JP6026069B1 - 光受信装置および受信方法 - Google Patents

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Abstract

偏波多重された光信号を受信する光受信装置は、光信号を電気信号に変換するコヒーレント光受信器(11)と、電気信号を偏波多重された状態のアナログ信号からデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータ(12)と、偏波多重された状態のデジタル信号を2つのデジタル信号に分離する偏波分離部(13)と、2つのデジタル信号が光伝送路上で受けた偏波回転を、ストークス空間における、2つ以上の異なる方向で補償する偏波補償処理部(14)と、を備える。

Description

本発明は、デジタルコヒーレント方式に対応した光受信装置および受信方法に関する。
長距離光通信におけるデジタルコヒーレント方式では、直交する2偏波が多重されており、受信器のDSP(Digital Signal Processor)において偏波分離が行われる。波長多重伝送する場合には非線形光学効果により、他波長の偏波の状態の影響を受けて、自波長の偏波状態が変動する。この現象はXPolM(Cross Polarization Modulation)と呼ばれ、数十シンボル程度の自己相関を持つ高速な変動を生じ、DSPで偏波分離を行う際に誤差を生じさせ、伝送特性を劣化させる。
この課題を解決するために、特許文献1では、偏波多重MPSK(Multi Phase Shift Keying)信号の受信シンボルがストークス空間で一平面上に並ぶことを利用して、高速な偏波変動に追従する方法が開示されている。また、特許文献2では、摂動近似により上記誤差を補償する方法が開示されている。
米国特許出願公開第2015/0030331号明細書 米国特許第8849131号明細書
特許文献1に記載の方法は変調方式が偏波多重MPSK方式に限られており、例えば偏波多重16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)方式には適用できないという問題があった。また、特許文献2に記載の方法で求めているのは近似解であるため、補償後にも誤差が残留してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、伝送特性を向上させることが可能な光受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、光受信装置は、偏波多重された光信号を電気信号に変換するコヒーレント光受信器と、電気信号を偏波多重された状態のアナログ信号から偏波多重された状態のデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、を備える。また、光受信装置は、偏波多重された状態のデジタル信号を2つのデジタル信号に分離する偏波分離部と、2つのデジタル信号が光伝送路上で受けた偏波回転を、ストークス空間における、2つ以上の異なる方向で補償する偏波補償処理部と、を備える。
本発明にかかる光受信装置は、光信号の伝送特性を向上させることができる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる光受信装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる偏波補償部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる偏波補償部で実行する偏波変換処理を表す図 信号の偏波状態を説明するための図 49QAM信号のコンスタレーションを示す図 偏波状態の変動を説明するための図 XPolMによる偏波状態の変動の等価回路を示す図 光伝送された信号のコンスタレーションの一例を示す図 実施の形態1にかかる光受信装置を光伝送システムに適用した場合のシミュレーション結果を示す図 実施の形態2にかかる光受信装置を構成する偏波補償部の構成例を示す図 実施の形態3にかかる光受信装置の構成例を示す図 実施の形態3にかかる偏波補償部の構成例を示す図 実施の形態3にかかる偏波補償部で実行する偏波変換処理を表す図 実施の形態3にかかる位相差推定部の構成例を示す図 光受信装置のハードウェア構成図 光受信装置のハードウェア構成図
以下に、本発明の実施の形態にかかる光受信装置および受信方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光受信装置の構成例を示す図である。図1に示したように、実施の形態1にかかる光受信装置1は、コヒーレント光受信器11、アナログデジタルコンバータ(ADC:Analog to Digital Convertor)12、偏波分離部13、直列に接続された偏波補償部14−1から14−Nで構成された偏波補償処理部14および復調部15を備える。Nは2以上の整数である。偏波補償部14−1から14−Nの内部構成は同一である。ただし、後述するように、各偏波補償部が実行する処理はそれぞれ異なる。以下、アナログデジタルコンバータをADCと記載する。光受信装置1は、デジタルコヒーレント方式が適用された光伝送システムを構成する光受信装置である。
本実施の形態では、偏波多重16QAM方式で送信された光信号を受信する光受信装置1について説明を行う。
ここで、偏波多重される光信号すなわち2つの偏波をExおよびEyとすると、偏波多重された光信号の複素振幅は式(1)で表される。光受信装置1が受信する光信号の送信元の光送信装置は式(1)で表された光信号を送信するものとする。式(1)のXI,XQ,YI,YQは、{−3,−1,+1,+3}の定数倍のいずれかの値をとる。
Figure 0006026069
式(1)で示した複素振幅の光信号は、光伝送路である光ファイバを伝送する間に偏波回転を受ける。そのため、光受信装置1は偏波回転を受けた状態の光信号を受信する。偏波回転を受けた光信号は、式(2)で表される、線形変換Mを受けた状態の光信号である。すなわち、光受信装置1は、式(2)で表される光信号を受信する。
Figure 0006026069
以下、光受信装置1が光信号を受信する動作について説明する。光受信装置1のコヒーレント光受信器11には、対向する光送信装置から送信された光信号が、光伝送路を介して、上記の式(2)で表される光信号として入力される。また、コヒーレント光受信器11には、光受信装置1が備えている、図1では記載を省略した光源から発光された局発光が入力される。
コヒーレント光受信器11は、光源から入力された局発光と光伝送路から入力された受信光とを干渉させ、受信光の2つの直交偏波の電界振幅の同位相(I:In-phase)成分と直交位相(Q:Quadrature-phase)成分とを電気信号として出力する。すなわち、コヒーレント光受信器11は、対向する光送信装置から受信した光信号を電気信号に変換して出力する(第1の変換ステップ)。ADC12は、コヒーレント光受信器11から出力された電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、偏波多重された状態のデジタル信号を出力する(第2の変換ステップ)。偏波分離部13は、ADC12から出力されたデジタル信号を2つのデジタル信号に分離する(信号分離ステップ)。この処理は式(3)で表される。偏波分離部13は、Least Mean Squareアルゴリズム、またはConstant Modulus アルゴリズム等を用いて、偏波多重された状態の2つのデジタル信号を分離する。
Figure 0006026069
偏波分離部13において分離された2つの偏波の信号は、N段の偏波補償部14−1から14−Nで構成された偏波補償処理部14に入力され、偏波補償処理部14は、入力された2つの信号の偏波および位相を後述する手順で補償する。偏波および位相が補償された後の信号は復調部15に入力され、復調部15は、入力された信号の判定および復号を行う。
続いて、偏波補償処理部14が入力信号の偏波および位相を補償する動作について説明する。一例として、N=4すなわち4段の偏波補償部が偏波補償処理部14を構成している場合の動作について説明する。N=4とする理由については後述する。N=4の場合の偏波補償処理部14すなわち偏波補償部14−1から14−4を図2に示す。
図2は、偏波補償部14−1から14−4の構成例を示す図である。図2に示したように、偏波補償部14−i(i=1,2,3,4、実施の形態1において同様)は、第1の変換部である偏波変換部21−i、位相補償部22−iおよび第2の変換部である偏波変換部23−iを備える。偏波変換部21−1から21−4および23−1から23−4の各々が実行する偏波変換処理を表す行列式を図3に示す。偏波変換部21−1から21−4で実行する処理が偏波変換R1からR4、偏波変換部23−1から23−4で実行する処理が偏波変換R1 -1からR4 -1である。
動作の詳細については後述するが、偏波補償部14−iの偏波変換部21−iは、入力された2つの信号をジョーンズ空間で互いに直交する状態の2つの信号に変換する。位相補償部22−iは、入力された2つの信号の位相を補償する。具体的には、位相補償部22−iは、入力された2つの信号により示される、複素平面であるIQ平面上の点が理想的な信号点と一致するよう、入力された2つの信号の位相を補償する。理想的な信号点とは、偏波回転を受ける前の信号、すなわち対向する光送信装置から光伝送路へ出力される前の信号が示すIQ平面上の点である。偏波変換部23−iは、入力された2つの信号に対して、偏波変換部21−iが行う変換と逆の変換を行う。
偏波分離部13において分離された2つの信号すなわち第1段目の偏波補償部14−1に入力される2つの信号の偏波状態をポアンカレ球上の点として表すと、それぞれ、図4に示したポアンカレ球のh1およびv1に対応する。
第1段目の偏波補償部14−1では、まず、偏波変換部21−1が入力信号E0xおよびE0yに対して、図3に示した偏波変換式R1を用いた恒等変換を行い、偏波状態がそれぞれh1およびv1の2つの信号を切り出して出力する。
次に、位相補償部22−1が、偏波変換部21−1から出力された2つの信号に対して位相補償を行う。具体的には、2つの信号が、光伝送路において偏波回転を受ける前の信号点である理想的な信号点と一致するよう、各信号の位相を調整する。偏波変換部21−1から出力された2つの信号のコンスタレーションは16QAMである。そのため、位相補償部22−1は、例えば文献「M.Seimetz, ”Laser Linewidth Limitations for Optical Systems with High-Order Modulation Employing Feed Forward Digital Carrier Phase Estimation,” Proc. OFC/NFOEC 2008, OTuM2(2008)」(以下、参考文献1)、または、文献「I.Fatadin et al., “Laser Linewidth Tolerance for 16-QAM Coherent Optical Systems Using QPSK Partitioning,” IEEE PTL, Vol.22, No.9,(2010).」(以下、参考文献2)に記載されたアルゴリズム(以下、QAM信号に対する位相補償アルゴリズムと称する)を使用して位相補償を行う。
次に、偏波変換部23−1が、位相補償部22−1において位相が補償された後の信号に対して、図3に示した偏波変換式R1 -1を用いた直交変換を行い、変換後の2つの信号をE1xおよびE1yとして出力する。
第2段目の偏波補償部14−2では、まず、偏波変換部21−2が、入力された2つの信号E1xおよびE1yを式(4)に従って直交変換し、直交変換後の信号をE1x'およびE1y'として切り出して出力する。信号E1x'およびE1y'の偏波状態は、図4に示したポアンカレ球上のh2およびv2にそれぞれ対応する。式(4)におけるR2は図3に示したR2である。
Figure 0006026069
ここで、h1,v1,h2,v2の各偏波状態に対応するジョーンズベクトルをH1,V1,H2,V2とすると式(5)の関係が成り立つ。
Figure 0006026069
次に、位相補償部22−2が、偏波変換部21−2から出力された信号E1x'およびE1y'に対して位相補償を行う。偏波状態がそれぞれh2およびv2の2つの信号E1x'およびE1y'のコンスタレーションは、図5に示す49QAMである。そのため、位相補償部22−2は、上記の参考文献1,2に記載されたQAM信号に対する位相補償アルゴリズムを用いて位相補償を行う。位相補償部22−2において位相が補償された後の信号をE1x',CPRおよびE1y',CPRとする。
次に、偏波変換部23−2が、位相補償部22−2から入力された信号E1x',CPRおよびE1y',CPRを式(6)に従って直交変換し、直交変換後の信号をE2xおよびE2yとして出力する。信号E2xおよびE2yの偏波状態は、図4に示したポアンカレ球上のh1およびv1にそれぞれ対応する。式(6)におけるR2 -1は図3に示したR2 -1である。
Figure 0006026069
第3段目の偏波補償部14−3では、まず、偏波変換部21−3が入力された2偏波の信号E2xおよびE2yを式(7)に従って直交変換し、直交変換後の信号を、E2x"およびE2y"として切り出して出力する。信号E2x"およびE2y"の偏波状態は、図4に示したポアンカレ球上のh3およびv3にそれぞれ対応する。式(7)におけるR3は図3に示したR3である。
Figure 0006026069
ここでh3,v3の各偏波状態に対応するジョーンズベクトルをH3,V3とすると式(8)の関係が成り立つ。
Figure 0006026069
次に、位相補償部22−3が、偏波変換部21−3から出力された信号E2x"およびE2y"に対して位相補償を行う。偏波状態がそれぞれh3およびv3の2つの信号E2x"およびE2y"'のコンスタレーションは図5に示す49QAMである。そのため、位相補償部22−3は、上記の参考文献1,2に記載されたQAM信号に対する位相補償アルゴリズムを用いて位相補償を行う。位相補償部22−3において位相を補償された後の信号をE2x",CPRおよびE2y",CPRとする。
次に、偏波変換部23−3が、位相補償部22−3から入力された信号E1x",CPRおよびE1y",CPRを式(9)に従って直交変換し、直交変換後の信号をE3xおよびE3yとして出力する。信号E3xおよびE3yの偏波状態は、図4に示したポアンカレ球上のh1およびv1にそれぞれ対応する。式(9)におけるR3 -1は図3に示したR3 -1である。
Figure 0006026069
第4段目の偏波補償部14−4では、まず、偏波変換部21−4が入力信号E3xおよびE3yに対して、図3に示した偏波変換式R4を用いた恒等変換を行い、偏波状態がそれぞれh1およびv1の2つの信号を切り出して出力する。
次に、位相補償部22−4が、偏波変換部21−4から出力された2つの信号に対して位相補償を行う。偏波変換部21−4から出力された2つの信号のコンスタレーションは16QAMである。そのため、位相補償部22−4は、上記の参考文献1,2に記載されたQAM信号に対する位相補償アルゴリズムを用いて位相補償を行う。
次に、偏波変換部23−4が、位相補償部22−4において位相が補償された後の信号に対して、図3に示した偏波変換式R4 -1を用いた直交変換し、直交変換後の信号をE4xおよびE4yとして出力する。信号E4xおよびE4yの偏波状態は、図4に示したポアンカレ球上のh1およびv1にそれぞれ対応する。
光信号が光ファイバを伝送する際にXPolMにより生じる偏波状態の変動はポアンカレ球上の各点が球の3次元回転に沿って変動することに相当する。例えば、図6に示すポアンカレ球でS2軸周りの2θ2の回転は図7に示すように偏波ビームスプリッター(PBS:Polarization Beam Splitter)61において偏波状態がそれぞれh2およびv2の2つの光信号を切り出し、位相シフタ(Phase Shifter)62および63によりそれぞれに+θ2および−θ2の位相シフトを与えて偏波間の位相差を2θ2とし、位相シフトが与えられた後の2つの光信号を偏波ビームコンバイナ(PBC:Polarization Beam Combiner)64で合波することと等価である。これは、ポアンカレ球のS2軸周りの2θ2の回転で示される偏波状態の変動を、位相シフタ62および63と逆の操作を行うことにより、すなわち逆方向の位相シフトを与えることにより補償可能であることを示している。したがって、S1軸周り、S2軸周りおよびS3軸周りのそれぞれについて、直交している2つの偏波の組を切り出して位相補償を行うことで、ポアンカレ球上の複数の軸周りの回転が補償でき、任意の3次元の回転が補償できる。すなわちXPolMにより生じた偏波状態の変動を補償できる。
図2に示す構成では、第1段目の偏波補償部14−1が図4のS1軸周りでポアンカレ球上の回転を補償し、第2段目の偏波補償部14−2が図4のS2軸周りでポアンカレ球上の回転を補償する。また、第3段目の偏波補償部14−3が図4のS3軸周りでポアンカレ球上の回転を補償し、第4段目の偏波補償部14−4が図4のS1軸周りでポアンカレ球上の回転を補償する。第1段目の偏波補償部14−1による補償はS2軸周りおよびS3軸周りの回転を未補償の状態で行うため、補償の誤差を生じる要因となる。そのため、第4段目の偏波補償部14−4が再びS1軸周りの回転を補償する。このように、同一の偏波の組において2回以上の位相補償を行うことも効果がある。
なお、図2に示す構成では、第1段目の偏波補償部14−1が図4のS1軸周り、第2段目の偏波補償部14−2が図4のS2軸周り、第3段目の偏波補償部14−3が図4のS3軸周り、第4段目の偏波補償部14−4が図4のS1軸周りでポアンカレ球上の回転を補償したが、ポアンカレ球上の3次元の回転を補償するため、ストークス空間における直交3軸、すなわち図4のS1軸周り、S2軸周り、およびS3軸周りで1回ずつ補償を行うことが最小限の補償である。したがって、第1段目の偏波補償部14−1が図4のS1軸周り、第2段目の偏波補償部14−2が図4のS2軸周り、第3段目の偏波補償部14−3が図4のS3軸周りでポアンカレ球上の回転を補償する構成が最小の構成となる。すなわち、偏波補償部14−iの段数は3以上とすればよい。偏波補償部14−1から14−3が実行する処理は偏波補償ステップに相当する。
図2に示す構成では、いずれの偏波補償部14−iの偏波変換部21−iにより切りだされた偏波においても、コンスタレーションは信号点が格子状に並んだが、変調方式または偏波の組み合わせによっては格子状のコンスタレーションとはならない。例えば、変調方式が8PSK(Phase Shift Keying)および8QAMのような場合にはコンスタレーションが格子状ではない。また、偏波変換が式(10)の直交変換で表される場合には、変調方式が格子状のコンスタレーションを持つ16QAMであっても切りだされた偏波におけるコンスタレーションは図8に示したものとなり、格子状にはならない。しかし、コンスタレーションが格子状にならない場合でも文献「X.Zhou, “An Improved Feed-Forward Carrier Recovery Algorithm for Coherent Receivers With-QAM Modulation Format” IEEE PTL, Vol.22, No.14,(2010).」(以下、参考文献3)、文献「T.Pfau et al., “Hardware-Efficient Coherent Digital Receiver Concept With Feedforward Carrier Recovery for M-QAM Constellations”, JLT, Vol.27, No.8,(2009).」(以下、参考文献4)等に記載されている位相補償アルゴリズムを適用すれば位相補償を行うことが可能である。
Figure 0006026069
図9に実施の形態1にかかる光受信装置1を光伝送システムに適用した場合のシミュレーション結果を示す。比較のため、偏波補償部を1段のみとした場合のシミュレーション結果を合わせて示している。図9の横軸は偏波変動の2乗平均平方根であり、縦軸はグレイコードで符号化された偏波多重16QAM信号を判定および復号した際のビットエラー率から計算したQ値である。また、シミュレーションでは、光伝送路を伝送される光信号に対して自己相関の長さが100シンボルのランダムな偏波変動を与えた。偏波補償部が1段のみの場合には、偏波分離されたそれぞれの偏波において位相を補償するだけであり偏波変動は補償できない。4段の偏波補償部を備えた本実施の形態にかかる光受信装置1では、偏波変動が補償できているため偏波変動の2乗平均平方根が0.075radの条件でQ値が0.5dB改善している。
このように、本実施の形態の光受信装置は、偏波分離された後の信号を対象として、ストークス空間における第1の軸を回転軸として各信号を回転させてストークス空間における第1方向の偏波回転を補償する偏波補償部14−1と、第1の軸と直交する第2の軸を回転軸として各信号を回転させてストークス空間における第2方向の偏波回転を補償する偏波補償部14−2と、第1の軸および第2の軸の双方に直交する第3の軸を回転軸として各信号に回転させてストークス空間における第3方向の偏波回転を補償する偏波補償部14−3と、第1の軸を中心に各信号を回転させてストークス空間における第1方向の偏波回転を補償する偏波補償部14−4と、を備えることとした。これにより偏波回転の補償性能を改善することができ、光信号の伝送特性を向上させることができる。
なお、上述したように、第1段目の偏波補償部14−1における偏波変換部21−1および23−1は恒等変換を行う。同様に、第4段目の偏波補償部14−4における偏波変換部21−4および23−4も恒等変換を行う。そのため、第1段目の偏波補償部14−1は偏波変換部21−1および23−1を備えない構成としてもよく、また、第4段目の偏波補償部14−4は偏波変換部21−4および23−4を備えない構成としてもよい。すなわち、第1段目の偏波補償部14−1を位相補償部22−1のみで構成し、第4段目の偏波補償部14−4を位相補償部22−4のみで構成してもよい。
また、本実施の形態では、偏波補償部を4段とした構成の光受信装置1を説明したが、偏波補償部を少なくとも2段備えた構成とすれば、偏波補償部が1段のみの従来の構成と比較して偏波回転の補償性能を向上させることが可能である。また、各偏波補償部が偏波回転を補償する方向は互いに直交していることが望ましいが、直交していることは必須ではない。2段以上の偏波補償部の各々は、互いに異なる方向を対象として偏波回転を補償すればよい。すなわち、光受信装置は、2段以上の偏波補償部を備え、各偏波補償部が、ストークス空間において互いに異なる2つ以上の方向の偏波回転を補償することにより、偏波回転の補償性能を従来よりも向上させることができる。
実施の形態2.
図10は、実施の形態2にかかる光受信装置を構成する偏波補償部の構成例を示す図である。
実施の形態2にかかる光受信装置は、実施の形態1の光受信装置1が備えていた偏波補償部14−i(i=1,2,3,…,N、実施の形態2において同様)を図10に示した構成の偏波補償部14a−iに置き換えたものである。偏波補償部14a−i以外の構成は実施の形態1と同一であるため説明を省略し、偏波補償部14a−iについてのみ説明を行う。
偏波補償部14a−iは、実施の形態1の偏波補償部14−iに対してサイクルスリップ補償部31−iを追加した構成である。サイクルスリップ補償部31−iは位相補償部22−iと偏波変換部23−iとの間に配置されている。偏波変換部21−i、位相補償部22−iおよび偏波変換部23−iは実施の形態1の偏波変換部21−i、位相補償部22−iおよび偏波変換部23−iと同様であるため、説明を省略する。
位相補償部22−iが実施の形態1に示した参考文献1から4に記載されているアルゴリズムを使用して位相補償を行う場合、サイクルスリップを生じる可能性がある。これは位相補償を実施するコンスタレーションが2πn/m(n,mは整数)回転に対して対称であると、絶対位相は不確定性を持ち、たとえ一時的に絶対位相が正しく補償されていたとしても雑音によって2πn/mの誤差が生じた場合に、回転対称であるために誤差を補償できないことに依る。例えば、偏波状態がh2およびv2の2つの信号においてそれぞれπ/2、−π/2の誤差が生じると、ポアンカレ球上でS2軸周りにπの回転が生じることになり、h1とv1とが入れ替わってしまう。そのため、本実施の形態にかかる光受信装置の偏波補償部14−iは、位相補償部22−iの後段にサイクルスリップ補償部31−iを備えた構成としている。偏波補償部14−iにおいては、位相補償部22−iが実行した位相補償で発生したサイクルスリップをサイクルスリップ補償部31−iが補償する。
サイクルスリップ補償部31−iがサイクルスリップを補償するためには位相補償部22−iから入力される信号の絶対位相を検出する必要がある。そのため、本実施の形態では、光送信装置が光受信装置に対して、既知信号が挿入された信号を送信することとする。サイクルスリップ補償部31−iは、例えば、位相補償部22−iから入力された既知信号と内部で生成した既知系列とを比較することによりサイクルスリップの発生の有無を判別し、サイクルスリップが発生している場合には、サイクルスリップが発生しているS1軸、S2軸またはS3軸の周りにπの回転を与えてサイクルスリップを補償する。
このように、本実施の形態の光受信装置は、複数の偏波補償部のそれぞれにおいて、位相補償を行った後にサイクルスリップの検出および補償を行うこととしたので、伝送特性をさらに改善することができる。
実施の形態3.
図11は、実施の形態3にかかる光受信装置の構成例を示す図である。実施の形態3にかかる光受信装置1aは、実施の形態1にかかる光受信装置1の偏波補償処理部14を位相補償部16および偏波補償処理部17に置き換えたものである。光受信装置1aは、位相補償部16および偏波補償処理部17以外は実施の形態1にかかる光受信装置1と同様であるため、他の構成要素については実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
偏波補償処理部17は、直列に接続された偏波補償部17−1から17−Nを備える。Nは2以上の整数である。偏波補償部17−1から17−Nの内部構成は同一である。ただし、後述するように、各偏波補償部が実行する処理はそれぞれ異なる。
偏波補償部17−i(i=1,2,3,4)は、仮判定部41−i、偏波変換部42−i、偏波変換部43−i、位相差推定部44−i、位相補償部45−iおよび偏波変換部46−iを備える。
位相補償部16は、偏波分離部13から出力される2つの信号に対して位相補償を行う。位相補償部16は、実施の形態1で示した参考文献1から4に記載されているQAM信号に対する位相補償アルゴリズムを使用して位相補償を行い、位相補償が行われた後の信号を偏波補償処理部17へ出力する。
偏波補償処理部17は、N段の偏波補償部17−1から17−Nにおいて、位相補償部16から入力された2つの信号の偏波および位相を後述する手順で補償し、復調部15へ出力する。
続いて、偏波補償処理部17が入力信号の偏波および位相を補償する動作について説明する。一例として、N=2すなわち2段の偏波補償部が偏波補償処理部17を構成している場合の動作について説明する。N=2の場合の偏波補償処理部17すなわち偏波補償部17−1および17−2を図12に示す。また、偏波変換部43−1、46−1、43−2および46−2の各々が実行する偏波変換処理を表す行列式を図13に示す。偏波変換部42−1および43−1で実行する処理が偏波変換R1、偏波変換部46−1で実行する処理がR1 -1である。また、偏波変換部42−2および43−2で実行する処理が偏波変換R2、偏波変換部46−2で実行する処理が偏波変換R2 -1である。なお、偏波変換部42−1,42−2が第1の変換部、偏波変換部43−1,43−2が第2の変換部、偏波変換部46−1,46−2が第3の変換部である。
位相補償部16から偏波補償処理部17に入力された2つの信号E0xおよびE0yは、第1段目の偏波補償部17−1の偏波変換部43−1および仮判定部41−1に入力される。仮判定部41−1は、位相補償部16から入力された信号E0xおよびE0yそれぞれの16QAMのシンボルのうち最もユークリッド距離の近いシンボルD0xおよびD0yを仮判定シンボルとして出力する。次に、偏波変換部42−1が、仮判定部41−1から入力された仮判定シンボルD0xおよびD0yを式(11)に従って直交変換して偏波状態がそれぞれh2およびv2の2つの信号D0x'およびD0y'を切り出す。また、偏波変換部43−1は、位相補償部16から入力された信号E0xおよびE0yを式(11)に従って直交変換して偏波状態がそれぞれh2およびv2の2つの信号E0x'およびE0y'を切り出す。式(11)におけるR1は図13に示したR1である。
Figure 0006026069
次に、位相差推定部44−1が、偏波変換部42−1から入力されたD0x'と偏波変換部43−1から入力されたE0x'との位相差φ0x'、偏波変換部42−1から入力されたD0y'と偏波変換部43−1から入力されたE0y'との位相差φ0y'をそれぞれ求める。図14は、位相差推定部44−1の構成例を示す図である。位相差推定部44−1は、位相差検出部71および81と、低域通過フィルタ72および82とを備える。位相差推定部44−1では、まず、位相差検出部71および81が、式(12)に従って各位相差φ0x'およびφ0y'を計算し、次に、低域通過フィルタ72および82が、各位相差φ0x'およびφ0y'に含まれている雑音成分を除去し、雑音成分除去後の各位相差を位相差の推定値φ0x',LPFおよびφ0y',LPFとして出力する。
Figure 0006026069
次に、位相補償部45−1が、位相推定部44−1から出力された位相差の推定値φ0x',LPFおよびφ0y',LPFに基づいて、偏波変換部43−1から出力された信号E0x'およびE0y'の位相を補償する。具体的には、位相補償部45−1は、式(13)に従って信号E0x'およびE0y'の位相を補償する。位相補償部45−1において位相が補償された後の信号をE0x',CPRおよびE0y',CPRとする。
Figure 0006026069
次に、偏波変換部46−1が、位相補償部45−1から入力された信号E0x',CPRおよびE0y',CPRを式(14)に従って直交変換し、直交変換後の信号をE1xおよびE1yとして出力する。信号E1xおよびE1yの偏波状態は、図4に示したポアンカレ球上のh1およびv1にそれぞれ対応する。式(14)におけるR1 -1は図13に示したR1 -1である。
Figure 0006026069
第2段目の偏波補償部17−2では、まず、仮判定部41−2が、入力された信号E1xおよびE1yそれぞれの16QAMのシンボルのうち最もユークリッド距離の近いシンボルD1xおよびD1yを仮判定シンボルとして出力する。次に、偏波変換部42−2が、仮判定部41−2から入力された仮判定シンボルD1xおよびD1yを式(15)に従って直交変換して偏波状態がそれぞれh3およびv3の2つの信号D1x'およびD1y'を切り出す。また、偏波変換部43−2は、偏波補償部17−1から入力された信号E1xおよびE1yを式(15)に従って直交変換して偏波状態がそれぞれh3およびv3の2つの信号E1x'およびE1y'を切り出す。式(15)におけるR2は図13に示したR2である。
Figure 0006026069
次に、位相推定部44−2が、上述した位相推定部44−1と同様に、偏波変換部42−2から入力されたD1x'と偏波変換部43−2から入力されたE1x'との位相差の推定値φ1x',LPF、および偏波変換部42−2から入力されたD1y'と偏波変換部43−2から入力されたE1y'との位相差の推定値φ1y',LPFをそれぞれ求める。
次に、位相補償部45−2が、位相推定部44−2から出力された位相差の推定値φ1x',LPFおよびφ1y',LPFに基づいて、偏波変換部43−2から出力された信号E1x'およびE1y'の位相を補償する。具体的には、位相補償部45−2は、式(16)に従って信号E1x'およびE1y'の位相を補償する。位相補償部45−2において位相が補償された後の信号をE1x",CPRおよびE1y",CPRとする。
Figure 0006026069
次に、偏波変換部46−2が、位相補償部45−2から入力された信号E1x",CPRおよびE1y",CPRを式(17)に従って直交変換し、直交変換後の信号をE2xおよびE2yとして出力する。信号E2xおよびE2yの偏波状態は、図4に示したポアンカレ球上のh1およびv1にそれぞれ対応する。式(17)におけるR2 -1は図13に示したR2 -1である。
Figure 0006026069
以上のように、本実施の形態の光受信装置1aでは、位相補償部16において、偏波状態がそれぞれh1およびv1の2つの信号の位相を補償し、1段目の偏波補償部17−1において、偏波状態がそれぞれh2およびv2の2つの信号の位相を補償し、2段目の偏波補償部17−2において、偏波状態がそれぞれh3およびv3の2つの信号の位相を補償する。これにより、図4のS1軸、S2軸およびS3軸周りのポアンカレ球上の回転すなわちXPolMによる偏波変動が補償できる。
ここで、各実施の形態にかかる光受信装置のハードウェア構成について説明する。各実施の形態にかかる光受信装置は、図15に示したハードウェア100、すなわちコヒーレント光受信器101および処理回路102で実現できる。具体的には、実施の形態1から3で説明した光受信装置におけるアナログデジタルコンバータ12、偏波分離部13、各偏波補償部(偏波補償部14−1から14−N、または、偏波補償部17−1から17−N)および復調部15は、処理回路102により実現される。すなわち、各実施の形態にかかる光受信装置は、偏波分離を実施し、偏波変換および位相補償を実施することで偏波変動を補償し、信号の判定および復号を行うための処理回路102を備える。また、コヒーレント光受信器11は、受信光と局発光を干渉させて電気信号を生成する。
また、処理回路102は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。
処理回路102が専用のハードウェアである場合、処理回路102は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。偏波分離部13、偏波補償部14−1から14−N,17−1から17−Nおよび復調部15は、それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
処理回路102がCPUの場合、光受信装置は、図16に示したハードウェア100a、すなわちコヒーレント光受信器101、プロセッサ103およびメモリ104で実現できる。この場合、偏波分離部13、偏波補償部14−1から14−N,17−1から17−Nおよび復調部15は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ104に格納される。プロセッサ103は、メモリ104に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、コヒーレント光受信装置は、処理回路により実行されるときに、偏波を分離するステップ、偏波変動を補償するステップ、判定および復号を行うステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、偏波分離部13、偏波補償部14−1から14−N,17−1から17−Nおよび復調部15の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、偏波分離部13、偏波補償部14−1から14−N,17−1から17−Nおよび復調部15の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、偏波分離部13については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、偏波補償部14−1から14−N,17−1から17−Nおよび復調部15についてはプロセッサ103がメモリ104に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路102は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a 光受信装置、11 コヒーレント光受信器、12 アナログデジタルコンバータ、13 偏波分離部、14,17 偏波補償処理部、14−1から14−N,14a−i,17−1から17−N 偏波補償部、15 復調部、21−1から21−4,21−i,23−1から23−4,23−i,42−1,42−2,43−1,43−2,46−1,46−2 偏波変換部、16,22−1から22−4,22−i,45−1,45−2 位相補償部、31−i サイクルスリップ補償部、41−1,41−2 仮判定部、44−1,44−2 位相差推定部、61 偏波ビームスプリッター、62,63 位相シフタ、64 偏波ビームコンバイナ、71,81 位相差検出部、72,82 低域通過フィルタ。

Claims (13)

  1. 偏波多重された光信号を受信する光受信装置であって、
    前記光信号を電気信号に変換するコヒーレント光受信器と、
    前記電気信号を偏波多重された状態のアナログ信号から偏波多重された状態のデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、
    前記偏波多重された状態のデジタル信号を2つのデジタル信号に分離する偏波分離部と、
    前記2つのデジタル信号が光伝送路上で受けた偏波回転を、ストークス空間における、2つ以上の異なる方向の偏波回転の補償に分けて順次補償する偏波補償処理部と、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  2. 前記偏波補償処理部は、
    前記2つのデジタル信号が光伝送路上で受けた偏波回転のうち、ストークス空間における第1方向の偏波回転を補償する第1の偏波補償部と、
    前記第1方向の偏波回転が補償された後の前記2つのデジタル信号に残留する前記偏波回転のうち、ストークス空間において前記第1方向とは異なる第2方向の偏波回転を補償する第2の偏波補償部と、
    前記第2方向の偏波回転が補償された後の前記2つのデジタル信号に残留する前記偏波回転のうち、ストークス空間において前記第1方向および前記第2方向のいずれとも異なる第3方向の偏波回転を補償する第3の偏波補償部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記第1方向、前記第2方向および前記第3方向が互いに直交していることを特徴とする請求項2に記載の光受信装置。
  4. 前記第1の偏波補償部、前記第2の偏波補償部および前記第3の偏波補償部は、それぞれ、
    入力された2つのデジタル信号をジョーンズ空間で互いに直交する状態の2つの信号に変換する第1の変換部と、
    前記第1の変換部で変換された後の前記2つの信号を、複素平面上で理想的な信号点と一致するように位相を補償する位相補償部と、
    前記位相補償部で位相が補償された後の前記2つの信号に対して、前記第1の変換部が行う変換と逆の変換を行う第2の変換部と、
    を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の光受信装置。
  5. 前記第1の偏波補償部、前記第2の偏波補償部および前記第3の偏波補償部は、それぞれ、
    入力された2つのデジタル信号をジョーンズ空間で互いに直交する状態の2つの信号に変換する第1の変換部と、
    前記第1の変換部で変換された後の前記2つの信号を、複素平面上で理想的な信号点と一致するように位相を補償する位相補償部と、
    前記位相補償部で位相が補償された後の前記2つの信号のサイクルスリップを補償するサイクルスリップ補償部と、
    前記サイクルスリップ補償部でサイクルスリップが補償された後の前記2つの信号に対して、前記第1の変換部が行う変換と逆の変換を行う第2の変換部と、
    を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の光受信装置。
  6. 前記第3方向の偏波回転が補償された後の前記2つのデジタル信号に残留する前記偏波回転のうち、前記第1方向の偏波回転を補償する第4の偏波補償部、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2から5のいずれか一つに記載の光受信装置。
  7. 前記第4の偏波補償部は、
    入力された2つのデジタル信号をジョーンズ空間で互いに直交する状態の2つの信号に変換する第1の変換部と、
    前記第1の変換部で変換された後の前記2つの信号を、複素平面上で理想的な信号点と一致するように位相を補償する位相補償部と、
    前記位相補償部で位相が補償された後の前記2つの信号に対して、前記第1の変換部が行う変換と逆の変換を行う第2の変換部と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の光受信装置。
  8. 前記第4の偏波補償部は、
    入力された2つのデジタル信号をジョーンズ空間で互いに直交する状態の2つの信号に変換する第1の変換部と、
    前記第1の変換部で変換された後の前記2つの信号を、複素平面上で理想的な信号点と一致するように位相を補償する位相補償部と、
    前記位相補償部で位相が補償された後の前記2つの信号のサイクルスリップを補償するサイクルスリップ補償部と、
    前記サイクルスリップ補償部でサイクルスリップが補償された後の前記2つの信号に対して、前記第1の変換部が行う変換と逆の変換を行う第2の変換部と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の光受信装置。
  9. 偏波多重された光信号を受信する光受信装置であって、
    前記光信号を電気信号に変換するコヒーレント光受信器と、
    前記電気信号を偏波多重された状態のアナログ信号から偏波多重された状態のデジタル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、
    前記偏波多重された状態のデジタル信号を2つのデジタル信号に分離する偏波分離部と、
    前記2つのデジタル信号が光伝送路上で受けた偏波回転のうち、ストークス空間における第1方向の偏波回転を補償する位相補償部と、
    前記第1方向の偏波回転が補償された後の前記2つのデジタル信号に残留する前記偏波回転を、ストークス空間における前記第1方向とは異なる方向で補償する偏波補償処理部と、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  10. 前記偏波補償処理部は、
    前記第1方向の偏波回転が補償された後の前記2つのデジタル信号に残留する前記偏波回転のうち、ストークス空間において前記第1方向とは異なる第2方向の偏波回転を補償する第1の偏波補償部と、
    前記第2方向の偏波回転が補償された後の前記2つのデジタル信号に残留する前記偏波回転のうち、ストークス空間において前記第1方向および前記第2方向のいずれとも異なる第3方向の偏波回転を補償する第2の偏波補償部と、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の光受信装置。
  11. 前記第1方向、前記第2方向および前記第3方向が互いに直交していることを特徴とする請求項10に記載の光受信装置。
  12. 前記第1の偏波補償部および前記第2の偏波補償部は、それぞれ、
    入力された2つのデジタル信号を仮判定する仮判定部と、
    入力された2つのデジタル信号をジョーンズ空間で互いに直交する状態の2つの信号に変換する第1の変換部と、
    前記仮判定部での仮判定結果をジョーンズ空間で互いに直交する状態の2つの信号に変換する第2の変換部と、
    前記第1の変換部で変換された後の信号と前記第2の変換部で変換された後の信号の位相差を推定する位相差推定部と、
    前記位相差推定部での推定結果に基づいて、前記入力された2つのデジタル信号に残留する偏波回転を補償する位相補償部と、
    前記位相補償部で位相が補償された後の前記2つのデジタル信号に対して、前記第1の偏波変換部が行う変換と逆の変換を行う第3の変換部と、
    を備えることを特徴とする請求項10または11に記載の光受信装置。
  13. 偏波多重された光信号を受信する光受信装置が実行する受信方法であって、
    前記光信号を電気信号に変換する第1の変換ステップと、
    前記電気信号を偏波多重された状態のアナログ信号から偏波多重された状態のデジタル信号に変換する第2の変換ステップと、
    前記偏波多重された状態のデジタル信号を2つのデジタル信号に分離する信号分離ステップと、
    前記2つのデジタル信号が光伝送路上で受けた偏波回転を、ストークス空間における、2つ以上の異なる方向の偏波回転の補償に分けて順次補償する偏波補償ステップと、
    を含むことを特徴とする受信方法。
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