JP5901069B2 - 電磁遮蔽構造 - Google Patents
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Description
さらには、電磁妨害波を抑制するためには、少なくとも特定の間隔以下(例えば、ラジオノイズにおいては30mmピッチ以下)で基台と蓋とを接触させる必要がある。しかし、凸形状嵌合部と凹形状嵌合部との相対的な精度が低いと、凸形状嵌合部と凹形状嵌合部とが嵌合せず、基台と蓋との接触箇所が少なくなってしまうおそれがある。すなわち、隣り合う接触箇所の間隔が上記特定の間隔よりも大きくなるおそれがあり、電磁遮蔽が不十分となる。
また、基台の搭載面に向けて押し付けることで容易に突出部を基台に接触させることができるので、基台、蓋、及び突出部の寸法を高い精度で設定する必要がなく、製造コストを低く抑えることもできる。
さらに、突出部は基台に接触するように蓋の開口端部から搭載面に対して傾斜した方向に突出する構成とされているので、蓋を基台に取り付けた状態でも突出部を蓋の外側から容易に視認できる。すなわち、突出部と基台との接触を視認して、良品と不良品との判別を容易に行うことが可能となる。
なお、ここで特定の間隔とは、電磁遮蔽する電磁波の周波数に応じた間隔であり、例えばラジオノイズの場合は30mmである。
さらに、突出部が枠体部の突出方向先端に接触する構成とされているので、基台と蓋とを特定の間隔以下で電気的に接続して電磁遮蔽することが可能となる。
ここで、開口端部に対応する枠体部の形状とは、開口端部の形状に応じて嵌めこみ、位置合わせが可能な形状のことを意味している。例えば、開口端部が矩形環状に形成されている場合には、枠体部も矩形環状に形成される。
この構成では、枠体部の周面から突出する凸部が、蓋の開口端部の周面に接触しているので、例えば突出部の数が少なくても基台と蓋との接触箇所の数を十分に確保でき、基台と蓋とを特定の間隔以下で電気的に接続して確実に電磁遮蔽することが可能となる。
また、この凸部が枠体部の外周面から突出している場合は、搭載領域の面積を広く取ることができ、搭載される電子部品の配置面積を十分に確保できる。
さらには、枠体部の凸部が、蓋の開口端部に接触しているので、枠体部と蓋との位置ずれを抑制することができる。
隣接する凸部の間隔が狭いと蓋の開口端部が大きくたわみ、凸部が蓋の開口端部に接触できなくなる恐れがあるが、突出部が凸部の間において枠体部に接触する構成とすることにより、隣り合う凸部の間隔を拡大しても特定の間隔以下で基台と蓋とを電気的に接続することができる。したがって、蓋の開口端部がたわむことを抑制することでき、すべての凸部が蓋の開口端部に接触可能となる。
この構成では、突出部が開口端部の各辺の中央に形成されており、凸部が開口端部の各辺の中央に形成されている場合と比較して、開口端部のたわみを小さくすることができるので、凸部を確実に開口端部に接触させることが可能となる。
この場合、ネジ止めの締結力によって、突出部が基台に押し付けられるので、確実に突出部を基台に接触させ、基台と蓋との電気的な接続を確保できる。
以下に、本発明の第一実施形態について、図1から図3を参照して説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る電磁遮蔽構造1を示す。図1(a)は電磁遮蔽構造1の側断面図、図1(b)は(a)のA−A矢視断面図、図1(c)は(b)においてa方向から見た時の側面図である。
電磁遮蔽構造1は、図1(a)〜図1(c)に示すように、基台10と、この基台10を覆う蓋20とを備えている。
そして、蓋20の開口端部には、基台10に接触するように搭載面11に対して傾斜した方向に突出し、変形可能な突出部23が形成されている。なお、突出部23は、外力によって例えば弾性変形しても良いし、塑性変形しても良い。
蓋20を製造する際には、例えば図2(a)、(b)に示すように、打ち抜き加工などにより、矩形状の天板部21と、この天板部21の各辺に接続された側壁部22とを有する金属平板50を形成する。このとき、側壁部22には突出部23が同時に形成される。また、ネジ止め部24も打ち抜き加工において同時に形成される。
なお、前述したように曲げられた突出部23は、基台10に接触するように搭載面11に対して傾斜した方向に突出する。具体的に説明すれば、突出部23の突出方向は、側壁部22の内側に向かうにしたがって天板部21の周縁から延びる側壁部22の延出方向に延びる(進行する)ように設定されている。また、本実施形態では、突出部23の突出方向先端部が、蓋20の開口端部よりも側壁部22の延出方向に突出する。
以上により、本実施形態に係る電磁遮蔽構造1の製造が完了する。
したがって、突出部23を特定の間隔以下で蓋20の開口端部に複数配列しておけば、確実に基台10と蓋20とを特定の間隔以下で電気的に接続して電磁遮蔽することが可能となる。
次に、本発明の第二実施形態について説明する。なお、ネジ止め部とネジの構成については、第一実施形態と同様であるので、同一の符号で記載する。
図5に、本発明の第二実施形態に係る電磁遮蔽構造101を示す。図5(a)は電磁遮蔽構造101の側断面図、図5(b)は(a)のB−B矢視断面図、図5(c)は(b)においてb方向から見た時の側面図である。
電磁遮蔽構造101は、図5(a)〜図5(c)に示すように、基台110と、この基台110を覆う蓋120とを備えている。
枠体部112は、蓋120の開口端部に対応する形状を有しており、平面視矩形に形成されている。この枠体部112は基台110と一体に形成されており、基台110と同じ材質で構成されている。第二実施形態では、基台110の搭載面111のうち枠体部112に囲まれた領域が、例えばトランスや基板などの電子部品が配置される搭載領域113となる。
そして、蓋120の開口端部には、基台110に接触するように搭載面111に対して傾斜した方向に突出し、変形可能な突出部123が形成されている。なお、突出部123は、外力によって例えば弾性変形してもよいし、塑性変形してもよい。
第二実施形態において、これらの突出部123は、基台110の枠体部112と接触するように配置されている。
蓋120を製造する際には、例えば図6(a)、(b)に示すように打ち抜き加工などにより、矩形状の天板部121と、この天板部121の各辺に接続された側壁部122とを有する金属平板150を形成する。このとき、側壁部122には突出部123が同時に形成される。第二実施形態において、この突出部123は側壁部122から突出しないように形成される。また、ネジ止め部24も打ち抜き加工において同時に形成される。
なお、前述したように曲げられた突出部123は、基台110に接触するように搭載面111に対して傾斜した方向に突出する。ただし、第二実施形態では、突出部123の突出方向先端部が、蓋120の開口端部よりも側壁部122の延出方向に突出せず、突出部123全体が蓋120内部に収容される。
以上により、本実施形態に係る電磁遮蔽構造101の製造が完了する。
さらに、基台110に枠体部112が形成されているため、蓋120の製造時の打ち抜き加工において、突出部123が側壁部122から突出しないように形成できる。このため、突出部123を有する蓋120の打ち抜き加工に用いる金型形状を簡略化でき、製造コスト削減を図ることも可能となる。
次に、本発明の第三実施形態について説明する。なお、ネジ止め部とネジの構成については、第一実施形態と同様であるので、同一の符号で記載する。
図7に、本発明の第三実施形態に係る電磁遮蔽構造201を示す。図7(a)は電磁遮蔽構造201の側断面図、図7(b)は(a)のC−C矢視図(平面図)、図7(c)は(b)においてb方向から見た時の側面図である。
第三実施形態に係る電磁遮蔽構造201は、図7(a)〜図7(c)に示すように、基台210と、この基台210を覆う蓋220とを備えている。
枠体部212は、蓋220の開口端部に対応する形状を有しており、平面視矩形に形成されている。さらに、第三実施形態の枠体部212には、枠体部212の外周面から突出する凸部214が複数形成されており、凸部214は蓋220の開口端部の内周面と接触可能とされている。これらの複数の凸部214は、開口端部の周方向に間隔をあけて配列されている。
そして、蓋220の開口端部には、基台210に接触するように搭載面211に対して傾斜した方向に突出し、変形可能な突出部223が形成されている。なお、突出部223は、外力によって例えば弾性変形してもよいし、塑性変形してもよい。
第三実施形態においては、図7(b)に示すように、突出部223と凸部214とが開口端部の周方向に沿って交互に配置されており、突出部223と凸部214との間隔が30mm以下となるように設定されている。
さらには、枠体部212の複数の凸部214が、蓋220の開口端部に接触しているので、枠体部212と蓋220との位置ずれを抑制することができる。
また、開口端部に形成される突出部の幅・高さ・数は、遮蔽構造の設計に応じて適宜設定されれば良い。
10、110、210 基台
11、111、211 搭載面
20、120、220 蓋
23、123、223 突出部
112、212 枠体部
113、213 搭載領域
214 凸部
240 電子部品
Claims (5)
- 電子部品が配置される搭載面を有する基台と、
一方向に開口し前記搭載面を覆う蓋と、を備え、
前記蓋の開口端部には、前記基台に接触するように前記搭載面に対して傾斜した方向に突出し、変形可能な突出部が形成されており、
前記基台が、前記搭載面から突出して前記電子部品の搭載領域を囲む枠体部を有し、
該枠体部が、前記開口端部に対応する形状を有し、
前記突出部が、前記枠体部の突出方向先端に接触することを特徴とする電磁遮蔽構造。 - 前記枠体部に、該枠体部の周面から突出する凸部が形成され、
該凸部が、前記開口端部の周面に接触することを特徴とする請求項1に記載の電磁遮蔽構造。 - 前記凸部が、前記枠体部の周方向に間隔をあけて複数配列され、
前記突出部が、互いに隣り合う前記凸部の間において前記枠体部に接触することを特徴とする請求項2に記載の電磁遮蔽構造。 - 前記開口端部が平面視矩形に形成され、
前記突出部が、前記開口端部の各辺の中央に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電磁遮蔽構造。 - 前記突出部が、前記基台と前記蓋とをネジ止めする締結力によって前記基台に押し付けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電磁遮蔽構造。
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JP2012217272A JP5901069B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | 電磁遮蔽構造 |
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