JP5901286B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
ードを再当接させる必要がある、等の問題がある。
また特許文献2では、特許文献1をさらに発展させて、像担持体の停止時に、像担持体を画像形成方向と同じ方向に間欠的に複数回の回転移動を行った後で、像担持体を逆回転させる動作を行っている。それにより、クリーニングブレードエッジ部に溜まっている微粉トナーや外添剤を分散させることで、像担持体の回転負荷変動によるスジや、画像ブレを確実に低減させることも提案されている。
感光層の層厚が薄い領域は、層厚が厚い領域に比べ、像担持体の電気容量が増加するため、像担持体表面の暗部電位が同じ場合でも、表面に保持する電子の量は多くなる。そのため、同じ露光光量で潜像を形成しようとすると、発生するポジ電荷の量が一定であるから、明部電位は高くなってしまう。像担持体の電気容量は、感光層の層厚に反比例するため、層厚が薄くなるに従い、明部電位の上昇量は多くなる。以上のことから、感光層の層厚が薄くなってくると、層厚の厚み差は、画像上の濃淡ムラ(以下、段ムラ画像とする)として顕著に表れてくる。
よって、この問題は、感光層の層厚が薄くなる像担持体寿命の後半で、顕著になる。
現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体を回転駆動する駆動手段と、
前記像担持体の静電潜像を現像剤像に現像する現像装置と、
回転する前記像担持体に対し摺動可能に当接し、前記現像剤像の転写後に前記像担持体に残留する現像剤を前記像担持体から除去するクリーニングブレードと、
を有し、
画像形成動作の終了の時に、前記像担持体に対し、回転を一旦停止させた後に、画像形成動作時と同じ方向に回転させ、次に画像形成動作時とは逆方向に回転させる前記像担持体の停止動作を実行可能な画像形成装置において、
前記像担持体の残使用可能量を予測する予測手段を備え、
前記残使用可能量が閾値を下回った後の前記像担持体の停止動作において、画像形成動作時とは逆方向の回転の回転量を、前記残使用可能量が前記閾値を下回る前における回転量よりも小さくするように制御する制御手段を備えることを特徴とする。
図2は本実施例における画像形成装置の構成模式図である。この画像形成装置1は、電子写真プロセスを用いた、縦型タンデム構成(インライン構成)の4色フルカラー画像形成装置(多色画像形成装置)である。
Y・M・C・Kは画像形成装置1本体内に下から上に順に並列配置(縦型タンデム構成
)した、それぞれイエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの各色のトナー像を形成する第1〜第4の4つの画像形成ステーションである。
ことで、各感光体ドラム2は回転停止状態になる。
尚、現像装置5は、感光体ドラム2に対し、当接離間可能に配置されている。現像装置5は、画像形成動作が開始される時に感光体ドラム2に当接し、画像形成動作が終わる時に感光体ドラム2から離間する。
現像ブレード54は、リン青銅の基板表面をポリアミドエラストマー(商品名:ダイアミドE40)で被覆した。現像ローラ52に対する当接圧は、50g/cmとし、現像ブ
レード54のエッジ部が現像ローラ52に当接するように配置した。
搬送ローラ53は、φ6mmの芯金に、ウレタンフォームをφ16mmになるように被覆した。現像ローラ52に対し、1.25mm侵入するように配置し、127mm/secで回転させた。
画像形成動作終了後、感光体ドラム2を停止する時には、感光体ドラム停止制御シーケンスを実行する。この感光体ドラム停止制御シーケンスは、まず画像形成動作終了後に感光体ドラム2を一時停止させてから、感光体ドラム2を間欠的に画像形成動作時と同じ方向に複数回回転移動(以下、正回転とする)させる。その後、画像形成時とは逆方向に回転移動(以下、逆回転とする)させてから、感光体ドラム2を完全に停止させるものである。本実施例に係る画像形成装置1は、各画像形成動作の終了の時に、このような感光体ドラム2の停止動作を実行可能に構成されている。
本実施例において、感光体ドラムの回転を一旦停止した後に複数回行われる間欠的な正回転は、5秒毎に1mm移動を5回行い、逆回転は、間欠的な正回転停止5秒後に、1回逆回転方向に5mm移動させる、ものとした。そして、感光体ドラム停止制御シーケンスにおける正回転や逆回転は、感光体ドラム2の感光層層厚に応じて制御を行う。より具体的には、後述する回転時間等の感光体ドラム2の使用情報から感光層層厚を予想し、感光体ドラム2が残りあとどのくらい使用可能なのか(感光層の摩耗の進行がどの程度なのか)の度合いを示す感光体ドラム2の残量(残使用可能量)[%]を予測する。この予測は、感光体ドラム2の使用情報に基づいて感光体ドラム2の残量[%]を算出することにより行われる。そして、その予測値が所定の値(閾値)を下回った後(感光層の摩耗がある程度進行した後)の画像形成動作終了時における感光体ドラムの停止動作では、逆回転を行わないようにする。
感光体ドラム2の残量[%](以下、D[%]とする)の予測の算出方法を説明する。
(ア)感光体ドラム2のみが回転しているとき。
(イ)感光体ドラム2が回転しており、且つ、帯電を行っているとき。
(ウ)感光体ドラム2が回転しており、帯電も行い、且つ、現像ローラ52に感光体ドラム2が当接しているとき。
よって、以下の項が分かっていれば、感光体ドラム2の残量D[%]を予測することができる。
(2) (ウ)を1とした時の、(ア)(イ)の比率K(ア)、K(イ)
(3) 画像形成中の(ア)(イ)(ウ)それぞれの時間T(ア)、T(イ)、T(ウ)[sec]
(4) 感光層の使用可能層厚B[μm]
(5) 現在の感光層の残層厚E[μm]
(1)、(2)、(4)及び(5)は、各プロセスカートリッジの不揮発性メモリ101に格納しておく。(3)は、CPU100にて、算出する。
A=C×(K(ア)×T(ア)+K(イ)×T(イ)+T(ウ)) …(式1)
D=(E−A)/B×100 …(式2)
E´=E−A …(式3)
本実施例における具体的な制御フローについて、図1を用いて説明する。
ラム2を回転させ、画像形成動作を開始させる(S41)。そのタイミングから、画像形成中の(ア)(イ)(ウ)それぞれの時間T(ア)、T(イ)、T(ウ)[sec]の測定を開始する。画像データに基づき画像を印字する(S42)。搬送された転写材12が画像形成ジョブの最後の転写材12(ラスト紙)であるか否かを確認する(S43)。搬送された転写材12が最後の転写材12でなければ、S42へ戻る。搬送された転写材12が最後の転写材12であると判断された場合、感光体ドラム2の回転停止までのT(ア)、T(イ)、T(ウ)[sec]を算出し、上記に従い感光体ドラムの残量(像担持体使用量)D[%]の予測を算出する(S44)。不揮発メモリ101内に格納されている現在の感光層の残層厚Eを計算後の感光層の残層厚E’に書き換える(S45)。算出された感光体ドラムの残量D[%]に応じて、間欠的な正回転及び逆回転の制御内容を決定する(S46)。本実施例においては、残量Dの閾値を55%とし、感光体ドラムの残量D[%]が100〜55%で逆回転を5mm行い、54〜0%で逆回転を行わないように
した。S46の制御内容に応じた感光体ドラム停止制御シーケンスを実行する(S47)。感光体ドラムを完全に停止させる(S48)。
比較例1は、本実施例構成における[2.具体的な制御フロー]で示した感光体ドラムの残量Dに依らず、逆回転を実施する。即ち、S46では常に逆回転を5mm行うようにした。
図5は、実施例1における感光体ドラムの残量Dに対する削れムラ及び画像ブレの推移である。図6は、比較例1における感光体ドラムの残量Dに対する削れムラ及び画像ブレの推移である。縦軸は画像ランクであり、以下のように判定した。
◎は、削れムラ又は画像ブレの発生はまったくなし。
○は、近づいてみると僅かに削れムラ又は画像ブレあり(画像として許容範囲内:画像不良ではない)。
×は、削れムラ又は画像ブレが見える(画像として許容範囲外:画像不良である)。
図5において、感光体ドラムの残量Dが100〜55%では、削れムラが◎から○となった。また、画像ブレは一貫して◎であった。感光体ドラムの残量Dが54〜0%では、削れムラが一貫して○であった。また、画像ブレは逆回転を行わなくなった時点から、◎から○となり、0%に向けて良化していった。削れムラは、逆回転を行うことで悪化していく。54%以降は、逆回転を行わないため画像上変化しなくなる。画像ブレは、55%まで逆回転を行うことで、◎であるが、逆回転を止めると◎と○の間となる。54〜0%で良化している理由は、画像ブレの原因となっている粒径の小さな微粉トナーや外添剤などの残渣は、プロセスカートリッジの寿命の前半で多く発生し、寿命の後半では減少するためである。微粉トナーは、供給ローラで現像ローラに現像剤を供給し、金属ブレードで規制するような一般的な系では、規制時に粒径の大きいものが規制され、選択的に粒径の小さいほうから現像されるため、寿命の前半で多く使われ、寿命の後半で少なくなる。また、外添剤などの残渣は、プロセスカートリッジの寿命の前半で、初期に遊離した外添剤やトナーに外添された外添剤が多く、寿命の後半では、トナーが劣化することにより、外添剤の量は減っていくためである。
図6において、感光体ドラムの残量Dに依らず逆回転を行う場合は、感光体ドラムの残量Dが少なくなる領域で、削れムラが×となった。これは、常に逆回転を行うことで、逆回転した所としてない所との感光層の層厚差が大きくなるためと、感光層の層厚自体が薄くなることで層厚差が画像上顕著になるためである。
欠正回転の感光体ドラム2移動総量は、感光体ドラム2上でのクリーニングブレード71の当接部から帯電ローラ当接部までの距離よりも小さくする方が望ましい。
また本実施例における感光体ドラム停止制御シーケンスは、タンデム型に配置されている第1〜第4の各画像形成ステーションY・M・C・Kの各感光体ドラム2の全てにもちろん適用可能である。また本実施例では、複数有する各感光体ドラム2でそれぞれ独立した駆動手段を持つタンデム型の画像形成装置を用いている。このような場合、各画像形成ステーションY・M・C・Kでの感光体ドラム2の残量D[%]に合わせて、それぞれ別々に感光体ドラム停止制御シーケンスの制御をしても良い。即ち、感光体ドラム停止制御シーケンスの様々なパラメータ(正回転の移動量、待ち時間、逆回転の移動量)もそれぞれ個別に制御するのである。これにより、各画像形成ステーションY・M・C・Kで最適な動作とすることで、感光体ドラム周期スジ、及び縦スジの発生を効果的に抑制することが可能となる。
実施例2の構成について、図7を用いて説明する。図7は、プロセスカートリッジ及びトナーカートリッジの拡大模式図である。
実施例2における本実施例では、各画像形成ステーションY・M・C・Kにおいて、後述するPカートリッジと、Tカートリッジをそれぞれ装置本体に対して着脱可能に設けて
いることを特徴とする。Pカートリッジは、感光体ドラム2、帯電ローラ3、現像装置5、クリーニング装置7、不揮発性メモリ101Pの5つのプロセス機器を一括して装置本体に対して着脱交換自在としたプロセスカートリッジ(PY・PM・PC・PK)である。Tカートリッジは、現像剤を収納したトナー容器49(現像容器)、新品情報等を記憶可能な不揮発性メモリ101Tを一体として装置本体に対して着脱交換自在にしたトナーカートリッジ(PTY・PTM・PTC・PTK)である。トナー容器49に収容された現像剤は現像装置5に供給される。とした不揮発性メモリ101P、不揮発性メモリ101Tは、画像形成装置1本体との接点(不図示)を通じて、制御手段部100(CPU)と通信可能となっている。
その他は、実施例1と同様である。
実施例2は、実施例1における[2.具体的な制御フロー]で示した感光体ドラムの残量Dが100〜72%で逆回転を5mm行い、71〜0%で逆回転を1mm行う。PカートリッジとTカートリッジがそれぞれ独立して着脱可能な場合、Pカートリッジの新旧によらず、新品のTカートリッジが装着される可能性がある。実施例1のように、感光体ドラムの残量Dに応じて、逆回転を0としてしまうと、新しいTカートリッジが装着された場合に画像ブレが発生してしまうおそれがある。そこで、Tカートリッジを交換することを考慮して、感光体ドラムの残量Dの残量に依らず画像ブレを抑制するために、逆回転動作を行う。ただし、逆回転量が多いと削れムラが発生してしまうため、感光体ドラムの残量Dが100〜0%の間で削れムラが○となるように、逆回転量をカートリッジの寿命の途中で減らす。初期に逆回転量を減らさない理由は、粒径の小さな微粉トナーや外添剤などの残渣は、トナーカートリッジ新品時に多くクリーニングブレード7に送られやすいからである。本実施例では、71%の時点でTカートリッジを新品に交換した。
(S42)画像データに基づき画像を印字する。
(S43)搬送された転写材12が画像形成ジョブの最後の転写材12(ラスト紙)であるか否かを確認する。搬送された転写材12が最後の転写材12でなければ、S42へ戻る。
(S44)感光体ドラムの残量D[%]の予測を算出する。
(S45)不揮発メモリ101内に格納されている現在の感光層の残層厚Eを計算後の感光層の残層厚E’に書き換える。
(S46)感光体ドラム2の残量D[%]が72%以上の場合は逆回転の移動量を5mmとし、72%より下の場合は逆回転の移動量を1mmとする。※71%の時点でTカートリッジを新品に交換した。
(S47)感光体ドラム停止制御シーケンスを実行する。
(S48)感光体ドラムを完全に停止させる。
実施例1に記載の比較例1と実施例2とを比較した。
図8は、実施例2における感光体ドラムの残量Dに対する削れムラ及び画像ブレの推移である。ただし、Pカートリッジにおける感光体ドラムの残量Dが71%のときに、Tカートリッジを新品に交換した。縦軸は画像ランクであり、実施例1と同様に判定した。
図8において、感光体ドラムの残量Dが100〜72%では、削れムラが◎から◎と○
との間なり、最終的に○となった。また、画像ブレは、感光体ドラムの残量Dが100〜72%では◎であり、72%を下回って逆回転が1mm、且つ、Tカートリッジを新品に交換すると、◎から○の間となった。
削れムラは、逆回転が5mmの時は削れる量が多いので早く悪化していく。しかし、感光体ドラムの残量Dが72%を超えた所で、逆回転を1mmとすると、逆回転が5mmの時と比較して削れる量が少なくなるため、削れムラの悪化は緩やかになる。画像ブレは、感光体ドラムの残量Dが72%の時点で逆回転を5mmから1mmとする、且つ、Tカートリッジを新品に交換することで、感光体ドラムの残量Dに対して良好に推移する。ただし、微粉トナーや外添剤の残渣があるため、画像ブレが悪化するが、逆回転を1mm行っているため、○となって以降良化する。
以上の結果から、実施例2の構成における具体的制御方法を用いることで、画像ブレを抑制しつつ逆回転に起因する削れムラを抑制し、良好な画像を提供することが出来る。
なお、実施例1,2では、一つの閾値を設けた例で説明したが、閾値は2個以上設定して細かく制御を変えてもよい。2個以上設定する場合として、例えばトナーカートリッジのみが新品に交換された場合が想定される。この場合、不揮発性メモリ101Tに記憶された新品情報に基づいて、制御手段部100(CPU)は新品である事を検知し、逆回転量を制御する。例えば、50%でトナーカートリッジPTを交換する場合、初期100%
〜86%までを逆回転量5mmとし、85%以下を逆回転量1mmとしておく。例として
、あるタイミング、例えば感光体ドラム2の残量Dが50%のタイミングで、トナーカートリッジPTを交換した場合について説明する。不揮発性メモリ101Tと制御手段部100(CPU)で新品である事を検知した場合、感光体ドラム2の残量Dが50%〜36%までを逆回転量5mmとし、35%〜0%を逆回転量1mmとする。すなわち、新品のトナーカートリッジPTが装着された場合、感光体ドラム2の残量Dが14%減少するまでの間は逆回転量が増えるように、感光体ドラム2の残量Dの閾値を新たに36%に設定する。そして、トナーカートリッジPTのメモリ101Tに記憶された新品情報を削除する。このようにすることで、画像ブレを抑制しつつ逆回転に起因する削れムラを抑制し、良好な画像を提供することが出来る。
言い換えれば、新品のトナーカートリッジPTの装着により、逆回転の切り替えの閾値を新たに設けるようにすることで、良好な画像を提供する
本実施例では、感光体ドラム2の残量Dに応じて、感光体ドラム停止後に行う間欠的な正回転の回数と、逆回転の回転量を制御するようにした。
その他は、実施例1と同様である。
本実施例において、感光体ドラム停止制御シーケンスにおける正回転や逆回転は、感光体ドラム2の感光体ドラムの残量Dに応じて制御を行う。実施例3は、実施例1における[2.具体的な制御フロー]で示した感光体ドラムの残量Dが100〜55%において、間欠的な正回転は、5秒毎に1mm移動を5回行い、逆回転は間欠的な正回転停止後5秒後に5mm行う。54〜0%において、間欠的な正回転は、5秒毎に1mm移動を10回行い、逆回転は行わない。100〜55%において、感光体ドラム2とクリーニングブレード7との当接ニップに残っていた粒径の小さな微粉トナーや外添剤などの残渣は、間欠的な正回転と逆回転で当接ニップ外に分散されていた。一方、54〜0%において、削れムラ抑制のため逆回転は、行わない。よって、その分、間欠的な正回転の回数を10回に増やすことで、感光体ドラム2とクリーニングブレード7との当接ニップに残っていた粒径の小さな微粉トナーや外添剤などの残渣を当接ニップ外に分散させる。つまり、54〜0%では、逆回転による残渣の当接ニップ外への分散を、正回転の回数を増やすことによ
り行っている。残渣の当接ニップ外への分散の効果は、正回転よりも逆回転の方が効果的である。また、正回転を増やすことで、停止制御シーケンスが延長されてしまうという弊害がある。しかしながら、感光体ドラムの残量Dが少なくなってきて削れムラが発生するおそれがある場合は、逆回転をやめ正回転の回数を増やすことにより削れムラの発生の抑制と画像ブレの抑制を両立するようにしている。結果、感光体ドラムの残量Dが100〜0%の間で画像ブレと削れムラが○となるようにした。
(S50)画像データに基づき画像を印字する。
(S51)搬送された転写材12が画像形成ジョブの最後の転写材12(ラスト紙)であるか否かを確認する。搬送された転写材12が最後の転写材12でなければ、S50へ戻る。
(S52)感光体ドラムの残量(像担持体使用量)D[%]の予測を算出する。
(S53)不揮発メモリ101内に格納されている現在の感光層の残層厚Eを計算後の感光層の残層厚E’に書き換える。
(S54)感光体ドラムの残量D[%]が55%以上の場合は間欠的な正回転を5回行い、且つ、逆回転の移動量を5mmとし、55%より下の場合は間欠的な正回転を10回行い、且つ、逆回転を行わないこととする。
(S55)感光体ドラム停止制御シーケンスを実行する。
(S56)感光体ドラムを完全に停止させる。
実施例1に記載の比較例1と同様の構成とした。
図10は、実施例3における感光体ドラムの残量Dに対する削れムラ及び画像ブレの推移である。縦軸は画像ランクであり、実施例1と同様に判定した。
図10において、感光体ドラムの残量Dが100〜55%では、削れムラが◎から○となった。また、画像ブレは一貫して◎であった。感光体ドラムの残量Dが54〜0%では、削れムラが一貫して○であった。また、画像ブレは逆回転を行わなくなった時点から、◎から○となり、0%に向けて良化していった。削れムラは、逆回転を行うことで悪化していく。54%以降は、逆回転を行わないため画像上変化しなくなる。画像ブレは、55%まで逆回転を行うことで、◎であるが、逆回転を止めると◎と○の間となる。54〜0%で良化している理由は、画像ブレの原因となっている粒径の小さな微粉トナーや外添剤などの残渣は、プロセスカートリッジの寿命の前半で多く発生し、寿命の後半では減少するためである。微粉トナーは、供給ローラで現像ローラに現像剤を供給し、金属ブレードで規制するような一般的な系では、規制時に粒径の大きいものが規制され、選択的に粒径の小さいほうから現像されるため、寿命の前半で多く使われ、寿命の後半で少なくなる。また、外添剤などの残渣は、プロセスカートリッジの寿命の前半で、初期に遊離した外添剤やトナーに外添された外添剤が多く、寿命の後半では、トナーが劣化することにより、外添剤の量は減っていくためである。
比較例1における結果は、実施例1の説明においてに記載した内容と同様である。
以上より、本実施例の構成を用いることで、画像ブレを抑制しつつ逆回転に起因する削れムラを抑制し、良好な画像を提供することが出来る。
100…CPU、101…不揮発性メモリ、110…予測手段
Claims (8)
- 現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体を回転駆動する駆動手段と、
前記像担持体の静電潜像を現像剤像に現像する現像装置と、
回転する前記像担持体に対し摺動可能に当接し、前記現像剤像の転写後に前記像担持体に残留する現像剤を前記像担持体から除去するクリーニングブレードと、
を有し、
画像形成動作の終了の時に、前記像担持体に対し、回転を一旦停止させた後に、画像形成動作時と同じ方向に回転させ、次に画像形成動作時とは逆方向に回転させる前記像担持体の停止動作を実行可能な画像形成装置において、
前記像担持体の残使用可能量を予測する予測手段を備え、
前記残使用可能量が閾値を下回った後の前記像担持体の停止動作において、画像形成動作時とは逆方向の回転の回転量を、前記残使用可能量が前記閾値を下回る前における回転量よりも小さくするように制御する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記予測手段は、前記像担持体の回転時間を含む前記像担持体の使用情報に基づいて前記残使用可能量を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記残使用可能量が閾値を下回った後の前記像担持体の停止動作において、画像形成動作時とは逆方向の回転の回転量を0にすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の停止動作において、画像形成動作時と同じ方向の回転を、間欠的に複数回行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の停止動作において、前記残使用可能量が前記閾値を下回る前における画像形成動作時とは逆方向の回転の回転量は、画像形成動作時と同じ方向の回転の1回の回転における回転量よりも大きく、かつ、該逆方向の回転時おいて前記像担持体における前記クリーニングブレードとの当接箇所が記録材への前記現像剤像の転写位置に達しない量であることを特徴とする請求項1、2、4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記残使用可能量が閾値を下回った後の前記像担持体の停止動作において、画像形成動作時とは逆方向の回転の回転量を0にするとともに、画像形成動作時と同じ方向の回転は、間欠的に行う回数を前記残使用可能量が閾値を下回る前よりも増やすことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 少なくとも像担持体を備え画像形成装置の装置本体に着脱可能に設けたプロセスカートリッジと、
少なくとも現像装置に供給される現像剤を収納する現像容器を備え画像形成装置の装置本体に着脱可能に設けたトナーカートリッジと、を有し、
前記トナーカートリッジには新品情報を記憶可能なメモリを備え、
前記制御手段は、前記メモリから前記トナーカートリッジが新品であると検知した場合には、前記閾値を新たに設けて制御をおこなうことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体を複数有するとともに、各像担持体ごとに前記駆動手段を有し、
各像担持体の停止動作を個別に行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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