JP5901447B2 - 画像処理装置及びそれを備えた撮像装置、画像処理方法、並びに画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置及びそれを備えた撮像装置、画像処理方法、並びに画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置及びそれを備えた撮像装置、画像処理方法、並びに画像処理プログラムに関する。
一般に、2枚の画像に基づいて、これら画像を撮影したカメラの位置及び姿勢の変化を推定する次のような技術が知られている。すなわち、この技術では、2枚の画像中で共通に表示されていると判断される点を複数抽出し、それら点の対応関係を取得して対応点として特定する。この対応点に基づいて基礎行列を算出し、その基礎行列に基づいてカメラの位置及び姿勢変化を推定する。このような基礎行列の算出において、RANSAC(RANdam SAmple Consensus)等のロバスト推定手法が用いられることが、例えば特許文献1に開示されている。RANSACでは、多数の対応点の中から8点がランダムに抽出され、仮の基礎行列が計算される。例えば、エピポーラ線との距離を指標として、各仮の基礎行列を評価することで、対応点の特定の誤りや画像に含まれる動的被写体の影響が排除される。また、特許文献1には、基礎行列の算出からカメラの位置及び姿勢変化の推定までが繰り返し行われることで、最も確からしい位置及び姿勢変化が決定されることに係る技術が開示されている。
特開2007−256029号公報
しかしながら、上述のような技術において、対応点の分布が平面に近い場合、基礎行列計算が縮退し、基礎行列の誤差が大きくなることが知られている。例えばRANSACが用いられると、対応点の誤対応や動的被写体に対するロバスト性の向上は見込まれる。しかしながら、例えばRANSACが用いられても、対応点分布が平面に近いことに由来する誤差に対するロバスト性の改善は見込まれない。
そこで本発明は、対応点の誤対応と動的被写体に対してロバストであり、かつ、対応点の分布が平面に近いことに由来する誤差に対してもロバストである基礎行列を決定する画像処理装置及びそれを備えた撮像装置、画像処理方法、並びに画像処理プログラムを提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、画像処理装置は、複数の画像を取得する画像取得部と、複数の前記画像間で互いに対応する複数の第1の対応点を取得する対応点取得部と、複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出する第1の基礎行列推定部と、少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出するエピポール座標導出部と、前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定するエピポール座標決定部と、前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定する基礎行列決定部と、を具備することを特徴とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、撮像装置は、画像を撮像する撮像部と、異なる時間に撮像された複数の前記画像を取得する画像取得部と、複数の前記画像において互いに対応する複数の第1の対応点を取得する対応点取得部と、複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出する第1の基礎行列推定部と、少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出するエピポール座標導出部と、前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定するエピポール座標決定部と、前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定する基礎行列決定部と、前記第2の基礎行列に基づいて、前記複数の画像の間に存在するブレを補正する補正部と、を具備することを特徴とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、画像処理方法は、複数の画像を取得することと、複数の前記画像間で互いに対応する複数の第1の対応点を取得することと、複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出することと、少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出することと、前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定することと、前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定することと、を具備することを特徴とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、画像処理プログラムは、複数の画像を取得することと、複数の前記画像間で互いに対応する複数の第1の対応点を取得することと、複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出することと、少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出することと、前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定することと、前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定することと、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、エピポール座標を用いて適切な第2の基礎行列を決定するので、対応点の誤対応と動的被写体に対してロバストであり、かつ、対応点の分布が平面に近いことに由来する誤差に対してもロバストである基礎行列を決定する画像処理装置及びそれを備えた撮像装置、画像処理方法、並びに画像処理プログラムを提供できる。
第1の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る画像処理装置による処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る基礎行列決定処理の一例を示すフローチャート。 エピポーラ幾何について説明するための図。 第1の実施形態に係る基礎行列推定処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るインライア個数算出処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るエピポール座標決定部の構成例を示すブロック図。 第1の実施形態に係る最適エピポール選択処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るエピポール座標決定部の構成例を示すブロック図。 第2の実施形態に係る最適エピポール選択処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るヒストグラムの一例を示す図。 第3の実施形態に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図。 第3の実施形態に係る画像処理装置による処理の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態に係るデジタルカメラの構成例を示すブロック図。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る画像処理装置10の構成例を図1に示す。この図に示されるように、画像処理装置10は、画像処理部100と、画像取得部12と、記憶部14と、制御部16とを備える。この画像処理装置10は、入力された複数の画像に対して画像間の関係を表す基礎行列を算出し出力する。
画像処理部100は、画像処理装置10の中心的役割を担い、後述の通り入力された複数の画像に係る基礎行列の算出を行う。画像取得部12は、画像処理装置10の外部や記憶部14から処理対象とする画像のデータを取得し、画像処理部100に入力する。記憶部14は、処理対象とする画像データや、各種演算に係るプログラムや、演算結果等を記憶する。制御部16は、画像処理装置10の動作を制御する。
画像処理部100は、対応点取得部110と、基礎行列推定部120と、エピポール座標導出部130と、エピポール座標決定部140と、基礎行列決定部150とを有する。対応点取得部110は、画像取得部12から入力された複数の画像に対して、当該画像中に含まれている共通の点を複数抽出し、それら複数の点について、画像間での対応関係を取得する。この対応関係が得られた点を対応点として出力する。基礎行列推定部120は、対応点取得部110が取得した対応点に基づいて、例えばRANSAC(RANdom SAmple Consensus)等のロバスト手法を用いて画像間の関係を表す基礎行列である第1の基礎行列を複数を算出する。
エピポール座標導出部130は、基礎行列推定部120が算出した各第1の基礎行列に基づいて、その基礎行列に対応する画像間のエピポールの座標を算出する。エピポール座標決定部140は、エピポール座標導出部130が算出した複数のエピポールの座標のうちから、最も確からしいエピポールを選択する。基礎行列決定部150は、エピポール座標決定部140が選択したエピポールに対応する第1の基礎行列を最適な基礎行列として第2の基礎行列を決定する。
本実施形態に係る画像処理装置10の動作を図2に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS101において、画像取得部12は、この画像処理装置10による画像処理の対象となる例えば2つの画像を取得する。画像取得部12は、画像処理装置10の外部から画像を取得してもよいし、記憶部14に記憶されている画像を取得してもよい。取得された画像は、画像処理部100に入力される。
ステップS102において、画像処理部100内の対応点取得部110は、画像間の対応点取得処理を行う。すなわち、対応点取得部110は、画像取得部12から入力された2つの画像の互いに対応する点の位置関係を取得する。この対応点取得処理は、特徴点追跡等の特徴ベースマッチングでも、ブロックマッチング等の領域ベースマッチングでもよい。ここで、対応点取得部110によって対応関係が得られた点を、対応点と称することにする。なお、対応点取得処理によって、通常は数千点の対応点が得られる。
ステップS103において、画像処理部100は、対応点取得部110によって取得された対応点に基づいて、基礎行列決定処理を行う。基礎行列決定処理について、図3に示されるフローチャートを参照して説明する。ステップS201乃至ステップS204において画像処理部100は、エピポーラ幾何に基づいて後述の基礎行列とエピポール座標とを所定の回数であるN回繰り返し算出する。すなわち、N個の基礎行列とエピポール座標との組み合わせを算出する。
ここで、エピポーラ幾何について図4を参照して簡単に説明する。以下では、カメラはピンホールカメラであると仮定したピンホールカメラモデルで説明する。第1のレンズ主点O1を有する第1のカメラと、第2のレンズ主点O2を有する第2のカメラとによって空間上の静止している点Pを撮影する場合を考える。第1のカメラで得られる第1の画像平面I1上と、第2のカメラで得られる第2の画像平面I2上との座標を考える。第1の画像平面I1上において点Pが撮像された点の座標を座標p1とする。座標p1のx座標及びy座標は画像座標(u1,v1)であるとする。第2の画像平面I2上において点Pが撮像された点の座標を座標p2とする。座標p2のx座標及びy座標は画像座標(u2,v2)であるとする。
また、第1のレンズ主点O1と第2のレンズ主点O2とを結んだ直線と、第1の画像平面I1との交点を第1のエピポールe1と称し、第2の画像平面I2との交点を第2のエピポールe2と称する。また、点Pと第1のレンズ主点O1と第2のレンズ主点O2とを含む平面と、第1の画像平面I1との交線を第1のエピポーラ線L1と称し、第2の画像平面I2との交線を第2のエピポーラ線L2と称する。
エピポーラ方程式は、エピポーラ幾何における基本方程式である。座標p1及び座標p2を同次座標表示したベクトルをm1及びm2とすると、m1及びm2は下記式(1)のように表される。
Figure 0005901447
このとき、O1、O2、p1とp2が空間座標系で同一平面上にあることから、3×3の行列Fにおいて、下記式(2)の関係が成り立つ。
Figure 0005901447
上記式(2)の方程式はエピポーラ方程式と呼ばれ、行列Fは基礎行列と呼ばれる。基礎行列Fは9成分あるが、スケール不定性と基礎行列Fが正則行列であることの2点のため、自由度は7である。基礎行列は、例えば公知の8点アルゴリズムでは、8点以上の対応点を元に(2)の方程式を解くことで決定される。基礎行列Fに基づくと基本行列が求まり、この基本行列から第1のカメラと第2のカメラとの姿勢及び位置の差を表す回転行列Rと並進ベクトルtとが求まる。
図3に戻って説明を続ける。ステップS201において、画像処理部100の基礎行列推定部120は、基礎行列推定処理を行う。この処理は、例えばRANSAC(RANdom SAmple Consensus)を用いた方法で行われる。RANSACを用いた基礎行列推定処理を図5に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS301において、基礎行列推定部120は、対応点取得部110による対応点取得処理で取得された対応点のうち、複数点の対応点をランダムに抽出する。例えば本実施形態では8点の対応点が抽出される。ステップS302において、基礎行列推定部120は、抽出した8点の対応点に基づいて、例えば公知の8点アルゴリズムを用いて上述の基礎行列Fを算出する。ここで算出された基礎行列を仮基礎行列と称することにする。
ステップS303において、基礎行列推定部120は、インライア個数算出処理を行う。インライア個数算出処理では、2枚の画像に係るエピポーラ幾何を考える。ステップS102において取得された各対応点について、ステップS302で算出された仮基礎行列から求まるエピポーラ線と当該対応点との距離が所定の閾値より小さいとき、その対応点をインライア(評価が高い)とする。インライア個数算出処理では、複数の対応点のうちインライアである対応点の個数が求められる。
インライア個数算出処理を図6に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS401において、基礎行列推定部120は、インライアの個数を表す変数Iを8に設定する。これは、本実施形態では仮基礎行列の算出に用いた8点の対応点をインライアとしてカウントするためである。
続いて全ての対応点について以下の処理を行う。ステップS402において、基礎行列推定部120は、仮基礎行列から求まるエピポーラ線と対象とする対応点との距離を算出する。ステップS403において、基礎行列推定部120は、ステップS402で算出されたエピポーラ線との距離が所定の閾値未満(以下でもよい)であるか否かを判定する。距離が閾値未満であると判定されたとき、ステップS404において、基礎行列推定部120は、インライアの個数を表す変数Iを1増加させる。対応点のうちエピポーラ線との距離が所定の閾値未満である対応点をインライア対応点と称することにする。その後処理はステップS405に進む。ステップS403の判定で距離が所定の閾値以上であると判定されたとき処理はステップS405に進む。
ステップS405において、基礎行列推定部120は、全ての対応点についてステップS402乃至ステップS404の処理がなされたか否かを判定する。処理がなされていないと判定されたとき、処理はステップS402に戻り、次の対応点について同様の処理を行う。ステップS405の判定において、処理がなされたと判定されたとき、変数Iを戻り値として、処理は基礎行列推定処理に戻る。
このようにして、全ての対応点のうち仮基礎行列に対してインライアである対応点の個数Iが算出される。ここで、インライア対応点の個数が多い仮基礎行列ほど、2枚の画像との関係を適切に表す基礎行列であるといえる。
図5に戻って説明を続ける。ステップS304において、基礎行列推定部120は、ステップS301乃至ステップS303の処理が、所定回数行われたか否かを判定する。所定の回数行われていないとき、処理はステップS301に戻る。ステップS304において所定の回数処理が行われたと判定されたとき、処理はステップS305に進む。ステップS305において、基礎行列推定部120は、インライア対応点の個数Iが最も大きい仮基礎行列を第1の基礎行列として決定する。
ここでは、ステップS304の判断によるインライア対応点の個数を算出する仮基礎行列の数を所定数としている。しかしながらこれに限らず、所定の終了条件が満たされるまで、仮基礎行列についてインライア対応点の個数を算出するようにしてもよい。ステップS305の後、処理は第1の基礎行列を戻り値として基礎行列決定処理に戻る。
図3に戻って説明を続ける。ステップS202において、基礎行列推定部120は、基礎行列推定処理で得られた第1の基礎行列を記憶部14に記憶させる。ステップS203において、エピポール座標導出部130は、エピポール座標の算出を行う。エピポール座標の算出は以下の手順で行われる。
基礎行列推定部120が算出した基礎行列Fの転置行列をF、同次系で表した第1の画像のエピポール座標をe=(e1x,e1y,1)、同次系で表した第2の画像のエピポール座標をe=(e2x,e2y,1)とする。このとき、下記式(3)が成り立つ。
Figure 0005901447
このため、e及びeは上記式(3)の連立方程式を解くことで求められる。例えば、下記式(4)のように行列を特異値分解する。
Figure 0005901447
ここで、U及びUは左直交行列と、V及びVは右直交行列と、W及びWは特異値行列又は対角行列と呼ばれる。この右直交行列の最終列ベクトル成分に基づいて、e及びeは下記式(5)で求まる。
Figure 0005901447
このようにして、ステップS203においてエピポールの座標が算出される。ステップS204において、エピポール座標導出部130は、算出されたエピポールの座標を用いた基礎行列と関連付けて記憶部14に記憶させる。
以上のような、基礎行列推定部120による例えばRANSACを用いた第1の基礎行列の算出と、その第1の基礎行列に基づくエピポール座標導出部130によるエピポール座標の導出とが、N回繰り返される。その後、処理はステップS205に進む。ステップS205において、エピポール座標決定部140は、最適エピポール選択処理を行う。すなわち、エピポール座標決定部140は、エピポール座標導出部130によって算出されたN個又は2N個のエピポール座標から、統計的な手法を用いて、画像ごとに1つの最適なエピポールを決定する。ここで、N個のエピポール座標とは、2つの画像のうち一方の画像における各第1の基礎行列に対応するエピポールの座標のことをいい、2N個のエピポール座標とは、2つの画像の両方の画像における各第1の基礎行列に対応するエピポールの座標のことをいう。例えば本実施形態では、中央値を用いて最適なエピポールを決定する。このため、エピポール座標決定部140は、図7に示されるように、中央値算出部142と、距離算出部146と、エピポール選択部148とを有する。
最適エピポール選択処理について、図8に示されるフローチャートを参照して説明する。ステップS501において、エピポール座標決定部140内の中央値算出部142は、ステップS201からステップS204の処理を繰り返し行ったことで記憶部14に格納されている各エピポールの座標を読出し、それらエピポールの座標の中央値を決定する。
ステップS502において、エピポール座標決定部140の距離算出部146は、ステップS501で、中央値算出部142によって算出された中央値と、N個又は2N個の各エピポールの座標と、の距離dEpi1を計算する。ここで、2N個のエピポール座標を用いる場合、距離dEpi1は例えば以下のように算出される。第1の画像平面I1のエピポール座標の中央値を(Epi1_X_Mid,Epi1_Y_Mid)とし、第2の画像平面I2のエピポール座標の中央値を(Epi2_X_Mid,Epi2_Y_Mid)とする。第1の基礎行列に応じて決定されたi番目の第1のエピポールe1の座標を(Epi1_X(i),Epi1_Y(i))とし、第2のエピポールe2の座標を(Epi2_X(i),Epi2_Y(i))とする。このとき、距離dEpi1は例えば下記式(6)で得られる。
Figure 0005901447
ステップS503において、エピポール座標決定部140内のエピポール選択部148は、距離算出部146によって算出された距離dEpi1が最も小さいエピポール座標を最適なエピポール座標として選択する。選択された最適エピポール座標を戻り値として、処理は基礎行列決定処理に戻る。
なお、本実施形態では、エピポール座標の中央値を基準として最適なエピポールの選択が行われているが、中央値に限らず平均値等の種々の統計値が用いられてもよい。ただし、外れ値等の影響を抑えるため、中央値が用いられることが好ましい。
図3に戻って説明を続ける。ステップS206において、基礎行列決定部150は、エピポール座標決定部140による最適エピポール選択処理で選択された最適エピポールに対応する第1の基礎行列を記憶部14から読出し、この第1の基礎行列を最適基礎行列として決定する。この最適基礎行列を第2の基礎行列と称することにする。その後、処理は第2の基礎行列を戻り値として図2を参照して説明している処理に戻る。画像処理部100は、決定された第2の基礎行列を入力された画像に対する最適な基礎行列として出力する。この基礎行列は記憶部14に記憶されてもよい。
このように、例えば画像取得部12は、複数の画像を取得する画像取得部として機能する。例えば対応点取得部110は、複数の前記画像間の互いに対応する複数の第1の対応点を取得する対応点取得部として機能する。例えば基礎行列推定部120は、複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出する第1の基礎行列推定部として機能する。例えばエピポール座標導出部130は、少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出するエピポール座標導出部として機能する。例えばエピポール座標決定部140は、前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定するエピポール座標決定部として機能する。ここで、例えば最適エピポールの座標は、第2のエピポール座標に相当する。例えば基礎行列決定部150は、前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定する基礎行列決定部として機能する。
本実施形態によれば、エピポールの座標を利用して、第1の基礎行列のうちから精度の高い基礎行列を選択するので、入力画像に対して高精度な基礎行列を出力することができる。より詳しくは以下のとおりである。第1の基礎行列の算出において例えばRANSACといったロバスト手法が用いられることによって、ステップS102の対応点取得処理で算出された対応関係の誤りや、移動している被写体に由来する誤りが排除されロバスト性が向上することが期待される。しかしながら、被写体が平面に近いとき、すなわち、被写体の奥行差が小さいときに、基礎行列の算出において縮退に近い状態が生じることで起こる誤りを排除する効果は、RANSAC等では期待できない。これに対して本実施形態によれば、画像を取得したカメラの姿勢を表す指標となるエピポールの座標を利用して繰り返し演算による基礎行列の最適値の選択を行うことで、平面被写体に対するロバスト性の向上が得られる。
本実施形態では、RANSAC等の手法により対応点の誤対応と動的被写体とに対するロバスト性を向上させ、エピポールを用いた演算により被写体の平面性に対するロバスト性を向上させるので、全体として信頼性が非常に高い基礎行列の算出が行われる。
なお、上記説明では第1の基礎行列の算出にRANSACを用いる例を示した。しかしながらRANSACに限らず種々のロバスト推定手法が用いられ得る。例えば、M推定や、最小メジアン法(Least Median of Square;LMedS)や、PROSAC等のRANSACから派生した手法が用いられ得る。本実施形態は、種々の手法によって算出された基礎行列に対して適応されて効果を発揮する。
なお、上記説明では、基礎行列決定処理におけるステップS201乃至ステップS204は、所定のN回繰り返される例を示した。しかしながら、第1の基礎行列の誤差が大きくなりやすい場合には、ロバスト性向上のため、演算の繰り返し回数を増やすようにしてもよい。この演算の繰り返し回数は、例えば撮像装置情報、シーン判別情報、動きベクトル情報、エピポール座標分布情報の少なくとも何れか1つに基づいて決定されてもよい。これら情報に基づいて繰り返し回数が変更されることで、演算結果の精度の向上が期待できる。
ここで、撮像装置情報とは、例えば画像の撮像に用いられた撮像光学系の情報であり、例えば焦点距離情報が用いられ得る。すなわち、焦点距離が長い望遠光学系が用いられた場合、被写体までの距離に対して被写体に含まれる奥行きが小さくなる傾向がある。このため、望遠光学系が用いられた場合、被写体が平面に近い状態となり、算出される基礎行列の誤差が大きくなりやすい。そこで、撮像光学系の焦点距離が長い場合は繰り返し演算回数を比較的多くし、焦点距離が短い場合は繰り返し演算回数を比較的少なくすることが考えられる。
また、シーン判別情報とは、例えば「風景」「人物」などの自動シーン判別情報である。例えばシーンが「風景」と判別された場合は、被写体までの距離に対して奥行きが小さくなる傾向があるため、被写体が平面に近くなり誤差が大きくなりやすい。そこで、シーンが「風景」である場合等に繰り返し演算回数を比較的多くすることが考えられる。
また、動きベクトル情報とは、例えば対応点の分布や面積、計算された3次元座標の分布であり得る。対応点の分布が狭い場合、すなわち面積が小さい場合、又は3次元座標の分布が平面に近い場合は誤差が大きくなりやすい。そこで、このような場合に繰り返し演算回数を比較的多くすることが考えられる。
また、エピポール座標分布情報は、例えば算出されたエピポールの分布情報であり得る。エピポールの分布が広い場合、基礎行列の誤差が大きいと判断される。そこで、このような場合に繰り返し演算回数を比較的多くすることが考えられる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。第1の実施形態では、最適エピポール選択処理において、複数の第1の基礎行列に応じて算出された複数のエピポールの中央値を用いて、最適エピポールが選択されている。これに対して、本実施形態では、エピポールの座標について2次元ヒストグラムを作成し、この2次元ヒストグラムに基づいて最適エピポールを選択する。
このため本実施形態に係るエピポール座標決定部140は、図9に示すように、ヒストグラム生成部144と、重心位置算出部145と、距離算出部146と、エピポール選択部148とを有する。本実施形態に係る最適エピポール選択処理を図10に示されたフローチャートを参照して説明する。
ステップS601において、エピポール座標決定部140のヒストグラム生成部144は、エピポール座標導出部130の処理により、各第1の基礎行列に対して得られたエピポール座標について2次元ヒストグラムを生成する。ステップS601において、例えば図11に示されるようなヒストグラムが生成される。このヒストグラムの生成は、例えば以下の手順で行われる。初めに、X方向及びY方向について、N個のエピポール座標に対する重心位置と標準偏差が算出される。次に、X方向及びY方向について、重心位置と標準偏差に基づいてヒストグラムの中心及びビン幅が決定される。次に、N個のエピポール座標について投票が実施され、2次元ヒストグラムが作成される。
ステップS602において、エピポール座標決定部140の重心位置算出部145は、ステップS601でヒストグラム生成部144が生成したヒストグラムに基づいて、最頻値を示した領域内のエピポール座標の重心位置を算出する。重心の決定は例えば以下の手順で行われる。初めに、2次元ヒストグラムの最頻値を示す領域が決定される。次に、最頻値を示す領域内のエピポール座標の重心位置が決定される。なお、重心位置の算出には、最頻値を示す領域だけでなく、その周辺領域が含まれてもよい。
ステップS603において、エピポール座標決定部140の距離算出部146は、ステップS602で重心位置算出部145が算出した重心位置と、N個又は2N個の各エピポールの座標と、の距離dEpi2を計算する。距離dEpi2は例えば以下のように算出される。第1の画像のエピポール座標重心を(Epi1_X_Ave,Epi1_Y_Ave)とし、第2の画像のエピポール座標重心を(Epi2_X_Ave,Epi2_Y_Ave)とする。第1の基礎行列に応じて決定されたi番目の第1のエピポールの座標を(Epi1_X(i),Epi1_Y(i))とし、第2のエピポールの座標を(Epi2_X(i),Epi2_Y(i))とする。このとき、距離dEpi2は下記式(7)で得られる。
Figure 0005901447
ステップS604において、エピポール座標決定部140のエピポール選択部148は、ステップS603で距離算出部146が算出した距離dEpi2が最も小さいエピポール座標を最適なエピポール座標として選択する。選択された最適エピポールを戻り値として、処理は基礎行列決定処理に戻る。
基礎行列決定処理のステップS206において基礎行列決定部150は、最適エピポールに対応する第1の基礎行列を記憶部14から読出し、この第1の基礎行列を最適な基礎行列である第2の基礎行列として決定する。その後、処理は図2を参照して説明している処理に戻る。画像処理部100は、決定された第2の基礎行列を入力された画像に対する基礎行列として出力する。
本実施形態によっても、エピポール座標を用いられることで、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態及び第2の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。第1の実施形態及び第2の実施形態に係る画像処理装置10は、複数の画像が入力されたときに基礎行列を出力する装置である。これに対して本実施形態に係る画像処理装置10は、複数の画像が入力されたときに基礎行列を算出し、その基礎行列に基づいて得られる入力画像に対応する3次元座標を出力する装置である。
本実施形態に係る画像処理装置10の構成例の概略を図12に示す。この図に示すように、画像処理装置10の画像処理部100は、第1の実施形態と比較してさらに基礎行列決定部150の後段に、動き推定部160と、3次元座標推定部170とを備える。動き推定部160は、入力された各画像を撮影したカメラの位置及び姿勢の差異、すなわちカメラの動きを算出する。3次元座標推定部170は、動き推定部160で算出されたカメラの動きに基づいて、入力された画像の対応点の3次元座標を算出する。
本実施形態に係る画像処理を図13に示されるフローチャートを参照して説明する。ステップS701において、画像取得部12は、例えば2枚の画像を取得する。ステップS702において、対応点取得部110は、第1の実施形態のステップS102と同様に、入力された2枚の画像について対応点を取得する。ステップS703において、基礎行列推定部120、エピポール座標導出部130、エピポール座標決定部140及び基礎行列決定部150は、第1の実施形態のステップS103と同様に、基礎行列決定処理を行い、基礎行列を決定する。
ステップS704において、動き推定部160は、基礎行列決定処理によって算出された基礎行列に基づいて、2枚の入力画像を撮影したカメラの位置及び姿勢の差を算出する。例えば動き推定部160は、基礎行列に基づいて基本行列を算出し、この基本行列に基づいて回転行列及び並進ベクトルを算出する。これら回転行列及び並進ベクトルが2つのカメラ位置間の回転及び並進、すなわち動きを表す。本実施形態では、この回転及び並進を画像処理装置10の出力としてもよいし、記憶部14に記憶させてもよい。
ステップS705において、3次元座標推定部170は、算出された2つのカメラの位置関係に基づいて、入力された2枚の画像の対応点について公知の方法で3次元座標の推定を行う。推定された3次元座標情報を画像処理装置10の出力とする。また、この3次元情報が記憶部14に記憶されてもよい。
本実施形態によれば、精度が高い基礎行列が算出され、それが用いられて3次元推定がなされることで、精度の高い3次元推定がなされ得る。
なお、本実施形態でも第2の実施形態のようにヒストグラムを用いる手法が用いられてもよく、この場合も同様に機能し、同様の効果が得られる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態及び第2の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施形態は、第1の実施形態又は第2の実施形態の画像処理装置10を備えるデジタルカメラ1に係る。本実施形態に係るデジタルカメラ1の構成例を図14に示す。デジタルカメラ1は、画像処理装置10と、ブレ補正部18とを備える。また、デジタルカメラ1は、CPU20と、撮像光学系22と、撮像素子24と、AFE(Analog Front End)26と、信号画像処理部28と、圧縮伸長部30と、RAM(Random Access Memory)32と、ROM(Read Only Memory)34と、操作部36と、記録部38と、表示処理部40と、表示部42とを備える。
CPU20は、制御部として機能し、デジタルカメラ1の各部を制御する。撮像光学系22は、レンズや絞り等を含み、被写体像を撮像素子24に導く。撮像素子24は、撮像光学系22を介して導かれた被写体像を電気信号に変換する。AFE26は、相関二重サンプリング、アナログゲインコントロール、A/D変換等のアナログ信号処理を行う。信号画像処理部28は、AFE26から出力されたデジタル画像信号に対して、色分解、ホワイトバランス、ガンマ変換等の画像処理を行う。圧縮伸長部30は、画像の圧縮や伸長等を行う。RAM32は、各種処理及び演算に必要な一時記憶を行う。ROM34は、デジタルカメラ1の制御や演算に必要な各種プログラム等を記憶する。操作部36は、ユーザからのデジタルカメラ1の操作に係る指示の入力を受け付ける。記録部38は、例えばデジタルカメラ1に取り外し可能に接続されており、デジタルカメラ1で取得した画像を記録する。表示処理部40は、表示部42に表示させるための画像処理を行う。表示部42は、例えば液晶ディスプレイ等を含み、表示処理部40で処理された画像を表示する。
撮像光学系22を介して撮像素子24に入射して電気信号に変換された被写体の画像信号は、AFE26及び信号画像処理部28で画像処理される。これらの画像処理された信号は、画像処理装置10に動画像として順次入力される。画像処理装置10は、入力された動画像のあるフレームの画像と次フレームの画像との間で、順次第1の実施形態で説明した基礎行列を算出する処理を行う。
ブレ補正部18は、画像処理装置10が出力する基礎行列を取得し、この基礎行列に基づいて入力された動画像のフレーム間のブレを除去する処理を行う。すなわち、ブレ補正部18は、基礎行列に基づいて、基本行列を算出する。基礎行列から基本行列を算出するには、一般に知られている手法が用いられる。ブレ補正部18は、算出された基本行列に基づいて回転行列及び並進ベクトルを算出する。ここで、この回転行列及び並進ベクトルは、あるフレームの画像を取得したカメラの位置及び姿勢と次のフレームの画像を取得したカメラの位置及び姿勢との差を表す。すなわち、この回転行列及び並進ベクトルは、両フレーム間でのそれら画像を取得したカメラのブレ量を表す。
ブレ補正部18は、算出された回転行列及び並進ベクトルに基づいてブレの補正量を算出する。すなわち、ブレ補正部18は、回転行列及び並進ベクトルとして求まったフレーム間に生じたカメラのブレを相殺するために適切な画像の補正量を算出する。この際、例えばローパスフィルタ等を用いて、急激な補正が行われずに滑らかな補正となるように補正量は決定される。ブレ補正部18は、算出した補正量に基づいて画像変換を行い、画像のブレを除去する。このようにして、ブレ補正部18によって、フレーム間で生じたブレが除去された画像が作成される。このブレが除去された画像の信号は、表示処理部40を介して表示部42に表示される。また、ブレが除去された画像信号は、記録部38に記録される。
本実施形態によれば、画像処理装置10及びブレ補正部18によってブレの除去が行われる。したがって、デジタルカメラ1を操作するユーザの手振れ等による画像のブレが除去され、記録部38に記録される画像や、表示部42に表示される画像は、画像処理装置10を備えないカメラで取得された画像よりも品質が高くなる。
なお、本実施形態においても、画像処理装置10において第2の実施形態のようにヒストグラムを用いた処理が行われてもよい。この場合も同様に機能し同様の効果が得られる。また、画像処理装置10が第3の実施形態のように3次元座標を算出し、デジタルカメラ1は撮影した被写体の3次元再構成画像を出力するように構成されてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば処理の順序は適宜変更され得る。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べられた課題が解決でき、かつ、発明の効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成も発明として抽出され得る。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…デジタルカメラ、10…画像処理装置、12…画像取得部、14…記憶部、16…制御部、18…ブレ補正部、20…CPU、22…撮像光学系、24…撮像素子、26…AFE、28…信号画像処理部、30…圧縮伸長部、32…RAM、34…ROM、36…操作部、38…記録部、40…表示処理部、42…表示部、100…画像処理部、110…対応点取得部、120…基礎行列推定部、130…エピポール座標導出部、140…エピポール座標決定部、142…中央値算出部、144…ヒストグラム生成部、145…重心位置算出部、146…距離算出部、148…エピポール選択部、150…基礎行列決定部、160…動き推定部、170…3次元座標推定部。

Claims (8)

  1. 複数の画像を取得する画像取得部と、
    複数の前記画像間で互いに対応する複数の第1の対応点を取得する対応点取得部と、
    複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出する第1の基礎行列推定部と、
    少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出するエピポール座標導出部と、
    前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定するエピポール座標決定部と、
    前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定する基礎行列決定部と、
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記エピポール座標決定部は、
    複数の前記第1のエピポール座標の中央値を算出する中央値算出部と、
    前記第1のエピポール座標の各々と前記中央値との距離を算出する距離算出部と、
    複数の前記第1のエピポール座標のうち、前記距離が最小である前記第1のエピポール座標を前記第2のエピポール座標に決定するエピポール選択部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記エピポール座標決定部は、
    複数の前記第1のエピポール座標の頻度をカウントするヒストグラム生成部と、
    前記頻度が高い領域の重心位置を決定する重心位置算出部と、
    前記第1のエピポール座標の各々と前記重心位置との距離を算出する距離算出部と、
    複数の前記第1のエピポール座標のうち、前記距離が最小である前記第1のエピポール座標を前記第2のエピポール座標に決定するエピポール選択部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 複数の前記画像を撮像したカメラの位置及び姿勢の差異を推定する動き推定部と、
    前記位置及び姿勢の前記差異に基づいて、前記画像に含まれる被写体の3次元座標を推定する3次元座標推定部と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の基礎行列の個数は、撮像装置情報と、シーン判別情報と、動きベクトル情報と、エピポール座標分布情報と、のうち少なくとも1つに基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 画像を撮像する撮像部と、
    異なる時間に撮像された複数の前記画像を取得する画像取得部と、
    複数の前記画像において互いに対応する複数の第1の対応点を取得する対応点取得部と、
    複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出する第1の基礎行列推定部と、
    少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出するエピポール座標導出部と、
    前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定するエピポール座標決定部と、
    前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定する基礎行列決定部と、
    前記第2の基礎行列に基づいて、前記複数の画像の間に存在するブレを補正する補正部と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  7. 複数の画像を取得することと、
    複数の前記画像間で互いに対応する複数の第1の対応点を取得することと、
    複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出することと、
    少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出することと、
    前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定することと、
    前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定することと、
    を具備することを特徴とする画像処理方法。
  8. 複数の画像を取得することと、
    複数の前記画像間で互いに対応する複数の第1の対応点を取得することと、
    複数の前記第1の対応点に基づいて複数の前記第1の基礎行列を算出することと、
    少なくとも1つの画像について、前記複数の第1の基礎行列の各々に対応する複数の第1のエピポール座標を算出することと、
    前記複数の第1のエピポール座標のうち、所定の統計的手法を用いて、1つのエピポール座標を第2のエピポール座標として決定することと、
    前記第2のエピポール座標に対応する前記第1の基礎行列を第2の基礎行列として決定することと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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