JP4540817B2 - アミノ−、イミノ−、およびニトリロカルボン酸の製造方法および該方法に使用する、銀を助触媒とする銅触媒 - Google Patents

アミノ−、イミノ−、およびニトリロカルボン酸の製造方法および該方法に使用する、銀を助触媒とする銅触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルカノールアミンから出発してアミノ−、イミノ−、およびニトリロカルボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩を製造する方法に関する。また本発明は、該方法に使用する、銀を助触媒とする活性化銅触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】
この200年の間に、アルコールをアルカリ金属水酸化物と共に加熱することにより、アルコールが対応するカルボン酸のアルカリ金属塩に転化されることが知られている(Dumas, 1840, 35 Ann. 129-73) 。
【0003】
この反応はアミノアルコールにも拡張され、アミノアルコールをアルカリ金属化合物の存在下で加熱すると、アルコールが酸化的脱水素を受け、対応するアミノ酸またはイミノ酸のアルカリ金属塩が得られ、この反応は触媒が無くても起こる(米国特許第2,384,816号、ジエタノールアミンおよびKOHから低収率でグリシンを製造する方法)。この反応に使用する公知の触媒には、例えば酸化カドミウム、酸化亜鉛、パラジウム、白金、および活性化銅がある。水素が放出されるので、酸素または酸素を含むガスを導入し、この水素から水を形成することにより、危険な水素蓄積を回避することができる。
【0004】
関連技術の説明
米国特許第2,384,817号(1945)、無水媒体中、活性化銅触媒を使用し、高温でモノエタノールアミン(MEA)および水酸化カリウムからグリシンを製造(低収率)。
【0005】
米国特許第3,842,081号(1974)、酸化カドミウム触媒を使用し、ジエタノールアミン(DEA)および水酸化カリウムからイミノジ酢酸(IDA)を製造(収率は良いが、カドミウムは毒性物質と考えられている)。
【0006】
米国特許第3,578,709号(1971)、酸化亜鉛触媒を使用し、トリエタノールアミン(TEA)およびアルカリ金属水酸化物からニトリロトリ酢酸(NTA)を製造(低収率)。
【0007】
日本国特許第53/7709号、酸化ナトリウム媒体中、炭素上に担持されたPdまたはPtを含んでなる触媒で、酸素または酸素を含むガスを注入し、DEAおよびTEAからそれぞれIDAおよびNTAを製造(70%のオーダーの低収率、高価な貴金属触媒を使用し、正味価値が比較的低い生成物を製造)。
【0008】
米国特許第4,782,183号、活性化銅触媒および水性媒体中のアルカリ金属水酸化物により、980 kPaまでの圧力で、MEA、DEA、およびTEAから、それぞれグリシン、IDA、およびNTAを製造。上記の例と同様に、酢酸基1個あたり2個の水素原子の量で水素が放出され、さらに、銅を再使用できず、1回使用しただけで消耗するので、各合成作業毎に新しい銅と交換しなければならないという欠点がある。
【0009】
米国特許第5,367,112号(1994)は、MEA、DEA、およびTEAから、それぞれグリシン、IDA、およびNTAを、上記と同じ条件下で製造しているが、活性化銅が、50〜10,000 ppmの、クロム、チタン、ニオブ、タンタル、タングステン、ジルコニウム、バナジウム、モリブデン、マンガン、コバルト、ニッケル、またはこれらの混合物、を助触媒として使用し、触媒の濃度が非常に高い、すなわち米国特許第4,782,183号で使用されている量の2倍である。
【0010】
米国特許第5,225,592号(1993)は、グリシン、IDA、およびNTAを、対応するアルカノールアミンおよび水酸化ナトリウムから、活性化銅を使用し、すべて水性媒体中で、酸素または酸素を含むガスを注入し、酸素で水を形成することにより、水素の発生を避けながら、製造している。系の圧力は11,765 kPaまでの値に維持されている。欠点は、やはり合成作業毎に新しい触媒を使用しなければならないことである。
【0011】
[PTO特許出願]WO92/06069号、酢酸誘導体の合成、例えばMEA、DEA、およびTEAの酸化的脱水素による、それぞれグリシン、IDA、およびNTAの製造、で触媒として使用した活性化銅の再生。触媒は活性を大幅に失うので、再生が必要であるが、再生を行なわないと、触媒は2回以上使用できず、従って、工業的用途には経済的ではない。再生の際、各合成作業の後で、銅をホルムアルデヒドの水溶液で処理する。欠点は、ホルムアルデヒド溶液からの流出液が殺菌性であり、廃棄の問題を生じることである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上に述べた様に、上記の、クロム、モリブデン、チタン、ニオブ、タンタル、バナジウム、ジルコニウム、マンガン、タングステン、コバルト、ニッケル、またはそれらの混合物、を助触媒とするRaney 銅触媒はすべて、最初の合成作業の後、連続使用すると活性が大きく低下し、再活性化が必要になる。活性低下は、銅粒子の表面上に酸化第一銅および酸化第二銅が形成されるためである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
アルカノールアミンから出発してアミノ−、イミノ−、およびニトリロカルボン酸、およびそれらのアルカリ金属塩を製造する方法を開示する。本方法は、銀を助触媒とする活性化銅を触媒として使用し、アルカリ水酸化物媒体中でアルカノールアミンの酸化的脱水素を行なう。該方法に使用する、銀を助触媒とする活性化銅触媒も開示する。
【0014】
対象となるアミノ−、イミノ−、およびニトリロカルボン酸は、下記の式を有する。
【0015】
R1R2R3N (I)
式中、R1、R2、およびR3は、同一でも、異なっていてもよく、水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基、アルキル部分中に1〜10個の炭素原子を有するカルボキシアルキル基、アルキル部分中に1〜10個の炭素原子を有するアミノアルキル基、シクロアルキル部分中に3〜6個の炭素原子を有するカルボキシシクロアルキル基、シクロアルキル部分中に3〜6個の炭素原子およびアルキル部分中に1〜10個の炭素原子を有しカルボキシ基置換基を有するシクロアルキル−アルキル基、またはアルキル部分中に1〜10個の炭素原子およびシクロアルキル部分中に3〜6個の炭素原子を有しカルボキシ基置換基を有するアルキル−シクロアルキル基、を表し、該アルキル基は、直線状でも分岐していてもよく、基Rの少なくとも1個は水素を表さない。
【0016】
開示する方法は、式
R1’R2’R3’N (II)
(式中、R’は、上記のカルボキシ基が水酸基である以外は、上記の基Rと同じ意味を有する)
のアルカノールアミンを、50〜5000 ppmの銀を助触媒とするRaney 型銅触媒の存在下、水性アルカリ性媒体中で酸化的脱水素反応にかけること、
得られたカルボン酸塩を反応媒体から分離し、所望により、該塩を精製するか、または酸媒体中に沈殿させることにより、該塩を対応するアミノ酸に転化すること、
触媒を反応媒体から分離し、該触媒を脱イオン水で洗浄し、所望により触媒を循環させ、同じ、または別の製造の(a)工程で再使用すること、および
反応中に放出された水素を回収し、集めること
を含んでなる。
【0017】
式(I)の化合物は、例えばN−ホスホノメチルグリシン(glyphosateと呼ばれる除草剤)の製造における、重要な合成中間体であることが分かっている。銀、例えば銀塩、を助触媒とする活性化銅には、触媒を再使用する度に再生する必要がないという利点がある。助触媒を使用しない活性化銅を使用すると、あるいは銀以外の金属、例えばクロム、ニッケル、モリブデン、タングステン、バナジウム、チタン、ニオブ、マンガン、ジルコニウム、コバルト、またはそれらの混合物、を助触媒とする活性化銅を使用する場合、触媒の活性は連続する反応で急速に失われる。
【0018】
【発明の実施の形態】
驚くべきことに、本発明で、ここに開示する様に活性化銅に銀を配合することにより、一般的に触媒の収率が大きく増加すると共に、触媒を使用および再使用できる合成回数が著しく増加することが分かった。その上、使用する触媒を、上記先行特許で必要とされる量と比較して、50%まで節約できる。この効果は銀による銅の電気化学的保護によるものと考えられ、カソード(Cu)およびアノード(Ag)の面積の比が、卑金属(Cu)が腐食するか、しないかを決定するファクターであるという原理により、銀が銅の酸化を低減または阻止する。
【0019】
これの基礎となるものは、電気化学的電池における特定の電流に対して、電極における電流密度は電極の面積によって異なり、小さな電極では電流密度が大きくなり、大きな電極では電流密度が小さくなる、ということである。従って、より多くの貴金属(Ag)を含んでなるアノードの表面積よりもはるかに大きな表面積を有する、卑金属(Cu)を含んでなるカソードがある場合、アノードにおける電流密度は、カソードにおける電流密度よりもはるかに小さく、従って、アノードが受ける腐食は最少に抑えられる。助触媒なしに触媒を使用した場合に単純な変色として肉眼で観察し得ることと比較して、助触媒を使用する触媒には変色が無いことから分かるこの保護効果は、電子顕微鏡により、倍率150X〜5000Xで明らかに確認された。助触媒を含まない活性化銅の粒子、および本願に記載する銀を助触媒とする活性化銅の粒子を、使用の前後にその様な試験にかけたところ、助触媒を含む活性化銅と比較して、助触媒を含まない活性化銅の外観に、粒子の構造的な差から生じる重大な差が現れた。触媒の使用前後に撮影した、助触媒を含まないRaney 銅の顕微鏡写真は非常に異なっており、使用していない粒子の表面は、不規則であるが、一様で連続的な表面外観を有するのに対し、使用した粒子は、厚さが減少し、深い裂け目および曲がりくねった窪みを有する区域を示している。対照的に、銀を助触媒とする銅粒子は、使用前後にほとんど同一の外観を有し、銅に対する銀の化学的および電気化学的保護効果を示している。その結果、銀を助触媒とするRaney 銅触媒は、助触媒を含まないRaney 銅触媒よりも耐用寿命が長かった。
【0020】
特許権請求する方法で使用できるアミノアルコールは、MEA、DEA、TEA、N−メチルエタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−イソプロピルエタノールアミン、N−ブチルエタノールアミン、−ノニルエタノールアミン、N−(2−アミノエチル)エタノールアミン、N−(3−アミノプロピル)エタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、N−メチル−N,N−ジエタノールアミン、N−エチル−N,N−ジエタノールアミン、N−イソプロピル−N,N−ジエタノールアミン、N−ブチル−N,N−ジエタノールアミン、N−エチル−N−(2−アミノエチル)エタノールアミン、およびN−メチル−N−(3−アミノプロピル)エタノールアミンである。
【0021】
アルカノールアミンの初期濃度は15〜35重量%(反応成分の総初期重量に対して)、好ましくは26〜30重量%でよい。30重量%を超える濃度では、溶解度の問題が生じることがあり、26重量%未満の濃度では、生産性が対応して低くなる。
【0022】
銀を助触媒とするRaney 銅触媒は、それ自体公知の方法で、Al−2Cu合金を水酸化ナトリウムで処理することにより活性化した銅を含んでなる。銀助触媒は、合金中に配合するか、またはアルカリ性媒体中で処理することにより、銀塩、例えば硝酸塩、フッ化物、塩素酸塩、過塩素酸塩、または乳酸塩から活性化銅の上に析出させるか、または活性化銅と、50〜5000 ppmの細かく分割した金属銀の単純な混合により得られる。
【0023】
加える触媒の量は、反応させるアルカノールアミンの重量に対して5〜25重量%、好ましくは8〜12重量%である。これらの濃度で、助触媒を含まないRaney 銅触媒、またはクロム、バナジウム、チタン、モリブデン、タングステン、マンガン、コバルト、ニッケル、ニオブ、タンタル、およびジルコニウム、またはこれらの混合物、を助触媒として使用するRaney 銅触媒よりも、優れた結果が得られる。
【0024】
溶剤は水であり、この水にアルカリ水酸化物を、アルカノールアミンに対して、(化学量論的量)〜(化学量論的量+15%)の範囲内のモル比で加えてあり、好ましくは、アルカリ水酸化物は、化学量論的な量または5%モル過剰で加える。水酸化物は、アルカリ金属(例えばリチウム、ナトリウム、カリウム)の水酸化物のどれでもよいが、ただし、該水酸化物と合成されたアミノ酸の塩は合成温度および圧力で反応媒体中に可溶でなければならない。
【0025】
反応は、100〜220℃、好ましくは120〜190℃で、圧力490〜1470 kPa、好ましくは784〜1170 kPa、特に好ましくは883〜980 kPaで行なう。
【0026】
アルカノールアミンの、対応するアミノ酸への転化は、水素の放出と共に起こる。この水素は、圧縮、貯蔵して他の製法に使用することができる。
【0027】
【実施例】
下記の実施例により本発明を説明する。
【0028】
実施例1
この実施例で、得られた結果は、アルカノールアミンからアミノ酸を製造する方法から得た結果であり、使用した触媒は、他の金属を助触媒として使用(ドーピング)しない活性化銅触媒である。
【0029】
攪拌機を備えた「316」型ステンレス鋼製の3.5Lの耐圧反応器中に、
1070g(10モル)の99%ジエタノールアミン(DEA)、
1739g(20モル)の46重量%水性NaOH、
2033gの脱イオン水、および
115.5g(乾燥状態で)の活性化銅(Raney 型材料)(210gの水中55重量%銅製剤)
を入れた。
【0030】
反応器を密封し、混合物を温度120℃、圧力980 kPaに加熱し、この時点で、温度が160〜180℃に上昇し、圧力が882〜980 kPaに維持される様式で、窒素による掃気を開始した。これらの温度および圧力条件下で、攪拌しながら、水素が最早放出されなくなるまで(監視によれば、これには4時間を要した)反応を続行した。攪拌を続け、得られた、活性化銅が懸濁している、イミノジ酢酸ナトリウムの溶液を70℃に冷却した。イミノジ酢酸ナトリウムの溶液を分離し、イミノジ酢酸の沈殿作業に送った。
【0031】
活性化銅を脱イオン水で洗浄し、2.5重量%(乾燥状態で)(本来使用した115.5gx0.025)量の新しい銅触媒を加え、取扱い中の損失を補償し、活性化銅触媒製剤を新しい合成に再使用した。
【0032】
この手順を繰り返し、1回の初期使用および2回の再使用で触媒を試験した。結果を表1に示す。
【0033】
表1 触媒として同じ活性化銅触媒を使用(および再使用)する、複数の合成作業における、DEAのIDA(イミノジ酢酸)への転化
Figure 0004540817
この時間の後、反応速度は実質的にゼロに低下し、それ以上水素は放出されず、形成された中間体(その時点で存在していた)が触媒作用を受けて最終的にIDAに転化されることはなかった。
【0034】
実施例2
この製法を実施例1と同じ装置を使用し、同じ原料濃度で、同じ圧力および温度条件で行なったが、使用した活性化銅は、1000 ppmのクロムを助触媒として合金Al−2Cuに配合した。この実験の結果は表2に示す。
【0035】
表2 触媒として、1000 ppmのクロムを助触媒として合金Al−2Cuに配合した、同じ活性化銅触媒を使用(および再使用)する、複数の合成作業における、DEAのIDA(イミノジ酢酸)への転化
Figure 0004540817
この時間の後、反応速度は実質的にゼロに低下し、それ以上水素は放出されず、形成された中間体(その時点で存在していた)が触媒作用を受けて最終的にIDAに転化されることはなかった。
【0036】
実施例3
この製法を実施例1と同じ装置を使用し、同じ原料濃度で、同じ圧力および温度条件で行なったが、各合成に使用した活性化銅は、無水塩の形態で加えた100 ppmのクロムを助触媒として使用する。この実験の結果は表3に示す。
【0037】
表3 触媒として、同じ活性化銅触媒(塩の形態にある100 ppmのクロムを助触媒として含む)を使用(および再使用)する、複数の合成作業における、DEAのIDA(イミノジ酢酸)への転化
Figure 0004540817
この時間の後、反応速度は実質的にゼロに低下し、それ以上水素は放出されず、形成された中間体(その時点で存在していた)が触媒作用を受けて最終的にIDAに転化されることはなかった。
【0038】
実施例4
この製法を実施例1と同じ装置を使用し、同じ原料濃度で、同じ圧力および温度条件で行なったが、使用した活性化銅は、最初の合成作業で硝酸銀の形態で転化した1000 ppmの銀を助触媒として含む。この実験の結果は表4に示す。
【0039】
表4 触媒として、同じ活性化銅触媒(最初の合成作業で硝酸銀の形態で添加した1000 ppmの銀を助触媒として含む)を使用(および再使用)する、複数の合成作業における、DEAのIDA(イミノジ酢酸)への転化
Figure 0004540817
この時間の後、反応速度は実質的にゼロに低下し、それ以上水素は放出されず、形成された中間体(その時点で存在していた)が触媒作用を受けて最終的にIDAに転化されることはなかった。
【0040】
実施例5
この製法を実施例1と同じ装置を使用し、同じ原料濃度で、同じ圧力および温度条件で行なったが、使用した活性化銅は、最初の合成作業でフッ化銀の形態で添加した1000 ppmの銀を助触媒として含む。この実験の結果は表5に示す。表5 触媒として、同じ活性化銅触媒(最初の合成作業でフッ化銀の形態で添加した1000 ppmの銀を助触媒として含む)を使用(および再使用)する、複数の合成作業における、DEAのIDA(イミノジ酢酸)への転化
Figure 0004540817
この時間の後、反応速度は実質的にゼロに低下し、それ以上水素は放出されず、形成された中間体(その時点で存在していた)が触媒作用を受けて最終的にIDAに転化されることはなかった。
【0041】
実施例6
攪拌機を備えた「316」型ステンレス鋼製の15Lの耐圧反応器中に、
2921g(27.3モル)の99%ジエタノールアミン(DEA)、
4747.5g(54.6モル)の46重量%水性NaOH、
5550gの脱イオン水、および
315.3g(乾燥状態で)の、アルミニウム合金Al−2Cuを形成する際に助触媒として1000 ppmの銀を加えた活性化銅(Raney 型材料)
を入れた。
【0042】
反応器を密封し、混合物を温度120℃、圧力980 kPaに加熱し、この時点で、温度が160〜180℃に上昇し、圧力が882〜980 kPaに維持される様式で、窒素による掃気を開始した。これらの温度および圧力条件下で、攪拌しながら、監視により、水素が最早放出されなくなるまで反応を続行した。この実際的な終点には、最初の合成では4.2時間で到達し、10回目の合成では25%多くの時間を要した。攪拌を続け、得られた、活性化銅が懸濁している、イミノジ酢酸ナトリウムの溶液を70℃に冷却した。イミノジ酢酸ナトリウムの溶液を分離し、イミノジ酢酸の沈殿作業に送った。
【0043】
活性化銅を脱イオン水で洗浄し、2.5重量%量(本来使用した315.3gx0.025)の新しい銅触媒を、乾燥状態で加え、取扱い中の損失を補償し、この活性化銅触媒混合物を新しい合成に再使用した。この手順を繰り返し、1回の初期使用および9回の再使用で触媒を試験した。結果を表6に示す。
【0044】
表6 触媒として同じ活性化銅触媒(アルミニウム合金Al−2Cuを形成する際に助触媒として1000 ppmの銀を加えた)を使用(および再使用)する、複数の合成作業における、DEAのIDA(イミノジ酢酸)への転化
Figure 0004540817
この時間の後、反応速度は実質的にゼロに低下し、それ以上水素は放出されず、形成された中間体(その時点で存在していた)が触媒作用を受けて最終的にIDAに転化されることはなかった。
【0045】
実施例7
この製法を実施例6と同じ装置を使用し、同じ原料濃度で、同じ圧力および温度条件で行なったが、使用した活性化銅は、最初の合成作業で顆粒状形態で加えた1000 ppmの銀を助触媒として含む。この実験の結果は表7に示す。
【0046】
表7 触媒として、同じ活性化銅触媒(顆粒状形態で加えた1000 ppmの銀を助触媒として含む)を使用(および再使用)する、複数の合成作業における、DEAのIDA(イミノジ酢酸)への転化
Figure 0004540817
この時間の後、反応速度は実質的にゼロに低下し、それ以上水素は放出されず、形成された中間体(その時点で存在していた)が触媒作用を受けて最終的にIDAに転化されることはなかった。

Claims (7)


  1. R1R2R3N (I)
    (式中、R1、R2、およびR3は、同一でも、異なっていてもよく、水素、1〜10個の炭素原子を有するアルキル基、アルキル部分中に1〜10個の炭素原子を有するカルボキシアルキル基、アルキル部分中に1〜10個の炭素原子を有するアミノアルキル基、シクロアルキル部分中に3〜6個の炭素原子を有するカルボキシシクロアルキル基、シクロアルキル部分中に3〜6個の炭素原子およびアルキル部分中に1〜10個の炭素原子を有しカルボキシ基置換基を有するシクロアルキル−アルキル基、またはアルキル部分中に1〜10個の炭素原子およびシクロアルキル部分中に3〜6個の炭素原子を有しカルボキシ基置換基を有するアルキル−シクロアルキル基、を表し、前記アルキル基は、直線状でも分岐していてもよく、基Rの少なくとも1個は水素を表さない)
    のアミノ−、イミノ−、およびニトリロカルボン酸およびこれらの酸のアルカリ塩の製造方法であって、式
    R1’R2’R3’N (II)
    (式中、R’は、前記カルボキシ基が水酸基である以外は、前記基Rと同じ意味を有する)
    のアルカノールアミンを、50〜5000 ppmの銀を助触媒とするRaney 型銅触媒の存在下、水性アルカリ性媒体中で酸化的脱水素反応にかけること、
    得られたカルボン酸塩を反応媒体から分離し、所望により、前記塩を精製するか、または酸媒体中に沈殿させることにより、前記塩を対応するアミノ酸に転化すること、
    触媒を反応媒体から分離し、前記触媒を脱イオン水で洗浄し、所望により触媒を循環させ、同じ、または別の製造の第一工程で再使用すること、および
    反応中に放出された水素を回収し、集めること
    を含んでなることを特徴とする方法。
  2. 反応工程中のアルカノールアミンの初期濃度が15〜35重量%である、請求項1に記載の方法。
  3. 反応が温度100〜200℃で行なわれる、請求項1に記載の方法。
  4. 反応が総圧490〜1470 kPaで行なわれる、請求項1に記載の方法。
  5. 反応が、アルカノールアミンに対して、化学量論的範囲〜前記化学量論的範囲+15%のモル比で加えたアルカリ水酸化物の存在下で行なわれる、請求項1に記載の方法。
  6. 反応工程に加えられる触媒の量が5〜25重量%である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記触媒が、50〜5000 ppmの銀を助触媒とする、銅を含んでなるRaney 型触媒である、請求項1に記載の方法。
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