JP5901439B2 - 新生児リストバンド用クリップ - Google Patents

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Description

本発明は新生児リストバンド用クリップにかかるもので、とくに医療分野などで新生児の手首や足首などに巻き付けるようにして取り付けることにより、新生児を特定することができるようにした新生児リストバンドをリング状に装着可能とする新生児リストバンド用クリップに関するものである。
従来から、とくに医療用のリストバンドには、入院患者の氏名、生年月日や性別その他必要な情報(特定情報)を記載ないし印字により表示して手首や足首など(被巻付け部)に巻き付けることにより本人を特定可能とし、検査や治療時に本人の照合を可能としている。
このリストバンドは、一般的に帯状であり、その両端部を合わせて固定することによって、患者の被巻付け部の大きさに合わせて、リストバンドを所定の大きさのリング状に形成するためにクリップ(固定具)が用いられている(たとえば、特許文献1)。
図7にもとづき、従来のリストバンドおよびそのクリップについて概説する。
図7は、リストバンド1を母親および新生児に巻き付ける操作の説明図であって、図7(1)は、リストバンド1の平面図、図7(2)は、リストバンド1を母親の手首W1に巻き付けた状態を示す斜視図、図7(3)は、リストバンド1の母親リストバンド2を母親の手首W1に巻き付けるとともに、リストバンド1の新生児リストバンド3を新生児の手首W2に巻き付けた状態を示す斜視図である。
任意の印字方式によるプリンター(図示せず)によって、図7(1)に示すように、母親の入院時にリストバンド1の母親用印字領域4および新生児用印字領域5にバーコード6および特定情報7などを印字してある。
つぎに図7(2)に示すように、母親リストバンド2および新生児リストバンド3が一体に接続状態のままで、母親リストバンド2のそれぞれの端部に形成したセット孔8および調節孔9を合わせて、固定用クリップ10(母親リストバンド用クリップ)により母親の手首W1にリストバンド1を巻き付けて取り付け固定する。
図7(3)に示すように、新生児が生まれたときには、母親の手首W1からリストバンド1のうち、もろい一部接続部11を引き裂くようにして新生児リストバンド3の部分を母親リストバンド2から切り離し、新生児リストバンド3のそれぞれの端部に形成したセット孔12および調節孔13を合わせて、固定用クリップ14(新生児リストバンド)により新生児の手首W2に新生児リストバンド3を巻き付けて取り付ける。
かくして、新生児リストバンド3を母親リストバンド2から分離して新生児への新生児リストバンド3の巻付け操作を行うことができる。
とくに、産婦人科において新生児や乳幼児が、入院時あるいは分娩時に取り付けられる新生児リストバンド3は、通常新生児専用のものを使用するが、その新生児リストバンド3をリング状に取り付けるための固定用クリップ14としては、敢えて大人用(固定用クリップ10)と区別せずに兼用している場合が多い。
大人用の固定用クリップ10は、患者自身がリストバンド1を取り外すことができないようにクリップ自体の係合構造が堅固であるとともに、大きさも大きく硬さもあって、生まれたてで皮膚が柔らかい新生児には、その皮膚への刺激が強すぎることがあるという問題がある。
しかも、新生児は、生まれてから数日間はその手首などが浮腫などで腫れて変化することがあり、取り外しができない固定用クリップ10、14はさらに、新生児の皮膚への圧迫が懸念されるという問題がある。
さらに、従来のリストバンド1(母親リストバンド2、新生児リストバンド3)に用いられる固定用クリップ10、14において、リストバンド2、3の重ね合わせた両端部の表裏面を上下方向から挟むように折り畳んで固定する構成を有するタイプのものは、ヒンジ部が必要であり、折り畳んだときにこのヒンジ部の外方部においてその端部が角張ってしまうため、この端部が皮膚に当たって刺激となるという問題がある。
特開2005−160551号公報
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、とくに新生児などにリストバンドを取り付けるにあたり、複数回の着脱を可能として、その手首や足首などの伸縮に対応可能な新生児リストバンド用クリップを提供することを課題とする。
また本発明は、新生児への負担、新生児の皮膚への刺激ないしは影響を極力低減可能な新生児リストバンド用クリップを提供することを課題とする。
また本発明は、オス型クリップおよびメス型クリップの間にわずかな間隙を形成可能として操作に便利であり、必要に応じて新生児リストバンドから取り外しやすい新生児リストバンド用クリップを提供することを課題とする。
すなわち本発明は、係合凸部を有するオス型クリップ本体、および係合凹部を有するメス型クリップ本体の互いの係合状態を係脱可能とすることに着目したもので、係合凸部を有するオス型クリップ本体と、この係合凸部に係合する係合凹部を有するメス型クリップ本体と、を有し、帯状の新生児リストバンドのそれぞれの端部に形成したセット孔および調節孔に合わせた上記係合凸部を上記係合凹部に係合して上記新生児リストバンドを所定の大きさのリング状に形成可能な新生児リストバンド用クリップであって、上記オス型クリップ本体は、そのオス側内壁面に上記係合凸部を有し、上記メス型クリップ本体は、このオス側内壁面に対向するそのメス側内壁面に上記係合凹部を形成し、上記オス型クリップ本体および上記メス型クリップ本体は、これらを繋ぐヒンジ部において折り畳み可能として、上記新生児リストバンドの上記セット孔および上記調節孔を介して上記係合凸部および上記係合凹部の互いの係脱を可能としているとともに、上記ヒンジ部の折畳み方向における内方側において、上記オス側内壁面および上記メス側内壁面には、互いに当接可能なオス側突出部およびメス側突出部をそれぞれ形成していることを特徴とする新生児リストバンド用クリップである。
上記ヒンジ部の外方側において、上記オス型クリップ本体および上記メス型クリップ本体の上記ヒンジ部の外方形状を弧状とすることができるような弧状部形成部を有することができる。
当該新生児リストバンド用クリップは、そのショア硬度(ASTM D 2240に準ずるタイプDのヂュロメーター硬度)が、35±5である合成樹脂材からこれを構成することができる。
当該新生児リストバンド用クリップは、ポリプロピレンを主原料とする比較的軟質の合成樹脂材からこれを構成することができる。
上記係合凹部は、上記メス側内壁面から形成した主孔部と、この主孔部に連通する大径凹部と、を有し、上記係合凸部は、上記主孔部に挿脱可能な主柱部と、この主柱部の頭部に位置して上記大径凹部に係脱する大径頭部を有するとともに、上記大径凹部は、上記係合凸部の上記大径頭部および上記主柱部に係脱するとともに弾性変形可能な内方突出部を介して上記主孔部に連通していることができる。
上記主柱部の上記オス側内壁面からの高さは、上記主孔部の上記メス側内壁面からの深さより大きい構成とすることができる。
上記オス型クリップ本体および上記メス型クリップ本体が上記ヒンジ部において折り畳まれて上記係合凸部および上記係合凹部が係合した状態で、上記係合凸部における上記大径頭部が、上記係合凹部における上記大径凹部に係合していないようにすることができる。
上記係合凸部における上記大径頭部は、上記係合凹部における上記内方突出部に係脱して、上記オス型クリップ本体および上記メス型クリップ本体の係脱を実現可能であることができる。
上記係合凸部の上記主柱部は、上記オス側内壁面から起立する基柱部と、この基柱部より小径の小径接続柱部と、を有し、この小径接続柱部の頭部に上記大径頭部が位置することができる。
上記係合凹部の上記主孔部には、径方向に延びる径方向孔部を連通して形成していることができる。
上記係合凸部の上記主柱部には、上記係合凹部の上記径方向孔部に係脱する径方向枝部を形成していることができる。
上記オス型クリップ本体および上記メス型クリップ本体は、その形状をほぼ卵形とすることができる。
本発明による新生児リストバンド用クリップにおいては、係合凸部および係合凹部の互いの係脱を可能としているとともに、ヒンジ部の折畳み方向における内方側において、オス側内壁面およびメス側内壁面に、互いに当接可能なオス側突出部およびメス側突出部をそれぞれ形成しているので、新生児リストバンドにクリップを取り付けた状態で、これらのオス側突出部およびメス側突出部が互いに当接してヒンジ部の内方側に所定の高さの突出部を形成してオス型クリップ本体(オス側内壁面)およびメス型クリップ本体(メス側内壁面)の間にわずかな間隙を形成可能であり、オス型クリップ本体およびメス型クリップ本体を押し開いてそれぞれの係合凸部および係合凹部を離間させる際に、上記間隙に爪などを差し入れることが可能であってオス型クリップ本体およびメス型クリップ本体を容易に開放状態とすることができ、新生児リストバンドを新しいものと取り替えることなく、これをリング状に形成する大きさを変更可能である。
かくして、新生児の手首や足首の状況に応じて新生児リストバンドの大きさを変更可能とし、繊細な皮膚への圧迫、摩擦さらには刺激を低減して、皮膚出血などを防止可能である。
本発明の実施例による新生児リストバンド用クリップ20の内側を示す平面図である。 同、新生児リストバンド用クリップ20の一部切り欠き側面図である。 同、新生児リストバンド用クリップ20の外側を示す平面図である。 同、ヒンジ部23のまわりにオス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22を折り曲げて、係合凸部25およびオス側内壁面24を互いに係合した状態の断面図である。 同、新生児リストバンド用クリップ20の折り畳み時の平面図である。 同、オス型クリップ本体21からメス型クリップ本体22を持ち上げてゆくときに途中の状態を示す断面図である。 リストバンド1を母親および新生児に巻き付ける操作の説明図であって、図7(1)は、リストバンド1の平面図、図7(2)は、リストバンド1を母親の手首W1に巻き付けた状態を示す斜視図、図7(3)は、リストバンド1の母親リストバンド2を母親の手首W1に巻き付けるとともに、リストバンド1の新生児リストバンド3を新生児の手首W2に巻き付けた状態を示す斜視図である。
本発明は、オス型クリップ本体およびメス型クリップ本体をヒンジ部において折り畳み可能として、係合凸部および係合凹部の互いの係脱を可能としているとともに、ヒンジ部の折畳み方向における内方側において、オス側内壁面およびメス側内壁面には、互いに当接可能なオス側突出部およびメス側突出部をそれぞれ形成したので、オス型クリップ本体およびメス型クリップ本体の係合を解除し、看護師などが安心して新生児の被巻付け部の状態に合わせてそのリングの大きさを適宜調節可能であって、最適条件で運用することができる新生児リストバンド用クリップを実現した。
つぎに本発明の実施例による新生児リストバンド用クリップ20を図1ないし図6にもとづき説明する。ただし、図7と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、新生児リストバンド用クリップ20の内側を示す平面図、図2は、新生児リストバンド用クリップ20の一部切り欠き側面図、図3は、新生児リストバンド用クリップ20の外側を示す平面図である。
新生児リストバンド用クリップ20は、オス型クリップ本体21と、メス型クリップ本体22と、ヒンジ部23と、を有する。
新生児リストバンド用クリップ20は、そのショア硬度(ASTM D 2240に準ずるタイプDのヂュロメーター硬度)が、35±5である合成樹脂材からこれを構成することが望ましく、たとえば、ポリプロピレンを主原料とする比較的軟質の合成樹脂材からこれを構成している。
図7に示した従来のリストバンド1(母親リストバンド2、新生児リストバンド3)用の固定用クリップ10、14などは、上記ショア硬度が63前後のポリエチレンを主原料としていることが一般的であり、本発明による新生児リストバンド用クリップ20は、従来のものに比較して、より柔軟性がある材料から構成し、新生児の皮膚への刺激を最小限に抑えている。
さらに、新生児リストバンド用クリップ20は、従来の固定用クリップ10、14に比較して、軽量化および小型化を図って新生児の負担を低減可能とするとともに、たとえばその色としては、白色が基調の病院内において男女無差別で使用可能な黄色を採用し、母親用の固定用クリップ10などと混同を防止する。
また、新生児リストバンド用クリップ20の製造工程において、その材料に二酸化炭素吸収剤を添加することができる。
この二酸化炭素吸収剤としては、たとえば無機系の二酸化炭素吸収剤からこれを構成し、ナノメートル(nm=10−9m)のレベルにまで微粒子化しているとともに、新生児リストバンド用クリップ20全体にわたって均一に分散させていることが望ましい。たとえば、粒子径としては少なくとも1μm未満、より好ましくは10〜100nm程度とすることができる。
ナノメートルのレベルまで微粒子化している二酸化炭素吸収剤としては、たとえばアクテイブ株式会社製のナノベシクル二酸化炭素削減添加剤を用いることができる。
このような二酸化炭素球乳剤を添加しておくことにより、焼却炉(図示せず)における焼却処理において、母親リストバンド2や固定用クリップ10および新生児リストバンド3とともに新生児リストバンド用クリップ20も焼却されることになるが、加熱による燃焼により二酸化炭素(COガス)が発生し、二酸化炭素が二酸化炭素吸収剤に吸着されることになる。
とくに、二酸化炭素吸収剤がナノレベル(たとえば10〜100nm程度)にまで微粒子化されているとともに均一に分散しているので、二酸化炭素を効率的に吸収可能である。
なおまた、新生児リストバンド用クリップ20全体を抗菌仕様とすることが望ましい。
オス型クリップ本体21は、ほぼ卵形状に形成したそのオス側内壁面24に係合凸部25を有する。
メス型クリップ本体22は、このオス側内壁面24に対向するそのメス側内壁面26に、この係合凸部25に係合する係合凹部27を有する。メス側内壁面26もオス側内壁面24と同様に、同形状すなわちほぼ卵形状にこれを形成しているとともに、メス型クリップ本体22全体をオス型クリップ本体21より、ややふくよかに膨らまして新生児の皮膚に対して当たりが柔らかくなるようにしている。
新生児リストバンド用クリップ20は、帯状の前記新生児リストバンド3(図7)のそれぞれの端部に形成したセット孔12および調節孔13に位置合わせた係合凸部25を係合凹部27に係合して新生児リストバンド3を所定の大きさのリング状に形成可能である。
すなわち、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22は、これらを繋ぐそのヒンジ部23において折り畳み可能として、新生児リストバンド3のセット孔12および調節孔13を介して係合凸部25および係合凹部27の互いの係脱を可能としている。
係合凸部25は、オス側内壁面24のほぼ中央部に位置する主柱部28と、この主柱部28の頭部に位置するとともに、より大径の大径頭部29を有する。
とくに図2に示すように、主柱部28は、オス側内壁面24から起立する基柱部30と、この基柱部30より小径の小径接続柱部31と、を有し、この小径接続柱部31の頭部に大径頭部29が位置する。
さらに、主柱部28(基柱部30)には、互いに直交する四方向に二対の(計四本の)径方向枝部32をオス側内壁面24に平行に突出形成している。
係合凹部27は、メス側内壁面26のほぼ中央に位置してメス側内壁面26から形成したドーム状ないし半円球状(断面半円形状)の主孔部33と、この主孔部33の頂部においてこれに連通する円筒状(断面長方形状)の大径凹部34と、を有する。
とくに図2に示すように、主孔部33と大径凹部34との間には、係合凸部25の大径頭部29および主柱部28に係脱するとともにその断面形状がテーパー状で弾性変形可能な抜け止め用の内方突出部35を形成し、内方突出部35の中央に形成される円形状の連通孔36を介して主孔部33および大径凹部34が互いに連通している。
主孔部33には、係合凸部25の主柱部28が挿脱可能であるとともに、内方突出部35および大径頭部29がそれぞれ弾性変形しつつ係脱するもので、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22の係合状態では、大径凹部34には、大径頭部29が位置する。
かくして、係合凸部25における大径頭部29は、係合凹部27における内方突出部35に係脱して、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22の係脱を実現可能である。
さらに、係合凹部27の主孔部33には、径方向に延びる一対の(計二本の)径方向孔部37を連通して形成している。
係合凹部27の径方向孔部37には、係合凸部25の四本の径方向枝部32のうち径方向の二本が係脱し、他の径方向の二本の径方向枝部32は、係合凹部27の主孔部33の内壁面に当接可能である。
図4は、ヒンジ部23のまわりにオス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22を折り曲げて、係合凸部25およびオス側内壁面24を互いに係合した状態の断面図であって、主柱部28のオス側内壁面24からの高さH1は、主孔部33のメス側内壁面26からの深さD1より大きい。
より正確に述べれば、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22がヒンジ部23において折り畳まれて係合凸部25および係合凹部27が係合した状態で、係合凸部25における主柱部28の大径頭部29が、係合凹部27における大径凹部34に係合しておらず、メス型クリップ本体22がオス型クリップ本体21に対してヒンジ部23のまわりにわずかに開放方向に回動可能となっている。
ヒンジ部23は、その折畳み方向における内方側において、オス側内壁面24およびメス側内壁面26に、互いに当接可能なオス側突出部38およびメス側突出部39をそれぞれ形成している。
とくに図1に示すように、オス側突出部38とメス側突出部39との間には、ヒンジ部23におけるオス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22の折り畳みを容易にするための折畳み用溝40を形成している。
ヒンジ部23の外方側において、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22のヒンジ部23の外方形状を弧状とすることができるような弧状部形成部41を有する。
すなわち、図5は、新生児リストバンド用クリップ20の折り畳み時の平面図であって、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22をヒンジ部23のまわりに折り畳んだ状態で弧状部形成部41により弧状部42が形成されることになり、新生児リストバンド用クリップ20全体として、角部が形成されないようにして、新生児の皮膚への当たりを柔らかくし、その負担を軽減している。
こうした構成の新生児リストバンド用クリップ20において、とくに図4に示すように、新生児リストバンド3のセット孔12および調節孔13に新生児リストバンド用クリップ20の係合凸部25(主柱部28、大径頭部29)を挿通し、さらに大径頭部29を主孔部33から大径凹部34方向に押し込めば、大径頭部29自体および内方突出部35が弾性変形することができるため、大径頭部35が大径凹部34に位置するとともに、大径凹部34には係合しない状態に固定可能である。
なお、上記取付け操作の初期段階において、セット孔12あるいは調節孔13に係合凸部25を挿通したときに、係合凸部25における基柱部30の径方向枝部32をこのセット孔12あるいは調節孔13に一時的に引っ掛かけておくことができ、新生児リストバンド用クリップ20を新生児リストバンド3に最終的に留めるまでに一時的な仮止め機能を発揮することができる。
また、径方向枝部32の径方向の二本が係合凹部27の二本の径方向孔部37に係合するとともに、径方向枝部32の他の径方向の二本は主孔部33の頂部に近い内壁面に当接状態となるので、この係合固定形態を補助的に保持可能である。
かくして、新生児リストバンド3を新生児の手首(あるいは足首など)に装着可能である。
さらに、新生児の皮膚の状態、手首や足首の太さの変化などに応じて、新生児リストバンド3のリングの大きさを変えたいときには、オス型クリップ本体21のオス側内壁面24およびメス型クリップ本体22のメス側内壁面26の間に、オス側突出部38およびメス側突出部39の盛り上がりにより形成されたわずかな隙間Gに作業者(看護師)の爪を入り込ませることができ、図6に示すように、オス型クリップ本体21からメス型クリップ本体22を持ち上げるようにして、係合凸部25とメス側内壁面26の係合を解除することができる。
なお、上記わずかな間隙Gがあるために、新生児リストバンド3の厚さが多少厚くてもオス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22の間に新生児リストバンド3を確実に挟み込むことができる。
図6は、オス型クリップ本体21からメス型クリップ本体22を持ち上げてゆくときに途中の状態を示す断面図である。
図4に示したように、主柱部28のオス側内壁面24からの高さH1は、主孔部33のメス側内壁面26からの深さD1より大きく、係合凸部25における主柱部28の大径頭部29が、係合凹部27における大径凹部34に密着した状態に係合していないため、ヒンジ部23まわりのメス型クリップ本体22の開放方向に持ち上げることが可能であり、この持上げ操作によって、係合凸部25の大径頭部29が係合凹部27の内方突出部35に一時的に係止させられるが、新生児リストバンド用クリップ20全体すなわち、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22がともに、たとえばポリプロピレンなど比較的軟質の合成樹脂材から構成されているため、かつ、主柱部28の上方部が小径接続柱部31となっているので、大径頭部29が主柱部28の軸方向から比較的容易に傾斜するとともに(図6中、仮想線)、大径頭部29自体が比較的軟質であるため、大径頭部29(係合凸部25)が係合凹部27から比較的容易に離脱することができて、オス型クリップ本体21とメス型クリップ本体22との係合を解除することができる。
したがって、オス型クリップ本体21およびメス型クリップ本体22の係合凸部25およびメス側内壁面26を適切な調節孔13の位置に新たにセットして再度係合すれば、所定の大きさのリング状に変更し直すことができる。
すなわち、新生児の手首などの変化に応じて、その都度新生児リストバンド3のリングの大きさを修正することができる。
さらに、係合凸部25の係合凹部27への圧入操作に過大な操作力を必要とせず、かつ係合凸部25を係合凹部27から取り外す操作も容易であって、それぞれ適正な操作力で実行可能であって、いわば、付けやすく抜けやすい新生児リストバンド用クリップ20とすることができる。
1 リストバンド(図7)
2 母親リストバンド
3 新生児リストバンド
4 母親用印字領域
5 新生児用印字領域
6 バーコード
7 特定情報
8 セット孔
9 調節孔
10 固定用クリップ
11 もろい一部接続部
12 セット孔
13 調節孔
14 固定用クリップ
20 新生児リストバンド用クリップ(実施例、図1)
21 オス型クリップ本体
22 メス型クリップ本体
23 ヒンジ部
24 オス型クリップ本体21のオス側内壁面
25 オス型クリップ本体21に形成した係合凸部
26 メス型クリップ本体22のメス側内壁面
27 メス型クリップ本体22に形成した係合凹部
28 主柱部
29 大径頭部
30 主柱部28の基柱部
31 主柱部28小径接続柱部
32 径方向枝部
33 主孔部
34 大径凹部
35 内方突出部
36 連通孔
37 径方向孔部
38 オス側内壁面24に形成したオス側突出部
39 メス側内壁面26に形成したメス側突出部
40 折畳み用溝
41 弧状部形成部
42 弧状部
W1 母親の手首(図7)
W2 新生児の手首
G オス型クリップ本体21のオス側内壁面24およびメス型クリップ本体22のメス側内壁面26の間に、オス側突出部38およびメス側突出部39の盛り上がりにより形成されたわずかな隙間(図4)
H1 主柱部28のオス側内壁面24からの高さ(図4)
D1 主孔部33のメス側内壁面26からの深さ(D1<H1)

Claims (11)

  1. 係合凸部を有するオス型クリップ本体と、この係合凸部に係合する係合凹部を有するメス型クリップ本体と、を有し、帯状の新生児リストバンドのそれぞれの端部に形成したセット孔および調節孔に合わせた前記係合凸部を前記係合凹部に係合して前記新生児リストバンドを所定の大きさのリング状に形成可能な新生児リストバンド用クリップであって、
    前記オス型クリップ本体は、そのオス側内壁面に前記係合凸部を有し、
    前記メス型クリップ本体は、このオス側内壁面に対向するそのメス側内壁面に前記係合凹部を形成し、
    前記オス型クリップ本体および前記メス型クリップ本体は、これらを繋ぐヒンジ部において折り畳み可能として、前記新生児リストバンドの前記セット孔および前記調節孔を介して前記係合凸部および前記係合凹部の互いの係脱を可能としているとともに、
    前記ヒンジ部の折畳み方向における内方側において、前記オス側内壁面および前記メス側内壁面には、互いに当接可能なオス側突出部およびメス側突出部をそれぞれ形成していることを特徴とする新生児リストバンド用クリップ。
  2. 前記ヒンジ部の外方側において、前記オス型クリップ本体および前記メス型クリップ本体の前記ヒンジ部の外方形状を弧状とすることができるような弧状部形成部を有することを特徴とする請求項1記載の新生児リストバンド用クリップ。
  3. 当該新生児リストバンド用クリップは、そのショア硬度(ASTM D 2240に準ずるタイプDのヂュロメーター硬度)が、35±5である合成樹脂材からこれを構成することを特徴とする請求項1または2記載の新生児リストバンド用クリップ。
  4. 当該新生児リストバンド用クリップは、ポリプロピレンを主原料とする比較的軟質の合成樹脂材からこれを構成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の新生児リストバンド用クリップ。
  5. 前記係合凹部は、前記メス側内壁面から形成した主孔部と、この主孔部に連通する大径凹部と、を有し、
    前記係合凸部は、前記主孔部に挿脱可能な主柱部と、この主柱部の頭部に位置して前記大径凹部に係脱する大径頭部を有するとともに、
    前記大径凹部は、前記係合凸部の前記大径頭部および前記主柱部に係脱するとともに弾性変形可能な内方突出部を介して前記主孔部に連通していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の新生児リストバンド用クリップ。
  6. 前記主柱部の前記オス側内壁面からの高さは、前記主孔部の前記メス側内壁面からの深さより大きいことを特徴とする請求項5記載の新生児リストバンド用クリップ。
  7. 前記オス型クリップ本体および前記メス型クリップ本体が前記ヒンジ部において折り畳まれて前記係合凸部および前記係合凹部が係合した状態で、
    前記係合凸部における前記大径頭部が、前記係合凹部における前記大径凹部に係合していないことを特徴とする請求項5または6記載の新生児リストバンド用クリップ。
  8. 前記係合凸部における前記大径頭部は、前記係合凹部における前記内方突出部に係脱して、前記オス型クリップ本体および前記メス型クリップ本体の係脱を実現可能であることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の新生児リストバンド用クリップ。
  9. 前記係合凸部の前記主柱部は、前記オス側内壁面から起立する基柱部と、この基柱部より小径の小径接続柱部と、を有し、
    この小径接続柱部の頭部に前記大径頭部が位置することを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載の新生児リストバンド用クリップ。
  10. 前記係合凹部の前記主孔部には、径方向に延びる径方向孔部を連通して形成していることを特徴とする請求項5ないし9のいずれかに記載の新生児リストバンド用クリップ。
  11. 前記係合凸部の前記主柱部には、前記係合凹部の前記径方向孔部に係脱する径方向枝部を形成していることを特徴とする請求項10記載の新生児リストバンド用クリップ。
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