JP5899411B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加熱物を誘電加熱する高周波加熱装置に関するものである。
電子レンジの多機能化に伴い、従来からある、いわゆる「あたためメニュー」(食品に対してマイクロ波を放射することで食品を加熱する高周波加熱)についても多様化してきている。
従来、この種の高周波加熱装置300は、図9に示すように、代表的なマイクロ波発生手段であるマグネトロン302から放射されたマイクロ波を伝送する導波管303と、加熱室301と、代表的な被加熱物である食品を載置するため加熱室301内に固定され、セラミックやガラスなどの低損失誘電材料からなるためにマイクロ波が容易に透過できる性質の載置台306と、加熱室301内の載置台306より下方に形成されるアンテナ空間310と、導波管303内のマイクロ波を加熱室301内に放射するため、導波管303からアンテナ空間310にわたり、加熱室301の中央付近に取り付けられた回転アンテナ305と、回転アンテナ305を回転駆動できる代表的な駆動手段としてのモータ304と、加熱室301内に用途に応じて設置される加熱皿308と、加熱皿308を支持する皿受部307と、電熱加熱を行うヒータ309とを、備えている。
高周波加熱により、被加熱物を直接加熱する温めメニューのときは、載置台306の上に食品等が置かれた状態で、高周波加熱処理が実行される。マグネトロン302から放射されたマイクロ波が導波管303を経て回転アンテナ305に一旦吸収され、そして回転アンテナ305の放射部上面からマイクロ波が加熱室301に向けて放射される。このとき、通常、加熱室301内にマイクロ波を均一に攪拌させるため回転アンテナ305は、一定速度で回転しながらマイクロ波を放射する。
また、高周波加熱により被加熱物である食品を直接加熱する温めメニューのときは、載置台306の上に食品等が置かれた状態で、高周波加熱処理が実行される。加熱室301内の上部に取り付けられた赤外線温度検出手段311により、食品の表面の温度を検出し、その加熱状況を判定するものである。
特開平11−132468号公報
電子レンジの多機能化に伴い、従来からある、いわゆる「あたためメニュー」(食品に対してマイクロ波を放射することで食品を加熱する高周波加熱)についても多様化してきている。一言で「あたためメニュー」といっても、様々な食品があり、元々のその調理方法も多種多様である。
調理方法としては、「煮る」「炊く」「焼く」「蒸す」「揚げる」「ゆでる」などがあり、それぞれの調理方法によって調理されたものを、「温める」のが「あたためメニュー」である。
食品は、その調理方法により、様々なテクスチャーやおいしさを有している。例えば、
「蒸す」代表として、中華まんやしゅうまいなどがあるが、これらを温めるにあたっては、その元々のおいしさを損なわないよう、ふっくらと仕上げることが大切である。
温める過程において、スチーム(蒸気)を発生させて、水分を補いながら温める。具体的な機能としては、「中華まんあたためキー」や「スチームあたためキー」である。
同様に例えば、「揚げる」代表として、コロッケや天ぷらなどがあるが、これらの元々のおいしさはベタツキなく、パリッとサクッとした食感を損なわないようにすることが大切である。
温める過程において、高周波加熱のみで温めると、加熱中どうしても食品から水分が出てきて、ベタツキの原因となるが、温める途中でヒータを使用し、ヒータの熱によって表面をこんがり焼きながら、温めることが効果的である。具体的な機能としては、「フライあたためキー」である。
同様に例えば、「パンのあたため」を考えてみる。元々は「焼く」メニューであるが、他の食品に対して、非常に負荷が小さい。また、ふっくらと仕上げることが大切である。
従来の「あたためキー」を使用すると、一般の食品よりも負荷が小さいため、過加熱により、あつあつになり過ぎたり、少し冷めると食品がカチコチになったりする失敗が多く起こった。
また、一言でパンと言っても、いろんな種類がある。バターロールやベーグル、ワッフルなど比較的に負荷の軽いものから、ハンバーガーやホットドッグなどパンの内部に具をはさんだような、負荷が重く、内部まで温まりにくいものもある。
これらの具の入った負荷の重いパンを高周波加熱で温めようとすると、加熱時間が長くなるため、部分的に過加熱になり、少し冷めると食品がカチコチに固くなったりする失敗が起こった。
従来の「あたためキー」では被加熱物である食品(例えば、煮物などのお惣菜)を出来るだけ時間を短く、効率的に温めるため、出来るだけ高出力のマイクロ波によって加熱してきた。しかし、パンについては一般のお惣菜のような食品よりもかなり負荷が小さいため、高出力のマイクロ波で加熱することにより、あつあつになったり、冷めると過加熱により食品がカチコチに固くなったりすることがあった。また、高出力のマイクロ波により、部分的にパンの温まり具合が異なり、加熱ムラを生じることもあった。
また、従来の「パンのあたためキー」では、その負荷が小さいこともあり、過加熱が懸念される事項であった。そのため、例えば、加熱するパンの個数の対応として、1個加熱するときは1タップ、2個加熱するときは2タップと、それぞれ操作部の押し回数で判断し、その回数により、必要な時間で加熱するようにしてきた。しかしながら、操作するときはかなり面倒で何度も確認して加熱を開始する必要があった。また、パンの個数により、加熱時間が定められているため、パンの開始温度が常温の場合と、冷蔵庫温度の場合の出来上がりが異なってしまうことがあった。
また、従来のあたためキーでは、被加熱物である食品(例えば、煮物などのお惣菜)を温める際、その食べごろ温度まで加熱し、温度上昇させる必要があるため、従来の「あたためキー」では、パンのような負荷の小さいものはかなり過加熱になってしまう恐れがあった。パンには、バターロールやベーグル、ワッフルなど比較的負荷の軽いものを温めるにあたっては、調理時間も短くてすむが、ハンバーガーやホットドッグなどパンの中に具
をはさんだものは負荷が重く、バターロールなどの加熱時間では具の内部まで温まりにくいものである。
また、パンと、ハンバーグなどの肉の具については、同じ高周波加熱をしても、温度上昇の仕方が異なり、内部まで温度を上げようとすると、加熱時間が長くかかることとなっていた。しかも、パンのような負荷の軽いものと、ハンバーグなどの肉の具などの負荷の重いものでは、高周波出力の食材に対する吸収のされ方が異なり、どうしてもパンのような負荷の軽いものに、高周波出力が集中し、部分的な過加熱を起こすことがあった。
また、「パンのあたため」はその負荷が小さいことで、過加熱が懸念される事項であった。加熱室上面に配置した赤外線温度検出手段により、「パンのあたため」に最適な出来上がり温度を検出したときにマイクロ波発生手段を制御する構成としているが、例えば、この赤外線温度検出手段が何らかの不具合で作動しなかったり、ある環境下で反応が鈍感になっていたりして、正常に温度を検出されない場合があるなどの課題を有していた。
本発明は、上記課題を解決するもので、パンの種類により、そのパンに最適な加熱パターンでもって、パンを温め、ふっくらとほかほかした所望の仕上がりを得ることができる高周波加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の高周波加熱装置は、食品を収容る加熱室と、マイクロ波発生手段と、前記マイクロ波発生手段からマイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管から前記加熱室に前記マイクロ波を放射するための回転アンテナと、前記回転アンテナを回転駆動する駆動手段と、「パンのあたためキー」とを選択することが可能な操作部と、前記操作部からの出力信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記操作部からの出力信号に応じて前記回転アンテナを制御するとともに、前記マイクロ波発生手段により実行される加熱調理の種類を把握して、「パンのあたためメニュー」が選択された場合、加熱パターンが軽負荷の時は前記マイクロ波発生手段のみの制御を行い、加熱パターンが重負荷の時は前記マイクロ波発生手段とスチーム発生手段とを制御する構成としたものである。
この構成により、「パンのあたためキー」に最適な加熱パターンで制御されるので、従来の「あたためキー」のときのような過加熱を起こすことがなく、被加熱物であるパンの種類に適した所望の調理仕上がりが得られるとともに、加熱効率を向上させることができる。
本発明によれば、「パンのあたためキー」が選択されたとき、被加熱物の種類に適した所望の調理仕上がりが得られるとともに、加熱効率を向上させることができる高周波加熱装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の正面断面構成図 本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の側面断面構成図 本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の回転アンテナの向きを説明する図 本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の回転アンテナの原点検出機構を説明する図 本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の制御手段411の概略構成図 本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の赤外線温度検出手段の概略断面構成図 本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の図1中のD−D‘断面における赤外線温度検出スポットを説明する図 本発明の実施の形態1における高周波加熱装置の動作フローチャート 従来の電子レンジの概略構成図
第1の発明は、食品を収容される加熱室と、マイクロ波発生手段と、前記マイクロ波発生手段からマイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管から前記加熱室に前記マイクロ波を放射するための回転アンテナと、前記回転アンテナを回転駆動する駆動手段と、「パンのあたためメニュー」と、を選択することが可能な操作部と、前記操作部からの出力信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記操作部からの出力信号に応じて前記駆動手段を制御するとともに、前記マイクロ波発生手段により実行される加熱調理の種類を把握して、「パンのあたためメニュー」が選択された場合、加熱パターンが軽負荷の時は前記マイクロ波発生手段のみの制御を行い、加熱パターンが重負荷の時は前記マイクロ波発生手段とスチーム発生手段とを制御する構成としたものである。
これによって、「パンのあたためキー」に最適な加熱パターンで制御されるので、従来の「あたためキー」のときのような過加熱を起こすことがなく、被加熱物であるパンの種類に適した所望の調理仕上がりが得られるとともに、加熱効率を向上させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の制御手段は、前記操作部によって「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、前記マイクロ波発生手段に対し、パンのあたために最適な出力に制御する構成としたものである。
これによって、前記操作部によって、「パンのあたためキー」が選択された場合には、パンのあたために最適な出力でもって、マイクロ波発生手段を制御できるため、過加熱や加熱ムラのような不具合を有することなく、被加熱物の種類に適した所望の調理出来上がりが得られるとともに、加熱効率を向上させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の制御手段は、前記操作部によって「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、加熱室上面に配置した赤外線温度検出手段により、その最高温度がパンのあたために最適な出来上がり温度に到達したのを検出したときに、前記マイクロ波発生手段を制御する構成としたものである。
これによって、前記操作部によって、「パンのあたためキー」が選択された場合には、パンのあたために最適な出来上がり温度を検出したときに、前記マイクロ波発生手段を制御することにより、パンの個数や開始温度に関わらず、最適な仕上がり温度でもって、加熱を終了することができる。所望の調理出来上がりが得られるとともに、加熱効率を向上させることができる。
第4の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明の制御手段は、前記操作部によって「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、そのパンの種類によって、スチーム発生手段でもって、そのスチーム量を制御する構成としたものである。
これによって、前記操作部によって、「パンのあたためキー」で「ハンバーガー」が選択された場合には、前記制御手段は、前記操作部からの出力信号に基づいて、スチームを適度に発生させることにより、パンの表面のふっくらさを補うことができ、また、食材の部分的な加熱ムラを緩和させることができるため、被加熱物の種類に適した所望の調理出来上がりが得られるとともに、加熱効率を向上させることができる。
第5の発明は、特に、第1から4のいずれか1つの発明の制御手段は、前記操作部によ
って「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、加熱室上面に配置した赤外線温度検出手段により、その最高温度がパンのあたために最適な出来上がり温度に到達したのを検出したときに、前記マイクロ波発生手段を制御するが、過加熱を防ぐため所定の時間が経過すると、前記マイクロ波発生手段を制御する構成としたものである。
これによって、前記操作部によって、「パンのあたためキー」が選択された場合には、万一の事象に備え、ある一定の時間が経過すると、マイクロ波発生手段を制御することができるため、過加熱などの不具合を発生させることなく、被加熱物の種類に適した所望の調理出来上がりが得られるとともに、加熱効率を向上させることができる。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1から図3は本発明に係る代表的な高周波加熱装置である電子レンジ31の構成図で、図1は本発明の第1の実施の形態における高周波加熱装置である電子レンジの正面断面構成図であり、正面から見た断面図、図2は本発明の第1の実施の形態における高周波加熱装置である電子レンジの側面断面構成図(図1のA−A’断面図)、図3は本発明の大1の実施の形態における高周波加熱装置である電子レンジの回転アンテナの向きを説明する図(図1のB−B’断面図)、図4は本発明の第1の実施の形態における高周波加熱装置である電子レンジの回転アンテナの原点検出機構を説明する図(図1のC−C’断面図)である。
図1に示すように、高周波加熱装置である電子レンジ31は、代表的なマイクロ波発生手段であるマグネトロン32から放射されたマイクロ波を伝送する導波管33と、導波管33の上部に接続され幅方向寸法が奥行き方向寸法より大きい形状の加熱室34と、代表的な被加熱物である食品を載置するため加熱室34内に固定され、セラミックやガラスなどの低損失誘電材料からなるためにマイクロ波が容易に透過できる性質の載置台35と、加熱室34内の載置台35より下方に形成されるアンテナ空間37と、導波管33内のマイクロ波を加熱室34内に放射するため、アンテナ空間37に取り付けられた回転アンテナ39と、回転アンテナ39を回転駆動できる代表的な駆動手段としてのモータ41と、モータ41を制御して回転アンテナ39の向きを制御する制御手段411と、回転アンテナ39の回転の原点を検出する原点検出機構を構成するフォトインタラプタ36と、加熱室34内の表面温度を検出する赤外線温度検出手段である赤外線センサ410とを、備えるものである。
また、加熱室34の上面部には、電熱加熱を行うことができるヒータ401が設置されている。また、加熱室34は、加熱皿402を支持する皿受部403、皿受部404、皿受部405を三段有している。
また、高周波加熱装置31は、図2に示すようにドア64を備えている。そして、操作部63がドア64の下部に配置されている。操作部63は、ユーザーが、食品や調理内容に応じて様々な調理メニューを選択できるものである。
例えば、操作部63により、加熱時間を設定することや、従来の「あたためメニュー」や、「パンのあたためメニュー」など、あらかじめ設定された調理メニューを選択することができるものである。
「あたためメニュー」とは、食品に向けてマイクロ波を放射することで食品を加熱する調理方法のことをいう。
操作部63からの出力信号に基づき、制御手段411はマグネトロン32やモータ41を制御する。
回転アンテナ39は、放射指向性を有する構成である。本実施の形態1の電子レンジ31は、回転アンテナ39の放射指向性の強い部位を所定の向きに制御して集中加熱することも可能な構成としている。
操作部63からの出力信号に基づき、制御手段411はメニューにより、回転アンテナ39の端部58が所定の位置を向いた状態で回転アンテナ39の動作を停止させることも可能な構成としている。
本実施の形態1の電子レンジ31では、制御手段411が、フォトインタラプタ36を有する原点検出機構で検出する原点を基準として、回転アンテナ39の角度情報(停止位置)を記憶する。
本実施の形態1の電子レンジ31では、図3に示すように、回転アンテナ39の端部58がドア64方向に向いている状態のときを原点位置(0度)とする。
本実施の形態の電子レンジ31では、メニューに応じて回転アンテナの向きと回転パターンの順序を制御するものであり、回転アンテナ39を所定の向きに向けるためには、モータ41としてステッピングモータを用いるとか、あるいは一定回転のモータであっても基準位置を検出して、通電時間を制御するなどの手段が考えられる。
本実施の形態1の電子レンジ31では、モータ41としてステッピングモータを用いており、モータ41のシャフト50に上述の原点検出機構を設けている。この原点検出機構は、図4に示すように、シャフトを中心軸とする円板36aと、フォトインタラプタ36とにより構成される。円板36aには、矩形状のスリット36bが設けられている。
円板36aは、回転アンテナ39を回転させるモータ41のシャフト50の軸に取り付けられていて、発光素子と受光素子とを備えたフォトインタラプタ36の光路を遮るように回転するものである。
この構成により、スリット36bがフォトインタラプタ36の光路を通過するときは、前記光路を遮るものがないので、スリットの通過時点を検出することができる。したがって、スリット36bの位置を回転アンテナ39の原点として設定しておくことで、モータに取り付けられたフォトインタラプタ36により、回転アンテナ39の原点を検出することができるものである。
次に、図6を参照して、本実施の形態1の電子レンジ31が備える赤外線温度検出手段である赤外線センサ410について説明する。この赤外線センサ410は、基板19上に一列に並んで設けられた複数の赤外線検出素子13と、基板19全体を収納するケース18と、ケース18を赤外線検出素子13が並んでいる方向と垂直に交わる方向に移動させるステッピングモータ11と、を備えるものである。
基板19には、赤外線検出素子13を封入する金属製のカン15と、赤外線検出素子の動作を処理する電子回路20とが設けられている。また、カン15には赤外線が通過するレンズ14が設けられている。また、ケース18には、赤外線を通過させる赤外線通過孔16と、電子回路20からのリード線を通過させる孔17とが設けられている。
この構成により、ステッピングモータ11が回転運動することで、ケース18を、赤外線検出素子13が一列に並んでいる方向とは垂直方向に移動させることができる。
図7は、図1中のD−D‘断面における赤外線温度検出スポットを説明する図である。
図7に示すように、本実施の形態1の電子レンジ31は、赤外線温度検出手段である赤外線センサのステッピングモータ11が往復回転動作することにより、加熱室34内のほぼ全ての領域の温度分布を検出することができるものである。
具体的には、例えば、まず図7中のA1〜A4の領域の温度分布を、赤外線センサ410が有する一列に並んだ赤外線検出素子13が同時に検出する。
次に、ステッピングモータ11が回転動作し、ケース18が移動するとき、赤外線検出素子13がB1〜B4の領域の温度分布を検出する。さらに、ステッピングモータ11が回転動作してケース18が移動するとき、赤外線検出素子13がC1〜C4の領域の温度分布を検出し、同様に、D1〜D4の領域の温度分布が検出される。
また、上述の動作に続けて、ステッピングモータ11が逆回転することで、D1〜D4の領域側から、C1〜C4、B1〜B4、A1〜A4の順に、温度分布を検出する、赤外線センサ410(温度検出手段)は、以上の動作を繰り返すことで、加熱室34内の全体の温度分布を検出することができる。
次に、制御手段411の構成について説明する。図5は本発明の第1の実施の形態における高周波加熱装置の制御手段411の概略構成図である。制御手段411は、図5に示すように、回転アンテナを回転駆動する駆動手段であるモータ41の動作を制御することで、回転アンテナ39の動作を制御するアンテナ制御部412を有している。
また、この制御手段411は、マイクロ波発生手段であるマグネトロン32、アンテナ制御部412、赤外線温度検出手段410などの動作の制御も行う。高周波加熱装置により実行される加熱調理の種類を把握する調理種類把握手段414、加熱中の詳細の加熱手段を把握する加熱手段把握手段415、およびスチーム発生手段416の制御を行う。
また、この制御手段411は、赤外線センサ410(赤外線温度検出手段)により検出された温度でもって、加熱室34内の載置された被加熱物の温度を判定する。赤外線温度検出手段410と加熱処理のうち初期段階の終了を判定する加熱初期段階終了判定部103と加熱終了温度に到達したかを判定する加熱終了判定部104を有する構成である。
調理種類把握手段414は、操作部63により設定された調理メニューの種類が「パンのあたため」と把握されると、その加熱に最適な加熱終了温度を設定するが、加熱初期段階終了判定部103は、例えば、加熱時間から所定時間が経過した場合に、加熱初期段階が終了したと判定する判定条件を用いて、加熱処理の初期段階が終了したことを判定するものである。
加熱終了判定部104は、例えば、被加熱物の温度分布のうち最高温度が予め設定された加熱終了温度を超えるときに加熱処理を終了すると判定する条件や、加熱開始から所定時間が経過しても予め設定された加熱終了温度に到達しない場合に、加熱処理を終了すると判定するものである。
例えば、調理種類把握手段414は、操作部63により設定された調理メニューの種類によって実行されている加熱調理の種類を把握する。例えば、従来からある「あたためメ
ニュー」と「パンのあたためメニュー」などの区別を把握する。「あたためメニュー」であれば、加熱に最適な出力と加熱終了温度を設定する。「パンのあたためメニュー」であれば、負荷が小さいため、従来ある「あたためメニュー」よりもより小さな出力(最適出力)とより微妙で繊細な加熱終了温度を設定する。
加熱手段把握手段415は操作部63により、設定された調理メニューのその加熱パターンの詳細を把握し、加熱中の加熱手段を把握する。例えば、「パンのあたためメニュー」でも「バターロール」のような負荷の軽いものでは、マイクロ波発生手段のみの制御で充分だが、「ハンバーガー」のようなパンの中身に具をはさんだような負荷の重く、内部まで温まりにくいものは、マイクロ波発生手段とスチーム発生手段を把握する。内部の温度をマイクロ波発生手段で上昇させ、マイクロ波発生手段により、部分的に過加熱になるのを、スチーム発生手段により解消させるよう制御する。
次に、図8を参照して本実施の形態1の高周波加熱装置である電子レンジ31の動作、作用について説明する。
まず高周波加熱装置である電子レンジ31に電源が投入され、待機状態になる。(S101)ユーザーが加熱したい被加熱物の内容(食品の種類)に応じて、従来の「あたためメニュー」「パンのあたためメニュー」またはその他のメニューを選択する。従来の「あたためメニュー」が選択されたときは(S102−A)、操作部63が制御手段411に「あたためメニュー」が選択されたことを伝える信号を出力する。
この出力信号を受けた制御手段411は、調理種類把握手段414に「あたためメニュー」であることを把握させ、その最適な加熱パターンで加熱できるよう制御する(処理A)。
一方、「パンのあたためメニュー」が選択されたときは(S102−B)操作部63が制御手段411に「パンのあたためメニュー」が選択されたことを伝える信号を出力する。この出力信号を受けた制御手段411は、調理種類把握手段414に「パンのあたためメニュー」であることを把握させる。
調理種類把握手段414は、「パンのあたためメニュー」と把握したとき、その最適出力と加熱終了温度を設定される(S103)。
次に、制御手段411は加熱手段把握手段415に「パンのあたためメニュー」であることを把握させる。この時、その加熱手段をマイクロ波発生手段のみの加熱にするか、マイクロ波発生手段とスチーム発生手段とを併用するかを設定される(S104)。
次に、制御手段411は、赤外線温度検出手段である赤外線センサ410による加熱室34内に載置された被加熱物の温度を検出する(S105)。
次に、アンテナ制御部はS102で選定したメニュー名に基づき、モータ41の動作を制御し、回転アンテナ39を一定速度で回転させる(S106)。
続けて、制御手段411はマグネトロン32を動作させ、加熱処理を開始する(S107)。
加熱開始より所定時間経過後、加熱処理のうち初期段階の終了を判定する(S108)。
例えば、操作部63で「パンのあたためメニュー」のうち「バターロール」を選択された場合、赤外線温度検出手段である赤外線センサ410により検出された温度より、その最高温度が加熱終了温度に到達しているかどうかを判定する(S109)。
加熱終了温度に到達していれば、制御手段411はモータ41の動作を制御し、回転アンテナ39の動作を停止する。続けて制御手段411はマグネトロン32の動作を停止して加熱処理が終了する(S110)。
例えば、操作部63で「パンのあたためメニュー」のうち「ハンバーガー」を選択された場合、赤外線温度検出手段410により検出された温度より、その最高温度が加熱終了温度に到達しているかどうかを判定し(S109)、到達していれば、続けて制御手段411はスチーム発生手段416を動作させ、加熱処理を開始する(S111)。
所定時間経過後、スチーム発生手段416の動作を停止させ、「ハンバーガー」の加熱処理を終了する(S110)。
以上に述べてきたように、「あたためメニュー」の中の「パンのあたためメニュー」のようにそのメニューに最適な加熱手段(マイクロ波発生手段、赤外線温度検出手段、スチーム発生手段など)を組み合わせることにより、よりきめ細かい制御を可能にする。
以上のように、本発明にかかる高周波加熱装置は、加熱室に配置された食品に適した加熱手段を組み合わせることにより、きめ細かい制御が可能になるので、様々な、あたためメニューに対応でき、あたためメニューが選択された時、被加熱物の種類に適した所望の調理仕上がりが得られるとともに加熱効率を向上させることがで、最高効率の加熱の実現、ひいては調理時間短縮による、省エネルギー商品となるので、高周波加熱装置の用途に有効である。
11 ステッピングモータ
13 赤外線検出素子
31 電子レンジ(高周波加熱装置)
32 マグネトロン(マイクロ波発生手段)
33 導波管
34、301 加熱室
35、306 載置台
36 フォトインタラプタ
37 アンテナ空間
39 回転アンテナ
41 モータ(駆動手段)
63 操作部
401 ヒータ
402 加熱皿
311、410 赤外線センサ(赤外線温度検出手段)
411 制御手段
416 スチーム発生手段

Claims (5)

  1. 食品を収容る加熱室と、マイクロ波発生手段と、前記マイクロ波発生手段からマイクロ波を伝送する導波管と、前記導波管から前記加熱室に前記マイクロ波を放射するための回転アンテナと、前記回転アンテナを回転駆動する駆動手段と、「パンのあたためメニュー」とを選択することが可能な操作部と、前記操作部からの出力信号に基づいて前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記操作部からの出力信号に応じて前記駆動手段を制御するとともに、前記マイクロ波発生手段により実行される加熱調理の種類を把握して、
    「パンのあたためメニュー」が選択された場合、加熱パターンが軽負荷の時は前記マイクロ波発生手段のみの制御を行い、加熱パターンが重負荷の時は前記マイクロ波発生手段とスチーム発生手段とを制御する構成とした高周波加熱装置。
  2. 制御手段は、前記操作部によって「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、前記マイクロ波発生手段に対し、パンのあたために最適な出力に制御する構成とした請求項1に記載の高周波加熱装置。
  3. 制御手段は、前記操作部によって「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、加熱室上面に配置した赤外線温度検出手段により、その最高温度がパンのあたために最適な出来上がり温度に到達したのを検出したときに、前記マイクロ波発生手段を制御する構成とした請求項1または2に記載の高周波加熱装置。
  4. 制御手段は、前記操作部によって「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、そのパンの種類によって、スチーム発生手段でもって、そのスチーム量を制御する構成とした請求項1から3のいずれか一項に記載の高周波加熱装置。
  5. 制御手段は、前記操作部によって「パンのあたためメニュー」が選択された場合には、加熱室上面に配置した赤外線温度検出手段により、その最高温度がパンのあたために最適な出来上がり温度に到達したのを検出したときに、前記マイクロ波発生手段を制御するが、過加熱を防ぐため所定の時間が経過すると、前記マイクロ波発生手段を制御する構成とした請求項1から4のいずれか一項に記載の高周波加熱装置。
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