JP5750177B1 - 光受信装置、光通信システムおよび偏波間クロストーク補償方法 - Google Patents

光受信装置、光通信システムおよび偏波間クロストーク補償方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速に変動する光カー効果由来の偏波間クロストークを補償する。【解決手段】光受信装置2は、偏波多重した主信号を生成し主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光を光ファイバ伝送路5を経由して受信し、受信した信号光を第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離するアナログデジタル変換部203、各偏波チャネルからパイロットトーンと主信号とを分離するパイロットトーン分離部205、第1の偏波チャネルのパイロットトーンの絶対値振幅と、第2の偏波チャネルのパイロットトーンの絶対値振幅との差を用いて、絶対値振幅の差に比例する量の偏波間クロストーク補償を第1および第2の偏波チャネルの主信号に対して実行する偏波間クロストーク補償部(206〜209)、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、光カー効果由来の偏波間クロストークを補償する技術に関する。
年々増大するコアネットワークの伝送需要に対応するため、波長あたり100Gb/sクラスの伝送容量を実現する光伝送装置が実用化されつつある。100Gb/sクラスの長距離光伝送では、コヒーレント受信方式が主に用いられている。さらに、位相変調技術や偏波多重技術を用いることによって、100Gb/sの情報伝送が28〜35GHz程度のシンボルレートで実現されている。
100Gb/sクラスの長距離光伝送では、非線形光学効果による信号歪が発生する。その信号歪は、伝送可能距離を制限する要因となる。非線形光学効果は、伝送光ファイバに入力する光信号の強度を増大させるほど信号品質の劣化を大きくする。また、非線形光学効果は、伝送距離が長くなるほど信号品質の劣化を大きくする。信号品質の劣化が大きくなると、受信側においてビット誤りが発生する。
したがって、非線形光学効果は、ビット誤りを前方誤り訂正符号の許容値を超えないように伝送距離を選ばなければならなくするという点で直接的に伝送距離を制限している。また、非線形光学効果による信号品質の劣化が著しく大きくならないようにするためには、伝送光ファイバに入力する光信号の強度を制限する必要がある。そのため、受信側における信号雑音比を高くできなくなるので、非線形光学効果は、間接的に伝送可能距離を制限している。
非線形光学効果に由来する信号品質の劣化を大別すると、自己位相変調、相互位相変調、四光波混合の3種類がある。
自己位相変調は、非線形光学効果が単一伝送チャネル内で完結しているものを指し、信号自身の電場によって信号歪が生じる現象である。その現象がチャネル内に閉じているため、自己位相変調による信号歪は逆伝搬法を用いて補償または影響の低減を可能とすることが知られている。
四光波混合は、伝送光ファイバの波長分散が非常に小さい場合には大きな問題となるが、ゼロ分散波長近辺での運用を避ければ大きな問題とはならない。
相互位相変調は、波長多重技術を採用した場合に問題になる。非線形光学効果が、チャネル間をまたがって生じるため、単一のチャネル内の信号処理のみでは補償することが困難である。しかし、波長多重されたすべてのチャネルにまたがった信号処理を行うことは現実的ではない。
波長多重技術を利用し、かつ偏波多重手段を採用した光通信システムでは、相互位相変調の一種である光カー効果に由来する偏波回転が問題となる。
光カー効果は、光電場の強度によって媒質の屈折率が変動する現象である。具体的には、光カー効果は、光の進行方向に直角な2方向で別々の屈折率変動が生じることによって、媒質に複屈折性をもたらす現象である。光カー効果が発生すると、伝送光ファイバ中で、光信号は偏波回転を受けることになる。つまり、偏波多重された光信号を利用する場合には、光カー効果由来の偏波間クロストークが発生する。
偏波多重された光信号の2つの偏波はどちらも同じ強度を持っている。しかし、波長多重を行った場合、局所的にたまたま互いに強め合って干渉したり、または互いに弱め合って干渉したりして、両偏波の強度は必ずしも一定ではなくなる。そのため、前記光カー効果由来の偏波間クロストークが発生する。また、この偏波間の振幅インバランスは、シンボルレート程度の速さで変動するため、クロストーク量はシンボルレート程度の速さで変動する。ただし、波長分散がゼロでない場合は、波長分散により偏波間の振幅インバランスが時間的に平均されて、クロストーク量の変動速度はシンボルレートより一桁程度遅くなる。
偏波多重された光信号を受信する光受信装置は、一般的に、2つの直交する偏波を弁別し、クロストークを除去する機能を備えている。このような機能は、例えば、LMS(Least Mean Square)アルゴリズム(非特許文献1,2参照)を用いて制御される適応MIMO(Multiple Input Multiple Output)フィルタによって実現されている。偏波回転の時間変動が適応MIMOフィルタの追従速度と比べて緩やかな場合には、偏波間クロストークを補償することができる。
S. Haykin,"Adaptive Filter Theory",Prentice-Hall,1996 P. Johannisson,et al.,"Convergence Comparison of CMA and ICA for Blind Polarization Demultiplexing of QPSK and 16-QAM Signalsn",ECOC 2010,Th.9.A.3,(2010.9)
しかしながら、LMS(例えば、CMA;Constant Modulus Algorithm)アルゴリズムの追従速度は、ステップサイズパラメータによって決定され、そのステップサイズパラメータは追従速度と雑音抑圧との間のトレードオフを考慮して、シンボルレートの1/1000から1/10000に設定されている。したがって、偏波間クロストークの変化速度が、シンボルレートの1/1000程度の場合には、LMSアルゴリズムを用いて制御される適応MIMOフィルタによって偏波間クロストークを除去可能であるが、その追従速度より高速で変動する偏波間クロストークは除去できずに残留してしまう。
そこで、本発明は、高速に変動する光カー効果由来の波間クロストークを補償する技術を提供することを目的とする。
また、本発明の光通信システムの光受信装置は、偏波多重した主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光を光ファイバ伝送路経由で受信し、受信した前記信号光を電気デジタル信号に変換した、第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離する変換部、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルに適応MIMO(Multiple Input Multiple Output)フィルタを適用して、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルから静的または準静的な偏波間クロストークを除去した出力信号を生成する偏波分離部、前記偏波分離部によって生成された前記出力信号の各偏波チャネルから、第1のパイロットトーンと第2のパイロットトーン、および、第1の主信号と第2の主信号を分離するパイロットトーン分離部、前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記第2の主信号に対して実行し、位相差補償後の第2の主信号を生成する偏波間クロストーク補償部、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、光通信システムの光受信装置は、パイロットトーンの偏波チャネル間の位相差に基づいて、主信号に残留している偏波間クロストークのうちの位相差について補償することができる。したがって、光受信装置は、高速に変動する光カー効果由来の偏波間クロストークを主信号に対して補償することができる。
また、前記光受信装置の前記偏波間クロストーク補償部は、前記第1のパイロットトーンの絶対値振幅と、前記第2のパイロットトーンの絶対値振幅との差に基づいて、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1の主信号および前記位相差補償後の第2の主信号に対して実行し、偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および偏波間クロストーク補償後の第2の主信号を生成することを特徴とする。
このような構成によれば、光受信装置は、パイロットトーンの絶対値振幅に基づいて、主信号に残留している偏波間クロストークのうちの振幅インバランスについて補償することができる。したがって、光受信装置は、高速に変動する光カー効果由来の偏波間クロストークを主信号に対して補償することができる。
また、前記光受信装置は、前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記第2のパイロットトーンに対して実行して位相差補償後の第2のパイロットトーンを生成し、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1のパイロットトーンおよび前記位相差補償後の第2のパイロットトーンに対して実行して偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび偏波間クロストーク補償後の2のパイロットトーンを生成し、前記偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび前記偏波間クロストーク補償後の2のパイロットトーンに基づいて前記偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および前記偏波間クロストーク補償後の2の主信号の位相補償を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、光受信装置は、パイロットトーンの偏波間クロストーク補償を行い、偏波間クロストーク補償後のパイロットトーンに基づいて、位相雑音に関する位相補償を主信号に対して実行することができる。
本発明の光通信システムの光受信装置は、偏波多重した主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光を光ファイバ伝送路経由で受信し、受信した前記信号光を電気デジタル信号に変換した、第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離する変換部、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルに適応MIMOフィルタを適用して、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルから静的または準静的な偏波間クロストークを除去した出力信号を生成する偏波分離部、前記偏波分離部によって生成された前記出力信号の各偏波チャネルから、第1のパイロットトーンと第2のパイロットトーン、および、第1の主信号と第2の主信号を分離するパイロットトーン分離部、前記第1のパイロットトーンの絶対値振幅と、前記第2のパイロットトーンの絶対値振幅との差に基づいて、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1の主信号および前記第2の主信号に対して実行し、前記差に対応する補償後の第1の主信号および前記差に対応する補償後の第2の主信号を生成する偏波間クロストーク補償部、を備えることを特徴とする。
このような構成によれば、光通信システムの光受信装置は、パイロットトーンの絶対値振幅に基づいて、主信号に残留している偏波間クロストークのうちの振幅インバランスについて補償することができる。したがって、光受信装置は、高速に変動する光カー効果由来の偏波間クロストークを主信号に対して補償することができる。
また、前記光受信装置の前記偏波間クロストーク補償部は、前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記差に対応する補償後の第2の主信号に対して実行し、偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および偏波間クロストーク補償後の第2の主信号を生成することを特徴とする。
このような構成によれば、光受信装置は、パイロットトーンの偏波チャネル間の位相差に基づいて、主信号に残留している偏波間クロストークのうちの位相差について補償することができる。したがって、光受信装置は、高速に変動する光カー効果由来の偏波間クロストークを主信号に対して補償することができる。
また、前記光受信装置は、記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーンに対して実行して前記差に対応する補償後の第1のパイロットトーンおよび前記差に対応する補償後の2のパイロットトーンを生成し、前記第のパイロットトーンおよび前記2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記差に対応する補償の第2のパイロットトーンに対して実行して、偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび偏波間クロストーク補償後の第2のパイロットトーンを生成し、前記偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび前記偏波間クロストーク補償後の第2のパイロットトーンに基づいて前記偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および前記偏波間クロストーク補償後の第2の主信号の位相補償を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、光受信装置は、パイロットトーンの偏波間クロストーク補償を行い、偏波間クロストーク補償後のパイロットトーンに基づいて、位相雑音に関する位相補償を主信号に対して実行することができる。
なお、前記光受信装置を有する光通信システムに係る発明および偏波間クロストーク補償方法に係る発明については、前記した光受信装置と同様の技術的特徴を備えており、光受信装置と同様の作用効果を有しているので、この課題を解決するための手段においては記載を省略する。
本発明によれば、光受信装置において、高速に変動する光カー効果由来の偏波間クロストークを補償することができる。
光通信システムの構成例を示す図である。 光送信装置の機能例を示す図である。 光受信装置の機能例を示す図である。 信号処理部の機能例を示す図である。 信号処理部の別の機能例を示す図である。 偏波間クロストーク補償ありの場合となしの場合におけるQ値の実験結果の一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(以降、「本実施形態」と称す。)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(光通信システム)
光通信システム100は、図1に示すように、光送信装置1および光受信装置2を備えている。光送信装置1は、送信データを偏波多重した主信号を生成し、その主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重化した電気信号の光変調を行って、信号光を生成する機能を有する。そして、光送信装置1は、信号光を光ファイバ伝送路5に出力する。
また、光受信装置2は、光ファイバ伝送路5を経由してきた信号光を受信光として受信し、受信した受信光を2つの偏波チャネルに分離し、各偏波チャネルに含まれるパイロットトーンに基づいて、偏波間クロストーク補償を主信号に対して実行する機能を有する。すなわち、光受信装置2は、偏波間クロストークを低減する。
なお、光ファイバ伝送路5は、光ファイバや光増幅器(不図示)によって構成されている。
(光送信装置)
次に、光送信装置1の機能例について、図2を用いて説明する。
光送信装置1は、図2に示すように、シンボルマッピング部101、パイロットトーン挿入部102、デジタルアナログ変換部103、光変調部104およびレーザ発振部105を備える。
シンボルマッピング部101は、送信データ10を、外部から受信する、またはメモリから読み出す等によって受信する。そして、シンボルマッピング部101は、受信した送信データ10を偏波多重QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)信号にマッピングし、デジタル的に表記された時系列信号波形データ(以降、主信号と称す。)を生成する機能を有する。シンボルマッピング部101は、生成した主信号をパイロットトーン挿入部102に出力する。
パイロットトーン挿入部102は、主信号を受信し、受信した主信号にパイロットトーンを周波数多重して、変調信号を生成する機能を有する。なお、パイロットトーンと主信号とは位相同期されているものとする。また、パイロットトーンの周波数は、主信号の占有帯域とは重ならない範囲で主信号の占有帯域の中心周波数に接近させることが好ましい。また、主信号はX偏波チャネルとY偏波チャネルの重ね合わせで構成されており、X偏波とY偏波は互いに直交している。パイロットトーンのX偏波成分とY偏波成分は、互いに同振幅かつ同位相になるように設計または調整される。
パイロットトーン挿入部102は、生成した変調信号をデジタルアナログ変換部103に出力する。
デジタルアナログ変換部103は、変調信号を受信して、アナログ電気信号に変換する機能を有する。アナログ電気信号は、4レーンの電気信号であり、それぞれX偏波同相成分、X偏波直交位相成分、Y偏波同相成分、Y偏波直交位相成分に対応している。デジタルアナログ変換部103は、4レーンの電気信号を光変調部104に出力する。
光変調部104は、4レーンの電気信号を受信し、受信した電気信号によって、レーザ発振部105のレーザ光を変調し、偏波多重QPSK光信号(信号光11)を生成する機能を有する。そして、光変調部104は、生成した信号光11を光ファイバ伝送路5に出力する。
レーザ発振部105は、レーザを用いて光信号を生成し、光変調部104に出力する機能を有する。
なお、本実施形態では、変調方式を偏波多重QPSKとしたが、偏波多重BPSK(Binary Phase Shift Keying)や偏波多重QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の、他の変調方式を採用することも可能である。また、シンボルマッピング部101の出力であるデジタル信号の段階でパイロットトーン多重を行うように説明したが、デジタルアナログ変換部103の出力であるアナログ信号の段階でパイロットトーン多重を行ってもよい。
(光受信装置)
次に、光受信装置2の機能例について、図3を用いて説明する。
光受信装置2は、図3に示すように、コヒーレント光電変換部(変換部)201、局部発振レーザ部202、アナログデジタル変換部(変換部)203、偏波分離部204、パイロットトーン分離部205、X−Y位相差検出部(偏波間クロストーク補償部)206、X−Y位相差補償部(偏波間クロストーク補償部)207、偏波回転検出部(偏波間クロストーク補償部)208、偏波回転補償部(偏波間クロストーク補償部)209、位相補償部210および信号処理部211を備える。
コヒーレント光電変換部201は、光ファイバ伝送路5を経由してきた信号光11を受信する。ここでは、受信した信号を受信光21と称する。コヒーレント光電変換部201は、受信光21を局部発振レーザ部202から出力される局発光22と混合し、偏波間の位相情報を保持したまま受信アナログ電気信号23に変換する機能を有する。そして、コヒーレント光電変換部201は、受信アナログ電気信号23を、アナログデジタル変換部203に出力する。
局部発振レーザ部202は、コヒーレント受信を行うために、局部発振用レーザを用いて光信号を生成する機能を有する。
アナログデジタル変換部203は、受信アナログ電気信号23を受信し、受信した受信アナログ電気信号23をデジタル信号に変換する機能を有する。なお、当該デジタル信号は、受信デジタル信号24と称し、元々の4レーンの信号を2レーンの複素信号として表現するものとする。すなわち、受信デジタル信号24は、X偏波成分およびY偏波成分である第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとで表される。アナログデジタル変換部203は、受信デジタル信号24を偏波分離部204に出力する。
偏波分離部204は、受信デジタル信号24を受信し、受信した受信デジタル信号24に適応MIMOフィルタを適用して、静的または準静的な偏波間クロストークを除去する機能を有する。偏波分離部204は、偏波間クロストークを除去した受信デジタル信号24を、パイロットトーン分離部205に出力する。なお、適応MIMOフィルタは、2レーンの複素信号を入力とし、両レーンの信号間の偏波間クロストークを補償して、補償後の2レーンの複素信号を出力する。適応MIMOフィルタは、偏波間クロストークの変化速度がおおむねシンボルレートの1/10000程度までの場合には、適応MIMOフィルタによってクロストーク除去が可能である。しかし、シンボルレートの1/10000より高速で変動する偏波間クロストークは除去できず残留してしまう。
パイロットトーン分離部205は、偏波分離部204の出力信号を受信し、当該出力信号にデジタルフィルタを適用して、当該出力信号をパイロットトーン26と主信号25とに分離する機能を有する。そして、パイロットトーン分離部205は、主信号25をX−Y位相差補償部207に出力する。また、パイロットトーン分離部205は、パイロットトーン26をX−Y位相差検出部206に出力する。図3では、主信号25の経路を一点鎖線矢印で表し、パイロットトーン26の経路を点線矢印で表している。
X−Y位相差検出部(偏波間クロストーク補償部)206は、パイロットトーン26を受信し、パイロットトーン26のX偏波とY偏波との間の位相差を求め、当該位相差を位相差情報27としてX−Y位相差補償部207に出力する機能を有する。そして、X−Y位相差検出部206は、受信したパイロットトーン26をX−Y位相差補償部207に出力する。なお、パイロットトーン26は、X偏波とY偏波との間の位相差がゼロの場合、パイロットトーン26は直線偏光であり、位相差がゼロでない場合、パイロットトーン26は楕円偏光をなしている。
X−Y位相差補償部(偏波間クロストーク補償部)207は、主信号25、パイロットトーン26、位相差情報27を受信する。X−Y位相差補償部207は、位相差情報27に基づいて、パイロットトーン26が直線偏光となるように、パイロットトーン26のX偏波またはY偏波のいずれか一方の位相を調整する機能を有する。また、X−Y位相差補償部207は、位相差情報27に基づいて、主信号25が直線偏光となるように、主信号25のX偏波またはY偏波のいずれか一方の位相を調整する機能を有する。そして、X−Y位相差補償部207は、位相差補償前のパイロットトーンおよび位相差補償後のパイロットトーンを偏波回転検出部208に出力する。また、X−Y位相差補償部207は、位相差補償後の主信号を偏波回転補償部209に出力する。
偏波回転検出部(偏波間クロストーク補償部)208は、位相差補償前のパイロットトーンおよび位相差補償後のパイロットトーンを受信する。偏波回転検出部208は、受信した位相差補償前のパイロットトーンのX偏波およびY偏波の絶対値振幅を求め、さらに双方の絶対値振幅の差に比例する値を求める機能を有する。当該比例する値は、パイロットトーン26の振幅インバランスを打ち消すような偏波回転を示す振幅インバランスデータ(偏波回転情報28)である。そして、偏波回転検出部208は、位相差補償後のパイロットトーンおよび主信号と、振幅インバランスデータ(偏波回転情報28)とを偏波回転補償部209に出力する。
偏波回転補償部(偏波間クロストーク補償部)209は、位相差補償後のパイロットトーンおよび主信号と、振幅インバランスデータ(偏波回転情報28)とを受信する。偏波回転補償部209は、受信した偏波回転情報28に基づいて、位相差補償後のパイロットトーンに対して偏波間クロストーク補償の処理を実行する機能を有する。また、偏波回転補償部209は、受信した偏波回転情報28に基づいて、位相差補償後の主信号に対して偏波間クロストーク補償の処理を実行する機能を有する。偏波回転補償部209は、偏波間クロストーク補償後のパイロットトーンおよび主信号を、位相補償部210に出力する。
なお、図3では、X−Y位相差検出部206およびX−Y位相差補償部207の処理の後に、偏波回転検出部208および偏波回転補償部209の処理を行うように説明したが、この順番を入れ替えて、偏波回転検出部208および偏波回転補償部209の処理の後に、X−Y位相差検出部206およびX−Y位相差補償部207の処理を実行するようにしても構わない。
位相補償部210は、偏波間クロストーク補償後のパイロットトーンおよび主信号を受信する。位相補償部210は、受信した偏波間クロストーク補償後のパイロットトーンの複素共役値を求め、その複素共役値を主信号に乗算して、主信号の位相揺らぎ(位相雑音)を補償する機能を有する。そして、位相補償部210は、位相揺らぎ(位相雑音)を補償した主信号を、信号処理部211に出力する。
信号処理部211は、図4に示すように、例えば、周波数オフセット補償部212、搬送波位相同期部213およびシンボル判定部214を備える。
周波数オフセット補償部212は、周波数オフセット量を推定し、周波数オフセット補償を実行する機能を有する。
搬送波位相同期部213は、受信した主信号と搬送波との同期をとる機能を有する。
シンボル判定部214は、搬送波位相同期部213の出力信号である主信号からシンボル系列を復調し、送信側から送信された元の送信データ10を出力する機能を有する。
なお、信号処理部211は、図5に示すように、搬送波位相同期部213およびシンボル判定部214だけを備えるようにしても構わない。
(偏波間クロストーク補償の処理例)
ここでは、偏波間クロストーク補償部(X−Y位相差検出部206、X−Y位相差補償部207、偏波回転検出部208および偏波回転補償部209)における偏波間クロストーク補償の処理例と、位相補償部210における位相補償の処理例とについて、以下に説明する。
ここで、パイロットトーン分離部205から出力される主信号25のX偏波成分およびY偏波成分(第1の偏波チャネルの主信号および第2の偏波チャネルの主信号)それぞれをSx0,Sy0とする。また、パイロットトーン分離部205から出力されるパイロットトーン26のX偏波成分およびY偏波成分(第1の偏波チャネルのパイロットトーンおよび第2の偏波チャネルのパイロットトーン)それぞれをPx0,Py0とする。Sx0,Sy0,Px0,Py0それぞれは、一次元の時系列を表しており、時間の関数である。主信号Sx0,Sy0は、光カー効果由来の動的な偏波回転に起因する偏波間クロストーク成分を有している。また、偏波回転はパイロットトーンPx0,Py0に対しても、主信号の場合と同様に生じている。
双方のパイロットトーンPx0,Py0は、理想的な状態では振幅および位相が等しくなっている。しかし、偏波回転によって、パイロットトーンPx0,Py0は、位相差dおよび振幅インバランスδを含んでいる。位相差dおよび振幅インバランスδは、パイロットトーンPx0,Py0を用いて、次式(1)のように表すことができる。
Figure 0005750177
ただし、*は複素共役を表す。
次に、位相差dおよび振幅インバランスδを用いて、偏波間クロストーク補償後の主信号Sx1,Sy1を、次式(2)のように表すことができる。
Figure 0005750177
まず、位相差については、式(2)を用いて、X偏波成分のパイロットトーンPx0とY偏波成分のパイロットトーンPy0との位相差dに一致する量の位相差補償をY偏波成分の主信号Sy0に対して実行する。また、振幅インバランスについては、式(1)から、X偏波成分のパイロットトーンの絶対値振幅と、Y偏波成分のパイロットトーンの絶対値振幅との差を用いて、その差に比例する値である振幅インバランスδを求める。そして、振幅インバランスδを式(2)に適用して、前記絶対値振幅の差に比例する量の偏波クロストーク補償を主信号に対して実行する。このことにより、主信号の偏波間クロストークの補償が実行できる。
なお、パイロットトーンを用いて位相補償を行うことによって、主信号の信号品質をさらに改善することが可能である。まず、パイロットトーンPx0,Py0に対しても主信号と同様の偏波間クロストークの補償処理を行う。偏波間クロストークの補償後のパイロットトーンPx1,Py1を、次式(3)のように表すことができる。
Figure 0005750177
式(3)によって、X偏波成分のパイロットトーンPx0とY偏波成分のパイロットトーンPy0との位相差dに一致する量の位相差補償をY偏波成分のパイロットトーンPy0に対して実行する。次に、振幅インバランスδを式(3)に適用して、偏波間クロストーク補償をパイロットトーンに対して実行する。このことにより、パイロットトーンの偏波間クロストークの補償が実行できる。偏波間クロストークの補償後のパイロットトーンPx1とPy1とは、ノイズの影響を除けば等しくなっている。
さらに、次式(4)を用いて位相補償係数を求める。
Figure 0005750177
ただし、fはパイロットトーン周波数(fPT)と主信号の中心周波数(fc)との差を示す周波数差であり、f=fc−fPTで与えられる。tは時間である。iは虚数単位である。
式(4)に示すPは、主信号の位相雑音に対応していると期待でき、次式(5)によって、位相補償された主信号Sx2,Sy2を算出できる。
Figure 0005750177
以上の説明では、位相差補償を先に実行し、その後に偏波間クロストーク補償を実行するように説明したが、その逆に、式(2)(3)から明らかなように、偏波間クロストーク補償を先に実行し、位相差補償を後に実行してもよい。
なお、上記説明中のX偏波成分とY偏波成分とを入れ替えても構わない。
次に、偏波間クロストーク補償ありの場合となしの場合におけるQ値の実験結果の一例について、図6を用いて説明する。
図6は、横軸がOSNR(Optical Signal to Noise Ratio)を表し、縦軸がQ値を表している。○印は、本発明の偏波間クロストーク補償を行った場合、すなわち「偏波間クロストーク補償あり」の場合を示している。また、○印のプロット間を実線で表示した。また、△印は、本発明の偏波間クロストーク補償を行わなかった場合、すなわち「偏波間クロストーク補償なし」の場合を示している。また、△印のプロット間を点線で表示した。
図6から、「偏波間クロストーク補償なし」の場合のOSNRが29dBのときのQ値と、「偏波間クロストーク補償あり」の場合のOSNRが26dBのときのQ値とが等しくなることがわかる。このことから、本発明の偏波間クロストーク補償を適用した場合には、伝送距離の増加にともなってOSNRが3dB劣化したときであっても、「偏波間クロストーク補償なし」の場合と同等の品質の伝送ができる。つまり、本発明の偏波間クロストーク補償を適用することによって、伝送可能距離を延伸できるという効果がある。
以上、本実施形態の光受信装置2は、光送信装置1において主信号とパイロットトーンとを周波数領域で多重した受信光21を受信し、パイロットトーンを基準信号として、主信号の偏波間クロストーク補償を実行する。具体的には、光受信装置2は、偏波多重した主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光11を光ファイバ伝送路5経由で受信し、受信した前記信号光(受信光21)を第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離する変換部(コヒーレント光電変換部201、アナログデジタル変換部203)、前記変換部によって分離された各偏波チャネルから前記パイロットトーンと前記主信号とを分離するパイロットトーン分離部205、前記第1の偏波チャネルのパイロットトーンの絶対値振幅と、前記第2の偏波チャネルのパイロットトーンの絶対値振幅との差に基づいて、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1および前記第2の偏波チャネルの主信号に対して実行する偏波間クロストーク補償部(X−Y位相差検出部206、X−Y位相差補償部207、偏波回転検出部208、偏波回転補償部209)、を備える。
このことにより、本発明の光受信装置2(光通信システム100)は、高速に変動する光カー効果由来の偏波間クロストークを補償することができる。
1 光送信装置
2 光受信装置
5 光ファイバ伝送路
10 送信データ
11 信号光
21 受信光
22 局発光
23 受信アナログ電気信号
24 受信デジタル信号
25 主信号
26 パイロットトーン
27 位相差情報
28 偏波回転情報
100 光通信システム
101 シンボルマッピング部
102 パイロットトーン挿入部
103 デジタルアナログ変換部
104 光変調部
105 レーザ発振部
201 コヒーレント光電変換部(変換部)
202 局部発振レーザ部
203 アナログデジタル変換部(変換部)
204 偏波分離部
205 パイロットトーン分離部
206 X−Y位相差検出部(偏波間クロストーク補償部)
207 X−Y位相差補償部(偏波間クロストーク補償部)
208 偏波回転検出部(偏波間クロストーク補償部)
209 偏波回転補償部(偏波間クロストーク補償部)
210 位相補償部
211 信号処理部
212 周波数オフセット補償部
213 搬送波位相同期部
214 シンボル判定部

Claims (8)

  1. 偏波多重した主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光を光ファイバ伝送路経由で受信し、受信した前記信号光を電気デジタル信号に変換した、第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離する変換部、
    前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルに適応MIMO(Multiple Input Multiple Output)フィルタを適用して、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルから静的または準静的な偏波間クロストークを除去した出力信号を生成する偏波分離部、
    前記偏波分離部によって生成された前記出力信号の各偏波チャネルから、第1のパイロットトーンと第2のパイロットトーン、および、第1の主信号と第2の主信号を分離するパイロットトーン分離部、
    前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記第2の主信号に対して実行し、位相差補償後の第2の主信号を生成する偏波間クロストーク補償部、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  2. 前記偏波間クロストーク補償部は、
    前記第1のパイロットトーンの絶対値振幅と、前記第2のパイロットトーンの絶対値振幅との差に基づいて、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1の主信号および前記位相差補償後の第2の主信号に対して実行し、偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および偏波間クロストーク補償後の第2の主信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光受信装置。
  3. 前記光受信装置は、前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記第2のパイロットトーンに対して実行して位相差補償後の第2のパイロットトーンを生成し、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1のパイロットトーンおよび前記位相差補償後の第2のパイロットトーンに対して実行して偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび偏波間クロストーク補償後の2のパイロットトーンを生成し、前記偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび前記偏波間クロストーク補償後の2のパイロットトーンに基づいて前記偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および前記偏波間クロストーク補償後の2の主信号の位相補償を実行する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光受信装置。
  4. 偏波多重した主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光を光ファイバ伝送路経由で受信し、受信した前記信号光を電気デジタル信号に変換した、第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離する変換部、
    前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルに適応MIMOフィルタを適用して、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルから静的または準静的な偏波間クロストークを除去した出力信号を生成する偏波分離部、
    前記偏波分離部によって生成された前記出力信号の各偏波チャネルから、第1のパイロットトーンと第2のパイロットトーン、および、第1の主信号と第2の主信号を分離するパイロットトーン分離部、
    前記第1のパイロットトーンの絶対値振幅と、前記第2のパイロットトーンの絶対値振幅との差に基づいて、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1の主信号および前記第2の主信号に対して実行し、前記差に対応する補償後の第1の主信号および前記差に対応する補償後の第2の主信号を生成する偏波間クロストーク補償部、
    を備えることを特徴とする光受信装置。
  5. 前記偏波間クロストーク補償部は、
    前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記差に対応する補償後の第2の主信号に対して実行し、偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および偏波間クロストーク補償後の第2の主信号を生成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光受信装置
  6. 前記光受信装置は、
    記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1のパイロットトーンおよび前記第2のパイロットトーンに対して実行して前記差に対応する補償後の第1のパイロットトーンおよび前記差に対応する補償後の2のパイロットトーンを生成し、前記第のパイロットトーンおよび前記2のパイロットトーン間の位相差に一致する量の位相差補償を前記差に対応する補償の第2のパイロットトーンに対して実行して、偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび偏波間クロストーク補償後の第2のパイロットトーンを生成し、前記偏波間クロストーク補償後の第1のパイロットトーンおよび前記偏波間クロストーク補償後の第2のパイロットトーンに基づいて前記偏波間クロストーク補償後の第1の主信号および前記偏波間クロストーク補償後の第2の主信号の位相補償を実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光受信装置。
  7. 偏波多重した主信号を生成し、前記主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光を生成し出力する光送信装置と、
    前記信号光を光ファイバ伝送路経由で受信し、受信した前記信号光を電気デジタル信号に変換した、第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離する変換部、
    前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルに適応MIMOフィルタを適用して、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルから静的または準静的な偏波間クロストークを除去した出力信号を生成する偏波分離部、
    前記偏波分離部によって生成された前記出力信号の各偏波チャネルから、第1のパイロットトーンと第2のパイロットトーン、および、第1の主信号と第2の主信号を分離するパイロットトーン分離部、
    前記第1のパイロットトーンの絶対値振幅と、前記第2のパイロットトーンの絶対値振幅との差に基づいて、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1の主信号および前記第2の主信号に対して実行する偏波間クロストーク補償部、
    を有する光受信装置と、
    を備えることを特徴とする光通信システム。
  8. 偏波多重した主信号にパイロットトーンを周波数領域で多重した信号光を光ファイバ伝送路経由で受信する光受信装置の偏波間クロストーク補償方法であって、
    前記光受信装置は、
    受信した前記信号光を電気デジタル信号に変換した、第1の偏波チャネルと第2の偏波チャネルとに分離する変換ステップ、
    前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルに適応MIMOフィルタを適用して、前記第1の偏波チャネルおよび前記第2の偏波チャネルから静的または準静的な偏波間クロストークを除去した出力信号を生成する偏波分離ステップ、
    前記偏波分離ステップによって生成された前記出力信号の各偏波チャネルから、第1のパイロットトーンと第2のパイロットトーン、および、第1の主信号と第2の主信号を分離するパイロットトーン分離ステップ、
    前記第1のパイロットトーンの絶対値振幅と、前記第2のパイロットトーンの絶対値振幅との差に基づいて、前記差に比例する量の偏波間クロストーク補償を前記第1の主信号および前記第2の主信号に対して実行する偏波間クロストーク補償ステップ、
    を実行することを特徴とする偏波間クロストーク補償方法。
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