュール)とされている。
1(1A,1B,1C,1D,1E) 基本架構
2(2a,2b) 柱
2b 通し柱
2c 管柱
2d 柱孔
4 小梁
5 基礎
6 土台
6a 土台孔
25,32 ホールダウン金物
33 埋設金具
35 アンカーボルト
38 梁受け金物

Claims (5)

  1. 基礎に設置された木質の土台と、この土台に立設された木質の柱と、柱間に架設された木質の梁とを備えた4つの出隅部を有する2階建て以上の木造建物であって、
    4本の柱とこれら柱の上端部どうしを柱勝ちとなるようにして繋ぐ4本の梁とによって基本架構が構成され、
    前記基本架構の梁の長さが基本モジュールの整数倍の長さに設定され、
    前記土台は基本モジュールに従った仮想平面グリッドに割り付けられているとともに、
    前記土台上に4つの前記基本架構が柱を前記出隅部に位置させ、かつ基本モジュールに従った仮想平面グリッドに応じて割り付けられて設置されることによって、建物骨組が構成されてなり、間隔を隔てて配置される基本架構どうしは梁で連結されて下階が構成され、
    下階の前記基本架構に、上階の前記基本架構が設置されており、
    上階の前記基本架構の柱は前記下階の前記基本架構の柱に当該柱と同軸に結合されるか、または、下階の基本架構の梁に結合され、
    さらに、前記基本架構の柱のうち、建物の出隅部に位置する柱が土台から屋根の軒まで通った通し柱で構成されていることを特徴とする木造建物。
  2. 請求項1に記載の木造建物において、
    下階の前記基本架構に、上階の前記基本架構が設置されており、
    上階の前記基本架構の柱のうち、下階の前記基本架構の柱または梁上に位置しない不位置柱は下階の前記基本架構の梁間に架設され、梁成を大きくした小梁に結合されていることを特徴とする木造建物。
  3. 請求項1に記載の木造建物において、
    上階の前記基本架構の柱のうち、下階の前記基本架構の柱または梁上に位置しない不位置柱は下階の前記基本架構の梁間に架設された小梁に結合され、
    前記小梁に、前記不位置柱と同軸に管柱が結合されていることを特徴とする木造建物。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の木造建物において、
    前記柱の下端面に形成された柱孔に、当該柱の軸方向に長尺なホールダウン金物が挿入固定され、このホールダウン金物の下端部が前記土台に形成された土台孔に挿入固定されることによって、前記土台に前記柱が結合され、
    前記柱の前記梁側を向く側面に梁受け金物が固定され、この梁受け金物に前記梁の端部が固定されることによって、前記柱に梁が結合されていることを特徴とする木造建物。
  5. 請求項に記載の木造建物において、
    前記土台と前記梁との間に管柱が設けられ、
    前記管柱の下端面に形成された柱孔に、当該管柱の軸方向に長尺なホールダウン金物が挿入固定され、このホールダウン金物の下端部が前記土台に形成された土台孔に挿入固定されることによって、前記土台に前記管柱が結合されていることを特徴とする木造建物。
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