JP5898374B2 - 非線形交差偏波軽減アルゴリズム - Google Patents

非線形交差偏波軽減アルゴリズム Download PDF

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Description

本明細書は光伝送システムに関する。本明細書は、特に、光伝送システムにおける交差偏波変調(XPOLM)を軽減させるための方法およびシステムに関する。
偏波分割多重化(PDM)または偏波切換(PS)を使用する光伝送システムは、交差偏波変調(XPOLM)と呼ばれる非線形現象により制限されることがある。特に、XPOLMは、PDM−BPSK(バイナリ位相シフトキーイング)、PDM−QPSK(四相位相シフトキーイング)またはPS−QPSK変調方式を、NZ−DSF(ノンゼロ分散シフトファイバ)ケーブルを基盤とする既存の海底ケーブルに使用したときに、制限的な現象となり得る。
図1aおよび図1bは、典型的な分散マネージメントされた光伝送リンク上での40Gbit/sのPDM−BPSK信号に対する交差偏波変調の影響を示す。図1aでは、入射された光信号のパワーは非線形閾値(NLT)より1dB低く、図1bでは、入射パワーはNLTより1dB高い。どちらの図も、前方誤り訂正(FEC)の限界102、112を示す。光信号のパワーがNLTより高いときは、XPOLMは主要な歪み現象となり、図1aのQファクタ101と比較して図1bのQファクタ111の分散が増加していることから分かるように、Qファクタ安定度に影響を及ぼす。
Lei Liら、「Nonlinear Polarization Crosstalk Canceller for Dual−Polarization Digital Coherent Receivers」、OFC2010、Paper OWE3 Godard(IEEE Tr.Comm、vol.28、no.11.1867−1875頁、1980年) 「Digital Equalization of 40Gbit/s per Wavelength Transmission over 2480km of Standard Fiber without Optical Dispersion Compensation」、S.J.Savoryら、Proceedings of ECOC 2006、Cannes、France、paper Th2.5.5 2006年9月 Kogelnik、H.;Nelson、L.E.;Gordon、J.P.、「Emulation and inversion of polarization−mode dispersion」、Lightwave Technology、Journal of、vol.21、no.2、(482−495頁)、2003年2月
上記に鑑みて、光伝送システムの光レシーバでのXPOLMの影響を軽減させる必要がある。
一態様により、コヒーレント光レシーバについて説明する。このコヒーレント光レシーバは、交差偏波変調(XPOLM)が出現している光伝送チャネル上を送信される光信号を受信するように構成されている。特に、コヒーレント光レシーバは、XPOLMに起因する歪み(例えば、偏波回転)を軽減させるように構成されている。受信される光信号は、通常、第1の偏波成分および第2の偏波成分を含む。例えば、受信される光信号は、偏波分割多重化(PDM)または偏光切換(PS)された信号であり得る。第1および第2の偏波成分は、それぞれ、M−ary位相シフトキーイング(MPSK)シンボルの列を含み得る。Mは、M>2の整数である。
コヒーレント光レシーバは、受信される光信号に基づいて1組のデジタル信号を生成するように構成された変換および処理のユニットを備え得る。変換および処理のユニットは、受信される光信号を1組のアナログ信号に変換するためのコヒーレントミキサおよびフォトダイオードを備え得る。アナログ信号の組をデジタル信号の組に変換するために、複数のアナログ−デジタル変換器(ADC)が使用され得る。さらに、変換および処理のユニットは、デジタル信号の組を、例えば、波長分散(CD)を補正するために処理する、デジタル信号プロセッサを備え得る。このようにして、デジタル信号の組はCD補正され得る。
コヒーレント光レシーバはさらに、デジタル信号の組を、第1の偏波軸内の第1の成分(例えば2次元(2D)成分)と第2の偏波軸内の第2の成分(例えば2D成分)とに多重分離するように構成された、偏波多重分離ユニットを備え得る。第1および第2の偏波軸は実質上、互いに直交し得る。第1および第2の成分は、第1および第2の複素数成分であり得る。第1の成分は、連続する時刻k(k=1,...,K、KはK>1の整数)における(連続した)第1の複素サンプルの列を含み得る。同様に、第2の複素数成分は、連続する時刻kにおける第2の複素サンプルの列を含み得る。
さらに、コヒーレント光レシーバは、XPOLM補正ユニットを備える。XPOLM補正ユニットは、第1および第2の複素数成分をストークス空間に変換し、それによって1組のストークスパラメータを生成するように構成されている。例えば、第1および第2の複素数成分は、複素数成分XおよびYであり得る。ストークスパラメータの組は、下記のように定められる1つまたは複数のS1,k、S2,k、S3,kを含み得る。
0,k=|X+|Y
1,k=(|X−|Y)/S0,k
2,k=2Re{X }/S0,k
3,k=−2Im{X }/S0,k
このようにして、XPOLM補正ユニットは、時刻kにおける第1および第2のサンプル列XおよびYから、時刻kにおけるストークスパラメータの組の列S1,k、S2,k、および/またはS3,kをそれぞれ決定するように構成され得る。
第1および第2の複素数成分は、ジョーンズ空間内で表され得る。ストークス空間内のMPSKシンボル列の位置iの数は、ジョーンズ空間内の位置iの数に比較して少なくなり得る。言い換えれば、MPSKシンボルは、ストークス空間内で、(ジョーンズ空間内の点の数に比較して)少ない数の点にマッピングされ得る。この、多数から小数へのマッピングは、比較的短い時間間隔内の第1および第2の複素サンプル列から信頼性のある統計を決定するために有利であり得、それによって、XPOLMに誘発される歪み(回転)を追跡および補正することが可能になる。
XPOLM補正ユニットはさらに、第1および第2の偏波軸または成分の回転を、ストークスパラメータの組に基づいて決定するように構成され得る。特に、XPOLM補正ユニットは、時刻kにおける第1および第2の偏波軸の回転を、時刻k、k−1、・・・、k−N(Nは観測窓の長さ)におけるストークスパラメータの組の列に基づいて決定するように構成され得る。この目的で、XPOLM補正ユニットは、ストークスパラメータの組の列を統計解析するように構成され得る。例えば、XPOLM補正ユニットは、ストークスパラメータの組から共分散係数を決定して、その共分散係数を固有ベクトル/固有値解析に使用するように構成され得る。
XPOLM補正ユニットは、決定された第1および第2の偏波軸の回転に従って、第1および第2の複素数成分を回転させることにより、XPOLM補正された第1および第2の複素数成分を決定するように構成され得る。特に、XPOLM補正ユニットは、時刻kにおける第1および第2の複素サンプル列を、決定された、時刻kにおける第1および第2の偏波軸の回転に従ってそれぞれ回転させることにより、時刻kにおけるXPOLM補正された第1および第2の複素サンプルの列を決定するように構成され得る。言い換えれば、XPOLM補正ユニットは、特定の時刻kについて決定された統計に基づいて決定された回転を使用して、その特定の時刻kにおける第1および第2の複素サンプルを回転させるように構成され得る。統計は、フィードバック方式またはトレーニング方式は一切使用せずに、受信される光信号のみに基づいて決定され得る。その結果、XPOLM補正ユニットは、比較的高速で変化するXPOLM歪み(回転)を補正するように構成される。
ストークスパラメータの組は、多次元ストークス空間を張り得る。XPOLM補正ユニットは、ストークスパラメータの組の列に部分空間を合わせるように構成され得、合わせられる部分空間は、ストークス空間よりも低い次元数をもつ。例えば、部分空間は複素平面(例えば、M>2のMPSKの場合)であるか、または部分空間は1次元直線(例えば、BPSKまたはPS−QPSKの場合)であり得る。XPOLM補正ユニットは、合わせられた部分空間、例えば、2次元平面または1次元直線に基づいて、第1および第2の偏波軸の回転を決定するように構成され得る。
上記のとおり、XPOLM補正ユニットは、時刻kにおけるストークスパラメータの組の列に基づいて、時刻kにおけるストークスパラメータの共分散係数を決定するように構成され得る。さらに、XPOLM補正ユニットは、決定された、時刻kにおける共分散係数に基づいて、時刻kにおけるストークスパラメータの共分散行列の固有ベクトルを決定するように構成され得る。これに関連して、XPOLM補正ユニットは、決定した、連続する時刻における固有ベクトルの方向の曖昧性を除去するように構成され得、それによって、固有ベクトルの方向の無制御な振動(および、その結果の回転)を防ぎ得る。共分散係数は、N個の時刻についての移動平均を使用して決定され得る。ここで、Nは通常、Kより小さい。通常、NはXPOLMにより引き起こされる変化のスピードに基づいて選択される。例えば、XPOLM補正ユニットは、複数の異なる時間差について、ストークスパラメータのうち少なくとも1つの自己相関関数を決定するように構成され得る。したがって、時刻の数N(すなわち、共分散係数を決定するための時間間隔の長さ)は、自己相関関数に基づいて決定され得る。
受信される光信号は、PDM−BPSK信号またはPS−QPSK信号であり得る。その場合、XPOLM補正ユニットは、共分散行列の固有ベクトルを、最大固有値に対応する固有ベクトルとして決定するように構成され得る。別の実施形態では、受信される光信号は、M>2のPDM−MPSK信号であり得る。その場合、XPOLM補正ユニットは、最小固有値の固有ベクトルに対応する共分散行列の固有ベクトルを決定するように構成され得る。さらに、XPOLM補正ユニットは、決定された固有ベクトルと既定軸との間の角度、および回転軸を決定するように構成され得る。XPOLM補正ユニットは、ストークス空間内の決定された角度および決定された回転軸に基づいて、第1および第2の複素数成分の変換または回転を決定し得る。特に、XPOLM補正ユニットは、第1および第2の複素数成分の回転を、本明細書の発明を実施するための形態の部分にある数式に基づいて決定し得る。
XPOLM補正ユニットは、ストークスパラメータの組から導出された長期統計に基づいて、第1および第2の複素数成分の間の相対位相ドリフトを決定するように構成され、それに続く第2のXPOLM補正ユニットは、第1および第2のXPOLM補正された複素数成分をストークス空間に変換し、それによって、さらなる1組のストークスパラメータを生成するように構成され得る。第2のXPOLM補正ユニットは、(第1の)XPOLM補正ユニットと同様に構成され得る。特に、第2のXPOLM補正ユニットは、ストークスパラメータから導出された短期統計に基づいて、第1および第2の複素数成分のXPOLMを軽減させるように構成され得る。特に、第2のXPOLM補正ユニットは、さらなるストークスパラメータの組から導出された短期統計に基づいて、第1および第2のXPOLM補正された複素数成分から、XPOLM補正されたさらなる第1および第2の複素数成分を決定するように構成され得る。相対位相補正のための長期統計に考慮される時間間隔は、短期統計に考慮される時間間隔よりも長くあり得る。このように、光レシーバは、異なる時間間隔にわたって(例えば、異なるサンプル数Nにわたって)決定された統計を使って異なるスピードでの相対位相ドリフトとXPOLM現象の両方を補正するように構成された、複数のXPOLM補正ユニットを備え得る。
さらなる態様により、受信される光信号内の交差偏波変調(XPOLM)を軽減させるための方法について説明する。受信される光信号は、第1の偏波成分および第2の偏波成分を含む。第1および第2の偏波成分は、それぞれ、MがM>2の整数であるMPSKシンボルの列を含む。この方法は、受信される光信号に基づいて1組のデジタル信号を生成するステップを含む。この方法は、デジタル信号の組を、第1の偏波平面内の第1の複素数成分と第2の偏波平面内の第2の複素数成分とに多重分離するステップに進む。さらに、第1および第2の複素数成分は、ストークス空間に変換され、それによって、1組のストークスパラメータが生成される。この方法は、第1および第2の偏波軸の変換または回転をストークスパラメータの組に基づいて決定するステップに進み、次に、第1および第2の偏波軸の決定された変換または回転に従って第1および第2の複素数成分を回転させることによって、XPOLM補正された第1および第2の複素数成分を決定するステップに進む。
さらなる態様により、ソフトウェアプログラムについて説明する。このソフトウェアプログラムは、プロセッサまたはハードウェア実装上で実行し、コンピューティングデバイス上で実行されたときに、本明細書に概要を記載された方法ステップを行うように構成され得る。
別の一態様により、記憶媒体について説明する。この記憶媒体は、プロセッサ上で実行し、コンピューティングデバイス上で実行されたときに、本明細書に概要を記載された方法ステップを行うように構成されたソフトウェアプログラムを含み得る。
さらなる態様により、コンピュータプログラム製品について説明する。このコンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されたときに、本明細書に概要を記載された方法ステップを行うための実行可能命令を含み得る。
本特許出願に概要を記載される方法およびシステムは、その望ましい実施形態を含め、スタンドアローンで、または本明細書に開示される他の方法およびシステムと組み合わせて使用し得ることに留意されたい。さらに、本特許出願に概要を記載された方法およびシステムのすべての態様は、任意に組み合わせ得る。特に、請求項の特徴は互いに任意に組み合わせ得る。
以下、添付図面を参照しながら本発明を例示的に説明する。
交差偏波変調の影響を、伝送される光信号のパワーの関数として示す図である。 交差偏波変調の影響を、伝送される光信号のパワーの関数として示す図である。 XPOLM補正ユニットを備える光レシーバ例のブロック図である。 偏波多重分離ユニットに使用されるフィルタバンク例のブロック図である。 XPOLM補正ユニット例のブロック図である。 XPOLM補正ユニットの成分例を示す図である。 XPOLM補正ユニットの成分例を示す図である。 XPOLM補正ユニットの成分例を示す図である。 実験結果の例を示す図である。 実験結果の例を示す図である。 PDM−QPSK(四相位相シフトキーイング)信号のためのストークスパラメータS、S、Sを示す図である。 ストークス空間内の3次元回転を特徴付ける回転例の決定を示す図である。
背景技術の項で説明したように、XPOLMにより引き起こされる歪みは、光伝送システムの品質の支配的な要因になる。特に、光伝送システムを最適なパワー(例えば、NLTより高い)で動作させる場合に顕著である。XPOLMを補正するために様々な方式を使用し得る。例えば、インターリーブされたゼロ復帰(iRZ)と呼ばれる特定のパルスカーブ方式を使用し得る。この方式はXPOLMを減少させるが、XPOLMを完全に補正するためには使用できない。さらに、この方式では、トランスポンダ(光レシーバを備える)が高価になるので、海底伝送システムなどの高性能な用途にのみ適している。さらに別の方式では、直列偏波モード分散(PMD)を使用し得る。しかし、通常の海底ケーブルではPMDが非常に低く、また既存のケーブルにPMDを追加することはできない。一般に、PMDを追加することは不可能なので、PMDの配列に基づく方式は従来のシステムとの適合性がない。別の手段には、Lei Liら、「Nonlinear Polarization Crosstalk Canceller for Dual−Polarization Digital Coherent Receivers」、OFC2010、Paper OWE3に記載されている、意思決定指向(decision−aided)XPOLM補正DSP方式がある。しかし、この方式の性能は限られており、Qファクタ利得の上界は比較的小さな値である。また別の手段として、入射パワーをNLTより低くすることが考えられる。しかしこの方法には多くの欠点がある。特に、既存のシステムで、入射パワーを低くすることは必ずしも可能ではない。さらに、入射パワーを低くすると、通常、結果として得られる平均Qファクタは準最適なものとなる。
したがって、光伝送システムのレシーバには、XPOLM補正のための効率的で低価格な方式が必要である。本明細書では、コヒーレント光レシーバのDSP内においてXPOLMを、ブラインド補正アルゴリズムを使用して補正することを提案する。XPOLMにより引き起こされる非線形の散乱を、ポアンカレ球(光の偏波状態を表現するための方法)上で解析することを提案する。幾何学的解釈と、数学的統計からの3次元線形回帰技法を組み合わせることにより、高速で変化するXPOLM歪みの追跡および補正が可能なアルゴリズムについて説明する。本提案のアルゴリズムの独特の利点は、このアルゴリズムはQファクタ利得の点で非常に効率的であること、および、アルゴリズムが比較的複雑でないので、このアルゴリズムを、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)などに実装することができることである。さらに、このアルゴリズムはブラインドである。つまり、このアルゴリズムはフィードバックループを使用せず、データ指向的な部分が必要ない。
以下に、PDM−BPSK変調方式においてXPOLMを補正するためのシステムおよび方法について説明する。ただし、このシステムおよび方法は、例えば、PDM−MPSK(ここで、Mは任意の整数であり、Mはコンスタレーション点の数を示す)およびPS−QPSKなどの他の変調方式にも適用可能であることに留意されたい。
図2aは、コヒーレント光レシーバ200の例を示す。コヒーレント光レシーバ200は、受信される光信号を1対の複素デジタル信号に変換するように構成されたフロントエンド201を備え、各デジタル信号には同相成分および直交位相成分が含まれる。この目的のために、フロントエンド201は、コヒーレント検波器および、アナログ−デジタル変換器(ADC)バンクを備え得る。さらに、検波ユニット208で送信データを復元するために、光レシーバ200は、デジタル信号の対を処理する1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(例えば、1つまたは複数のASIC)を備える。デジタル信号の対の処理には、通常、CD補正202(CDE:波長分散推定)、偏波多重分離203、搬送周波数推定(CFE)205、搬送波位相推定(CPE)206、および差動復号(Diff. Dec.)207が含まれる。
言い換えると、コヒーレントトランスポンダ200で受信される光信号は、光学フロントエンド201を通過し、ここで、コヒーレントミキサ内のローカル発振器(LO)によってクロックを与えられ(beating)、光検波およびアナログ−デジタル変換が行われる。デジタル化された信号は、DSP段階に渡される。DSP段階は、波長分散推定/補正(CDE)202、偏波多重分離および等化のための定包絡アルゴリズム(CMA)203、搬送周波数推定/補正(CFE)205、2つの独立した搬送波位相推定/補正(CPE)ブロック206、差動復号207、および検波208を含む。
このように、光レシーバ200での処理には、通常、偏波多重分離および等化(定包絡アルゴリズム、CMA)のユニット203が備わる。偏波多重分離ユニット203は、チャネル等化および/または偏波多重分離に使用される1つまたは複数の等化フィルタを備え得る。偏波多重分離ユニット203は、通常、バタフライ構造に配置された4つのFIR(有限長インパルス応答)フィルタ271のバンク270を備える(図2bを参照)。FIRフィルタ271のフィルタタップは、適応ユニット272を含むフィードバックループの内部で連続的に決定および適応され得る。適応ユニット272は、フィルタタップを「ブラインド」方式で連続的に適応するCMAアルゴリズムを実行し得る。言い換えると、CMAアルゴリズムは、FIRフィルタ271のフィルタタップを、受信される光信号から導出されたデジタル信号の対のサンプルのみに基づいて決定する。フィルタタップは、通常、偏波多重分離ユニットの下流の(つまり、FIRフィルタバンク270でのフィルタリングに続く)フィルタされた信号が所定の信号特性を呈するように、決定される。例えば、単位振幅の信号に対して、CMAは、偏波多重分離ユニット203の出力でのエラー項E=(|Sout|−1)の大きさを最小化するよう試み得る。ここで、|Sout|は、偏波多重分離ユニット203の出力信号Soutの強度(または振幅)である。このように、CMAアルゴリズムは、受信される光信号の両方の偏波の決められた強度(または振幅)に関する所定の信号特性に基づいて動作する。とりわけ、偏波多重分離ユニット203は、互いに直交する2つの複素デジタル信号を出力するように構成されている。
CMAアルゴリズムは、Godard(IEEE Tr.Comm、vol.28、no.11.1867−1875頁、1980年)により紹介され、その記載は引用により組み込まれている。さらに、CMAは文献「Digital Equalization of 40Gbit/s per Wavelength Transmission over 2480km of Standard Fiber without Optical Dispersion Compensation」、S.J.Savoryら、 Proceedings of ECOC 2006、Cannes、France、paper Th2.5.5、2006年9月で議論されている。この文献内のCMAの記載は参照により本明細書に組み込まれている。
さらに、処理にはブラインドXPOLMイコライザ(Blind−XPolE)204が含まれ、本明細書ではXPOLM補正ユニット204とも呼ばれる。図2aに示される例では、Blind−XPolE204はCMA203の直後に置かれているので、Blind−XPolE204は元の検波された信号を動作に使用しない。その代わり、Blind−XPolE204は、偏波多重分離ユニット203の出力の直交複素デジタル信号を使用する。上記のとおり、CMAを使用する偏波多重分離ユニット203は、受信される光信号の直交する2本の偏波軸を多重分離するために、受信される光信号の強度(振幅)に関する所定の知識を使用する。CMAは、通常、偏波軸の比較的低速の回転のみを追跡するように構成されている。したがって、CMAは、通常、XPOLMの素早い現象に起因し、高速で変化する回転(ナノ秒の範囲)を引き起こす歪み(つまり回転)を追跡および補正するように構成されていない。これらの高速で変化する回転は、通常、フィードバック方式(CMAの場合と同様)または学習ループを使用して追跡または補正することはできない。
上記に鑑みて、XPOLM補正ユニット204は、フィードバックループまたは学習ループを必要とせずに、受信される光信号から導出されたサンプルを使用する。その結果、XPOLM補正ユニット204は、XPOLMに起因する、受信される光信号の高速で変化する回転を追跡および補正することができる。図3は、Blind−XPolE204の例の高水準なブロック図を示す。Blind−XPolE204は、信号311をジョーンズ空間からストークス空間にマッピングする(つまり、ジョーンズベクトルを1組のストークスパラメータまたはストークスベクトルに変換する)ように構成された、ジョーンズ−ストークス(Jones−to−Stokes)モジュール301を含む。さらに、Blind−XPolE204は、ストークスパラメータの列に基づいて共分散統計を決定するように構成された、共分散行列平均計算302(共分散決定ユニット302とも呼ばれる)を備える。共分散行列平均計算302の次に、ストークス空間内の信号コンスタレーションをフィッティングする最小平均2乗線を計算するように構成された、線形回帰軸フィッティング303(共分散解析ユニット303とも呼ばれる)が続く。さらに、Blind−XpolE204は、ジョーンズ空間へのチャネル反転のための逆ジョーンズ行列を計算するための、モジュール304を含む。特に、逆ジョーンズ行列ユニット304(回転行列決定ユニット304とも呼ばれる)は、回転ユニット305でジョーンズ空間内の信号311を回転し、それによってXPOLM補正された信号312を生成するための、回転行列を決定する。
全体として、XPOLM補正の中核となる計算はストークス空間で行われる。これは利点である。その理由は、XPOLM補正ユニットの入力での可能性のある入力シンボル311の数は、ストークス空間内では、より少ない(ジョーンズ空間に比較して)数の可能性のある点にマッピングされるので、少ない数のシンボルに基づいて信頼性のある統計を決定でき、それによって、受信される光信号の、(XPOLMにより引き起こされる)偏波の回転の素早い変化を追跡および補正することが可能になる。
入力信号(つまり入力シンボル)311は、CMAユニット203の出力における2つの偏波トリビュタリXおよびYである。2つの偏波トリビュタリXおよびYは、次式を使用してストークス空間に変換される。
0,k=|X+|Y
1,k=(|X−|Y)/S0,k
2,k=2Re{X }/S0,k
3,k=−2Im{X }/S0,k
ここで、kは、特定の時刻におけるシンボルを識別するインデックスであり(つまり、kを時刻と呼んでよい)、S1,k、S2,k、S3,kは、ストークスベクトルを形成するストークスパラメータ411である。上記の変換は、ジョーンズ−ストークスモジュール301で行われる(図4aを参照)。このように、ジョーンズ−ストークスモジュール301は、ジョーンズ空間内のシンボル列(XおよびY)311をストークス空間内のシンボル列S1,k、S2,k、S3,k411に変換するように構成されている。XおよびYは複素数値であることに留意されたい。
次のステップは、共分散行列の平均計算である。言い換えると、ストークス空間内のシンボル列S1,k、S2,k、S3,k411を使用し、サイズNMAの移動平均フィルタを使用して、共分散係数Cnm,kを決定する。共分散決定ユニット302のブロック図を図4bに示す。n,m=1,..,3である共分散係数Cnm,kは下記の移動平均の式を使用して決定される。
Figure 0005898374
移動平均長:NMA=2N+1
上記の式で、ドット(・)は、積Sn,km,kを表す。結果として、対称で正定値の共分散行列Cが得られる。
Figure 0005898374
このように、共分散決定ユニット302は、各k、つまり各時刻kについて、1組の共分散係数Cnm,kつまり共分散行列Cを決定するように構成されている。時刻kについての共分散係数の組Cnm,kつまり共分散行列Cを使用して、時刻kにおけるXPOLMを補正するための回転行列を決定することができる。
この目的で、XPOLM補正ユニット204は、共分散解析ユニット303で行われる線形回帰軸フィッティング(図3の「線形回帰軸フィッティングとも呼ばれる」)を使用する。線形回帰軸フィッティングは、共分散行列Cの固有ベクトル/固有値解析に基づいて行い得る。PDM−BPSK変調された信号では、シンボル列をマッピングする、またはその周辺にマッピングする、ストークス空間の軸を特定するために、最も大きい固有値に対応する固有ベクトルを使用し得る。理想的な(つまり、歪みがない)事例では、PDM−BPSKシンボルXおよびYは、ストークス空間内の2つの可能性のある点、(S1,k,S2,k,S3,k)=(0,−1,0)および(S1,k,S2,k,S3,k)=(0,+1,0)にマッピングされる。最も大きい固有値に対応する共分散行列Cの固有ベクトルは、この2つの可能性のある点を含む軸を示すはずである。この軸、つまり固有ベクトルを使用して、時刻kにおけるPDM−BPSKシンボルXおよびYを回転させることができ、それによって、XPOLMに対する補正を行うことができる。
例えばPDM−QPSKなどの、高次なPDM−MPSK信号(M>2)では、可能性のあるコンスタレーション点は、ストークス空間内の軸S2,kおよびS3,kにより定められる平面上にある。これを、図6のポアンカレ球600に示す。ここで、軸S2,kおよびS3,k601、602は平面604を張ることが示されている。PDM−QPSKシンボルが、平面604の点(S1,k,S2,k,S3,k)=(0,−1,1)、(S1,k,S2,k,S3,k)=(0,1,1)、(S1,k,S2,k,S3,k)=(0,−1,−1)および(S1,k,S2,k,S3,k)=0,1,−1)にある理想のコンスタレーション点の周囲に雲形605を形成していることが分かる。さらに、平面604に直交するS軸603が描かれている。XPOLMがない場合は、S軸603は、最も小さい固有値に対応する共分散行列Cの固有ベクトルとして決定できる。この軸603は平面604を一意的に特定し、PDM−MPSK変調信号(M>2)の場合に、回転行列を決定するために使用することができる。
下記に、PDM−BPSKおよびPDM−MSPK(M>2)(例えば、PDM−QPSKなど)での固有ベクトルを効率的に計算するための方式の例を示す。
Figure 0005898374
固有ベクトルの方向は、通常、曖昧であることに留意されたい。固有ベクトルの方向の振動を防ぐために、下記の配向方式を使用して、固有ベクトルの方向の曖昧性を除去し得る。
Figure 0005898374
なら
Figure 0005898374
それ以外なら
Figure 0005898374
この技法は、位相アンラップに似ているが3次元ストークス空間で実行されるので、3次元アンラップと呼んでよい。このアンラップ技法を、図4cのベクトル線図420に示す。固有ベクトルv413の方向が後続の固有ベクトルvk+1414に対して逆なら、後続の固有ベクトルvk+1415の方向が反転され、それにより、固有ベクトルの方向が維持されることが分かる。
共分散行列Cの固有ベクトルv413(それぞれ、最小または最大の固有値に対応する)が決定された後は、逆ジョーンズ行列ユニット304(回転行列決定ユニット304とも呼ばれる)は、回転ユニット305を使用してジョーンズ空間内でシンボル列311を回転させるための回転行列を決定する。逆ジョーンズ行列モジュール304は、計算した固有ベクトルを2×2の複素ジョーンズ行列Jにマッピングし、この行列Jは、XPOLMを等化するために、入力されるジョーンズベクトル311で乗算される。
回転行列Jは、下記の手順で決定され得る。ストークス空間で、決定された固有ベクトルは、3次元回転によって、PDM−BPSKの場合はS軸、PDM−QPSKの場合はS軸に整列され得る。ストークス空間のどんな回転にも対応して、対等な2次元変換がジョーンズ空間に存在する。図7に示すように、一般の3次元回転は、回転
Figure 0005898374
の軸701と、回転軸701に垂直な平面703内の回転の角度φ702とによって特徴付けられると考えられる。ジョーンズ空間内の対応する変換は次式で表される。
Figure 0005898374
ここで、
Figure 0005898374
線形回帰軸フィッティングモジュールの出力は
Figure 0005898374
と考えられ、ここでPDM−BPSKの場合は、ベクトル
Figure 0005898374
はS軸に整列されるはずであり、PDM−MPSK(M>2)(例えば、PDM−QPSK)の場合は、ベクトル
Figure 0005898374
は、S2,k、S3,k平面604に垂直なS軸603に整列されるはずである。つまり、PDM−BPSKの場合は、φがS軸と
Figure 0005898374
との間の角度であり、
Figure 0005898374
Figure 0005898374
とS軸に沿う単位ベクトルとのベクトル積である。PDM−MPSK(M>2)(例えば、PDM−QPSK)の場合は、S軸はS軸に置き換えられる。次に、ジョーンズ行列J(回転行列とも呼ばれる)は、PDM−BPSKの場合は、次式で与えられる。
Figure 0005898374
ここで
Figure 0005898374
また、PDM−MPSK(M>2)(例えば、PDM−QPSK)の場合は、次式で与えられる。
Figure 0005898374
ジョーンズ行列(回転行列)Jの計算の詳細については、Kogelnik、H.;Nelson、L.E.;Gordon、J.P.、「Emulation and inversion of polarization−mode dispersion」、Lightwave Technology、Journal of、vol.21、no.2、(482−495頁)、2003年2月に記載されており、この記載は参照により本明細書に組み込まれている。
言い換えると、逆ジョーンズ行列モジュール304は、固有ベクトル
Figure 0005898374
とそれぞれの既定軸(PDM−BPSKの場合はS軸、PDM−MPSK(M>2)の場合はS軸603)との間の角度を決定するように構成されていると言ってよい。さらに、逆ジョーンズ行列モジュール304は、決定された角度をその周囲に適用する回転軸を決定するように構成されている。回転軸の周囲の決定された角度の回転は、次にストークス空間からジョーンズ空間に変換され、それにより、上記の回転行列Jを生成する。このように、逆ジョーンズ行列モジュール304は、ストークス空間での回転操作と対等なユニタリ変換を生成し、これによって、固有ベクトル
Figure 0005898374
がS軸(PDM−BPSKの場合)またはS軸(PDM−MPSK(M>2)の場合)に合わせられる。
最後に、回転ユニット305内で、XPOLM補正されたシンボル
Figure 0005898374
が次式に従って計算される。
Figure 0005898374
ここで、Jは、JBPSKまたはJQPSKである。
図5aは、3つの異なる場合(補正なし501、意思決定指向(decision oriented)方法を使用502、およびBlind−XpolEを使用503)を使用して、確率密度関数(pdf)500を線形目盛で示す。INFとラベル付けされている値域(bin)は、エラーフリーの波形に対応する。本明細書に記載されるBlind−XpolEを使用するpdfは、INF値域に対して有意なpdfを生成することが分かる。図5bは、pdf500の確率密度関数(pdf)510を対数目盛で示す(補正なし511、意思決定指向方法を使用512、およびBlind−XpolEを使用513)。Blind−XpolEアルゴリズムは、確率10E−2において、補正なしの場合に対して1.6dBの利得を示すことが分かる。
XPOLMがない場合は、通常のコヒーレントレシーバのQファクタの変動は0.5dB未満である。しかし、XPOLMがある場合は、Qファクタの変動は5dBに達し、これはXPOLMがない場合の値の10倍である。これらの変動は、変動の確率分布関数(pdf)によって定量化できる。図5aおよび図5bから、Blind−XpolEを使用すると、測定される波形の約半数がエラーフリーになることが分かる。
提案されたアルゴリズムは、ポアンカレ球上での既定のコンスタレーション点の周りの高速な散乱を補正するための方法を実装する。Blind−XpolEの1つの仮説は、平均して、ストークス空間内の信号点が正しいコンスタレーション点、つまり、PDM−BPSKでは±Sにあることである。この仮説は、場合によっては、偽である。それらの場合は、2段階のアルゴリズムを使用し得る。比較的長い平均窓NMA1をもつ第1のBlind−XpolEブロックに続き、XPOLM補正のために、より短い、適切に選択された平均窓長NMA2をもつ第2のBlind−XpolEブロックが行われ得る。この2段階構成の第1のブロックは、雑音およびXPOLMを平均し、第2のブロックの要件を満たすために、偏波の平均状態を補正することができる。そこで、第2のブロックは、信号が、平均して、すでに正しいコンスタレーション点を中心としていると正確に仮定して、上記のとおりに動作する。
このアルゴリズムは、共分散を決定するための窓長NMAを自己適応するように構成され得る。NMAの自己適応は、ストークスベクトルの変動の統計的解析に基づいて行うことができる。PDM−BPSK変調方式では、ストークスパラメータSを考慮し得る。Sの自己相関は、ゼロをピークとし、正側と負側の両方で単調減少する関数である。Sの自己相関は、異なる時間差nについてkの範囲で積S2,k2,k+nを平均することにより決定し得る。自己相関関数に見られる両側性の半値全幅(FWHM)は、可能性のあるNMAの値を示す。PDM−MPSK(M>2)の場合は、Sの自己相関関数を、同様に考え得る。
このアルゴリズムは、PS−QPSK(偏波シフトまたは偏波切換QPSK)変調方式に拡張することができる。PS−QPSKの場合は、2つの偏波成分の間の位相相関に起因して、この変調方式のポアンカレ球上の表現はPDM−BPSKと同じになる。Blind−XpolEアルゴリズムは、ストークス空間内で信号を解析するので、PS−QPSKについてもPDM−BPSKと同じ方法で同程度に良く機能する。ただし、このアルゴリズムは、PS−QPSKに適したDSPブロックに埋め込む必要があり得る。DSPブロックの順序は、偏波多重分離(これは、PS−QPSKはCMAに適合しないので、通常はCMAを使って実行できない)、次にBlind−XpolE、最後に、位相曖昧性ブロック(PS−QPSKでは通常は必要)であり得る。
上記のとおり、Blind−XpolEアルゴリズムは、例えばPDM−QPSKなどのPDM−MPSK(M>2)変調方式で機能するように構成することができる。図6に示すように、PDM−MPSK(M>2)の場合は、ポアンカレ球上の信号の表現は異なっている。したがって、幾何学的解釈は修正しなければならず、PDM−QPSKコンスタレーション点が乗っている一意の平面を特定しなければならない。このことは、信号の共分散行列の最小固有値に対応する固有ベクトルを計算することに対応する。アルゴリズムの他の部分は、PDM−BPSKの場合と同じである。上記のとおり、ポアンカレ球上のPDM−QPSK表現は、平面604上の4つの点605から成る。PDM−BPSKの場合と異なり、PDM−QPSKでは、Blind−XpolE304は、信号の共分散行列の「最小」固有ベクトル(図6で、矢印603により示される)を通して与えられるコンスタレーション平面604を特定する。
本明細書では、光伝送システムにおいてXPOLMを補正するための方法およびシステムについて説明した。この方法およびシステムは、位置iの数(異なる点について)を少なくするために、ジョーンズ空間からストークス空間への変換を使用し、それによって、短い観察窓での信頼性のある統計の決定を可能にし、さらにそれによって、比較的高速なXPOLM現象の追跡および補正を可能にする。この方法およびシステムは、光学レベルでXPOLM補正方法を適用する必要なく、比較的複雑でない計算を使用してデジタル領域に実装することができる。
この記載および図面は、提案する方法およびシステムの原理を単に説明するものであることに留意されたい。したがって、本明細書に明示的に記載または表示されていなくても、本発明の原理を具体化し、本発明の趣旨および範囲に含まれる様々な構成を当業者が考案することができることが理解されよう。さらに、本明細書に記述されているすべての例は、主として、提案される方法およびシステムの原理、ならびに技術を促進するために本発明者が寄稿した構想について読者の理解を助けるための教育的な目的のみを明白に意図しており、具体的に記述されているこれらの例および条件に限定されるものではないと解釈される。さらに、本発明の原理、態様、および実施形態、ならびにそれらの具体例を記述する本明細書内のすべての文言は、それらの均等物を包含すると意図される。
さらに、上記の様々な方法のステップおよび上記のシステムの構成要素は、プログラムされたコンピュータにより実行することができることに留意されたい。本明細書において、いくつかの実施形態は、例えばデジタルデータ記憶媒体などの、機械またはコンピュータによる読み取り可能であり、機械による実行またはコンピュータによる実行が可能な命令のプログラムを符号化するプログラム記憶デバイスを含むことも意図されており、前記命令は前記上記の方法のステップの一部または全部を実行する。プログラム記憶デバイスは、例えばデジタルメモリ、磁気ディスクおよび磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、または光学読み取り可能なデジタルデータ記憶媒体であり得る。実施形態は、上記の方法の前記ステップを実行するようプログラムされたコンピュータを含むことも意図されている。
さらに、本特許明細書に記載されている様々な要素の機能は、専用のハードウェア、ならびに適切なソフトウェアと連携してソフトウェアを実行することが可能なハードウェアの使用を通じて提供され得ることに留意されたい。機能は、プロセッサにより提供される場合は、単一の専用プロセッサ、単一の共有プロセッサ、または複数の個別プロセッサにより提供され得る。複数の個別プロセッサの一部は共用され得る。さらに、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語の明示的な使用は、ソフトウェアを実行することが可能なハードウェアを限定的に指すものと解釈してはならず、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを記憶するための読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および不揮発性記憶装置を暗示的に含むが、これらに限定されない。その他の、従来のおよび/または特注のハードウェアもまた含まれ得る。
最後に、本明細書内のすべてのブロック図は、本発明の原理を具体化する例示的回路の概念図を表すものであることに留意されたい。同様に、すべてのフローチャート、フロー線図、状態遷移図、擬似コードなどは、実質上コンピュータによる読み取りが可能な媒体内に表現され、かつ実質上コンピュータまたはプロセッサにより実行され得る様々なプロセスを表現していることは、それらのコンピュータまたはプロセッサが明示的に示されていてもいなくても、理解されよう。

Claims (15)

  1. XPOLMと呼ばれる交差偏波変調が出現している光伝送チャネル上を送信される光信号を受信するように構成されており、受信される光信号が第1の偏波成分および第2の偏波成分を含み、第1および第2の偏波成分が、それぞれ、MがM>2の整数である、MPSKと呼ばれるM−ary位相シフトキーイングのシンボルの列を含んでいるコヒーレント光レシーバ(200)であって、
    受信される光信号をデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号にデジタル信号処理を実行することにより1組のデジタル信号を生成するように構成された、変換および処理のユニット(201、202)と、
    デジタル信号の組を第1の偏波軸に沿う第1の複素数成分と第2の偏波軸に沿う第2の複素数成分とに多重分離するように構成された、偏波多重分離ユニット(203)と、
    第1および第2の複素数成分をストークス空間に変換し、それによって1組のストークスパラメータを生成して、
    ストークスパラメータの組に基づいて第1および第2の偏波軸の変換を決定して、
    第1および第2の偏波軸の決定された変換に従って第1および第2の複素数成分を変換することにより、XPOLM補正された第1および第2の複素数成分を決定する
    ように構成された、XPOLM補正ユニット(204)と
    を備える、コヒーレント光レシーバ(200)。
  2. 第1の複素数成分が、連続する時刻k(k=1,・・・,K、KはK>1の整数)における第1の複素サンプルの列を含み、
    第2の複素数成分が、連続する時刻kにおける第2の複素サンプルの列を含み、
    XPOLM補正ユニット(204)が
    時刻kにおける第1および第2の複素サンプル列から、時刻kにおけるストークスパラメータの組の列をそれぞれ決定して、
    ストークスパラメータの組の列に基づいて、時刻kにおける第1および第2の偏波軸の変換を決定して、
    決定された、時刻kにおける第1および第2の偏波軸の変換に従って、時刻kにおける第1および第2の複素サンプルの列をそれぞれ変換することによって、時刻kにおけるXPOLM補正された第1および第2の複素サンプルの列を決定する
    ように構成されている、
    請求項1に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  3. ストークスパラメータの組が3次元ストークス空間を張り、
    XPOLM補正ユニット(204)が、ストークスパラメータの組の列に部分空間を合わせるように構成されており、
    合わせられる部分空間が、ストークス空間よりも低い次元数をもち、
    XPOLM補正ユニット(204)が、合わせられる部分空間に基づいて第1および第2の偏波軸の回転を決定するように構成されている、
    請求項2に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  4. XPOLM補正ユニット(204)が、
    時刻kにおけるストークスパラメータの組の列に基づいて、時刻kにおけるストークスパラメータの共分散係数を決定して、
    時刻kにおける決定された共分散係数に基づいて、時刻kにおけるストークスパラメータの共分散行列の固有ベクトルを決定する
    ように構成されている、
    請求項2から3のいずれかに記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  5. XPOLM補正ユニット(204)が、N個の時刻についての移動平均を使用して共分散係数を決定するように構成されており、
    Nが、XPOLMにより引き起こされる変化のスピードに基づいている、
    請求項4に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  6. XPOLM補正ユニット(204)が、
    複数の時間差について、ストークスパラメータのうち少なくとも1つの自己相関関数を決定して、
    自己相関関数に基づいてNを決定する
    ように構成されている、
    請求項5に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  7. XPOLM補正ユニット(204)が、連続する時刻における決定された固有ベクトルの方向の曖昧性を除去するように構成されている、
    請求項4から6のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  8. 受信される光信号がPDMと呼ばれる偏波分割多重化されたBPSK信号であるか、またはPSと呼ばれる偏波切換されたQPSK信号であり、
    XPOLM補正ユニット(204)が、最大固有値に対応する共分散行列の固有ベクトルを決定するように構成されている、
    請求項4から7のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  9. 受信される光信号がM>2のPDM MPSK信号であり、
    XPOLM補正ユニット(204)が、最小固有値に対応する共分散行列の固有ベクトルを決定するように構成されている、
    請求項4から7のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  10. XPOLM補正ユニット(204)が、
    ストークス空間内の決定された固有ベクトルと既定軸との間の角度を決定して、
    回転軸を、決定された固有ベクトルおよび既定軸で張られた平面に垂直な軸として決定して、
    角度および回転軸に基づいて第1および第2の偏波軸の回転を決定する
    ように構成されている、
    請求項4から9のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  11. XPOLM補正ユニット(204)が、ストークスパラメータの組から導出された長期統計に基づいて、XPOLM補正された第1および第2の複素数成分を決定するように構成されており、
    コヒーレント光(200)が、
    第1および第2のXPOLM補正された複素数成分をストークス空間に変換し、それによって、さらなる1組のストークスパラメータを生成して、
    さらなるストークスパラメータの組から導出された短期統計に基づいて、第1および第2のXPOLM補正された複素数成分から、XPOLM補正されたさらなる第1および第2の複素数成分を決定する
    ように構成された第2のXPOLM補正ユニット(204)を備えており、
    長期統計に考慮される時間間隔が、短期統計に考慮される時間間隔よりも長い、
    請求項1から10のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  12. 第1および第2の偏波軸が互いに直交している、
    請求項1から11のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  13. 第1および第2の複素数成分が複素数成分XおよびYであり、
    ストークスパラメータの組が、下記のリスト、
    0,k=|X+|Y
    1,k=(|X−|Y)/S0,k
    2,k=2Re{X }/S0,k
    3,k=−2Im{X }/S0,k
    の最後の3要素のうち1つまたは複数を含んでいる、
    請求項1から12のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  14. 第1および第2の複素数成分がジョーンズ空間内で表現され、
    ストークス空間内のMPSKシンボル列の位置iの数が、ジョーンズ空間内の位置iの数に比較して少なくなっている、
    請求項1から13のいずれか一項に記載のコヒーレント光レシーバ(200)。
  15. 受信される光信号内のXPOLMと呼ばれる交差偏波変調を軽減させるための方法であって、受信される光信号が第1の偏波成分および第2の偏波成分を含み、第1および第2の偏波成分が、それぞれ、MがM>2の整数である、MPSKと呼ばれるM−ary位相シフトキーイングのシンボルの列を含んでいる方法において、
    受信される光信号をデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号にデジタル信号処理を実行することにより1組のデジタル信号を生成するステップと、
    デジタル信号の組を、第1の偏波軸に沿う第1の複素数成分と第2の偏波軸に沿う第2の複素数成分に多重分離するステップと、
    第1および第2の複素数成分をストークス空間に変換し、それによって1組のストークスパラメータを生成するステップと、
    ストークスパラメータの組に基づいて第1および第2の偏波軸の回転を決定するステップと、
    第1および第2の偏波軸の決定された回転に従って第1および第2の複素数成分を回転させることにより、XPOLM補正された第1および第2の複素数成分を決定するステップと
    を含む、方法。
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