JP5899035B2 - リール部材、リール体、フィルム積層体の巻回方法及び引出方法 - Google Patents

リール部材、リール体、フィルム積層体の巻回方法及び引出方法 Download PDF

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Description

本発明は、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回するリール部材、リール部材にフィルム積層体が巻回されてなるリール体、フィルム積層体をリール部材に巻回させる巻回方法、及びリール体からフィルム積層体を引き出す引出方法に関する。
従来より、導電性粒子がバインダ(絶縁性接着剤組成物)に分散されてなる異方性導電フィルムを介して基板上に電子部品を実装する実装法が行われている。例えば、液晶表示パネル(LCDパネル)の周縁部に異方性導電フィルムを介して液晶駆動回路であるICチップを実装するCOG(Chip on Glass)実装法が挙げられる。
異方性導電フィルムは、剥離基材上に形成されることで、フィルム積層体として提供される。そして、このようなフィルム積層体は、例えば、フランジを有するリール部材の巻取軸部に巻回されたリール体として提供される(特許文献1参照)。
リール体として提供されるフィルム積層体は、通常、幅が数mm程度、長さが100m以上の長尺形状であり、剥離基材が外周、接着剤層が内周となるようにリール部材の巻取軸部に巻回されている。
図12は、従来のリール体の一例を示す斜視図である。図12に示すように、従来のリール体200は、リール部材201に長尺状のフィルム積層体300が巻回されている。リール部材201は、フランジ202a,202bと、巻取軸部203とを備えてなる。巻取軸部203には、剥離基材301を外周、接着フィルム302を内周としてフィルム積層体300が巻回される。
この場合、図13(a)に示すように、フィルム積層体300には、全体に一定のテンション(張力)がかけられた状態で巻取軸部203に巻回され、図13(b)に示すように、巻回処理を続けることにより、その巻回径が大きくなる。
特開2001−171033号公報
しかしながら、リール体200の周囲の温度や湿度によっては、巻回時のテンションが変動してしまい、フィルム積層体300を上手く巻回できなくなることがある。例えば巻回時のテンションが小さくなることで、図14に示すような巻き緩みが生じてしまう。また、巻回時のテンションが大きくなることで、図15に示すような巻取軸部203方向への巻き締まりが生じ、接着剤フィルム302が剥離基材301の厚さ方向にはみ出したり、接着フィルム302が固まる、いわゆるブロッキング現象が生じてしまう。そして、接着フィルム302のはみ出しやブロッキング現象によって、リール体からフィルム積層体を良好な状態で引き出すことができなくなる。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、巻き緩みや巻き締まりを生じさせることなく、良好な巻回状態を維持することが可能なリール部材、及びこのリール部材にフィルム積層体が巻回されてなるリール体を提供することを目的とする。また、本発明は、巻き緩みや、巻き締まりを生じさせることなく、フィルム積層体を良好な状態で保管することが可能なフィルム積層体の巻回方法、及び巻回されたフィルム積層体を引き出す引出方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明のリール部材は、第1のコア部と、第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、嵌合部を有し、隣接する弾性部間において巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備え、弾性部は、巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端がクッション部に連続し、フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、弾性規制部材の嵌合部は、クッション部の巻取部に連続する側の端部と嵌合することを特徴とする。
また、上述の課題を解決するために、本発明のリール体は、第1のコア部と、第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、嵌合部を有し、隣接する弾性部間において巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備え、弾性部は、巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端がクッション部に連続し、フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、弾性規制部材の嵌合部は、クッション部の巻取部に連続する側の端部と嵌合するリール部材にフィルム積層体が巻回されてなることを特徴とする。
また、上述の課題を解決するために、本発明の巻回方法は、第1のコア部と、第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、嵌合部を有し、隣接する弾性部間において巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備えるリール部材にフィルム積層体を巻回する巻回方法において、弾性部は、巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端がクッション部に連続し、フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、弾性規制部材の嵌合部をクッション部の巻取部に連続する側の端部と嵌合させて弾性規制部材を巻取軸部に取り付け、フィルム積層体を巻取軸部に巻回し、弾性規制部材を取外すことを特徴とする。
また、上述の課題を解決するために、本発明の引出方法は、第1のコア部と、第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、嵌合部を有し、隣接する弾性部間において巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備えるリール部材に巻回されたフィルム積層体を引き出す引出方法において、弾性部は、巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端がクッション部に連続し、フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、弾性規制部材の嵌合部をクッション部の巻取部に連続する側の端部と嵌合させて弾性規制部材を巻取軸部に取り付けて巻取軸部に巻回されたフィルム積層体を、弾性規制部材を取り外して引き出すことを特徴とする。
本発明によれば、フィルム積層体の巻回時、弾性規制部材を巻取軸部に取り付けることにより、第2のコア部を構成する複数の弾性部のクッション部が固定されるため、フィルム積層体を均一なテンションでスムーズに巻取軸部に巻回することができる。そして、フィルム積層体の保管時及び引出時においては、弾性規制部材を取り外すことにより、巻取軸部は、フィルム積層体に掛かるテンションによって発揮され、巻回状態のフィルム積層体(フィルム巻装体)に内在する応力に追従して内外周方向に弾性動作を行う。これにより、巻取り軸部が、フィルム巻装体に内在する応力を吸収し、フィルム巻装体において、巻き締まりや巻き緩み等の問題を生じさせることなく、良好な巻回状態で保管し、引き出すことができる。
本実施の形態におけるリール体の外観を示す斜視図である。 巻取軸部の一方向側面図である。 弾性部間の弾性規制部材を取り外した状態のリール体の外観を示す斜視図である。 巻取軸部の一方向側面図である。 巻取軸部の一方向側面図である。 フィルム積層体の長さ方向断面図である。 基板の端子上にフィルム積層体が設けられた状態を示す斜視図である。 異方性導電フィルム上に異方性導電フィルムが設けられた状態を示す斜視図である。 異方性導電フィルム上に電子部品が仮配置された状態を示す図である。 電子部品上から加熱押圧装置により押圧する方法を説明するための図である。 連結型のリール体の正面図である。 従来のリール体の一例を示す斜視図である。 従来のリール体の巻取軸部にフィルム積層体が巻回される様子を示す図である。 フィルム積層体の巻き緩みの状態を示す図である。 フィルム積層体の巻き締りの状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施の形態」という。)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
1 リール体
2 巻回方法
3 引出方法
4 基板と電子部品との接続方法
5 実施例
[1 リール体]
図1は、本実施の形態におけるリール体1の外観を示す斜視図である。リール体1は、リール部材10にフィルム積層体20が巻回されてなる。リール部材10は、フィルム積層体20を巻付けて巻回する巻取軸部11と、フランジ12a,12bとを備える。フィルム積層体20は、剥離基材22上に接着フィルム21が積層されてなる長尺テープであり、接着フィルム21を内周側、剥離基材22を外周側として長さ方向Lに巻回され、フィルム巻装体30を形成する。リール部材10を構成する材料は、特に限定されず、例えばプラスチックが挙げられる。
図2は、巻取軸部11の一方向側面図である。巻取軸部11は、第1のコア部110の外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部111からなる第2のコア部112を有する。弾性部111は、一方の端部111aが第1のコア部110と連続し、内周側に湾曲する湾曲形状に形成されるクッション部111aと、クッション部111a他方の端部111aと連続し、フィルム積層体20を巻き付ける巻取部111bとからなる。湾曲形状に形成されるクッション部111aは、巻取部111bを内外周方向へ弾性変位させる。
さらに、リール部材10は、巻取軸部11と着脱可能な弾性規制部材113を有する。弾性規制部材113は、凹状の嵌合部113aを有する。この嵌合部113aをクッション部111aの凸状の端部に嵌合させて、弾性規制部材113を巻取軸部11に取り付ける。全ての隣接する弾性部111間に弾性規制部材113を取り付けることで、第2のコア部112におけるクッション部111aの内外周方向への弾性動作を規制して固定することができる。これにより、固定されたクッション部111aに連続する巻取部111bの外周側の面と弾性規制部材113の外周側の面とにより形成される円形状の外周を固定する。このため、フィルム積層体20をリール部材10に巻回する際には、フィルム積層体20に均一なテンションを掛けてよりスムーズに巻取軸部11に巻回することができる。なお、弾性動作を引き起こす部材である第2のコア部の構成はこれに限定されず、弾性動作を行う他の構成であってもよい。また、弾性規制部材の構成はこれに限定されず、弾性動作を規制することができる他の構成であってもよい。
本実施の形態では、弾性規制部材113を巻取軸部11から取り外してフィルム積層体20が巻回されたリール体1を保管する。
図3は、弾性部111間の弾性規制部材113を取り外した状態のリール体1の外観を示す斜視図である。また、図4は、弾性部111間の弾性規制部材113を取り外した状態の巻取軸部11の一方向側面図である。図3、4に示すように、弾性部111間において弾性規制部材113が取り外されることで、巻取軸部11は、フィルム積層体20に掛けられているテンションに応じて内側に撓むことにより、フィルム巻装体30に掛かる応力を吸収する。これにより、フィルム積層体20の巻き締まりを防止することができる。そして、保管時の環境変化(温度変化、湿度変化等)によってフィルム積層体20に巻き緩みが生じた場合でも、各弾性部111に内在する応力により、外周側に弾性動作する。これにより、フィルム積層体20の巻き緩みを防止することができる。このように、巻取軸部11は、フィルム積層体20に掛かるテンションによって発揮される応力に追従して両方向矢印Bに示される内外周方向に弾性動作することでフィルム積層体20の保管時及び引出時においては、巻き緩みや巻き締まりを生じさせることなく、良好な巻回状態を維持して保管及び引出しを行うことができる。
このように、フィルム積層体20の巻回状態は、フィルム積層体20に掛かるテンションによって発揮される応力の変化に追従することができることから、巻回状態のフィルム積層体20に、巻き巣や巻きずれが生じることがない上、フィルム積層体20の巻回時において、フィルム積層体20に掛けるテンションの微調整を行う必要がない。また、過剰な巻き締めによる接着剤のはみ出しやブロッキング等の問題を生じさせることがない。その結果、リール体1を長時間保管した場合でも、フィルム積層体20は、良好な巻回状態を維持することができる。また、引出時においては、このような良好な巻回状態で巻回されたフィルム積層体20をリール体1から引き出すことができる。
なお、弾性規制部材の構成は、これに限定されず、クッション部111aの弾性動作を規制できるものであれば、形状、材質等問わず、何れの構成であってもよい。すなわち、弾性規制部材は、例えば図5に示すように、巻取部111bを下方から支持する弾性規制部材113’としてもよい。弾性規制部材113’は、第1のコア部110と第2のコア部112の間に挿通され、巻取部111bの自由端側の端部及びクッション部111aを下方から支持する。これにより弾性規制部材113’は、巻取部111bの自由端側の端部113b’における矢印Bで示される内周側方向への弾性動作(撓み)を規制する。このような弾性規制部材113’を巻取軸部11に取り付けることで、第2のコア部112を構成する巻取部111bの外周面によって形成される円形状をより安定的に維持することができる。その結果、巻回時及び引出時、フィルム積層体20に均一なテンションを掛けてより安定的に巻回及び引き出しを行うことができる。
フィルム積層体20の長さ(長さ方向Lの距離)は、100m〜550mとすることができる。また、フィルム積層体20の幅(幅方向Aの距離)は、例えば0.4mm〜10mmとすることができる。
フィルム積層体20の厚みは、裁断性を良好にする観点から、22〜200μmであることが好ましく、22〜125μmであることがより好ましい。接着フィルム21の厚みは、接続構造体の様式、電気的特性及び機械的特性による接続信頼性、フィルム積層体20の製造容易性等の観点から、10μm〜50μmが好ましい。剥離基材22の厚みは、特に限定されないが、剥離性、リール体1における巻回状態の良さ、取扱性等の観点から、12μm〜150μmであることが好ましい。
フィルム積層体20は、剥離基材22の片面上に接着フィルム21が積層されてなる。接着フィルム21は、例えば図6に示すように、バインダ(絶縁性接着剤組成物)21aに導電性粒子21bを含有する異方性導電フィルム(ACF)とすることができるが、これに限定されず、バインダ21aに導電性粒子を含有しない絶縁性接着フィルム(NCF)であってもよい。
フィルム積層体20は、接着フィルム21の剥離基材22が積層された面とは反対の面側にもフィルムを設ける構成としてもよい。前記フィルムは使用時に剥離する剥離基材や、導電性の金属層を含むフィルムが挙げられる。
接着フィルム21のバインダ21aは、例えば、膜形成樹脂、熱硬化性樹脂、潜在性硬化剤、シランカップリング剤等を含有する通常のバインダとすることができる。接着フィルム21は、バインダ21aに導電性粒子が分散された異方性導電組成物、又は、バインダ21aに導電性粒子を含有しない絶縁性接着剤組成物を剥離基材22上に塗布することにより、剥離基材22上に形成される。
剥離基材22は、例えば、PET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(Poly-4-methlpentene−1)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)等にシリコーン等の剥離剤を塗布してなり、接着フィルム21の形状を維持することができる。
バインダ21aに含有される膜形成樹脂としては、平均分子量が10000〜80000程度の樹脂が好ましい。膜形成樹脂としては、エポキシ樹脂、変形エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等の各種の樹脂が挙げられる。中でも、膜形成状態、接続信頼性等の観点からフェノキシ樹脂が特に好ましい。
熱硬化性樹脂としては、常温で流動性を有していれば特に限定されず、例えば、市販のエポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは単独でも、2種以上の組み合わせであってもよい。
アクリル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じてアクリル化合物、液状アクリレート等を適宜選択することができる。例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、エポキシアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、テトラメチレングリコールテトラアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等を挙げることができる。なお、アクリレートをメタクリレートにしたものを用いることもできる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
潜在性硬化剤としては、特に限定されないが、例えば、加熱硬化型、UV硬化型等の各種硬化剤が挙げられる。潜在性硬化剤は、通常では反応せず、熱、光、加圧等の用途に応じて選択される各種のトリガにより活性化し、反応を開始する。熱活性型潜在性硬化剤の活性化方法には、加熱による解離反応などで活性種(カチオンやアニオン)を生成する方法、室温付近ではエポキシ樹脂中に安定に分散しており高温でエポキシ樹脂と相溶・溶解し、硬化反応を開始する方法、モレキュラーシーブ封入タイプの硬化剤を高温で溶出して硬化反応を開始する方法、マイクロカプセルによる溶出・硬化方法等が存在する。熱活性型潜在性硬化剤としては、イミダゾール系、ヒドラジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、スルホニウム塩、アミンイミド、ポリアミン塩、ジシアンジアミド等や、これらの変性物があり、これらは単独でも、2種以上の混合体であってもよい。中でも、マイクロカプセル型イミダゾール系潜在性硬化剤が好適である。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系等を挙げることができる。シランカップリング剤を添加することにより、有機材料と無機材料との界面における接着性が向上される。
導電性粒子21bとしては、導電性接着フィルムにおいて使用されている公知の何れの導電性粒子を挙げることができる。導電性粒子21bとしては、例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、錫、鉛、クロム、コバルト、銀、金等の各種金属や金属合金の粒子、金属酸化物、カーボン、グラファイト、ガラス、セラミック、プラスチック等の粒子の表面に金属をコートしたもの、或いは、これらの粒子の表面に更に絶縁薄膜をコートしたもの等が挙げられる。樹脂粒子の表面に金属をコートしたものである場合、樹脂粒子としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、スチレン系樹脂等の粒子を挙げることができる。
なお、上述した説明では、剥離基材22上にACF又はNCFからなる接着フィルム21が積層されてなるフィルム積層体20を用いたが、この例に限定されるものではない。例えば、フィルム積層体は、ACFとNCFとが積層された2層以上の異方性導電フィルムとしてもよい。
[2 巻回方法]
本実施の形態におけるリール部材10へのフィルム積層体20の巻回方法について説明する。フィルム積層体20をリール部材10に巻回する際には、弾性規制部材113の嵌合部113aをクッション部111aの巻取部111bに接続される側の端部と嵌合させて弾性規制部材113を巻取軸11に取り付ける(取付工程)。
このようにしてクッション部111aの弾性動作が規制された巻取軸部11に、フィルム積層体20を巻回する(巻回工程)。フィルム積層体20の巻回時の巻きテンションは、単位幅当たり、2g/mm〜40g/mmが好ましく、3g/mm〜25g/mmがより好ましい。2g/mm未満であると、フィルム積層体20に巻き緩みが生じて巻き巣や巻きずれ等を生じさせてしまう。一方、40g/mmを超えると、フィルム積層体20に巻き締まりやブロッキングを生じさせてしまう。
このように、フィルム積層体20をリール部材10に巻回する際には、弾性規制部材113を巻取軸部11に取り付けた状態で、フィルム積層体10を巻取軸部11に巻回する。これにより、フィルム積層体20に均一なテンションを掛けてリール部材10に安定的に巻回することができる。
フィルム積層体20を完全にリール部材10に巻回した後、弾性規制部材113を取外す(取外工程)。このようにして、弾性規制部材113を巻取軸部11から取り外すことにより、フィルム積層体20の保管時、巻取軸部11は、フィルム積層体20に掛かるテンションによって発揮されフィルム巻装体30に内在する応力に追従して内外周方向に弾性動作を行う。これにより、リール体1において、フィルム巻装体30の巻き締まりや巻き緩み等の問題を生じさせることなく、良好な巻回状態で保管し、引き出すことができる。すなわち、巻回状態のフィルム積層体20間において空間ができるいわゆる巻き巣、巻きずれ、巻き締まりによる接着剤のはみ出し、ブロッキング等の問題を生じさせることなく、良好な巻回状態を維持することができる。
[3 引出方法]
本実施の形態におけるリール体1からフィルム積層体20を引き出す引出方法について説明する。上述したように、リール部材10にフィルム積層体20が巻回されてなるリール体1においては、弾性規制部材113が巻取軸部11から取り外されている。リール体1からフィルム積層体20を引き出す際においては、弾性規制部材113が巻取軸部11から取り外されたままの状態で、フィルム積層体20を引き出すようにする。この際、上述したように、巻取軸部11により良好な巻回状態が維持されているフィルム積層体20をリール体1からスムーズに引き出すことができる。
[4 基板と電子部品との接続方法]
リール体1から引き出されたフィルム積層体20を用いて基板と電子部品とを接続する方法について説明する。なお、ここでは、接着フィルム21が異方性導電フィルムであり、基板の端子電極と電子部品の端子電極とを異方性導電接続する場合について説明する。
図7に示すように、基板7は、狭小幅の端子電極8を設けた絶縁性基板であれば何れのものであってもよく、例えば、液晶表示パネル、狭小幅の端子を設けたガラス基板、プラスチック基板、ガラス強化エポキシ基板等が挙げられる。
電子部品14は、例えば、ICチップ、LSI(Large Scale Integration)チップ等のICチップ以外の半導体チップやチップコンデンサ等の半導体素子、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible printed circuits)、液晶駆動用半導体実装材料COF(Chip On Film)を挙げることができる。加熱押圧装置15としては、例えば熱加圧ヘッドを用いることができる。また、UV(ultraviolet)光、電子線等の活性エネルギー線を併用して、基板7の端子8と、電子部品14の端子13とを異方性導電接続させるようにしてもよい。
まず、基板7の端子8上にフィルム積層体6を貼付し、接着フィルム(異方性導電フィルム)21を端子8に仮圧着する。
接着フィルム21を仮圧着した後、接着フィルム21の位置合わせ状態を確認し、位置ずれ等の不具合が生じていない場合には、接着フィルム21上の剥離基材22を剥離する。これにより、図8に示すように、基板7の端子8上に接着フィルム21が現れた状態となる。
続いて、図9に示すように、基板7の端子8と電子部品14の端子13とが対向するように、電子部品14を接着フィルム21上に仮配置する。
続いて、図10に示すように、電子部品14の上面を加熱押圧装置15により、例えば圧力3MPa〜50MPa程度の圧力で加圧しながら接着フィルム21中の熱硬化性樹脂の硬化温度以上の温度で加熱する。これにより、接着フィルム21を介して基板7の端子8と電子部品14の端子13とを本圧着する。加熱温度は、熱硬化性樹脂の種類によっても異なるが、例えば、温度140〜220℃程度とすることができる。
このような接続方法により、接着フィルム21を介して基板7と電子部品14とが接続された接続構造体が製造される。すなわち、接着フィルム(異方性導電フィルム)21中の導電性粒子21bを介して基板7の端子8と電子部品14の端子13とが接続されて基板7と電子部品14との導通が図られる。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は、上述の本実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上述の実施の形態では、2つのフランジ12a,12bを備え、フランジ12aとフランジ12bとの間に1つの巻取軸部11を備えたリール体1について説明したが、リール体の構成はこれに限定されず、フランジ数がさらに多く、複数の巻取軸部を備えた連結型のリール体としてもよい。このような連結型のリール体としては、例えば図11の正面図に示すように、フランジ12a’、12b’、12c’、12d’と、巻取軸部11a’、11b’、11c’、11d’を備えるリール体1’を挙げることができる。
[5 実施例]
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、フィルム積層体として、異方性導電フィルム(ACF)(商品名:CP6920F3;ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社製)の幅1mm、長さ300mを図1に示すプラスチック製のリール部材に巻回した。具体的には、リール部材の弾性規制部材の嵌合部を弾性部と嵌合させて弾性規制部材を巻取軸部に取り付け、その状態で、長さ300mのフィルム積層体を、接着フィルムを内周側にして単位幅当たり5g/mm(低値)の巻取張力(テンション)を掛けて巻取軸部に巻回してリール体を得た。そして、フィルム積層体の巻外の先端部分を粘着テープでリール部材のフランジに固定した。
(実施例2)
実施例2では、巻回時のフィルム積層体に単位幅当たり20g/mm(中値)の巻取張力を掛ける以外は、実施例1と同様にしてリール体を作製した。
(実施例3)
実施例3では、巻回時のフィルム積層体に単位幅当たり40g/mm(高値)の巻取張力を掛ける以外は、実施例1と同様にしてリール体を作製した。
(実施例4)
実施例4では、フィルム積層体の長さを100mとし、巻回時のフィルム積層体に単位幅当たり20g/mm(中値)の巻取張力を掛ける以外は、実施例1と同様にしてリール体を作製した。
(実施例5)
実施例5では、フィルム積層体の長さを550mとし、巻回時のフィルム積層体に単位幅当たり20g/mm(中値)の巻取張力を掛ける以外は、実施例1と同様にしてリール体を作製した。
(比較例1)
比較例1では、図12に示す、弾性構造を有しない、すなわち弾性動作を行わないプラスチック製のリール部材を用いた。それ以外は、実施例1と同様にしてリール体を作製した。
(比較例2)
比較例2では、巻回時のフィルム積層体に単位幅当たり20g/mm(中値)の巻取張力を掛ける以外は、比較例1と同様にしてリール体を作製した。
(比較例3)
比較例3では、巻回時のフィルム積層体に単位幅当たり40g/mm(高値)の巻取張力を掛ける以外は、比較例1と同様にしてリール体を作製した。
(比較例4)
比較例4では、巻回時、巻取軸部に近い側(巻芯側)、すなわちフィルム積層体の50 mまではフィルム積層体に対して単位幅当たり5g/mm(低値)のテンションを掛けて巻回し、巻取軸部から遠い側(巻外側)、すなわちフィルム積層体の300mまではフィルム積層体に対して単位幅当たり20g/mm(中値)のテンションを掛けて巻回した。それ以外は、比較例1と同様にしてリール体を作製した。
(比較例5)
比較例5では、実施例2のリール部材において、弾性規制部材を巻取軸部に取り付けずに第2のコア部の弾性動作可能とした状態でフィルム積層体を巻回した。それ以外は、実施例2と同様にしてリール体を作製した。
(比較例6)
比較例6では、複数の弾性部からなる第2のコア部に代えて、弾性体としてシリコーンゴムを第1のコア部に巻き付けてなる巻取軸部を備えるリール部材を用いた。このリール部材の巻取軸部にフィルム積層体を巻回した。それ以外は、実施例2と同様にしてリール体を作製した。
[フィルム積層体の巻回状態評価]
実施例1〜5、比較例1〜6のリール体を室温で1週間放置後、フィルム積層体の巻回状態を観察し、巻回状態の評価を行った。巻回状態の評価は、巻き巣、巻きずれ、接着剤のはみ出し、ブロッキングがなく一様に良好な巻回状態であるものを「○」、巻回状態の一部に、巻き巣、巻きずれ、接着剤のはみ出し、ブロッキングの少なくとも1つが若干確認できるが実用上問題ないものを「△」、巻き巣、巻きずれ、接着剤のはみ出し、ブロッキングの少なくとも1つが顕著に生じていることが確認でき、使用不可能な状態であるものを「×」とした。巻回状態の評価結果を表1に示す。
[フィルム積層体の引出状態評価]
実施例1〜5、比較例1〜6のリール体を室温で1週間放置後、フィルム積層体の引出状態を観察し、引出状態の評価を行った。引出状態の評価は、ブロッキング等の不具合が無く、問題なくフィルム積層体を引き出せるものを「○」、若干の引っかかりはあるが、実用上問題無く引き出せるものを「△」、明らかにブロッキング等の不具合があり、使用不可能な状態であるものを「×」とした。引出状態の評価結果を表1に示す。
[総合判定]
実施例1〜5、比較例1〜6のリール体において、フィルム積層体の巻回状態評価及びフィルム積層体の引出状態評価の両方において評価結果が良好(○)であるものを「OK」すなわち、実施可能なリール体とした。一方、フィルム積層体の巻回状態評価及びフィルム積層体の引出状態評価の少なくとも一方において評価結果が(△)又は(×)であるものを「NG」、すなわち、実施不可能なリール体とした。総合判定における評価結果を表1に示す。
Figure 0005899035
実施例1〜5においては、巻取軸部に弾性規制部材を取り付けて均一なテンションでフィルム積層体を巻回し、その後、この弾性規制部材を取り外したことから、リール体において、巻回時のテンションによって発揮される応力による外周側への弾性動作が生じた。これにより、接着フィルムの種類(ACF)、フィルム積層体の長さ(100〜500m)、巻回時にフィルム積層体に掛けるテンション(低、中、高)に関わらず、良好な巻回状態が維持でき、スムーズに引き出すことができたと考えられる。
一方、比較例1〜4では、弾性構造を有しない、すなわち弾性動作を行わないプラスチック製のリール部材を用いたことから、外周側への弾性動作がフィルム積層体に掛けられることがないため、室温で1週間放置したリール体において、フィルム積層体の巻回状態や、引出状態に不具合を生じさせたと考えられる。
具体的に、比較例1では、巻回時のテンションを低値としたことから、室温で1週間放置したリール体では、巻回状態において、巻き緩みが発生し、フィルム積層体に使用不可能な程度にまで巻き巣や巻きずれが生じたと考えられる。また、引出時には、実用上問題ないものの、この巻き巣や巻きずれによる若干の引っかかりが生じてスムーズに引き出すことができなかったと考えられる。
また、比較例2では、巻回時のテンションを中値としたことから、室温で1週間放置したリール体では、実用上問題ないものの、巻回状態の一部に若干の巻き巣や巻きずれが生じ、一部の接着剤のはみ出しも若干生じたと考えられる。また、引出時には、実用上問題ないものの、この巻き巣や巻きずれ、接着剤のはみ出しによる若干の引っかかりが生じてスムーズに引き出すことができなかったと考えられる。
また、比較例3では、巻回時のテンションを高値としたことから、室温で1週間放置したリール体では、巻回状態において、巻き締まりによって使用不可能な程度にまで接着剤がはみ出し、ブロッキングが生じたと考えられる。また、引出時には、実用上問題ないものの、この接着剤のはみ出し及びブロッキングにより、フィルム積層体をスムーズに引き出すことができなかったと考えられる。
また、比較例4では、巻回時のテンションを巻芯側では低値、巻外側では中値とした。このため、室温で1週間放置したリール体では、引出時には巻外側ではスムーズに引き出せたものの、巻芯側において、実用上問題はないが、巻芯側の一部において接着剤のはみ出し及びブロッキングが若干程度生じた。
また、比較例5では、弾性規制部材を巻取軸部に取り付けずに第2のコア部の弾性動作可能とした状態でフィルム積層体を巻回した。また、比較例6では、弾性体としてシリコーンゴムを第1のコア部に巻き付けてなる巻取軸部を備えるリール体を用いた。このため、比較例5では、巻回時において、フィルム積層体に対して均一なテンションを掛けることが困難となり、良好な巻回状態を得ることができなかったと考えられる。これにより、室温で1週間放置した状態リール体においては、はみ出し、ブロッキングが生じ、引出時には、引っかかりを若干生じてスムーズに引き出すことができなかったと考えられる。
比較例6では、弾性体としてシリコーンゴムを第1のコア部に巻き付けてなる巻取軸部を備えるリール部材としていることから、室温で1週間放置したリール体では、実用上問題ないものの、巻回状態の一部に若干の巻き巣や巻きずれが生じ、一部の接着剤のはみ出しも若干生じたと考えられる。また、引出時には、実用上問題ないものの、この巻き巣や巻きずれ、接着剤のはみ出しによる若干の引っかかりが生じてスムーズに引き出すことができなかったと考えられる。
1 リール体、10 リール部材、11 巻取軸部、20 フィルム積層体、21 接着フィルム、22 剥離基材、110 第1のコア部、111 弾性部、112 第2のコア部、113,113’ 弾性規制部材

Claims (7)

  1. 第1のコア部と、該第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、
    嵌合部を有し、隣接する前記弾性部間において前記巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備え、
    前記弾性部は、前記巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端が該クッション部に連続し、前記フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、
    前記弾性規制部材の嵌合部は、前記クッション部の前記巻取部に連続する側の端部と嵌合するリール部材。
  2. 前記弾性規制部材は、前記巻取部の自由端の弾性動作を規制する固定部をさらに有する請求項1記載のリール部材。
  3. 前記巻取軸部に接続する少なくとも1つのフランジを備える請求項1又は2記載のリール部材。
  4. 前記接着フィルムは、導電性粒子を含有する導電性接着フィルム又は導電性粒子を含有しない絶縁性接着フィルムである請求項1乃至3の何れか1項記載のリール部材。
  5. 第1のコア部と、該第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、
    嵌合部を有し、隣接する前記弾性部間において前記巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備え、
    前記弾性部は、前記巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端が該クッション部に連続し、前記フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、
    前記弾性規制部材の嵌合部は、前記クッション部の前記巻取部に連続する側の端部と嵌合するリール部材に前記フィルム積層体が巻回されてなるリール体。
  6. 第1のコア部と、該第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、
    嵌合部を有し、隣接する前記弾性部間において前記巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備えるリール部材にフィルム積層体を巻回する巻回方法において、
    前記弾性部は、前記巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端が該クッション部に連続し、前記フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、
    前記弾性規制部材の嵌合部を前記クッション部の前記巻取部に連続する側の端部と嵌合させて該弾性規制部材を該巻取軸部に取り付け、
    前記フィルム積層体を前記巻取軸部に巻回し、
    前記弾性規制部材を取外す巻回方法。
  7. 第1のコア部と、該第1のコア部よりも外周側に位置し、周方向に並列する複数の弾性部からなる第2のコア部とを有し、剥離基材上に接着フィルムが積層されてなるフィルム積層体を巻回する巻取軸部と、
    嵌合部を有し、隣接する前記弾性部間において前記巻取軸部と着脱可能な弾性規制部材とを備えるリール部材に巻回されたフィルム積層体を引き出す引出方法において、
    前記弾性部は、前記巻取軸部の内外周方向に亘って弾性動作を行うクッション部と、一端が該クッション部に連続し、前記フィルム積層体を巻き付ける巻取部とを有し、
    前記弾性規制部材の嵌合部を前記クッション部の前記巻取部に連続する側の端部と嵌合させて該弾性規制部材を該巻取軸部に取り付けて前記巻取軸部に巻回された前記フィルム積層体を、該弾性規制部材を取り外して引き出す引出方法。
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