JP5899662B2 - 変速用アクチュエータの組付け方法 - Google Patents

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Description

本発明は、変速用アクチュエータの組付け方法及び変速用駆動装置に関する。
自動車用の変速機として従来から、運転者がクラッチペダルと共にシフトレバーを操作することによりギヤを切り換える手動変速機、或は運転状況に応じて変速比を自動的に切り換える自動変速機が、広く使用されている。また、自動変速機としては、トルクコンバータと遊星歯車機構とを組み合わせたもの、可変式のプーリと無端ベルトとを組み合わせたもの等が、従来から使用されている。さらに、従来手動変速機として使用されていた変速ユニットの切り換えを自動的に行なえるようにすると共に、クラッチの断接を自動的に行なう自動車用変速機も、操作が容易で、しかも伝達効率が一般的な自動変速機に比べて高いことから、近年使用されるようになっている。
このような自動車用の変速用駆動装置として、例えば特許文献1に記載の技術が知られており、図24から図26を参照して説明する。
図24は、前進5段(1速〜5速)、後退1段(R)の6種類の変速状態を実現する特許文献1の変速ユニットの変速パターンを示すものであり、セレクト動作では、シフトレバーを、何れの変速状態にもならない(シンクロメッシュ機構がフリー状態となっている)ニュートラル状態のまま、図24の左右方向両端位置と左右方向中央位置との3種類の位置を選択する。また、シフト動作では、シフトレバーを、前述したニュートラル状態での3種類の位置から何れかの方向(図24の上方又は下方)に変位させ、何れかのシンクロメッシュ機構を接続状態として、所定の変速状態とする。
特許文献1の変速用駆動装置は、図25及び図26に示すように、手動変速機と同様の変速ユニットを内蔵したミッションケース1から、変速ユニットの変速比を切り換える切換シャフト2の先端部3が突出しており、この先端部3の中間部に、雄スプライン部4が形成されている。そして、先端部3のさらに端部においてスプライン筒5から突出した部分に係合溝6が形成されている。係合溝6は、切換シャフト2の先端部3より大径な円板形状の一対の係合駒7同士を切換シャフト2の軸方向に離間して端部に結合することで形成されている。雄スプライン部4の内周面には、変速用アクチュエータの雌スプラインを形成したスプライン筒5がスプライン係合している。
変速用アクチュエータは、ミッションケース1の外面と係合駒7との間にセレクト用アクチュエータ8を設けている。このセレクト用アクチュエータ8は、セレクト用電動モータ9の出力軸により回転駆動される多条ウォームギヤ(不図示)とウォームホイール11とを噛合させており、このウォームホイール11の回転中心である出力軸12に揺動腕13の基端部を結合固定し、揺動腕13の先端部片側面に形成した係合凸部14を係合溝6に係合している。そして、セレクト用電動モータ9が正転逆転方向に回転すると、ウォームホイール11とともに揺動腕13が回転して切換シャフト2が軸方向に変位する。
また、変速用アクチュエータは、ミッションケース1の外面とスプライン筒5との間にシフト用アクチュエータ16を設けている。このシフト用アクチュエータ16は、詳細には図示しないが、シフト用電動モータと、このシフト用電動モータの回転を直線運動として伝達するボールねじ装置と、このボールねじ装置の直線運動を行なうボールナットに結合された結合ブラケット17と、スプライン筒5の外周に結合されて径方向外方に突出しており、結合ブラケット17に結合ピン18を介して揺動変位自在に結合している駆動腕15とを備えている。そして、シフト用電動モータが正転逆転方向に回転するとボールナットの直線運動により駆動腕15が回転し、駆動腕15の回転がスプライン筒5に伝達されることで切換シャフト2が回転変位する。
これにより、セレクト動作を行なうと、セレクト用アクチュエータ8のセレクト用電動モータ9の回転駆動が揺動腕13を介して切換シャフト2に軸方向変位(図25の上下方向変位)として伝達され、変速ユニットの所定のギヤが選択される。また、シフト動作を行なうと、シフト用電動モータの回転駆動が、駆動腕15を介して切換シャフト2に回転変位として伝達され、選択したギヤに対応するシンクロメッシュ機構を結合してギヤを動力伝達可能にする。
特開2009−52748号公報
ところで、特許文献1の変速用アクチュエータを切替シャフト2に組付けるには、変速用アクチュエータのカバーを取り外し、変速用アクチュエータに内蔵されている揺動腕13及び駆動腕15と切替シャフト2との組付け作業を直接行なわなければならないので、組付け作業に手間がかかり、変速用駆動装置の製造効率が低下するという問題がある。
また、特許文献1の変速用駆動装置は、変速用アクチュエータのカバーを取り外して作業を行なう際に、変速用アクチュエータの内部が外部に露出してしまうので、変速用アクチュエータの内部構造の機密性が損なわれるおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、変速用アクチュエータのカバーを外さず、変速用アクチュエータの内部構造の機密性を保証しながら、変速用アクチュエータに内蔵されている揺動腕及び駆動腕を変速ユニットから突出している切替シャフトに容易に組付けることができる変速用アクチュエータの組付け方法及び変速用駆動装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の変速用アクチュエータの組付け方法は、変速ユニットから外部に突出した切替シャフトに変速用アクチュエータを組付ける方法であって、前記切替シャフトの先端側から拡径部及び縮径部が形成され、この拡径部の一部に形成され、前記縮径部の外径寸法と同一寸法で形成した切欠き部と、シャフト基端側の外周に形成したシャフト側回転伝達要素と、前記縮径部及び前記シャフト側回転伝達要素の間に形成したシャフト側非回転伝達要素とを備え、前記変速用アクチュエータは、先端部に形成した揺動側嵌合部が前記縮径部に嵌まり込んだ状態で揺動することで前記切替シャフトに対して軸方向運動を伝達する揺動腕と、先端部に形成した環状の駆動側回転伝達要素が前記シャフト側回転伝達要素に対して軸方向の相対移動が許容されながら結合することで前記切替シャフトに回転運動を伝達する駆動腕とを内蔵しており、先ず、前記切替シャフトの軸線方向から見て前記揺動腕の前記揺動側嵌合部が前記切欠き部を臨む位置であり、前記駆動腕の前記駆動側回転伝達要素が前記切替シャフトと同軸となるように前記変速用アクチュエータを配置し、次に、前記変速用アクチュエータを前記切替シャフトの軸線方向に移動することで、前記揺動側嵌合部が前記切欠き部に位置して前記縮径部に連続する段差面に当接するとともに、前記駆動側回転伝達要素を前記シャフト側非回転伝達要素の外周に配置し、次に、前記変速用アクチュエータを前記切替シャフトの軸線回りに回転することで、前記駆動側回転伝達要素が前記シャフト側非回転伝達要素に対して非接触状態で回転しながら、前記揺動側嵌合部が前記縮径部に嵌まり込んで係合し、次に、前記変速用アクチュエータを前記切替シャフトの軸線方向にさらに移動することで、前記駆動側回転伝達要素が前記シャフト側回転伝達要素に結合するようにした。
また、本発明に係る請求項の発明は、請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法において、前記切替シャフトは、前記変速ユニット側から前記シャフト先端側に、第1シャフト側回転伝達要素、第1シャフト側非回転伝達要素、第2シャフト側回転伝達要素、第2シャフト側非回転伝達要素及び前記拡径部を備えており、前記第2シャフト側回転伝達要素の軸線方向の長さが、前記所定ストロークの1/2以下の長さに設定されており、前記第1シャフト側非回転伝達要素は、前記所定ストロークの間に、前記第2シャフト側回転伝達要素より軸線方向の長さを長くして設けられている。
また、本発明に係る請求項の発明は、請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法において、前記第1シャフト側回転伝達要素及び前記第2シャフト側回転伝達要素は、雄スプライン、或いは雄セレーションであり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、雌スプライン、或いは雌セレーションである。
また、本発明に係る請求項記載の発明は、請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法において、前記第1シャフト側回転伝達要素及び前記第2シャフト側回転伝達要素は、横断面多角形状に形成した雄型の回転伝達要素であり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、環状部材の内周面を多角形状に形成した雌型の回転伝達要素である。
さらに、本発明に係る請求項記載の発明は、請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法において、前記切替シャフトは、前記変速ユニット側から前記シャフト先端側に、第1シャフト側回転伝達要素、第1シャフト側非回転伝達要素、第2シャフト側回転伝達要素、第2シャフト側非回転伝達要素、第3シャフト側回転伝達要素、第3シャフト側非回転伝達要素及び前記拡径部を備え、前記駆動腕は、前記切替シャフトの前記第1〜第3シャフト側回転伝達要素に結合しない駆動側非回転伝達要素と、この駆動側非回転伝達要素を間に位置して軸線方向に連続して形成された一対の前記駆動側回転伝達要素とを備えており、前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素の軸長を合わせた長さが、前記所定ストロークの1/2以下の長さに設定され、各シャフト側回転伝達要素は、各駆動側回転伝達要素より軸線方向の長さが短く設定され、前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素が軸方向に離間する長さが、前記所定ストロークの1/2以上に設定され、前記2箇所のシャフト側回転伝達要素が離間する長さが、前記一対の前記駆動側回転伝達要素が離間する長さよりも長く設定されている。
さらに、本発明に係る請求項記載の発明は、請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法において、前記第1シャフト側回転伝達要素、前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素は、雄スプライン、或いは雄セレーションであり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、雌スプライン、或いは雌セレーションである。
さらにまた、本発明に係る請求項記載の発明は、請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法において、前記第1シャフト側回転伝達要素、前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素は、横断面多角形状に形成した雄型の回転伝達要素であり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、環状部材の内周面を多角形状に形成した雌型の回転伝達要素である。
本発明に係る変速用アクチュエータの組付け方法によると、先ず、切替シャフトの軸線方向から見て揺動腕の揺動側嵌合部が切欠き部を臨む位置であり、駆動腕の駆動側回転伝達要素が切替シャフトと同軸となるように変速用アクチュエータを配置し、次に、変速用アクチュエータを切替シャフトの軸線方向に移動することで、揺動側嵌合部が切欠き部に位置して縮径部に連続する段差面に当接するとともに、駆動側回転伝達要素を前記シャフト側非回転伝達要素の外周に配置し、次に、変速用アクチュエータを切替シャフトの軸線回りに回転することで、駆動側回転伝達要素がシャフト側非回転伝達要素に対して非接触状態で回転しながら、前記揺動側嵌合部が縮径部に嵌まり込んで係合し、次に、変速用アクチュエータを切替シャフトの軸線方向にさらに移動することで、駆動側回転伝達要素がシャフト側回転伝達要素に結合するので、変速用アクチュエータのカバーを外さずに、変速用アクチュエータに内蔵されている揺動腕及び駆動腕を切替シャフトに容易に組付けることができる。
また、変速用アクチュエータのカバーを取り外さず、変速用アクチュエータに内蔵されている揺動腕及び駆動腕を外部に露出させずに、変速用アクチュエータを変速ユニットの切替シャフトに組付けることができるので、変速用アクチュエータの内部構造の機密性を保証することができる
自動車用変速装置の概略を示す構成図である。 本発明に係る変速用アクチュエータを示す外観斜視図である。 変速用アクチュエータの内部構造を示した図である。 図3のA−A線矢視図である。 変速用アクチュエータを構成する駆動腕の形状を示す図である。 図6(a)は変速ユニットから突出した第1実施形態の切替シャフトを示す図であり、図6(b)は図6(a)のB−B線矢視図である。 第1実施形態の切替シャフトに結合する揺動腕を示した図である。 第1実施形態の第1組付け工程を示す図である。 第1実施形態の第2組付け工程を示す図である。 第1実施形態の第3組付け工程を示す図である。 第1実施形態の第4組付け工程を示す図である。 第2実施形態の第1組付け工程を示す図である。 第2実施形態の第2組付け工程を示す図である。 第2実施形態の第4組付け工程を示す図である。 第2実施形態の第5組付け工程を示す図である。 第3実施形態の第1組付け工程を示す図である。 第3実施形態の第2組付け工程を示す図である。 第3実施形態の第3組付け工程を示す図である。 第3実施形態の第4組付け工程を示す図である。 第4実施形態の第2組付け工程を示す図である。 第4実施形態の第4組付け工程を示す図である。 第4実施形態において切替シャフトがS1方向にストロークした状態を示す図である。 第4実施形態において切替シャフトがS2方向にストロークした状態を示す図である。 前進5段(1速〜5速)、後退1段(R)の6種類の変速状態を実現する変速ユニットの変速パターンを示すものである。 従来の自動車用変速装置を上方から示した図である。 従来の自動車用変速装置を側方から示した図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る1実施形態としての自動車用変速装置の概略を示す構成図であり、エンジン20から第1出力軸21を介してクラッチ装置22に回転力が伝達され、クラッチ装置22から第2出力軸24を介して変速ユニット23に回転力が伝達され、変速ユニット23で変速された回転力がプロペラシャフト25を介して駆動輪26,26伝達されるようになっている。クラッチ装置22は、一般の手動変速機と組み合わされる乾式単板クラッチであり、油圧式、或は電動式のクラッチ用アクチュエータ27により断接させるようになっている。変速ユニット23の変速比の切り換えは、変速用アクチュエータ28により行なわれる。
変速用アクチュエータ28は、変速ユニット23を内蔵しているミッションケース29から外部に突出した切換シャフト30を軸方向変位、回転変位させる装置であって、ミッションケース29の外壁に締結ボルトを介して固定されている。なお、本実施形態の変速ユニット23も、図24で示した前進5段(1速〜5速)、後退1段(R)の6種類の変速状態を実現する。
(第1実施形態)
図2から図4は、変速用アクチュエータ28の構造を示すものである。
図2及び図3に示すように、変速用アクチュエータ28は、アクチュエータケーシング32と、アクチュエータケーシング32に外付けされたセレクト用電動モータ33の回転力を切替シャフト30に軸方向変位として伝達するセレクトアクチュエータ部34と、アクチュエータケーシング32に外付けされたシフト用電動モータ35の回転力を切替シャフト30に回転変位として伝達するシフトアクチュエータ部36とを備えた装置であり、アクチュエータケーシング32の外周には、ミッションケース29の外壁に締結ボルトを介して固定される取付けブラケット31a〜31dが一体に形成されているとともに、アクチュエータケーシング32に設けた上部開口部は、アクチュエータケーシング32にネジ止めされるアクチュエータカバー37で閉塞されている。なお、セレクト用電動モータ33及びシフト用電動モータ35はブラシレスモータで構成されている。
セレクトアクチュエータ部34は、図3及び図4に示すように、セレクト用電動モータ33の出力軸9aに同軸に固定された出力用平歯車38と、セレクト用電動モータ33の出力軸と平行に離間してアクチュエータケーシング32に回転自在に支持されている中間回転軸39と、出力用平歯車38に噛合しながら中間回転軸39の外周に固定されている歯車アーム40と、中間回転軸39の外周に固定されながら切換シャフト30の後述する係合溝部に嵌まり込む一対の揺動腕41,42とを備えている。
歯車アーム40は、一端に中間回転軸39の外周に同軸に固定された環状の結合部40aが形成されており、他端に出力用平歯車38に噛合する減速用平歯車40bが形成されている。
一対の揺動腕41,42のうち一方の揺動腕41は、一端に中間回転軸39の外周に同軸に固定された環状の結合部41aが形成されており、他端に円板係合部41bが形成されている。また、他方の揺動腕42の一端には、一方の揺動腕41の結合部41aに隣接して中間回転軸39の外周に同軸に固定された環状の結合部42aが形成されているとともに、他端に向かうに従い一方の揺動腕41に対して中間回転軸39の軸方向に離間する形状とされ、他端に円板係合部42bが形成されている。
シフトアクチュエータ部36は、シフト用電動モータ35の回転を直線運動として伝達するボールねじ装置43と、ボールねじ装置43のボールナット(不図示)に結合された結合ブラケット44と、切替シャフト30にスプライン結合され、結合ブラケット44に結合ピン45を介して揺動変位自在に結合している駆動腕46とを備えている。
駆動腕46は、セレクトアクチュエータ部34の揺動腕41,42が切替シャフト30に係合して延在している方向に対して切替シャフト30の軸回りに90°の角度で向きを変えた方向に延在しており、図5に示すように、一端部に、貫通穴の内周面に雌スプライン部46aが形成され、他端部に、結合ピン45が挿通する長穴46bが形成されている。
そして、セレクト動作を行なうと、セレクト用電動モータ33の正転逆転駆動により出力用平歯車38が回転し、出力用平歯車38に減速用平歯車40bが噛合している歯車アーム40が、図4に示すように結合部40aを回転中心として回動し、歯車アーム40の回動が軸回りの回転として中間回転軸39に伝達され、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bが、結合部41a,42aを回転中心として回動することで、切換シャフト30が軸方向変位(図4の上下方向変位)し、変速ユニット23の所定のギヤが選択される。
また、シフト動作を行なうと、シフト用電動モータ35の正転逆転駆動によりボールねじ装置43のボールナットが直線運動を行い、このボールナットの直線運動が結合ブラケット44に伝達され、結合ブラケット44の直線運動が結合ピン45を介して駆動腕46に伝達され、切換シャフト30が回転変位することで、選択したギヤに対応するシンクロメッシュ機構を結合してギヤを動力伝達とする。
次に、図6は、ミッションケース29から外部に突出している切替シャフト30の形状を示すものであり、図7は、図6に対して軸回りに90°回転させた方向から切替シャフト30の形状を示したものである。
切替シャフト30は、図6(a)に示すように、ミッションケース29近くの基端側から先端側に、雄スプライン部47、第1縮径部48、第2縮径部49及び拡径部50が形成されている。
雄スプライン部47は、外周面に雄スプラインを形成した円筒部であり、前述した駆動腕46の雌スプライン部46aがスプライン結合する。そして、図24の変速パターンのニュートラル状態の左右方向中央位置(前進3段及び前進4段の間)が選択されているときには、駆動腕46の雌スプライン部46aが雄スプライン部47の軸方向の中央位置でスプライン結合する。また、図24においてニュートラル状態の左右方向左端部(前進1段及び前進2段の間)が選択され、切替シャフト30が図6(a)の上方向に変位する場合には、駆動腕46の雌スプライン部46aが雄スプライン部47の軸方向の一端(図6(a)の下端側)でスプライン結合する。さらに、図24においてニュートラル状態の左右方向右端部(前進5段及び後段1段の間)が選択され、切替シャフト30が図6(a)の下方向に変位する場合には、駆動腕46の雌スプライン部46aが雄スプライン部47の軸方向の他端(図6(a)の上端側)でスプライン結合する。
また、第1縮径部48は、駆動腕46の雌スプライン部46aが通過可能となるように、駆動腕46の雌スプライン部46aの最小溝径よりも小さい外径寸法D1に設定した円筒部である。また、この第1縮径部48の軸長は、駆動腕46の雌スプライン部46aの軸長より長く設定されている。
第2縮径部49は、第1縮径部48よりさらに縮径した外径寸法D2(D2<D1)に設定した円筒部であり、第1縮径部48との境界に第1段差面51を形成している。
切替シャフト30の先端に形成されている拡径部50は、第2縮径部49との境界に第2段差面52を形成して径方向外方に突出した部位であり、第1縮径部48の外径寸法D1と同一寸法で突出するように軸対称位置に一対設けられている。
そして、図6(b)に示すように、一対の拡径部50に対して軸回りに90°離間した位置に、第2縮径部49の外径寸法D2と同一寸法で互いに平行に離間した平面である一対の切欠き部53が形成されている。
ここで、図7に示すように、第2縮径部49、第1段差面51及び第2段差面52が、前述した係合溝部(以下、係合溝部54と称する)であり、この係合溝部54の溝幅(第1段差面51と第2段差面52との間の距離)は、円板係合部41b,42bの外径寸法と略同一に設定されている。そして、この係合溝部54に、揺動腕41,42の円板係合部41b,42bが嵌まり込んだ揺動腕41,42が結合部41a,42aを回転中心として回動することで、切換シャフト30が軸方向に変位するようになっている。
次に、変速用アクチュエータ28をミッションケース29から突出した切替シャフト30に組付ける手順について、図8から図11を参照して説明する。なお、これらの図の変速用アクチュエータ28は、動作を明確にするために、セレクトアクチュエータ部34の一対の揺動腕41,42と、シフトアクチュエータ部36の駆動腕46だけを示している。
先ず、図8に示すように、変速用アクチュエータ28をミッショケース29から離間した上方位置に配置する(第1組付け工程)。この際、駆動腕46を切替シャフト30の切欠き部53が向いている方向に延在させ、駆動腕46の雌スプライン部46aの中心を切替シャフト30の軸線Pに一致させる。また、駆動腕46に対して切替シャフト30の軸線P回りに90°の角度を付けて延在している一対の揺動腕41,42は、その円板係合部41b,42bが、図8の上方から見ると、切替シャフト30の先端に形成した拡径部50に対応せず、第1段差面51を臨む位置に配置される。なお、一対の揺動腕41,42は、円板係合部41b,42bが結合部41a,42aより切替シャフト30側に位置するように傾斜配置されている。
そして、図9に示すように、切替シャフト30の拡径部50を形成した先端部に駆動腕46の雌スプライン部46aを挿通させながら、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けて下方移動させていく(第2組付け工程)。この際、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bは、切替シャフト30の切欠き部53を通過した後、それらの外周が第1段差面51に当接する。また、駆動腕46の雌スプライン部46aは、切替シャフト30の第1縮径部48の周囲に位置する。
次に、図10に示すように、変速用アクチュエータ28を切替シャフト30の軸線P回りに90°回転させる(第3組付け工程)。この際、駆動腕46は、雌スプライン部46aが第1縮径部48の回りを回転しながら、切替シャフト30の拡径部50が向いている方向に延在する。また、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bは、図10の下側の外周が第1段差面51上を摺動しながら、上側の外周が拡径部50の第2段差面52に係合することで係合溝部54に嵌まり込む。
次に、図11に示すように、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けてさらに移動させていき、アクチュエータケーシング32に設けたブラケット31a〜31d(図3参照)を、ミッションケース29の外壁に設けたボルト穴(不図示)に対応させる(第4組付け工程)。この際、駆動腕46の雌スプライン部46aは、切替シャフト30の雄スプライン部47の軸方向中央位置でスプライン結合する。
また、変速用アクチュエータ28の移動とともに、切替シャフト30の係合溝部54に嵌まり込んでいる円板係合部41b,42bを中心として一対の揺動腕41,42が回動し、図4で示した位置に配置される。
そして、アクチュエータケーシング32のブラケット31a〜31dに挿通した締結ボルト(不図示)をミッションケース29のボルト穴に締結することで、変速用アクチュエータ28がミッションケース29に装着され、切替シャフト30に変速用アクチュエータ28の組付けが完了する。
そして、図24の変速パターンのニュートラル状態の左右方向中央位置(前進3段及び前進4段の間)では、図11に示すように、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bがPに示す位置となる。
また、図24においてニュートラル状態の左右方向左端部(前進1段及び前進2段の間)であるセレクト動作を行なうと、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bが図4のPで示す位置まで回動することで切替シャフト30が図11に示す第1ストロークS1方向に軸方向変位し、図11で示す切替シャフト30の雄スプライン部47の下部側で駆動腕46の雌スプライン部46aがスプライン結合する。
また、図24においてニュートラル状態の左右方向右端部(前進5段及び後段1段の間)であるセレクト動作を行なうと、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bが図4のPで示す位置まで回動することで切替シャフト30が図11に示す第2ストロークS2方向に軸方向変位し、図11で示す切替シャフト30の雄スプライン部47の上部側で駆動腕46の雌スプライン部46aがスプライン結合する。
また、図24において前述したニュートラル状態での3種類の位置から何れかの方向(図24の上方又は下方)に変位させてシフト動作を行なうと、雌スプライン部46aを回転中心として駆動腕46が回転し、雌スプライン部46aに雄スプライン部47がスプライン結合している切換シャフト30が回転変位することで、変速ユニット23の選択したギヤに対応するシンクロメッシュ機構が結合されてギヤが動力伝達となる。
上述したように、変速用アクチュエータ28を切替シャフト30に組付ける作業は、第1組付け工程から第4の組付け工程までの簡便な組付け工程を行なうだけでよい。
すなわち、図8に示した第1組付け工程において、変速用アクチュエータ28をミッションケース29側に移動する際に、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bが、切替シャフト30の先端に形成した拡径部50に対応せず、第1段差面51を臨む位置となるように変速用アクチュエータ28の向きを設定し、図9に示した第2組付け工程において、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けて移動させることで、円板係合部41b,42bを第1段差面51に当接させ、切替シャフト30の先端部を通過した駆動腕46の雌スプライン部46aを切替シャフト30の第1縮径部48の周囲に回転可能に位置させ、図10で示した第3組付け工程において、変速用アクチュエータ28を切替シャフト30の軸線P回りに90°回転させることで、円板係合部41b,42bを切替シャフト30の係合溝部54に嵌め込んで一対の揺動腕41,42を切替シャフト30に軸方向変位が伝達可能に組付けることができ、図11に示した第4組付け工程において、変速用アクチュエータ28をミッションケース29の外壁に当接するまでさらに移動させることで、駆動腕46の雌スプライン部46aを切替シャフトの雄スプライン部47にスプライン結合させ、駆動腕46を切替シャフト30に回転変位が伝達可能に組付けることができ、このような第1組付け工程から第4の組付け工程までの一連の作業を行なうことで、変速用アクチュエータ28を切替シャフト30に容易に組付けることができる。
したがって、ミッションケース29から切替シャフト30が突出した変速ユニット23と、セレクトアクチュエータ部34及びシフトアクチュエータ部36を内蔵した変速用アクチュエータ28とをそれぞれ専用の製造工場で製作し、組立工場で変速ユニット23に変速用アクチュエータ28を組み立てることができるので、自動車用変速装置の製造効率を大幅に向上させることができる。
また、変速用アクチュエータ28は、アクチュエータケーシング32の上部開口部を閉塞しているアクチュエータカバー37を取り外さず、即ち、アクチュエータケーシング32に内蔵されているセレクトアクチュエータ部34及びシフトアクチュエータ部36を外部に露出させずに変速ユニット23に組み立てることができるので、変速用アクチュエータ28の内部構造の機密性を保証することができる。
(第2実施形態:組付け手順)
次に、変速用アクチュエータ28を切替シャフト30に組付ける第2実施形態の組付け手順について、図12から図15を参照して説明する。なお、本実施形態の手順を説明する際には、図8から図11で示した第1実施形態で示したものと同一構成部分について図示をせずに使用している。また、図13から図15の変速用アクチュエータ28では、動作を明確にするために、セレクトアクチュエータ部34の一対の揺動腕41,42と、シフトアクチュエータ部36の駆動腕46だけを示している。
本実施形態の組付け手順は、先ず、図12に示すように、所定の選択ギヤ位置(図24で示した1、3、5、或いは2、4、Rの選択ギヤの何れか)となるように、ミッションケース29から外部に突出している切替シャフト30を時計回り方向に所定の回転角度αまで回転変位させる(第1組付け工程)。
次に、図13に示すように、変速用アクチュエータ28内部の駆動腕46を、切替シャフト30の回転変位と同一角度(回転角度α)まで、雌スプライン部46aの軸心回りに回転変位させる(第2組付け工程)。
次に、変速用アクチュエータ28をミッショケース29から離間した上方位置に配置し、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bを、切替シャフト30の第1段差面51を臨む位置に配置する(第3組付け工程)。
次に、図14に示すように、切替シャフト30の先端部に駆動腕46の雌スプライン部46aを挿通し、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けて下方移動させていき、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bを、切替シャフト30の切欠き部53を通過させた後に第1段差面51に当接するとともに、駆動腕46の雌スプライン部46aを、切替シャフト30の第1縮径部48の周囲に位置させる(第4組付け工程)。
次に、図15に示すように、変速用アクチュエータ28を切替シャフト30の軸線P回りに所定の回転角度βまで回転変位させる(第5組付け工程)。ここで、変速用アクチュエータ28の回転角度βは、90°から前記回転角度α引いた角度である(β = 90 − α)。これにより、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bは、下側の外周が第1段差面51上を摺動し、且つ、上側の外周が拡径部50の第2段差面52に係合する。
そして、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けてさらに移動させていき、アクチュエータケーシング32に設けたブラケット31a〜31d(図3参照)を、ミッションケース29の外壁に設けたボルト穴(不図示)に対応させる(第6組付け工程)。この際、駆動腕46の雌スプライン部46aが、切替シャフト30の雄スプライン部47の軸方向中央位置でスプライン結合する。
そして、アクチュエータケーシング32のブラケット31a〜31dに挿通した締結ボルト(不図示)をミッションケース29のボルト穴に締結することで、変速用アクチュエータ28がミッションケース29に装着され、変速用アクチュエータ28の切替シャフト30への組付けが完了する。
本実施形態の組付け手順を行なうと、図14から図15で示したように、変速用アクチュエータ28を切替シャフト30回りに小さな回転角度β(β = 90 − α)で回転させて組付けることができ、図8から図11で示した第1実施形態の組立て手順と比較して、変速用アクチュエータ28の周囲に大きな組立てスペースを確保しなくてもよいので、さらに自動車用変速装置の製造効率を向上させることができる。
(第3実施形態:切替シャフトの変形例)
次に、図16から図19に示すものは、第1実施形態で示した切替シャフト30と異なる構造の切替シャフト55に、変速用アクチュエータ28を組付ける手順を説明したものである。なお、図1から図11で示した構成と同一構成部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
本実施形態の切替シャフト55は、図16に示すように、ミッションケース29近くの基端側から先端側に、第1雄スプライン部56、第1縮径部57、第2雄スプライン部58、第2縮径部59及び拡径部50が形成されている。
第1雄スプライン部56及び第2雄スプライン部58は、外周面に雄スプラインを形成した円筒部であり、第1雄スプライン部56の軸長は、第2雄スプライン部56の軸長より長く設定されている。これら第1雄スプライン部56及び第2雄スプライン部58には、駆動腕46の雌スプライン部46aがスプライン結合する。
第1縮径部57は、駆動腕46が回転自在となるように、駆動腕46の雌スプライン部46aの最小溝径よりも小さい外径寸法に設定した円筒部である。この第1縮径部57の軸長は、駆動腕46の雌スプライン部46aの軸長より長く、第2雄スプライン部58の軸長より長く設定されている。
第2縮径部59は、第1縮径部57よりさらに縮径した円筒部であり、第2雄スプライン部58との境界に第1段差面60を形成している。
そして、図16に示すように、第2縮径部59、第1段差面60及び第2段差面52で係合溝部61が形成されており、この係合溝部61の溝幅(第1段差面60と第2段差面52との間の距離)は、円板係合部41b,42bの外径寸法と略同一に設定されている。
次に、ミッションケース29から突出した切替シャフト55に変速用アクチュエータ28を組付ける手順について、図16から図19を参照して説明する。なお、図8から図11で示した構成と同一部分の説明は省略する。
先ず、図16に示すように、変速用アクチュエータ28をミッショケース29から離間した上方位置に配置する(第1組付け工程)。
そして、図17に示すように、切替シャフト55の拡径部50を形成した先端部に駆動腕46の雌スプライン部46aを挿通させながら、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けて下方移動させていく(第2組付け工程)。この際、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bは、切替シャフト55の切欠き部53を通過した後、それらの外周が第1段差面60に当接する。また、駆動腕46の雌スプライン部46aは、切替シャフト55の第2雄スプライン部58を通過して第1縮径部57の周囲に位置する。
次に、図18に示すように、変速用アクチュエータ28を切替シャフト55の軸線P回りに90°回転させる(第3組付け工程)。この際、駆動腕46は、雌スプライン部46aが第1縮径部57の回りを回転しながら、切替シャフト55の拡径部50が向いている方向に延在する。また、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bは、図18の下側の外周が第1段差面60上を摺動しながら、上側の外周が拡径部50の第2段差面52に係合することで係合溝部61に嵌まり込む。
次に、図19に示すように、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けてさらに移動させていき、アクチュエータケーシング32に設けたブラケット31a〜31d(図3参照)を、ミッションケース29の外壁に設けたボルト穴(不図示)に対応させる(第4組付け工程)。この際、駆動腕46の雌スプライン部46aは、切替シャフト55の第1雄スプライン部56の図19の上部でスプライン結合する。また、変速用アクチュエータ28の移動とともに、円板係合部41b,42bが切替シャフト55の係合溝部54に嵌まり込んでいる一対の揺動腕41,42が結合部41a,42a回りに回動する。
そして、図24の変速パターンのニュートラル状態の左右方向中央位置(前進3段及び前進4段の間)では、図19に示すように、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bがPに示す位置となる。
図24においてニュートラル状態の左右方向左端部(前進1段及び前進2段の間)であるセレクト動作を行なうと、切替シャフト55が図19に示す第1ストロークS1方向に軸方向変位し、切替シャフト55の第1雄スプライン部58の下部側に駆動腕46の雌スプライン部46aがスプライン結合する。
図24においてニュートラル状態の左右方向右端部(前進5段及び後段1段の間)であるセレクト動作を行なうと、切替シャフト55が図19に示す第2ストロークS2方向に軸方向変位する。ここで、切替シャフト55の第2雄スプライン部58の軸方向長さは、第2ストロークS2の1/2以下の長さに設定されているので、切替シャフト55の第2雄スプライン部58に駆動腕46の雌スプライン部46aがスプライン結合する。
また、図24において前述したニュートラル状態での3種類の位置から何れかの方向(図24の上方又は下方)に変位させてシフト動作を行なうと、雌スプライン部46aを回転中心として駆動腕46が回転し、雌スプライン部46aに第1雄スプライン部56、或いは第2雄スプライン部58がスプライン結合している切換シャフト55が回転変位することで、変速ユニット23の選択したギヤに対応するシンクロメッシュ機構が結合されてギヤが動力伝達となる。
このように、本実施形態も、変速用アクチュエータ28を切替シャフト55に組付ける作業は、第1組付け工程から第4の組付け工程までの簡便な組付け工程を行なうだけでよい。したがって、ミッションケース29から切替シャフト55が突出した変速ユニット23と、セレクトアクチュエータ部34及びシフトアクチュエータ部36を内蔵した変速用アクチュエータ28とをそれぞれ専用の製造工場で製作し、組立工場で変速ユニット23に変速用アクチュエータ28を組み立てることができるので、自動車用変速装置の製造効率を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態は、切替シャフト55の第1雄スプライン部56及び第2雄スプライン部58の間に第1縮径部57が形成されており、切替シャフト55の第2雄スプライン部58の軸方向長さが、第2ストロークS2の1/2以下の長さに設定されているとともに、第1縮径部57が、第2ストロークS2の間に、第2雄スプライン部58より軸方向の長さを長くして形成されているので、第1実施形態の切替シャフト30より軸長が短い切替シャフト55とすることができる。このように、軸長が短い切替シャフト55を備えた変速ユニット23は、組立工場への輸送を容易に行なうことができる。
(第4実施形態:切替シャフト及び駆動腕の変形例)
さらに、図20から図23に示すものは、第1実施形態で示した切替シャフト30及び変速用アクチュエータ28の駆動腕46と異なる構造の切替シャフト62及び駆動腕70の組付け状態を示したものである。
本実施形態の切替シャフト62は、図20に示すように、ミッションケース29近くの基端側から先端側に、第1雄スプライン部63、第1縮径部64、第2雄スプライン部65、第2縮径部66、第3雄スプライン部67、第3縮径部68及び拡径部50が形成されている。
第1雄スプライン部63、第2雄スプライン部65及び第3雄スプライン部67は、外周面に雄スプラインを形成した円筒部であり、第1雄スプライン部63は軸長が長く設定されており、第2雄スプライン部65及び第3雄スプライン部67は、第1雄スプライン部63に対して略1/3の軸長に設定されている。これら第1雄スプライン部63、第2雄スプライン部65及び第3雄スプライン部67に、駆動腕70の後述する後述する第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72がスプライン結合する。
第1縮径部64及び第2縮径部66は、駆動腕70が回転自在となるように、駆動腕70の第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72の最小溝径よりも小さい外径寸法に設定した円筒部である。これら第1縮径部64及び第2縮径部66の軸長は、駆動腕70の第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72の軸長より長く設定されている。
第3縮径部68は、第1縮径部64及び第2縮径部66よりさらに縮径した円筒部であり、第3雄スプライン部67との境界に第1段差面73を形成している。
そして、図20に示すように、第3縮径部68、第1段差面73及び第2段差面52で係合溝部74が形成されており、この係合溝部74の溝幅(第1段差面73と第2段差面52との間の距離)は、円板係合部41b,42bの外径寸法と略同一に設定されている。
また、駆動腕70は、第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72の間に、切替シャフト62の第2雄スプライン部65の最大溝径よりも大きな外径寸法に設定され、第2雄スプライン部65の軸長より長く設定した駆動腕縮径部75が形成されている。
次に、ミッションケース29から突出した切替シャフト62に変速用アクチュエータ28を組付ける手順について、図20から図23を参照して説明する。なお、前述した第1実施形態と略同様の組立手順なので、図20から図23では、切替シャフト62及び駆動腕70のみを示す。
先ず、第1実施形態と同様に、変速用アクチュエータ28をミッショケース29から離間した上方位置に配置する(第1組付け工程)。
次に、図20に示すように、切替シャフト62の拡径部50を形成した先端部に駆動腕70の第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72を挿通させながら、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けて下方移動させていく(第2組付け工程)。この際、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bは、切替シャフト62の切欠き部53を通過した後、それらの外周が第1段差面73に当接する。また、駆動腕70の第2雌スプライン部72は、切替シャフト62の第3雄スプライン部67、第2雄スプライン部65を通過して第1縮径部64の周囲に位置し、駆動腕70の第1雌スプライン部71は、切替シャフト62の第3雄スプライン部67を通過して第2縮径部66の周囲に位置する。
次に、変速用アクチュエータ28を切替シャフト62の軸線P回りに90°回転させる(第3組付け工程)。この際、駆動腕70は、第1雌スプライン部71が切替シャフト62の第2縮径部66の回りを回転し、第2雌スプライン部72が切替シャフト62の第1縮径部64の回りを回転しながら、切替シャフト62の拡径部50が向いている方向に延在する。また、一対の揺動腕41,42の円板係合部41b,42bは、下側の外周が第1段差面73上を摺動しながら、上側の外周が拡径部50の第2段差面52に係合することで係合溝部74に嵌まり込む。
次に、図21に示すように、変速用アクチュエータ28をミッショケース29に向けてさらに移動させていき、アクチュエータケーシング32に設けたブラケット31a〜31d(図3参照)を、ミッションケース29の外壁に設けたボルト穴(不図示)に対応させる(第4組付け工程)。この際、駆動腕70の第2雌スプライン部72が、切替シャフト62の第1雄スプライン部63の図21の上部でスプライン結合し、第1雌スプライン部71が、切替シャフト62の第2雄スプライン部65にスプライン結合する。
そして、図24の変速パターンのニュートラル状態の左右方向中央位置(前進3段及び前進4段の間)では、図21に示す位置となる。
図24においてニュートラル状態の左右方向左端部(前進1段及び前進2段の間)であるセレクト動作を行なうと、切替シャフト62が図22に示す第1ストロークS1方向に軸方向変位し、切替シャフト62の第1雄スプライン部63に駆動腕70の第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72がスプライン結合する。
図24においてニュートラル状態の左右方向右端部(前進5段及び後段1段の間)であるセレクト動作を行なうと、切替シャフト62が図23に示す第2ストロークS2方向に軸方向変位する。ここで、切替シャフト62の第2雄スプライン部65及び第3雄スプライン部67の軸長を合わせた長さが、第2ストロークS2の1/2以下の長さに設定されており、第2雄スプライン部65及び第3雄スプライン部67が軸方向に離間する長さが、第2ストロークS2の1/2以上の長さに設定されているので、切替シャフト62の第2雄スプライン部65に駆動腕70の第2雌スプライン部72がスプライン結合し、切替シャフト62の第3雄スプライン部67に駆動腕70の第1雌スプライン部71がスプライン結合する。
また、図24において前述したニュートラル状態での3種類の位置から何れかの方向(図24の上方又は下方)に変位させてシフト動作を行なうと、第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72を回転中心として駆動腕70が回転し、第1雌スプライン部71及び第2雌スプライン部72に、第1〜第3雄スプライン部63,65,67がスプライン結合している切換シャフト62が回転変位することで、変速ユニット23の選択したギヤに対応するシンクロメッシュ機構が結合されてギヤが動力伝達となる。
このように、本実施形態も、変速用アクチュエータ28を切替シャフト62に組付ける作業は、第1組付け工程から第4の組付け工程までの簡便な組付け工程を行なうだけでよい。したがって、ミッションケース29から切替シャフト62が突出した変速ユニット23と、セレクトアクチュエータ部34及びシフトアクチュエータ部36を内蔵した変速用アクチュエータ28とをそれぞれ専用の製造工場で製作し、組立工場で変速ユニット23に変速用アクチュエータ28を組み立てることができるので、自動車用変速装置の製造効率を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態は、切替シャフト62の第1雄スプライン部63及び第3雄スプライン部67の間に、第1縮径部64及び第2縮径部66が形成されており、切替シャフト62の第2雄スプライン部65及び第3雄スプライン部67の軸長を合わせた長さが、第2ストロークS2の1/2以下の長さに設定されており、第2雄スプライン部65及び第3雄スプライン部67が軸方向に離間する長さが、第2ストロークS2の1/2以上の長さに設定されているので、第1実施形態の切替シャフト30より軸長が短い切替シャフト62とすることができる。このように、軸長が短い切替シャフト62を備えた変速ユニット23は、組立工場への輸送を容易に行なうことができる。
なお、上記各実施形態では切替シャフト30,55,62に雄スプラインを形成し、駆動腕46,70に雌スプラインを形成した構造として説明したが、雄セレーション及び雌セレーションの結合であっても同様の効果を奏することができる。さらには、切替シャフト30,55,62に、横断面多角形状の雄型の回転伝達要素を形成し、駆動腕46,70に、切替シャフト30,55,62に形成した横断面多角形状の雌型の回転伝達要素を形成してもよい。
20…エンジン、21…第1出力軸、22…クラッチ装置、23…変速ユニット、24…第2出力軸、25…プロペラシャフト、26…駆動輪、27…クラッチ用アクチュエータ、28…変速用アクチュエータ、29…ミッションケース、30…切換シャフト、31a〜31d…取付けブラケット、32…アクチュエータケーシング、33…セレクト用電動モータ、34…セレクトアクチュエータ部、35…シフト用電動モータ、36…シフトアクチュエータ部、37…アクチュエータカバー、38…出力用平歯車、39…中間回転軸、40…歯車アーム、40a…結合部、40b…減速用平歯車、41,42…揺動腕、41a…結合部、41b…円板係合部(揺動側嵌合部)、42a…結合部、42b…円板係合部(揺動側嵌合部)、43…ボールねじ装置、44…結合ブラケット、45…結合ピン、46…駆動腕、46a…雌スプライン部(駆動側回転伝達要素)、46b…長穴、47…雄スプライン部(シャフト側回転伝達要素)、48…第1縮径部(シャフト側非回転伝達要素)、49…第2縮径部(溝底)、50…拡径部、51…第1段差面(段差面)、52…第2段差面、53…切欠き部、54…係合溝部(揺動側嵌合部)、55…切替シャフト、56…第1雄スプライン部(シャフト側回転伝達要素)、57…第1縮径部(シャフト側非回転伝達要素)、58…第2雄スプライン部(シャフト側回転伝達要素)、59…第2縮径部(溝底)、60…第1段差面(段差面)、61…係合溝部(揺動側嵌合部)、62…切替シャフト、63…第1雄スプライン部、64…第1縮径部(シャフト側非回転伝達要素)、65…第2雄スプライン部(シャフト側回転伝達要素)、66…第2縮径部(シャフト側非回転伝達要素)、67…第3雄スプライン部(シャフト側回転伝達要素)、68…第3縮径部(溝底)、70…駆動腕、71…第1雌スプライン部(駆動側回転伝達要素)、72…第2雌スプライン部(駆動側回転伝達要素)、73…第1段差面(段差面)、74…係合溝部(揺動側嵌合部)、75…駆動腕縮径部(駆動側非回転伝達要素)、S1,S2…ストローク(所定ストローク)

Claims (7)

  1. 変速ユニットから外部に突出した切替シャフトに変速用アクチュエータを組付ける方法であって、
    前記切替シャフトの先端側から拡径部及び縮径部が形成され、この拡径部の一部に形成され、前記縮径部の外径寸法と同一寸法で形成した切欠き部と、
    シャフト基端側の外周に形成したシャフト側回転伝達要素と、前記縮径部及び前記シャフト側回転伝達要素の間に形成したシャフト側非回転伝達要素とを備え、
    前記変速用アクチュエータは、先端部に形成した揺動側嵌合部が前記縮径部に嵌まり込んだ状態で揺動することで前記切替シャフトに対して軸方向運動を伝達する揺動腕と、先端部に形成した環状の駆動側回転伝達要素が前記シャフト側回転伝達要素に対して軸方向の相対移動が許容されながら結合することで前記切替シャフトに回転運動を伝達する駆動腕とを内蔵しており、
    先ず、前記切替シャフトの軸線方向から見て前記揺動腕の前記揺動側嵌合部が前記切欠き部を臨む位置であり、前記駆動腕の前記駆動側回転伝達要素が前記切替シャフトと同軸となるように前記変速用アクチュエータを配置し、
    次に、前記変速用アクチュエータを前記切替シャフトの軸線方向に移動することで、前記揺動側嵌合部が前記切欠き部に位置して前記縮径部に連続する段差面に当接するとともに、前記駆動側回転伝達要素を前記シャフト側非回転伝達要素の外周に配置し、
    次に、前記変速用アクチュエータを前記切替シャフトの軸線回りに回転することで、前記駆動側回転伝達要素が前記シャフト側非回転伝達要素に対して非接触状態で回転しながら、前記揺動側嵌合部が前記縮径部に嵌まり込んで係合し、
    次に、前記変速用アクチュエータを前記切替シャフトの軸線方向にさらに移動することで、前記駆動側回転伝達要素が前記シャフト側回転伝達要素に結合することを特徴とする変速用アクチュエータの組付け方法。
  2. 前記切替シャフトは、前記変速ユニット側から前記シャフト先端側に、第1シャフト側回転伝達要素、第1シャフト側非回転伝達要素、第2シャフト側回転伝達要素、第2シャフト側非回転伝達要素及び前記拡径部を備えており、
    前記第2シャフト側回転伝達要素の軸線方向の長さが、前記所定ストロークの1/2以下の長さに設定されており、前記第1シャフト側非回転伝達要素は、前記所定ストロークの間に、前記第2シャフト側回転伝達要素より軸線方向の長さを長くして設けられていることを特徴とする請求項1記載の変速用アクチュエータの組付け方法。
  3. 前記第1シャフト側回転伝達要素及び前記第2シャフト側回転伝達要素は、雄スプライン、或いは雄セレーションであり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、雌スプライン、或いは雌セレーションであることを特徴とする請求項2記載の変速用アクチュエータの組付け方法。
  4. 前記第1シャフト側回転伝達要素及び前記第2シャフト側回転伝達要素は、
    横断面多角形状に形成した雄型の回転伝達要素であり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、環状部材の内周面を多角形状に形成した雌型の回転伝達要素であることを特徴とする請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法。
  5. 前記切替シャフトは、前記変速ユニット側から前記シャフト先端側に、第1シャフト側回転伝達要素、第1シャフト側非回転伝達要素、第2シャフト側回転伝達要素、第2シャフト側非回転伝達要素、第3シャフト側回転伝達要素、第3シャフト側非回転伝達要素及び前記拡径部を備え、
    前記駆動腕は、前記切替シャフトの前記第1〜第3シャフト側回転伝達要素に結合しない駆動側非回転伝達要素と、この駆動側非回転伝達要素を間に位置して軸線方向に連続して形成された一対の前記駆動側回転伝達要素とを備えており、
    前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素の軸長を合わせた長さが、前記所定ストロークの1/2以下の長さに設定され、各シャフト側回転伝達要素は、各駆動側回転伝達要素より軸線方向の長さが短く設定され、
    前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素が軸方向に離間する長さが、前記所定ストロークの1/2以上に設定され、前記2箇所のシャフト側回転伝達要素が離間する長さが、前記一対の前記駆動側回転伝達要素が離間する長さよりも長く設定されていることを特徴とする請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法。
  6. 前記第1シャフト側回転伝達要素、前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素は、雄スプライン、或いは雄セレーションであり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、雌スプライン、或いは雌セレーションであることを特徴とする請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法。
  7. 前記第1シャフト側回転伝達要素、前記第2シャフト側回転伝達要素及び前記第3シャフト側回転伝達要素は、横断面多角形状に形成した雄型の回転伝達要素であり、前記駆動腕に形成した前記駆動側回転伝達要素は、環状部材の内周面を多角形状に形成した雌型の回転伝達要素であることを特徴とする請求項記載の変速用アクチュエータの組付け方法。
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