JP2017180711A - 油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】油圧回路(例えばバルブボディ2)に供給されるオイルが貯留されているオイルパン3と、このオイルパン3内に配置され、オイルパン3から吸い込まれるオイルを濾過するストレーナ4と、を備えた油圧制御装置において、オイルに含まれる金属粉などを捕捉するために、ストレーナ4の下面に磁石8を配置する場合にも極力、オイルの流れを乱さないようにして、オイルの吸入抵抗の増大を抑制する。
【解決手段】ストレーナ4の下面(下側ハウジング6の底部60の下面)に配置した複数の磁石8を覆うように、鉄製の平板9を配置する。
【選択図】図1
【解決手段】ストレーナ4の下面(下側ハウジング6の底部60の下面)に配置した複数の磁石8を覆うように、鉄製の平板9を配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば自動変速機などの変速動作を行うための油圧制御装置に関し、特に、オイルパンから油圧回路に供給されるオイルを濾過するストレーナの構造に係る。
従来より、車両に搭載される自動変速機などにおいては、その変速動作を行うために、複数の油路が形成されたバルブボディにソレノイドバルブを組み込んで油圧回路を構成している。そして、コントローラからの制御信号によってソレノイドバルブが駆動されると、油圧回路から供給される油圧に応じてクラッチやブレーキなどの摩擦係合要素が動作され、好適な変速状態となるように制御される。
また、前記のバルブボディなどを収容する変速機ケースの底部にはオイルパンが配置され、ここに貯留されているオイルが、車両の走行に伴うオイルポンプの動作によって、バルブボディに供給されるようになっている。こうしてバルブボディに供給されるオイルを濾過するために、そのバルブボディの下面とオイルパンの底面との間にはストレーナが配置されている。
一例として特許文献1に記載された油圧制御装置においては、ストレーナの下側ハウジングの底部にオイルパンの底面と対向するように複数の凹部を形成し、この凹部にそれぞれ磁石を配置している。これにより、ストレーナのオイル吸入口に向かって、その下側ハウジングとオイルパンとの間を流れるオイルから、その内部に含まれている金属粉を吸引して捕捉することができる。
さらに、前記のように磁石が固定される下側ハウジングが鉄板など磁性体によって形成されているので、各磁石の磁力がハウジングの内部にも強力に作用するようになる。これにより、ハウジング内のオイルに含まれている金属粉なども吸引し、捕捉することが可能になる。
前記従来例(特許文献1)のストレーナでは、その下側ハウジングに形成した凹部に磁石を配置して、この磁石が下側ハウジングから下方にはみ出さないようにしているものの、凹部の底からは磁石が突出しているので、それらの凹凸によってオイルの流れが乱されることになる。このため、ストレーナのオイル吸入口に吸い込まれるオイルの流れの抵抗が大きくなってしまい、オイルポンプの駆動損失の増大を招くおそれがある。
この点に鑑みて本発明の目的は、油圧制御装置においてオイルに含まれる金属粉などを捕捉するために、ストレーナの下面に磁石を配置する場合にも極力、オイルの流れを乱さないようにして、オイルの吸入抵抗の増大を抑制することにある。
前記の目的を達成するために本発明の油圧制御装置は、油圧回路に供給されるオイルが貯留されているオイルパンと、このオイルパン内に配置されて、オイルパンから吸い込まれるオイルを濾過する濾材を有するストレーナと、を備えている。そして、前記オイルパンの底面と対向するストレーナの下面に磁石を配置するとともに、この磁石を覆うようにオイルパンの底面との間に鉄製の平板を配置したものである。
前記のような構造の油圧制御装置が動作すると、オイルパンに貯留されているオイルがストレーナに吸い込まれ、濾材によって濾過された後に油圧回路に供給されるようになる。そして、オイルパンの底面と、これに対向するストレーナの下面との間を流れるオイルに金属粉などが含まれていると、この金属粉が、ストレーナの下面に配置された磁石の磁力を受けて、この磁石を覆うように配置された鉄製の平板に吸着され、捕捉されることになる。
すなわち、磁性体である鉄製の平板がストレーナの下面に配置されており、この平板を介して磁石の磁力がストレーナの下面における広い範囲に強力に作用するようになるので、オイルパンの底面との間を流れるオイルから金属粉などを効果的に吸着し、捕捉することができる。
また、前記のように磁石が平板によって覆われていて、その下面には従来例(特許文献1)のような凹凸が形成されないので、オイルパンの底面との間におけるオイルの流れを乱す心配がない。よって、ストレーナへのオイルの吸入抵抗の増大を効果的に抑制でき、前記従来例に比べてオイルポンプの駆動損失を低減することができる。
好ましくは、オイルパンの底面(底部の上面)に平坦な面形成されている場合、この平坦な面に対してほぼ平行に前記平板を配置することであり、こうすれば、両者の間のオイルの流れを乱さずに、金属粉などを効果的に吸着する上で有利になる。また、平板は、オイルの吸い込み口を除いて、ストレーナの下面のほぼ全体を覆うように設けることが好ましい。
以上、説明したように本発明に係る油圧制御装置によると、オイルに含まれる金属粉などを捕捉するために、オイルパンの底面に対向するストレーナの下面に磁石を配置するとともに、この磁石を覆うように鉄製の平板を配置したので、ストレーナに吸入されるオイルの流れを乱さないようにして、オイルの吸入抵抗の増大を抑制することができる。これにより、オイルポンプの駆動損失の低減が図られる。
以下、本発明の実施の形態を、自動車に搭載された自動変速機の油圧制御装置に適用した場合について説明する。なお、自動変速機としては例えばベルト式無段変速機や多段ステップATなどが挙げられる。
図1には模式的に示すように、自動変速機のケース1(全体を仮想線で示す。以下、変速機ケース1という)の内部には複数の油路を有するバルブボディ2が収容されており、このバルブボディ2には図示しない複数のソレノイドバルブが組み込まれて、変速制御のための油圧回路を構成している。なお、油圧制御装置は、図示しないが制御モジュールを備えており、これにより前記のソレノイドバルブが駆動され、好適な変速状態を実現するよう、油圧回路によって自動変速機を制御する。
前記バルブボディ2の下方には樹脂製のオイルパン3が配置されて、変速機ケース1の底部を構成するとともに、油圧回路の作動油および変速ギヤ機構などの潤滑油として機能するオイル(ATF)が貯留されている。また、そのオイルに一部分が漬かるようにして、オイルパン3とバルブボディ2との間にはストレーナ4が配置され、オイルパン3からバルブボディ2に供給されるオイルを濾過するようになっている。
前記ストレーナ4は、上側ハウジング5および下側ハウジング6を組み合わせたハウジング内に、オイルを濾過するスクリーン(濾材)7を収容している。上側ハウジング5は、図示しないボルトなどによってバルブボディ2に締結されており、上方に突出する筒状のオイル出口50がバルブボディ2のオイル入口20に接続されている。なお、上側ハウジング5は例えば鉄板(鋼板も含む)をプレス成形すればよいが、非磁性体である樹脂等により形成してもよい。
一方、下側ハウジング6は、例えば鉄板(鋼板も含む)をプレス成形したものであり、その底部60には、下方に突出するようにオイル吸入口61が形成されている。一例としてオイル吸入口61は円筒状とされ、オイルパン3の底面に対向して開口しており、図示しないオイルポンプの動作によって、図1には矢印で示すようにオイルパン3内のオイルを吸い込む。
こうしてオイル吸入口61からハウジング内に吸い込まれたオイルは、スクリーン7によって濾過された後に、上側ハウジング5のオイル出口50からバルブボディ2のオイル入口20に吸い込まれて、油圧回路に供給されるようになる。その後、オイルはストレーナ4の外側を回り込むように落下してオイルパン3に還流し、再びオイル吸入口61に吸い込まれる。
すなわち、図1の他に図2にも矢印で示すように、オイルはオイルパン3の底面と、これに対向する下側ハウジング6の底部60の下面(ストレーナ4の下面)との間を流れて、オイル吸入口61に吸い込まれるようになる。そして、そのオイルに含まれている金属粉などの異物を除去するために、本実施の形態ではストレーナ4の下側ハウジング6に複数の磁石8を配置し、その磁力によってオイル中の金属粉などを吸引し、捕捉するようにしている。
詳しくは図3にも示すように、ストレーナ4の下側ハウジング6の底部60には、オイル吸入口61の周囲に適宜、分布するようにして複数(図示の例では5個)の磁石8が配置されている。これらの磁石8は、下側ハウジング6の底部60の下面に吸着して固定されており、さらにそれらの磁石8を下方から覆うように、オイルパン3の底部30との間に鉄製(鋼製も含む)の平板9が配置されている。
図3には取り外して示すように平板9は、下側ハウジング6の底部60に対応する矩形状とされ、オイル吸入口61を除いて、底部60の下面のほぼ全面を覆うようになっている。下側ハウジング6の底部60の外周縁には、4つの隅部を除いた4つの辺部においてそれぞれ、各辺の長手方向に延びるように断面L字状の係止部60aが設けられており、ここにおいて平板9の外周縁の4つの辺部を係止するようになっている。
また、前記オイル吸入口61には、その下端の開口付近において外周面から外方に延びるように環状の係止部61aが設けられており、この係止部61aが平板9に設けられた丸穴9aの周縁部を係止するようになっている。こうして外周縁の4つの辺部が係止部60aによって係止され、また、丸穴9aの周縁部が係止部61aによって係止されることで、平板9が下側ハウジング6の底部60に取り付けられている。
さらに、平板9は、下側ハウジング6の底部60の磁石8に吸着されて固定されており、その下面は、本実施の形態ではオイル吸入口61の下端部とほぼ同じ高さ(少しだけ上)に位置している。また、平板9は、下方に対向するオイルパン3の底面(底部30における平坦な上面)とほぼ平行になっている。このことで、平板9とオイルパン3の底面との間でオイルの流れが乱される心配はない。
上述の如く構成された本実施の形態の油圧制御装置では、自動車の走行に伴い自動変速機が動作すると、オイルポンプの動作によって図1に矢印で示すように、オイルパン3に貯留されているオイルがストレーナ4に吸い込まれる。この際、オイルパン3の底面と、これに対向するストレーナ4の下面(下側ハウジング6の底部60に取り付けられた平板9)との間では、凹凸によってオイルの流れが乱されることがない。
また、そうして流れるオイルに含まれている金属粉などは、ストレーナ4の下面に配置された磁石8によって吸引され、この磁石8を覆うように配置された平板9に吸着されるようになる。すなわち、鉄製の平板9がストレーナ4の下面全体に亘って配置されており、この平板9を介して磁石8の磁力が強力に作用することで、その下方を流れるオイルに含まれている金属粉などを効果的に吸着し、捕捉することができる。
つまり、ストレーナ4の下面に複数の磁石8を配置して、オイルに含まれる金属粉などを効果的に捕捉することができるとともに、それらを覆うように鉄製の平板9を配置することで、オイルパン3の底面との間のオイルの流れを乱さないようにして、オイルの吸入抵抗の増大を抑制することができ、オイルポンプの駆動損失の低減が図られる。
−他の実施形態−
本発明の構成は上述した実施の形態に限定されることなく、その他の種々の形態を包含している。すなわち、前記実施の形態では、下側ハウジング6の全体を鉄板などにより形成しているが、下側ハウジング6の底部60のみを鉄板により形成してもよい。また、鉄製の平板9によって底部60を全体的に覆う必要もなく、例えばオイルの流量が多い部分を覆うようにしてもよい。さらに、平板9をオイルパン3の底面に対してほぼ平行に配置する必要もない。
本発明の構成は上述した実施の形態に限定されることなく、その他の種々の形態を包含している。すなわち、前記実施の形態では、下側ハウジング6の全体を鉄板などにより形成しているが、下側ハウジング6の底部60のみを鉄板により形成してもよい。また、鉄製の平板9によって底部60を全体的に覆う必要もなく、例えばオイルの流量が多い部分を覆うようにしてもよい。さらに、平板9をオイルパン3の底面に対してほぼ平行に配置する必要もない。
また、下側ハウジング6の底部60に配置する磁石8の数は4個未満であってもよく、6個以上であってもよい。これらの磁石8は、下側ハウジング6の底部60にできるだけ均一に分布するように配置してもよいし、オイルの流量が多い部分に配置してもよい。
さらに、前記実施の形態ではストレーナ4の上側ハウジング5がバルブボディ2に締結され、そのオイル出口50がバルブボディ2のオイル入口20に接続されているが、これは一例に過ぎず、バルブボディ2とストレーナ4との間に別の部品が介在していてもよい。
本発明は、自動変速機などの油圧制御装置においてストレーナによるオイルの吸入抵抗を低減しながら、金属粉などを効果的に捕捉することができるので、例えば自動車の動力伝達装置に適用して有益である。
1 変速機ケース
2 バルブボディ(油圧回路)
3 オイルパン
30 オイルパンの底部(底面)
4 ストレーナ
6 下側ハウジング
60 底部(ストレーナの下面)
7 スクリーン(濾材)
8 磁石
9 鉄製の平板
2 バルブボディ(油圧回路)
3 オイルパン
30 オイルパンの底部(底面)
4 ストレーナ
6 下側ハウジング
60 底部(ストレーナの下面)
7 スクリーン(濾材)
8 磁石
9 鉄製の平板
Claims (1)
- 油圧回路に供給されるオイルが貯留されているオイルパンと、このオイルパン内に配置されて、オイルパンから吸い込まれるオイルを濾過する濾材を有するストレーナと、を備えた油圧制御装置であって、
前記オイルパンの底面と対向する前記ストレーナの下面には磁石が配置され、この磁石を覆うように当該磁石とオイルパンの底面との間に鉄製の平板が配置されている、ことを特徴とする油圧制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016070070A JP2017180711A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016070070A JP2017180711A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 油圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017180711A true JP2017180711A (ja) | 2017-10-05 |
Family
ID=60005789
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016070070A Pending JP2017180711A (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | 油圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017180711A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108757899A (zh) * | 2018-06-07 | 2018-11-06 | 安徽泗州拖拉机制造有限公司 | 一种大型拖拉机用分动箱 |
-
2016
- 2016-03-31 JP JP2016070070A patent/JP2017180711A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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