JP5894014B2 - クッション構造 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車両の種類に合わせてゴム部材の撓み量を容易に変更できるクッション構造を提供することを目的とする。
本発明によれば、懸架バネをガイドするバネガイド部材の内側に、ピストンロッドの周囲に設けられたゴム部材をガイドする筒状のガイド部材をバネガイド部材とは別体として設け、ガイド部材が挿入される収納段部をバネガイド部材に形成したため、バネガイド部材とは独立して収納段部のガイド部材だけを変更することができる。このため、車両の種類に合わせてゴム部材の撓み量を容易に変更することができる。また、バネガイド部材の収納段部にガイド部材を予め組付けておくことができるため、クッション構造の組立て性を向上できる。
本発明によれば、ゴム部材は、シリンダ側に向けて先細る山形状の先端部を有し、この山形状は、ゴム部材の外周側及び内周側へ下っているため、ゴム部材を略均一に撓ませることができ、リニアな弾性力を発生させることができる。
また、本発明は、前記バネガイド部材(24)には前記懸架バネ(14)の内周に当接する複数のガイド突起(25a)が形成され、前記収納段部(27)において前記各ガイド突起(25a)の間には、外側に連通する開口(25d)が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、ガイド突起の間の開口から内側のガイド部材を視認できるため、ガイド部材を取り付けてあるか否かを外側から簡単に確認できる。
また、ゴム部材を略均一に撓ませることができ、リニアな弾性力を発生させることができる。
さらに、ガイド部材を取り付けてあるか否かを外側から簡単に確認できる。
なお、以下の説明では、本発明に係るクッション構造の一態様として、自動二輪車に搭載されるリヤクッションユニットを説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るリヤクッションユニットを示す図である。
リヤクッションユニット10は、自動二輪車の車体フレーム(不図示)の後部と、車体フレームの後部に揺動可能に連結されて後輪を軸支するスイングアーム(不図示)との間に掛け渡されて設けられ、上下にストロークすることで路面からの衝撃を吸収する。
リヤクッションユニット10は、上端であるロッド側連結部15が上記車体フレームに連結され、下端であるシリンダ側連結部16が上記スイングアームに連結され、軸線Cが上下方向を指向する向きで配置される。
シリンダ側連結部16側のシリンダ11の端の外周面には、懸架バネ14の一端を受けるバネ受け部材17と、バネ受け部材17を支持するアジャスター18とが設けられている。バネ受け部材17は、リング状に形成されており、シリンダ11の外周面に嵌合する筒部17aと、筒部17aの外周面から径方向外側に突出する鍔部17bとを有している。バネ受け部材17は、コイルバネである懸架バネ14の一端14aに鍔部17bが当接することで懸架バネ14を軸方向に位置決めし、筒部17aの外周面が懸架バネ14の内周面に当接することで懸架バネ14を径方向に位置決めする。
アジャスター18は筒状に形成されており、シリンダ11の外周面に固定され、懸架バネ14の付勢力に抗してバネ受け部材17を軸方向に位置決めしている。アジャスター18は、シリンダ11に固定される位置を軸方向に段階的に調節可能に設けられており、アジャスター18の位置が変更されることで、懸架バネ14に設定される初期荷重が調節される。
ブッシュ収容部20には、ゴムブッシュ20aを介してカラー20bが収容されており、ロッド側連結部15は、カラー20bに挿通される軸(不図示)によって上記車体フレームに連結される。
図1及び図2を参照し、バネガイド部材24は、フランジ部26が懸架バネ14の他端14bによって受け面19aに押し付けられることでバネ受け板部19に支持される。フランジ部26の外径はバネ受け板部19の外径と略同一である。
バネガイド部材24のガイド筒25は、ピストンロッド13に対して同軸に延びる円筒状に形成されている。ガイド筒25には、外周面から径方向外側に突出するガイド突起25aが形成されている。
ガイド筒25は、バネ受け板部19の受け面19aからシリンダ11側に延びており、内部にピストンロッド13を収容する。ガイド筒25の長さは、リヤクッションユニット10のストローク量がゼロの状態(図1の状態)において、ガイド筒25の先端がシリンダ11の端面11a側の先端部を覆う長さに設定されている。このため、ピストンロッド13に雨や石等が直接当たることを防止できる。
ガイド突起25aは、図2(b)の断面視では周方向に略等間隔をあけて放射状に複数形成されており、軸方向には、フランジ部26からガイド筒25の軸方向の中間部まで延びている。ガイド突起25aは懸架バネ14の内周面に当接することで懸架バネ14を軸方向及び径方向にガイドする。このように、放射状に配置されるガイド突起25aによって懸架バネ14をガイドするため、懸架バネ14とバネガイド部材24との接触面積を減らして摩擦を低減でき、リヤクッションユニット10の作動性を向上できる。また、ガイド突起25aの軸方向の先端部には、先端側ほど低くなる傾斜面25cが設けられており、傾斜面25cに沿って懸架バネ14をバネガイド部材24に組み付けできるため、組付け性が良い。
収納段部27の径は、ガイド筒25の外径よりも大きく、ガイド突起25aの外径よりも小さく形成されている。すなわち、収納段部27において各ガイド突起25aの間の部分には、外側に連通する開口25dが形成されている。
図1及び図3に示すように、バネガイド部材24の収納段部27には、円筒状のガイド部材28がバネガイド部材24とは別体で設けられている。
ガイド部材28は、バネガイド部材24の収納段部27に嵌合されることで径方向に位置決めされ、受け面19aと底部27aとの間に挟まれることで軸方向に位置決めされており、台座部19b及びバンプラバー23に対して同軸に配置されている。
バンプラバー23及び台座部19bの外径は、略等しく形成されているとともに、ガイド部材28の内周部28aの内径よりも小さく形成されている。
また、ガイド部材28の内周部28aの内径は、シリンダ11を内周部28aに挿通可能なように、シリンダ11の外径よりも大径に形成されている。
ガイド部材28は、引抜き加工等によって製造される金属製のパイプであるため、十分な強度及び剛性を有するとともに、内周部28aの径が異なるものが容易に形成される。
ガイド部材31は、ガイド部材28の内径のみを小さく変更したものであり、他の部分の形状及び大きさはガイド部材28と同一である。ガイド部材31の内周部31aの内径は、シリンダ11の外径よりも大径に形成されている。
図4に示すように、ガイド部材31の内周部31aの内径は、内周部28aの内径よりも小径、且つ、バンプラバー23の外周面23dの外径よりもわずかに大径に形成されている。すなわち、図4に示す構成では、ガイド部材31の内周部31aの内径が小さいため、バンプラバー23がシリンダ11に圧縮された際にバンプラバー23が径方向に膨張可能な膨張量が図3の構成に比して小さくなっており、最大ストローク量の付近のリヤクッションユニット10の作動特性は、図3の構成に比して硬くなっている。
また、バネガイド部材24の開口25dからガイド部材28及びガイド部材31を視認できるため、ガイド部材28及びガイド部材31の装着の有無や種類を外側から容易に確認することができる。
また、バネガイド部材24の内側の収納段部27に設けられたガイド部材28又はガイド部材31を、各ガイド突起25aの間の開口25dから視認できるため、ガイド部材28又はガイド部材31を取り付けてあるか否かを外側から簡単に確認できる。
上記実施の形態では、リヤクッションユニット10は、上端であるロッド側連結部15が車体フレームに連結され、下端であるシリンダ側連結部16がスイングアームに連結され、軸線Cが上下方向を指向する向きで配置されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ロッド側連結部15が下端とされ、シリンダ側連結部16が下端とされ、上下が逆に取り付けられても良い。また、リヤクッションユニット10は、リンク機構等を介して軸線Cが前後方向を指向する向きで配置されても良い。
また、上記実施の形態では、バネガイド部材24の収納段部27には、外側に連通する開口25dが形成されているものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、収納段部27の径をガイド筒25の外径よりも小さく形成し、開口25dを設けない構成としても良い。
さらに、上記実施の形態では、リヤクッションユニット10は自動二輪車に搭載されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、三輪又は四輪を越える車輪数の車両に本発明を適用しても良い。
11 シリンダ
12 ピストン
13 ピストンロッド
14 懸架バネ
23 バンプラバー(ゴム部材)
23c 先端部
24 バネガイド部材
25a ガイド突起
25d 開口
27 収納段部
28,31 ガイド部材
Claims (3)
- シリンダ(11)と、前記シリンダ(11)の内部を摺動するピストン(12)を支持するピストンロッド(13)と、前記ピストンロッド(13)の周囲に巻装されて前記ピストンロッド(13)を伸張方向に付勢する懸架バネ(14)とを備えたクッション構造において、
前記懸架バネ(14)の内周面に当接し、前記シリンダ(11)の長手方向に延びて前記懸架バネ(14)をガイドするガイド筒(25)を有するバネガイド部材(24)の内側に、前記ピストンロッド(13)の周囲に設けられたゴム部材(23)をガイドする筒状のガイド部材(28,31)を前記バネガイド部材(24)とは別体として設け、前記ガイド部材(28,31)が挿入される収納段部(27)が前記バネガイド部材(24)の前記ガイド筒(25)の内周に設けられ、
前記収納段部(27)は、前記シリンダ(11)が通る前記ガイド筒(25)の内周部(25b)より大径に形成された段部であり、
前記収納段部(27)に嵌合された前記ガイド部材(28,31)は、前記収納段部(27)の軸方向の底部(27a)によって軸方向に位置決めされることを特徴とするクッション構造。 - 前記ゴム部材(23)は、前記ゴム部材(23)を前記ピストンロッド(13)の軸方向に切断した断面において、前記シリンダ(11)側に向けて先細る山形状の先端部(23c)を有し、前記山形状は、前記ゴム部材(23)の外周側及び内周側へ下っていることを特徴とする請求項1記載のクッション構造。
- 前記バネガイド部材(24)には前記懸架バネ(14)の内周に当接する複数のガイド突起(25a)が形成され、前記収納段部(27)において前記各ガイド突起(25a)の間には、外側に連通する開口(25d)が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のクッション構造。
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