JP2011153780A - 高周波加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波加熱調理装置の動作状態に対応した換気風量で換気を行えるよう、換気装置に対して、適切な指示することができる高周波加熱調理装置を提供する。
【解決手段】制御手段411は、換気風量調節機能を有する換気扇20と赤外線による通信が可能な赤外線信号送信部を介して換気扇20に対して、換気の開始と停止と換気風量とを指示する換気指示手段416と、高周波加熱調理装置31による加熱調理の種類を把握する調理種類把握手段414とを備える。換気指示手段は高周波加熱調理の開始に応じて換気の開始を換気連動ユニット21に指示するとともに、加熱調理中および加熱終了後における換気風量を調理種類把握手段414により把握された加熱調理の種類に応じて決定して換気連動ユニット21に指示する構成したものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、換気装置の作動を制御する機能を有する高周波加熱調理装置に関するものである。
一般家庭のキッチンには加熱調理器として、ガスコンロやガスレンジなどのガス調理器や、IH調理器や電子レンジなどの電気調理器が置かれ、キッチンの上方空間あるいは壁面に、換気扇等の換気装置が設置されている。
これは、加熱調理器を使用して加熱調理を行う時に、換気装置を作動させることにより、調理物から生じる油煙や水蒸気等を排気するためである。また、ガス調理器を使用する時には、ガス燃焼時に換気装置を作動させて屋内を換気し、不完全燃焼を防止することが不可欠である。そこで、加熱調理器の作動に連動して、換気装置を作動させるようにしたシステムが提案されている。
この種の換気システムとして、例えば、加熱調理器がガスコンロである場合には、ガスコンロ側に点火つまみや火力調節つまみの操作状態を検出してガスコンロの作動状態を検知する作動状態検知手段を設け、換気装置側に該検知手段の検知信号に応じて換気運転を行う換気運転制御手段を設けて、該作動状態検知手段と該換気運転制御手段とを電気的に接続する(例えば、引用文献1参照)。
これにより、ガスコンロが作動を開始したことやガスコンロへの燃料ガスの供給量が、前記作動状態検知手段により検知されて、検知信号が前記換気運転制御手段に伝達され、これに応じて前記換気運転制御手段は換気扇の換気風量を調節して換気運転を実行する。
しかし、この方式では燃料ガスの供給量と必要な換気風量とは必ずしも比例せず、燃料ガスの供給量に応じて換気風量を設定すると、換気風量が不足したり、逆に換気風量が過剰となって無駄な換気が行われたりすることがあった。
また、引用文献2に示されるように、近年、加熱調理器である電子レンジの多機能化に伴い、従来からある、いわゆる「温めメニュー」(食品に対してマイクロ波を放射することで食品を加熱する高周波加熱)に加えて、「グリルメニュー」を備えるものが市場に登場している。このグリルメニューとは、食品を載せた加熱皿を昇温させることで、食品を加熱皿を介して加熱する方法や、加熱ヒータにより食品を加熱する方法、または、これらの組み合わせにより、食品を直火焼き風(表面はパリッとしつつ中身はジューシーに仕上げる)に調理するメニューのことである。
従来、この種の高周波加熱調理装置300は、図12に示すように、代表的なマイクロ波発生手段である、マグネトロン302から放射されたマイクロ波を伝送する導波管303と、加熱室301と、代表的な被加熱物である食品を載置するため加熱室301内に固定され、セラミックやガラスなどの低損失誘電材料からなるためにマイクロ波が容易に透過できる性質の載置台306と、加熱室301内の載置台306より下方に形成されるアンテナ空間310と、導波管303内のマイクロ波を加熱室301内に放射するため、導波管303からアンテナ空間310にわたり、加熱室301の中央付近に取り付けられた回転アンテナ305と、回転アンテナ305を回転駆動できる代表的な駆動手段としてのモータ304と、加熱室301内に用途に応じて設置される加熱皿308と、加熱皿308を支持する皿受部307と、電熱加熱を行うヒータ309とを備えるものである。
高周波加熱により被加熱物を直接加熱する温めメニューの時は、載置台306の上に食品等が置かれた状態で、高周波加熱処理が実行される。マグネトロン302から放射されたマイクロ波が導波管303を経て回転アンテナ305に一旦吸収され、そして回転アンテナ305の放射部上面から、マイクロ波が加熱室301に向けて放射される。このとき、通常、加熱室301内にマイクロ波を均一に攪拌させるため回転アンテナ305は、一定速度で回転しながらマイクロ波を放射する。
従来、グリルメニューの時は、皿受部307に置かれた加熱皿308上に食品(例えば、肉や魚など)が置かれる。この状態で、食品の上側に位置することになるヒータ309により、食品の表面部分が加熱処理される。一方、マイクロ波によって昇温させられた加熱皿308により食品の裏面部が加熱処理される。
このグリルメニューについては、よりおいしく、より速く、よりヘルシーに調理されることが目指され、グリル調理性能は飛躍的に向上してきた。よりよく焼けるために、上述の回転アンテナ305の制御をコントロールすることにより、グリル皿の温度上昇を改善したり、食品の上側に位置しているヒータ309の性能を向上させたりすることにより、解決されてきた。
特開2002−147764号公報 特開2007−333362号公報
しかしながら、上述のようなグリル性能を向上された高周波加熱調理装置でもって、グリルメニューが実行されるとき、従来の高周波加熱調理装置で調理された場合には考えられないくらいの不快な量の煙や臭いが発生することとなる。この煙や臭いは、狭いキッチンの中を充満するため、従来の高周波加熱調理器以上に換気扇等の換気装置が必要となってくる。
高周波加熱調理装置では、従来からある、「温める」「焼く」「煮る」「蒸す」「炒める」「揚げる」といった調理方法が可能であるが、それぞれの調理方法や調理する素材により、煙や臭いの発生の仕方はかなり異なる。「焼く」という調理分野でも、オーブンでお菓子を焼く場合は、不快な煙は発生しないが、前述のようにグリル性能を向上させた高周波加熱調理装置で「さんま」など脂ののった魚を焼くとかなり不快な煙や臭いが発生することとなる。
従来このような煙や臭いが発生した場合は、使用者がその発生に対して気になった時に、換気扇等の換気装置の作動を開始し、調理終了後、煙や臭いが気にならなくなった時点で換気扇等の換気装置を停止するという行動をとっていた。しかも、その作動時の換気風量も一定のものであった。従来の高周波加熱調理装置では、この高周波加熱調理装置から発生する煙や臭いの量や不快さと換気の開始・停止とのタイミングとは連動していないため、必要以上に不快さを感じたり、換気扇が作動しっぱなしになったりすることで、無駄な換気が行われる場合があった。
また、従来の高周波加熱調理装置では、この高周波加熱調理装置から発生する煙や臭いの量や不快さと換気風量とは連動していず、換気風量が不足していたり、逆に換気風量が過剰となったり、無駄な換気が行われる場合があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、高周波加熱調理装置で加熱調理を行うときに、換気扇等の換気装置と連動して作動させることにより、キッチン内を快適に保つことを目的とする。また高周波加熱調理装置で調理するメニューの種類や加熱手段に適した換気風量でもって換気することにより、無駄のない換気を行うことのできる、高周波加熱調理装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の高周波加熱調理装置は、調理物を加熱する加熱手段と、換気風量調節機能を有する換気装置と通信可能であって該換気装置に対して換気の開始と停止と換気風量とを指示する換気指示手段とを備えた高周波加熱調理装置において、加熱調理の種類を把握する調理種類把握手段を備え、前記換気指示手段は、加熱調理の種類に応じて換気を開始するか否かを前記換気装置に指示するとともに、もし換気する場合は、加熱調理中における換気風量を前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類に応じて決定して前記換気装置に指示することを特徴とする。
まず、調理種類把握手段により、加熱調理の種類が把握される。ここで、前記高周波加熱調理装置による加熱調理において、たとえ消費電力量が同一であっても、加熱調理の種類により換気が必要であるか否かは異なってくる。
例えば、前記高周波加熱調理装置では、「温める」「焼く」「煮る」「蒸す」「炒める」「揚げる」といった調理方法が可能であるが、「焼く」と「煮る」とでは、煙の量が全く異なる。「焼く」メニューでは煙の量がかなり多く換気が必要であるが、「煮る」メニューでは煙はほとんど出ないため換気の必要がない。そこで、前記換気指示手段は、前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類に応じて、換気の開始をするか否かを前記換気装置に指示することにより、例えば「焼く」メニューでは換気を開始することとする。
また、かかる本発明によれば、前記調理種類把握手段により加熱調理の種類が把握される。ここで、前記高周波加熱調理装置による加熱調理において消費電力量が同一であっても、加熱調理の種類により発生する煙の量が異なる。例えば、前述の「焼く」メニューでも、さんまの塩焼きのように脂ののった魚を焼くときは、かなり不快な煙や臭いが多量に発生するが、グラタンのようなメニューは煙の量も少なくてすむ。そこで、前期換気指示手段は、前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類に応じて、換気の開始をするか否かを前記換気装置に指示するとともに、加熱調理の種類に応じて、加熱調理中における換気風量を決定して前記換気装置に指示することにより、無駄のない適切な換気風量で前記換気装置を作動させることができる。
本発明によれば、高周波加熱調理装置で加熱調理を行うときに、調理中に不快な煙や臭いが発生するようなグリルメニューが選択されたとき、換気扇等の換気装置と連動して作動させることにより、快適な住空間を提供できる。また被加熱物の種類や加熱手段やその加熱手段の火力の強弱により、適した換気風量でもって換気することにより、無駄のない換気を行うことのできる、高周波加熱調理装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1の電子レンジと該電子レンジにより作動が制御される換気扇とを示した図 本発明の実施の形態1の電子レンジの正面断面構成図 図1のA−A’断面図 焼き魚やハンバーグを調理するときに最適な回転アンテナの向きを説明する図1のB−B’断面図 回転アンテナの原点検出機構を説明する図1のC−C’断面図 制御手段411の概略構成図 加熱皿の概略図 加熱皿の断面図 本実施の形態1の電子レンジの動作フローチャート 本実施の形態1の電子レンジと該電子レンジにより作動が制御される換気連動の動作フローチャート 換気扇連動ユニットの制御ブロック図 従来の電子レンジの概略構成図
第1の発明は、調理物を加熱する加熱手段と、換気風量の調節機能を有する換気装置と通信可能であって該換気装置に対して換気の開始と停止と換気風量とを指示する換気指示手段とを備えた高周波加熱調理装置において、前記加熱手段による加熱調理の種類を把握する調理種類把握手段を備え、前記換気指示手段は、加熱調理の種類に応じて換気の開始をするか否かを、前記換気装置に指示するとともに、もし換気する場合は、加熱調理中における換気風量を前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類に応じて決定して、前記換気装置に指示する。そして、調理種類把握手段により、加熱調理の種類が把握される。ここで、前記高周波加熱調理装置による加熱調理において、たとえ消費電力量が同一であっても、加熱調理の種類により換気が必要であるか否かは異なってくる。
例えば、前記高周波加熱調理装置では、「温める」「焼く」「煮る」「蒸す」「炒める」「揚げる」といった調理方法が可能であるが、「焼く」と「煮る」とでは、煙の量が全く異なる。「焼く」メニューでは煙の量がかなり多く換気が必要であるが、「煮る」メニューでは煙はほとんど出ないため換気の必要がない。そこで、前記換気指示手段は、前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類に応じて、換気の開始をするか否かを前記換気装置に指示することにより、例えば「焼く」メニューでは換気を開始することとする。
また、例えば、前述の「焼く」メニューでも、さんまの塩焼きのように脂ののった魚を焼くときは、かなり不快な煙や臭いが多量に発生するが、グラタンのようなメニューは煙の量も少なくてすむ。そこで、換気指示手段は、調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類に応じて、換気の開始をするか否かを前記換気装置に指示するとともに、加熱調理の種類に応じて、加熱調理中における換気風量を決定して前記換気装置に指示することにより、無駄のない適切な換気風量で前記換気装置を作動させることができる。
第2の発明は、第1の発明に加熱調理中の加熱手段の詳細を把握する加熱手段把握手段を備え、前記換気指示手段は、加熱調理の種類に応じて換気の開始をするか否かを、前記換気装置に指示するとともに、もし換気する場合は、前記加熱手段把握手段により把握された詳細の加熱手段に応じて、そのタイミングにより、換気の開始を前記換気装置に指示するとともに、加熱調理中における換気風量を前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類と、前記加熱手段把握手段により把握された加熱手段に応じて決定して、前記換気装置に指示するものであり、調理種類把握手段により、加熱調理の種類が把握される。前述のように加熱調理の種類に応じて換気するメニューか否かを決定し、また加熱調理の種類に応じて加熱調理中における換気風量を決定する。加熱調理の種類が把握されるとともに、前記加熱手段把握手段により、加熱手段の詳細が把握される。
第3の発明は、第1または第2の発明にさらに、加熱調理中の加熱手段の詳細を把握す
る加熱手段把握手段を備え、前記換気指示手段は、加熱調理の種類に応じて換気の開始をするか否かを、前記換気装置に指示するとともに、もし換気する場合は、前記加熱手段把握手段により把握された詳細の加熱手段に応じて、そのタイミングにより、換気の開始を前記換気装置に指示するとともに、加熱調理中における換気風量を前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類と、前記加熱手段把握手段により把握された加熱手段と、その加熱手段の火力の強弱に応じて決定して、前記換気装置に指示するものであり、これにより赤外線発生手段の火力が強のときは換気風量を多くし、赤外線発生手段の火力が弱のときは換気風量を少なくするように制御することができる。これらの情報を記憶させ、さんまの塩焼きではその加熱調理中の加熱手段が赤外線発生手段の時に換気を開始するように、前記換気装置に指示するとともに、前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類と、前記加熱手段把握手段により把握された加熱手段と、その加熱手段の火力の強弱に応じて、加熱調理中における換気風量を決定して前記換気装置に指示することにより無駄のない、換気風量で前記換気装置を作動させることができる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明に、換気指示手段は、加熱調理の終了から第1所定時間が経過したときに前記換気装置に対して換気の停止を指示し、該第1所定時間と該第1所定時間中における換気風量とを前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類と、前記加熱手段把握手段により把握された加熱手段と、その加熱手段の火力の強弱に応じて決定して、該換気風量を前記換気装置に指示するものであり、換気指示手段は、加熱調理が終了から第1所定時間が経過したときに前記換気装置に対して換気の停止を指示する。前記高周波加熱調理装置は加熱調理中あるいは加熱調理終了後に調理物から生じる油煙や水蒸気の量を本体排気口より排気している。加熱調理中あるいは加熱調理終了後に調理物から生じる油煙や水蒸気の量は加熱調理の種類によって異なるため、加熱調理終了後に必要となる換気時間や換気風量は加熱調理の種類によって異なる。加熱終了後すぐに換気の停止をしてもよいメニューもあれば、加熱調理終了後しばらくは換気が必要なメニューもある。そこで、前記換気指示手段は加熱調理の種類に応じて前記第1所定時間と前記換気風量とを決定することによって、無駄のない適切な換気時間と換気風量により換気を行うことができる。
第5の発明は、第1から4のいずれか1つの発明に、使用者の操作により加熱調理の種類を設定される調理種類設定スイッチを備え、前記調理種類把握手段は、該調理種類設定スイッチの操作に応じて加熱調理の種類を把握するものであり、高周波加熱調理装置が前記調理種類設定スイッチとして、例えばさんまの塩焼きのような特定のメニューを指定するためのスイッチを備えた場合に、前記調理種類把握手段は該スイッチの操作に応じて加熱調理の種類を容易に把握することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1から図5は、本発明にかかる代表的な高周波加熱調理装置である電子レンジ31の構成図である。図1は高周波加熱調理装置と該高周波加熱調理装置により作動が制御される換気扇とを示した図、図2は正面から見た断面図、図3は図2のA−A’断面図、図4は図2のB−B’断面図、図5は図2のC−C’断面図である。
図1に示すように、本発明の電子レンジ31は代表的な被加熱物である食品を載置するため加熱室34内に固定され、セラミックやガラスなどの低損失誘電材料からなるためにマイクロ波が容易に透過できる性質の載置台35を有する。また加熱室34は、加熱皿402を支持する皿受部を三段有している。
また、電子レンジ31(高周波加熱調理装置)は、前面にドア64を備えている。そして、操作パネル63が、ドア64の下部に配置されており、加熱の開始を指示するスタートスイッチ63a、加熱の終了を指示する取り消しスイッチ63b、表示部63c、あらかじめ用意されている調理プログラムを選定するためまたはマニュアル操作を行うためのダイヤル63d、および換気扇連動ユニット21に対して、赤外線信号を送信する赤外線送信部15等が設けられている。
換気連動ユニット21は、既設の換気扇20の作動を電子レンジ31から、遠隔操作するために使用されるものであり、商用電源コンセント22から電力供給を受けて作動し、換気扇20の電源プラグ23が接続されるソケット24と、電子レンジ31の赤外線送信部15から送信される赤外線信号を受信する赤外線信号受信部25とを備える。
そして、換気連動ユニット21は、電子レンジ31の赤外線送信部15から受信した赤外線信号に応じて、換気扇20の作動の開始/停止と換気扇20の回転数(換気扇20による換気風量に対応する)とを制御する。
図2に示すように、電子レンジ31は、代表的なマイクロ波発生手段である、マグネトロン32から放射されたマイクロ波を伝送する導波管33と、導波管33の上部に接続され、幅方向寸法が奥行き方向寸法より大きい形状の加熱室34と、代表的な被加熱物である食品を載置するため加熱室34内に固定され、セラミックやガラスなどの低損失誘電材料からなりマイクロ波が容易に透過できる性質の載置台35と、加熱室34内の載置台35より下方に形成されるアンテナ空間37と、導波管33内のマイクロ波を加熱室34内に放射するため、アンテナ空間37に取り付けられた回転アンテナ39と、回転アンテナ39を回転駆動できる代表的な駆動手段としてのモータ41と、モータ41を制御して回転アンテナ39の向きを制御する制御手段411と、各回転アンテナ39の回転の原点を検出する原点検出機構を構成するフォトインタラプタ36と、を備えるものである。
また、加熱室34の上面部には、電熱加熱を行うことができるヒータ401が設置されている。また、加熱室34は、加熱皿402を支持する皿受部を三段有している。具体的には、加熱室34は、上段用受部403と中段用受部404と下段用受部405とを有している。加熱皿402は、被加熱物が載らない裏面側(載置台35側)に高周波吸収体(例えば、フェライト)を有するものである。
また、電子レンジ31は、図3に示すようにドア64を備えている。そして、操作部63がドア64の下部に配置されている。操作部63は、ユーザが、食品や調理内容に応じて様々な調理メニューを選択できるものである。例えば、操作部63により、加熱時間を設定することや、「温めメニュー」や、「グリルメニュー」など、あらかじめ設定された調理メニューを選択することができるものである。
「温めメニュー」とは、食品に向けてマイクロ波を放射することで、食品を加熱する調理方法のことをいい、「グリルメニュー」とは、食品を載せた加熱皿を昇温させることで加熱皿を介して食品を加熱する方法や、前記昇温させた加熱皿と加熱ヒータとの組み合わせにより食品を加熱する調理方法のことをいう。
操作部63からの出力信号に基づき、制御手段411は、マグネトロン32やモータ41を制御する。
回転アンテナ39は、放射指向性を有する構成である。本実施の形態1の電子レンジ31は、回転アンテナ39の放射指向性の強い部位を所定の向きに制御して加熱皿402を集中加熱する構成としている。
「グリルメニュー」により、加熱皿402に載置された食品を加熱する場合は、回転アンテナ39の端部58が所定の位置を向いた状態で、回転アンテナ39の動作を停止させる。
所定の位置とは、加熱室の大きさや加熱皿の位置等との関係で定まるものであり、実験的に予め求めておく。グリルメニューの場合、例えば、焼き魚やハンバーグなどのように、底面にパリッとした焼き色の必要なものは、中心部が部分的に昇温する必要がある。実験の結果、例えば、図4に示すように、回転アンテナ39の端部58が、ドア64方向(正面方向)を向いている時に、加熱皿402の中心部が部分的に昇温するという結果が得られた場合は、その位置を、焼き魚やハンバーグ調理用の回転アンテナ39の停止位置として、制御部411に記憶しておく。
本実施の形態1の電子レンジ31(高周波加熱調理装置)では、制御手段411が、フォトインタラプタ36を有する原点検出機構で検出する原点を基準として、回転アンテナ39の角度情報(停止位置)を記憶する。本実施の形態1の電子レンジ31では、図4に示すように、回転アンテナ39の端部58が、ドア64方向に向いている状態の時を原点位置(0度)とする。
本実施の形態の高周波加熱調理装置31は、加熱皿402の載置されたメニューに応じて、回転アンテナ39の向きと回転パターンの順序とを制御するものであり、回転アンテナ39を所定の向きに向けるためには、モータ41としてステッピングモータを用いるとか、あるいは一定回転のモータであっても、基準位置を検出して通電時間を制御するなどの手段が考えられる。
本実施の形態1の電子レンジ31では、モータ41としてステッピングモータを用いており、モータ41のシャフトに上述の原点検出機構を設けている。この原点検出機構は、図5に示すように、シャフトを中心軸とする円板36aと、フォトインタラプタ36とにより構成される。円板36aには、矩形状のスリット36bが設けられている。
円板36aは、回転アンテナ39を回転させるモータのシャフト50の軸に取り付けられていて、発光素子と受光素子とを備えたフォトインタラプタ36の光路を、遮るように回転するものである。
この構成により、スリット36bがフォトインタラプタ36の光路を通過する時は、前記光路を遮るものがないので、スリット36bの通過時点を検出することができる。したがって、スリット36bの位置を回転アンテナ39の原点として設定しておくことで、各モータに取り付けられたフォトインタラプタ36により、回転アンテナ39の原点を検出することができるものである。
次に、制御手段411の構成について説明する。制御手段411は、図6に示すように、アンテナ回転駆動手段であるモータ41の動作を制御することで、回転アンテナ39の動作を制御するアンテナ制御部412と、回転アンテナ39の位置情報(角度情報)を記憶している記憶部413とを有している。
また、この制御手段411は、マイクロ波発生手段32、アンテナ回転駆動手段41、赤外線発生手段401などの動作の制御も行う。電子レンジ31(高周波加熱調理装置)により実行される加熱調理の種類を把握する調理種類把握手段414、加熱調理中の詳細の加熱手段を把握する加熱手段把握手段415、および換気扇20の作動を赤外線信号送信部15を介して指示する換気指示手段416の制御を行う。
アンテナ制御部412は、操作部63からの指令信号に応じて記憶部413から必要な情報を参照し、モータ41の動作を制御するものである。記憶部413は、加熱室34内の加熱皿402に載置されるグリルメニューに応じて、加熱皿402を加熱するのに適した回転アンテナ39の位置情報を記憶している。
調理種類把握手段414は操作部63により設定された調理メニューの種類によって実行されている加熱調理の種類を把握する。この調理種類把握手段414は換気が必要なメニューか否かの判別を行い、換気が必要なメニューと判別した場合は、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、作動の開始を指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
加熱手段把握手段415は操作部63により設定された調理メニューのその加熱パターンの詳細を把握し、加熱調理中の加熱手段を把握する。種々の加熱手段のうち、換気の必要な加熱手段でもって調理されるタイミングで、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、作動の開始を指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
その際の換気風量については、調理種類把握手段414によって把握された加熱調理の種類によって、煙や臭いが多く出るメニューか、少ないメニューかを判別し、煙や臭いが多く出るメニューを実行されたときは、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、換気風量を強くするよう指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。また、煙や臭いが少ないメニューを実行された時は、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、換気風量を弱くするよう指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
調理種類把握手段414により換気が必要なメニューと判別され、加熱手段把握手段415により換気の必要な加熱手段でもって調理される時、その加熱手段の火力の強弱によって煙や臭いの出方が異なるとき、加熱手段の火力が強いときに煙や臭いが多く出る場合は、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、換気風量を強くするよう指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
また、加熱手段の火力が弱い時に煙や臭いが少なく出る場合は、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、換気風量を弱くするよう指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
調理が終了すると、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、作動を停止するよう指示する赤外線信号を、換気連動ユニット21に送信する。
調理種類把握手段414により把握された加熱調理の種類のうち、煙や臭いが多く出て、調理が終了してもまだ煙や臭いが残り、気になるメニューについては、調理終了と同時に換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、作動を停止するよう指示するのではなく、調理終了後換気を継続し、一定時間経過した時点で換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、作動を停止するよう指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
このときの換気風量については、調理種類把握手段414により把握された加熱調理の種類のうち、煙や臭いの残量が多いメニューの場合は、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、強い換気風量を継続するよう指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
また、煙や臭いの残量が比較的少ないメニューの場合は、換気指示手段416は赤外線信号送信部15を介して、弱い換気風量を継続するよう指示する赤外線信号を換気連動ユニット21に送信する。
次に、図9を参照して、本実施の形態1の電子レンジ31(高周波加熱調理装置)の動作について説明する。
まず、電子レンジ31に電源が投入され待機状態になる(S101)。ユーザが、加熱したい被加熱物の内容(食品の種類)に応じて、「温めメニュー」、「グリルメニュー」、またはその他のメニューを選択する。「温めメニュー」が選択されたときは(S102−A)、操作部63がアンテナ制御部412に「温めメニュー」が選択されたことを伝える信号を出力する。
当該出力信号を受けたアンテナ制御部412は、モータ41を一定速度で回転させることで回転アンテナ39を一定速度で回転させる(S103)。続けて、制御手段411はマグネトロン32を動作させ、加熱処置を開始する(S107)。そして、所定時間経過後(S108)、回転アンテナ39、マグネトロン32等の動作を停止し、「温めメニュー」の加熱処理が終了する(S109)。
一方、「グリルメニュー」が選択された時は(S102−B)、操作部63が、アンテナ制御部412に、「グリルメニュー」が選択されたことを伝える信号を出力する。当該出力信号を受けたアンテナ制御部412は、まず、当該出力信号から、被グリル調理物の種類を選定する(S104)。「グリルメニュー(煙が少ないメニュー)」が選定された時は(S104−A)、「グリルメニュー(煙が多いメニュー)」が選定された時は(S104−B)とし、操作部63がアンテナ制御部412に「グリルメニュー(煙の多いメニュー)」「グリルメニュー(煙の少ないメニュー)」が選択されたことを伝える信号を出力する。なお、「グリルメニュー(煙の多いメニュー)」には、焼き魚や鶏の塩焼きなど、「グリルメニュー(煙の少ないメニュー)」には例えば、グラタンや野菜炒めなどがある。
次に、アンテナ制御部412は、S104で選定したメニュー名に基づき、記憶部413から、対応する回転アンテナ39の位置情報を参照して、モータ41の動作を制御する。
「グリルメニュー(煙の少ないメニュー)」が選択された時は(S104−A)、回転アンテナ39が所定位置に停止した後(S105)、ヒータ401を駆動する(S106)。続けて、制御手段411は、マグネトロン32を動作させ、加熱処理を開始する(S107)。所定時間経過後(S108)、回転アンテナ39,ヒータ401,及びマグネトロン32等の動作を停止し、「グリルメニュー(煙の少ないメニュー)」の加熱処理が終了する(S109)。
例えば、操作部63で「グリルメニュー(煙の多いメニュー)」が選択された場合、循環ファン506の動作を開始させた後(S110)、位置情報413を参照してモータ41の動作を制御し、回転アンテナ39をその位置で停止させる(S105)。ヒータ401を駆動する(S106)。続けて、制御手段411はマグネトロン32を動作させ、加熱処理を開始する(S107)。所定時間経過後(S108)、循環ファン506、回転アンテナ39、ヒータ401、及びマグネトロン32等の動作を停止し、「グリルメニュー(煙の多いメニュー)」の加熱処理が終了する(S109)。
以上の構成により、本実施の形態1の電子レンジ31は、回転アンテナ39の所定位置
を複数持つことで、さまざまな食品を加熱調理することが可能である。
また、本実施の形態1の電子レンジ31は、加熱皿402の裏面に貼り付けた高周波吸収体のフェライトに高周波を吸収させて発熱させることで被加熱物の裏面を焼くことが可能になる。
図7に示すように、加熱皿402は、全体矩形板状をしており、左右両辺には樹脂取っ手420が設けられており、加熱室34の、加熱皿402を支持する皿受部を三段、具体的には、上段用受部403と中段用受部404と下段用受部405に沿って前後方向に出し入れ可能となっている。
図8に示すように加熱皿402の裏面には、高周波吸収体のフェライト421が貼り付けられていて、このフェライトに高周波を吸収させて発熱させることで、被加熱物の裏面を焼くことが可能になる。
また、上面は加熱室34上面に配置したヒータによってヒータ加熱することで、上面を調理することが可能になる。図2及び図3に示すように、加熱室34の上側に設けた上熱源(401)として、例えば蒸気透過型の光ヒータである赤外線発生手段401を用いることができる。赤外線発生手段401としては、例えば、天井面の中央にアルゴンヒータ501a、そのアルゴンヒータ501aの前後両側にミラクロンヒータ501bの合計3本が設けられている。この赤外線発生手段401と高周波熱源32とを制御部411で制御し、アルゴンヒータ501a及びミラクロンヒータ501bが水蒸気に吸収されにくい波長の赤外線を輻射して、加熱室34内に存在する水蒸気を透過して被加熱物に当てて調理を行う構成としている。
アルゴンヒータ501aは、心線がタングステン線であり、透明な管部材にはアルゴンガスが封入されている。このアルゴンヒータ501aは、ミラクロンヒータ501bと比較して動作の立ち上がりが早いという特徴を持っている。
ミラクロンヒータ501bは、従来から用いられているが、アルゴンヒータ501aより波長が長く、マイカヒータなどに比較して立ち上がりが早いので、被加熱物の表面に焦げ色を付けるのに適している。またコストが安いという特徴がある。
ここで、ミラクロンヒータ501bを電子レンジ31に搭載する場合、ミラクロンヒータ501bがマイクロ波を吸収して発熱してしまい、使用しているガラス材料を溶かす恐れがあるので、誘電率が比較的低くマイクロ波を吸収しにくい、白色管ミラクロンヒータ501bを採用することが望ましい。
アルゴンヒータ501aは蒸気透過型の光ヒータであるが、被加熱物より出た水蒸気で充満した加熱調理器の中でも、このアルゴンヒータ501aを用いることにより、被加熱物の表面の水分層を透過し、迅速に効率よく調理することが可能となる。また、グリル(揚げ物)メニューの被加熱物の表面の水分をすばやく乾燥させ、パリッとした直火焼きらしい食感を得ることが可能となる。
これらにより、短時間で強い加熱力を得ることができ、効率よく調理することが出来る。
また、図3に示すように、加熱室34の奥の仕切板34aの後方には、連通路505と循環ファン506とヒータ507とを有しており、循環ファン506によって加熱室34の空気を吸い込んで、ヒータ507により加熱し(図3における加熱室34から循環ファ
ン506に向かう矢印がその空気の流れを表している。)、仕切板34aに設けられている排出孔から、加熱された空気を加熱室34内に送ることができるようになっている(図3におけるヒータ507から、加熱室34に向かう矢印がその空気の流れを表している)。この循環ファン506とヒータ手段と赤外線発生手段401とマグネトロン32を制御部411で制御し、加熱室34内に熱風を循環させ、被加熱物に当てて調理を行う構成としている。
グリルメニューには平面的なものもあれば、立体的なものもある。マグネトロン32と加熱室34の上面に配置した赤外線発生手段401の加熱だけでは、被加熱物の上面と底面のみに焼き色がつくだけで、被加熱物の側面には焼き色がつきにくい。そこで、加熱室34の奥後方に配置した循環ファン506とヒータ507を発熱させ、加熱室34内に熱風を循環させることで、被加熱物の側面にも焼き色をつけ、ムラなく効率よく調理することが可能となる。
また、図3に示す加熱室34の奥後方に配置した循環ファン506は、後方のヒータ507とは別に、循環ファン506のみを作動させることもできる構成としている。これにより、マグネトロン32を作動中であっても、加熱室34の上面に配置した赤外線発生手段401で加熱中であっても、この循環ファン506を同時に作動できる構成としている。
グリルメニューでは、被加熱物の種類により、多量の煙や臭いが発生する場合がある。加熱室34内に充満した煙が、ドア64の隙間より、もれ出てくる場合もある。この煙や臭いを効率的に加熱室34外に出すには、前述の循環ファン506を作動させることが最も効果的である。煙が発生するタイミングに合わせ、循環ファン506を作動する構成としている。
次に、図10を参照して、本実施の形態1の電子レンジ31とこの電子レンジ31により作動が制御される換気扇20の動作について説明する。
まず、電子レンジ31に電源が投入され待機状態になる(S101)。ユーザが、加熱したい被加熱物の内容(食品の種類)に応じて、例えば「煮物メニュー」、「グリルメニュー」、またはその他のメニューを選択する。調理種類把握手段414により「煮物メニュー」(煙が出ないメニュー)であることを把握されたときは、換気しないことを伝える信号を出力する(S110−A)。
当該出力信号を受けた換気指示手段416は、換気しないことを換気扇20に指示する。
一方、「グリルメニュー」が選択され、調理種類把握手段414により、「グリルメニュー」(煙が出るメニュー)であることを把握された時は、換気することを伝える信号を出力する。また、そのメニューの種類により換気風量を決定し、信号を出力する(S110−B)。
当該出力信号を受けた換気指示手段416は、換気を開始すること、そのメニューに応じた換気風量を換気装置に指示する。
次に「グリルメニュー」が選択され、そのメニューの調理過程においてどんな加熱手段を用いているのかを、加熱手段把握手段415により把握される。まず最初は、マイクロ波加熱手段(煙の出ない加熱手段)であることが把握された時(S111−A)は、その時点では、換気しないことを伝える信号を出力する。
当該出力信号を受けた換気指示手段416は、その時点では換気しないことを換気装置に指示する。
次に、「グリルメニュー」が選択され、その調理過程において加熱手段把握手段415により赤外線加熱手段(煙の出る加熱手段)であることを把握された時(S111−B)は、換気することを伝える信号を出力する。また、その赤外線加熱手段の火力の強弱により換気風量を決定し、信号を出力する。
当該出力信号を受けた換気指示手段416は、換気を開始すること、その火力の強さに応じた換気風量を換気扇20に指示する。
続けて、制御手段411は、赤外線加熱401を開始する(S112)。換気扇20は、換気指示手段416によって指示されたタイミングと換気風量でもって、換気を開始する(S113)。赤外線加熱調理が終了後(S115)、所定時間経過後(S116)換気扇20は換気動作を終了する。
なお、赤外線加熱調理終了後、換気動作を継続する所定時間、及びその時の換気風量については、調理種類把握手段414により把握された調理種類によって、また、加熱手段把握手段415により把握された加熱手段とその火力の強弱によって、決定される。
次に、図11を参照して、換気連動ユニット21の構成について、説明する。換気連動ユニット21は、プラグ71を介して供給されるAC100Vの商用電源により作動し、商用電源から回路の作動用電力を生成する電源回路72、全体の作動を制御するCPU73、赤外線信号受信部25、リレー74、および回転数制御回路75を備えている。
そして、換気扇20の電源プラグ23とソケット24を介して接続され、赤外線信号受信部25が高周波加熱調理装置31から換気扇20の作動開始を指示する赤外線信号を受信した時に、CPU73は、リレー74を閉成して回転数制御回路75への電力供給を開始し、換気扇20を作動させる。
また、赤外線信号受信部25が、電子レンジ31から、換気扇20の作動停止を指示する赤外線信号を受信した時に、CPU73は、リレー74を開成して、回転数制御回路75への電力供給を遮断して、換気扇20を停止させる。さらに、CPU73は、赤外線信号受信部25が、電子レンジ31から、換気風量を指示する赤外線信号を受信した時に、該換気風量に応じた回転数を指示する信号を回転数制御回路75に出力し、回転数制御回路75は、該信号に応じた回転数で換気扇20が作動するように、換気扇20に供給する電力を制御する。
このように、既設の換気扇20を換気連動ユニット21に接続することによって、電子レンジ31側から、換気扇20の作動の開始/停止と換気風量とを制御することが可能となる。
以上のように、本発明は、加熱調理することにより発生する煙や臭いについて、換気扇等の換気装置と連動して作動させることにより、快適でクリーンな住空間を保つことのできる高周波加熱調理装置を提供することができる。また、被加熱物の種類やその加熱手段により煙や臭いの発生するタイミングに合わせて換気の開始/停止を指示するとともに、そのときの煙や臭いの量に応じて換気風量を制御することができるため、部屋の快適を保つばかりか無駄のない換気動作を実現でき、省エネルギー商品の開発に寄与することとな
る。
31 電子レンジ(高周波加熱調理装置)
32 マグネトロン(マイクロ波発生手段)
33 導波管
34 加熱室
35 載置台
37 アンテナ空間
39 回転アンテナ
41 モータ(駆動手段)
411 制御手段

Claims (5)

  1. 調理物を加熱する加熱手段と、換気風量の調節機能を有する換気装置と通信可能であって該換気装置に対して換気の開始と停止と換気風量とを指示する換気指示手段とを備えた高周波加熱調理装置において、
    前記加熱手段による加熱調理の種類を把握する調理種類把握手段を備え、
    前記換気指示手段は、加熱調理の種類に応じて換気の開始をするか否かを、前記換気装置に指示するとともに、もし換気する場合は、加熱調理中における換気風量を前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類に応じて決定して、前記換気装置に指示することを特徴とする高周波加熱調理装置。
  2. 加熱調理中の加熱手段の詳細を把握する加熱手段把握手段を備え、
    前記換気指示手段は、加熱調理の種類に応じて換気の開始をするか否かを、前記換気装置に指示するとともに、もし換気する場合は、前記加熱手段把握手段により把握された詳細の加熱手段に応じて、そのタイミングにより、換気の開始を前記換気装置に指示するとともに、加熱調理中における換気風量を前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類と、前記加熱手段把握手段により把握された加熱手段に応じて決定して、前記換気装置に指示することを特徴とする請求項1に記載の高周波加熱調理装置。
  3. 加熱調理中の加熱手段の詳細を把握する加熱手段把握手段を備え、
    前記換気指示手段は、加熱調理の種類に応じて換気の開始をするか否かを、前記換気装置に指示するとともに、もし換気する場合は、前記加熱手段把握手段により把握された詳細の加熱手段に応じて、そのタイミングにより、換気の開始を前記換気装置に指示するとともに、加熱調理中における換気風量を前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類と、前記加熱手段把握手段により把握された加熱手段と、その加熱手段の火力の強弱に応じて決定して、前記換気装置に指示することを特徴とする請求項1または2に記載の高周波加熱調理装置。
  4. 換気指示手段は、加熱調理の終了から第1所定時間が経過したときに前記換気装置に対して換気の停止を指示し、該第1所定時間と該第1所定時間中における換気風量とを前記調理種類把握手段により把握された加熱調理の種類と、前記加熱手段把握手段により把握された加熱手段と、その加熱手段の火力の強弱に応じて決定して、該換気風量を前記換気装置に指示することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の高周波加熱調理装置。
  5. 使用者の操作により加熱調理の種類を設定される調理種類設定スイッチを備え、
    前記調理種類把握手段は、該調理種類設定スイッチの操作に応じて加熱調理の種類を把握することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の高周波加熱調理装置。
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