JP2015024900A - リール部材、接着フィルムの引き出し方法、接続方法 - Google Patents

リール部材、接着フィルムの引き出し方法、接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接着フィルムが多段状に巻回されたリール部材において、接続信頼性の向上、接着剤層の剥離位置の検出を容易かつ確実に行う。【解決手段】ベースフィルムに接着剤層が積層された接着フィルム2が巻回されたリール部材1において、接着フィルム2が、接着剤層が積層された側を向けて巻回される巻芯3と、巻芯3に巻回された接着フィルム2の巻装体4両側を支持するフランジ部5とを備え、接着フィルム2は、一部の接着剤層が巻芯3及び/又はフランジ部5に接着され、引き出し時にベースフィルムから剥離される。【選択図】図1

Description

本発明は、接着フィルムが巻回されたリール部材、当該リール部材から接着フィルムを引き出す引き出し方法、及び当該引き出し方法を用いた電子部品等の接続方法に関し、特に長尺化が図られた接着フィルムが巻回されたリール部材、接着フィルムの引き出し方法、接続方法に関する。
従来から、基板に接着フィルムを用いて電子部品を実装する実装法が行われている。例えば、液晶表示パネル(LCDパネル)の周縁部に導電性の接着フィルムを介して液晶駆動回路であるICチップを実装するCOG(Chip on Glass)実装法や、太陽電池セルにインターコネクタとなるタブ線を接続する接続法が挙げられる。
導電性の接着フィルムは、導電性粒子が分散された絶縁性の接着剤層が、ベースフィルム上に形成されたものである。このような導電性接着フィルム50は、例えば、図8に示すように、リールフランジ52を有するリール部材51の巻芯53に巻回されたリール巻装体の形状で使用される(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、導電性接着フィルム50のリール交換を行うためには一端ラインを停止し、接着フィルムを搬送ローラに引き回す等繁雑な作業を要し、COG実装等の工程において大きなタイムロスとなっている。このため、導電性接着フィルム50のリール交換作業の簡素化や交換回数の低減のための方策が種々試みられている。なかでも、導電性接着フィルム50の長尺化がリール交換の回数低減に効果的である。
しかし、リール部材51の巻芯53に導電性接着フィルム50が長尺に巻回されることで、図9に示すように、巻芯51付近に巻圧が累積して巻締まりが起こる。これにより、リール巻装体は、バインダー樹脂がベースフィルムの両側からはみ出し、実使用時に接着性や導通信頼性を損なうおそれがある。また、はみ出したバインダー樹脂がリールフランジ52に付着して導電性接着フィルム50を正常に引き出せなくなるいわゆるブロッキングという現象が発生するおそれがある。
このような不具合に対して、ベースフィルムを接着剤層よりも幅広に設けることではみ出しを抑制する方法(特許文献2、3を参照)や、接着フィルムを巻き取る張力を巻芯部よりも外周側で弱くすることで巻芯部に巻圧が集中することを防止する方法(いわゆるテーパーテンション)も提案されている。
しかし、ベースフィルムをバインダー樹脂層よりも幅広にする方法では、製造が煩雑であることに加え、はみ出しやブロッキングを抑制することはできても、接着剤層のバインダー樹脂が巻圧によって流動することは防止できず、実使用時において接着性や導通信頼性を損なうおそれは依然として残る。
また、テーパーテンションをかけると、図10に示すように、巻芯の外周側で張力不足による巻ズレや巻緩みが発生し、また、図9に点線で示すように、導電性接着フィルム50の巻装体からの脱落などが起きやすくなるなど、別の問題が生じる。
特開2001−171033号公報 特開2010−257983号公報 特開2011−58007号公報 特開2007−191314号公報
このように一つの巻芯に対して導電性接着フィルムを巻回させることによる長尺化には限界があることから、図11(a)〜(c)に示すように、一つの巻芯60に対してリールフランジ61を軸線方向に亘って複数設けて導電性接着フィルム62の巻回部63を複数形成し、導電性接着フィルム62を順次巻回させていくリール部材64も提案されている(特許文献4参照)。
ところで、このような導電性接着フィルム62を多段状に巻回させたリール部材64においては、一の巻回部63bから隣接する他の巻回部63aへ導電性接着フィルムの引き出しが移行する際に、一の巻回部63bにおける巻芯60などに接着剤層が部分的に付着することがある。これにより、引き出された導電性接着フィルム62は、ベースフィルムから接着剤層が剥離された箇所が点在し、当該領域における接続信頼性が損なわれる危険があった。
また、当該箇所を避けて導電性接着フィルム62を使用する場合にも、接着剤層が剥離された箇所が点在する領域の検出を行うことは煩雑であり、簡易に位置検出する手法が望まれている。
そこで、本発明は、導電性接着フィルムを多段状に巻回させることにより長尺化を図ると共に、接続信頼性を向上させ、また接着剤層の剥離位置の検出を容易かつ確実に行うことができる接着フィルムが巻回されたリール部材、当該リール部材から接着フィルムを引き出す引き出し方法、及び当該引き出し方法を用いた電子部品等の接続方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明に係るリール部材は、ベースフィルムに接着剤層が積層された接着フィルムが巻回されたリール部材において、上記接着フィルムが、上記接着剤層が積層された側を向けて巻回される巻芯と、上記巻芯に巻回された上記接着フィルムの巻装体両側を支持するフランジ部とを備え、上記接着フィルムは、一部の上記接着剤層が上記巻芯及び/又は上記フランジ部に接着され、引き出し時に上記ベースフィルムから剥離されるものである。
また、本発明に係る接着フィルムの引き出し方法は、ベースフィルムに接着剤層が積層された接着フィルムが巻回されたリール部材から上記接着フィルムを引き出す引出方法において、上記リール部材は、上記接着剤層が積層された側を向けて上記接着フィルムが巻回される巻芯と、上記巻芯に巻回された上記接着フィルムの巻装体両側を支持するフランジ部とを備え、上記接着フィルムは、一部の上記接着剤層が上記巻芯及び/又は上記フランジ部に接着され、上記接着フィルムの上記リール部材からの引き出し時に、上記一部に上記接着剤層が上記ベースフィルムから剥離された欠損部が設けられるものである。
また、本発明に係る接続方法は、上記接着フィルムの引き出し方法を用いて引き出した接着フィルムを用いた電子部品の接続方法である。
本発明によれば、予め接着フィルムと巻芯やフランジ部とを接着させることにより、接着フィルムは、リール部材から引き出されると、接着剤層がベースフィルムから剥離した欠損部が形成される。そして、接着フィルムは、この欠損部を検出することにより、欠損部を避けて使用に供され、これにより接着剤層が剥離した箇所を誤って使用することが無く、接続信頼性を向上させることができる。
本発明に係るリール部材の一例を示す正面図である。 本発明に係るリール部材の一例を示す側面図である。 欠損部が形成された接着フィルムを示す斜視図である。 接着フィルムの構成を示す断面図である。 接着フィルムを巻回する巻回装置を示す正面図である。 送出装置を示す側面図である。 リール部材への接着フィルムの巻回工程を示す正面図である。 従来のリール部材を示す斜視図である。 従来のリール部材において巻締まりや接着フィルムの巻装体からの脱落が生じた状態を示す側面図である。 従来のリール部材において巻きズレや巻き緩みが生じた状態を示す側面図である。 従来の他のリール部材を示す正面図である。
以下、本発明が適用されたリール部材、接着フィルムの引き出し方法、及び接続方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがある。具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[リール部材]
本発明が適用されたリール部材1は、図1、図2に示すように、ベースフィルム11に接着剤層10が積層された接着フィルム2が巻回されたリール部材1であって、接着フィルム2が巻回される巻芯3と、巻芯3に巻回された接着フィルム2の巻装体4両側を支持するリールフランジ5とを備える。
巻芯3は、円筒形状をなし、周囲に接着フィルム2が、接着剤層10が積層された側を向けて巻回され、これにより接着フィルム2の巻装体4が形成される。また、巻芯3は、中心部に巻芯3を回転駆動する駆動部材(図示せず)が挿通係合する係合孔3aが形成されている。
巻芯3には、接着フィルム巻装体4の両側を支持するリールフランジ5が設けられている。リールフランジ5は、例えば透明なプラスチック材料を用いて円盤状に形成されている。また、リールフランジ5は、接着フィルム2と接する面に、静電処理を施すようにしてもよい。静電処理を施す方法としては、例えば、ポリチオフェン等の化合物を塗布する方法が挙げられる。
また、リールフランジ5は、巻芯3の軸線方向に亘って所定間隔で複数設けられている。これにより、リール部材1は、一対のリールフランジ5によって形成される接着フィルム2の巻回部6が、巻芯3の軸線方向に亘って1又は複数形成されている。例えば、図1に示すリール部材1では、図中左端から4つのリールフランジ5a〜5dが設けられ、3つの巻回部6a〜6cが形成されている。
リール部材1は、1本の接着フィルム2が、一の巻回部6aにて巻装体4を構成した後、隣接する他の巻回部6bにかけて巻回され、これにより、接着フィルム2の長尺化を図ることができる。また、リール部材1は、各巻回部6に巻回される接着フィルム2の量を、巻締まりによる接着剤層10のはみだしを防止しうる長さに抑えつつ、全体として長尺化を実現できる。
また、巻芯3は、接着フィルム2が巻回される際に、接着フィルム2の巻芯3と直接接する一部が接着される。また、リールフランジ5は、接着フィルム2が一の巻回部6から隣接する他の巻回部6へ巻回される際に、接着フィルム2のリールフランジ5と直接接触する一部が接着される。接着フィルム2の一部と巻芯3やリールフランジ5との接着は、接着剤層10を溶融させることにより、あるいは接着剤層10と巻芯3やリールフランジ5との間に両面テープを介在させることにより行うことができる。
予め接着フィルム2と巻芯3やリールフランジ5とを接着させることにより、接着フィルム2は、リール部材1から引き出されると、一の巻回部6から隣接する他の巻回部6へ引き出される巻装体4が移る際に、図3に示すように、接着剤層10がベースフィルム11から剥離した欠損部13が形成される。そして、接着フィルム2は、この欠損部13を検出することにより、欠損部13を避けて使用に供され、これにより接着剤層10が剥離した箇所を誤って使用することが無く、接続信頼性を向上させることができる。また、接着フィルム2は、欠損部13が一の巻回部6から隣接する他の巻回部6へ移行する一部に形成されるため、引き出される巻装体4が隣接する巻回部6へ移行したことが分かり、接着フィルム2の使用量を容易に把握することができる。また、引き出される巻装体4が隣接する巻回部6に移行することに応じて、接着フィルム2の搬送をガイドする搬送ローラと引き出される巻装体4とを正対させるように、搬送ローラやリール部材1を移動させる場合にも、当該移動のタイミングを容易に把握することができる。
なお、接着フィルム2は、接着剤層10と巻芯3及び/又はリールフランジ5との接着力Aと、接着剤層10とベースフィルム11との接着力Bとが、
接着力A≧接着力B/2
を満たすことが好ましい。
接着剤層10と巻芯3やリールフランジ5の側面との接着力Aが、少なくとも接着剤層10とベースフィルム11との接着力Bの1/2以上であれば、接着フィルム2の引き出し時に、接着剤層10がベースフィルム11から剥離して巻芯3やリールフランジ5の側面に貼着し、欠損部13を形成することができる。
ここで、接着剤層10と巻芯3及び/又はリールフランジ5との接着力Aは、接着剤層10を溶融させて接着させる場合は、接着フィルム2を40℃で加熱溶融させ、巻芯3及び/又はリールフランジ5へ接着させた際の接着力をいい、接着剤層10と巻芯3やリールフランジ5との間に両面テープを介在させる場合は、非加熱の接着フィルム2と巻芯3及び/又はリールフランジ5との接着力、すなわち非加熱の接着フィルム2と両面テープとの接着力をいう。
また、接着剤層10とベースフィルム11との接着力Bは、非加熱の接着フィルム2におけるベースフィルム11と接着剤層10との接着力をいう。
なお、リールフランジ5の立設間隔は、接着フィルム2の幅と同等以上の幅を有する。また、リールフランジ5の高さは、各巻回部6に巻回された接着フィルム2の巻装体4の高さよりも若干高い高さに設定される。また、巻回部6は、複数形成され、その数は巻回する接着フィルム2の全長や一つの巻回部6に巻回できる長さ等に応じて適宜設定することができる。
[接着フィルム]
ここで、リール部材1に巻回される接着フィルム2について説明する。接着フィルム2は、図4に示すように、接着剤層10とバインダー樹脂層を支持する支持体となるベースフィルム11とを備える。
接着剤層10は、バインダー(絶縁性接着剤組成物)10aに導電性粒子12を含有する異方性導電フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)とすることができるが、これに限定されず、バインダー10aに導電性粒子12を含有しない絶縁性接着フィルム(NCF:Non-Conductive Film)であってもよい。
接着フィルム2のバインダー10aは、例えば、膜形成樹脂、熱硬化性樹脂、潜在性硬化剤、シランカップリング剤等を含有する通常のバインダーを用いることができる。接着フィルム2は、バインダー10aに導電性粒子12が分散された異方性導電組成物、又は、バインダー10aに導電性粒子12を含有しない絶縁性接着剤組成物を、ベースフィルム11上に塗布することにより、ベースフィルム11上に形成される。
ベースフィルム11は、バインダー10aをフィルム状に支持するものであり、例えば、PET(Poly Ethylene Terephthalate)、OPP(Oriented Polypropylene)、PMP(poly-4-methyl-1-pentene)、PTFE(Polytetrafluoroethylene)等にシリコーン等の剥離剤を塗布することにより形成される。
バインダー10aに含有される膜形成樹脂としては、平均分子量が10000〜80000程度の樹脂が好ましい。膜形成樹脂としては、エポキシ樹脂、変形エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フェノキシ樹脂等の各種の樹脂が挙げられる。中でも、膜形成状態、接続信頼性等の観点からフェノキシ樹脂が特に好ましい。
熱硬化性樹脂としては、常温で流動性を有していれば特に限定されず、例えば、市販のエポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、ナフトール型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、トリフェニルメタン型エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは単独でも、2種以上の組み合わせであってもよい。
アクリル樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じてアクリル化合物、液状アクリレート等を適宜選択することができる。例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、エポキシアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、テトラメチレングリコールテトラアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等を挙げることができる。なお、アクリレートをメタクリレートにしたものを用いることもできる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
潜在性硬化剤としては、特に限定されないが、例えば、加熱硬化型、UV硬化型等の各種硬化剤が挙げられる。潜在性硬化剤は、通常では反応せず、熱、光、加圧等の用途に応じて選択される各種のトリガにより活性化し、反応を開始する。熱活性型潜在性硬化剤の活性化方法には、加熱による解離反応などで活性種(カチオンやアニオン)を生成する方法、室温付近ではエポキシ樹脂中に安定に分散しており高温でエポキシ樹脂と相溶・溶解し、硬化反応を開始する方法、モレキュラーシーブ封入タイプの硬化剤を高温で溶出して硬化反応を開始する方法、マイクロカプセルによる溶出・硬化方法等が存在する。熱活性型潜在性硬化剤としては、イミダゾール系、ヒドラジド系、三フッ化ホウ素−アミン錯体、スルホニウム塩、アミンイミド、ポリアミン塩、ジシアンジアミド等や、これらの変性物があり、これらは単独でも、2種以上の混合体であってもよい。中でも、マイクロカプセル型イミダゾール系潜在性硬化剤が好適である。
シランカップリング剤としては、特に限定されないが、例えば、エポキシ系、アミノ系、メルカプト・スルフィド系、ウレイド系等を挙げることができる。シランカップリング剤を添加することにより、有機材料と無機材料との界面における接着性が向上される。
導電性粒子12としては、異方性導電フィルムにおいて使用されている公知の何れの導電性粒子を挙げることができる。導電性粒子12としては、例えば、ニッケル、鉄、銅、アルミニウム、錫、鉛、クロム、コバルト、銀、金等の各種金属や金属合金の粒子、金属酸化物、カーボン、グラファイト、ガラス、セラミック、プラスチック等の粒子の表面に金属をコートしたもの、或いは、これらの粒子の表面に更に絶縁薄膜をコートしたもの等が挙げられる。樹脂粒子の表面に金属をコートしたものである場合、樹脂粒子としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン(AS)樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジビニルベンゼン系樹脂、スチレン系樹脂等の粒子を挙げることができる。
なお、上述した説明では、ベースフィルム11上にACF又はNCFからなる接着フィルム2が積層されてなる接着フィルム2を用いたが、この例に限定されるものではない。例えば、フィルム積層体は、ACFとNCFとが積層された2層以上の異方性導電フィルムとしてもよい。
また、接着フィルム2は、例えば、複数の太陽電池セルの電極同士を電気的に接続するための銅箔付き接着フィルムとしてもよい。
[巻回装置]
次いで、接着フィルム2をリール部材1へ巻回する工程について説明する。図5は、接着フィルム2をリール部材1へ巻回させる巻回装置の一例を示す正面図である。図6は、同巻回装置の概略構成を示す左側面図である。図5又は図6に示すように、巻回装置20は、送出装置30と、巻取装置40とを有する。
送出装置30は、接着フィルム2が巻回された原反リール部材31を有する。原反リール部材31は、接着フィルム2が巻回されている送り軸32と、接着フィルム2の巻装体を支持するフランジ部33とを有する。また、原反リール部材31は、送り軸32が回転可能に支持されるとともに、接着フィルム2に所定のテンションが付加されている。
巻取装置40は、巻取機構41と、移動機構42と、制御部43とを有する。巻取機構41は、送出装置30の送り軸32と平行に配設された巻取軸44を有する。この巻取軸44は、上述したリール部材1の巻芯3の係合孔3aと若干の隙間をもって嵌合可能な断面形状をもつ。これにより、巻取軸44は、リール部材1を周方向への回転を規制したまま軸方向への移動を可能にした状態で支持するようになっている。
このような巻取軸44の一方側の端部分には、駆動部45が設けられている。この駆動部45は、巻取軸44上の歯車45aに、所定の歯車列45bを介して、ステッピングモータからなる巻取りモータ45cの動力を伝達して巻取軸44を回転させるように構成されている。また、巻取りモータ45cの駆動軸には、エンコーダ45dが固定される一方で、このエンコーダ45dの近傍には、光反射型のセンサ45eが設けられている。
このような巻取りモータ45c及びセンサ45eは、それぞれ、制御部43に電気的に接続されている。そして、制御部43は、センサ45eから信号に基づいて巻取りモータ45cのパルス数をカウントするとともに、そのパルス数に基づいて巻取りモータ45cの回転を制御するように構成されている。
一方、移動機構42は、巻取軸44と平行な一対の軸であって、雄ねじが形成された駆動軸46と、スライド軸47とを有している。駆動軸46の一方側の端部分には、巻取機構41の場合と同様の構成を有する駆動部48が設けられている。すなわち、この駆動部48は、駆動軸46上の歯車48aに動力を伝達することによって駆動軸46を回転させることが可能なスライドモータ48bと、この駆動軸上のエンコーダ48cを検出可能な光透過型のセンサ48dとからなる。これらのスライドモータ48b及びセンサ48dは、制御部43に接続され、巻取機構41と同様に制御される。
このような駆動軸46とスライド軸47には、移動プレート49aと押圧プレート49bとが取り付けられている。移動プレート49aは、駆動軸46とねじ結合するとともに、スライド軸47に対して摺動可能に係合するように構成されている。押圧プレート49bは、駆動軸46とねじ結合せずスライド軸47とのみ摺動可能に係合した状態で、図示しないコイルばねにより移動プレート49a側に付勢するように構成されている。また、移動プレート49a及び押圧プレート49bは、ともに、リール部材1のリールフランジ5の外周部分とのみ当接するように例えばリング形状に形成されている。
[巻回方法]
次いで、巻回装置20を用いて接着フィルム2をリール部材1へ巻回する工程について説明する。図5に示すように、まず、フィルムが巻回された原反リール部材31を送出装置30に装着するとともに、リール部材1を巻取装置40に装着する。次いでリール部材1を、巻取装置40の押圧プレート49b側(図5中、最も左側)のリールフランジ5aと、原反リール部材31の左側のフランジ部33aとが同一平面上に配置されるように、送り側の原反リール部材31に対して巻取り側のリール部材1を位置決めする。
次いで、原反リール部材31から引き出した接着フィルム2を、リール部材1の巻芯3に巻付ける。このとき、接着フィルム2は、原反リール部材31と対峙するリール部材1左端の巻回部6aに巻回される。
また、接着フィルム2は、巻芯3に接着剤層10が設けられた側を巻き付け、この接着剤層10を溶融させることにより、あるいは巻芯3と接着剤層10との間に両面テープを介在させる等により、巻芯3に巻回される一部が巻芯3に接着される。
その後、上述した制御部43からの命令により、巻取りモータ45cを作動して巻取軸44の回転を開始させるとともに、巻取りモータ45cのパルス数のカウントを開始する。これにより、巻取装置40は、送出装置30によってテンションを加えられた接着フィルム2を張った状態のままリール部材1左端の巻回部6aに巻取っていく。
制御部43は、巻取りモータ45cのパルス数のカウントにより、リール部材1の左端の巻回部6aが、接着フィルム2を巻取り終ったと判断したとき、巻取りモータ45cの作動を停止させる。
制御部43は、スライドモータ48bを所定のパルス数分だけ作動させて駆動軸46を回転させる。これにより、リール部材1は、巻取軸41に沿って、左端の巻回部6aと隣接する巻回部6bが原反リール部材31と正対する位置まで移動する。この状態で図1に示すように、原反リール部材31から送り出された接着フィルム2は、巻回部6aと巻回部6bとの間に位置するリールフランジ5bの側面から巻芯3にかけて接着剤層10が貼着される。
次いで、制御部43は、再びリール部材1を回転させて、巻回部6bに接着フィルム2を巻き付ける。これにより接着フィルム2は、接着剤層10が設けられた側が巻回部6bの巻芯3に巻き付けられる。接着フィルム2が巻芯3に巻き付けられると、制御部43は、いったんリール部材1の回転を停止する。
そして、接着フィルム2は、接着剤層10が溶融されることにより、あるいは巻芯3と接着剤層10との間に両面テープを介在させる等により、リールフランジ5bの側面から巻芯3に亘る一部がリールフランジ5bの側面や巻芯3に接着される。
その後、制御部43は、リール部材1を回転させて、接着フィルム2を巻回部6bに巻回していく。同様にして、図7に示すように、巻回部6bから隣接する巻回部6cにかけて接着フィルム2が巻回される。このようにして、接着フィルム2の一部の接着剤層10が巻芯3やリールフランジ5の側面に接着されたリール部材1が製造される。
なお、接着フィルム2の一部を巻芯3やリールフランジ5の側面と接着させる方法としては、接着剤層10を加熱することにより溶融させる方法や、両面テープを介在させる方法以外にも、紫外線硬化型のバインダー10aを用いて透明なリールフランジ5の外側から紫外線を照射する方法など公知のいずれの方法を採用することができる。
また、接着フィルム2、巻芯3のみと接着してもよく、又はリールフランジ5の側面のみと接着してもよく、あるいは巻芯3及びリールフランジ5の側面の両方と接着するようにしてもよい。
[引き出し方法]
次いで、リール部材1から接着フィルム2を引き出す工程について説明する。リール部材1は、図示しない引き出し装置に装着され、巻芯3が回転されるとともに一端側の巻回部6cより接着フィルム2が引き出されていく。
巻回部6cに巻回された接着フィルム2が最後まで引き出される際に、接着フィルム2は、巻芯3やリールフランジ5の側面に接着剤層10が接着された一部において接着剤層10がベースフィルム11より剥離することにより、ベースフィルム11のみからなる欠損部13が形成される。
接着フィルム2の搬送路上には、当該欠損部13を検出するカメラやセンサー等の検出部が設けられている。したがって、接着フィルム2は、この検出部により欠損部13が検出されることにより、当該欠損部13を避けて使用に供することができ、接続信頼性を向上させることができる。また、リール部材1は、欠損部13を検出することで、接着フィルム2の引き出しが、巻回部6cから隣接する巻回部6bへ移行したことが分かり、同様にして接着フィルム2の引き出しが巻回部6bから巻回部6aへ移行したことや、巻回部6aに巻回された接着フィルム2が使い果たされたことが分かる。
したがって、リール部材1は、接着フィルム2の使用量や残存量、リール交換のタイミング等を容易に把握することができる。
また、接着フィルム2は、接着剤層10と巻芯3及び/又はリールフランジ5との接着力Aと、接着剤層10とベースフィルム11との接着力Bとが、
接着力A≧接着力B/2
を満たすことにより、接着フィルム2の引き出し時に、接着剤層10がベースフィルム11から剥離して巻芯3やリールフランジ5の側面に貼着し、欠損部13を形成することができる。
[接続方法]
リール部材1より引き出された導電性の接着フィルム2は、例えば液晶表示パネル(LCDパネル)のガラス基板周縁部に形成された電極端子と、液晶駆動回路であるICチップのバンプとを異方性導電接続するCOG(Chip on Glass)実装や、ガラス基板周縁部に形成された電極端子と、各種回路等が形成されたフレキシブル基板の電極端子とを異方性導電接続するFOG(film on glass)実装等の各種異方性導電接続に供される。
具体的に、接着フィルム2は、接着フィルム2を送り出すリール部材1から、接着剤層10が剥離されたベースフィルム11を回収する巻き取りリールにかけて搬送される。そして、接着フィルム2は、接着剤層10のみが所定の長さにハーフカットされた後、基板の電極端子が複数形成された端子部上に搬送され、加熱押圧ヘッドによってベースフィルム11上から熱加圧されることにより、接着剤層10がベースフィルム11より剥離し端子部上に転着される。このとき、接着フィルム2は、接着剤層10のバインダー10aが流動性を示すが硬化を開始しない程度の低温で低圧短時間、熱加圧される。次いで、基板に転着された接着剤層10上にICチップのバンプやフレキシブル基板の電極端子が、位置合わせされた後に載置され、加熱押圧ヘッドによってICチップ上又はフレキシブル基板上から熱加圧される。これにより、基板に形成された電極端子と、ICチップのバンプ又はフレキシブル基板の電極端子との間からバインダー10aが流出するとともに、導電性粒子12が挟持され、この状態でバインダー10aが熱硬化する。接着フィルム2は、接着剤層10が剥離したベースフィルム11が巻き取られるとともに、接着剤層10が設けられた箇所が搬送され、次の実装に備える。
同様に、リール部材1より引き出された接着フィルム2は、太陽電池セルにインターコネクタとなるタブ線を接続する導電接続に用いることもできる。このとき、接着フィルム2は、ベースフィルム11に代えてテープ状の銅箔を用いてもよい。
また、接着フィルム2は、電極同士が導電性粒子12を介さずに直接接触し、この状態でバインダー10aが熱硬化する絶縁性接着フィルムとしてもよい。また、接着フィルム2は、リール部材1より引き出された後、所定の長さに切断されて短冊状にして用いることもできる。
次いで、本発明の実施例について説明する。本実施例では、接着フィルム2の一部をリール部材1の巻芯3やリールフランジ5の側面に接着させた実施例サンプルと、接着フィルム2の一部をリール部材1の巻芯3やリールフランジ5の側面に接着させない比較例サンプルとを用意し、各サンプルについて接着フィルム2を引き出した際に欠損部13が検出できたか否かを判定した。
リール部材1は、図1に示すように、3つの巻回部6a〜6cが形成された3連リールを使用した。接着フィルム2としては、デクセリアルズ株式会社製ACF(商品名:CP6920F3)を使用した。接着フィルム2は、1.0mm幅で、各巻回部6a〜6cに100mずつ巻回し、全長で300mである。
実施例1では、接着フィルム2を、リール部材1の各巻回部6a〜6cにおける巻芯3及びリールフランジ5b,5cの側面に接着した。接着フィルム2の接着は、接着剤層10を40℃にて加熱溶融させることにより行った。巻芯3やリールフランジ5の側面と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、0.8N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。そして、接着フィルム2を各巻回部6a〜6cに巻回した後、直ちに引き出し、欠損部13の検出判定を行った。
実施例2では、接着フィルム2を各巻回部6a〜6cに巻回した後、1週間放置して、欠損部13の検出判定を行った。その他の条件は実施例1と同じである。また、巻芯3やリールフランジ5の側面と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、1.3N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。
実施例3では、両面テープを用いて接着フィルム2を接着させた。その他の条件は実施例1と同じである。両面テープは、予めリール部材1の巻芯3及びリールフランジ5の側面に貼着しておき、その上から接着フィルム2の接着剤層10を貼り合わせた。また、巻芯3やリールフランジ5の側面と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、1.6N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。
実施例4では、接着フィルム2を各巻回部6a〜6cに巻回した後、1週間放置して、欠損部13の検出判定を行った。その他の条件は実施例3と同じである。また、巻芯3やリールフランジ5の側面と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、1.8N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。
実施例5では、接着フィルム2を各巻回部6a〜6cにおけるリールフランジ5の側面のみに接着させた。その他の条件は、実施例1と同じである。また、リールフランジ5の側面と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、0.7N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。
実施例6では、接着フィルム2を各巻回部6a〜6cにおける巻芯3のみに接着させた。その他の条件は、実施例1と同じである。また、巻芯3と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、0.6N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。
比較例1では、接着フィルム2をリール部材1の各巻回部6a〜6cにおける巻芯3及びリールフランジ5の側面のいずれにも接着させずに巻回した。そして、接着フィルム2を各巻回部6a〜6cに巻回した後、直ちに引き出し、欠損部13の検出判定を行った。また、巻芯3やリールフランジ5の側面と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、0.09N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。
比較例2では、接着フィルム2を各巻回部6a〜6cに巻回した後、1週間放置して、欠損部13の検出判定を行った。その他の条件は比較例1と同じである。また、巻芯3やリールフランジ5の側面と接着フィルム2の接着剤層10との接着力Aは、0.14N/cmであった。また、接着フィルム2のベースフィルム11と接着剤層10との接着力Bは、0.074N/cmであった。
接着フィルム2を引き出した結果、接着剤層10がベースフィルム11上に残存せずに巻芯3やリールフランジ5の側面に転着され、欠損部13が確実に検出できた場合を○とした。また、接着剤層10がベースフィルム11上に残存し、押跡等の局所的な接着剤層10のムラは確認できるが欠損部13の検出はできない場合を×とした。この場合、当該箇所の基板等への貼着はできるが、実装不良が発生する。また、接着剤層10がベースフィルム11上に一部残存し、局所的に巻芯3やリールフランジ5の側面に貼着している状態を△とした。この場合、欠損部13の検出は困難で、かつ当該箇所の基板等への貼着もできない。
Figure 2015024900
表1に示すように、実施例1〜6では、いずれの接着フィルム2にも、一の巻回部6から隣接する他の巻回部6へ引き出される巻装体4が移る際に、接着剤層10がベースフィルム11から剥離した欠損部13が形成され、検出可能であった。また、実施例5や実施例6のごとく、接着剤層10をリールフランジ5の側面のみ、あるいは巻芯3のみに接着させた場合でも、当該箇所において欠損部13が形成され、検出可能であった。
一方、比較例1及び比較例2に係る接着フィルム2では、巻芯3及びリールフランジ5の側面に接着剤層10が充分に転着されないことから、欠損部13の検出ができず、また、当該箇所は基板への貼着不良あるいは実装不良が発生するおそれが生じた。
1 リール部材、2 接着フィルム、3 巻芯、4 巻装体、5 リールフランジ、6 巻回部、10 接着剤層、11 ベースフィルム、12 導電性粒子、13 欠損部、20 巻回装置、30 送出装置、40 巻取装置

Claims (13)

  1. ベースフィルムに接着剤層が積層された接着フィルムが巻回されたリール部材において、
    上記接着フィルムが、上記接着剤層が積層された側を向けて巻回される巻芯と、
    上記巻芯に巻回された上記接着フィルムの巻装体両側を支持するフランジ部とを備え、
    上記接着フィルムは、一部の上記接着剤層が上記巻芯及び/又は上記フランジ部に接着され、引き出し時に上記ベースフィルムから剥離されるリール部材。
  2. 上記接着フィルムは、上記一部の上記接着剤層が上記巻芯及び/又は上記フランジ部に、加熱溶融され又は両面テープにより接着されている請求項1記載のリール部材。
  3. 上記接着剤層と上記巻芯及び/又は上記フランジ部との接着力Aと、上記接着剤層と上記ベースフィルムとの接着力Bとが、
    接着力A≧接着力B/2
    を満たす請求項1又は請求項2に記載のリール部材。
  4. 上記巻芯の軸線方向に亘って複数の上記フランジ部が所定間隔で設けられ、上記接着フィルムの巻回部が複数形成され、一の上記巻回部に巻回された上記接着フィルムが隣接する巻回部に巻回されていく請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリール部材。
  5. 上記接着フィルムは、上記接着剤層に導電性粒子を含有する導電性接着フィルム、又は上記接着剤層に導電性粒子を含有しない絶縁性接着フィルムである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリール部材。
  6. ベースフィルムに接着剤層が積層された接着フィルムが巻回されたリール部材から上記接着フィルムを引き出す引出方法において、
    上記リール部材は、上記接着剤層が積層された側を向けて上記接着フィルムが巻回される巻芯と、上記巻芯に巻回された上記接着フィルムの巻装体両側を支持するフランジ部とを備え、
    上記接着フィルムは、一部の上記接着剤層が上記巻芯及び/又は上記フランジ部に接着され、
    上記接着フィルムの上記リール部材からの引き出し時に、上記一部に上記接着剤層が上記ベースフィルムから剥離された欠損部が設けられる接着フィルムの引き出し方法。
  7. 上記欠損部を検出することにより、上記接着フィルムの上記一部の引き出しを認識する請求項6記載の接着フィルムの引き出し方法。
  8. 上記接着フィルムは、上記一部の上記接着剤層が上記巻芯及び/又は上記フランジ部に、加熱溶融され又は両面テープにより接着されている請求項6又は請求項7に記載の接着フィルムの引き出し方法。
  9. 上記接着剤層と上記巻芯及び/又は上記フランジ部との接着力Aと、上記接着剤層と上記ベースフィルムとの接着力Bとが、
    接着力A≧接着力B/2
    を満たす請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の接着フィルムの引き出し方法。
  10. 上記巻芯の軸線方向に亘って複数の上記フランジ部が所定間隔で設けられ、上記接着フィルムの巻回部が複数形成され、一の上記巻回部から上記接着フィルムが引き出し終わると隣接する巻回部から引き出されていく請求項6〜請求項9のいずれか1項に記載の接着フィルムの引き出し方法。
  11. 上記接着フィルムは、上記接着剤層に導電性粒子を含有する導電性接着フィルム、又は上記接着剤層に導電性粒子を含有しない絶縁性接着フィルムである請求項6〜請求項10のいずれか1項に記載の接着フィルムの引き出し方法。
  12. 請求項6〜請求項11のいずれか1項に記載の接着フィルムの引き出し方法を用いて引き出した接着フィルムを用いた電子部品の接続方法。
  13. 請求項12に記載の電子部品の接続方法により製造された接続構造体。
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