JP5899311B2 - アミノポリカルボキシレートを製造するための方法 - Google Patents
アミノポリカルボキシレートを製造するための方法 Download PDFInfo
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Description
R2=アルキル−、アルケニル−、アルキニル−、アラルキル−、ヒドロキシアルキル−、ヒドロキシアラルキル−、アルキレンカルボキシル−、アルキレンスルホナート−又はビス(ヒドロキシエチル)アミノアルキレン−基
Y=アルカリ−又はアルカリ土類金属
好ましくは溶媒として使用される水は驚くべきことに、増加した濃度において、反応速度を低下させる希釈効果を奏するのみならず、反応の選択性に対する負(否定的)な影響をも有する。従って、58質量%水の溶液中の反応物質ALDE−Naを使用した場合、CMA−Na2−収率は(僅か50%のMGDA−Na3−収率で)既に12%であるが、より濃縮された態様(反応混合物中、58質量%の水の代わりに37質量%の水)では、81%のMGDA−Na3−収率が達成され、そしてCMA−Na2−収率が同様であることがわかった。更に反応混合物中の水の含有量を相当に低下させた場合、実質的に実施が困難化したが、この理由は、反応物質と生成物の粘性挙動のために触媒が最適な状態で懸濁することができないからである。
の化合物の群から選ばれることが有利である。R2は好ましくは、1〜30個の炭素原子を有する直鎖状の、又は枝分かれしたアルキル基(これは場合により環を有していても良い)、2〜30個の炭素原子を有する直鎖状の、又は枝分かれしたアルケニル基(これも場合により環を有していても良い)、1〜30個の炭素原子を有する直鎖状の、又は枝分かれしたヒドロキシアルキル基、2〜30個の炭素原子を有するアルキレンカルボキシレート基、1〜30個の炭素原子を有するアルキレンスルホネート基、又は1〜10個の炭素原子を有する直鎖状のビス(ヒドロキシエチル)アミノアルキレン基である。
4.365kg(49.00モル)のアラニンを2.623kgの水に懸濁し、そして3.897kg(49.00モル)50.3質量%の水酸化ナトリウム溶液を加えた。得られた混合物を20L−オートクレーブ(2.4610材料)に挿入し、適切な不活性化の後に、窒素を注入して20バールにした。次に、4.749kg(107.8モル)のエチレンオキシドを40〜45℃で、12.5時間内に加え、そして更に3時間、この温度で後攪拌した。エチレンオキシドの未反応の残留物を除去した後、オートクレーブを空にした。このようにして、15.634kgの水性反応生成物が、透明で無色の粘性溶液として得られた。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
314g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、197.9g(2.39モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び3gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を72時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を411gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が72.5%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、25.6%であった。従ってMGDA−Na3の得られた質量のCMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.25であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、181.6g(2.27モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び30gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を407gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が85.8%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、8.6%であった。従ってMGDA−Na3の得られた質量のCMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.07であった。時空収率は7.42g/l*hであった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、181.9g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び30gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を180℃に加熱した。この温度を24時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を400gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が88.1%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、6.8%であった。従ってMGDA−Na3の得られた質量のCMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.05であった。時空収率は5.30g/l*hであった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、181.1g(2.26モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び30gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を170℃に加熱した。この温度を60時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を444gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が89.6%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、4.3%であった。従ってMGDA−Na3の得られた質量のCMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.03であった。時空収率は2.27g/l*hであった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、182.3g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び30gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を170℃に加熱した。この温度を12時間維持し、その後ポリアルカノールアミンの90モル%が反応した。その後、30分以内に180℃に加熱し、そして次にこの温度を4時間保持した。この後、30分以内に、190℃に加熱し、そして次にこの温度を3時間保持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を419gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が89.4%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、5.0%であった。従ってMGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.04であった。時空収率は6.34g/l*hであった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、182.0g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び30gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を170℃に加熱した。この温度を6時間維持し、その後ポリアルカノールアミンの70モル%が反応した。その後、30分以内に180℃に加熱し、そして次にこの温度を4時間保持した。この後、30分以内に、190℃に加熱し、そして次にこの温度を3時間保持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を394gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が90.0%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、5.2%であった。従ってMGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.04であった。時空収率は8.75g/l*hであった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、182.0g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び30gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を170℃に加熱した。この温度を6時間維持し、その後ポリアルカノールアミンの70モル%が反応した。その後、30分以内に180℃に加熱し、そして次にこの温度を2時間保持した。この後、30分以内に190℃に加熱し、そして次にこの温度を3時間保持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を423gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が88.8%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、5.6%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.04であった。時空収率は9.84g/l*hであった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、182.4g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、182gの水、及び10gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を256gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が49.4%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、12.9%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.18であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、181.9g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び10gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を425gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が76.2%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、16.0%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.15であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
253g(アラニンに対して0.98モル)の(蒸留によって濃縮した)上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、182.3g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、37gの水、及び10gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を431gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が81.8%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、13.9%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.12であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
274g(アラニンに対して0.98モル)の(蒸留によって濃縮した)上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、182.6g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、及び10gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を471gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が70.4%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、7.8%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.08であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、181.7g(2.27モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び10gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を404gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が77.2%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、18.2%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.17であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、182.1g(2.28モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び20gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を411gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が77.8%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、11.3%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.10であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、181.6g(2.27モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び30gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を407gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が85.8%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、8.6%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.07であった。
触媒としてCu/ZrO2を使用した酸化性脱水素
316g(アラニンに対して0.99モル)の上述した水性ポリアルカノールアミン出発溶液を、181.8g(2.27モル)50質量%の水酸化ナトリウム溶液、32gの水、及び40gのCu/ZrO2(特許DE3505208の再加工)と一緒に1.7L−オートクレーブ(2.4610材料)に最初に挿入した。反応器を閉じ、窒素を注入して5バールにし、そして次に2.25時間内に反応器を190℃に加熱した。この温度を16時間維持した。攪拌速度は、試験の全期間にわたり500rpmであった。発生した水素を連続的に、10バール圧力リリーフバルブを介して排出した。試験終了後に、反応器を室温で、窒素を使用してパージし、反応生成物を400gの水で希釈し、そして反応器を空にした。生成物が、透明な、無色の、粘性溶液として得られた。HPLCを使用して、使用したアラニンに対する、メチルグリシン−N,N−アセト酢酸三ナトリウム塩(MGDA−Na3)の理論上の収率(=選択性×変換)が89.5%であると測定された。使用したアラニンに対する、カルボキシメチルアラニン−ニナトリウム塩(CMA−Na2)の理論上の収率は、7.5%であった。MGDA−Na3の得られた質量の、CMA−Na2の得られた質量に対する割合は、1:0.06であった。
Claims (13)
- ポリアルカノールアミンから進めて、触媒の全質量に対して1〜90質量%の銅を含む触媒の存在下での酸化性脱水素によって、及び塩基の使用下に対応するアミノポリカルボキシレートを製造するための方法であって、
第1に、140〜180℃の範囲の温度で、ポリアルカノールアミンの、アミノポリカルボキシレートを含む反応混合物への部分的な変換を行い、及びこの変換を、ポリアルカノールアミンの少なくとも10〜90モル%が反応されるまで行い、及び次に昇温した温度で変換を継続することを特徴とする方法。 - R1=H、及びR2=−CH2OH、又はR1=COOX及びR2=CH3、又はR1=COOX及びR2=CH2−CH2−COOX、又はR1=H及びR2=CH2−N(C2H4OH)2であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記部分的な変換が行われる温度範囲が、150〜175℃であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。
- 前記部分的な変換が行われる温度範囲が165〜175℃であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 反応温度を昇温する前に反応したポリアルカノールアミンの量は、30〜90モル%であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の方法。
- 部分的な変換の後、温度を直接的に、又は段階的に180〜200℃に昇温することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
- 触媒作用による酸化性の脱水素が、溶媒としての水の存在下に行われることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の方法。
- 反応混合物中の水の濃度が、30〜80質量%であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 使用する触媒の量は、ポリアルカノールアミン中の変換されるヒドロキシル基1モル当たり、0.40g〜2.00gの銅に相当するように計量導入されることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の方法。
- 使用する触媒の量は、ポリアルカノールアミン中の変換されるヒドロキシル基1モル当たり、1.00g〜1.70gの銅に相当するように計量導入されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
- 使用する触媒の量は、ポリアルカノールアミン中の変換されるヒドロキシル基1モル当たり、1.40g〜1.60gの銅に相当するように計量導入されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
- ポリアルカノールアミンとして、アミノ酸のエトキシル化によって得られるジアルカノールアミンを含む中間生成物が使用され、前記アミノ酸は、エチレンオキシドとの反応前に、酸基当たり0.70〜0.99当量の塩基での部分的な中和に供給されるか、又は酸基当たり0.70〜0.99当量の塩基で既に部分的に中和されているアミノ酸がエチレンオキシドとの反応に供給されることを特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の方法。
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