JP5898602B2 - 電磁弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、励磁コイルによって吸引される被吸引部及びそれに結合する弁体を、励磁コイルの吸引方向にスムースに移動させることができる電磁弁装置に関する。
従来の電磁弁装置の一例として、図7に示すものがある(例えば、特許文献1参照。)。この図7に示す電磁弁装置1は、高圧ガスが充填されているタンク2の開口部2a内に装着され、この電磁弁装置1が備えているパイロット弁機構3及び主弁機構4を開方向に作動させることによって、タンク2内の高圧ガスをこの電磁弁装置1に形成されている流入ポート5、通路6、隙間7、パイロット弁孔8、主弁孔9、及び流出ポート10に通して出力することができるようになっている。
図7に示す電磁弁装置1は、励磁コイル11と、固定磁極部12と、被吸引部13と、可動鉄心14とを備えている。励磁コイル11は、電流が印加されると磁力線を生成することができるものである。固定磁極部12は、その磁力線によって磁極が生成されるものであり、励磁コイル11の内側に設けられている内側固定磁極部12aと、励磁コイル11の一方の環状端部に対向して配置されている端部側固定磁極部12bとを有している。
そして、被吸引部13は、磁性体製であり、励磁コイル11の円環状の端部に、端部側固定磁極部12bを間に介して対向することができる大きさのフランジ状に形成され、固定磁極部12に吸引されてその方向に移動可能に設けられている。可動鉄心14は、この被吸引部13の励磁コイル11に向き合う面とは反対側の面に結合し、所定の弁体孔15内に収容されてその弁体孔15の中心線L1方向に被吸引部13を伴って摺動自在に設けられている。
そして、この可動鉄心14の先端部には、パイロット弁機構3が設けられ、このパイロット弁機構3の下流側には主弁機構4が設けられている。
図7は、励磁コイル11に電流が印加されていない状態であり、パイロット弁機構3及び主弁機構4は、閉弁状態である。今、励磁コイル11に電流を印加すると、フランジ状の被吸引部13が固定磁極部12に吸引されて、この被吸引部13に伴ってパイロット弁体16が当該吸引方向(開弁方向)に移動して、主弁体17に形成されたパイロット弁孔8が開く。そして、パイロット弁体16が当該吸引方向(開弁方向)に更に移動すると、このパイロット弁体16に連結ピン18を介して連結する主弁体17が当該吸引方向(開弁方向)に移動して、シート部材19に形成された主弁孔9が開く。これによって、高圧タンク2内の高圧ガスをこの電磁弁装置1に形成されている流入ポート5、通路6、隙間7、パイロット弁孔8、主弁孔9、及び流出ポート10に通して出力することができる。
特開2005−140195号公報
この図7に示す従来の電磁弁装置1では、励磁コイル11が大きな吸引力で被吸引部13を吸引することができるように、被吸引部13、及びこの被吸引部13を吸引するための端部側固定磁極部12bのそれぞれの外径を大きく形成してある。これによって、固定磁極部12が被吸引部13を吸引することができる面積を広くすることができるので、大きな吸引力を得ることができ、パイロット弁体16及び主弁体17を確実に吸引方向に移動させて、それぞれの弁体を開弁方向に移動させることができると考えられる。
しかし、この電磁弁装置1では、フランジ状の被吸引部13の一方の面に結合するパイロット弁体16が、弁体孔15内に収容されて、被吸引部13をその移動方向の一方の側(片側)で支持する構成となっているので、被吸引部13、パイロット弁体16、及び主弁体17を、励磁コイル11の吸引方向にスムースに、しかも確実に移動させることができないことがある。
このように、被吸引部13、パイロット弁体16、及び主弁体17をスムースに吸引方向に移動させることができないことがあるのは、この移動の原動力となる吸引力が、パイロット弁体16の端部の位置に設けられている被吸引部13に働くようになっているからである。
つまり、フランジ状の被吸引部13の円形状の被吸引部分に働く励磁コイル11(固定磁極部12)の吸引力に偏りやばらつきがあると、被吸引部13、パイロット弁体16、及び主弁体17の中心線L2が、弁体孔15の中心線L1に対して傾斜する方向のモーメントが被吸引部13に働き、これによって、パイロット弁体16の被吸引部13と結合する結合部分16aが弁体孔15の角部に圧接し、更に、パイロット弁体16や主弁体17の先端部が弁体孔15の内周面に圧接することがある。そして、パイロット弁体16の先端部から被吸引部13までの長さが、パイロット弁体16の先端部から上記結合部分16aまでの長さよりも大きいので、被吸引部13に働く吸引力の偏りによって働く力よりも大きい力が、上記結合部分16aが弁体孔15の角部に圧接する力として働く。その結果、その圧接する部分の摩擦抵抗が大きくなり、被吸引部13、パイロット弁体16、及び主弁体17を、励磁コイル11の吸引方向にスムースに移動させることができないことがある。従って、電磁弁装置1の作動に対する信頼性の向上が求められている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、被吸引部及びそれに結合する弁体を励磁コイルの吸引方向にスムースに移動させることができるようにして、弁体の作動に対する信頼性の向上を図ることができる電磁弁装置を提供することを目的としている。
本発明に係る電磁弁装置は、励磁コイルと、前記励磁コイルによって磁極が生成される固定磁極部と、前記励磁コイルの環状の端部を覆うことができる大きさのフランジ状に形成され、前記固定磁極部に吸引される磁性体製の被吸引部と、この被吸引部の前記励磁コイルに向き合う面とは反対側の面に結合し、所定の弁体孔内に収容されてその弁体孔の中心方向に前記被吸引部を伴って摺動自在な弁体とを備える電磁弁装置において、前記励磁コイルの内側に設けられているガイド支持孔と、前記被吸引部の前記励磁コイルに向き合う面に結合し、前記ガイド支持孔内に収容されてそのガイド支持孔の中心方向に摺動自在なガイド部とを備えることを特徴とするものである。
この発明に係る電磁弁装置によると、磁性体製の被吸引部が励磁コイルの環状の端部に対向することができる大きさのフランジ状に形成されているので、励磁コイルの環状の端部に生成される磁極に吸引される被吸引部の被吸引部分が、広い面積となるように設定することができる。これによって、励磁コイルは、より小さなサイズのコイルで必要な力を発生することができ、弁体が結合する被吸引部を吸引方向に移動させることができる。つまり、電磁弁装置自体の大きさを小型化することができる。
そして、フランジ状の被吸引部の一方の面に結合する弁体が、弁体孔内にその中心方向に摺動自在に収容されていると共に、この被吸引部の他方の面に結合するガイド部が、ガイド支持孔内にその中心方向に摺動自在に収容されているので、被吸引部は、移動方向の前後両側から支持される構成となっている。これによって、被吸引部、弁体、及びガイド部は、励磁コイルの吸引方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することができる。
このように、被吸引部、弁体、及びガイド部が極めてスムースに吸引方向に移動することができるのは、この移動の原動力となる吸引力が、弁体とガイド部との間の位置に設けられている被吸引部に働くようになっているからである。
つまり、フランジ状の被吸引部に働く励磁コイル(固定磁極部)の吸引力に偏りやばらつきがあると、被吸引部、弁体、及びガイド部の中心線が、弁体孔及びガイド支持孔の中心線に対して傾斜する方向のモーメントが被吸引部に働き、これによって、弁体の先端部が弁体孔の内周面に当接し、更に、ガイド部の先端部がガイド支持孔の内周面に当接することがある。
しかし、弁体の先端部からガイド部の先端部までの長さを、弁体の先端部から被吸引部までの長さよりも大きくすることができるので、被吸引部に働く吸引力の偏りによって働く力より、弁体及びガイド部の各先端部が弁体孔及びガイド支持孔の各内周面に当接する力を小さくすることができる。その結果、その当接する部分の摩擦抵抗を小さくすることができるので、被吸引部、弁体、及びガイド部は、励磁コイルの吸引方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することができる。
この発明に係る電磁弁装置において、前記固定磁極部は、前記励磁コイルの環状の端部に対向して設けられた端部側固定磁極部と、前記励磁コイルの内側に設けられた内側固定磁極部とを有し、前記ガイド部は、非磁性体製であり、前記端部側固定磁極部と前記内側固定磁極部との間に非磁性体製の磁力線遮断部を設け、前記磁力線遮断部は、前記励磁コイルで生成された磁力線が、前記端部側固定磁極部、前記被吸引部、及び前記内側固定磁極部を通るように配置されているものとするとよい。
このようにすると、励磁コイルで生成された磁力線が、端部側固定磁極部、被吸引部、及び内側固定磁極部を通るので、端部側固定磁極部及び内側固定磁極部によって被吸引部を確実に吸引することができる。
この発明に係る電磁弁装置において、前記固定磁極部は、前記励磁コイルの環状の端部に対向して設けられた端部側固定磁極部と、前記励磁コイルの内側に設けられた内側固定磁極部とを有し、前記ガイド部は、磁性体製であり、前記端部側固定磁極部と前記内側固定磁極部との間に非磁性体製の磁力線遮断部を設け、前記磁力線遮断部は、前記励磁コイルで生成された磁力線が、前記端部側固定磁極部、前記被吸引部、前記ガイド部、及び前記内側固定磁極部を通るように配置されているものとするとよい。
このようにすると、励磁コイルで生成された磁力線が、端部側固定磁極部を通り、この端部側固定磁極部から放出される磁力線が確実に被吸引部に向かうようにすることができる。そして、被吸引部から放出される磁力線は、ガイド部及び内側固定磁極部を通って戻るので、端部側固定磁極部によって被吸引部を確実に吸引することができる。
この発明に係る電磁弁装置において、前記固定磁極部は、前記励磁コイルの外側に設けられた外側固定磁極部と、前記励磁コイルの内側に設けられた内側固定磁極部とを有し、前記励磁コイルの環状の端部において、前記外側固定磁極部と前記内側固定磁極部との間には磁力線遮断空間が設けられ、前記ガイド部は、非磁性体製であり、前記磁力線遮断空間は、前記励磁コイルで生成された磁力線が、前記外側固定磁極部、前記被吸引部、及び前記内側固定磁極部を通るように配置されているものとするとよい。
このようにすると、励磁コイルで生成された磁力線が、外側固定磁極部から放出される磁力線が確実に被吸引部に向かうようにすることができる。そして、被吸引部から放出される磁力線は、内側固定磁極部を通って戻るので、外側固定磁極部及び内側固定磁極部によって被吸引部を確実に吸引することができる。
この発明に係る電磁弁装置において、前記励磁コイルが前記被吸引部を吸引する吸引方向と逆の引離し方向に前記被吸引部を付勢するためのばね部材を備えるものとするとよい。
このようにすると、励磁コイルによる吸引力が解除されたときに、被吸引部、弁体、及びガイド部は、励磁コイルによって吸引されて移動するときと同様の原理で、ばね部材によって吸引方向と逆の引離し方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することができる。
この発明に係る電磁弁装置は、高圧ガスが充填されるタンクの開口部内に装着されるものとするとよい。
この発明に係る電磁弁装置によると、励磁コイルは、弁体が結合するフランジ状の被吸引部を大きな力で吸引して確実に吸引方向に移動させることができるので、必要とする吸引力を確保しつつ電磁弁装置の小径化を図ることができる。そして、弁体が結合するフランジ状の被吸引部は、励磁コイルの大きな吸引力で吸引されても、その吸引方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することが可能である。
よって、電磁弁装置を小径化することができ、これによって、この電磁弁装置が装着されるタンクの開口部の内径を小さくすることができる。その結果、当該開口部の剛性を高めることができるし、タンクの製造コストの低減を図ることができる。更に、これによって、タンクの耐圧性能の向上を低コストで実現することができ、より高圧のガスをタンクに充填することができる。
この発明に係る電磁弁装置によると、被吸引部、弁体、及びガイド部は、励磁コイルの吸引方向に極めてスムースに確実に移動することができるので、この電磁弁装置の弁体の作動に対する信頼性の向上を図ることができる。
また、励磁コイルの吸引力を受けるフランジ状の被吸引部が、その両側の各面に設けた弁体及びガイド部によって支持される構成としたことによって、この被吸引部、弁体、及びガイド部の剛性を高くすることができる。しかも、被吸引部、弁体、及びガイド部が、励磁コイルの吸引方向に極めてスムースに移動することができる構成としたことによって、この被吸引部、弁体、及びガイド部が摩耗したり損傷することを抑制することができる。これによって、この電磁弁装置の長寿命化を図ることができる。
この発明の第1実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 同発明の第2実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 同発明の第3実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 同発明の第4実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 同発明の第5実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 同発明の第6実施形態に係る電磁弁装置を示す断面図である。 従来の電磁弁装置の一例を示す断面図である。
以下、本発明に係る電磁弁装置の第1実施形態を、図1を参照して説明する。この電磁弁装置21は、例えば高圧ガスが充填されているタンク2の開口部2a内に装着され、この電磁弁装置21が備えているパイロット弁機構22(第1弁機構)及び主弁機構23(第2弁機構)を開閉動作させることによって、タンク2内の高圧ガスをこの電磁弁装置21に設けられている流出ポート24から出力したり、その出力を停止させたりすることができるものである。
また、この電磁弁装置21が装着された高圧タンク2は、例えば35〜70MPa、又はそれ以上の高圧の燃料ガスを貯蔵することができるようになっており、電磁弁装置21は、高圧タンク2に貯蔵されている燃料ガスを燃料ガス消費器に出力(供給)できるようになっている。この燃料ガス消費器は、圧縮天然ガス自動車、水素ガス自動車、及び燃料電池車等のエンジンや燃料電池スタックである。
図1に示す電磁弁装置21は、励磁コイル25と、この励磁コイル25によって磁極が生成される固定磁極部26と、この固定磁極部26に吸引される磁性体製の被吸引部27と、被吸引部27によって開閉動作されるパイロット弁機構22及び主弁機構23と、被吸引部27に設けられている非磁性体製のガイド部28とを備えている。これら被吸引部27、ガイド部28、パイロット弁機構22が備えているパイロット弁体29、及びこのパイロット弁体29に連結する主弁体30は、ガイド支持孔31及び弁体孔32に沿って摺動自在に設けられている。これらガイド支持孔31及び弁体孔32は、中心線L3上に形成されている。
図1に示す励磁コイル25は、円筒状に形成されており、ボビン33の外周面に設けられている。この励磁コイル25は、制御部に電気的に接続されている。そして、このボビン33及び励磁コイル25は、コイルケース34内に収納されている。
このコイルケース34は、磁性体製であって、カップ状に形成されたものであり、略円筒形の外周壁部34aと、この外周壁部34aの図1に示す上端部に形成された円環状の底部34bとを有している。そして、この外周壁部34aと底部34bとによって形成されたコイル収納空間にボビン33及び励磁コイル25が装着されている。
なお、この実施形態のコイルケース34、固定磁極部26、被吸引部27は磁性体製であり、磁性体製の部分は、斜線で表してある。そして、ガイド部28、パイロット弁体29、磁力線遮断部35、ハウジング36は、非磁性体製であり、非磁性体製の部分は、網掛けして表してある。
固定磁極部26は、磁性体製であり、励磁コイル25に設けられ、この励磁コイル25によって磁極が生成されるものである。そして、この固定磁極部26は、端部側固定磁極部26aと、この端部側固定磁極部26aに磁力線遮断部35を介して結合する内側固定磁極部26bとを有している。
この端部側固定磁極部26aは、図1に示すように、その直径がコイルケース34の外周壁部34aの外径と同一であり円環状に形成されている。そして、この円環状の端部側固定磁極部26aと、励磁コイル25の円環状の下端部との間に、ボビン33に形成された鍔部33aが密着して配置されている。そして、この円環状の端部側固定磁極部26aの内周面には、円環状の磁力線遮断部35が設けられている。
内側固定磁極部26bは、その周壁部が略円筒形のカップ状に形成され、ボビン33の内孔の内周面に密着した状態で設けられている。そして、図1に示すように、内側固定磁極部26bの下端部外周面が、円環状の磁力線遮断部35を間に介して端部側固定磁極部26aの内周面と連結している。そして、内側固定磁極部26bの上端部外周面が、コイルケース34の底部34bの内周面に密着している。
被吸引部27は、磁性体製であり、固定磁極部26に吸引されるものであり、その直径がコイルケース34の外周壁部34aの外径よりも少し小さいフランジ状(例えば円板状)に形成されている。この被吸引部27は、励磁コイル25の円環状の端部に対して、端部側固定磁極部26aを間に介して対向する位置及び大きさに形成されている。
磁力線遮断部35は、非磁性体製であり、磁力線37が通ることを遮断するためのものである。この磁力線遮断部35によると、図1に示すように、端部側固定磁極部26aから放出された磁力線37が、被吸引部27を通って内側固定磁極部26bに戻るようにすることができる。
よって、図1に示すように、内側固定磁極部26b、コイルケース34、端部側固定磁極部26a、及び被吸引部27は、励磁コイル25が生成する磁力線37の磁気経路38を形成している。従って、励磁コイル25に電流を印加すると、端部側固定磁極部26a及び内側固定磁極部26bに磁極が形成されて、この磁極によって被吸引部27を吸引することができ、その吸引力によって被吸引部27は、吸引方向に移動する。そして、励磁コイル25に電流が印加されていない状態となると、端部側固定磁極部26a及び内側固定磁極部26bの磁極が消滅し、被吸引部27は、後述するばね部材39によって固定磁極部26から引き離される方向に付勢されてその方向に移動する。
そして、この被吸引部27は、上記のように、励磁コイル25によって吸引される方向、及びばね部材39によって固定磁極部26から引き離される方向に付勢されて進退移動することができるように、所定の大きさの被吸引部収容空間40に配置されている。
次に、図1を参照して、本発明の特徴とするガイド部28及びガイド支持孔31を説明する。このガイド部28は、非磁性体製の棒状(例えば円柱状)に形成されたものであり、被吸引部27の励磁コイル25に向かう側の第1面27aにその基端部が結合している。そして、このガイド部28は、ガイド支持孔31内に収容されてそのガイド支持孔31の中心線L3方向に摺動自在に設けられている。また、ガイド部28を非磁性体製としたのは、図1に示すように、端部側固定磁極部26aから放出された磁力線37が、効率よく被吸引部27を通って内側固定磁極部26bに戻ることができ、ガイド部28を通らないようにするためであり、これによって、漏れ磁束が小さくなり大きな吸引力を生成することができる。
ガイド支持孔31は、内側固定磁極部26bの略中心位置にその中心線L3方向に設けられ、その内周面には、略円筒形のガイド部材41が装着されている。よって、ガイド部28は、このガイド部材41の内面に沿って摺動できる大きさ及び形状に形成されている。
また、ガイド支持孔31の開口部には、拡径孔が形成され、この拡径孔には、ばね部材39が装着され、そして、このばね部材39の内側にガイド部28が挿入されている。ばね部材39の一端部は、拡径孔の一方に形成された段部42に当接し、ばね部材39の他端部は、被吸引部27の励磁コイル25に向かう側の第1面27aに当接している。このばね部材39は、被吸引部27を励磁コイル25による吸引方向と逆の方向に付勢してその方向に移動させるためのものである。
次に、図1を参照して、被吸引部27によって開閉動作されるパイロット弁機構22及び主弁機構23について説明する。このパイロット弁機構22は、パイロット弁体29、パイロット弁座43、及びパイロット弁孔44を有している。そして、主弁機構23は、主弁体30、主弁座45、及び主弁孔46を有している。
このパイロット弁機構22及び主弁機構23は、この電磁弁装置21を構成するハウジング36に設けられている。ハウジング36は、非磁性体製のバルブブロックの一部であり、流入ポート47と流出ポート24とが形成されている。流入ポート47は、高圧タンク2内に繋がり、また流出ポート24は、例えば図示しない外部接続ポートに繋がっている。また、これら2つのポート47、24は、流入通路48及び流出通路49を介して弁体孔32に夫々繋がっている。この弁体孔32は、ハウジング36に中心線L3上に形成されている。
弁体孔32は、断面円形状に形成されており、この弁体孔32の底部には、この弁体孔32と連通する上記主弁孔46が形成されている。この主弁孔46の弁体孔32側の開口縁部には、主弁座45が形成されており、この主弁座45に対向するように主弁体30が配置されている。この主弁体30は、弁体孔32に挿入されている。
ただし、弁体孔32の内周面には、略円筒形のガイド部材50が装着されている。よって、主弁体30及びパイロット弁体29は、このガイド部材50の内面に沿って摺動できる大きさ及び形状に形成されている。
主弁体30は、大略有底円筒状に形成されており、その底部を主弁座45に着座させて主弁孔46を閉じることができる閉位置と、主弁座45から離れて主弁孔46を開く開位置との間で中心線L3の方向に移動可能に弁体孔32に挿入されている。また、主弁体30は、その底部側の下部外周部がその上側の上部外周部より小径になっており、その下部外周部と弁体孔32を形成する内周面との間には、円環状の弁空間51が形成されている。この弁空間51は、流入通路48と繋がっており、また主弁体30が開位置側に移動すると、主弁座45と主弁体30の底部との間の隙間を介してこの弁空間51が主弁孔46と繋がるようになっている。このように、主弁体30が開方向に移動すると、流入ポート47、流入通路48、弁空間51、主弁孔46、流出通路49、及び流出ポート24が繋がり、高圧タンク2内の高圧ガスが流出ポート24から出力される。
また、主弁体30の基端側部分(図1の上側部分)の上部外周部には、主弁体30の中心線L4の方向に延在する溝(図示せず)が形成されており、この溝によって弁空間51が主弁体30に形成されている内孔52に繋がっている。更に、主弁体30には、この主弁体30を上下に貫通するように中心線L4上にパイロット弁孔44が形成されており、このパイロット弁孔44は、主弁体30が閉位置に位置する状態であっても、パイロット弁体29を開位置側に移動させることによって、主弁体30の内孔52がこのパイロット弁孔44を介して主弁孔46に接続するようになっている。そして、この主弁体30の内孔52には、パイロット弁体29の先端側部分が中心線L4の方向に相対移動可能に挿入されている。
パイロット弁体29は、非磁性体製であり、その外周面が大略円筒状に形成されており、その先端に底部が形成されている。底部は、パイロット弁孔44の上側開口部を形成するパイロット弁座43に着座してパイロット弁孔44を閉じることができるようになっている。また、パイロット弁体29の先端部には、その半径方向に延在する貫通孔が形成されており、この貫通孔には、連結ピン53が挿通されている。連結ピン53は、パイロット弁体29の半径方向に延在しており、その両端部が主弁体30の貫通孔に嵌合されて固定されている。これにより、主弁体30とパイロット弁体29とは、互いに連結ピン53によって連結されている。
また、連結ピン53は、パイロット弁体29の貫通孔よりも小径に形成されており、この連結ピン53の外面とその貫通孔の内面との間の隙間分だけ、パイロット弁体29は、主弁体30に対して中心線L3の方向に相対的に移動することができるようになっている。
これにより、パイロット弁体29及び主弁体30の両方が閉じた状態から、パイロット弁体29が主弁体30に対して上側に上記隙間分だけ相対的に開弁方向に移動させると、パイロット弁体29の底部がパイロット弁座43から離脱してパイロット弁孔44が開くようになっている。そして、パイロット弁体29を更に開弁方向に移動させると、主弁体30の底部が主弁座45から離脱して主弁孔46が開くようになっている。このようにして、高圧タンク2内の高圧ガスを流出ポート24から出力することができる。
更に、このパイロット弁体29の上側基端部は、被吸引部27の励磁コイル25に面していない反対側の第2面27bに結合している。
次に、上記のように構成された電磁弁装置21の作用を説明する。この電磁弁装置21の励磁コイル25に電流を印加すると、図1に示す被吸引部27がばね部材39の付勢力に抗して固定磁極部26に吸引され、この吸引力によって被吸引部27が固定磁極部26側に移動する。
この際、主弁体30の内孔52の内圧が主弁孔46の内圧よりも高く、主弁体30は、内孔52の圧力により主弁座45に押し付けられているため、被吸引部27と結合するパイロット弁体29だけが固定磁極部26側へと移動する。このように移動することで、パイロット弁体29の底部がパイロット弁座43から引き離されパイロット弁孔44が開く。これにより、弁空間51、主弁体30の外周部の溝、主弁体30の内孔52、及びパイロット弁孔44を介して、流入通路48と主弁孔46とが互いに繋がり、主弁孔46に高圧タンク2からの高圧ガスが導かれて主弁孔46の内圧が上昇する。
そして、パイロット弁体29が被吸引部27に伴って固定磁極部26側に更に移動すると、パイロット弁体29が連結ピン53に当接し、パイロット弁体29は、連結ピン53を介して主弁体30を開位置方向へと引っ張ることができる。この際、主弁孔46の内圧が上昇しているため、その分だけ比較的小さい引っ張り力(吸引力)により主弁体30を吸引方向(開弁方向)に移動させることができる。これによって、主弁体30が主弁座45から引き離されて主弁孔46が開かれ、流入ポート47を介して高圧タンク2から導かれている高圧ガスを、流入通路48、弁空間51、及び主弁孔46に通して流出ポート24から流出させることができる。
次に、励磁コイル25に印加する電流を止めると、被吸引部27及びパイロット弁体29は、ばね部材39に付勢されて、下方向(閉位置方向)に移動し、それに伴って主弁体30が閉位置方向に移動する。これによって、主弁体30が主弁座45に着座し、またパイロット弁体29がパイロット弁座43に着座して、主弁孔46及びパイロット弁孔44が閉じられる。このようにして、高圧タンク2内の高圧ガスが流出ポート24から流出することを停止させることができる。
また、この図1に示す電磁弁装置21によると、磁性体製の被吸引部27が励磁コイル25の円環状の端部を覆うことができる大きさのフランジ状に形成されているので、固定磁極部26に吸引される被吸引部27の円形状の被吸引部分が、広い面積となるように設定することができる。これによって、励磁コイル25は、より小さなサイズのコイルで必要な力を発生することができ、パイロット弁体29が結合する被吸引部27を吸引方向に移動させることができる。つまり、電磁弁装置自体の大きさを小型化することができる。
そして、フランジ状の被吸引部27の一方の第2面27bに結合するパイロット弁体29が、弁体孔32内にその中心線L3方向に摺動自在に収容されていると共に、この被吸引部27の他方の第1面27aに結合するガイド部28が、ガイド支持孔31内にその中心線L3方向に摺動自在に収容されているので、被吸引部27は、移動方向(中心線L3の方向)の前後両側から支持される構成となっている。これによって、被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28は、励磁コイル25の吸引方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することができる。
このように、被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28が極めてスムースに吸引方向に移動することができるのは、この移動の原動力となる吸引力が、パイロット弁体29とガイド部28との間の位置に設けられている被吸引部27に働くようになっているからである。
つまり、フランジ状の被吸引部27の円形状の被吸引部分に働く吸引力に偏りやばらつきがあると、被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28の中心線L4が、弁体孔32及びガイド支持孔31の中心線L3に対して傾斜する方向のモーメントが被吸引部27に働き、これによって、パイロット弁体29及び主弁体30のそれぞれの先端部が弁体孔32の内周面に当接し、更に、ガイド部28の先端部がガイド支持孔31の内周面に当接することがある。
しかし、パイロット弁体29の先端部からガイド部28の先端部までの長さを、パイロット弁体29の先端部から被吸引部27までの長さよりも大きくすることができるので、被吸引部27に働く吸引力の偏りによって働く力よりも小さい力が、パイロット弁体29及びガイド部28の各先端部が弁体孔32及びガイド支持孔31の各内周面に当接する力として働くようにすることができる。その結果、その当接する部分の摩擦抵抗を小さくすることができるので、被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28は、励磁コイル25の吸引方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することができる。
また、図1に示すように、ばね部材39が被吸引部27を押圧して、この被吸引部27を固定磁極部26から引き離す方向に付勢する構成としたので、励磁コイル25による吸引力が解除されたときに、被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28は、励磁コイル25によって吸引されて移動するときと同様の原理で、ばね部材39によって当該引離し方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することができる。
更に、この電磁弁装置21によると、被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28は、励磁コイル25の吸引方向及びその逆方向に極めてスムースに確実に移動することができるので、この電磁弁装置21のパイロット弁体29及び主弁体30の作動に対する信頼性の向上を図ることができる。
また、励磁コイル25の吸引力を受けるフランジ状の被吸引部27が、その両側の各面に設けたパイロット弁体29及びガイド部28によって支持される構成としたことによって、この被吸引部27、パイロット弁体29、及びガイド部28の剛性を高くすることができる。しかも、被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28が、励磁コイル25の吸引方向及びその逆方向に極めてスムースに移動することができる構成としたことによって、この被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28が摩耗したり損傷することを抑制することができる。これによって、この電磁弁装置21の長寿命化を図ることができる。
更に、図1に示すように、励磁コイル25で生成された磁力線37が、端部側固定磁極部26a、被吸引部27、及び内側固定磁極部26bを通るので、端部側固定磁極部26a及び内側固定磁極部26bによって被吸引部27を確実に吸引することができる。
そして、この電磁弁装置21によると、励磁コイル25は、パイロット弁体29が結合するフランジ状の被吸引部27を大きな力で吸引して確実に吸引方向に移動させることができるので、必要とする吸引力を確保しつつ電磁弁装置21の小径化を図ることができる。そして、パイロット弁体29が結合するフランジ状の被吸引部27は、励磁コイル25の大きな吸引力で吸引されても、その吸引方向に極めてスムースに、しかも確実に移動することが可能である。
よって、電磁弁装置21を小径化することができ、これによって、この電磁弁装置21が装着される高圧タンク2の開口部2aの内径を小さくすることができる。その結果、当該開口部2aの剛性を高めることができるし、タンク2の製造コストの低減を図ることができる。更に、これによって、タンク2の耐圧性能の向上を低コストで実現することができ、より高圧のガスをタンク2に充填することができる。
次に、本発明に係る電磁弁装置の第2実施形態を、図2を参照して説明する。この図2に示す第2実施形態の電磁弁装置55と、図1に示す第1実施形態の電磁弁装置21とが相違するところは、高圧タンク2内の高圧ガスを、主弁体30に形成されている内孔52及び弁体孔32に形成されている弁空間51に導くための流入通路56と48が相違するところである。
図2に示す第2実施形態の電磁弁装置55に設けられている流入通路56は、第1流入通路56a、この第1流入通路56aと連通する第2流入通路56b、及びこの第2流入通路56bと連通する第3流入通路56cを有している。
これ以外は図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
この第1流入通路56aは、中心線L3上に沿って内側固定磁極部26bに形成され、一方の開口部は、内側固定磁極部26bの高圧タンク2の内側に向かう端面で開口し、他方の開口部は、ガイド支持孔31と連通している。
第2流入通路56bは、中心線L4上に沿ってガイド部28及び被吸引部27に形成され、一方の開口部は、ガイド支持孔31を介して第1流入通路56aと連通し、他方の開口部は、被吸引部27の内部で終端している。
第3流入通路56cは、中心線L4に対して直交する方向に沿って被吸引部27に形成され、第2流入通路56bと連通し、この第3流入通路56cの各開口部は、被吸引部収容空間40と連通している。
そして、パイロット弁体29には中心線L4の方向に延在する溝57が形成されており、この溝によって被吸引部収容空間40が主弁体30の内孔52に繋がっている。また、主弁体30には中心線L4の方向に延在する溝58が形成されており、この溝によって被吸引部収容空間40及び主弁体30の内孔52が弁空間51に繋がっている。これによって、高圧タンク2内の空間が流入通路56を介して主弁体30の内孔52及び弁空間51に繋がっている。
この図2に示す第2実施形態の電磁弁装置55によると、第1実施形態と同様にこの電磁弁装置55が開閉動作することによって、高圧タンク2内の高圧ガスを流出ポート24から出力することができるし、この高圧ガスの出力を停止させることができる。
次に、本発明に係る電磁弁装置の第3実施形態を、図3を参照して説明する。この図3に示す第3実施形態の電磁弁装置60と、図1に示す第1実施形態の電磁弁装置21とが相違するところは、以下に記載したところである。
図1に示す第1実施形態では、ハウジング36に流入通路48を形成し、この流入通路48が弁空間51に繋がり、この弁空間51が主弁体30の内孔52に繋がっている構成である。
これに対して、図3に示す第3実施形態では、端部側固定磁極部26aの一部を成す円筒状部26cに流入通路48を形成し、この流入通路48が被吸引部収容空間40に繋がり、この被吸引部収容空間40が主弁体30の内孔52及び弁空間51に繋がっている構成である。
上記以外は図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
この図3に示す第3実施形態の電磁弁装置60によると、第1実施形態と同様にこの電磁弁装置60が開閉動作することによって、高圧タンク2内の高圧ガスを流出ポート24から出力することができるし、この高圧ガスの出力を停止させることができる。
次に、本発明に係る電磁弁装置の第4実施形態を、図4を参照して説明する。この図4に示す第4実施形態の電磁弁装置72と、図1に示す第1実施形態の電磁弁装置21とが相違するところは、図1に示す第1実施形態では、ばね部材39の端部を被吸引部27の励磁コイル25側の第1面27aに当接させて、この被吸引部27、パイロット弁体29、主弁体30、及びガイド部28を励磁コイル25の吸引方向と逆方向にこのばね部材39で付勢する構成としたのに対して、図4に示す第4実施形態では、ばね部材39の端部をガイド部28の先端部28aに当接させて、このガイド部28、被吸引部27、パイロット弁体29、及び主弁体30を励磁コイル25の吸引方向と逆方向にこのばね部材39で付勢する構成としたところである。
これ以外は図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
この図4に示す第4実施形態の電磁弁装置72によると、第1実施形態と同様にこの電磁弁装置72が開閉動作することによって、高圧タンク2内の高圧ガスを流出ポート24から出力することができるし、この高圧ガスの出力を停止させることができる。
次に、本発明に係る電磁弁装置の第5実施形態を、図5を参照して説明する。この図5に示す第5実施形態の電磁弁装置74と、図1に示す第1実施形態の電磁弁装置21とが相違するところは、以下に記載したところである。
図1に示す第1実施形態では、励磁コイル25の被吸引部27に向かう側の環状の端部と対向する位置に端部側固定磁極部26a及び磁力線遮断部35を設け、励磁コイル25で生成される磁力線37が、コイルケース34、端部側固定磁極部26a、被吸引部27、及び内側固定磁極部26bを通り、コイルケース34に戻るように構成されている。
これに対して、図5に示す第5実施形態では、励磁コイル25の外側にはコイルケース34(外側固定磁極部)が設けられ、励磁コイル25の内側には内側固定磁極部26bが設けられ、励磁コイル25の被吸引部27に向かう側の環状の端部において、コイルケース34(外側固定磁極部26d)と内側固定磁極部26bとの間には磁力線遮断空間35aが設けられている。更に磁力線遮断空間35aは、励磁コイル25で生成された磁力線が外側固定磁極部26d、被吸引部27、及び内側固定磁極部26bを通るように配置されている。なお、このコイルケース34は、内側固定磁極部26bと一体に形成されており、外側固定磁極部26dとしての役割を果たす。
そして、図1に示す第1実施形態では、磁気経路38を形成するコイルケース34の外周面が非磁性体製の被覆体によって被覆されていないのに対して、図5に示す第5実施形態では、磁気経路38を形成するコイルケース34の外周面が非磁性体製の被覆体75によって被覆されているところである。この被覆体75は、ハウジング36と一体に形成されており、コイルケース34を固定するために必要な部材である。
これ以外は図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
この図5に示す第5実施形態の電磁弁装置74によると、第1実施形態と同様にこの電磁弁装置74が開閉動作することによって、高圧タンク2内の高圧ガスを流出ポート24から出力することができるし、この高圧ガスの出力を停止させることができる。
次に、本発明に係る電磁弁装置の第6実施形態を、図6を参照して説明する。この図6に示す第6実施形態の電磁弁装置77と、図1に示す第1実施形態の電磁弁装置21とが相違するところは、以下に記載したところである。
図1に示す第1実施形態では、ガイド部28を非磁性体製とすると共に、内側固定磁極部26bを励磁コイル25の内孔の全体に亘る長さに形成し、励磁コイル25で生成される磁力線37が、コイルケース34、端部側固定磁極部26a、被吸引部27、及び内側固定磁極部26bを通り、コイルケース34に戻るように構成されている。
これに対して、図6に示す第6実施形態では、まず、ガイド部28を磁性体製としてある。そして、内側固定磁極部26bを励磁コイル25の内孔の例えば略2/5の長さに形成して、この内側固定磁極部26bを被吸引部27と反対側の位置に設けてある。そして、磁力線遮断部35を励磁コイル25の内孔の例えば略3/5の長さに形成して、この磁力線遮断部35を被吸引部27側の位置に設けてある。また、励磁コイル25で生成される磁力線37が、コイルケース34、端部側固定磁極部26a、被吸引部27、ガイド部28、及び内側固定磁極部26bを通り、コイルケース34に戻るように構成されている。
これ以外は図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示し、それらの説明を省略する。
この図6に示す第6実施形態の電磁弁装置77によると、第1実施形態と同様にこの電磁弁装置77が開閉動作することによって、高圧タンク2内の高圧ガスを流出ポート24から出力することができるし、この高圧ガスの出力を停止させることができる。
このようにすると、励磁コイル25で生成された磁力線37が、コイルケース34及び端部側固定磁極部26aを通り、この端部側固定磁極部26aから放出される磁力線37が確実に被吸引部27に向かうようにすることができる。そして、被吸引部27から放出される磁力線37は、ガイド部28及び内側固定磁極部26bを通ってコイルケース34に戻るので、端部側固定磁極部26aによって被吸引部27を確実に吸引することができる。
ただし、上記各実施形態の電磁弁装置は、パイロット弁機構22及び主弁機構23の2つの弁機構を備えるものとしたが、これに代えて、1つの弁機構を備えるものとしてもよい。
そして、上記各実施形態では、電磁弁装置を高圧タンク2の開口部2aに設けた例を挙げて説明したが、これ以外の用途にも使用することができる。要は、ガスの通路を開閉するための装置として使用することができる。
また、図6に示す第6実施形態では、内側固定磁極部26bを励磁コイル25の内孔の例えば略2/5の長さに形成して、この内側固定磁極部26bを被吸引部27と反対側の位置に設け、そして、磁力線遮断部35を励磁コイル25の内孔の例えば略3/5の長さに形成して、この磁力線遮断部35を被吸引部27側の位置に設けたが、これに代えて、内側固定磁極部26b及び磁力線遮断部35の長さの比率を変更してもよい。
以上のように、本発明に係る電磁弁装置は、被吸引部及びそれに結合する弁体を励磁コイルの吸引方向にスムースに移動させることができるようにして、弁体の作動に対する信頼性の向上を図ることができる優れた効果を有し、このような電磁弁装置に適用するのに適している。
2 タンク
2a 開口部
21、55、60、72、74、77 電磁弁装置
22 パイロット弁機構
23 主弁機構
24 流出ポート
25 励磁コイル
26 固定磁極部
26a 端部側固定磁極部
26b 内側固定磁極部
26c 円筒状部
26d 外側固定磁極部
27 被吸引部
27a 第1面
27b 第2面
28 ガイド部
28a 先端部
29 パイロット弁体
30 主弁体
31 ガイド支持孔
32 弁体孔
33 ボビン
33a 鍔部
34 コイルケース
34a 外周壁部
34b 底部
35 磁力線遮断部
35a 磁力線遮断空間
36 ハウジング
37 磁力線
38 磁気経路
39 ばね部材
40 被吸引部収容空間
41 ガイド部材
42 段部
43 パイロット弁座
44 パイロット弁孔
45 主弁座
46 主弁孔
47 流入ポート
48 流入通路
49 流出通路
50 ガイド部材
51 弁空間
52 主弁体の内孔
53 連結ピン
56 流入通路
56a、56b、56c 第1、第2、第3流入通路
57、58 溝
75 被覆体

Claims (6)

  1. 励磁コイルと、
    前記励磁コイルによって磁極が生成される固定磁極部と、
    前記励磁コイルの環状の端部を覆うことができる大きさのフランジ状に形成され、前記固定磁極部に吸引される磁性体製の被吸引部と、
    この被吸引部の前記励磁コイルに向き合う面とは反対側の面に結合し、所定の弁体孔内に収容されてその弁体孔の中心方向に前記被吸引部を伴って摺動自在な弁体とを備える電磁弁装置において、
    前記励磁コイルの内側に設けられているガイド支持孔と、
    前記被吸引部の前記励磁コイルに向き合う面に結合し、前記ガイド支持孔内に収容されてそのガイド支持孔の中心方向に摺動自在なガイド部とを備えることを特徴とする電磁弁装置。
  2. 前記固定磁極部は、前記励磁コイルの環状の端部に設けられた端部側固定磁極部と、前記励磁コイルの内側に設けられた内側固定磁極部とを有し、
    前記ガイド部は、非磁性体製であり、
    前記端部側固定磁極部と前記内側固定磁極部との間に非磁性体製の磁力線遮断部を設け、
    前記磁力線遮断部は、前記励磁コイルで生成された磁力線が、前記端部側固定磁極部、前記被吸引部、及び前記内側固定磁極部を通るように配置されていることを特徴とする請求項1記載の電磁弁装置。
  3. 前記固定磁極部は、前記励磁コイルの環状の端部に設けられた端部側固定磁極部と、前記励磁コイルの内側に設けられた内側固定磁極部とを有し、
    前記ガイド部は、磁性体製であり、
    前記端部側固定磁極部と前記内側固定磁極部との間に非磁性体製の磁力線遮断部を設け、
    前記磁力線遮断部は、前記励磁コイルで生成された磁力線が、前記端部側固定磁極部、前記被吸引部、前記ガイド部、及び前記内側固定磁極部を通るように配置されていることを特徴とする請求項1記載の電磁弁装置。
  4. 前記固定磁極部は、前記励磁コイルの外側に設けられた外側固定磁極部と、前記励磁コイルの内側に設けられた内側固定磁極部とを有し、
    前記励磁コイルの環状の端部において、前記外側固定磁極部と前記内側固定磁極部との間には磁力線遮断空間が設けられ、
    前記ガイド部は、非磁性体製であり、
    前記磁力線遮断空間は、前記励磁コイルで生成された磁力線が、前記外側固定磁極部、前記被吸引部、及び前記内側固定磁極部を通るように配置されていることを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の電磁弁装置。
  5. 前記励磁コイルが前記被吸引部を吸引する吸引方向と逆の引離し方向に前記被吸引部を付勢するためのばね部材を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電磁弁装置。
  6. 前記電磁弁装置は、高圧ガスが充填されるタンクの開口部内に装着されるものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電磁弁装置。
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