JP5046108B2 - 二剤混合容器 - Google Patents
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Description
上端部に第1口筒部を形成し第1剤を収容する有底筒状の第1容体と、上端部に第2口筒部を形成し、下端部を底面に底開口部を形成した底部とした第2剤を収容する第2容体を有すること、
第1容体の第1口筒部を密閉する第1栓体と、第2容体の第2口筒部を密閉するキャップ体と、底開口部を密閉する第2栓体を有すること、
第1容体の上端部と第2容体の下端部をヒンジ部を介して連結すること、
このヒンジ部により、第1容体と第2容体の配設位置を、使用前の上下逆転した並列状の配設位置から、使用時における、第1栓体と第2栓体による密閉を開放した状態で第1口筒部と第2容体の底部を連通状に密嵌合した直列状の配設位置に移行可能に構成すること、
第1容体の第1口筒部に第1押込片を起立配設し、第1口筒部と第2容体の底部の密嵌合操作に伴う第1押込片による第2栓体への押込み作用により、この第2栓体による密閉状態の開放が可能とする構成と、第2容体の底部に第2押込片を垂下配設し、第1口筒部と第2容体の底部の密嵌合操作に伴う第2押込片による第1栓体への押込み作用により、この第1栓体による密閉状態の開放が可能とする構成のうち、少なくとも一方の構成を有すること、
と云うものである。
ここで、第1容体の上端部と第2容体の下端部をヒンジ部を介して連結しているので、使用前には第1容体の上端部に位置する第1口筒部と第2容体の下端部に位置する底部が肩を並べるように、すなわち上記したように上下逆転した並列状に配設される。
ここで、本発明の構成を記載するにあたって、第1容体と第2容体の上下方向の記載、あるいは起立、垂下等の部位の付設方向の記載については、第1容体と第2容体それぞれの口筒部を上、そして底部を下としてその上下方向を決めて記載するようにしている。
また第1容体と第2容体を使用前から直列状に組付き固定したタイプの二剤混合容器に比較して混合方法が直感的に理解できるものであり、安心して操作することができる。
また、第1容体と第2容体はヒンジ部を介していつも揃った状態で保管されるので、一方を何処かに無くしてしまった等の問題も解消することができる。
一方、第1栓体による密閉状態の開放は、第2容体の底部に第2押込片を起立配設することにより、嵌合操作に伴ってこの第2押込片により第1栓体に押込力を作用させて達成することができる。
第1栓体と第2栓体のうち、一方の栓体を密嵌合操作前に取り外し可能とし、他方の栓体による密閉状態を密嵌合操作に伴い開放する構成としたものである。
第1口筒部に外嵌固定する第1組付リングと第2容体の底部に外嵌固定する第2組付リングを有し、この第1組付リングと第2組付リングをヒンジ部で連結する嵌合体により、第1容体の上端部と第2容体の下端部を連結する構成とし、嵌合体を、第1組付リングの上端に内鍔状の頂壁を介し第1口筒部に密嵌入するシール筒片を垂下設し、このシール筒片内に、シール筒片の下端から中心軸方向に延設される複数の連結片を介して棒状の第1押込片を起立設する構成とする、というものである。
また、後述するようにこの嵌合体を利用して押込片を第1口筒部、あるいは第2容体の底部に容易に配設することが可能となる。
同様に、第1組付リングを利用して第2押込片を第2容体の底部内に配設することが可能である。
基本的な構成を有するものにあっては、第1容体の上端部と第2容体の下端部をヒンジ部を介して連結する構成とすることにより、使用者は第1容体と第2容体の上下位置や前後左右の方向性を意識することなく、この第1容体と第2容体を直列、連通状に結合することにより、簡単、かつ確実に二剤混合操作をすることができる。
また、縮径底筒片を利用して容易に第2押込片を底部に配設することができる。
図1と図2は本発明の二剤混合容器の第1実施例を説明するためのものであり、図1は使用前の半縦断正面図、図2は二剤混合状態時の半縦断正面図である。この容器の主たる構成部材は、有底円筒状の第1容体1と、同じく有底円筒状の第2容体11と、これら第1容体1と第2容体11を連結する部材である嵌合体21の3つの主部材から構成されている。
第2容体11は第2口筒部12と円筒状の胴部13と底部14を有し第2剤Bを収納するが、底部14の上端部は後述する嵌合体21の第2組付リング23が外嵌するため胴部13に比較して若干段差状に縮径している。
また、この底部14の下端部をさらに段差状に縮径した縮径底筒片15としており、この縮径底筒片15の底面に底開口部16が形成されている。
また、縮径底筒片15の下端から等中心角度の位置4本の第2押込片17が起立設している。
また、第1組付リング22の上端に内鍔状の頂壁を介し第1口筒部2に密嵌入するシール筒片25を垂下設し、さらにこのシール筒片25の下端部から複数、中心軸に向かって延設される連結片27を介して、第1口筒部2内に棒状の第1押込片26を起立一体連設している。
また、第2容体11に第2剤Bを充填後、縮径底筒片15の底開口部16に第2栓体32を密嵌入してこの底開口部16を密閉し、第2口筒部12はキャップ体33を螺合組付けして密閉する。
そして上記のように3箇所密閉した状態で、第1容体1の第1口筒部2と第2容体11の底部14が肩を並べるように、第1容体1と第2容体11を上下逆転した並列状にし、箱詰め等の包装をして保管する。
ここで、本実施例の容器では密嵌合操作に伴なって第1栓体31と第2栓体32を共に脱密嵌合する構成であり、収納剤の液漏れや、飛散の恐れがないので容器全体の姿勢に留意することなくこの密嵌合操作を安心して実施することができる。
この容器は、図1、2に示す第1実施例の容器と類似的なものであるが、使用時、第1口筒部2と第2容体11の底部14を密嵌合する前に第1栓体31を第1口筒部2から取り外し、その後密嵌合操作に伴なって第2栓体32を第1押込片26により押し上げて底開口部16から脱落させて、第1口筒部2と底部14を連通状態として第1剤Aと第2剤Bを混合して混合剤Cとするように構成している。
たとえば第1栓体を手で取り外し、第1剤内に第3三剤を添加し、その後密嵌合操作に伴って第2栓体の密閉状態を開放して、3つの剤を混合して使用する等の用途には適している。
たとえば、上記実施例では第2容体11のキャップ体33で密閉する例を示したが、このキャップ体に櫛体等の塗布体や、注出口を付設した構成とすることもできる。
また、押込片の形状や配設態様も、栓体による密閉状態を開放する機能や、成形性を考慮しながら、第1口筒部と第2容体の底部の嵌合操作に伴なう、第1口筒部と底部との上下方向の相対的な変位を利用してさまざま態様で構成することができる。
2 ;第1口筒部
3 ;胴部
4 ;底部
11;第2容体
12;第2口筒部
13;胴部
14;底部
15;縮径底筒片
16;底開口部
17;第2押込片
21;嵌合体
22;第1組付リング
23;第2組付リング
24;ヒンジ部
25;シール筒片
26;第1押込片
27;連結片
31;第1栓体
32;第2栓体
33;キャップ体
A ;第1剤
B ;第2剤
C ;混合剤
Claims (5)
- 上端部に第1口筒部(2)を形成し第1剤(A)を収容する有底筒状の第1容体(1)と、上端部に第2口筒部(12)を形成し、下端部を底面に底開口部(16)を形成した底部(14)とした第2剤(B)を収容する第2容体(11)を有し、前記第1容体(1)の第1口筒部(2)を密閉する第1栓体(31)と、前記第2容体(11)の第2口筒部(12)を密閉するキャップ体(33)と、底開口部(16)を密閉する第2栓体(32)を有し、前記第1容体(1)の上端部と第2容体(11)の下端部をヒンジ部を介して連結し、該ヒンジ部により、前記第1容体(1)と第2容体(11)の配設位置を、使用前の上下逆転した並列状の配設位置から、使用時における、第1栓体(31)と第2栓体(32)による密閉を開放した状態で第1口筒部(2)と第2容体(12)の底部(14)を連通状に密嵌合した直列状の配設位置に移行可能に構成し、前記第1容体(1)の第1口筒部(2)に第1押込片(26)を起立配設し、前記第1口筒部(2)と第2容体(12)の底部(14)の密嵌合操作に伴う第1押込片(26)による第2栓体(32)への押込み作用により、該第2栓体(32)による密閉状態の開放が可能とする構成と、前記第2容体(11)の底部(14)に第2押込片(17)を垂下配設し、前記第1口筒部(2)と第2容体(11)の底部(14)の密嵌合操作に伴う第2押込片(17)による第1栓体(31)への押込み作用により該第1栓体(31)による密閉状態の開放が可能とする構成のうち、少なくとも一方の構成を有するものとした二剤混合容器。
- 第1栓体(31)と第2栓体(32)のうち、一方の栓体を密嵌合操作前に取り外し可能とし、他方の栓体による密閉状態を密嵌合操作に伴い開放する構成とした請求項1記載の二剤混合容器。
- 第1口筒部(2)に外嵌固定する第1組付リング(22)と第2容体(11)の底部(14)に外嵌固定する第2組付リング(23)を有し、該第1組付リング(22)と第2組付リング(23)をヒンジ部(24)で連結する嵌合体(21)により、第1容体(1)の上端部と第2容体(11)の下端部を連結する構成とし、前記嵌合体(21)を、前記第1組付リング(31)の上端に内鍔状の頂壁を介し第1口筒部(2)に密嵌入するシール筒片(25)を垂下設し、該シール筒片(25)内に、該シール筒片(25)の下端から中心軸方向に延設される複数の連結片(27)を介して棒状の第1押込片(26)を起立設する構成とした請求項1または2記載の二剤混合容器。
- 第2容体(11)の底部(14)の下端部を段差状に縮径した縮径底筒片(15)とし、該縮径底筒片(15)が第1口筒部(2)に密嵌入する構成とした請求項1、2または3記載の二剤混合容器。
- 縮径底筒片(15)の下端外周位置から第2押込片(17)を垂下設する構成とした請求項4記載の二剤混合容器。
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2007
- 2007-10-31 JP JP2007283138A patent/JP5046108B2/ja active Active
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