JP5898507B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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Description
前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、前記第1及び前記第2の画像データを構成する画素の画素値が表す濃度範囲を各走査に分割することにより、各走査における第1の走査データおよび第2の走査データを設定する設定手段と、
前記第1および第2の走査データの濃度範囲に基づいて、各走査における第1および第2のハーフトーン画像データを生成する生成手段とを有し、
前記設定手段は、各走査間における前記第1の走査データが表す濃度範囲と、前記第2の走査データが表す濃度範囲とに共通する濃度範囲がある場合は、前記第1の走査データの方が先行する走査に対応させ、
前記設定手段は、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、信号値と走査回数に従い、各走査における上位信号値と下位信号値を設定することにより前記第1および第2の走査データを設定し、
前記生成手段は、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、各走査における前記上位信号値および前記下位信号値に対して閾値マトリクスを用いたハーフトーン処理を行った結果の差を、各走査におけるハーフトーン画像データとして生成し、
前記設定手段は、走査ごとに、前記第2の画像データの前記下位信号値が、前記第1の画像データの前記上位信号値よりも大きくなるように設定することを特徴とする。
本実施形態では、複数の記録素子を備えた記録ヘッドが記録媒体上の同一領域に対する走査を複数回行うことによって画像を形成する画像形成装置で処理対象となる画像データを生成する。各走査では、記録媒体上の同一領域に対して、第1の色成分に対応する第1の画像データによる記録の後に第2の色成分に対応する第2の画像データによる記録が行われる。
図1(a)は、本実施形態に係る画像形成システムの構成を示すブロック図である。同図において、画像処理装置1と画像形成装置2は、プリンタインタフェース又は回路によって接続されている。画像処理装置1は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ(PC)にインストールされたプリンタドライバとして実現される。その場合、以下に説明する画像処理装置1の各部は、コンピュータが所定のプログラムを実行することにより実現される。また、画像形成装置2が画像処理装置1を含む構成としても良い。
次に、上述した機能構成を備えた本実施形態の画像形成システムにおける画像形成処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、シアンとイエローの定着順を、形成画像においてシアンが上層、イエローが下層に定着されるように制御する場合の、走査データの生成制御について説明する。
以上のようにYcut(k)が設定されると、次にS104において走査データ設定部105は、走査データ設定用LUT106と走査データ評価補正用LUT107に基づき、走査ごとの記録データを設定する。
以下、上記S104における走査データ設定処理について詳細に説明する。
まず、シアンおよびイエローそれぞれの色分解後画像データ応じた、本処理の場合分けについて、図5を用いて説明する。上述したように色分解後画像データを構成する各画素は、0〜255の画素値を有する。シアンの画素値とイエローの画素値との合計が255未満(つまり被覆率が100%未満)である場合を「被覆条件1」と称する。この場合、図5の1401に示すように、シアンまたはイエローのドットにより紙面(記録媒体)を埋められることなく、形成される画像には紙白が残る。従って、「被覆条件1」の場合にはシアンとイエローのドットを互いに重ならないように制御することが可能である。
以下、走査データ設定部105が色分解後画像データを走査ごとに分割する際に参照する走査データ設定用LUT106について詳細に説明する。
ここでは、シアンの分割率をD_C_d、イエローの分割率をD_Y_dとし、ノズル位置nyに関する関数として下式で表わされるとする。
D_Y_d(ny)=0.25 (ただし、0≦ny<Nzzl) …(3)
その他の4種類(MKLcLm)の分割率D_M_d、D_K_d、D_Lc_d、D_Lm_dについても、上記(3)式と同様に、ノズル位置によらず0.25の値が与えられるものとする。以降は、説明を簡略化するため、C(シアン)とY(イエロー)の2色による画像形成を例として説明する。
+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)+D_C_d(ny+3×Nzzl/4) …(4)
O_C_LUT(ny)=D_C_d(ny)+D_C_d(ny+Nzzl/4)
+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)+D_C_d(ny+3×Nzzl/4) …(5)
本実施形態におけるU_C_LUT,O_C_LUTの値は以下のようになる。
4≦ny<8のとき、U_C_LUT(ny)=0.5,O_C_LUT(ny)=0.75
8≦ny<12のとき、U_C_LUT(ny)=0.25,O_C_LUT(ny)=0.5
12≦ny<16のとき、U_C_LUT(ny)=0.0,O_C_LUT(ny)=0.25 …(6)
・走査データ評価補正用LUT
以下、走査データ設定部105が色分解後画像データを走査ごとに分割する際に、前述した被覆条件による場合分けに用いられる、走査データ評価補正用LUT107について詳細に説明する。ここで、シアンとイエローに対して上記(3)式のような分割率(図6(a))が設定されたとする。この場合、走査データ評価補正用LUT107として、シアン、イエローそれぞれのノズル位置とLUT値(第2のパラメータ)との関係が図6(c)の1301、1306に示すように設定される。図6(c)に示すLUT1301はシアン走査データ評価補正用LUTであり、シアン(上層)の走査データを評価する際に用いられる。またLUT1306は、イエロー走査データ評価補正用LUTであり、イエロー(下層)の走査データを評価する際に用いられる。これらシアン走査データ評価補正用LUT1301とイエロー走査データ評価補正用LUT1306を用いて、下層に設定すべきイエローの走査データを補正する。
H1_C_2_LUT(ny)=D_C_d(ny+3×Nzzl/4)+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)
H1_C_3_LUT(ny)=D_C_d(ny+3×Nzzl/4)+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)
+D_C_d(ny+Nzzl/4)
H1_C_4_LUT(ny)=D_C_d(ny+3×Nzzl/4)+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)
+D_C_d(ny+Nzzl/4)+D_C_d(ny) …(7)
よって、シアン走査データ評価補正用LUT1301の設定値は以下のようになる。
H1_C_2_LUT(ny)=0.5
H1_C_3_LUT(ny)=0.75
H1_C_4_LUT(ny)=1.0 …(8)
また、図6(c)に示したイエロー走査データ評価補正用LUT1306は、以下の規則によって生成される。なお、下式はノズル位置が0≦ny<4である場合を示し、4ノズル目以上については、0≦ny<4ノズル目に設定された値を繰り返し適用する。
H1_Y_2_LUT(ny)=D_Y_d(ny+3×Nzzl/4)
H1_Y_3_LUT(ny)=D_Y_d(ny+3×Nzzl/4)+D_Y_d(ny+2×Nzzl/4)
H1_Y_4_LUT(ny)=D_Y_d(ny+3×Nzzl/4)+D_Y_d(ny+2×Nzzl/4)
+D_Y_d(ny+1×Nzzl/4) …(9)
よって、イエロー走査データ評価補正用LUT1306の設定値は以下のようになる。
H1_Y_2_LUT(ny)=0.25
H1_Y_3_LUT(ny)=0.5
H1_Y_4_LUT(ny)=0.75 …(10)
本実施形態では、以上のように作成されたシアン、イエローの走査データ設定用LUT106、走査データ評価補正用LUT107を用いて、補正後のシアン、イエローの走査データを設定する。なお、走査データ評価補正用LUT107を上記のように設定する理由は後述する。
ここで図7に、S104における走査データ設定処理のフローチャートを示し、その手順について詳細に説明する。まずS201において、シアンの色分解後画像データに対し、上位LUTおよび下位LUTを乗じて、シアンの走査データ、すなわち上位走査データおよび下位走査データを生成する。シアンの下位走査データU_C_dおよび上位走査データO_C_dは、図5に示す「被覆条件1」1401、「被覆条件2」1402、「被覆条件3」1403のいずれであるかに関わらず、常に下式(11),(12)のように固定される。
O_C_d(nx,ny)=C_d(nx,ny+Ycut(k))×O_C_LUT(ny) …(12)
以上のようにシアンの走査データが算出されると、次にS202〜S207の処理を画素ごとに行うことによって、イエローの走査データを算出する。まずS202において、図5に示す「被覆条件1」を満たすか否かを判定する。すなわち、色分解後画像データにおいて、注目画素におけるシアン、イエローそれぞれの画像データの和が、それぞれがとり得る最大値未満、すなわち255未満であるか否かを判定する(式(13);第1の補正判定条件)。画素値の合計が255未満であればS204へ進み、255以上であればS203へ進む。
次にS203において、注目画素が「被覆条件2」および「被覆条件3」のいずれを満たすかを判定する。この判定は、シアンおよびイエローの画像データに走査データ評価補正用LUT107を乗じた結果の差分である差分パラメータが、255とイエローの画像データの差分以下であるか否かに基づく(第2の補正判定条件)。該第2の補正判定条件が真であれば、画像データの最大値である255からイエローの画像データを減じた値を補正量h1として設定し、一方、偽であれば、上記差分パラメータを補正量h1として設定する。S203での判定は、以下の式(14),(15)に示すように、C_d+Y_d≧255であって、かつ、参照値Tmp1〜Tmp4のうちの最大値が255−Y_d以下であるか否かを判定する。ここで参照値Tmp1〜Tmp4は、0≦ny<4のノズル位置nyごとに、色分解後画像データにおけるシアン、イエローの各画素値に対して走査データ評価補正用LUTの対応する値を乗じ、その差分をとった値である。
−Y_d(nx,ny+Ycut(k))×H1_Y_1_LUT(ny)
Tmp2=C_d(nx,ny+Ycut(k))×H1_C_2_LUT(ny)
−Y_d(nx,ny+Ycut(k))×H1_Y_2_LUT(ny)
Tmp3=C_d(nx,ny+Ycut(k))×H1_C_3_LUT(ny)
−Y_d(nx,ny+Ycut(k))×H1_Y_3_LUT(ny)
Tmp4=C_d(nx,ny+Ycut(k))×H1_C_4_LUT(ny)
−Y_d(nx,ny+Ycut(k))×H1_Y_4_LUT(ny)
C_d+Y_d≧255かつMax(Tmp1〜Tmp4)≦255−Y_d(nx,ny+Ycut(k)) …(14)
C_d+Y_d≧255かつMax(Tmp1〜Tmp4)>255−Y_d(nx,ny+Ycut(k)) …(15)
式(14)を満たす場合は「被覆条件2」を満たすとしてS205へ進み、式(15)を満たす場合は「被覆条件3」を満たすとしてS206へ進む。
式(16)から分かるように、シアンとイエローの画素値が「被覆条件1」を満たす場合には、イエローの上位走査データおよび下位走査データに対して、シアンの画素値をそのまま補正に用いる。
またS206では、「被覆条件3」である場合の補正量h1を、以下の式(18)より算出する。
そしてS207で、以上S204〜S206のいずれかで算出された補正値h1を用いて、イエローの上位走査データO_Y_dおよび下位走査データU_Y_dを、下式(19),(20)に従って算出する。
O_Y_d(nx,ny)=Y_d(nx,ny+Ycut(k))×O_Y_LUT(ny)+h1 …(20)
ここで図8(a)に、「被覆条件1」における走査データ作成の具体例を示す。同図によれば、シアンの色分解データ1501がC_d=51、イエローの色分解データY_d1502がY_d=76.5であり、「被覆条件1」を満たす。このとき、シアンの色分解データ1501に対しては、上記(11),(12)式に示すように走査データ設定用LUT1201の対応する値が乗じられることで、シアンの走査データ1503が作成される。一方、イエローの色分解データ1502に対しては、上記(19),(20)式に示すように、走査データ設定用LUT1201の対応する値を乗じ、さらに補正量h1(1506)が加算されることで、イエローの走査データ1507が作成される。同様に、「被覆条件2」「被覆条件3」における走査データ作成の具体例を、それぞれ図8(b),(c)に示す。本実施形態ではこのように、被覆条件に応じて算出された補正量h1を加算することで、イエローについての走査データを補正する。この補正量h1による補正の効果については、後述する。
以下、S106におけるハーフトーン処理について詳細に説明する。本実施形態におけるハーフトーン処理としては、各色の上位走査データおよび下位走査データに対して周知のディザ法を適用する。以下では説明を簡略化するために、4パス印字、走査番号k=1におけるシアンおよびイエローのハーフトーン処理を例として説明する。
Th_1≦O_C_d<Th_2 のとき、 Out_O_C=1
Th_2≦O_C_d<Th_3 のとき、 Out_O_C=2
:
Th_N-2≦O_C_d<Th_N-1 のとき、 Out_O_C=N-2
Th_N-2<O_C_d のとき、 Out_O_C=N-1 …(21)
またイエローの上位走査データO_Y_dについても同様にN値化する。
Out_Y=Out_O_Y−Out_U_Y …(23)
そしてS308において、上記S301〜S307の処理をバンド内の全アドレス(0,0)〜(W-1,Nzzl-1)について、画素ごとの処理を行うことで、シアン、イエローの最終的なドット位置を決定するN値化画像データが生成される。以下、N値化画像データを、ハーフトーン画像データと称する。
上述したように本実施形態では走査データ設定部105において、被覆条件(1〜3)に応じた補正値h1を算出し、シアンに対して下層となるイエローの走査データに対し、該補正値h1による補正を施す。ハーフトーン処理部109ではこのように補正された走査データに対してハーフトーン処理を施し、シアンのハーフトーン画像データOut_C、およびイエローのハーフトーン画像データOut_Yを出力する。ここでは、被覆条件(1〜3)に応じた補正によるハーフトーン処理への影響について、その演算経過等を比較しながら説明する。なお演算対象として、図4(b)に示した領域Aにおける4×4ドット領域を想定する。
図12(a)は、図11に示す「被覆条件1」におけるハーフトーン処理の演算経過および演算結果を示す図である。図12(a)ではまずシアンについて、走査番号1のシアン上位走査データO_C_d2101に基づいて、シアン上位ハーフトーン画像データOut_O_C2102が算出される。なお、例えばシアン上位走査データO_C_d2101に示す値「12.75」は、シアン上位走査データO_C_d2101を構成する全16画素が一様に「12.75」の値を有することを示している。また、走査番号1のシアン下位走査データU_C_d2103に基づいて、シアン下位ハーフトーン画像データOut_U_C2104が求められる。その結果、上記式(22)より、シアンのハーフトーン画像データOut_C2105が求められる。イエローについても同様に、イエローハーフトーン画像データOut_Y2110が求められる。走査番号2、3、4についても同様の手順によって、シアンおよびイエローのハーフトーン画像データOut_C(2115,2125,2135),Out_Y(2120,2130,2140)が求められる。なお、Out_C2105やOut_Y2110からも分かるように式(22),(23)によれば、演算対象となる上位側および下位側の2者が互いにONである、または互いにOFFであれば、その演算結果はOFFとなる。また、上位側がON、下位側がOFFであれば演算結果はONとなる。上位側がOFF、下位側がONとなることは発生しない。
図13は、図11に示す「被覆条件2」におけるハーフトーン処理の演算経過および演算結果を示す図である。図13(a)ではまずシアンについて、走査番号1のシアン上位走査データO_C_d2301に基づいて、シアン上位ハーフトーン画像データOut_O_C2302が算出される。また、走査番号1のシアン下位走査データU_C_d2303に基づいて、シアン下位ハーフトーン画像データOut_U_C2304が求められる。その結果、上記式(22)より、シアンのハーフトーン画像データOut_C2305が求められる。同様の手順によって、イエローについてもイエローハーフトーン画像データOut_Y2310が求められる。走査番号2、3、4についても、シアンおよびイエローのハーフトーン画像データOut_C(2315,2325,2335),Out_Y(2320,2330,2340)が求められる。
図14は、図11に示す「被覆条件3」におけるハーフトーン処理の演算経過および演算結果を示す図である。図14(a)ではまずシアンについて、走査番号1のシアン上位走査データO_C_d2501に基づいて、シアン上位ハーフトーン画像データOut_O_C2502が算出される。また、走査番号1のシアン下位走査データU_C_d2503に基づいて、シアン下位ハーフトーン画像データOut_U_C2504が求められる。その結果、上記式(22)より、シアンのハーフトーン画像データOut_C2505が求められる。同様の手順によって、イエローについてもイエローハーフトーン画像データOut_Y2510が求められる。走査番号2、3、4についてもシアンおよびイエローのハーフトーン画像データOut_C(2515,2525,2535),Out_Y(2520,2530,2540)が求められる。
本実施形態では、図6(a)に示したように、ノズル毎のインク値分割率を0.25として均一な分割処理を行う例を説明した。しかし、このように均一な分割を行った場合、紙送りのずれ等によって、形成画像にスジが目立つことがある。したがって図15(a)に示すように、ノズル中央部分のインク分割率が大きくなるように設定することで、スジの発生をを抑制することが可能である。本実施形態は、インク値分割率をこのように変更した場合であっても、上記と同様に、シアン、イエローの重畳制御を行うことが可能である。
以上説明したように本実施形態によれば、シアンおよびイエローの画素値に応じた補正量を、下層に配置すべきイエローの画像データに加算し、さらに各色の画像データを上位データと下位データに分割する。そして、該2色の画像データのレンジを複数に分割したパスごとに、該上位/下位データに対しハーフトーン処理を行い、合成する。これにより、シアン、イエローについての上層/下層の重畳関係を制御しつつ、主走査内のドットパターンや形成途中の累積のドットパターンの分散性を上げることができる。したがって、色ムラや光沢ムラを抑えつつ、かつ主走査間のレジストレーションずれやインク同士の相互作用に起因する、粒状性増大や細かいスジを低減することができる。
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、図6(a)または図15(a)のようにインク分割率を設定して、シアン/イエローの重畳制御を行う例を示した。しかしながら第1実施形態では、常にシアンが上層、イエローが下層となるようにドットを配置することができなかった。すなわち、高被覆率部(「被覆条件3」)において、一部のドットでシアンが下層、イエローが上層となってしまう。これは、第1実施形態で設定されるインク値分割率が、記録ヘッドが有するノズル群に対して上下対称に設定されているためである。そこで第2実施形態においては、ノズル列に対するインク値分割率を上下非対称に分布させることで、常にシアンが上層、イエローが下層となるような制御を可能とする。
まず図16(a)に、第2実施形態におけるインク値分割率の例を示す。図16(a)の例では、シアンの色分解後画像データの分割率D_C_d(ny)を、D_C_d(3)=D_C_d(7)=D_C_d(11)=0.333、D_C_d(15)=0.0とする。また、イエローの色分解後画像データの分割率D_Y_d(ny3)が、D_Y_d(3)=0.0、D_Y_d(7)=D_C_d(11)=D_C_d(15)=0.333とする。この場合、シアン、イエローのインク値分割率D_C_d、D_Y_dは、以下のような特性を有する
0≦ny<12のとき、D_C_d(ny)=0.333)
12≦ny<16のとき、D_C_d(ny)=0.0 …(24)
0≦ny<4のとき、D_Y_d(ny)=0.0
4≦ny<16のとき、D_Y_d(ny)=0.333 …(25)
●走査データ設定用LUT
シアンとイエローに対して上式(24),(25)に示すインク値分割率(図16(a))が設定された場合、走査データ設定用LUT106は、シアン、イエローのそれぞれについて図16(b)の3001、3004のように設定される。図16(b)は第1実施形態の図6(b)と同様に、各走査データ設定用LUT3001,3004には、点線で示される下位LUTと実線で示される上位LUTの2種が設定されている。下位LUTは、記号◇と◆を両端とする点線で示されるデータであり、下位走査データを生成するためのテーブルを示す。また上位LUTは、記号□と■を両端とする実線で示されるデータであり、上位走査データを生成するためのテーブルを示す。
4≦ny<8のとき、U_C_LUT(ny)=0.333,O_C_LUT(ny)=0.666
8≦ny<12のとき、U_C_LUT(ny)=0.0,O_C_LUT(ny)=0.333
12≦ny<16のとき、U_C_LUT(ny)=0.0,O_C_LUT(ny)=0.0 …(26)
イエローについても同様に、U_Y_LUT(ny)とO_Y_LUT(ny)が以下のように算出される。
4≦ny<8のとき、U_Y_LUT(ny)=0.666,O_Y_LUT(ny)=1.0
8≦ny<12のとき、U_Y_LUT(ny)=0.333,O_Y_LUT(ny)=0.666
12≦ny<16のとき、U_Y_LUT(ny)=0.0,O_Y_LUT(ny)=0.333 …(27)
●走査データ評価補正用LUT
また、シアンとイエローに対して上式(24),(25)に示すインク値分割率(図16(a))が設定された場合、走査データ評価補正用LUT107は、シアン、イエローのそれぞれについて図16(c)の3101、3106に示すように設定される。図16(b)は第1実施形態の図6(c)と同様に、LUT3101はシアン走査データ評価補正用LUTであり、シアン(上層)の走査データを評価する際に用いられる。またLUT3106は、イエロー走査データ評価補正用LUTであり、イエロー(下層)の走査データを評価する際に用いられる。第2実施形態においても、これらシアン走査データ評価補正用LUT3101とイエロー走査データ評価補正用LUT3106を用いて、下層に設定すべきイエローの走査データを補正する。
H1_C_2_LUT(ny)=0.333
H1_C_3_LUT(ny)=0.666
H1_C_4_LUT(ny)=1.0 …(28)
H1_Y_1_LUT(ny)=0.0
H1_Y_2_LUT(ny)=0.333
H1_Y_3_LUT(ny)=0.666
H1_Y_4_LUT(ny)=1.0 …(29)
第2実施形態では以上のようにノズル列に対して上下非対称なインク値分割率を与え、走査データ設定用LUT106、走査データ評価補正用107を準備する。これにより、たとえ高被覆率部であっても、常にシアンが上層、イエローが下層となるようにドットを形成することができる。すなわち、上述した第1実施形態では、「被覆条件3」において一部のドットがシアンが下層でイエローが上層となってしまっていた。そこで図16(a)に示すようなインク値分割率を用いることで、「被覆条件3」は出現しないようにする。すなわち、高被覆率部であれば常に「被覆条件2」となるため、全てのドットについて、シアンが上層、イエローが下層となるように制御される。
上述した第1および第2実施形態では、インク値分割率を静的に設定して、シアンを上層に、イエローを下層に制御する例を示した。第3実施形態では、インク値分割率を動的に制御する例を示す。なお、上述した第1実施形態と同様の構成、処理については説明を省略する。以下、第3実施形態においても説明を簡略化するため、4パス印字におけるC(シアン)とY(イエロー)の2色を例として説明する。また、MKLcLmの他の4色の分割率D_M_d、D_K_d、D_Lc_d、D_Lm_dについては第1実施形態と同様に、全て0.25が静的に与えられているとする。
以下、第3実施形態における、走査データ設定用LUT106および走査データ評価補正用LUT107を用いた走査データ設定処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。
12≦ny<16のとき、D_C_d(ny)=(255−Y_d)/C_d …(30)
例えば、図5に示す「被覆条件3」1403のようにC_d=229.5、Y_d=242.25が与えられた場合、D_C_dは下式により、図18(a)左側部に示すように再設定される。
12≦ny<16のとき、D_C_d(ny)=0.055 …(31)
シアンに対し、S407で上記式(31)により図18(a)に示すようなインク値分割率が再設定されると、走査データ設定用LUT106も図18(b)の3601として、動的に再設定される。3601はシアンの再設定後の走査データ設定用LUTであり、点線で示される下位LUTと、実線で示される上位LUTの2種が設定される。図18(b)に示す再設定後のシアン走査データ設定用LUT3601のU_C_LUT(ny)およびO_C_LUT(ny)は、以下の規則によって生成される。
O_C_LUT(ny)=D_C_d(ny)+D_C_d(ny+Nzzl/4)+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)
+D_C_d(ny+3×Nzzl/4) …(32)
再設定後のU_C_LUT,O_C_LUTの値は以下のようになる。
4≦ny<8のとき、U_C_LUT(ny)=0.3704,O_C_LUT(ny)=0.685
8≦ny<12のとき、U_C_LUT(ny)=0.055,O_C_LUT(ny)=0.3704
12≦ny<16のとき、U_C_LUT(ny)=0.0,O_C_LUT(ny)=0.055 …(33)
また、走査データ評価補正用LUT107についても同様に、図18(a)に示すようなインク値分割率が再設定されることで、図18(c)の3701として動的に再設定される。図18(c)に示す再設定後のシアン走査データ評価補正用LUT3701は、以下の規則によって生成される。なお、下式はノズル位置が0≦ny<4である場合を示し、4ノズル目以上については、0≦ny<4ノズル目に設定された値を繰り返し適用する。
H2_C_2_LUT(ny)=D_C_d(ny+3×Nzzl/4)+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)
H2_C_3_LUT(ny)=D_C_d(ny+3×Nzzl/4)+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)
+D_C_d(ny+Nzzl/4)
H2_C_4_LUT(ny)=D_C_d(ny+3×Nzzl/4)+D_C_d(ny+2×Nzzl/4)
+D_C_d(ny+Nzzl/4)+D_C_d(ny) …(34)
以上のようにS407でシアン走査データの再設定、すなわち、シアンのインク値分割率、走査データ設定用LUT106、走査データ評価補正用LUT107の再設定がなされると、次にS408にて、イエローの走査データを算出する。詳細には、まずイエローのインク値分割率D_Y_dを再設定する。この再設定には、下式で算出される参照値Tmp_Y1〜Tmp_Y3を用いる。ここで、参照値Tmp_Y1〜Tmp_Y3は、0≦ny<4のノズル位置nyごとに、色分解後画像データにおけるシアン、イエローの各画素値に対して走査データ評価補正用LUT、および補正量h1による補正を施し、該色間の差分を算出したものである。なお、補正量h1は上述した第1実施形態と同様に算出され、ここではh1=12.75であるとする。
Tmp_Y2=C_d(nx,ny+Ycut(k))×H2_C_LUT_3(ny)−Y_d(nx,ny+Ycut(k))×0.5−h1
Tmp_Y3=C_d(nx,ny+Ycut(k))×H2_C_LUT_4(ny)−Y_d(nx,ny+Ycut(k))×0.75−h1
…(35)
上述したC_d=229.5、Y_d=242.25におけるD_C_dの再設定例によれば、参照値Tmp_Y1〜Tmp_Y3は以下のようになる。
これらTmp_Y1〜Tmp_Y3を用いて、再設定後のD_Y_dを、以下の規則により決定する。
else{D_Y_d(ny)=0.25}
8≦ny<12のときif(Tmp_Y2>0){D_Y_d(ny)={C_d−(255−Y_d)}/Y_d/3}
else{D_Y_d(ny)=0.25}
4≦ny<8のときif(Tmp_Y3>0){D_Y_d(ny)={C_d−(255−Y_d)}/Y_d/3}
else{D_Y_d(ny)=0.25}
0≦ny<4のときD_Y_d(ny)=1.0−D_Y_d(ny+4)−D_Y_d(ny+8)−D_Y_d(ny+12)
…(37)
すなわち上記D_C_dの再設定例によれば、D_Y_dは下式により、図18(a)右側部に示すように再設定される。
0≦ny<4のとき、D_Y_d(ny)==0.1054 …(38)
以上のようにイエローのインク値分割率D_Y_dが再設定されると、走査データ設定用LUT106も図18(b)の3604として、動的に再設定される。3604はイエローの再設定後の走査データ設定用LUTであり、点線で示される下位LUTと、実線で示される上位LUTの2種が設定される。図18(b)に示す再設定後のイエロー走査データ設定用LUT3604のU_Y_LUT(ny)およびO_Y_LUT(ny)は、以下の規則によって生成される。
+D_Y_d(ny+2×Nzzl/4)+D_Y_d(ny+3×Nzzl/4)
O_Y_LUT(ny)=D_Y_d(ny)+D_Y_d(ny+Nzzl/4)
+D_Y_d(ny+2×Nzzl/4)+D_Y_d(ny+3×Nzzl/4) …(39)
すなわち、再設定後のU_Y_LUT,O_Y_LUTの値は以下のようになる。
4≦ny<8のとき、U_Y_LUT(ny)=0.596,O_Y_LUT(ny)=0.895
8≦ny<12のとき、U_Y_LUT(ny)=0.298,O_Y_LUT(ny)=0.596
12≦ny<16のとき、U_Y_LUT(ny)=0.0,O_Y_LUT(ny)=0.298 …(40)
●第3実施形態における重畳制御
ここで、第3実施形態における動的な重畳制御について、図19を用いて説明する。図19は、「被覆条件1」3801、「被覆条件2」3802、「被覆条件3」3803における、シアン、およびイエローの走査データとして設定される濃度範囲(レンジ)を示している。なお、同図に示す「被覆条件1」3801,「被覆条件2」3802における走査データレンジについては、上述した第1実施形態で図11に示したレンジと同様であるため、説明を省略する。
上述した実施形態では、下層に配置したい色の走査データに補正を施す例を示したが、上層に配置したい色の走査データを補正することで、イエロー(Y)を下層、シアン(C)を上層に配置することもできる。上層に配置したい色の走査データを補正する場合、上述した実施形態と異なるのは、各走査データのレンジに対してこれまでとは逆順に走査番号を割り当てることである。図20は、上層に配置したい色の走査データを補正した場合の走査番号の割り付けを示す。図20は、「被覆条件1」4701、「被覆条件2」4702、「被覆条件3」4703のそれぞれにおける、シアン、およびイエローの走査データとして設定される濃度範囲(レンジ)を示している。同図によれば各走査データレンジに対し、走査番号が上記第1〜第4実施形態(例えば図11)とは逆順、すなわち低濃度域ほど後の走査番号が割り付けられていることが分かる。これにより、共通のドットを含むハーフトーン画像データについて、下層に配置したいイエローの方が先行する走査番号に割り当てられる。
Claims (19)
- 複数の記録素子を備えた記録ヘッドが記録媒体上の同一領域に対して、画像の第1の色成分に対応する第1の画像データによる記録を行い、該画像の第2の色成分に対応する第2の画像データによる記録を行うような走査を複数回行うことで画像を形成する画像形成装置での処理対象となる画像データを生成する画像処理装置であって、
前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、前記第1及び前記第2の画像データを構成する画素の画素値が表す濃度範囲を各走査に分割することにより、各走査における第1の走査データおよび第2の走査データを設定する設定手段と、
前記第1および第2の走査データの濃度範囲に基づいて、各走査における第1および第2のハーフトーン画像データを生成する生成手段とを有し、
前記設定手段は、各走査間における前記第1の走査データが表す濃度範囲と、前記第2の走査データが表す濃度範囲とに共通する濃度範囲がある場合は、前記第1の走査データの方が先行する走査に対応させ、
前記設定手段は、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、信号値と走査回数に従い、各走査における上位信号値と下位信号値を設定することにより前記第1および第2の走査データを設定し、
前記生成手段は、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、各走査における前記上位信号値および前記下位信号値に対して閾値マトリクスを用いたハーフトーン処理を行った結果の差を、各走査におけるハーフトーン画像データとして生成し、
前記設定手段は、走査ごとに、前記第2の画像データの前記下位信号値が、前記第1の画像データの前記上位信号値よりも大きくなるように設定する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記設定手段は、各走査間における前記第1の走査データの濃度範囲と前記第2の走査データの濃度範囲とを異ならせることにより、各走査のうち前記第1のハーフトーン画像データが示すドットパターンと、前記第2のハーフトーン画像データが示すドットパターンとに共通の画素位置にドットを有するドットパターンは、前記第1のハーフトーン画像データの方が先行する走査に対応するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記第1の色成分のドットが前記第2の色成分のドットの下層に配置するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記第1の色成分のドットが前記第2の色成分のドットの上層に配置される画素が少なく、分散するように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記第1および前記第2の画像データのそれぞれについて予め設定された走査ごとの分割率と、前記第1および第2の画像データの信号値とに応じて算出された補正量を、前記第2の画像データの各走査における前記上位信号値および前記下位信号値に加算することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、走査ごとに分割された信号値レンジにおける上限の値を前記上位信号値とし、該信号値レンジにおける下限の値を前記下位信号値として設定した後、前記補正量を、前記第2の画像データの各走査における前記上位信号値および前記下位信号値に加算することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記第1および第2の画像データの前記分割率に応じて、前記記録ヘッドにおける前記記録素子の位置ごとに設定された第1のパラメータを前記第1および第2の画像データに乗じることで、前記上位信号値および前記下位信号値を設定し、
さらに、前記分割率に応じて、前記記録ヘッドにおける前記記録素子の位置ごとに設定された第2のパラメータを用いて、前記補正量を算出することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像処理装置。 - 前記第1および第2のパラメータはそれぞれ、テーブルとして保持されることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記第1および第2の画像データの信号値の和が、各信号値がとり得る最大値未満である旨を示す第1の補正判定条件が真である場合に、前記第1の画像データの信号値を前記補正量として設定し、
前記第1の補正判定条件が偽であり、かつ、前記第1および第2の画像データの信号値に前記第2のパラメータを乗じた結果の差分である差分パラメータが、前記最大値と前記第2の画像データの信号値との差分以下である旨を示す第2の補正判定条件が真である場合に、前記最大値から前記第2の画像データの信号値を減じた値を前記補正量として設定し、
前記第1の補正判定条件が偽であり、かつ、前記第2の補正判定条件が偽である場合に、前記差分パラメータを前記補正量として設定する
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像処理装置。 - 前記分割率は、前記第1および前記第2の画像データのそれぞれについて、前記記録ヘッドにおける前記記録素子ごとに設定され、該記録ヘッドにおける上端と下端との間において非対称に分布することを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記第1の補正判定条件が偽であり、かつ、前記第2の補正判定条件が偽である場合に、前記第1の画像データについての前記記録素子ごとの前記分割率を第2の画像データに応じて再設定して、前記第1および第2の画像データの各走査における前記上位信号値および前記下位信号値を設定することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段は、前記閾値マトリクスとして分散型マトリクスを用いることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記第1、第2の走査データは、濃度を表す上位データと下位データとによって表されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 複数の記録素子を備えた記録ヘッドが記録媒体上の同一領域に対して、画像の第1の色成分に対応する第1の画像データによる記録を行い、該画像の第2の色成分に対応する第2の画像データによる記録を行うような走査を複数回行うことで画像を形成する画像形成装置での処理対象となる画像データを生成する画像処理装置であって、
前記第2の画像データに補正量を加算することにより補正する補正手段と、
前記第1の画像データおよび前記補正された第2の画像データを構成する画素の画素値が表す濃度範囲を各走査に分割し、低い濃度範囲から順に先行する走査割り当てることにより、走査ごとの第1の走査データおよび第2の走査データを設定する設定手段と、
前記第1および第2の走査データの濃度範囲に基づいて、各走査における前記第1および第2のハーフトーン画像データを生成する生成手段とを有し、
前記補正手段は、前記第2の画像データが表す濃度範囲が前記第1の画像データが表す濃度範囲と一部重複するように前記補正量を設定することを特徴とする画像処理装置。 - 複数の記録素子を備えた記録ヘッドが記録媒体上の同一領域に対して、画像の第1の色成分に対応する第1の画像データによる記録を行い、該画像の第2の色成分に対応する第2の画像データによる記録を行うような走査を複数回行うことで画像を形成する画像形成装置での処理対象となる画像データを生成する画像処理装置であって、
前記第2の画像データに補正量を加算することにより補正する補正手段と、
前記第1の画像データおよび前記補正された第2の画像データを構成する画素の画素値が表す濃度範囲を各走査に分割することにより、走査ごとの第1の走査データおよび第2の走査データを設定する設定手段と、
前記第1および第2の走査データの濃度範囲に基づいて、各走査における前記第1および第2のハーフトーン画像データを生成する生成手段とを有し、
前記補正手段は、記第2の画像データが表す濃度範囲が前記第1の画像データが表す濃度範囲と重複しない補正量と、前記第2の画像データが表す濃度範囲が前記第1の画像データが表す濃度範囲と一部重複する補正量とを切替えて用いることを特徴とする画像処理装置。 - 設定手段と生成手段を有し、複数の記録素子を備えた記録ヘッドが記録媒体上の同一領域に対して、画像の第1の色成分に対応する第1の画像データによる記録を行い、該画像の第2の色成分に対応する第2の画像データによる記録を行うような走査を複数回行うことで画像を形成する画像形成装置での処理対象となる画像データを生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
前記設定手段が、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、前記第1および第2の画像データを構成する画素の画素値が表す濃度範囲を各走査に分割することにより、各走査における第1の走査データおよび第2の走査データを設定し、
前記生成手段が、前記第1および第2の走査データの濃度範囲に基づいて、各走査における第1および第2のハーフトーン画像データを生成し、
前記設定手段は、各走査間における前記第1の走査データが表す濃度範囲と、前記第2の走査データが表す濃度範囲とに共通する濃度範囲がある場合は、前記第1の走査データの方が先行する走査に対応させ、
前記設定手段は、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、信号値と走査回数に従い、各走査における上位信号値と下位信号値を設定することにより前記第1および第2の走査データを設定し、
前記生成手段は、前記第1および第2の画像データのそれぞれについて、各走査における前記上位信号値および前記下位信号値に対して閾値マトリクスを用いたハーフトーン処理を行った結果の差を、各走査におけるハーフトーン画像データとして生成し、
前記設定手段は、走査ごとに、前記第2の画像データの前記下位信号値が、前記第1の画像データの前記上位信号値よりも大きくなるように設定する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 補正手段、設定手段及び生成手段を有し、複数の記録素子を備えた記録ヘッドが記録媒体上の同一領域に対して、画像の第1の色成分に対応する第1の画像データによる記録を行い、該画像の第2の色成分に対応する第2の画像データによる記録を行うような走査を複数回行うことで画像を形成する画像形成装置での処理対象となる画像データを生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
前記補正手段が、前記第2の画像データに補正量を加算することにより補正し、
前記設定手段が、前記第1の画像データおよび前記補正された第2の画像データを構成する画素の画素値が表す濃度範囲を各走査に分割し、低い濃度範囲から順に先行する走査割り当てることにより、走査ごとの第1の走査データおよび第2の走査データを設定し、
前記生成手段が、前記第1および第2の走査データの濃度範囲に基づいて、各走査における第1および第2のハーフトーン画像データを生成し、
前記補正手段は、前記第2の画像データが表す濃度範囲が前記第1の画像データが表す濃度範囲と一部重複するように前記補正量を設定することを特徴とする画像処理方法。 - 補正手段、設定手段及び生成手段を有し、複数の記録素子を備えた記録ヘッドが記録媒体上の同一領域に対して、画像の第1の色成分に対応する第1の画像データによる記録を行い、該画像の第2の色成分に対応する第2の画像データによる記録を行うような走査を複数回行うことで画像を形成する画像形成装置での処理対象となる画像データを生成する画像処理装置における画像処理方法であって、
前記補正手段が、前記第2の画像データに補正量を加算することにより補正し、
前記設定手段が、前記第1の画像データおよび前記補正された第2の画像データを構成する画素の画素値が表す濃度範囲を各走査に分割することにより、走査ごとの第1の走査データおよび第2の走査データを設定し、
前記生成手段が、前記第1および第2の走査データの濃度範囲に基づいて、各走査における第1および第2のハーフトーン画像データを生成し、
前記補正手段は、記第2の画像データが表す濃度範囲が前記第1の画像データが表す濃度範囲と重複しない補正量と、前記第2の画像データが表す濃度範囲が前記第1の画像データが表す濃度範囲と一部重複する補正量とを切替えて用いることを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータ装置が読み取り実行することで、該コンピュータ装置を請求項1乃至15のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
。
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