JP5898992B2 - 油圧制御装置及び自動変速機 - Google Patents

油圧制御装置及び自動変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP5898992B2
JP5898992B2 JP2012028981A JP2012028981A JP5898992B2 JP 5898992 B2 JP5898992 B2 JP 5898992B2 JP 2012028981 A JP2012028981 A JP 2012028981A JP 2012028981 A JP2012028981 A JP 2012028981A JP 5898992 B2 JP5898992 B2 JP 5898992B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control device
hydraulic
oil
hydraulic control
automatic transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012028981A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013164155A (ja
Inventor
勝也 田口
勝也 田口
英夫 韮澤
英夫 韮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012028981A priority Critical patent/JP5898992B2/ja
Publication of JP2013164155A publication Critical patent/JP2013164155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5898992B2 publication Critical patent/JP5898992B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、自動変速機の変速機構に供給する作動油の油圧を制御するための油圧制御装置、及びそれを備えた自動変速機に関する。
車両に搭載された自動変速機は、変速機構に供給する作動油の油圧を制御するための油圧制御装置(バルブボディ)を備えている。この油圧制御装置は、油路形成用の溝部を有してなる複数の制御ボディを備え、該複数の制御ボディの油路形成面同士をそれらの間に金属製のセパレートプレートを介在させて接合した構成である。これにより、油圧制御装置の内部には、セパレートプレートによって仕切られた作動油が流通する油路が形成されている。
上記のような油圧制御装置の油路を流通する作動油には、自動変速機のギヤやクラッチなど金属部品から発生した金属磨耗粉などの磁性粉からなる異物(コンタミネーション)が含まれている。そのため、該油路には、例えば特許文献1に示すように、異物を捕捉するためのマグネットフィルターが設置される。特許文献1に記載のマグネットフィルターは、油圧制御装置(油圧コントロールバルブ)の下面側に一体に取り付けたストレーナを備えると共に、該ストレーナの吸込口の外側(外周側)に取り付けた環状のマグネット(永久磁石)を備えている。そして、当該マグネットで吸込口を通過する作動油に含まれる異物を吸着して除去する構成である。
特開平5−149122号
しかしながら、特許文献1に記載のマグネットフィルターでは、ストレーナの吸込口の外側(外周側)にマグネット用の取付部を設けている。そのため、ストレーナや油圧制御装置の形状に制約が生じてしまうという問題がある。また、ストレーナの吸込口に必要な開口面積を確保しつつ、その外側に環状のマグネットを配置すると、マグネットの外径寸法が大きくなることで、ストレーナや油圧制御装置及び自動変速機の重量増やコスト増につながる懸念もある。
また、自動変速機のケーシング内でも、ギヤやベルトなどの部品同士が互いに摺動する摺動部において、部品の表面が削れることで金属磨耗粉などの磁性粉からなる異物が発生する。そのため、例えば特許文献1の図3などに示すように、自動変速機のケーシング内にも、該ケーシング内を流れる作動油中の金属磨耗粉を取り除くためのマグネットフィルターが設置される。
しかしながら、自動変速機のケーシング内にマグネットフィルターを設置する構造では、ケーシング内で作動油が流通する部分の面積と比較してマグネットの表面積が小さいため、実質的にはマグネットの近傍を通過する一部の作動油に含まれる異物しか捕捉できない。そのため、自動変速機のケーシング内の作動油全体に対する異物の除去効率が低いという課題がある。また、自動変速機のケーシング内にマグネットフィルターを設置する場合、ケーシングの内壁などにマグネットを取り付けるための取付用部材が別途に必要となることで、自動変速機の部品点数の増加、構造の複雑化、重量増に繋がる懸念がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を少なく抑えた簡単な構造で、油圧制御装置内の油路を流通する作動油に含まれる異物を捕捉して該作動油を濾過できると共に、自動変速機のケーシング内の作動油に含まれる異物を捕捉することも可能な油圧制御装置、及びそれを備えた自動変速機を提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明は、油路(5)を構成するための一又は複数の溝又は孔(10b,20b)が形成された複数の制御ボディ(10,20)と、溝又は孔(10b,20b)の少なくともいずれかに面する位置に連通孔(30a)が形成されたセパレートプレート(30)と、を備え、複数の制御ボディ(10,20)の間にセパレートプレート(30)を介在させて、制御ボディ(10,20)の間にセパレートプレート(30)で仕切られた作動油が流通する油路(5)を形成してなる油圧制御装置(1)であって、少なくとも一の制御ボディ(10)に設けた油路(5)用の溝又は孔(10b)とは異なる溝又は孔からなる収容部(11)を備え、セパレートプレート(30)の少なくとも一部が収容部(11)に露出するように設置すると共に、収容部(11)内に永久磁石(7)を収容し、該永久磁石(7)をセパレートプレート(30)に接触させて配置したことで、セパレートプレート(30)が磁化されていることを特徴とする。

本発明にかかる油圧制御装置によれば、永久磁石の接触によって磁化されたセパレートプレートで油圧制御装置内の油路を流通する作動油に含まれる金属磨耗粉などの磁性体からなる異物を磁力で吸着して捕捉することで、該作動油を濾過できる。そのうえで、制御ボディに設けた油路用の溝又は孔とは異なる溝又は孔からなる収容部内に設置した永久磁石をセパレートプレートに接触させて配置したことで、油圧制御装置における磁石の配置に制限を受けずに済むようになる。したがって、油圧制御装置及びその構成部品のレイアウト自由度を高めることができる。さらに、永久磁石の接触で磁化されたセパレートプレートは、油圧制御装置内の油路の広い部分に面していることで、油路中の一箇所又は数箇所にのみ設置した永久磁石で作動油を濾過する構造と比較して、油路を流通する作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を広範囲で効率的に捕捉することが可能となる。
また、上記の油圧制御装置では、収容部(11)は、制御ボディ(10)の内部における外面(10d)の近傍に配置されており、収容部(11)から外面(10d)に連通する連通部(12)が形成されているとよい。
この構成によれば、制御ボディの外面の近傍に配置された収容部から外面に連通する連通部が形成されていることで、収容部に設置した永久磁石で、油圧制御装置の外部を流れる作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を直接吸着して捕捉することができる。これにより、油圧制御装置内の油路を流通する作動油だけでなく、油圧制御装置が設置された自動変速機のケーシング内などを流れる作動油も濾過することができる。また、この構成によれば、従来の自動変速機のケーシング内に設置していたマグネットフィルターを省略可能となるうえ、ケーシング内にマグネットを取り付けるための取付用部材も省略可能となるので、自動変速機の部品点数の削減、構成の簡素化、軽量化を図ることができる。また、自動変速機のケーシング内のレイアウト自由度を高めることもできる。
また、上記の油圧制御装置は、セパレートプレート(30)を挟んで複数の制御ボディ(10,20)を一方向に沿って積層した構造であり、収容部(11)は、積層した複数の制御ボディ(10,20)のうち、積層方向の一方又は他方の端部に配置された制御ボディ(10)に設けられていてよい。
この構成によれば、積層した複数の制御ボディのうち、積層方向の端部に配置された制御ボディに収容部及び永久磁石が設置されていることで、油圧制御装置を自動変速機のケーシング内などに設置した状態で、永久磁石がケーシング内を流通する作動油の流通経路に面して配置されるようになる。したがって、自動変速機のケーシング内の作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物をより効果的に捕捉することができる。
また、本発明は、作動油の油圧で動作する変速機構(70)で所定の変速動作を行う自動変速機(100)であって、上記いずれかの油圧制御装置(1)と、油圧制御装置(1)及び変速機構(70)を収容してなるケーシング(101)と、を備え、油圧制御装置(1)は、ケーシング(101)内で変速機構(70)が収容された機械室(110)からの作動油が排出される排出部(131)の下側に配置されることを特徴とする。
本発明にかかる自動変速機によれば、油圧制御装置は、ケーシング内で変速機構からの作動油が排出される排出部の下側に配置されていることで、変速機構から排出された作動油が油圧制御装置に向けて流れるようになる。これにより、変速機構から排出された作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を油圧制御装置に設置した永久磁石で捕捉することができる。したがって、自動変速機のケーシング内の作動油のより効果的な濾過が可能となる。
また、上記の自動変速機では、油圧制御装置(1)の収容部(11)及び永久磁石(7)は、上記の排出部(131)から排出された作動油が通過する位置に設置するとよい。これによれば、変速機構から排出された作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を永久磁石でより効率的に捕捉できるようになる。
なお、上記で括弧内に記した参照符号は、後述する実施形態における対応する構成要素の符号を参考のために例示したものである。
本発明にかかる油圧制御装置及びそれを備えた自動変速機によれば、部品点数を少なく抑えた簡単な構造で、油圧制御装置内の油路を流通する作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を捕捉できると共に、油圧制御装置を設置した自動変速機のケーシング内の作動油に含まれる異物も捕捉することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかるバルブボディ(油圧制御装置)を示す概略図で、(a)は、平面視の断面図((b)のX−X断面図)、(b)は、油圧制御装置の一部を示す側面図である。 バルブボディの内部を示す図で、(a)は、図1(a)のA−A矢視断面を示す概略図、(b)は、図1(a)のB−B矢視断面を示す概略図である。 バルブボディを備えた自動変速機の構成例を示す概略側断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかるバルブボディ(油圧制御装置)を示す概略図で、(a)は、平面視の断面図((b)のX−X断面図)、(b)は、バルブボディの一部を示す側面図である。また、図2は、バルブボディの内部を示す図で、(a)は、図1(a)のA−A矢視断面を示す概略図、(b)は、図1(a)のB−B矢視断面を示す概略図である。
図1に示すバルブボディ1は、車両が備える自動変速機100(図3参照)に搭載されるもので、図1に示すように、上部ボディ(制御ボディ)10及び下部ボディ(制御ボディ)20とセパレートプレート30とを組み合わせて構成されている。上部ボディ10と下部ボディ20はいずれも所定の厚みを有する略長方形の平板状に形成されている。図2に示すように、下部ボディ20の上面(合わせ面)20aには、油路5を構成するための溝又は孔20bが形成されていると共に、上部ボディ10の下面(合わせ面)10aにも、油路5を構成するための溝又は孔10bが形成されている。また、図示は省略するが、上部ボディ10と下部ボディ20の間には、油路5を流通する作動油の流通経路の切り替えや油圧の調節を行うためのバルブの弁体が設置されている。この弁体は、上部ボディ10又は下部ボディ20に形成した弁体を収容するための溝部内に配置されて上部ボディ10と下部ボディ20の間に介在している。
バルブボディ1は、上部ボディ10の下面10aと下部ボディ20の上面20aとを対向させ、それらの間に金属製の薄板状部材からなるセパレートプレート30を介在させた状態で接合し、上部ボディ10と下部ボディ20の外周の複数箇所をボルト(図示せず)の締結で固定することにより組み立てられる。また、セパレートプレート30には、油路5に面する適宜の位置に油路連通用の開口部(連通孔)30aが形成されている。
すなわち、バルブボディ1は、セパレートプレート30を挟んで複数の制御ボディである上部ボディ10と下部ボディ20を図1及び図2に示す上下方向に沿って積層した構造である。なおここでは、上部ボディ10と下部ボディ20の2個の制御ボディを積層してそれらの間にセパレートプレート30を介在させたものを示したが、これ以外にも、図示は省略するが、更に別の制御ボディを加えて3個以上の制御ボディを積層した構造とすることも可能である。その場合は、各制御ボディの間にセパレートプレート30を介在させて積層する。
そして、図1(a)及び図2(b)に示すように、バルブボディ1の上部ボディ10には、油路5を構成するための溝又は孔10bとは異なる溝又は孔からなる収容部11が形成されている。収容部11は、上部ボディ10の内部における側面(外面)10dの近傍に形成された略直方体型の窪み(凹部)であり、その下面側が上部ボディ10の下面10aに開口していると共に、上部ボディ10の側面10dに連通する開口部(連通部)12が形成されている。そして、この収容部11内に永久磁石(マグネット)7が設置されている。また、収容部11には、上部ボディ10と下部ボディ20の間に介在させたセパレートプレート30の一部が露出するように配置されていることで、永久磁石7がセパレートプレート30に接触した状態で(磁力により接合した状態で)設置されている。
また、開口部12におけるセパレートプレート30との隙間の寸法は、収容部11内に設置した永久磁石7の外形よりも小さな寸法に設定されている。これにより、上部ボディ10の収容部11内に設置した永久磁石7は、開口部12から外部へ抜け出すことがなく、収容部11内に収まっている。すなわちこの構成では、上部ボディ10の収容部11内に永久磁石7を収容し、その状態で上部ボディ10と下部ボディ20とをそれらの間にセパレートプレート30を介在させて接合することで、収容部11内の永久磁石7をセパレートプレート30に接触させた状態で収容部11から抜け出さないように取り付けることができる。
このように、本実施形態のバルブボディ1では、バルブボディ1内の油路5以外の部分に収容部11を形成し、この収容部11内に設置した永久磁石7をセパレートプレート30に接触させて配置している。これにより、永久磁石7自体は油路5には直接面していないが、永久磁石7に接触しているセパレートプレート30が磁化されており、この磁化されたセパレートプレート30が油路5に露出している。したがって、油路5を流通する作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物をセパレートプレート30に磁力で吸着させて捕捉することができる。
図3は、上記のバルブボディ1を備えた自動変速機の構成例を示す概略側断面図である。同図に示す自動変速機100は、互いに平行に配置された複数の回転軸60(60a〜60d)と、各回転軸60(60a〜60d)の周りで回転自在に設置されたプーリ71,72やギヤ73,74などの回転部品及び図示しないクラッチなどの変速用の部品を備えた変速機構70と、変速機構70を含む自動変速機100の構成部品を収容したケーシング(トランスミッションケース)101とを備えている。ケーシング101内は、変速機構70が収容された機械室110と、該機械室110の下側でケーシング101の底部及びその近傍に形成されたオイルパン室120とに区画されている。オイルパン室120には、上記構成のバルブボディ1が収容されている。また、オイルパン室120内のバルブボディ1の下側には、オイルストレーナ80が設置されている。オイルストレーナ80は、その下面側に吸入口81を有している。機械室110とオイルパン室120との間は、ケーシング101の隔壁130で仕切られている。この隔壁130には、複数の開口部(排出部)131が形成されている。開口部131を介してケーシング101内で変速機構70が収容された機械室110とバルブボディ1が収容されたオイルパン室120との間が連通している。したがって、開口部131を通じて機械室110からオイルパン室120へ作動油が排出される。そして、バルブボディ1は、オイルパン室120内で開口部131の下側の位置に配置されている。また、バルブボディ1に設置した永久磁石7は、開口部(排出部)131から排出された作動油が通過する位置に配置されている。
上記構成の自動変速機100では、機械室110内に導入されてプーリ71,72やギヤ73,74などの変速機構70を潤滑した後の作動油(戻り油)は、隔壁130に設けた開口部131を通ってオイルパン室120に流れ落ちる。この作動油はオイルパン室120の底部に溜まり、オイルストレーナ80の吸入口81から吸い込まれる。
この際、開口部131から出てバルブボディ1の外側を流れる作動油(潤滑油)の流通経路に面するように永久磁石7を配置していることで、バルブボディ1に設置した永久磁石7で自動変速機100のケーシング101内の作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を吸着して捕捉することが可能となる。
なお、バルブボディ1に設置する永久磁石7の配置としては、作動油の流れに面する箇所であれば異物の捕捉効率が良いため、隔壁130に設けた開口部131の近傍又はオイルストレーナ80の吸入口81の近傍などが望ましい。なお、図3では、バルブボディ1に設置可能な複数の永久磁石7を図示しているが、実際には、これら複数の永久磁石7をすべて設置する必要はなく、必要な数の永久磁石7を必要な箇所のみに設置することが可能である。
このように、本実施形態の自動変速機100によれば、バルブボディ1は、ケーシング101内で変速機構70を収容した機械室110から作動油が排出される開口部(排出部)131の下側に配置されていることで、機械室110から排出された作動油がバルブボディ1に向けて流下するようになる。これにより、変速機構70の潤滑後に機械室110から排出された作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物をバルブボディ1に設置した永久磁石7で吸着して捕捉することができる。したがって、ケーシング101内の作動油の効率的な濾過が可能となる。
また、バルブボディ1の収容部11及び永久磁石7は、機械室110の開口部131から排出された作動油が通過する位置に配置されていることで、変速機構70の潤滑後に機械室110から排出された作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を永久磁石7に吸着させて捕捉することがより確実に行えるようになる。
以上説明したように、本実施形態のバルブボディ1では、永久磁石7の接触で磁化されたセパレートプレート30によって、バルブボディ1内の油路5を流通する作動油に含まれる金属磨耗粉などの磁性体からなる異物を磁力吸着させて捕捉することができる。そのうえで、バルブボディ1の油路5を構成するための溝又は孔10bとは異なる溝又は孔からなる収容部11内に設置した永久磁石7をセパレートプレート30に接触させて配置したことで、バルブボディ1内の永久磁石7の配置に制限を受けずに済むようになる。したがって、バルブボディ1及びその構成部品のレイアウト自由度を高めることができる。さらに、永久磁石7の接触で磁化されたセパレートプレート30は、バルブボディ1内の油路5の広い部分に面していることで、油路5を流通する作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を効率的に捕捉することが可能となる。
また、本実施形態のバルブボディ1では、セパレートプレート30が存在する油路5中の広範囲で異物を吸着して捕捉できる。したがって、油路5内に磁石を直接設置する構造と比較して、油路5中の異物を捕捉する効率を高めることができる。また、油路5内に磁石を直接設置する構造と比較して、油路5を流通する作動油の流れに制限を受けずに済むようになる。
また、本実施形態のバルブボディ1では、上部ボディ10の内部における側面(外面)10dの近傍に配置された収容部11から該側面10dに連通する開口部(連通部)12が形成されていることで、この開口部12を介して永久磁石7がバルブボディ1の外側に露出した状態になっている。したがって、収容部11内の永久磁石7によってバルブボディ1が収容された自動変速機100のケーシング101内の作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物を直接吸着して捕捉することができる。これにより、バルブボディ1の油路5を流通する作動油だけでなく、自動変速機100のケーシング101内の作動油も濾過することができる。また、この構成により、従来の自動変速機のケーシング内に設置していたマグネットフィルターを省略できるうえ、ケーシング内にマグネットを取り付けるための取付用部材も省略可能となるので、自動変速機100の部品点数の削減、構成の簡素化、軽量化を図ることができる。
また、上記の構成によれば、バルブボディ1に設けた収容部11に収容した永久磁石7を該収容部11の内面とセパレートプレート30とで挟み込むようにして保持することが可能となる。そのため、バルブボディ1に永久磁石7を保持するための別途の部材が不要となるので、バルブボディ1の部品点数の削減、構造の簡素化、軽量化を図ることができる。
また、本実施形態のバルブボディ1では、上記の収容部11及び永久磁石7は、積層した複数の制御ボディのうち積層方向(上下方向)の端部に配置した上部ボディ10に設けられている。これにより、収容部11内の永久磁石7が自動変速機100のケーシング101内を流通する作動油の流通経路に面して配置されるようになる。したがって、自動変速機100のケーシング101内の作動油に含まれる金属磨耗粉などの異物をより効果的に吸着して捕捉することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態で示したバルブボディ1内の収容部11及び永久磁石7の具体的な形状や配置などは一例であり、これらは他の形状や配置であってもよい。また、収容部や永久磁石の設置数も任意の数であってよい。
1 バルブボディ(油圧制御装置)
5 油路
7 永久磁石
10 上部ボディ(制御ボディ)
10a 下面
10b (油路用の)溝又は孔
10d 側面(外面)
11 収容部
12 開口部(連通部)
20 下部ボディ(制御ボディ)
20a 上面
20b (油路用の)溝又は孔
30 セパレートプレート
70 変速機構
80 オイルストレーナ
81 吸込口
100 自動変速機
101 ケーシング
110 機械室
120 オイルパン室
130 隔壁
131 開口部(排出部)

Claims (5)

  1. 油路を構成するための一又は複数の溝又は孔が形成された複数の制御ボディと、
    前記溝又は孔の少なくともいずれかに面する位置に連通孔が形成されたセパレートプレートと、を備え、
    前記複数の制御ボディの間に前記セパレートプレートを介在させて、前記制御ボディの間に前記セパレートプレートで仕切られた作動油が流通する油路を形成してなる油圧制御装置であって、
    少なくとも一の前記制御ボディに設けた前記油路用の溝又は孔とは異なる溝又は孔からなる収容部を備え、
    前記セパレートプレートの少なくとも一部が前記収容部に露出するように設置すると共に、前記収容部内に永久磁石を収容し、該永久磁石を前記セパレートプレートに接触させて配置したことで、前記セパレートプレートが磁化されている
    ことを特徴とする油圧制御装置。
  2. 前記収容部は、前記制御ボディの内部における外面の近傍に配置されており、
    前記収容部から前記外面に連通する連通部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の油圧制御装置。
  3. 前記油圧制御装置は、前記セパレートプレートを挟んで前記複数の制御ボディを一方向に沿って積層した構造であり、
    前記収容部は、前記積層した複数の制御ボディのうち、前記積層方向の一方又は他方の端部に配置された制御ボディに設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧制御装置。
  4. 作動油の油圧で動作する変速機構で所定の変速動作を行う自動変速機であって、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の油圧制御装置と、
    前記油圧制御装置及び前記変速機構を収容してなるケーシングと、を備え、
    前記油圧制御装置は、前記ケーシング内で前記変速機構が収容された機械室からの作動油が排出される排出部の下側に配置される
    ことを特徴とする自動変速機。
  5. 前記油圧制御装置の前記収容部及び前記永久磁石は、前記排出部から排出された作動油が通過する位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の自動変速機。
JP2012028981A 2012-02-13 2012-02-13 油圧制御装置及び自動変速機 Expired - Fee Related JP5898992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012028981A JP5898992B2 (ja) 2012-02-13 2012-02-13 油圧制御装置及び自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012028981A JP5898992B2 (ja) 2012-02-13 2012-02-13 油圧制御装置及び自動変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013164155A JP2013164155A (ja) 2013-08-22
JP5898992B2 true JP5898992B2 (ja) 2016-04-06

Family

ID=49175626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012028981A Expired - Fee Related JP5898992B2 (ja) 2012-02-13 2012-02-13 油圧制御装置及び自動変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5898992B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161914A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Aisin Aw Co Ltd 油圧装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013164155A (ja) 2013-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5327122B2 (ja) 油圧制御装置
KR20060090196A (ko) 집적 와플 팬 장치 및 방법
EP2055364A2 (en) A suction filter for an automatic transmission
JP5898992B2 (ja) 油圧制御装置及び自動変速機
JP4722450B2 (ja) レンジ検出装置
CN102444644B (zh) 用于供应航空发动机的两个油泵的油过滤和分配装置
CN112796850A (zh) 一种机油滤清器
JP2011208779A (ja) 油圧制御装置
JP2017180711A (ja) 油圧制御装置
CN103157302B (zh) 具有沉积物捕集器的过滤组件
US10408332B2 (en) Transmission oil filter with internal magnets
JP2019215028A (ja) オイルストレーナ
JP6983758B2 (ja) 磁気アレイを有するフィルターエレメント
JP6931680B2 (ja) オイルストレーナ
JP6534894B2 (ja) 変速機
JP2015137694A (ja) 変速機の作動油循環構造
JP6143513B2 (ja) 歯車装置
JP6002900B2 (ja) 排水ポンプの減速機脱着構造
KR100748658B1 (ko) 자동변속기용 오일펌프 구조
KR100848068B1 (ko) 자동변속기의 오일필터
KR101091624B1 (ko) 자동 변속기용 오일 스트레이너
JP4149982B2 (ja) 内燃機関用磁性濾過装置
CN209908587U (zh) 控制阀装置
US10900556B2 (en) Drive power transmission apparatus for vehicle
JP6363373B2 (ja) 車両用のオイルストレーナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5898992

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees