JP6396016B2 - 光受信器および光信号受信方法 - Google Patents

光受信器および光信号受信方法 Download PDF

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Description

本発明は、光受信器および光信号受信方法に係り、特に、光ファイバで伝送される光信号の送受信に適した光受信器および光信号受信方法に関する。
動画などの大容量コンテンツおよびTwitter、Facebookを含むソーシャルネットワーキングサービスの普及により、インターネットトラフィックは、年々増加している。この結果、光ファイバを介してデータ通信を行う光伝送システムの大容量化が求められている。このような背景のなか、都市間または都市内を結ぶコア・メトロ網のような長距離ネットワークでは、現在1波長で10Gbit/sの情報伝送を行う光伝送システムが広い範囲で運用されている。
また、次世代の長距離ネットワーク向けの光変復調方式として、偏波多重QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)デジタルコヒーレント方式が多くの研究機関の関心を集めている。
デジタルコヒーレント検波を用いた光受信器について簡単に説明する。コヒーレント光受信器は、光位相の基準として入力光信号と同一波長の局発レーザ光源を用いる。入力光信号と局発レーザ光源から出力された局発光は、2つの光が干渉される光90度ハイブリッドに入力される。光90度ハイブリッドは、入力光信号と局発光とを合成する。光90度ハイブリッドは、局発光と光信号の同相成分からなるI(同相)成分出力光と、局発光と光信号との直交成分からなるQ(直交)成分光を生成する。両者は、それぞれ、バランス型光受信器によって受信され、受信された光信号について、光90度ハイブリッドは、電気信号に変換する。光信号について、それぞれ2つのA/D変換器は、時間サンプリングして、デジタル化された出力信号とする。受信された光信号の光電界をr(n)exp(jθ(n))とし、局発光の光電界を1と仮定する。
図1を参照して、デジタル信号の振幅と位相の定義を説明する。図1に示すIQ平面において、第1象限に信号点がある。信号点とIQ平面の原点との距離r(n)がデジタル信号の振幅である。また、信号点とIQ平面の原点とを結ぶ線分とI軸とが成す角度が位相θ(n)である。さらに、nはサンプル番号である。ここで、jは虚数単位を示している。
局発光と信号光は、実際にはランダムな位相雑音や差周波成分を持っている。しかし、受信後に実施されるデジタル信号処理によりそれらは除去できるため無視して説明する。バランス型光受信器は、入力された光信号を局発光とホモダイン検波を行う。バランス型光受信器は、それぞれ局発光を基準とした光信号の光電界の同相成分と直交成分を出力する。したがって、2つのA/D変換器から出力される電気信号は、式1、式2によって表される。
I(n)=r(n)cos(θ(n))…(式1)
Q(n)=r(n)sin(θ(n))…(式2)
このようにコヒーレント光電界受信器は、受信した光信号から光電界r(n)exp(jθ(n))を表す全ての情報(I,Q成分)を得る。また、デジタルコヒーレント光受信器に具備されるデジタル演算回路は、複素電界演算回路であり、データのタイミング抽出後、光信号が伝送中に受ける波長分散のような線形劣化などの逆関数を与えることで、その影響を打ち消す。デジタルコヒーレント光受信器を用いることで受信信号の電界情報を得ることができ、原理的にはどのような複雑な多値信号でも受信可能である。しかし、コヒーレント受信器は、受信器の構成が複雑である。また、信号光源および局発光源として具備するレーザは、高い性能を求められるため高価である。
コヒーレント検波方式に対し、連続するシンボルの位相差(差動位相)を検出する光遅延検波方式は、局発光を用いない。このため、光遅延検波方式は、デジタル信号処理による周波数推定および高速な位相推定を不要とする。これらの点で、光遅延検波方式は、コヒーレント検波方式に比べて安価かつ簡素である。
以下、干渉位相が直交する2つの光遅延検波器を用いて光多値情報信号のI相とQ相を復調する受信方式について説明する。直交する光遅延検波器について、説明する。第1の光遅延検波器は、2つの経路の一方の遅延時間Tdが受信する光多値情報信号のシンボル時間Tに等しく、両経路の光位相差が0となるように設定されている。また第2の光遅延検波器は、2つの経路の一方に遅延時間Td=Tを持ち、両経路の光位相差がπ/2となるように設定されている。これらの2つの遅延検波器とバランス型受信器を用いて受信した光信号は、次のように記述できる。受信した光電界信号の光電界をr(t)exp(jθ(t))と記述すると、光遅延検波の原理からdI、dQは、式14、式15によって表すことができる。ここで、tは、時刻である。
dI(t)
=r(t)r(t−Td)cos(θ(t)−θ(t−Td))…(式14)
dQ(t)
=r(t)r(t−Td)sin(θ(t)−θ(t−Td))…(式15)
予め連続するシンボルの位相差Δθ=(θ(t)−θ(t−Td))に送信したい情報を重畳することで、情報伝送が可能となる。しかし、遅延検波器の温度依存によって遅延時間Tdが変動してしまうこと、または、直交性がずれてしまうことが要因となり、式14、式15に余計な項が含まれるために復調された位相情報Δθに誤差が発生する。光信号の位相を精度高く検出するためには、遅延検波器の遅延時間および2つの遅延検波器の相対的な位相量を正確に制御する必要がある。
遅延時間Tdの変動は、具体的には第一の遅延検波器における両経路の光位相差がゼロからずれること、第2の遅延検波器における両経路の光位相差がπ/2からずれることでる。それらのずれ量は同量である。直交性のずれは、具体的には第1の遅延検波器における両経路の光位相差と、第2の遅延検波器における両経路の光位相差との相対量がπ/2からずれることである。
直交する2つの遅延検波器の位相差をπ/2に制御する方式は、非特許文献1に報告されている。非特許文献1の原理は、I相とQ相の相関をとって位相制御機構にフィードバックをするという、無線通信システムで採用されている位相制御法であるコスタスループに類似した構成である。非特許文献1の原理は、I相主信号の一部を取り出し、直交する参照信号と乗算器にて掛け合わせて、それらの相関をとり、その結果得られた誤差情報をもとに相関がゼロとなるように遅延検波器の位相をフィードバック制御する。これによって、位相差は、π/2に最適化される。ここで、参照信号は、直交するQ相信号から識別回路を用いて生成する。
遅延検波器の遅延時間の位相制御方法として、特許文献1に記載されている技術がある。特許文献1に記載されている技術は、遅延検波器の2つの経路の少なくともどちらか一方に位相調整部を具備し、光信号を受信した後に再生されたビットパターンの誤り率を算出し、その誤り率を最小にするように位相調整部をフィードバック制御することによる位相の最適化を開示する。
特開2012−253400号公報
非特許文献1で使用したような識別回路を具備せず、AD変換器で受信信号をデジタル化し、デジタル信号処理において相関検出を行い、その結果を用いて2つの遅延検波器を位相制御することも可能である。しかし、相関を感度高く検出するためには、多くのシンボルデータを用いた平均化処理を必要とし、検出に大幅な時間を要する。
本発明は、直交する2つの遅延検波器の干渉位相の最適値からのずれをひとつの簡易な検出機構で検出するとともに、遅延時間の位相量の最適化と2つの遅延検波器の直交性の最適化をヒータをいずに行うことを目的とする。
上述した課題は、第1の光遅延検波器と、第2の光遅延検波器と、第1のバランス型受信器と、第1のバランス型受信器と、を備える光受信器において、入力された光電界信号について、2分岐して、一方の光電界信号を第1の光遅延検波器に入力して、第1の光遅延検波器から出力された出力光を第1のバランス型受信器で光電変換し、他方の光電界信号を第2の光遅延検波器に入力して、第2の光遅延検波器から出力された出力光を第2のバランス型受信器で光電変換し、光電変換された2対の電気信号から複素光電界を生成し、複素光電界の信号点配置の形状から、第1の光遅延器または第2の光遅延検波器の2経路の干渉位相の差を検出し、第1の光遅延器および第2の光遅延検波器の干渉位相間の位相差を検出する光受信器により、達成できる。
また、2つの経路の位相差のない第1の光遅延検波器と、2つの経路の位相差がπ/2の第2の光遅延検波器と、第1の光遅延検波器と接続された第1の光強度検出器と、第2の光遅延検波器と接続された第2の光強度検出器と、第1の光強度検出器の出力を第1のデジタル信号に変換する第1のAD変換器と、第2の光強度検出器の出力を第2のデジタル信号に変換する第2のAD変換器と、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号とに基づいて光複素電界を生成する直交・回転補正部と、を含んで構成された光受信器であって、直交・回転補正部は、光複素電界に基づいて、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号との復素シンボルの回転および直交性のずれ量を検出し、デジタル信号処理を施すことで光複素電界の歪みを補償し、元の光複素電界を再生する光受信器により、達成できる。
さらに、入力された光電界信号について、2分岐するステップと、2分岐した一方の光電界信号を第1の光遅延検波器に入力するステップと、他方の光電界信号を第2の光遅延検波器に入力するステップと、第1の光遅延検波器から出力された出力光を第1のバランス型受信器で光電変換するステップと、第2の光遅延検波器から出力された出力光を第2のバランス型受信器で光電変換するステップと、光電変換された2対の電気信号から複素光電界を生成するステップと、複素光電界の信号点配置の形状から、第1の光遅延器または第2の光遅延検波器の2経路の干渉位相の差を検出するステップと、第1の光遅延器および第2の光遅延検波器の干渉位相間の位相差を検出するステップと、を含む光信号受信方法により、達成できる。
本発明によると、光電界信号を受信する場合、直交する2つの遅延検波器の干渉位相は、そのうちひとつ遅延検波器の干渉位相はゼロ、もう1つの遅延検波器の干渉位相はπ/2となることを最適状態としているが、それらのずれをひとつの簡易な検出機構において、信号点配置の傾斜軸と、信号点配置の傾斜軸の方向の振幅と、傾斜軸に対して90度の方向の振幅との比率を検出し、それらを用いて簡単な行列演算をデジタル信号に印加することで、遅延時間の位相量の最適化と2つの遅延検波器の直交性の最適化した理想的な信号点配置に再生することができる。
デジタル信号の振幅と位相の定義である。 位相予積算型光多値送受信器システムを説明するブロック図である。 複素信号点配置を説明する図である。 ずれまたは回転が発生したときの複素信号点配置を説明する図である。 ずれ、および回転が発生したときの複素信号点配置を説明する図である。 直接検波光多値受信器を説明するブロック図である。 直交・回転補正部の機能ブロック図である。 16QAM複素信号点配置を説明する図である。 傾斜検出部の機能ブロック図である。 傾斜検出部のポイントA、B、Cにおける光電界を説明する図である。 16QAM信号点群が織り成すひし形の比率の定義を説明する図である。 光電界のシミュレーション結果である。 直交座標変換回路における光電界のシミュレーション結果である。 他の直接検波光多値受信器を説明するブロック図である。 他の直交・回転補正部の機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2を参照して、送信側にて位相予積算を実施して光多値信号を生成し、その光多値信号について、受信側で遅延検波方式と直接検波方式を組み合わせて受信する位相予積算型光多値送受信器システムについて説明する。図2の光電界受信器は、局発光を用いず、光遅延検波を用いて光位相を検出できる。このため、光電界受信器は、簡素かつ安価に実現することができる。さらに、位相予積算を用いているため、光電界受信器は、遅延検波後の差動位相が光電界の位相に復元できる。このため、送受信器は、受信後のデジタル信号処理による波長分散補償ができる。
以降では、まず図2を参照して、遅延検波器の干渉位相が最適値の場合の光送受信器システムの構成を説明する。次に、図3を参照して、この送受信器を用いて16QAM信号を生成および受信した場合の複素信号点配置(コンスタレーション)を説明する。
図2において、位相予積算型光多値送受信器システムは、位相予積算型光電界送信器201と、光伝送路212と、光電界受信器213とから構成されている。位相予積算型光電界送信器201は、レーザ光源202と、光電界変調機203と、複素多値信号生成回路204と、位相予積算部205と、サンプリング速度変換回路206と、予等化回路207と、DA変換器208と、駆動回路210と、を含んでいる。光電界受信器213は、遅延検波器214と、遅延検波器215と、光強度検出部216と、BPD217と、AD変換器218と、サンプリング速度変換回路221と、逆正接演算回路222と、平方根回路223と、直交座標変換回路224と、を含んで構成されている。
位相予積算型光電界送信器201の内部において、レーザ光源202から出力される無変調のレーザ光について、光電界変調器203は、所用の電界変調を施した光電界信号に変調して、光伝送路212に出力する。
伝送すべき情報信号について、並列の2値高速デジタル電気信号列として、複素多値信号生成回路204は、デジタル情報入力端子に入力を受け付ける。入力された信号について、複素多値信号生成回路204は、複素多値情報信号に変換する。変換された信号は、2次元のIQ平面上で(i,q)と表現されるデジタル電気多値信号であり、時間間隔T(=シンボル時間)ごとにその実部iと虚部qが出力される。変換された信号について、位相予積算部205は、入力を受け付ける。位相予積算部205は、入力された信号の位相成分のみを時間間隔Tでデジタル的に積算し、位相予積算複素多値情報信号に変換する。複素多値情報信号(i,q)が入力されると、位相予積算部205は、複素平面上で極座標(r,θ)に変換する。極座標(r,θ)は、式3のように表すことができる。図3(a)にこのときの16QAM光電界の信号点配置を示す。
Ei(n)=i(n)+jq(n)
=r(n)exp(jθ(n))…(式3)
このとき出力すべき位相予積算信号は、極座標を用いると式4によって表すことができる。
Eo(n)=i'(n)+jq'(n)
=r(n)exp(jφ(n))
=r(n)exp(jΣθ(n))…(式4)
このときφ(n)は、出力信号の位相角であり、Σθ(n)は過去の位相角θ(1)〜θ(n)を累積加算した値である。その出力信号は、再び直交座標系に変換された後に、位相予積算複素多値情報信号として出力される。図3(b)にこのときの16QAM光電界の信号点配置を示す。この位相予積算複素多値情報信号は、サンプリング速度変換回路206−1、206−2に入力されて、サンプリング速度が2サンプル/シンボル以上となるようにサンプリング点を補完している。これによりナイキスト定理を満たし、完全な電界等化処理が可能となる。その後、位相予積算複素多値情報信号には、予等化回路207によって光伝送路212で生じる劣化の逆関数が印加され、その後、実部i''、虚部q''に分離され、分離された信号について、それぞれ2つのDA変換器208,DA変換器209は、高速アナログ信号に変換する。これらの2つのアナログ信号について、駆動回路210、駆動回路211が増幅した後に光電界変調器203のI,Qの2つの変調端子に入力される。これによって予等化位相積算信号(i'',q'')を、光電界の同相成分Iと直交成分Qに持つ光電界信号が生成される。なお、光電界信号の光電界は、(i''(n)+jq''(n))expjω(n)である。ここで、ω(n)は、レーザ光源の光角周波数である。すなわち、光電界信号は、光周波数成分を取り除いた等価低域近似で(i''(n),q''(n))と等しい。
光電界信号は、光ファイバ伝送路212を伝送される。光ファイバ伝送路212は、光信号に波長分散による伝送劣化を与える。非コヒーレント光電界受信器213は、受信光電界信号を受信する。
光ファイバ伝送路212における伝送劣化は、予等化回路207で予め印加した逆関数と相互に打ち消される。このため、受信信号の光電界は、位相予積算複素多値情報信号と等しい。なお、予め印加した逆関数と伝送路劣化の伝達関数とが完全に打ち消し合わない場合でも、受信側にて再度印加される伝達関数で完全に打ち消すことが可能である。
光電界受信器213は、受信光電界信号を分岐し、2つの光遅延検波器214、215および光強度検出器216に入力する。第1の光遅延検波器214は、2つの経路の一方の遅延時間Tdが受信する光多値情報信号のシンボル時間Tにおおよそ等しく、また、両経路の光位相差が0となるように設定されている。第2の光遅延検波器215は、2つの経路の一方に遅延時間Td=Tを持ち、両経路の光位相差がπ/2となるように設定されている。遅延検波器214、215は、出力光を、バランス型光検出器216、217に出力する。バランス型光検出器216、217は、出力光を電気信号に変換する。変換された電気信号について、AD変換器218は、デジタル信号に変換する。サンプリング速度変換回路221−1、221−2は、1サンプル/シンボルに変換し、dI(n)、dQ(n)となる。
光強度検出器216から出力される電気信号について、AD変換器220およびサンプリング速度変換回路221−3は、デジタル信号P(n)に変換する。デジタル信号dI(n)、dQ(n)について、逆正接演算回路222は、dI(n)をX成分、dQ(n)をY成分として2引数の逆タンジェント演算を行い、デジタル信号dI(n)、dQ(n)の位相角を算出する。受信した光電界信号の光電界をr(n)exp(jθ(n))と記述すると、dI、dQは式(5)(6)によって表すことができる。
dI(n)=r(n)r(n−1)cos(Δφ(n))…(式5)
dQ(n)=r(n)r(n−1)sin(Δφ(n))…(式6)
ここでΔφ(n)は、受信したn番目の光電界シンボルの、直前のシンボルからの位相差(φ(n)−φ(n−1))である。di、dQは、それぞれΔφ(n)の正弦成分および余弦成分であるため、逆正接演算回路222は、4象限の逆正接演算を行って、Δφ(n)を算出する。なお、ここでは、送信側で位相予積算を行っているため、受信光電界信号の位相角は、式7のように表すことができる。
φ(n)=Σθ(n)…(式7)
逆正接演算回路222の出力信号は、式8によって表すことができる。式8において、元の複素多値情報信号の位相成分θ(n)を抽出することができる。図3(c)にこのときの16QAM光電界の信号点配置を示す。
Δφ(n)=Σθ(n)−Σθ(n−1)
=θ(n) …(式8)
光強度検出部216の出力信号P(n)について、平方根回路223は、式9で表される電界振幅を出力として得る。
r(n)=sqrt(P(n))…(式9)
得られた振幅成分r(n)と位相成分θ(n)とに基づいて、直交座標変換回路224は、再生複素情報出力端子から式10で表される元のデジタル電気多値信号を再生する。図3(d)にこのときの16QAM光電界の信号点配置を示す。
(i,q)=r(n)exp(jθ(n))…(式10)
図3を参照して、複素信号配置を説明する。図3において、図3(a)は、位相予積算前16QAM複素信号点配置である。図3(b)は、位相予積算後16QAM複素信号点配置である。図3(c)は、遅延検波後の16QAM複素信号点配置である。図3(d)は、直交座標変換回路後の16QAM複素信号点配置である。
位相予積算送受信器において、使用される2つの遅延検波器に下記”1””2”のようなずれが発生した場合について説明する。
”1”:第1の遅延検波器における両経路の光位相差がゼロからずれること、第2の遅延検波器における両経路の光位相差がπ/2からずれることで、さらにそれらのずれ量は符号を含めて同量δである場合
”2”:第1の遅延検波器における両経路の光位相差と、第2の遅延検波器における両経路の光位相差との相対量がπ/2から(π/2+2α)にずれた場合
もしそれぞれ独立に発生した場合、式5、式6に示したdI,dQは、式11、式12に示すように行列演算で変換されdI',dQ'になる。
Figure 0006396016

このとき図3(c)に示した遅延検波後の16QAM複素信号点配置は、”1”の場合は図4(a)に、”2”の場合は図4(b)(理想的な信号点配置が正方形の形状をなしている場合、ひし形のように、また円形の場合は楕円のように)になる。また、”1””2”が一度に起きた場合は図5(a)のようになり、その信号点配置から算出できる位相角と強度検出部で検出された光振幅を用いて複素光電界を再生すると図5(b)のようになる。図5(b)は、全体が回転していることと、第1象限と第3象限の位相方向の間隔が狭く、第2象限と第4象限の位相方向の間隔が広いことが特徴である。このように遅延検波器に”1””2”のような事象が起きた場合、元の光電界(i、q)を再生できない。
図4および図5を参照して、複素信号配置を説明する。図4において、図4(a)は、遅延検波器後の16QAM複素信号点配置である(ただし、”1”のばあい)。図4(b)は、位相予積算後16QAM複素信号点配置である(ただし、”2”のばあい)。図5(a)は、遅延検波器後の16QAM複素信号点配置である(ただし、”1”かつ”2”のばあい)。図5(b)は、直交座標変換回路後の16QAM複素信号点配置である(ただし、”1”かつ”2”のばあい)。
この現象に対して、実施例1は、次に示すような方法で遅延検波器の位相ずれおよび直交性のずれを検出および補正を行う。
図6を参照して、光電界受信器の構成を説明する。図6において、光電界受信器600は、遅延検波器602と、遅延検波器603と、光強度検出器604と、AD変換器608と、サンプリング速度変換回路609と、振幅正規化回路610と、逆正接演算回路612と、平方根回路613と、直交座標変換回路614と、直交・回転補正部620と、を含んで構成されている。
伝送路を伝搬された光電界信号について、光電界受信器600は、2回の分岐で2つの光遅延検波器602、603および光強度検出器604に出力する。遅延検波器602、603から出力光について、それぞれバランス型光検出器606、607は、電気信号に変換する。その後、変換された電気信号について、AD変換器608−1、608−2は、デジタル信号に変換する。サンプリング速度変換回路609−1、609−2は、デジタル信号を1サンプル/シンボルに変換する。サンプリング速度変換回路609−1、609−2の出力は、dI(n)、dQ(n)である。dI(n)、dQ(n)について、振幅正規化回路610は、それぞれの振幅が同値(具体的には256)になるように正規化する。これは、バランス型受信器内のトランスインピーダンスアンプが自動利得制御されている場合、I側、Q側の利得が異なってしまい、dI(n)、dQ(n)の振幅に差が出てしまうことを補正するためである。正規化は、また16QAMのような正方形の信号点配置の場合は振幅を1/√2倍する。これは、デジタル信号を処理するにあたって、信号がデジタル化(量子化ビット8の場合は振幅を256の値域で表現)されているため、この後に実施する位相回転の補正時に256の最大振幅からあふれないように予め振幅を減じる必要があるからである。
正規化回路610から出力されたdI(n)、dQ(n)について、直交・回転補正部620は、図5(a)のように歪んだ信号点配置から位相ずれ量を検出して、補正を行い、dI'(n)、dQ'(n)を出力する。この直交・回転補正部620は、入力されたdI(n)、dQ(n)が生成する複素光電界から遅延検波器の位相ずれ量および直交性のずれ量の検出を実施する。直交・回転補正部620は、さらに複素光電界に以下で説明するデジタル信号処理(行列演算)を施すことで光電界の歪みを補償し、元の光電界を再生する。直交・回転補正部620によって、遅延検波器は、ヒータによる位相調整用回路を不要とすることができる。
図7を参照して、直交・回転補正部620の構成を説明する。図7において、直交・回転補正部620は、dI−dQ複素光電界生成部621と、傾斜回転演算部622と、直交性補正演算部623と、固定量回転演算部624と、傾斜検出部625と、直交性ずれ検出部626と、を含んで構成されている。直交性ずれ検出部626は、傾斜回転部6261と、直交性ずれ算出部6262と、を含んで構成されている。
dI−dQ複素光電界生成部621は、dI、dQが入力されると、dI(n)+jdQ(n)の演算により図8(a)(16QAMの場合)に示すような複素光電界を生成する。遅延検波器に位相ずれまたは直交性のずれが発生していない場合、図8(a)に示す複素光電界の傾斜軸(矢印にて図示)は、I軸から45度反時計まわりに位相回転した方向を示す。そこで傾斜検出部625は、光電界が歪んだ場合の傾斜軸の方向を検出する。
傾斜検出部625において傾斜軸は、具体的にはコヒーレント検波方式において使用される位相推定技術を遅延検波方式に転用することで検出可能である。
図8を参照して、16QAM複素信号点配置を説明する。図8において、図8(a)は、dI−dQ複素光電界生成部621の出力の16QAM複素信号点配置である。図8(b)は、傾斜回転部6261の出力の16QAM複素信号点配置である。図8(c)は、直交性補正演算部623の出力の16QAM複素信号点配置である。図8(d)は、固定量回転演算部624の出力の16QAM複素信号点配置である。
図9を参照して、傾斜検出部の構成を説明する。図9において、傾斜検出部625は、振幅最大信号点抽出部901と、復素光電界m乗部902と、平均化部903と、m倍偏角算出部904と、偏角算出部905と、を含んで構成されている。
傾斜検出部625において、16QAMのdI−dQ光電界が入力されると、振幅最大信号点抽出部901は、4隅(理想な光電界における位相角としては45度、135度、225度、315度に相当し、振幅最大となる)の信号点に絞る(図10(a))。最大信号点抽出部901は、16QAM光電界の信号点配置が多いため、直接検波光多値受信器内に具備される光強度検出部から出力された光電界の振幅情報P(n)をもとに4隅の信号点に絞る。
複素光電界m乗部902は、複素光電界r(n)exp(jθ(n))をm乗(4隅の信号点に絞っているためm=4)する(図10(b))。m乗に算出された光電界について、平均化部903は、平均化し、一点にまとめる。m倍偏角算出部904は、平均化部903において1点に決定された信号点から、偏角(4<φ>)を算出する。偏角算出部905は、偏角を1/4することで傾斜量<φ>を決定する。
図7にもどって、傾斜検出部625で検出された傾斜軸の情報(傾斜量)は、傾斜回転部6261に入力される。傾斜回転部6261は、直交・回転補正部620に入力されたdI−dQ光電界を、傾斜量φだけ回転し、傾斜軸とI軸を一致した光電界(図8(b)に示す複素光電界)を生成する。傾斜回転部6261は、生成した信号を、直交性ずれ算出部6262に出力する。図8(b)に示す複素光電界は直交性がずれていることで理想的には正方形となるところ、ひし形のような形状となっている。そこで図8(b)に示すようなひし形の2本の対角線の比率(R=t/s)を算出し、その逆数を印加することでひし形は理想的な正方形にする。
図10を参照して、図9のポイントA、B、Cにおける光電界を説明する。図10において、図10(a)は、ポイントAにおける光電界である。図10(b)は、ポイントBにおける光電界である。図10(c)は、ポイントCにおける光電界である。
図11を参照して、ひし形に関する定義を説明する。図11において、図11(a)は、ひし形の対角線の長さの定義を説明する図である。図11(b)は、I軸に対して上下の三角形の重心間の長さの定義を説明する図である。図11(c)は、Q軸に対して左右の三角形の重心間の長さの定義を説明する図である。
図11(a)において、ひし形の頂点のI軸方向距離をs、Q軸方向距離をt、ひし形の比率Rをt/sとする。図11(b)において、I軸に対して上下の三角形の重心間の長さをt'と定義する。図11(c)において、Q軸に対して左右の三角形の重心間の長さをs'と定義をする。
直交性ずれ算出部6262において、ひし形の2本の対角線の比率Rの算出方法を説明する。まず、図11(b)と図11(c)に示すように図11(a)に示したひし形をI軸の上下の三角形に分け、またひし形をQ軸の左右の三角形に分ける。直交性ずれ算出部6262は、図11(b)に示す上下の三角形の重心間の長さ(t')を算出する。また、直交性ずれ算出部6262は、図11(c)に示す左右の三角形の重心間の長さ(s')を算出する。直交性ずれ算出部6262は、それらの長さの比率を算出することで元のひし形の比率R=t/s=t'/s'を算出する。
三角形の重心を算出する方法として、三角形の中に含まれる信号点の光電界を加算し、信号点数で割ることで重心を求められる。ひし形の比率の算出方法としては、他にもI軸方向の最大最小の幅とQ軸方向の最大最小の幅を比較する方法、I軸方向のn次のモーメントとQ軸方向のn次のモーメントを比較する方法がある。これらは、傾斜軸をI軸に一致させているため簡単な算出が可能となっている。
図7において、最後に傾斜回転演算部622と直交性補正演算部623と固定量回転演算部624とは、傾斜検出部625において検出した傾斜量φと直交性ずれ算出部6262において算出されたひし形の比率Rを用いて、遅延検波器の位相ずれと直交性のずれによって歪んだ光電界(dI,dQ)を補正する。補正後の光電界を(dI',dQ')とすると直交・回転補正部620の演算式は、式13となる。式13の右辺の第3項目は、図8(b)の傾斜軸(傾斜量φ)をI軸に一致させる回転行列である。第2項目は、図8(c)に示すひし形を正方形に変形させる行列である。第1項目は、図8(d)に示す傾斜軸を理想的な位相方向(この場合、45度)に回転させる回転行列である。
Figure 0006396016

図6に戻って、直交・回転補正部620において、遅延検波部の位相ずれと直交性のずれの検出および補正処理を経て出力された(dI',dQ')について、逆正接演算回路612は、元の複素多値情報信号の位相成分θ(n)を算出する。この位相成分θ(n)と、光強度検出器604、AD変換器608−3、サンプリング速度変換回路609−3、平方根回路613を経て得られた元の複素多値情報信号の振幅成分r(n)とについて、直交座標変換回路614は、極座標から直交座標に変換する。この結果、光電界受信器600は、複素多値情報信号(i,q)を再生できる。
なお、遅延検波器の干渉位相の情報を検出する際に使用するデジタル信号の信号点数を可変として、信号点数は、干渉位相の情報の分散または標準偏差を算出して、算出結果をもとに制御されてもよい。この信号点数に依存した周期で式13の行列式は変更される。
図12および図13を参照して、実施例1の技術を用いて遅延検波部の位相ずれおよび直交性のずれを検出および補正を実施したシミュレーション結果を説明する。図12において、図12(a)は、dI−dQ複素電界生成部における光電界である。図12(b)は、傾斜回転演算部における光電界である。図12(c)は、直交性補正演算部における光電界である。図12(d)は、固定量回転演算部における光電界である。図13において、図13(a)は、非補正時の直交座標変換回路における光電界である。図13(b)は、補正時の直交座標変換回路における光電界である。
図12において、シミュレーションで用いた光信号は、16QAMである。16QAM信号の特徴として、複素平面上で位相角を16分割し、すべての信号点の位相角が360/16=22.5度の整数倍となるように信号点を配置する。この信号を送信側で位相予積算を実施し、位相予積算光信号を生成する。生成した光信号は光SN比25dBにされて光多値受信器に入力される。位相ずれ5度、直交性ずれ15度の遅延検波器に入力されると、入力された光信号のdIとdQがなす信号点配置を図12(a)に示す。また強度検出部で得られた光電界の振幅とから光電界を再生すると図13(a)の歪んだ信号点配置が得られる。これに対して、直交・回転補正技術を用いた場合の信号点配置を図7を用いながら説明すると、dI−dQ複素電界生成部625において図12(a)に示す複素光電界となり、傾斜検出部625で検出した傾斜量の情報を傾斜回転演算部622に伝達して傾斜軸を図12(b)のI軸に一致させ、つづく直交性補正演算部623では直交性ずれ検出部626で検出した直交性ずれ補正量を用いて図12(c)のひし形となっている形状を正方形に補正し、固定量回転演算部624において図12(d)の固定量回転することで理想的な信号点配置を得る。
この結果、得られたdI'とdQ'と強度検出部によって得られた光電界の振幅情報Pとを用いて光電界に合成することで図13(b)のひずみのない信号点配置が得られる。
本実施例によれば、光電界信号を受信する場合、直交する2つの遅延検波器の干渉位相は、そのうちひとつ遅延検波器の干渉位相はゼロ、もう1つの遅延検波器の干渉位相はπ/2となることを最適状態としているが、それらのずれをひとつの簡易な検出機構において、信号点配置の傾斜軸と、信号点配置の傾斜軸の方向の振幅と、傾斜軸に対して90度の方向の振幅との比率を検出し、それらを用いて簡単な行列演算をデジタル信号に印加することで、遅延時間の位相量の最適化と2つの遅延検波器の直交性の最適化した理想的な信号点配置に再生可能とすることができる。
本実施例によれば、受信器内に位相調整用ヒータを不要とすることができるため消費電力の削減が期待でき、また2つの遅延検波器を集積した直交型遅延検波器の干渉位相間の差に対する仕様緩和も可能となる。
本実施例と、コヒーレント検波方式を用いた直交性検出技術との決定的な差は、コヒーレント検波方式では2つの光源から出力される連続光の周波数差と位相差と偏波状態とによって信号点配置が高速変動してしまうのに対して、本技術では遅延検波方式を用いているため、干渉する2つの光に周波数差、偏波状態差が発生しないため、位相差以外の原因では信号点配置が変動しないことが挙げられる。そのためコヒーレント検波方式を用いた直交性検出技術は、伝送後の光信号には適用できない。
図14を参照して、実施例2の光電界受信器を説明する。図14において、図6で説明した実施例1の光電界受信器との差異を説明する。図14の光電界受信器600Aは、直交・回転補正部620に代わって、直交・回転補正部620Aを備える。光電界受信器600Aは、さらに、残留分散補償部615と、データ復号部616と、フレーム検出部617と、を備える。
光電界受信器600Aに入力された光電界信号に波長分散が残留していた場合、直交座標変換回路614から出力された複素多値光電界(i''',q''')には、残留した量の波長分散量の伝達関数が印加されている。残留分散補償部615は、直交座標変換回路614から出力された複素多値光電界(i''',q''')に基づいて、残留分散の伝達関数の逆関数を印加して元の複素多値信号(i,q)を得る。残留分散補償部615は、入力された信号を一度周波数領域に変換する。残留分散補償部615は、伝達関数を印加して残留分散を除去する。その後時間領域に変換しても、複数のタップからなるデジタル補正フィルタを用いてそのまま時間領域で残留分散を除去しても良い。
データ復号部616は、複素多値信号(i,q)から2値のデジタル電気信号列に変換する。変換された2値のデジタル電気信号列は、イーサネット(登録商標)伝送規格に準拠したフレームに構成されている。フレーム検出部617は、期待されるフレーム構成か否かを検出する。フレーム検出部617は、入力されたデジタル信号列が正しく復号できているかを判断する。フレーム検出部617においてフレームが誤っていることが検出された場合、その情報はフレーム検出情報として直交・回転補正部620Aに伝達される。
図15を参照して、実施例2の直交・回転補正部を説明する。図15において、直交・回転補正部620Aは、図7の直交・回転補正部620と対比して、さらに、固定量変更部627を備えている。伝達されてきたフレーム検出情報について、固定量変更部627は、フレームが誤っていることが通知されると、固定量回転演算部624で使用している回転量の固定値を変更する。固定値の変更方法としては、初めに設定されている値が45度だとすると、その整数倍に、すなわち90度、135度、…と変更し、フレーム検出情報が解除されるまで続ける。これは、実施例2で使用する位相予積算型光多値送受信器600Aが光伝送装置の中で使用開始されたときなど、遅延検波器の干渉位相が大幅にずれていた場合の初期引き込みに有効となる。なお、実施例2の適用は、位相予積算型光多値送受信器600に限らない。
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Claims (1)

  1. 2つの経路の位相差のない第1の光遅延検波器と、2つの経路の位相差がπ/2の第2の光遅延検波器と、前記第1の光遅延検波器と接続された第1の光強度検出器と、前記第2の光遅延検波器と接続された第2の光強度検出器と、前記第1の光強度検出器の出力を第1のデジタル信号に変換する第1のAD変換器と、前記第2の光強度検出器の出力を第2のデジタル信号に変換する第2のAD変換器と、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号とに基づいて光複素電界を生成する直交・回転補正部と、複素多値信号から2値のデジタル信号列に変換するデータ復号部と、所定のフレーム構成か否かを検出し、
    入力された前記デジタル信号列が正しく復号できているかを判断するフレーム検出部と、を含んで構成された光受信器であって、
    前記直交・回転補正部は、前記光複素電界に基づいて、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との復素シンボルの回転および直交性のずれ量を検出し、デジタル信号処理を施すことで前記光複素電界の歪みを補償し、元の光複素電界を再生し、
    前記フレーム検出部は、前記フレームが誤っていることを検出した場合に、フレーム検出情報として前記直交・回転補正部に伝達し、
    前記直交・回転補正部は、伝達されてきた前記フレーム検出情報により前記フレームが誤っていることが通知された場合に、回転量の固定値を変更することを特徴とする光受信器。
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