JP5900819B2 - ヒンジキャップ付き二液吐出容器 - Google Patents
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Description
異なる内容液を収容した一対の容器本体と、両容器本体の口筒部に組付く一対のキャップ本体及び一対のキャップ本体を回動自在に連結するヒンジを有し、両キャップ本体が重なる二つ折り状態とこの二つ折り状態から両キャップ本体が開く展開状態とに設定可能なヒンジキャップとを備えた二液吐出容器であって、
両キャップ本体の頂壁には、吐出口と、封止栓とがそれぞれ設けられており、二つ折り状態で一方のキャップ本体に設けられた封止栓が他方のキャップ本体に設けられた吐出口に嵌合すると共に、他方のキャップ本体に設けられた封止栓が一方のキャップ本体に設けられた吐出口に嵌合して両吐出口が封止されており、
ヒンジキャップを二つ折り状態にして一対の容器本体が1列に並ぶ縦列姿勢からヒンジキャップを展開状態に至らせて一対の容器本体が2列に並ぶ横列姿勢とすることにより、封止栓による吐出口の封止が解除されて両容器本体から異なる内容液がそれぞれ吐出される、と云うものである。
縦列姿勢では一対の容器本体を1列に並べることにより、収納スペースの低減を達成し、横列姿勢では封止栓の離脱による口筒部の封止解除を達成する。
また、前記のように封止された容器本体では、横列姿勢(初期状態)から縦列姿勢に移行する際に、内容液が漏れ出すことを確実に抑制できる。
また、薄膜片を設けていない場合においても、前記尖形部が吐出口に封止栓を挿入する際のガイドとなり、操作性に優れる。
さらに前記封止栓が前記吐出口に密嵌合して封止するので、両キャップ本体に設けられた吐出口の封止を同時に達成する。
本発明の主たる構成においては、両容器本体が1列に並ぶ縦列姿勢とすることで収納スペースの効率化を図ることができ、流通コストの低減に寄与することが可能となる。
また従来のように一対の容器本体が互いに分離してしまうことがなくなり、使用時の横列姿勢においても常に一体化した状態とすることができるため、異なる内容液を同時に安定して吐出させることができる。
図1は本発明によるヒンジキャップ付き二液吐出容器の第1実施例としての要部を縦断面で示す正面図、図2は図1のヒンジキャップ付き二液吐出容器の平面図、図3は第1実施例におけるヒンジキャップを容器本体に組み付ける第1の組み付け方法の説明図であり、Aは一方の容器本体への組み付け段階、BはAに続く他方の容器本体への組み付け段階を示す。図4は図1のヒンジキャップ付き二液吐出容器の使用例として流通時(縦列姿勢)を示す図、図5は図1のヒンジキャップ付き二液吐出容器の使用例として、流通時から吐出時へ至る途中の状態を示す図、図6は図1のヒンジキャップ付き二液吐出容器の使用例として吐出時(横列姿勢)を示す図である。
図3Aに示すように、ヒンジキャップ1をヒンジ2から折り曲げて両キャップ本体3,3が重なる二つ折り状態とする。この状態では、一方のキャップ本体3に設けられた封止栓6が他方のキャップ本体3に設けられた吐出口5に、他方のキャップ本体3に設けられた封止栓6が一方のキャップ本体3に設けられた吐出口5に挿入されるため、両吐出口5,5が封止される。なお、吐出口5は縮径状に形成されると共に封止栓6は筒状に形成されており、封止栓6が吐出口5に密嵌合して強固に封止する。
二つ折り状態のヒンジキャップ1では、吐出口5が封止栓6によって強力に封止されており、一方の容器本体11を倒立姿勢としたときに液漏れが生じることはない。
(流通時)
流通時の形態は、図4に示すように、一方の容器本体11と他方の容器本体11とが1列に並ぶ縦列姿勢で行われる。縦列姿勢にある一対の容器本体11,11をセットとして扱うことにより、収納に要するスペースを小さくすることが可能となるため、例えば1つの梱包箱に収納可能なセット数を増大させることができ、流通コストの低減に寄与することが可能となる。
内容液の吐出は、例えば図4に示すように、縦列姿勢(未開封状態)にある一対の容器本体11,11を水平状態とし、両手で一対の容器本体11,11の各胴部13,13をそれぞれ把持し、続いて図5に示すようにヒンジ2を中心に矢印方向に折り曲げて、ヒンジキャップ1を二つ折り状態から開いて展開状態(図1参照)とすることにより行う。このとき、両容器本体11の各平面部15,15に設けられている連結部材16,16同士が連結し合って、一対の容器本体11,11が2列に並ぶ横列姿勢に設定される(図1参照)。
第2の組み付け方法は、ヒンジキャップ1を左右に展開した状態で行う。すなわち、図8に示すように、あらかじめ異なる内容液がそれぞれ充填された一対の容器本体11,11同士を連結部材16,16を使用して2列に並ぶ横列姿勢の状態で連結しておく。そして、展開状態にあるヒンジキャップ1の一対のキャップ本体3,3を下方に向けて、一対の容器本体11,11の各口筒部12,12の頭上にそれぞれ配置する。そして、この状態からヒンジキャップ1を一度に打栓することにより、口筒部12,12に対する一対のキャップ本体3,3の組み付けが同時に完了し、図7に示すヒンジキャップ付き二液吐出容器となる。このように、第2実施例に示すヒンジキャップ付き二液吐出容器を用いた第2の組み付け方法では、一対のキャップ本体3,3を一対の容器本体11,11の各口筒部12,12に効率良く組み付けることが可能となっている。
(流通時)
流通時の形態は、上述の第1実施例と同様であり、図9に示すように、一方の容器本体11と他方の容器本体11とが1列に並ぶ縦列姿勢で行う。
図7に示す組み付け後の状態から図9に示す縦列姿勢への移行は、ヒンジキャップ1を展開状態から二つ折り状態にすることにより行う。すなわち一対の容器本体11,11を図7に示す横列姿勢からヒンジ2を中心に互いに逆方向にそれぞれ略90度回動させることによって縦列姿勢とすることができる。
内容液の吐出は、図9に示すように、縦列姿勢(未開封状態)にある一対の容器本体11,11を水平状態とし、両手で一対の容器本体11,11の各胴部13,13をそれぞれ把持し、続いて図10に示すようにヒンジ2を中心に矢印方向に折り曲げて、ヒンジキャップ1を二つ折り状態から開いて展開状態(図11参照)とすることにより行う。このとき、両容器本体11の各平面部15,15に設けられている連結部材16,16同士が連結し合って横列姿勢に設定される。
内容液の吐出は、第1及び第2実施例同様に、縦列姿勢にある一対の容器本体11,11を、ヒンジ2部分で矢印方向(図15参照)に折り曲げて行うが、このとき一対の容器本体11,11を比較的大きな力で折り曲げると、図15に示すように掛止凸部10bによって掛止凹部10aを切断することができる。これにより、両者の掛止状態が解除され、一対の容器本体11,11を未開封状態の縦列姿勢から開封済み状態の横列姿勢とすることができる。
そして、図16に示すように、横列姿勢の両容器本体11,11を傾け、あるいは倒立させた状態で矢印方向にスクイズすることにより、両容器本体11,11から異なる内容液を同時に吐出させることができる。
2 ; ヒンジ
3 ; キャップ本体
3a ; 側壁
4 ; 頂壁
5 ; 吐出口
6 ; 封止栓
7 ; 内壁
8 ; 薄膜片
9 ; 尖形部
10 ; 不正開封防止機構
10a; 掛止凹部
10b; 掛止凸部
11 ; 容器本体
12 ; 口筒部
13 ; 胴部
14 ; 半円部
15 ; 平面部
16 ; 連結部材
Claims (6)
- 異なる内容液を収容した一対の容器本体(11)と、両容器本体(11)の口筒部(12)に組付く一対のキャップ本体(3)及び前記一対のキャップ本体(3)を回動自在に連結するヒンジ(2)を有し、両キャップ本体(3)が重なる二つ折り状態と前記二つ折り状態から両キャップ本体(3)が開く展開状態とに設定可能なヒンジキャップ(1)とを備えた二液吐出容器であって、
両キャップ本体(3)の頂壁(4)には、吐出口(5)と、封止栓(6)とがそれぞれ設けられており、前記二つ折り状態で一方のキャップ本体(3)に設けられた封止栓(6)が他方のキャップ本体(3)に設けられた吐出口(5)に嵌合すると共に、他方のキャップ本体(3)に設けられた封止栓(6)が一方のキャップ本体(3)に設けられた吐出口(5)に嵌合して両吐出口(5)が封止されており、
前記ヒンジキャップ(1)を前記二つ折り状態にして前記一対の容器本体(11)が1列に並ぶ縦列姿勢から前記ヒンジキャップ(1)を前記展開状態に至らせて前記一対の容器本体(11)が2列に並ぶ横列姿勢とすることにより、前記封止栓(6)による前記吐出口(5)の封止が解除されて前記両容器本体(11)から異なる内容液がそれぞれ吐出されることを特徴とするヒンジキャップ付き二液吐出容器。 - 吐出口(5)を、破断可能な薄膜片(8)でシールした請求項1に記載のヒンジキャップ付き二液吐出容器。
- 封止栓(6)の先端に尖形部(9)を形成した請求項2に記載のヒンジキャップ付き二液吐出容器。
- ヒンジキャップ(1)が、一方のキャップ本体(3)に形成された掛止凹部(10a)と、他方のキャップ本体に形成された掛止凸部(10b)とを有して構成され、一対の容器本体(11)が縦列姿勢にあるときには前記掛止凸部(10b)と前記掛止凹部(10a)とが離脱不能に掛止し合い、前記縦列姿勢から横列姿勢に移る際には前記掛止凸部(10b)が前記掛止凹部(10a)を切断する不正開封防止機構(10)を備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載のヒンジキャップ付き二液吐出容器。
- 横列姿勢において両容器本体(11)同士を不動に連結する連結部材(16)を、前記両容器本体(11)の胴部(13)に設けた請求項1乃至4のいずれか一項に記載のヒンジキャップ付き二液吐出容器。
- 一対の容器本体(11)を、スクイズ性を備える合成樹脂材で構成した請求項1乃至5のいずれか一項に記載のヒンジキャップ付き二液吐出容器。
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JP2012018496A Active JP5900819B2 (ja) | 2012-01-31 | 2012-01-31 | ヒンジキャップ付き二液吐出容器 |
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